JPH07120657A - レンズ鏡筒 - Google Patents
レンズ鏡筒Info
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- JPH07120657A JPH07120657A JP5263702A JP26370293A JPH07120657A JP H07120657 A JPH07120657 A JP H07120657A JP 5263702 A JP5263702 A JP 5263702A JP 26370293 A JP26370293 A JP 26370293A JP H07120657 A JPH07120657 A JP H07120657A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- lens barrel
- flexible printed
- fpc
- printed circuit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フレキシブルプリント基板の配置を工夫する
ことにより、鏡筒を大型化させることなく組立作業効率
を向上させ、かつレンズに不所望な負荷を与えることを
防止する。 【構成】 互いに同軸で配置された前側および後側レン
ズ群L2,L3およびL4と、これらの前側および後側
レンズ群L2,L3およびL4にそれぞれ一体化された
前側および後側電気部品21,32,42aおよび53
と、各電気部品を鏡筒外部に設けられた電気部品にそれ
ぞれ電気的に接続するために表面に導電パターンを形成
した前側および後側フレキシブルプリント基板63,6
5とを備え、少なくとも1つのレンズ群を光軸方向に駆
動可能に構成したレンズ鏡筒において、前側および後側
フレキシブルプリント基板63,65を、互いの裏面6
3b,65b同志が対向するよう重ね合わせた状態で鏡
筒内部の空間に配置する。
ことにより、鏡筒を大型化させることなく組立作業効率
を向上させ、かつレンズに不所望な負荷を与えることを
防止する。 【構成】 互いに同軸で配置された前側および後側レン
ズ群L2,L3およびL4と、これらの前側および後側
レンズ群L2,L3およびL4にそれぞれ一体化された
前側および後側電気部品21,32,42aおよび53
と、各電気部品を鏡筒外部に設けられた電気部品にそれ
ぞれ電気的に接続するために表面に導電パターンを形成
した前側および後側フレキシブルプリント基板63,6
5とを備え、少なくとも1つのレンズ群を光軸方向に駆
動可能に構成したレンズ鏡筒において、前側および後側
フレキシブルプリント基板63,65を、互いの裏面6
3b,65b同志が対向するよう重ね合わせた状態で鏡
筒内部の空間に配置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光軸方向に相対移動可
能な少なくとも2つのレンズ群を備えたレンズ鏡筒、特
に各レンズ群と一体化された複数の電気部品をフレキシ
ブルプリント基板により他の電気部品に電気的に接続す
るようにしたレンズ鏡筒に関する。
能な少なくとも2つのレンズ群を備えたレンズ鏡筒、特
に各レンズ群と一体化された複数の電気部品をフレキシ
ブルプリント基板により他の電気部品に電気的に接続す
るようにしたレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズ鏡筒内に設けられた複数の
電気的制御手段(例えば、シャッタ駆動装置,フォーカ
シングモータ,ズーミングモータなど)を鏡筒外に設け
られた電気部品(制御IC)に電気的に接続する手段と
して、いわゆるフレキシブルプリント基板(FPC)と
呼ばれる可撓性の基板が用いられている。この種のFP
Cは、電気部品が実装される鏡筒内の基板に一端が接続
され、鏡筒内の空間を複数回折曲げられた状態で引回さ
れた後、先端が鏡筒外に設けられた基板(制御ICが実
装される)に接続される。これによりレンズ鏡筒内の電
気部品と鏡筒外の電気部品とがFPC上の配線パターン
を介して電気的に接続される。このようなFPCを用い
れば、例えばズーミングなどによるレンズ群の移動に伴
って電気部品が光軸方向に移動する場合でも、FPCが
適宜変形することにより対応でき、レンズ群に無理な負
荷を与えることはない。
電気的制御手段(例えば、シャッタ駆動装置,フォーカ
シングモータ,ズーミングモータなど)を鏡筒外に設け
られた電気部品(制御IC)に電気的に接続する手段と
して、いわゆるフレキシブルプリント基板(FPC)と
呼ばれる可撓性の基板が用いられている。この種のFP
Cは、電気部品が実装される鏡筒内の基板に一端が接続
され、鏡筒内の空間を複数回折曲げられた状態で引回さ
れた後、先端が鏡筒外に設けられた基板(制御ICが実
装される)に接続される。これによりレンズ鏡筒内の電
気部品と鏡筒外の電気部品とがFPC上の配線パターン
を介して電気的に接続される。このようなFPCを用い
れば、例えばズーミングなどによるレンズ群の移動に伴
って電気部品が光軸方向に移動する場合でも、FPCが
適宜変形することにより対応でき、レンズ群に無理な負
荷を与えることはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鏡筒内
の複数の電気的制御手段を1本のFPCにより鏡筒外の
電気部品に接続するようにすると、FPC上の配線パタ
ーン本数が非常に多くなり、このためFPCの幅を広く
する必要がある。FPCの幅を広くすると、鏡筒内の狭
い空間内で例えば光軸と平行に引延ばす場合、レンズ鏡
筒を構成する筒体の曲率に合わせてFPCを光軸回りに
屈曲させねばならず、この場合、FPCを光軸前後方向
に折り曲げるのが困難となり、組立作業効率が低下する
とともに、レンズ群移動時にFPCに不所望な負荷を与
え断線するそれがある。
の複数の電気的制御手段を1本のFPCにより鏡筒外の
