JP3499004B2 - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

ガスタービン燃焼器

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JP3499004B2
JP3499004B2 JP16822694A JP16822694A JP3499004B2 JP 3499004 B2 JP3499004 B2 JP 3499004B2 JP 16822694 A JP16822694 A JP 16822694A JP 16822694 A JP16822694 A JP 16822694A JP 3499004 B2 JP3499004 B2 JP 3499004B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービン発電プラン
トやコンバインドサイクル発電プラント等に適用される
ガスタービン燃焼器に係り、特に空気と燃料との稀薄予
混合燃料を燃焼させることによってガスタービン排気中
に含まれる窒素酸化物(NOx)の低濃度化を図ったガ
スタービン燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン発電プラントやコンバイン
ドサイクル発電プラントには、ガスタービン燃焼器が複
数台組込まれており、このガスタービン燃焼器で燃焼し
た燃料が燃焼ガスとなってガスタービンに案内され、ガ
スタービンを駆動するようになっている。このようなガ
スタービンでは、タービン入口温度を上昇させるとター
ビン熱効率が向上するため、ガスタービン入口温度すな
わちガスタービン燃焼器の出口温度の上昇が図られてい
る。
【0003】しかし、ガスタービン燃焼器の出口温度を
上昇させると、燃焼ガスの局所的な高温化等が原因とな
ってNOxの発生量が増大する。すなわち、NOxの発
生量は、ガスタービン燃焼器の燃焼域の燃焼ガス温度に
依存する。なお、燃焼ガス温度の上昇については、ター
ビン部の材料や燃焼器部の材料の耐熱限界による制約も
受ける。
【0004】ところで、NOxはガスタービン燃焼器の
内部で燃料と空気とが拡散混合して燃焼する中で、燃料
と空気とが当量比1に近い状態で断熱火炎温度に近い高
温で拡散燃焼する場合に多量に発生することから、従来
ガスタービン燃焼器でNOxの発生を低く抑える技術と
して、燃料と空気とを予め燃料稀薄状態で混合して燃焼
させる稀薄予混合燃焼方式が知られている(例えば実公
平4−43726号公報等)。このガスタービン燃焼器
では、メイン燃料の予混合化に加えてパイロット燃料も
一部予混合化することによりNOx発生量の多い拡散燃
焼を減少させ、大幅な低NOx化を図っている。
【0005】すなわち、このガスタービン燃焼器では、
燃焼器ライナ内の燃焼室がライナ頭部側の第一段燃焼域
と、その下流側の第二段燃焼域とに分けられている。そ
して、燃焼器ライナの頭部に第一段燃料供給手段として
パイロット燃料ノズルが設けられ、このパイロット燃料
ノズルから第一段燃焼域にパイロット燃料が供給される
ようになっている。また、燃焼器ライナの周りに第二段
燃料供給手段としてメイン燃料ノズルが設けられ、この
メイン燃料ノズルから噴出されるメイン燃料は予混合ダ
クトで空気と予混合されて稀薄予混合燃料となり、第二
段燃焼域に噴射されて燃焼を行うようになっている。
【0006】なお、前記のパイロット燃料ノズルにおい
ては、ライナ中心部に軸方向に延びるパイロット燃料の
燃料通路部が設けられ、この燃料通路部の周囲部に空気
通路部が設けられている。空気通路部の入口および出口
(ライナ入口)には空気流を旋回させるスワーラが設置
され、このスワーラの下流側にパイロット燃料が噴出す
る構造となっている。
【0007】一方、従来のガスタービン燃焼器では、着
火からガスタービン負荷がある程度の部分負荷となるま
で、パイロット燃料ノズルから噴出されるパイロット燃
料のみによる燃焼運転が行われている。このとき、パイ
ロット燃料の流量は、1個の燃料制御弁によりコントロ
ールされてパイロット燃料ノズルに供給され、このパイ
