JPH07120648A - レンズ鏡胴 - Google Patents

レンズ鏡胴

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Publication number
JPH07120648A
JPH07120648A JP26352693A JP26352693A JPH07120648A JP H07120648 A JPH07120648 A JP H07120648A JP 26352693 A JP26352693 A JP 26352693A JP 26352693 A JP26352693 A JP 26352693A JP H07120648 A JPH07120648 A JP H07120648A
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JP
Japan
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gear
base plate
lens
external gear
external
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Pending
Application number
JP26352693A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ogura
宏之 小倉
Yoshitaka Sugimoto
好隆 杉本
Hiroshi Sugiyama
浩史 杉山
Ken Nagasaka
憲 長阪
Yoshibumi Harada
義文 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外歯ギアを支持するギア台板に歯車の中心軸
の変動量を規制する機能を付加することにより、内外の
歯車の歯飛び等の発生を防止する。 【構成】 筒部5の基端部内周面に形成された内歯ギア
18と、カプラー7からカメラ本体側のオートフォーカ
ス駆動力が伝達される外歯ギア17との噛み合い部分
を、筒部5の基端面と近接対面して配設した外歯ギアの
回転軸支持用ギア台板8と、このギア台板8から突設し
た歯飛び防止片19とによって挟持することにより、静
止状態の内歯ギア18に対して外歯ギア17からの力が
加えられたときの内外両ギア17、18の噛み合いを保
持するようにした構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートフォーカス機能
を備えたカメラに装着され、そのカメラ側駆動部によっ
て回転駆動される外歯ギアと、この外歯ギアに噛合して
レンズ移動に寄与する内歯ギア間で発生する歯飛び現象
の防止対策を講じたレンズ鏡胴に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、オートフォーカス機能を備えた
一眼レフカメラに装着されるレンズ鏡胴においては、カ
メラ本体の出力軸と結合されるカプラーをマウント基端
部に装備してあり、カプラー軸から歯車式の駆動伝達機
構を介して、フォーカス用のレンズを駆動する筒部に回
転が伝達されるようになっている。
【0003】図8は上記駆動伝達機構の従来例を示して
いる。この図に示された駆動伝達機構106は、単一の
軸受孔110が穿設された前側のギア台板108と、2
個の軸受孔111a、111bが並列状に穿設された後
側のギア台板109とを鏡胴内のカプラー(図示せず)
の近傍に取り付け、これら前後のギア台板108、10
9の軸受孔110、111a間に亙ってギア軸112を
回転自在に架設している。
【0004】また、ギア軸112の基端にカプラー軸端
に装備された出力ギア(図示せず)と常時噛合する入力
ギア116を装着する一方、ギア軸112の先端に外歯
ギア117を一体に形成し、この外歯ギア117が筒部
105の基端部内周面に形成された内歯ギア118と常
時噛合するように構成されている。
【0005】このような構成においては、カメラ本体に
装備されたオートフォーカス用モータの出力がカプラー
を介してレンズ側に伝達され、カプラー軸が回転する
と、その回転は出力ギアから入力ギア116に伝達さ
