JPH0712202U - 丸太の根張除去装置 - Google Patents

丸太の根張除去装置

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JPH0712202U
JPH0712202U JP4795893U JP4795893U JPH0712202U JP H0712202 U JPH0712202 U JP H0712202U JP 4795893 U JP4795893 U JP 4795893U JP 4795893 U JP4795893 U JP 4795893U JP H0712202 U JPH0712202 U JP H0712202U
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準一 中島
武 滝沢
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富士鋼業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 材木の根張を除去することを可能にし、か
つ、その為の材木供給、根張切削、材木排出といった一
連の作業を全て自動化して省力化を図ることを可能にす
る丸太の根張除去装置を提供すること。 【構成】 丸太の根張を切削する根張切削手段と、複数
本の丸太を保有する丸太供給部より1本の丸太を分離し
て丸太切削手段に供給する丸太分離・供給手段と、丸太
切削手段により根張を切削された丸太を排出する丸太排
出手段と、丸太分離・供給手段に設けられ丸太が1本ず
つ分離・供給されているか否かを検知する重送検知手段
と、具備したものである。その際、丸太供給部における
丸太の有無を検知する丸太検知手段を設けることが考え
られる。又、根張切削手段のカッタの切削角度を丸太の
根張のテーパ角度に合わせるようにすることが考えられ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、丸太の根張を除去する丸太の根張除去装置に係り、特に、根張切削 手段への丸太の供給、根張切削手段による根張の切削、根張を切削された丸太の 排出に到る一連の作業を全て自動化して省力化を促進させるように工夫したもの に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、材木を伐採する場合には、いわゆる「一番玉」と称される部分(材木の 根元から所定長さの部分、その上の部分を、順次「二番玉」、「三番玉」と称し ている)をできるだけ長く確保するために、材木を根元の太い部分で伐採するこ とが行われている。材木の根元部分はその上の部分に対してテーパ状にその径が 拡大された形状になっていて、これを「根張」と呼んでいる。つまり、上記のよ うな趣旨で伐採された材木は、その元口側に上記根張を備えた状態になっている 。尚、これは、国産材、輸入材を問わず同様にいえることである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の構成によると次のような問題があった。すなわち、上記したように 、伐採された丸太は、国産材、輸入材を問わず、その元口側に根張の部分、すな わち、その径がテーパ状に拡大された部分があり、その根張によって以降の製材 作業の円滑化が損なわれてしまうという問題があった。例えば、丸太をローラコ ンベア等によって搬送しようとしした場合に、丸太の根張が個々のローラに引っ 掛かってしまうようなことがあり、それによって、丸太の搬送がストップしてし まうことがある。又、製材の工程の中に丸太の皮を剥ぎ取る皮剥工程があり、こ れは、「リングバーカ(商品名)」等の皮剥装置により行われる。その際、丸太 の上記根張の部分の径に合わせて大きな径の装置が必要になってしまい、皮剥装 置の大型化を招いてしまうことになる。又、通常、丸太から必要な部分(例えば 、角材)をとった後の残材はウッドチップとして製紙工程に回されることになる 。ところが、根張の部分については皮剥が不十分であることがあり、そのため、 上記ウッドチップ中に皮が混入してしまうことがある。これは、製紙により得ら れる紙の品質を著しく低下させてしまうことになる。又、ウッドチップ中から皮 の部分を除去する作業も極めて困難を要してしまう。このように、根張の存在は その後の製材工程等において多くの問題を発生させる要因になっていた。