ロット燃料ノズルでパイロット拡散燃料とパイロット予
混合燃料とに分けられている。パイロット拡散燃料はス
ワーラにより拡散されて第一段燃焼域に供給されて燃焼
する。
【0008】また、パイロット予混合燃料は空気通路部
内で空気と均一に混合された後、第一段燃焼域内に噴射
されて燃焼に供される。このとき、パイロット拡散燃料
とパイロット予混合燃料との燃料配分は、各燃料噴射口
の面積により一義的に決定されるが、低NOx化を図る
ために、スワーラおよび空気通路部の通路面積は、パイ
ロット予混合燃料の燃空比(燃料の重量流量/空気の重
量流量)を充分に低くするように比較的大きく定められ
る。
【0009】ガスタービンが高負荷運転域で運転される
ようになると、燃料制御弁を絞ってパイロット燃料を減
少させ、拡散燃料割合を少なくするとともに、燃料制御
弁を開いてメイン燃料ノズルにメイン燃料を供給してい
る。供給されたメイン燃料は予混合ダクト内で均一に混
合された後、燃焼器ライナ内に噴射され、第二段燃焼域
で燃焼する。予混合ダクトには、全燃料流量の70〜8
0%を占めるメイン燃料を充分に稀薄予混合させる空気
が流れる通路面積が確保される。
【0010】このような従来のガスタービン燃焼器で
は、メイン燃料に加えてパイロット燃料の一部を稀薄予
混合させているためパイロット拡散燃料の割合を少なく
することができ、大幅な低NOx化が図れる。しかし、
この拡散燃料の割合はパイロット燃料の流量により一義
的に定まるため、全燃料流量に対して20%程度までし
か絞ることができず、それよりも少なくすることが困難
で、低NOx化に限界がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】近年のガスタービンプ
ラントにおいては、ガスタービンの熱効率について一層
の効率化を図るため、ガスタービン燃焼器での燃焼ガス
温度の高温化が模索されており、この燃焼ガス温度の高
温化に伴って低NOx化への要求がより一層高まりつつ
ある。このような低NOx化の目標を達成するために
は、NOx発生量の多い拡散燃焼を全燃焼量に対して数
%程度に抑え、残りの全てをNOxが殆ど生じない予混
合稀薄燃焼とする必要がある。
【0012】上述した従来のガスタービン燃焼器では、
パイロット予混合燃料を充分に燃料稀薄状態とするため
に、比較的多量の空気をスワーラおよび空気通路部に流
す構造とされており、このためスワーラが比較的大型化
し、パイロット拡散燃料を全燃料流量の数%程度に減少
させると、不完全燃焼や失火等の不安定燃焼が生じる問
題があった。
【0013】また、一つのパイロット燃料ノズルで燃料
噴射口からの差圧を充分に保持したまま、パイロット拡
散燃焼を全燃料流量の30%程度から数%程度まで変化
させる運転は殆ど不可能であった。
【0014】さらに従来では、ガスタービン燃焼器の全
燃料流量に対し、数%のパイロット拡散燃焼を行うこと
が可能な空気通路部と保炎機構とは知られていない。
【0015】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、NOx発生の多い拡散燃焼の割
合を大幅に減少させ、一層の低NOx化が図れるととも
に、拡散燃焼割合を減少させても安定した燃焼を確保す
ることができるガスタービン燃焼器を提供することにあ
る。
【0016】本発明の他の目的は、ガスタービンの定常
負荷運転時に、拡散燃料割合を全燃料流量の数%以内に
抑えて超低NOx化が図れるとともに、拡散燃料用ノズ
ルの小型化による安定燃焼を確実に得られるガスタービ
ン燃焼器を提供することにある。
【0017】本発明のさらに他の目的は、第一段燃料ノ
ズルの予混合燃料用ノズルに形成される予混合部で予混
合燃料の微粒化が促進でき、予混合燃料と空気とを一層
均一に混合させて低NOx化が図れるガスタービン燃焼
器を提供することにある。
【0018】また、本発明の別の目的は、NOxの発生
の多い拡散燃焼の割合を大幅に減少させてより低NOx
化を図るとともに、拡散燃料割合を減少させても保炎性
等の安定した燃焼を確保することができるガスタービン
燃焼器を提供することにある。
【0019】また、本発明のさらに別の目的は、第二段