電気部品に接続するようにすると、FPC上の配線パタ
ーン本数が非常に多くなり、このためFPCの幅を広く
する必要がある。FPCの幅を広くすると、鏡筒内の狭
い空間内で例えば光軸と平行に引延ばす場合、レンズ鏡
筒を構成する筒体の曲率に合わせてFPCを光軸回りに
屈曲させねばならず、この場合、FPCを光軸前後方向
に折り曲げるのが困難となり、組立作業効率が低下する
とともに、レンズ群移動時にFPCに不所望な負荷を与
え断線するそれがある。
【0004】そこで、鏡筒内の複数の電気部品を別々の
FPCを用いて鏡筒外の電気部品に接続するようにした
ものが知られている(写真工業出版発行 写真工業 1
990年 9月号 P81〜P83)。しかしながら、
この文献に開示されたものでは、各FPCを鏡筒の前後
端部から鏡筒外に引出すようにしているので、鏡筒の両
端部側にFPCを引出すための空間を確保しなければな
らず、このため鏡筒が大型化するという問題がある。
FPCを用いて鏡筒外の電気部品に接続するようにした
ものが知られている(写真工業出版発行 写真工業 1
990年 9月号 P81〜P83)。しかしながら、
この文献に開示されたものでは、各FPCを鏡筒の前後
端部から鏡筒外に引出すようにしているので、鏡筒の両
端部側にFPCを引出すための空間を確保しなければな
らず、このため鏡筒が大型化するという問題がある。
【0005】本発明の目的は、フレキシブルプリント基
板の配置を工夫することにより、鏡筒を大型化させるこ
となく組立作業効率を向上させ、かつレンズに不所望な
負荷を与えることを防止したレンズ鏡筒を提供すること
にある。
板の配置を工夫することにより、鏡筒を大型化させるこ
となく組立作業効率を向上させ、かつレンズに不所望な
負荷を与えることを防止したレンズ鏡筒を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、本発明は、互いに同軸で配置され
た前側および後側レンズ群L2,L3およびL4と、こ
れらの前側および後側レンズ群L2,L3およびL4に
それぞれ一体化された前側および後側電気部品21,3
2,42aおよび53と、各電気部品を鏡筒外部に設け
られた電気部品にそれぞれ電気的に接続するために表面
に導電パターンを形成した前側および後側フレキシブル
プリント基板63,65とを備え、少なくとも1つのレ
ンズ群を光軸方向に駆動可能に構成したレンズ鏡筒に適
用される。そして、前側および後側フレキシブルプリン
ト基板63,65を、互いの裏面63b,65b(図
4)同志が対向するよう重ね合わせた状態で鏡筒内部の
空間に配置し、これにより上記問題点を解決する。特に
請求項2の発明は、前側電気部品21,32,42a
を、前側レンズ群L2を保持する保持部材42の前面側
において前側フレキシブルプリント基板63に接続し、
後側電気部品53を、後側レンズ群L4を保持する保持
部材51の後面側において後側フレキシブルプリント基
板65に接続したものである。
応付けて説明すると、本発明は、互いに同軸で配置され
た前側および後側レンズ群L2,L3およびL4と、こ
れらの前側および後側レンズ群L2,L3およびL4に
それぞれ一体化された前側および後側電気部品21,3
2,42aおよび53と、各電気部品を鏡筒外部に設け
られた電気部品にそれぞれ電気的に接続するために表面
に導電パターンを形成した前側および後側フレキシブル
プリント基板63,65とを備え、少なくとも1つのレ
ンズ群を光軸方向に駆動可能に構成したレンズ鏡筒に適
用される。そして、前側および後側フレキシブルプリン
ト基板63,65を、互いの裏面63b,65b(図
4)同志が対向するよう重ね合わせた状態で鏡筒内部の
空間に配置し、これにより上記問題点を解決する。特に
請求項2の発明は、前側電気部品21,32,42a
を、前側レンズ群L2を保持する保持部材42の前面側
において前側フレキシブルプリント基板63に接続し、
後側電気部品53を、後側レンズ群L4を保持する保持
部材51の後面側において後側フレキシブルプリント基
板65に接続したものである。
【0007】
【作用】前側および後側フレキシブルプリント基板6
3,65をそれぞれ設けることにより、各フレキシブル
プリント基板の幅を最小限に小さくすることができ、フ
レキシブルプリント基板を光軸回りに屈曲させる必要が
なくなり、無理なく前後方向に折り曲げることが可能と
なる。また、フレキシブルプリント基板は非常に薄いの
で、各フレキシブルプリント基板を互いに重ね合せた状
態でレンズ鏡筒内部の空間に配置することにより、配置
スペースを最小限に抑えることができる。さらに、フレ
キシブルプリント基板を重ね合わせて配置することによ
りフレキシブルプリント基板を同一の位置から鏡筒外に
引出すことができるので、引出すための空間を鏡筒の前
後に設ける必要がない。
3,65をそれぞれ設けることにより、各フレキシブル
プリント基板の幅を最小限に小さくすることができ、フ
レキシブルプリント基板を光軸回りに屈曲させる必要が
なくなり、無理なく前後方向に折り曲げることが可能と
なる。また、フレキシブルプリント基板は非常に薄いの
で、各フレキシブルプリント基板を互いに重ね合せた状
態でレンズ鏡筒内部の空間に配置することにより、配置
スペースを最小限に抑えることができる。さらに、フレ
キシブルプリント基板を重ね合わせて配置することによ
りフレキシブルプリント基板を同一の位置から鏡筒外に
引出すことができるので、引出すための空間を鏡筒の前
後に設ける必要がない。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】図1〜図6により本発明の一実施例を説明す
る。図1,図2は本実施例におけるレンズ鏡筒一体型の
カメラ(ズームカメラ)を示す側面断面図であり、図1
はレンズ鏡筒が広角位置にある状態を、図2はレンズ鏡
筒が望遠位置にある状態をそれぞれ示している。2はカ
メラ本体1に固定された固定鏡筒であり、この固定鏡筒