【0004】 本考案はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、丸 太の根張を除去することを可能にし、かつ、その為の丸太の供給、根張切削、丸 太の排出といった一連の作業を全て自動化して省力化を図ることを可能にする丸 太の根張除去装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するべく本願考案による丸太の根張除去装置は、丸太の根張を 切削する根張切削手段と、複数本の丸太を保有する丸太供給部より1本の丸太を 分離して上記丸太切削手段に供給する丸太分離・供給手段と、上記丸太切削手段 により根張を切削された丸太を排出する丸太排出手段と、上記丸太分離・供給手 段に設けられ丸太が1本ずつ分離・供給されているか否かを検知する重送検知手 段と、具備したことを特徴とするものである。その際、丸太供給部における丸太 の有無を検知する丸太検知手段を設けることが考えられる。又、根張切削手段の カッタの切削角度を丸太の根張のテーパ角度に合わせるようにすることが考えら れる。
【0006】
【作用】
まず、丸太供給部に複数本の丸太が保有されていて、その中から1本の丸太を 丸太分離・供給手段により分離して根張切削手段に供給する。根張切削手段は丸 太を根張を切削して除去する。根張を切削・除去された丸太は、丸太排出手段に より排出される。これらの作業が繰り返し自動的に行われることになる。そして 、その際、重送検知手段により丸太が1本ずつ確実に供給されているか否かを監 視して、重送された場合には、例えば、装置を停止させる等の処置をとるように している。
【0007】
【実施例】
以下、図1乃至図8を参照して本考案の一実施例を説明する。図1は本実施例 による丸太の根張除去装置の全体構成を示す平面図であり、まず、根張切削手段 としてのバットエンドカッタ1がある。上記バットエンドカッタ1の手前(図中 下方)には、複数本の丸太3を保有する丸太供給部5があり、又、この丸太供給 部5には複数本の丸太3から丸太3を1本ずつ分離して上記バットエンドカッタ 1に供給する丸太分離・供給手段7が取付けられている。さらに、バットエンド カッタ1により根張を切削・除去された丸太3を排出する丸太排出手段9が設置 されている。
【0008】 まず、上記バットエンドカッタ1の構成から説明しいくて。バットエンドカッ タ1は、図3乃至図6に示すような構成になっている。まず、基台11があり、 この基台11上であって図3及び図4中右側には、丸太3の根張を切削・除去す るためのカッタ13が設置されている。このカッタ13は駆動モータ15によっ て駆動される。本実施例では装置がオンされている場合には、カッタ13は常時 回転しているものとする。すなわち、駆動モータ15の出力軸15aには回転体 (例えば、プーリ)17が固着されている。一方、カッタ13は軸受19、21 により回転可能に支持されているとともに、その一端には別の回転体(例えば、 プーリ)23が固着されている。上記回転体17、23には無端状体(例えば、 ベルト)25が巻回されている。そして、駆動モータ15を回転させることによ り、回転体17、無端状体25、回転体23を介して、カッタ13が回転するこ とになる。又、本実施例の場合には、カッタ13の切削角度が丸太3の根張のテ ーパ角度に近い角度として設定されている。すなわち、図3に示すように、水平 線Aに対して、カッタ13の軸心線bがα°だけ傾斜しており、それによって、 丸太3の根張3aにカッタ13を沿わせるようにしている。
【0009】 図3及び図4において、基体11上であって図中左側には、3個のライブロー ラ27、29、31が回転可能に設置されている。これら3個のライブローラ2 7、29、31は、駆動モータ33によって回転する構成になっている。すなわ ち、駆動モータ33の出力軸33aには回転体35が固着されている。一方、ラ イブローラ27には回転体37が固着されている。上記回転体35、37には無 端状体39が巻回されている。よって、駆動モータ33が回転することにより、 ライブローラ27が回転する。又、ライブローラ27には別の回転体41が固着 されていて、ライブローラ29にも回転体43が固着されている。これら回転体 41、43には無端状体45が巻回されている。よって、ライブローラ27が回 転することにより、ライブローラ29が同方向に回転することになる。又、ライ ブローラ29には別の回転体47が固着されていて、ライブローラ31にも図示 しない回転体が固着されている。これら回転体47、図示しない回転体には無端 状体49が巻回されている。よって、ライブローラ29が回転することにより、 ライブローラ31も回転する。つまり、駆動モータ33が回転することにより、 3個のライブローラ27、29、31が同方向に正転して、供給された丸太3を カッタ13方向に送るものである。尚、上記各回転体・無端状体としては、プー リ・ベルトが考えられる。