れ、さらに入力ギア116と共に回転する外歯ギア11
7から内歯ギア118を介して筒部105に伝達され、
これによって筒部105と連動連結されたフォーカス用
レンズが光軸方向に前後移動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記筒部1
05は通常、フォーカシングに必要な位相角だけ回転さ
れるように構成されており、無限遠端及び最近接端まで
回動させると、筒部105側に設けられた回転規制部材
が鏡胴内に設けられたストッパー(いずれも図示せず)
に当接し、それ以上の回転が規制されるように構成され
ている。
【0007】ところが、オートフォーカスが働いて外歯
ギア117から内歯ギア118へ駆動力が伝達され、内
歯ギア118が無限遠端または最近接端まで回転したと
き、該内歯ギア118はそれ以上の回転を阻止されて静
止するが、外歯ギア117はストップ信号を受けた後、
モータが実際に停止するまでの回転力と、更に慣性力に
よって回転しようとする。
【0008】このため、両方のギア117、118の噛
み合い部分に加わる面圧が増大し、内歯ギア118にそ
の径方向外方へ変位させる力が働くことになるため、両
ギア117、118の噛み合い率が低下して噛み合いが
外れるという、いわゆる歯飛び現象が発生したり、その
ときの衝撃により歯が欠損する危険性があった。
【0009】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、外歯ギアを支持するギア台板に歯車の中
心軸の変動量を規制する機能を付加することにより、内
外の歯車の歯飛び等の発生を極力なくすようにしたレン
ズ鏡胴を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、レンズの駆動に寄与する筒部と、この筒
部の基端部内周面に形成された内歯ギアに噛合する外歯
ギアと、前記筒部の基端面と近接対面して配設され前記
外歯ギアの回転軸を回転自在に支持するギア台板とを備
え、前記外歯ギアがカメラ本体からの駆動力を受けて回
転することにより、前記筒部が所定角度範囲内で回転す
るように構成したレンズ鏡胴において、前記ギア台板に
前記筒部の外周面を受止する歯飛び防止片を突設してい
る。
【0011】
【作用】上記構成によると、外歯ギアと筒部の内歯ギア
との噛合部はギア台板と、これに一体に設けられた歯飛
び防止片とにより内外両側から挟持された状態で支持さ
れることになる。従って、内歯ギアが回転を阻止された
静止状態において外歯ギアから駆動力が伝達され、これ
によって内外の歯車の回転軸に両者を離間させる方向の
力が外歯ギアと筒部に加わったとき、その力はギア台板
と歯飛び防止片とによって受止され、内歯ギアが変形し
ても外歯ギアがそれに伴なって移動するので、内歯ギア
と外歯ギアの噛み合いは正常状態に保持され、歯飛び現
象の発生が防止される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。本実施例に係るズームレンズ鏡胴は図1に示
すように、1群玉枠1に固定支持された第1レンズ群G
1と、2群玉枠2に固定支持された第2レンズ群G2と
を備えている。1群及び2群玉枠1、2はレンズマウン
ト固定部材22、カム環24、25、筒部5等を介して
鏡胴最外周に設けられたズーム操作環3及び距離環4と
連動連結されており、レンズマウント固定部材22に形
成された直進溝22a(図4参照)やカム環24、25
に形成されたカム溝(図示せず)あるいはヘリコイドね
じに案内されて光軸方向に駆動されるように構成されて
いる。
【0013】即ち、広角側から望遠側あるいはその逆方
向のズーム操作を行うときは、ズーム操作環3を回転さ
せることにより1、2群の玉枠1、2が光軸に沿って移
動し、また、マニュアルフォーカス時には距離環4を回
転させることにより、図2に示す筒部5が回転し、これ
らの玉枠1、2が光軸に沿って移動する。さらに、オー
トフォーカス時には駆動伝達機構6がカプラー7を介し
てカメラ本体側のオートフォーカス用モータの出力を筒
部5に伝達する。
【0014】図3は駆動伝達機構6を各構成部材毎に分
解して示している。図2及び図3に示すように、該駆動