2の周面には光軸方向の直進溝2a,2bが形成されて
いる。固定鏡筒2の外周面にはカム筒3が回転可能に外
挿されており、リング4により抜け止めされる。カム筒
3の外周面に形成されたギア部3dには、ギアGRを介
してズームモータ77(図5)の回転が伝達され、これ
によりカム筒3が回転する。またカム筒3の周面にはカ
ム溝3a,3b,3cが形成されている。
る。図1,図2は本実施例におけるレンズ鏡筒一体型の
カメラ(ズームカメラ)を示す側面断面図であり、図1
はレンズ鏡筒が広角位置にある状態を、図2はレンズ鏡
筒が望遠位置にある状態をそれぞれ示している。2はカ
メラ本体1に固定された固定鏡筒であり、この固定鏡筒
2の周面には光軸方向の直進溝2a,2bが形成されて
いる。固定鏡筒2の外周面にはカム筒3が回転可能に外
挿されており、リング4により抜け止めされる。カム筒
3の外周面に形成されたギア部3dには、ギアGRを介
してズームモータ77(図5)の回転が伝達され、これ
によりカム筒3が回転する。またカム筒3の周面にはカ
ム溝3a,3b,3cが形成されている。
【0010】固定鏡筒2の内周面側にはレンズ基板5が
挿通され、この基板5に手振れ補正装置100が保持さ
れている。この手振れ補正装置100は、レンズホルダ
6に保持された手振れ補正レンズ群(以下、防振レンズ
と呼ぶ)L3と、この防振レンズL3を駆動する駆動機
構101とから成り、駆動機構101は、例えば図3に
示すように、防振レンズL3をX方向に駆動するX方向
駆動機構10と、Y方向に駆動するY方向駆動機構20
とから成る。ここで、X方向およびY方向は共に撮影レ
ンズの光軸と直交する方向である。
挿通され、この基板5に手振れ補正装置100が保持さ
れている。この手振れ補正装置100は、レンズホルダ
6に保持された手振れ補正レンズ群(以下、防振レンズ
と呼ぶ)L3と、この防振レンズL3を駆動する駆動機
構101とから成り、駆動機構101は、例えば図3に
示すように、防振レンズL3をX方向に駆動するX方向
駆動機構10と、Y方向に駆動するY方向駆動機構20
とから成る。ここで、X方向およびY方向は共に撮影レ
ンズの光軸と直交する方向である。
【0011】Y方向駆動機構20は、Y方向モータ21
と、このモータ21の出力軸と一体に回転するギア22
と、このギア22の回転を減速する減速ギア列23と、
ギア列23に連結されたY方向シフト駆動軸24と、駆
動軸24の回転を直線運動に変換するY方向駆動腕25
とを有している。Y方向シフト駆動軸24は、一対のフ
ランジ24a,24bにより基板5に回転可能に軸支さ
れ、その上部には減速ギア列23の最終ギアと噛合する
ギア24cが連結されるとともに、下部には雄ねじ部2
4dが形成されている。Y方向駆動腕25は基板5に形
成された空間に昇降可能にかつ回転不能に保持されてお
り、その上部に形成された雌ねじ部25aに上記駆動軸
24の雄ねじ部24dが螺合される。
と、このモータ21の出力軸と一体に回転するギア22
と、このギア22の回転を減速する減速ギア列23と、
ギア列23に連結されたY方向シフト駆動軸24と、駆
動軸24の回転を直線運動に変換するY方向駆動腕25
とを有している。Y方向シフト駆動軸24は、一対のフ
ランジ24a,24bにより基板5に回転可能に軸支さ
れ、その上部には減速ギア列23の最終ギアと噛合する
ギア24cが連結されるとともに、下部には雄ねじ部2
4dが形成されている。Y方向駆動腕25は基板5に形
成された空間に昇降可能にかつ回転不能に保持されてお
り、その上部に形成された雌ねじ部25aに上記駆動軸
24の雄ねじ部24dが螺合される。
【0012】駆動腕25の下端部には挟持部25bが形
成され、4つのスライダボール26を介して挟持部25
bによりレンズホルダ6の上部連結部が挟持されてい
る。したがって、駆動腕25の昇降によりレンズホルダ
6、すなわち防振レンズL3が図示Y方向にシフトされ
る。そのシフト量はモータ21の回転量に依存する。ま
た、X方向駆動機構10もY方向駆動機構20と同様の
構成により、防振レンズL3をX方向にシフトするよう
になっている。
成され、4つのスライダボール26を介して挟持部25
bによりレンズホルダ6の上部連結部が挟持されてい
る。したがって、駆動腕25の昇降によりレンズホルダ
6、すなわち防振レンズL3が図示Y方向にシフトされ
る。そのシフト量はモータ21の回転量に依存する。ま
た、X方向駆動機構10もY方向駆動機構20と同様の
構成により、防振レンズL3をX方向にシフトするよう
になっている。
【0013】また、Y方向モータ21の出力軸と一体に
回転する上記ギア22には、複数の孔が同心円状に穿設
された円盤31が一体に回転可能に取付けられている。
32は、円盤31の孔形成部分を挟んで対向する投光部
と受光部とを有する周知のフォトインタラプタであり、
フォトインタラプタ32が円盤31の孔部を検出するた
びにパルス信号が出力される。したがって、そのパルス
数をカウントすることによりモータの回転量(防振レン
ズL3のシフト量に依存する)が検知できる。また、X
方向モータ側にも同様の円盤およびフォトインタラプタ
が設けられ、これによりモータの回転量が検知される。
回転する上記ギア22には、複数の孔が同心円状に穿設
された円盤31が一体に回転可能に取付けられている。
32は、円盤31の孔形成部分を挟んで対向する投光部
と受光部とを有する周知のフォトインタラプタであり、
フォトインタラプタ32が円盤31の孔部を検出するた
びにパルス信号が出力される。したがって、そのパルス
数をカウントすることによりモータの回転量(防振レン
ズL3のシフト量に依存する)が検知できる。また、X
方向モータ側にも同様の円盤およびフォトインタラプタ
が設けられ、これによりモータの回転量が検知される。
【0014】ここで図3には、X,Y方向に対してフォ
トインタラプタ32がそれぞれ1個づつ示されている
