JPH07119971A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents
ガスタービン燃焼器Info
- Publication number
- JPH07119971A JPH07119971A JP26333793A JP26333793A JPH07119971A JP H07119971 A JPH07119971 A JP H07119971A JP 26333793 A JP26333793 A JP 26333793A JP 26333793 A JP26333793 A JP 26333793A JP H07119971 A JPH07119971 A JP H07119971A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- duct
- combustor
- gas turbine
- burner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Gas Burners (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】拡散燃焼バーナと予混合燃焼バーナを併せ持つ
二段燃焼器において、予混合燃焼バーナに供給する最大
空気量を増加させ、低NOx化を図ること。 【構成】U字形の予混合ダクト5を複数個組合わせて予
混合バーナを構成する。予混合ダクト5に流入する空気
量は、スライドリング6を動かして調節し、拡散バーナ
と予混合バーナへの空気配分を変えることができる。 【効果】予混合燃焼割合が増し、燃料と空気の混合の均
一化を図ることができるので、燃焼器のNOx排出量が
低減できる。
二段燃焼器において、予混合燃焼バーナに供給する最大
空気量を増加させ、低NOx化を図ること。 【構成】U字形の予混合ダクト5を複数個組合わせて予
混合バーナを構成する。予混合ダクト5に流入する空気
量は、スライドリング6を動かして調節し、拡散バーナ
と予混合バーナへの空気配分を変えることができる。 【効果】予混合燃焼割合が増し、燃料と空気の混合の均
一化を図ることができるので、燃焼器のNOx排出量が
低減できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービンの燃焼器に
係り、特に燃空比を任意に調節するために燃焼部分に供
給する空気量を調整できる燃焼器に関する。
係り、特に燃空比を任意に調節するために燃焼部分に供
給する空気量を調整できる燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン燃焼器の排出ガス中には各
種の大気汚染物質が含まれ、その中でもNOxについて
は厳しい規制値が設けられている。
種の大気汚染物質が含まれ、その中でもNOxについて
は厳しい規制値が設けられている。
【0003】低NOx化のためには全体が一様に燃焼す
る予混合燃焼を利用するのが有効である。そこで現在の
低NOx燃焼器では予混合バーナと拡散バーナを組合わ
せて用いる例が多い。このとき、各バーナの燃空比を全
運転範囲で最適にするため、特開昭63−29117 号公報や
特公平1−18331号公報に見られるように、予混合器空気
入口に流量調整弁あるいはガイドリングを設けて空気配
分を調節できるようにした例が知られている。
る予混合燃焼を利用するのが有効である。そこで現在の
低NOx燃焼器では予混合バーナと拡散バーナを組合わ
せて用いる例が多い。このとき、各バーナの燃空比を全
運転範囲で最適にするため、特開昭63−29117 号公報や
特公平1−18331号公報に見られるように、予混合器空気
入口に流量調整弁あるいはガイドリングを設けて空気配
分を調節できるようにした例が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は予混合器の空気
入口が燃焼器のケーシングと平行な向きに開いていたた
め、ケーシングに沿って流れてきた空気を予混合器内に
導入するには大きな圧力差を設ける必要があった。また
予混合器は、流入した空気の流れを急に変えて出口へ導
く構造であり、圧力損失が大きく、燃料と空気の混合距
離も短く限られていた。従って空気流量の調整機構を備
えていても、その調整範囲は狭く、予混合器内へ導入で
きる空気量は低く限られていた。
入口が燃焼器のケーシングと平行な向きに開いていたた
め、ケーシングに沿って流れてきた空気を予混合器内に
導入するには大きな圧力差を設ける必要があった。また
予混合器は、流入した空気の流れを急に変えて出口へ導
く構造であり、圧力損失が大きく、燃料と空気の混合距
離も短く限られていた。従って空気流量の調整機構を備
えていても、その調整範囲は狭く、予混合器内へ導入で
きる空気量は低く限られていた。
【0005】低NOx化のためには予混合器へなるべく
多くの空気を導入し、より多くの燃料を予混合燃焼させ
る必要がある。
多くの空気を導入し、より多くの燃料を予混合燃焼させ
る必要がある。
【0006】本発明の目的は、予混合器内へ導入する最
大空気量を増加して、燃焼器の低NOx化を図ることで
ある。
大空気量を増加して、燃焼器の低NOx化を図ることで
ある。
【0007】さらに、燃料と空気の混合距離を長くとっ
て混合を促進することである。
て混合を促進することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、燃焼器頭部
方向に流入してくる圧縮機吐出空気と予混合器の空気入