燃料供給手段として、燃料をアトマイズエア方式または
エアブラスト方式により噴霧することにより、圧力噴霧
方式よりも予混合ダクト内での微粒化および蒸発の促進
が可能となり、さらに均一混合することにより、低NO
x化を図ることができるガスタービン燃焼器を提供する
ことにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、燃焼器ライナ内に形成され
る燃焼室を、燃焼器ライナ頭部側の第一段燃焼域と、こ
の第一段燃焼域の下流側の第二段燃焼域とに分け、前記
第一段燃焼域に燃料を供給する第一段燃料供給手段の燃
料ノズルを拡散燃焼用ノズルと予混合燃焼用ノズルとか
らなる構成とする一方、前記第二段燃焼域に燃料を供給
する第二段燃料供給手段の燃料ノズルを予混合燃焼用ノ
ズルとして、前記第一段燃焼域では拡散燃焼および燃料
稀薄状態の予混合燃焼を行わせるとともに、前記第二段
燃焼域では燃料稀薄状態の予混合燃焼を行わせるように
したガスタービン燃焼器において、前記第一段燃料供給
手段の拡散燃焼用ノズルを前記燃焼器ライナの中心部に
配置するとともに同燃料供給手段の予混合燃焼用ノズル
を前記拡散燃焼用ノズルの周囲部に配置し、かつその予
混合燃焼用ノズルは、ライナ軸方向に沿う先端側が次第
に小径となる環状の空気通路部と、この空気通路部の軸
方向途中位置に周配されて燃料を同通路部内に噴出する
複数の燃料噴出部とを有し、前記第一段燃料供給手段の
予混合燃焼用ノズルの燃料噴出部は、環状の空気通路部
内に放射状に配設された複数の翼または突起と、この翼
または突起の内部に形成された燃料通路部と、この燃料
通路部に連通し燃料を前記空気通路部に噴出する燃料噴
出孔とを有することを特徴とする。
【0021】
【0022】 請求項2の発明は、請求項1載のガスタ
ービン燃焼器において、翼または突起は、環状の空気通
路部の内周側または外周側の隔壁から突設されているも
のである。
【0023】 請求項3の発明は、請求項1または2
載のガスタービン燃焼器において、翼または突起内の燃
料供給通路は、環状の空気通路部の上流側に設けられた
予混合ヘッダに、前記空気通路部の内周側または外周側
を介して連通しているものである。
【0024】 請求項の発明は、請求項1記載のガス
タービン燃焼器において、第一段燃料供給手段の拡散燃
焼用ノズルはライナ中心部に設けられた燃料通路部の外
周側に環状の拡散燃焼用空気通路部を有し、この拡散燃
焼用空気通路部に空気旋回用のスワーラが設けられてい
るものである。
【0025】 請求項の発明は、燃焼器ライナ内に形
成される燃焼室を、燃焼器ライナ頭部側の第一段燃焼域
と、この第一段燃焼域の下流側の第二段燃焼域とに分
け、前記第一段燃焼域に燃料を供給する第一段燃料供給
手段の燃料ノズルを拡散燃焼用ノズルと予混合燃焼用ノ
ズルとからなる構成とする一方、前記第二段燃焼域に燃
料を供給する第二段燃料供給手段の燃料ノズルを予混合
燃焼用ノズルとして、前記第一段燃焼域では拡散燃焼お
よび燃料稀薄状態の予混合燃焼を行わせるとともに、前
記第二段燃焼域では燃料稀薄状態の予混合燃焼を行わせ
るようにしたガスタービン燃焼器において、前記第一段
燃料供給手段の拡散燃焼用ノズルを前記燃焼器ライナの
中心部に配置するとともに同燃料供給手段の予混合燃焼
用ノズルを前記拡散燃焼用ノズルの周囲部に配置し、か
つその予混合燃焼用ノズルは、ライナ軸方向に沿う先端
側が次第に小径となる環状の空気通路部と、この空気通
路部の軸方向途中位置に周配されて燃料を同通路部内に
噴出する複数の燃料噴出部とを有し、前記第一段燃料供
給手段の予混合燃焼用ノズルの燃料噴出部は、環状の空
気通路部内に放射状に配設された複数の翼または突起
と、この翼または突起の内部に形成された燃料通路部
と、この燃料通路部に連通し燃料を前記空気通路部に噴
出する燃料噴出孔とを有するものとし、さらに前記第一
段燃料供給手段の拡散燃焼用ノズルと予混合燃焼用ノズ
ルとの間に燃焼用中間空気通路部を設けたことを特徴と
する。
【0026】 請求項の発明は、請求項記載のガス
タービン燃焼器において、第一段燃料供給手段の拡散燃