伝達機構6は前後のギア台板8、9を備えている。これ
らのギア台板8、9は鏡胴内基端部のカプラー7の近傍
において、光軸に沿う方向で対面する状態で一定の間隔
をおいて固定支持され、また、前側ギア台板8に穿設さ
れた単一の軸受孔10と、後側ギア台板9に穿設された
2個の軸受孔11a、11bの一方11aとの間に亙っ
てギア軸12が回転自在に架設されている。
【0015】前記カプラー7はカメラ本体に装着された
状態において、該カメラ本体に装備されたオートフォー
カス用モータの出力軸と結合されるもので、マウント1
3の後端から外部に臨んでおり、該カプラー6から前方
に延びるカプラー軸14の先端部が後側ギア台板9の他
方の軸受孔11bに、また該カプラー軸14の基端側が
マウント13にそれぞれ回転自在に支持されることによ
り、前記ギア軸12と平行に配置されている。
【0016】このカプラー軸14には出力ギア15が設
けられている。一方、ギア軸12の基端部には該出力ギ
ア15と常時噛合する入力ギア16が取り付けられてい
るとともに、ギア軸12の先端部には該ギア軸12と一
体に形成された外歯ギア17が設けられている。この外
歯ギア17は筒部5の基端部内周面に形成された大径の
内歯ギア18と常時噛合している。
【0017】このような構成においては、オートフォー
カス用モータの出力がカプラー7を介してレンズ側に伝
達され、カプラー軸14が回転すると、その回転は出力
ギア15から入力ギア16に伝達され、さらに入力ギア
16と共に回転する外歯ギア17から内歯ギア18を介
して筒部5に伝達されることにより、1群玉枠1が光軸
方向に前後移動する。
【0018】また、筒部5はフォーカシングに必要な角
度範囲だけ回転されるように構成されており、無限遠端
及び最近接端まで回動させると、該筒部5側に設けられ
た回転規制部材が鏡胴内に設けられたストッパー(いず
れも図示せず)に当接し、それ以上の回転が規制され
る。
【0019】このような構成において、本実施例では前
側ギア台板8に、筒部5の外周面を受止する歯飛び防止
片19を突設することにより、オートフォーカス時にお
ける外歯ギア17と内歯ギア18との噛み合い部分にお
ける歯飛びの発生を防止するようにしている。
【0020】即ち、前側ギア台板8は外歯ギア17と内
歯ギア18の噛み合い部分の近傍において、内歯ギア1
8と近接対面する位置に配設されており、歯飛び防止片
19は前側ギア台板8の外端部から突出し、筒部5の外
周面と微小隙間を設けて対面する位置に設けられてい
る。また、この歯飛び防止片19は前側ギア台板8を打
抜成形する際に、該前側ギア台板8のパターンの一部に
より構成し、打ち抜き後、該歯飛び防止片19となる部
分を折り起こすことにより作製することができる。
【0021】このような歯飛び防止片19を設けること
により、外歯ギア17と筒部5の内歯ギア18との噛み
合い部分において、外歯ギア17は前側ギア台板8に、
内歯ギア18は該前側ギア台板8に一体に設けられた歯
飛び防止片19により内外両側から挟持された状態で支
持されるため、オートフォカス時に内歯ギア18が回転
を阻止された状態において、外歯ギア17から駆動力が
伝達され、及びモータが実際に停止するまでの回転力乃
至該外歯ギア17の慣性力により内歯ギア18が噛み合
いが外れる方向に力を受けたとき、その力は前側ギア台
板8と歯飛び防止片19とによって受止され、これによ
って内歯ギア18と外歯ギア17の噛み合いは正常状態
に保持され、歯飛び現象の発生が防止される。
【0022】図1に戻って、20は絞り機構であって、
2群玉枠2の前方に設けられた絞り部21をカメラ本体
の絞り制御手段(図示せず)によって駆動する際に、該
制御手段と連動して動作するものである。
【0023】図4は絞り機構20の要部を分解して示
し、また、図9は従来の絞り機構の一例を示している。
図1及び図4に示すように、マウント13は中央に2群
玉枠2の進入を許す内筒部13aを有し、その前後方向
のほぼ中央部にフランジ13bを形成してあり、該フラ
ンジ13bに円筒状のレンズマウント固定部材22のフ
ランジ22aが調整ワッシャ23を介してネジ止めされ
ている。
【0024】調整ワッシャ23はカメラ本体への鏡胴装