【0010】 ここで、上記ライブローラ27、29、31についてさらに詳細に説明すると 、図3に示すように、3個のライブローラ27、29、31はもベース28上に 設置されていて、さらに、油圧シリンダ機構30に連結されている。そして、こ の油圧シリンダ機構30を適宜駆動することにより昇降動作(実際には軸方向一 端側を回動中心にした回動動作による昇降)するようになっている。そして、丸 太分離・供給手段7によって丸太3を供給する場合には、ライブローラ27、2 9、31を上昇させて受入可能な状態にしておく。その後、ライブローラ27、 29、31を正転させて、受け入れた丸太3をカッタ13側に供給する。その際 、センサ32によって丸太3の端部を検知し、それによって、ライブローラ27 、29、31の正転を停止させる。そして、ライブローラ27、29、31を下 降させて、丸太3を後述する丸太回転手段側に受け渡す。そして、所定の根張切 削が完了したところで、再度ライブローラ27、29、31が上昇し、逆転する ことにより丸太3を反カッタ13側に移動させる。そして、センサ34(又は、 センサ36)により丸太3の端部を検知することにより停止する。これで、丸太 3の排出が可能な状態となる。後は、丸太排出手段9によってこれを排出する。 又、上記センサ32、34、36は何れも光学式のものであるが、それに限定さ れるものではない。又、センサ34、36の使い分けは、丸太3を排出部側との 関係で何処まで戻すかによって決定される。
【0011】 図3及び図4において、基台1上であって、左右方向略中間位置には、供給さ れた丸太3を回転させる丸太回転手段51と、丸太押さえ手段53が設置されて いる。これら丸太回転手段51と丸太押さえ手段53の構成を説明する。まず、 丸太押さえ手段53であるが、図5及び図6に示すように、アーム55があり、 このアーム55の先端部であって下面側には、押さえローラ57が取付けられて いる。この押さえローラ57は、一対の回転体59、61と、これら一対の回転 体59、61に巻回された無端状体63とから構成されている。一方、別の場所 に駆動モータ65が設置されていて、この駆動モータ65の出力軸65aには回 転体67が固着されている。又、別の場所には回転体68、70が同軸に設置さ れていて、回転体67、68には無端状体72が巻回されている。又、回転体7 0と上記回転体59には無端状体69が巻回されている。よって、駆動モータ6 5が回転することにより、押さえローラ57が回転することになる。
【0012】 又、油圧シリンダ機構71が設置されていて、この油圧シリンダ機構71のロ ッド71aには、リンク73を介して、上記アーム55が連結されている。そし て、上記油圧シリンダ機構71を適宜駆動することにより、ロッド71a、リン グ73を介して、アーム55を回動支点75を中心にして図5中矢印aで示す方 向に回動させるようになっている。そして、図5中時計方向に回動することによ り、丸太3の上側に圧接せられ、丸太3を押し付ける作用をなすとともに丸太3 を回転させる作用をなすものである。
【0013】 次に、丸太回転手段51であるが、図4及び図5及び図6に示すように、回転 体77、79が夫々配置されていて、これら回転体77、79には無端状体81 が巻回されている。又、上記回転体79には別の回転体83が同軸に固着されて いて、この回転体83と回転体85と上記駆動モータ65の出力軸65aに固着 された別の回転体91にも無端状体93が固着されている。つまり、駆動モータ 65を回転させることにより、上記構成をなす丸太回転手段51も回転すること になる。そして、この丸太回転手段51は、丸太3に対して下側より接すること になり、下側から丸太3に回転を付与する。つまり、丸太3は、上側より上記押 さえローラ57により押し付けられるとともに回転を付与され、下側より上記丸 太回転手段51により回転を付与されることになる。このようにして、丸太3を 回転させながら前述したカッタ13によりその根張を切削・除去するものである 。
【0014】 又、前記したカッタ13は、図6に示す油圧シリンダ機構95によって昇降さ れる構成になっている。すなわち、カッタ13を軸支する軸受19、21はベー ス97上に設置されている。このベース97は回動支点99を中心にして図中矢 印b方向に回動する。これを回動させるのが、油圧シリンダ機構101である。 この油圧シリンダ機構101のロッド101aには上記ベース97が回転可能に 連結されている。よって、油圧シリンダ機構101を適宜駆動することにより、 ロッド101aを介してベース97を回動支点99を中心にして回動させ、それ によって、カッタ13を昇降させる構成になっている。尚、カッタ13により切 削・除去された根張は、図2に示すように、シュート103を介してベルトコン ベア105上に排出され、ベルトコンベア105により排出部107まで搬送さ れてそこに排出されることになる。又、カッタ13の昇降ストロークであるが、 略丸太回転手段51による丸太3の接触部位置まで上昇するようになっており、 それによって、根張3aを切削・除去する。