口の向きを正対させるため、予混合器を、内部に燃料ノ
ズルを設けたU字形のダクトとし、そのダクトを複数個
組合わせて燃焼器を構成することを特徴とする。
方向に流入してくる圧縮機吐出空気と予混合器の空気入
口の向きを正対させるため、予混合器を、内部に燃料ノ
ズルを設けたU字形のダクトとし、そのダクトを複数個
組合わせて燃焼器を構成することを特徴とする。
【0009】さらに、ダクトの空気入口面積を、燃焼器
周方向に移動するスライドリングによって調節し、それ
によって燃焼器内の空気配分を変化させ得るようにした
ことを特徴とする。
周方向に移動するスライドリングによって調節し、それ
によって燃焼器内の空気配分を変化させ得るようにした
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】圧縮機吐出空気の流入方向と予混合器の空気入
口が正対し、かつ予混合器出口までが曲率の大きな長い
流路で構成されるので、予混合器内に導入できる最大空
気量が増加し、燃料と空気の混合の均一化が図れるの
で、燃焼器のNOx排出量が少なくなる。
口が正対し、かつ予混合器出口までが曲率の大きな長い
流路で構成されるので、予混合器内に導入できる最大空
気量が増加し、燃料と空気の混合の均一化が図れるの
で、燃焼器のNOx排出量が少なくなる。
【0011】さらに、予混合器の空気入口面積を可変と
することができるので負荷に応じて燃焼器内の各バーナ
への空気配分比率を変えることができる。
することができるので負荷に応じて燃焼器内の各バーナ
への空気配分比率を変えることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の影響を最も良く表わしている燃焼器
の縦断面図、図2は予混合ダクトの形状を示した図、図
3,図4は予混合ダクトの配置を示した図、図5は空気
配分調節用のスライドリングを周方向に展開した図であ
る。
る。図1は本発明の影響を最も良く表わしている燃焼器
の縦断面図、図2は予混合ダクトの形状を示した図、図
3,図4は予混合ダクトの配置を示した図、図5は空気
配分調節用のスライドリングを周方向に展開した図であ
る。
【0013】1は燃焼器外筒、2はその端部を閉止する
エンドカバーであり、燃焼器外筒1の内部には主室3
と、それよりも径の小さな副室4が備えられている。燃
焼器外筒1と主室3の間には予混合ダクト5の空気入口
があり、その上流側にはスライドリング6を設ける。
エンドカバーであり、燃焼器外筒1の内部には主室3
と、それよりも径の小さな副室4が備えられている。燃
焼器外筒1と主室3の間には予混合ダクト5の空気入口
があり、その上流側にはスライドリング6を設ける。
【0014】副室4の頭部には空気旋回器7が設けら
れ、その中心には一段目燃料ノズル8を設ける。
れ、その中心には一段目燃料ノズル8を設ける。
【0015】予混合ダクト5の内部には二段目燃料ノズ
ル9が備えられ、また出口には保炎器10が置かれてい
る。
ル9が備えられ、また出口には保炎器10が置かれてい
る。
【0016】圧縮機吐出空気は、燃焼器外筒1と主室3
の間を図1左方に向かって流れ、スライドリング6を通
過する。スライドリング6には突起11が設けられてい
るので、空気は予混合ダクト5の内部に流入するもの
と、更にエンドカバー2へ向かって流れるものに分かれ
る。
の間を図1左方に向かって流れ、スライドリング6を通
過する。スライドリング6には突起11が設けられてい
るので、空気は予混合ダクト5の内部に流入するもの
と、更にエンドカバー2へ向かって流れるものに分かれ
る。
【0017】予混合ダクト5へ流入した空気は二段目燃
料ノズル9から噴出する燃料と混合し、保炎器10の下
流側において予混合燃焼が行われる。予混合ダクト5に
入らない残余の空気はエンドカバー2に向かって流れ、
空気旋回器7によって旋回しながら副室4の内部に流出
し、一段目燃料ノズル8から噴出した燃料と反応して拡
散燃焼が行われる。
料ノズル9から噴出する燃料と混合し、保炎器10の下
流側において予混合燃焼が行われる。予混合ダクト5に
入らない残余の空気はエンドカバー2に向かって流れ、
空気旋回器7によって旋回しながら副室4の内部に流出
し、一段目燃料ノズル8から噴出した燃料と反応して拡
散燃焼が行われる。
【0018】予混合ダクトに流入する空気量は、スライ
ドリング6をピニオンギヤ12を駆動して周方向に回転
させることによって変化する。従って拡散燃焼側,予混
合燃焼側へ配分される空気の比率を変えることができ
る。このため各燃焼部の燃空比を運転状態に応じた値に
設定し、NOxの低減を図ることができる。
ドリング6をピニオンギヤ12を駆動して周方向に回転
させることによって変化する。従って拡散燃焼側,予混
合燃焼側へ配分される空気の比率を変えることができ
る。このため各燃焼部の燃空比を運転状態に応じた値に
設定し、NOxの低減を図ることができる。
【0019】定格運転時には、予混合燃焼の比率が高い
方がNOxを低減できる。本発明では予混合ダクト5の
空気入口が、圧縮機吐出空気の流れに正対するように設
けられ、また混合器出口までの流路の曲率をできるだけ
大きくするようにしている。そのため、図2,図3,図
4に示すように、予混合ダクト5の出口の周方向位置は
空気入口位置と異なっている。
方がNOxを低減できる。本発明では予混合ダクト5の
空気入口が、圧縮機吐出空気の流れに正対するように設
けられ、また混合器出口までの流路の曲率をできるだけ
大きくするようにしている。そのため、図2,図3,図
4に示すように、予混合ダクト5の出口の周方向位置は