着時において、被写体像がフィルム面に正しく結像され
るようにレンズマウント固定部材22の位置を調整する
ために介装されるもので、通常は調整量に対応する厚さ
のものや、あるい調整量と一致するように複数枚使用さ
れる。
【0025】ところで、図9に示す従来例における調整
ワッシャ123は、一部に切欠を有するC字形状の平板
の複数部位にビス孔123aを穿設してなり、マウント
113のフランジ113bとレンズマウント固定部材1
22のフランジ122a間に挟み込まれた状態で、ビス
により締着されるものであった。
【0026】しかしながら、このような従来の調整ワッ
シャ123では、ビス孔123aにビスを通して組み立
てられているため、バックフォーカスを調整する際に
は、レンズマウント固定部材122、調整ワッシャ12
3、マウント113の順に組み立てた後、更に調整を要
するため、別の調整ワッシャ123と交換しなければな
らない場合、前記三者122、123、113を完全に
分解して該調整ワッシャ123の交換作業を行わなけれ
ばならず、作業性の問題が大きい。
【0027】また、レンズマウント固定部材122の位
置調整はその光軸中心に関して対称部位に調整ワッシャ
123を介在させることで、十分にその目的を達成する
ことができるが、従来の調整ワッシャ123はC字形状
に形成されているため、不要とも言える部分が多く存在
する。しかも、該調整ワッシャ123をプレス成型する
に際し、平板材料の打抜きパターンは図10に示すよう
なレイアウトを採らざるを得ないため、該プレス材B’
の非活用部分が多大となり、コスト面での不利を招いて
いた。
【0028】そこで本実施例では、図4に示すように、
レンズマウント固定部材22の位置調整に必要な部分に
調整ワッシャ23が介在するように、該調整ワッシャ2
3を一対の円弧状平板部品により構成し、さらに、従来
例のビス孔123aに代えて各調整ワッシャ23の両端
部に内径方向に開放するU字形状の切欠23aを形成し
ている。
【0029】このような構成の本実施例の調整ワッシャ
23では、組み立て状態においてレンズマウント固定部
材22の取付位置精度を確保できるものでありながら、
バックフォーカスを調整する際には、ビスを緩めてレン
ズマウント固定部材22とマウント13間の締め付けを
緩め、調整ワッシャ23を径方向外方に引くだけで、切
欠23aをビスから離脱させて該調整ワッシャ23を取
り外すことができ、同様に、別の調整ワッシャ23と交
換する際は、切欠23aを径方向外方から調整ワッシャ
23をレンズマウント固定部材22とマウント13間の
隙間に差し込んでビスに係合した後、該ビスを締め込む
だけの簡単な作業で手間なく行うことができる。
【0030】また、調整ワッシャ23をプレス成型する
に際し、平板材料の打抜きパターンは図5に示すよう
に、各パターン間の隙間を可及的に小さくしたレイアウ
トを採ることができるので、該プレス材Bの非活用部分
を大幅に減少することができ、その分、該プレス部品の
取り数を増大させて効果的なコストダウンを図ることが
できる。
【0031】図1及び図4に戻って、26はプリセット
リングであって、平板状のリング部26aの後方に係止
爪26bを一体に突設してなるもので、リング部26a
の係止爪形成部位の前面側に、絞り機構20の光軸方向
の移動範囲をカバーできる長さを有する絞り補正連動板
27がビスにより固定支持されている。また、28はC
字形状のばね板片からなるプリセットリング押さえであ
って、プリセットリング26を光軸方向に係止するもの
である。
【0032】ところで、図9に示す従来例のプリセット
リング126、絞り補正連動板127及びプリセットリ
ング押さえ128は次のようにしてマウント113に装
着されていた。即ち、マウント113にはプリセットリ
ング126の係止爪126bを係入してその回動角度範
囲を規制する係入孔113cが穿設されているととも
に、該マウント113の前面にはプリセットリング12
6の外径と嵌合する嵌合凹部113dと、円周方向に断
続的に設けられプリセットリング押さえ128を係止す
る係止部113eとが形成されている。
【0033】この従来例では、プリセットリング126
の係止爪126bをマウント113の係入孔113cに