【0015】 次に、丸太供給部5、丸太分離・供給手段7、丸太排出手段9の構成を、図1 、図2、図7、図8、図9を参照して説明していく。まず、各種の鋼材によって 枠体111が構築されていて、この枠体111の上段には複数本の丸太3が保有 される丸太供給部5が設置されている。この丸太供給部5は、具体的にはチャー ンライブデッキ113として構成されている。このチェーンライブデッキ113 の図2中右側には、チャーンスキット115が設置されていて、図示しない油圧 シリンダ機構により、図中実線で示す位置と仮想線で示す位置との間で適宜移動 可能に構成されている。上記チェーンライブデッキ113は駆動モータ114に よって回転するようになっていて、チェースキット115は別の駆動モータ11 6によって別個に回転するようになっている。尚、チェーンライブデッキ113 とチェーンスキット115の境界部は同軸に構成されていて、例えば、ベアリン グ等を介して、チェーンスキット115側とチェーンライブデッキ113側とを 別個に回転できるように連結されている。又、上記チェーンライブデッキ113 とチェーンスキット115との境界部には、複数本の丸太3の内、1本の丸太3 のみをチェーンスキット115側に供給するためのロッグストップローダ117 が設置されている。このロッグストップローダ117の構成については後で詳細 に説明する。
【0016】 又、上記チャーンスキット115のさらに図中右側には、ロッグスキット11 9が設置されている。このロッグスキット119によって、根張を切削・除去さ れた丸太3をバットエンドカッタ1側より取り出して、丸太排出手段9側に移動 させる。尚、このロッドスキット119も、図示しない油圧シリンダ機構によっ て動作するものである。又、枠体111の下段には、丸太排出部9が設置されて いて、これは具体的にはカット材排出チャーンデッキとして構成されている。又 、このカット材排出チェーンデッキ9にはストッパ121が設置されている。こ のストッパ121には図示しないセンサが取付けられていて、排出された丸太3 をこのセンサにより検知することにより下降して、カット材排出チェーンデッキ 9による丸太3の排出動作を可能にする。
【0017】 次に、上記ロッグストップローダ117について、図7及び図8及び図9を参 照して説明する。ロッグストップローダ117は、一対の爪部材123、123 と、これら一対の爪部材123、123を駆動する油圧シリンダ機構125とか ら構成されている。そして、油圧シリンダ機構125を適宜駆動することにより 、爪部材123、123を図7に示すような状態にしたり、図8に示すような状 態にする。すなわち、図7に示す状態では、複数本の丸太3の供給を停止した状 態にある。その状態から油圧シリンダ機構125を駆動することにより、爪部材 123、123を図7中時計方向に回動させる。それによって、先頭に位置して いる1本の丸太3のみを引っ掛けて図中右側に供給する。その状態が図8に示す 状態である。供給された丸太3は、チェーンスキット115が駆動することによ り、そのままバットエンドカッタ1側に供給される。
【0018】 上記ロッグストップローダ117の図7及び図8中右側には重送検知手段とし てのセンサ(例えば、リミットスイッチ)127が設置されている。このセンサ 127は、1本ずつ供給される丸太3を検出するものであり、例えば、所定時間 内に連続して2本の丸太3を検出した場合には、異常検知として処理されて、装 置全体が停止される。つまり、丸太3が1本ずつ確実に供給されているか否かを 常時監視する機能をなすものである。又、爪部材123、123には、図9に示 すように、丸太検知手段としてのセンサ131、131が夫々設置されている。 これらセンサ131、131によって丸太3を検知するものである。又、このセ ンサ131、131によって丸太3を検知した場合には、チェーンライブデッキ 113を停止し、検知しない場合にはチェーンライブデッキ113を駆動する。 そして、検知しない場合には、丸太3が無いものとして、例えば、図示しない警 報ランプを点滅させるものである。尚、図中符号120は駆動モータを示す。
【0019】 以上の構成を基にその作用を説明する。まず、根張の切削・除去の対象になっ ている複数本の丸太3をチェーンライブデッキ113上に搬入する。搬入された 複数本の丸太3は、チェーンライブデッキ113上を順次搬送されていき、ロッ クストップローダ117によって停止された状態になる。この場合、センサ13 1、131が丸太3を検知するので、チェーンライブデッキ113は停止するこ とになる。次に、ロックストップローダ117が作動して、その爪部材123、 123によって1本の丸太3がチェーンスキット115側に供給される。このと き、チェーンスキット115は図8に示すような状態にあるので、供給された丸 太3は、チェーンスキット115を介して、バットエンドカッタ1側の、3個の ライブローラ27、29、31上に搬送される。尚、この時、3個のライブロー ラ27、29、31は当然のことながら上昇した位置にある。