焼用ノズルはライナ中心部に設けられた燃料通路部の外
周側に環状の拡散燃焼用空気通路部を有し、この拡散燃
焼用空気通路部に空気旋回用のスワーラが設けられてい
るものである。
【0027】 請求項の発明は、請求項記載のガス
タービン燃焼器において、第一段燃料供給手段の予混合
燃焼用ノズルの燃料噴出部は、環状の空気通路部内に放
射状に配設された複数の翼または突起と、この翼または
突起の内部に形成された燃料通路部と、この燃料通路部
に連通し燃料を前記空気通路部に噴出する燃料噴出孔と
を有するものである。
【0028】 請求項の発明は、請求項6または7
載のガスタービン燃焼器において、第一段燃料ノズルの
予混合燃焼用空気通路部内における前記翼または突起の
上流側に、空気旋回用のスワーラが設けられているもの
である。
【0029】 請求項の発明は、請求項5から8まで
に記載のガスタービン燃焼器において、第一段燃料供給
手段の予混合燃焼用ノズルの燃料供給通路は、その予混
合燃焼用ノズルの外殻を形成する環状の隔壁にあけた空
気導入口を介して外周側の空気流路に連通しているもの
である。
【0030】 請求項10の発明は、請求項5から9
でに記載のガスタービン燃焼器において、第一段燃料供
給手段の予混合燃焼用ノズルの燃料供給通路は、拡散燃
焼用ノズルの外周空間を形成する環状の拡散燃焼用空気
通路部の外隔壁内部に設けられているものである。
【0031】 請求項11の発明は、請求項5から10
までに記載のガスタービン燃焼器において、第一段燃料
供給手段の燃焼用中間空気通路部は、入口側または出口
側に空気を旋回させるスワーラを備えてなるものであ
る。
【0032】 請求項12の発明は、請求項1から11
までに記載のガスタービン燃焼器において、第二段燃料
供給手段は、燃料をアトマイズエア方式またはエアブラ
スト方式の燃料噴射部を有するものである。
【0033】 請求項13の発明は、請求項1から12
までに記載のガスタービン燃焼器において、燃焼器ライ
ナおよび予混合ダクトを囲む燃焼器外筒に、燃料ドレン
排出用の排出口を設けたものである。
【0034】
【作用】本発明に係るガスタービン燃焼器によれば、第
一段燃料供給手段により燃焼器ライナ内の第一段燃焼域
に燃料が噴射される一方、第二段燃料供給手段により燃
料稀薄状態で第二段燃焼域に燃料が噴射されて燃焼器ラ
イナ内で燃焼する。
【0035】この場合、第一段燃料供給手段は、第一段
燃料ノズルを拡散燃焼用ノズルと予混合燃焼用ノズルと
の組合せからなる構成としたことにより、拡散燃焼用ノ
ズルで燃焼効率および燃焼安定性の優れた拡散燃焼を実
現することができる。
【0036】また、予混合燃焼用ノズルでNOxが殆ど
発生しないように燃料稀薄状態で予混合する予混合部を
設けたので、NOx発生が多い拡散燃焼の割合が極めて
少ない状態で安定燃焼を確保でき、大幅な低NOx化が
図れ、拡散燃焼割合を減少させても安定した燃焼を確保
することができる。
【0037】また、ガスタービン燃焼器に備えられる第
一段燃料ノズルの拡散燃焼用ノズルは、中心部に燃料通
路部を、またその通路部周りに同心状に全燃料流量の数
%の拡散燃料に適した空気流量を流す拡散燃焼用空気通
路部をそれぞれ形成し、拡散燃焼用空気通路部の燃焼器
ライナ入口側に空気旋回を与えるスワーラと燃料噴射口
を設けた構造とすることにより、燃料効率と燃焼安定性
に優れた拡散燃焼を実現させることができる。
【0038】さらに、第一段燃料供給手段の予混合燃焼
用ノズルにおいて、燃料噴出部を予混合燃焼用空気通路
部に放射状に設けた複数の翼あるいは突起によって構成
し、翼あるいは突起の軸方向位置に複数の燃料噴出孔を
設けて燃料を分散して噴射するようにしたので、予混合
燃料の微粒化促進およびより一層均一な混合が得られ、
これによって低NOx化が有効的に図られる。
【0039】ガスタービン燃焼器に備えられる第一段燃
料ノズルの拡散燃焼用ノズルは中心部に燃料通路部をこ
の通路部周りに同心状に全燃料流量の数%の拡散燃料に
適した空気流量を流す拡散燃焼用空気通路部をそれぞれ
形成し、拡散燃焼用空気通路部の燃焼器ライナ入口側に
空気に旋回を与えるスラーワと燃料噴射口を設けた構造