が、実際には図1に示すように、各方向に対して2個づ
つのフォトインタラプタ32が設けられている。このよ
うに2個のフォトインタラプタを用いるのは、防振レン
ズL3の移動量に加えて移動方向をも検知するためであ
る。なお33は、上記レンズホルダ6をそれぞれY方向
駆動機構20およびX方向駆動機構10側に付勢するば
ねである。
トインタラプタ32がそれぞれ1個づつ示されている
が、実際には図1に示すように、各方向に対して2個づ
つのフォトインタラプタ32が設けられている。このよ
うに2個のフォトインタラプタを用いるのは、防振レン
ズL3の移動量に加えて移動方向をも検知するためであ
る。なお33は、上記レンズホルダ6をそれぞれY方向
駆動機構20およびX方向駆動機構10側に付勢するば
ねである。
【0015】図1において、上述の如く構成された手振
れ補正装置100には、レンズシャッタ機構40が一体
に取付けられている。レンズシャッタ機構40は、絞り
兼用のシャッタ羽根41と、このシャッタ羽根41を駆
動する駆動部42とが一体化されて成り、駆動部42が
ビス43により基板5に螺着される。また駆動部42に
は、シャッタ羽根41を駆動するためのモータなどの電
気部品42aが搭載されるとともに、その内周面側に
は、レンズホルダ44を介してレンズ群L2が保持され
ている。ここで、基板5に植設されたカムフォロア5a
は、上記直進溝2bを貫通してカム溝3bに係合されて
いる。また固定鏡筒2の先端側にはレンズ群L1を保持
するレンズホルダ45が挿通され、その外周面に植設さ
れたカムフォロア45aが直進溝2aを貫通してカム溝
3aに係合される。
れ補正装置100には、レンズシャッタ機構40が一体
に取付けられている。レンズシャッタ機構40は、絞り
兼用のシャッタ羽根41と、このシャッタ羽根41を駆
動する駆動部42とが一体化されて成り、駆動部42が
ビス43により基板5に螺着される。また駆動部42に
は、シャッタ羽根41を駆動するためのモータなどの電
気部品42aが搭載されるとともに、その内周面側に
は、レンズホルダ44を介してレンズ群L2が保持され
ている。ここで、基板5に植設されたカムフォロア5a
は、上記直進溝2bを貫通してカム溝3bに係合されて
いる。また固定鏡筒2の先端側にはレンズ群L1を保持
するレンズホルダ45が挿通され、その外周面に植設さ
れたカムフォロア45aが直進溝2aを貫通してカム溝
3aに係合される。
【0016】さらに固定鏡筒2の後部側には、内周面に
ヘリコイド51aが形成されたレンズ基板51が挿通さ
れ、その外周面に植設されたカムフォロア51bが直進
溝2bを貫通してカム溝3cに係合されている。52は
フォーカシングレンズL4を保持するレンズホルダであ
り、その外周面に形成されたヘリコイド52aが上記レ
ンズ基板51のヘリコイド51aに螺合されている。ま
た、ヘリコイド51aにはフォーカシングモータ53の
出力軸と一体のギア53aが螺合しており、モータ53
の回転によりレンズホルダ52が回転される。レンズホ
ルダ52が回転すると、ヘリコイド51a、52aの作
用によりレンズホルダ52、すなわちフォーカシングレ
ンズL4が光軸方向に移動し、これによりフォーカシン
グが行われる。ここで、上述した各レンズ群L1〜L4
により撮影レンズ光学系が構成される。
ヘリコイド51aが形成されたレンズ基板51が挿通さ
れ、その外周面に植設されたカムフォロア51bが直進
溝2bを貫通してカム溝3cに係合されている。52は
フォーカシングレンズL4を保持するレンズホルダであ
り、その外周面に形成されたヘリコイド52aが上記レ
ンズ基板51のヘリコイド51aに螺合されている。ま
た、ヘリコイド51aにはフォーカシングモータ53の
出力軸と一体のギア53aが螺合しており、モータ53
の回転によりレンズホルダ52が回転される。レンズホ
ルダ52が回転すると、ヘリコイド51a、52aの作
用によりレンズホルダ52、すなわちフォーカシングレ
ンズL4が光軸方向に移動し、これによりフォーカシン
グが行われる。ここで、上述した各レンズ群L1〜L4
により撮影レンズ光学系が構成される。
【0017】54はFPC案内部材であり、手振れ補正
装置100およびレンズシャッタ機構40とレンズホル
ダ45との間を光軸方向に延在し、光軸方向にスライド
可能にカメラ本体1に保持される。この案内部材54に
は、光軸方向の長孔54aが形成され、ここを貫通する
段付ビス55が上記レンズ基板51に螺合される。した
がってレンズ基板51は、後述するズーミングの際に長
孔54aに案内されて光軸方向に移動し、段付ビス55
が長孔54aの前端部に達すると、レンズ基板51と案
内部材54とが一体に移動することになる。さらに56
は、カム筒3の後部内周面に沿って設けられたFPC案
内部材である。
装置100およびレンズシャッタ機構40とレンズホル
ダ45との間を光軸方向に延在し、光軸方向にスライド
可能にカメラ本体1に保持される。この案内部材54に
は、光軸方向の長孔54aが形成され、ここを貫通する
段付ビス55が上記レンズ基板51に螺合される。した
がってレンズ基板51は、後述するズーミングの際に長
孔54aに案内されて光軸方向に移動し、段付ビス55
が長孔54aの前端部に達すると、レンズ基板51と案
内部材54とが一体に移動することになる。さらに56
は、カム筒3の後部内周面に沿って設けられたFPC案
内部材である。
【0018】61は、手振れ補正装置100に取付けら
れた略円環状の防振用フレキシブルプリント基板(以
下、防振用FPCと呼ぶ)であり、この防振用FPC6
1に手振れ補正装置100を構成する電気部品(X,Y
方向モータ21および各フォトインタラプタ32)が実
装されている。また、このFPC61の下部は、レンズ
基板5に設けられた孔部を通って光軸に沿ってカメラ前
方に引出され、シャッタ機構40の図示左面(前面)に
取付けられた実装基板62に半田付けにより接続され
る。実装基板62には、シャッタ駆動部42内の電気部