【0020】 次に、ライブローラ27、29、31によって丸太3がカッタ13方向に搬送 され、センサ32によりその先端が検知されることによりその送り動作が停止さ れる。次に、ライブローラ27、29、31が下降し、それによって、丸太3は 丸太回転手段51上に載置されていることになり、又、上昇していた押さえロー ラ57が降下して、丸太3を上方より押さえ付ける。つまり、丸太3は下側より 丸太回転手段51に支持され、上方より押さえローラ57によって押し付けられ た状態にあり、かつ、丸太回転手段51及び押さえローラ57によって回転させ られている。後は、カッタ13が回転しながら上昇して、丸太3の根張を切削・ 除去することになる。この切削・除去により発生した切削屑は、シュート103 を介して落下し、ベルトコンベア105上に排出される。そして、ベルトコンベ ア105により搬送されて排出部107内に排出される。
【0021】 根張を切削・除去した後、カッタ13は下降し、同時に、押さえローラ57は 上昇する。次いで、ライブローラ27、29、31が上昇するとともに逆方向に 回転して、丸太3を反カッタ13方向に戻す。所定量だけ戻したことをセンサ3 4(又は、センサ36)により検知してその戻し動作を停止する。次に、ロッグ スキット119が上昇して丸太3をバットエンドカッタ1側のライブローラ27 、29、31より離間させて上昇させる。そのとき、チェーンスキット115は 図7に示すような状態にあるので、丸太3は、ロッグスキット119より丸太排 出手段9側に排出される。そのとき、ストッパ121は上昇しており、丸太3を 受け入れたことをセンサにより検知することにより下降する。そして、上記ロッ グスキット119が下降することにより、ライブローラ27、29、31が上昇 し次の丸太3の受入れが可能な状態となり、以下、上記と同様の作用を繰り返す ことにより、丸太3の根張の切削・除去を連続的に行うものである。
【0022】 以上本実施例によると次のような効果を奏することができる。まず、丸太3の 根張の切削・除去作業を、丸太3の供給、根張の切削・除去、丸太3の排出に到 るまで、全て自動で行うことができる。よって、作業効率が向上するとともに省 力化を図ることができる。そして、丸太3から根張3aの部分を確実に切削・除 去するようにしているので、以降の製材工程においても支障が生じるようなこと はなく、円滑な製材作業を実現することができる。又、ウッドチップ中に皮が混 入するようなこともなくなるので、製紙により生産された紙の品質も高くなる。
【0023】 又、センサ127によって丸太3が1本ずつ供給されているか否かを監視して 、必要な場合には装置を停止させるようにしているので、例えば、2本の丸太3 が同時に供給されて根張の切削・除去作業が損なわれるといった事態の発生を未 然に防止することができる。又、前記実施例の場合には、丸太3の供給部と排出 部を枠体111に上下二段の構成で設けているので、設置スペースも小さなもの で済むという利点がある。又、丸太供給部5における丸太3の有無を監視して、 ない場合には警報を出力するようにしているので、作業効率が向上するものであ る。又、カッタ13の切削角度を丸太3の根張3aのテーパ角度に合わせてα° だけ傾けているので、少ない切削量により根張3aを確実に除去することができ る。又、センサ131により丸太3を検知した場合にチェーンライブデッキ11 3を停止させるようにしているので、丸太3がロックストップローダ117を飛 び越してしまうといったことを防止することができる。又、センサ131による 丸太3の検知がない場合には、その旨警報表示するようにしているので、丸太3 がないにもかかわらず装置が起動しているといったことをなくすことができ、丸 太3の迅速な補給、それによる作業効率の向上を図ることができる。
【0024】 尚、本考案は前記一実施例に限定されるものではない。例えば、前記一実施例 の場合には、根張切削手段としてのバットエンドカッタの手前から丸太を供給し て、同じく手前に排出するようにしたが、手前から供給して、反対側或いはその 他の側に排出するようにしてもよい。例えば、ライブローラを、図1中左側にさ らに延長・配置して、図1中左側に排出するようにしてもよい。その他、各部の 構成は図示したものに限定されない。