とし、また、拡散燃焼用空気通路部と予混合燃焼用空気
通路部の間に環状の燃焼用中間空気通路部を備え、該燃
焼用中間空気通路部の入口または出口に空気を旋回させ
るスワーラを備えたことにより、燃焼効率と保炎性の向
上等燃焼安定性に優れた拡散燃焼を実現させることがで
きる。
【0040】また、第一段燃料供給手段の予混合燃焼用
ノズルにおいて燃料噴出部を予混合燃焼用空気通路部に
放射状に翼あるいは突起として形成し、翼あるいは突起
の軸方向位置に複数の燃料噴出孔を設けて燃料を分散し
て噴射することにより、予混合燃料の微粒化促進および
より一層均一な混合が得られ、低NOx化を図ることが
できる。
【0041】さらに、第二段燃料供給手段として、燃料
をアトマイズ方式またはエアブラスト方式により噴霧す
ることにより、圧力噴霧方式よりも予混合ダクト内での
燃料の微粒化および蒸発の促進が可能となり、さらに均
一混合することにより、低NOx化を図ることができ
る。
【0042】
【実施例】以下、本発明に係るガスタービン燃焼器の実
施例を図面を参照して説明する。
【0043】実施例1(図1〜図3) 図1は本発明に係るガスタービン燃焼器1を採用したガ
スタービンプラント2の概略構成を示している。同図に
示すガスタービンプラント2では、ガスタービン3と同
軸にコンプレッサ4が設けられている。
【0044】このガスタービンプラント2は、コンプレ
ッサ4の駆動により吐出された圧縮空気をガスタービン
燃焼器1に案内し、このガスタービン燃焼器1の燃焼器
ライナ5内に形成される燃焼室6で燃料を燃焼させ、そ
の燃焼ガスをトランジションピース7を介してガスター
ビン3に案内し、このガスタービン3を駆動させて仕事
をし、ガスタービン3に連結された発電機を回転駆動さ
せるようになっている。ガスタービン燃焼器1はコンプ
レッサ4とガスタービン3との中間位置に配置され、周
方向に複数台設置される。
【0045】図2は本実施例によるガスタービン燃焼器
1の断面構成を示している。燃焼器外筒8内に燃焼器ラ
イナ5が内筒として収納されている。この燃焼器ライナ
5内には燃焼室6が形成され、燃焼器ライナ5と燃焼器
外筒8との間に環状の空気流路9が形成されている。こ
の空気流路9を通ってコンプレッサ4からの吐出空気が
案内される。
【0046】燃焼器ライナ5内に形成される燃焼室6
は、燃焼器ライナ5の頭部側に形成される第一段燃焼域
10と、この第一段燃焼域10の下流側に形成される第
二段燃焼域11とに分けられている。
【0047】燃焼器ライナ5の頭部側には、第一段燃焼
域10の中心部に位置して、第一段燃料としてのパイロ
ット燃料を噴射させる第一段燃料供給手段12が設けら
れ、この第一段燃料供給手段12は、第一段燃焼域10
にパイロット燃料を供給する第一段燃料ノズルとしての
パイロット燃料ノズル13を有している。
【0048】このパイロット燃料ノズル13の外周側
に、第二段燃焼域11へ第二段燃料としてのメイン燃料
を供給する第二段燃料供給手段14が設けられている。
この第二段燃料供給手段14は、パイロット燃料ノズル
13の外周側に設置された複数個の第二段燃料ノズルと
してのメイン燃料ノズル15によって構成されている。
【0049】なお、パイロット燃料ノズル13とメイン
燃料ノズル15とは、燃焼器外筒8の開口部を覆うヘッ
ドプレート16に設けられている。
【0050】パイロット燃料ノズル13は、燃焼器中心
側に配置されたパイロット拡散燃焼用ノズル17と、そ
の周辺側に配置されたパイロット予混合燃焼用ノズル1
8とによって構成され、燃焼器ライナ5内の第一段燃焼
域10に燃料を噴射させるようになっている。パイロッ
ト拡散燃焼用ノズル17の燃料通路部19は燃焼器中心
位置に形成され、この燃料通路部19を取囲む配置で環
状のパイロット拡散燃焼用の環状の空気通路部20が設
けられている。
【0051】この空気通路部20は、全燃料流量に対し
て数%程度、例えば2%〜4%の拡散燃料に適した空気
流量を流す流路構造に形成され、この空気通路部20に
パイロット拡散燃焼用スワーラ28が設けられている。
【0052】一方、パイロット燃料ノズル13のパイロ
ット予混合燃焼用ノズル18は、パイロット拡散燃焼用