係入し、リング部126aを嵌合凹部113dに嵌合し
た後、プリセットリング押さえ128を各係止部113
eの内面間に亙って弾性的に係合する。この係合状態に
おいて、プリセットリング押さえ128は径方向外方に
ばね付勢力が生じている。
【0034】しかしながら、このような従来例の構成で
は、プリセットリング126が嵌合凹部113dに外径
嵌合されているため、該プリセットリング126は径寸
法の大きいものとなり、回動させる際にプリセットリン
グ126に加わる慣性モーメントが大きくなってしま
う。
【0035】また、プリセットリング押さえ128の係
止部113eは該プリセットリング押さえ128の外周
面を保持するものであるため、マウント13のフランジ
13bにオーバーハング部を有する係止部113eを独
立的に形成する必要が生じる。ところが、これでは近年
多用されているプラスチック製マウントの場合、金型設
計段階において、プリセットリング押さえ128の係止
部113eまで金型で対応するようにすると、型構成が
複雑化するという問題も生じる。
【0036】そこで本実施例では、図4に示すように、
マウント内筒部13aの基部にプリセットリング26の
内径と嵌合する嵌合段部13dを形成するとともに、こ
の嵌合段部13dの前端部にプリセットリング押さえ2
8を係止するスライドコア式の係止部13eを円周方向
に断続的に設けている。
【0037】このようにすることにより、プリセットリ
ング26の係止爪26bをマウント13の係入孔13c
に係入した状態で、リング部26aを内筒部13aに直
接、内径嵌合できるので、該プリセットリング26の径
を小さくすることができ、その分プリセットリング26
の回動時に加わる慣性モーメントが小さくなる。従っ
て、カメラ本体側の絞り駆動部の負荷が軽減されて高速
回転が可能となるので、絞り機構の動作の迅速性を向上
させることができる。
【0038】また、プリセットリング押さえ28は18
0°を超える角度の円弧状に形成されており、各係止部
13eの内面間に亙って弾性的に係合する。この係合状
態において、プリセットリング押さえ28は従来例とは
反対に径方向内方にばね付勢力が生じるように構成され
ている。
【0039】この場合、マウント13の係止部13eは
プリセットリング押さえ28の内周面を保持することに
なるので、内筒部13aの周面を利用し、該周面から突
設した簡単な形状のものとすることができる。従って、
プラスチック製マウントを用いたときも、金型の型構成
が従来例と比較して簡単化され、その製作も容易になる
ため、コストダウンに寄与するところが大きい。
【0040】前記絞り補正連動板27にはばね掛け爪2
7aが設けられており、鏡胴内への装着状態において、
マウント13の所定部位とばね掛け爪27aとの間にコ
イルばね29が張設され、これによってプリセットリン
グ26が係止孔13cの片側に当接する方向、つまり絞
り部21を開方向に常時付勢されるようになっている。
また、鏡胴内への装着状態において、絞り補正連動板2
7はレンズマウント固定部材22と、絞り機構20及び
2群玉枠2間の隙間gに光軸と平行に介装されている。
【0041】ところで、図1に示すように、絞り補正連
動板27は鏡胴内の光路に臨んでいるため、その光路側
に面する側面27bには該側面27bに対して被写体か
らの光Lが小角度で進入することを避けられない。この
ため該光路側面27bが反射面であると、進入した光の
反射光が有害光となって前記隙間gを通ってカメラのフ
ィルム面に到達す、いわゆるベイリングレアが発生する
危険性がある。
【0042】このため、図9に示す従来例では、絞り補
正連動板127の光路側面127bに反射を防止するた
めの塗装を施したり、あるいは反射防止材として機能す
る遮光布を貼設することにより、ベイリングレアを防止
するようにしていた。しかしながら、従来のベイリング
レア防止策としての塗装や遮光布を貼設するものでは、
光路側面127bの二次加工を要する上、別部材が必要
になるため、コストアップを招く要因となっていた。ま
た、遮光性が低い場合があった。
【0043】そこで、本実施例では、絞り補正連動板2
7において、鏡胴の光軸に平行または光路付近に存在す
る面、つまり光路側面27bをベイリングレア防止効果