【0025】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案による丸太の根張除去装置によると、丸太の根張を 確実に切断・除去できるとともに、丸太の供給、根張の切断・除去、丸太の排出 に到る一連の作業を全て自動化することができる。よって、根張の存在による各 種不具合を解消することができるとともに、作業効率の向上、作業の省力化を図 ることができる。又、重送検知手段により丸太が1本ずつ確実に供給されている か否かを監視しているので、丸太の重送による不具合を未然に防止することがで きる。又、丸太供給部における丸太の有無を監視するようにすることにより、作 業効率の向上を図ることができる。又、カッタの切削角度を根張のテーパ角度に 一致させるようにしているので、少ない切削量により根張を確実に除去すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図で丸太の根張除去装
置の全体構成を示す平面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す図で丸太の根張除去装
置の全体構成を示す側面図である。
【図3】本考案の一実施例を示す図でバットエンドカッ
タの正面図である。
【図4】本考案の一実施例を示す図でバットエンドカッ
タの平面図である。
【図5】本考案の一実施例を示す図でバットエンドカッ
タの側面図である。
【図6】本考案の一実施例を示す図でバットエンドカッ
タの側面図である。
【図7】本考案の一実施例を示す図で丸太供給部と丸太
分離・供給手段の構成を示す側面図である。
【図8】本考案の一実施例を示す図で丸太供給部と丸太
分離・供給手段の構成を示す側面図である。
【図9】本考案の一実施例を示す図で爪部材及びセンサ
の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 バットエンドカッタ(根張切削・除去手段) 3 丸太 3a 根張 5 丸太供給部 7 丸太分離・供給手段 9 丸太排出手段 13 カッタ 127 センサ(重送検知手段) 131 センサ(丸太検知手段)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸太の根張を切削する根張切削手段と、
    複数本の丸太を保有する丸太供給部より1本の丸太を分
    離して上記丸太切削手段に供給する丸太分離・供給手段
    と、上記丸太切削手段により根張を切削された丸太を排
    出する丸太排出手段と、上記丸太分離・供給手段に設け
    られ丸太が1本ずつ分離・供給されているか否かを検知
    する重送検知手段と、具備したことを特徴とする丸太の
    根張除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の丸太の根張除去装置にお
    いて、丸太供給部における丸太の有無を検知する丸太検
    知手段を設けたことを特徴とする丸太の根張除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の丸太の根張
    除去装置において、根張切削手段のカッタの切削角度を
    丸太の根張のテーパ角度に合わせるようにしたことを特
    徴とする丸太の根張除去装置。
JP4795893U 1993-08-10 1993-08-10 丸太の根張除去装置 Expired - Lifetime JPH0746484Y2 (ja)

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JPH0712202U true JPH0712202U (ja) 1995-02-28
JPH0746484Y2 JPH0746484Y2 (ja) 1995-10-25

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ID=12789865

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JP4795893U Expired - Lifetime JPH0746484Y2 (ja) 1993-08-10 1993-08-10 丸太の根張除去装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101476151B1 (ko) * 2013-04-09 2014-12-26 (주) 해양목재 원목의 자동 제재 분류 장치
KR20200085751A (ko) * 2018-09-17 2020-07-15 데이터로그, 엘엘씨 통나무 검척 시스템 및 관련 방법

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KR20200085751A (ko) * 2018-09-17 2020-07-15 데이터로그, 엘엘씨 통나무 검척 시스템 및 관련 방법

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JPH0746484Y2 (ja) 1995-10-25

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