ノズル17を取囲む構造となっている。すなわち、パイ
ロット予混合燃焼用ノズル18は、パイロット拡散燃焼
用空気通路部20の外周側に同心円状に形成された環状
のパイロット予混合燃焼用空気通路部21を有し、この
予混合燃焼用空気通路部21内に、翼からなる複数のパ
イロット予混合燃料噴出部22が同通路の内周側隔壁か
ら放射状に突設されている。このパイロット予混合燃料
噴出部22に、パイロット予混合燃料がパイロット予混
合ヘッダ23を介して予混合燃料通路23aから供給さ
れる。
【0053】パイロット予混合燃焼用ノズル18の空気
通路21は、空気とパイロット予混合燃料とを混合させ
る予混合部として形成され、この予混合部は上流側から
下流側(燃焼ライナ5入口側)に向って径が小さく絞ら
れ、かつ断面積が次第に小さくなって、予混合流が縮流
となって噴出するようになっている。
【0054】さらに、図3にパイロット予混合燃料噴出
部22の断面形状を詳細に示している。燃料噴出部22
は翼形状をしており、翼内部に燃料通路部26を有し、
翼の背側,腹側,両側,前縁または後縁に適宜の組合せ
により、複数の燃料噴出孔27が設けられている。そし
て、図3に示すように、パイロット予混合燃料噴出部2
2の燃料通路部26から、複数の燃料噴出孔27を介し
て燃料が空気通路部21の周方向に分散して噴射するよ
うになっている。
【0055】なお、図2に示すように、パイロット燃料
ノズル18に形成された空気通路部21には連通口21
aを介してコンプレッサから吐出された圧縮空気が導入
されるようになっている。
【0056】他方、燃焼器ライナ5の外周には、予混合
手段を構成する複数の予混合ダクト24(または予混合
管)がメイン燃料ノズル15に対向して設置され、これ
により第二段燃料供給手段14が構成されている。予混
合ダクト24の入口には第二段燃料ノズルとしてのメイ
ン燃料ノズル15が臨んでおり、メイン燃料ノズル15
から噴射されるメイン燃料と空気流路を通って送られた
圧縮空気とが予混合ダクト24内で均一に予混合し、ダ
クト出口から第二段燃焼域11内に噴射するようになっ
ている。ダクト出口には予混合ダクト24の長手方向に
沿って複数の燃料噴射口25が開口している。
【0057】次に、ガスタービン燃焼器1の作用を説明
する。
【0058】ガスタービン燃焼器1の運転はガスタービ
ン2の運転に応じて制御され、ガスタービン2が着火し
てからガスタービン負荷が0%までは、第一段燃料ノズ
ルとしてのパイロット燃料ノズル13のパイロット拡散
燃料通路部19のみにパイロット拡散燃料が供給され
る。そして、パイロット拡散燃料通路部19のパイロッ
ト拡散燃料噴射口からパイロット拡散燃料が噴射され
る。噴射されたパイロット拡散燃料はパイロット拡散燃
焼用スワーラ28から旋回して噴出される燃焼空気と反
応して拡散燃焼を行い、第一段燃焼域10内で安定燃焼
する。
【0059】ガスタービン負荷が0%負荷から上昇する
に伴い、全燃料流量が増加するので、パイロット拡散燃
料に加えてパイロット予混合燃料を投入する。パイロッ
ト予混合燃料は、燃空比が予混合燃料の燃料稀薄側で可
燃範囲に保たれるように燃料流量が決定される。パイロ
ット予混合燃焼用空気通路部21に放射状に翼からなる
複数のパイロット予混合燃料噴出部22を形成し、この
パイロット予混合燃料噴出部22の軸方向位置に複数の
燃料噴出孔27を設けて燃料を分散して噴射するように
構成したことにより、予混合ガスの流速が増加し、予混
合燃料の微粒化が促進でき、また予混合燃料と空気とを
より一層均一に混合し、自然着火および逆火防止を図る
ことができる。
【0060】また、予混合ガスを旋回させることによ
り、安定火炎を形成しているパイロット拡散燃料の流れ
を包み込むように流すことができ、燃焼効率が高く、か
つ安定した予混合燃焼が得られる。したがって、燃焼器
ライナ5の第一段燃焼域10内で燃焼しても、NOxは
ほとんど発生しない。
【0061】さらに、ガスタービン負荷が上昇すると、
燃焼器ライナ5の燃焼室6内で燃焼ガス温度が、第二段
燃料である予混合燃焼用メイン燃料を多量に投入して
も、CO等の未燃焼ガスがほとんど発生しない温度に達す