品42aが半田付けにより接続されるとともに、これら
の電気部品42aを鏡筒外のドライバに接続するための
シャッタ用フレキシブルプリント基板(シャッタ用FP
C)63の一端が接続されている。
れた略円環状の防振用フレキシブルプリント基板(以
下、防振用FPCと呼ぶ)であり、この防振用FPC6
1に手振れ補正装置100を構成する電気部品(X,Y
方向モータ21および各フォトインタラプタ32)が実
装されている。また、このFPC61の下部は、レンズ
基板5に設けられた孔部を通って光軸に沿ってカメラ前
方に引出され、シャッタ機構40の図示左面(前面)に
取付けられた実装基板62に半田付けにより接続され
る。実装基板62には、シャッタ駆動部42内の電気部
品42aが半田付けにより接続されるとともに、これら
の電気部品42aを鏡筒外のドライバに接続するための
シャッタ用フレキシブルプリント基板(シャッタ用FP
C)63の一端が接続されている。
【0019】また、フォーカシングレンズ群L4を保持
するレンズ基板51の図示右面(後面)には、円環状の
実装基板64が取付けられ、この基板64にフォーカシ
ングモータ53が半田付けにより接続されるとともに、
このフォーカシングモータ53を鏡筒外のドライバに接
続するためのフォーカシング用フレキシブルプリント基
板(フォーカシング用FPC)65の一端が接続されて
いる。
するレンズ基板51の図示右面(後面)には、円環状の
実装基板64が取付けられ、この基板64にフォーカシ
ングモータ53が半田付けにより接続されるとともに、
このフォーカシングモータ53を鏡筒外のドライバに接
続するためのフォーカシング用フレキシブルプリント基
板(フォーカシング用FPC)65の一端が接続されて
いる。
【0020】フォーカシングFPC65は、図4の拡大
図に示すように、レンズ基板51に設けられた孔部を通
って基板51の前方に引出された後、手振れ補正装置1
00およびレンズシャッタ機構40とFPC案内部材5
4との間の空間を通ってカメラ前方に引出され、上記シ
ャッタ用FPC63と重ね合わされた状態で後方に折り
曲げられる。ここで、上記各FPC63,65の表面に
は導電パターンが形成されており、この導電パターンが
形成された面(カバーレイ面)63a,65aが、各実
装基板62,64の半田付け面(実装基板62では左
面、実装基板64では右面)62a,64aと同一方向
を向くようにFPC63,65が実装基板に接続され
る。したがって、各FPC63,65は、互いの裏面
(導電パターンが形成されていない面であり、以下ベー
ス面と呼ぶ)同志が対向する状態で重ね合わされること
になる。
図に示すように、レンズ基板51に設けられた孔部を通
って基板51の前方に引出された後、手振れ補正装置1
00およびレンズシャッタ機構40とFPC案内部材5
4との間の空間を通ってカメラ前方に引出され、上記シ
ャッタ用FPC63と重ね合わされた状態で後方に折り
曲げられる。ここで、上記各FPC63,65の表面に
は導電パターンが形成されており、この導電パターンが
形成された面(カバーレイ面)63a,65aが、各実
装基板62,64の半田付け面(実装基板62では左
面、実装基板64では右面)62a,64aと同一方向
を向くようにFPC63,65が実装基板に接続され
る。したがって、各FPC63,65は、互いの裏面
(導電パターンが形成されていない面であり、以下ベー
ス面と呼ぶ)同志が対向する状態で重ね合わされること
になる。
【0021】カメラ後方に折り曲げられたFPC63,
65は、互いに重ね合わされた状態を保持しつつFPC
案内部材54とレンズ基板45との間の空間を通ってカ
メラ後方に引回され、再びカメラ前方に折り曲げられた
後、上方のFPC案内部材56とカム筒3の間の空間を
通ってレンズ鏡筒外に引出され、その先端部がカメラ本
体1の上部に導かれる。カメラ本体1の上部に固着され
た基板66には、図5に示す制御IC71が実装される
とともに、この制御IC71に接続されるズームドライ
バ72と、シャッタドライバ73と、手振れ補正モータ
ドライバ74と、手振れ補正モータ駆動量検出回路75
と、フォーカシングモータドライバ76とが実装され、
ズームドライバ72にはズームモータ77が接続されて
いる。鏡筒外に引出されたFPC63の先端部は、図示
の如く2度折曲げられて基板66の上面に導かれる。一
方、FPC65の先端側には、予め図6に示すような蛇
行部65cが設けられており、この蛇行部65cを利用
してFPC65の先端部をFPC63の垂直部分の前方
に引出し、基板66の下面に導く。そして、両FPC6
3,65の先端部が一対の押圧板67および1本の取付
ビス68を介して介して基板66の上下面にそれぞれ圧
接接続される。
65は、互いに重ね合わされた状態を保持しつつFPC
案内部材54とレンズ基板45との間の空間を通ってカ
メラ後方に引回され、再びカメラ前方に折り曲げられた
後、上方のFPC案内部材56とカム筒3の間の空間を
通ってレンズ鏡筒外に引出され、その先端部がカメラ本
体1の上部に導かれる。カメラ本体1の上部に固着され
た基板66には、図5に示す制御IC71が実装される
とともに、この制御IC71に接続されるズームドライ
バ72と、シャッタドライバ73と、手振れ補正モータ
ドライバ74と、手振れ補正モータ駆動量検出回路75
と、フォーカシングモータドライバ76とが実装され、
ズームドライバ72にはズームモータ77が接続されて
いる。鏡筒外に引出されたFPC63の先端部は、図示
の如く2度折曲げられて基板66の上面に導かれる。一
方、FPC65の先端側には、予め図6に示すような蛇
行部65cが設けられており、この蛇行部65cを利用
してFPC65の先端部をFPC63の垂直部分の前方
に引出し、基板66の下面に導く。そして、両FPC6
3,65の先端部が一対の押圧板67および1本の取付
ビス68を介して介して基板66の上下面にそれぞれ圧