を有する面にプレス加工するようにしている。具体的に
は、該絞り補正連動板27がステンレス鋼板等の金属板
材により形成されていることを利用して、その光路側面
27bにおける有害光Lが進入する部分に図6に示すよ
うに、凹凸27cをプレス加工により形成するようにし
ている。
【0044】この凹凸27cは図7に拡大して示すよう
に、鏡胴の周方向、つまり絞り補正連動板27の幅方向
には平行な斜面となり、光軸方向には有害光Lを隙間g
とは別方向に屈折反射させるように形成された鋸歯状波
状に形成されている。このようにベイリングレア発生面
に鋸歯状の凹凸27cを設けるようにすれば、プレス工
程を追加するだけで、特に二次加工を要することなく、
極めて簡単にベイリングレアを防止することができ、効
果的なコストダウンが可能で遮光性も向上する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるとき
は、筒部の基端面と近接対面して配設され外歯ギアの回
転軸を回転自在に支持するギア台板に、筒部の外周面を
受止する歯飛び防止片を突設することにより、外歯ギア
と筒部の内歯ギアとの噛合部を該歯飛び防止片付きのギ
ア台板によって内外両側から挟持するようにしているの
で、例えばオートフォカス時において静止している内歯
ギアに外歯ギアから駆動力が伝達されるなどして、両ギ
ア間の噛み合いを解く方向に力が作用したときも、その
力はギア台板と歯飛び防止片とによって受止されること
により、内歯ギアと外歯ギアの噛み合いは正常状態に保
持され、歯飛び現象の発生を極力防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す半截断面図。
【図2】 その駆動伝達部を示す要部断面図。
【図3】 駆動伝達部の各構成部材を分解して示す斜視
図。
【図4】 絞り機構の要部を分解して示す斜視図。
【図5】 調整ワッシャの打抜きパターンレイアウトを
示す平面図。
【図6】 絞り補正連動板を示す側面図。
【図7】 図5におけるA部拡大図。
【図8】 従来例の駆動伝達部の各構成部材を分解して
示す斜視図。
【図9】 その絞り機構の要部を分解して示す斜視図。
【図10】 その調整ワッシャの打抜きパターンレイア
ウトを示す平面図。
【符号の説明】
1 1群玉枠 2 2群玉枠 5 筒部 6 駆動伝達機構 7 カプラー 8 前側ギア台板 9 後側ギア台板 12 ギア軸 13 マウント 18 内歯ギア 19 歯飛び防止片 21 絞り部 22 レンズマウント固定部材 23 調整ワッシャ 26 プリセットリング 27 絞り補正連動板 28 プリセットリング押さえ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 浩史 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 長阪 憲 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 原田 義文 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズの駆動に寄与する筒部と、この筒
    部の基端部内周面に形成された内歯ギアに噛合する外歯
    ギアと、前記筒部の基端面と近接対面して配設され前記
    外歯ギアの回転軸を回転自在に支持するギア台板とを備
    え、前記外歯ギアがカメラ本体からの駆動力を受けて回
    転することにより、前記筒部が所定角度範囲内で回転す
    るように構成したレンズ鏡胴において、前記ギア台板に
    前記筒部の外周面を受止する歯飛び防止片を突設してあ
    ることを特徴とするレンズ鏡胴。
JP26352693A 1993-10-21 1993-10-21 レンズ鏡胴 Pending JPH07120648A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26352693A JPH07120648A (ja) 1993-10-21 1993-10-21 レンズ鏡胴

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