る。このガスタービン負荷の時点でメイン燃料を投入
し、パイロット拡散燃料を絞り込む。このとき、パイロ
ット拡散燃料は全燃料流量の数%、好ましくは2〜4%
程度、またパイロット予混合燃料は燃空比が予混合ガス
燃料の可燃範囲内で最も燃料稀薄となるように投入す
る。メイン燃料についても、予混合ダクト24内の予混
合メイン燃料ガスの燃空比がパイロット予混合燃料ガス
と同レベルになるよう投入する。メイン燃料は、全燃料
流量の70%〜80%程度投入できるように設定する。
【0062】そして、メイン燃料の予混合ガスは予混合
ダクト24からライナ軸中心方向に、かつパイロット拡
散燃料およびパイロット予混合燃料が燃焼する安定な着
火源である第一段燃焼域10の直後の第二段燃焼域11
に噴射されるので、高効率で安定的に燃焼する。このと
き、メイン予混合燃料の燃焼からは、殆どNOxが発生
しない。すなわち、NOxは全燃料流量の数パーセント
の拡散燃焼から発生するのみで、ガスタービン燃焼器1
全体としては、NOx発生量が極めて少ない超低NOx
運転が可能となる。
【0063】メイン燃料投入直後のガスタービン負荷か
ら100%のタービン負荷までの間は、ガスタービン燃
焼器1の出口の燃焼ガス温度が略一定に保たれる。つま
り、トータル燃料とトータル空気量との比が、常に略一
定の安定した運転となる。したがって、トータル燃料に
対するパイロット拡散燃料、パイロット予混合燃料およ
びメイン燃料流量の割合をほぼ一定に保持した安定運転
が行え、広いガスタービン負荷域にわたって超低NOx
化を達成することができる。
【0064】実施例2(図4) 図4は本発明の実施例2によるガスタービン燃焼器1の
断面構成を示している。
【0065】本実施例では図4に示すように、第一段燃
料供給手段12のパイロット予混合燃料噴出部22は、
パイロット予混合燃焼用ノズル18の外周部を形成する
環状の隔壁29の外部から突出する突起とし、パイロッ
ト予混合燃料噴出部22内部に配管30を介して燃料を
供給する構成となっている。その他の構成は実施例と略
同様であるから、図4の対応部分に実施例1と同一の符
号を付して、その説明を省略する。
【0066】このような実施例2の構成によっても、パ
イロット予混合燃料噴出部22としての突起から、パイ
ロット予混合燃焼用空気通路部21に燃料が分散して噴
射され、これにより予混合ガスの流速増大、燃料微粒化
促進等の効果が奏されるものである。
【0067】実施例3(図5) 図5は本発明の実施例3によるガスタービン燃焼器1の
断面構成を示している。
【0068】本実施例では図5に示すように、第一段燃
料供給手段12のパイロット拡散燃焼用空気通路部20
とパイロット予混合燃焼用空気通路部21との間に環状
の燃焼用中間空気通路部31が設けられている。この燃
焼用中間空気通路部31は、その外殻壁となるパイロッ
ト予混合燃焼用空気通路部21との仕切壁部分にあけた
連通口31aを介して空気流路9に連通し、コンプレッ
サから吐出された圧縮空気が導入されるようになってい
る。そして、この燃焼用中間空気通路部31の出口側
(入口側でもよい)に、空気を旋回させるスワーラ32
が設けられている。なお、本実施例では燃焼器外筒8に
空気流入孔9aが穿設されている。
【0069】また、本実施例では第二段燃料供給手段1
4のメイン燃料ノズル15が、スワーラ33を縮径形の
先端に有する噴霧用空気導入管34によって被覆されて
いる。これにより、第二段燃料供給手段14は、燃料を
アトマイズエア方式またはエアブラスト方式の燃料噴射
部を有する構成となっている。その他の構成は実施例1
と略同様であるから、図5の対応部分に実施例1と同一
の符号を付して、その説明を省略する。
【0070】 本実施例の構成によると、パイロット拡
散燃焼用空気通路部20とパイロット予混合燃焼用空気
通路部21との間に環状の燃焼用中間空気通路部31を
備え、この燃焼用中間空気通路部31の入口側(または
出口側)に空気を旋回させるスワーラ32を備えたこと
により、燃焼効率と保炎性の向上等、燃焼安定性に優れ
た拡散燃焼を実現させることができる。
【0071】また、第二段燃料供給手段14において、