接接続される。
【0022】図5において、制御IC71にはまた、周
知の測光回路81と、測距回路82と、手振れによるカ
メラ振れ量を検出する手振れセンサ83とが接続され
る。またシャッタドライバ73には、上述した実装基板
62およびシャッタFPC63を介してシャッタ駆動用
の電気部品42aが接続されるとともに、手振れ補正モ
ータドライバ74および手振れ補正モータ駆動量検出回
路75には、防振FPC61、実装基板62およびシャ
ッタFPC63を介してX,Y方向モータ21および
X,Y方向の各フォトインタラプタ32がそれぞれ接続
される。手振れ補正モータ駆動量検出回路75は、フォ
トインタラプタ32の出力に基づいてX,Y方向モータ
21の駆動量および駆動方向、すなわち防振レンズL3
の移動量および移動方向を検知して制御IC71に入力
する。
知の測光回路81と、測距回路82と、手振れによるカ
メラ振れ量を検出する手振れセンサ83とが接続され
る。またシャッタドライバ73には、上述した実装基板
62およびシャッタFPC63を介してシャッタ駆動用
の電気部品42aが接続されるとともに、手振れ補正モ
ータドライバ74および手振れ補正モータ駆動量検出回
路75には、防振FPC61、実装基板62およびシャ
ッタFPC63を介してX,Y方向モータ21および
X,Y方向の各フォトインタラプタ32がそれぞれ接続
される。手振れ補正モータ駆動量検出回路75は、フォ
トインタラプタ32の出力に基づいてX,Y方向モータ
21の駆動量および駆動方向、すなわち防振レンズL3
の移動量および移動方向を検知して制御IC71に入力
する。
【0023】さらに、フォーカシングモータドライバ7
6には、実装基板64およびフォーカシングFPC65
を介してフォーカシングモータ53が接続される。また
制御IC71には、レリーズ釦の半押し操作でオンする
半押しスイッチSW1と、レリーズ釦の全押し操作でオ
ンするレリーズスイッチSW2と、ズーミングスイッチ
SW3,SW4とが接続されている。
6には、実装基板64およびフォーカシングFPC65
を介してフォーカシングモータ53が接続される。また
制御IC71には、レリーズ釦の半押し操作でオンする
半押しスイッチSW1と、レリーズ釦の全押し操作でオ
ンするレリーズスイッチSW2と、ズーミングスイッチ
SW3,SW4とが接続されている。
【0024】制御IC71は、半押しスイッチSW1の
オンに伴って測光回路81および測距回路82を作動せ
しめるとともに、測距回路82の検出出力に基づいてフ
ォーカシングモータ53を駆動し、フォーカシングレン
ズL4を光軸方向に移動させてフォーカシングを行う。
また、レリーズスイッチSW2のオンに伴い、測光回路
81の出力に基づいてシャッタ駆動用電気部品42aを
駆動制御し、シャッタ羽根41の開閉を行う。さらに、
シャッタレリーズ中は、手振れセンサ83の出力および
手振れ補正モータ駆動量検出回路75の出力に基づいて
X,Y方向モータ21を駆動制御することにより、防振
レンズL3を光軸と直交する方向に適宜移動させて手振
れに起因する像ブレを防止する。
オンに伴って測光回路81および測距回路82を作動せ
しめるとともに、測距回路82の検出出力に基づいてフ
ォーカシングモータ53を駆動し、フォーカシングレン
ズL4を光軸方向に移動させてフォーカシングを行う。
また、レリーズスイッチSW2のオンに伴い、測光回路
81の出力に基づいてシャッタ駆動用電気部品42aを
駆動制御し、シャッタ羽根41の開閉を行う。さらに、
シャッタレリーズ中は、手振れセンサ83の出力および
手振れ補正モータ駆動量検出回路75の出力に基づいて
X,Y方向モータ21を駆動制御することにより、防振
レンズL3を光軸と直交する方向に適宜移動させて手振
れに起因する像ブレを防止する。
【0025】また、ズーミングスイッチSW3,SW4
がオンされると、制御IC71は、ズームモータ77を
駆動し、ギアGRを介してカム筒3を回転させる。カム
筒3の回転に伴って各カム溝3a,3b,3cが移動す
るので、各カムフォロア45a,5a,53aを介して
レンズホルダ45,レンズ基板5,51がそれぞれ光軸
方向に駆動され、これにより各レンズ群L1〜L4が図
1に示す広角位置と図2に示す望遠位置との間で駆動さ
れズーミングが行われる。このズーミングに伴って各F
PC63,65が図示の如く適宜変形するので、レンズ
群L1〜L4に無理な負荷を与えることはない。
がオンされると、制御IC71は、ズームモータ77を
駆動し、ギアGRを介してカム筒3を回転させる。カム
筒3の回転に伴って各カム溝3a,3b,3cが移動す
るので、各カムフォロア45a,5a,53aを介して
レンズホルダ45,レンズ基板5,51がそれぞれ光軸
方向に駆動され、これにより各レンズ群L1〜L4が図
1に示す広角位置と図2に示す望遠位置との間で駆動さ
れズーミングが行われる。このズーミングに伴って各F
PC63,65が図示の如く適宜変形するので、レンズ
群L1〜L4に無理な負荷を与えることはない。
【0026】以上のように本実施例では、シャッタ機構
40および手振れ補正装置100を構成する各電気部品
を鏡筒外の電気部品に接続するためのFPC63と、フ
ォーカシングモータ53を鏡筒外の電気部品に接続する
ためのFPC65を別々に設けたので、各FPC63,
65の幅を最小限に小さくすることができる。したがっ
てFPCを光軸回りに屈曲させる必要がなくなり、無理
なく前後方向に折り曲げることができ、組立性の向上が
図れる。また、一般にFPCは非常に薄いため、上述の
如く2本のFPC63,65を互いに重ね合せてもさほ
ど厚くならず、したがって配置スペースを最小限に抑え
ることができる。加えて、FPC63,65を互いに重
ね合せることにより、両FPC63,65を同一の位置
から鏡筒外に引出すことができるので、FPCを引出す
ための空間を鏡筒の前後に設ける必要がなく、レンズ鏡
筒の小型化が図れる。