空気入口位置と異なっている。
【0020】従って予混合燃焼側の圧力損失は小さく、
多くの空気を予混合燃焼側へ配分することができる。
多くの空気を予混合燃焼側へ配分することができる。
【0021】また、予混合器をU字形のダクトにするこ
とにより、従来よりも上流側に二段目燃料ノズル9を設
けることができ、燃料と空気の混合距離を増加させ、混
合を一層促進できる。
とにより、従来よりも上流側に二段目燃料ノズル9を設
けることができ、燃料と空気の混合距離を増加させ、混
合を一層促進できる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、予混合器内に導入でき
る最大空気量が増加し、燃料と空気の混合距離を長くと
ることができるので、NOxの発生が抑制される。
る最大空気量が増加し、燃料と空気の混合距離を長くと
ることができるので、NOxの発生が抑制される。
【図1】本発明の燃焼器の断面図である。
【図2】予混合ダクトの形状を示す図である。
【図3】本発明の燃焼器を下流側から見た図である。
【図4】本発明の燃焼器をエンドカバーを外して頭部側
から見た図である。
から見た図である。
【図5】空気配分調節用のスライドリングを周方向に展
開した図である。
開した図である。
1…燃焼器外筒、2…エンドカバー、3…主室、4…副
室、5…予混合ダクト、6…スライドリング、7…空気
旋回器、8…一段目燃料ノズル、9…二段目燃料ノズ
ル、10…保炎器、11…突起。
室、5…予混合ダクト、6…スライドリング、7…空気
旋回器、8…一段目燃料ノズル、9…二段目燃料ノズ
ル、10…保炎器、11…突起。
Claims (3)
- 【請求項1】燃焼室内筒と外筒の間に設けられ、燃焼器
上流側の流入口からU字形にわん曲した流路によって、
流入空気が流入口と周方向に異なる位置にある流出口ま
で導く複数のダクトと、前記ダクトの中に燃料を噴出す
る燃料ノズルを備え、前記ダクトの流入口には流入面積
を可変とするためのスライドリングを設け、ダクト出口
に形成される予混合燃焼部分と、前記ダクトの内周側に
形成される拡散燃焼部分に配分される空気の比率を可変
とすることを特徴とするガスタービン燃焼器。 - 【請求項2】前記のダクトは流出口に近づくに従って流
路断面積が徐々に広がるようにしたことを特徴とする請
求項1記載のガスタービン燃焼器。 - 【請求項3】前記スライドリングが燃焼器周方向に動く
ことによって前記ダクトに流入する空気量を調節できる
ようにしたことを特徴とする請求項1記載のガスタービ
ン燃焼器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26333793A JPH07119971A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | ガスタービン燃焼器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26333793A JPH07119971A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | ガスタービン燃焼器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07119971A true JPH07119971A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=17388078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26333793A Pending JPH07119971A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | ガスタービン燃焼器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07119971A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012083099A (ja) * | 2010-10-11 | 2012-04-26 | General Electric Co <Ge> | 希薄プレノズル燃料噴射システムを備えた燃焼器 |
-
1993
- 1993-10-21 JP JP26333793A patent/JPH07119971A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012083099A (ja) * | 2010-10-11 | 2012-04-26 | General Electric Co <Ge> | 希薄プレノズル燃料噴射システムを備えた燃焼器 |
CN102444911A (zh) * | 2010-10-11 | 2012-05-09 | 通用电气公司 | 具有贫预喷喷嘴燃料喷射系统的燃烧器 |
US8991187B2 (en) | 2010-10-11 | 2015-03-31 | General Electric Company | Combustor with a lean pre-nozzle fuel injection system |
CN102444911B (zh) * | 2010-10-11 | 2015-12-09 | 通用电气公司 | 具有贫预喷喷嘴燃料喷射系统的燃烧器 |
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