40および手振れ補正装置100を構成する各電気部品
を鏡筒外の電気部品に接続するためのFPC63と、フ
ォーカシングモータ53を鏡筒外の電気部品に接続する
ためのFPC65を別々に設けたので、各FPC63,
65の幅を最小限に小さくすることができる。したがっ
てFPCを光軸回りに屈曲させる必要がなくなり、無理
なく前後方向に折り曲げることができ、組立性の向上が
図れる。また、一般にFPCは非常に薄いため、上述の
如く2本のFPC63,65を互いに重ね合せてもさほ
ど厚くならず、したがって配置スペースを最小限に抑え
ることができる。加えて、FPC63,65を互いに重
ね合せることにより、両FPC63,65を同一の位置
から鏡筒外に引出すことができるので、FPCを引出す
ための空間を鏡筒の前後に設ける必要がなく、レンズ鏡
筒の小型化が図れる。
【0027】特に本実施例では、FPC63,65の各
ベース面同志が対向するように両FPC63,65が互
いに重ね合わされているので、図4に示すように、鏡筒
外に引出された各FPC63,65をねじることなくそ
の先端を基板66の上下面に1本のビス68で圧接接続
することができ、組立て作業効率が更に向上する。
ベース面同志が対向するように両FPC63,65が互
いに重ね合わされているので、図4に示すように、鏡筒
外に引出された各FPC63,65をねじることなくそ
の先端を基板66の上下面に1本のビス68で圧接接続
することができ、組立て作業効率が更に向上する。
【0028】以上の実施例の構成において、レンズ群L
2,L3が前側レンズ群を、レンズ群L4が後側レンズ
群を、手振れ補正用のモータ21,フォトインタラプタ
32およびシャッタ駆動用の電気部品42aが前側電気
部品を、フォーカシングモータ53が後側電気部品を、
FPC63が前側フレキシブルプリント基板を、FPC
65が後側フレキシブルプリント基板をそれぞれ構成す
る。
2,L3が前側レンズ群を、レンズ群L4が後側レンズ
群を、手振れ補正用のモータ21,フォトインタラプタ
32およびシャッタ駆動用の電気部品42aが前側電気
部品を、フォーカシングモータ53が後側電気部品を、
FPC63が前側フレキシブルプリント基板を、FPC
65が後側フレキシブルプリント基板をそれぞれ構成す
る。
【0029】なお以上では、2本のFPC63,65を
互いに重ね合わせたが、3個以上のレンズ群に一体化さ
れた3本以上のFPCを互いに重ね合せて配置するよう
にしてもよい。また、鏡筒内の電気部品は上述のものに
限定されず、例えばズームレンズの焦点距離を検出する
ためのエンコーダや、フォーカシングレンズの位置を検
出するためのエンコーダなどであってもよい。さらに、
レンズ鏡筒内の電気部品を基板62,64に実装し、そ
の基板62,64にそれぞれFPC63,65の一端を
接続するようにしたが、基板62,64に代えて、FP
C63,65と一体のFPCに電気部品を実装するよう
にしてもよい。また以上では、レンズ一体型のカメラに
て説明したが、例えば一眼レフカメラに装着される交換
レンズにも本発明を適用できる。この場合には、互いに
重ね合わされた複数のFPCの先端を交換レンズ内の接
点に接続し、交換レンズがカメラ本体に装着されたとき
にその接点とカメラ本体側接点を介して鏡筒内の電気部
品がカメラ本体内の電気部品に接続されるよう構成すれ
ばよい。
互いに重ね合わせたが、3個以上のレンズ群に一体化さ
れた3本以上のFPCを互いに重ね合せて配置するよう
にしてもよい。また、鏡筒内の電気部品は上述のものに
限定されず、例えばズームレンズの焦点距離を検出する
ためのエンコーダや、フォーカシングレンズの位置を検
出するためのエンコーダなどであってもよい。さらに、
レンズ鏡筒内の電気部品を基板62,64に実装し、そ
の基板62,64にそれぞれFPC63,65の一端を
接続するようにしたが、基板62,64に代えて、FP
C63,65と一体のFPCに電気部品を実装するよう
にしてもよい。また以上では、レンズ一体型のカメラに
て説明したが、例えば一眼レフカメラに装着される交換
レンズにも本発明を適用できる。この場合には、互いに
重ね合わされた複数のFPCの先端を交換レンズ内の接
点に接続し、交換レンズがカメラ本体に装着されたとき
にその接点とカメラ本体側接点を介して鏡筒内の電気部
品がカメラ本体内の電気部品に接続されるよう構成すれ
ばよい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、前側および後側フレキ
シブルプリント基板を互いに重ね合せた状態でレンズ鏡
筒内部の空間に配置するようにしたので、各フレキシブ
ルプリント基板の幅を最小限に小さくすることができ、
フレキシブルプリント基板を光軸回りに屈曲させる必要
がなくなる。したがって、フレキシブルプリント基板を
無理なく前後方向に折り曲げることができ、組立作業効
率の向上が図れるとともに、レンズ群の移動時に無理な
負荷が加わることもない。また、フレキシブルプリント
基板を重ね合わせて配置することにより、鏡筒内の限ら
れたスペースを効率的に利用することができるととも
に、フレキシブルプリント基板を同一の位置から鏡筒外
に引出すことができるので、その引出すための空間を鏡
筒の前後に設ける必要がなくなり、レンズ鏡筒の小型化
が図れる。さらに、フレキシブルプリント基板の裏面同
志を重ね合わせるようにしたので、各フレキシブルプリ
ント基板をねじることなくその先端部を鏡筒外基板の上
下面に単一の取付部材(例えば、ビス)にて接続するこ
とができ、更なる組立作業効率の向上が図れる。
シブルプリント基板を互いに重ね合せた状態でレンズ鏡
筒内部の空間に配置するようにしたので、各フレキシブ
ルプリント基板の幅を最小限に小さくすることができ、
フレキシブルプリント基板を光軸回りに屈曲させる必要
がなくなる。したがって、フレキシブルプリント基板を
無理なく前後方向に折り曲げることができ、組立作業効
率の向上が図れるとともに、レンズ群の移動時に無理な
負荷が加わることもない。また、フレキシブルプリント
基板を重ね合わせて配置することにより、鏡筒内の限ら
れたスペースを効率的に利用することができるととも
に、フレキシブルプリント基板を同一の位置から鏡筒外
に引出すことができるので、その引出すための空間を鏡
筒の前後に設ける必要がなくなり、レンズ鏡筒の小型化
が図れる。さらに、フレキシブルプリント基板の裏面同
志を重ね合わせるようにしたので、各フレキシブルプリ
ント基板をねじることなくその先端部を鏡筒外基板の上
下面に単一の取付部材(例えば、ビス)にて接続するこ
とができ、更なる組立作業効率の向上が図れる。
【図1】本発明に係るレンズ鏡筒を有するカメラの一実
施例を示す断面図であり、レンズ鏡筒が広角位置にある
状態を示す。
施例を示す断面図であり、レンズ鏡筒が広角位置にある
状態を示す。
【図2】図1と同様の図であり、レンズ鏡筒が望遠位置
にある状態を示す。
にある状態を示す。
【図3】手振れ補正装置の詳細を示す図。
【図4】図1の要部拡大図。
【図5】上記カメラの制御系の構成を示す図。
【図6】図1のVI方向から見た図。
1 カメラ本体 2 固定鏡筒 3 カム筒 21 手振れ補正用モータ 32 フォトインタラプタ 40 シャッタ機構 41 シャッタ羽根 42 シャッタ駆動部 42a シャッタ駆動用電気部品 54,56 FPC案内部材 61 防振用FPC 63 シャッタ用FPC 63a,65a カバーレイ面 63b,65b ベース面 65 フォーカシング用FPC 71 制御IC 100 手振れ補正装置 101 駆動機構 L1〜L4 レンズ群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾見 淳一 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内
Claims (2)
- 【請求項1】 互いに同軸で配置された前側および後側
レンズ群と、 これらの前側および後側レンズ群にそれぞれ一体化され
た前側および後側電気部品と、 これらの前側および後側電気部品を鏡筒外部に設けられ
た電気部品にそれぞれ電気的に接続するために表面に導
電パターンが形成された前側および後側フレキシブルプ
リント基板とを備え、少なくとも1つのレンズ群を光軸
方向に駆動可能に構成したレンズ鏡筒において、 前記前側および後側フレキシブルプリント基板を、互い
の裏面同志が対向するよう重ね合わせた状態で前記鏡筒
内部の空間に配置したことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項2】 前記前側電気部品は、前記前側レンズ群
を保持する保持部材の前面側において前記前側フレキシ
ブルプリント基板に接続され、前記後側電気部品は、前
記後側レンズ群を保持する保持部材の後面側において前
記後側フレキシブルプリント基板に接続されていること
を特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26370293A JP3464508B2 (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | レンズ鏡筒 |
US08/795,764 US5717969A (en) | 1993-10-21 | 1997-02-06 | Lens barrel with flexible printed circuit boards |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26370293A JP3464508B2 (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | レンズ鏡筒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07120657A true JPH07120657A (ja) | 1995-05-12 |
JP3464508B2 JP3464508B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=17393145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26370293A Expired - Lifetime JP3464508B2 (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | レンズ鏡筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3464508B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013142713A (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-22 | Canon Inc | 撮像装置及びその制御方法 |
-
1993
- 1993-10-21 JP JP26370293A patent/JP3464508B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013142713A (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-22 | Canon Inc | 撮像装置及びその制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3464508B2 (ja) | 2003-11-10 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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