燃料をアトマイズエア方式またはエアブラスト方式によ
り噴霧するようにしたので、圧力噴霧方式よりも予混合
ダクト24内での燃料の微粒化および蒸発の促進が可能
となり、さらに均一混合することにより、低NOx化を
図ることができる。
【0072】実施例4(図6) 図6は本発明の実施例4によるガスタービン燃焼器1の
断面構成を示している。
【0073】本実施例は、図4に示した実施例2の構成
と図5に示した実施例3の構成とを複合させたものであ
る。即ち、第一段燃料供給手段12が燃焼用中間空気通
路部31を有するとともに、第一段燃料供給手段14が
アトマイズエア方式またはエアブラスト方式の燃料噴射
部としてのメイン燃料ノズル15を有し、かつ第一段燃
料供給手段12のパイロット予混合燃料噴出部22が突
起とされている。
【0074】このような本実施例の構成によると、前記
実施例2,3と同様の効果が奏される。
【0075】実施例5(図7) 図7は本発明の実施例5によるガスタービン燃焼器1の
断面構成を示している。
【0076】本実施例では、図5に示した実施例3の構
成に加えて、燃焼器ライナ5および予混合ダクト24を
囲む燃焼器外筒8に燃料ドレン排出用の排出口35が設
けられている。この排出口35にはホース36が接続さ
れ、ホース36は例えば図示しないドレンタンクに導か
れている。
【0077】このような構成によると、前記実施例3の
効果に加え、例えば着火に失敗したような場合等におい
て、供給された燃料が排出口35を介して排出されて燃
焼器内に残留しないので、再着火による安全性を向上す
ることができる等の利点が得られる。
【0078】なお、以上の各実施例ではパイロット予混
合燃料噴出部22を翼または突起により構成したが、こ
れに限らず、例えばパイロット予混合燃焼用空気通路部
21の内壁面あるいは外壁面、その他からパイロット予
混合燃料を噴射させる構成としてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上で詳述したように、本発明に係るガ
スタービン燃焼器によれば、第一段燃料供給手段の第一
段燃料ノズルを拡散燃焼用ノズルと予混合燃焼用ノズル
との組合せにより構成し、燃焼効率と燃焼安定性に優れ
た拡散燃焼を実現できるものである。すなわち、燃料稀
薄状態で予混合する予混合部において、上流側から下流
側の燃焼器ライナ入口側で断面積を次第に小さくしたこ
とにより、予混合流が縮流するとともに、パイロット予
混合燃焼用空気通路部に放射状に翼または突起からなる
複数の燃料噴出部を形成し、その燃料噴出部から燃料を
分散して噴射するようにしたことにより、予混合燃料の
微粒化が促進でき、予混合ガスの安定燃焼が図れるとと
もに、自然着火および逆火等の防止を図ることができ
る。しかも、NOxの発生の多い拡散燃焼の割合が極め
て少ない状態で安定燃焼を確保でき、より一層均一な混
合が得られ、大幅な低NOx化が図れ、安定燃焼を確保
しながら拡散燃焼割合を減少させることができるという
優れた効果が奏される。
【0080】また、拡散燃焼用空気通路部と予混合燃焼
用空気通路部の間に環状の燃焼用中間空気通路部を備
え、該燃焼用空気通路部の入口または出口に空気を旋回
させるスワーラを備えることにより、NOxの発生の多
い拡散燃焼の割合が極めて少ない状態で保炎性の向上等
安定燃焼を確保して、より一層均一な混合が得られ、大
幅な低NOx化が図れ、安定燃焼を確保しながら拡散燃
焼割合を減少させることができる。
【0081】さらに、第二段燃料供給手段として、燃料
をアトマイズエア方式またはエアブラスト方式により噴
霧することにより、燃料を空気と混合し、燃料の微粒化
を促進することができ、予混合ダクト内での燃料の蒸発
の促進、均一混合等により、一層の低NOx化を図るこ
とができる。
【0082】また、燃焼器ライナおよび予混合ダクトを
取り囲むように設けた燃焼器外筒にドレン用の排出口を
設けたことにより、着火を失敗した時など、燃料が残留
していないため、再着火に対する安全性を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービン燃焼器の実施例1を
示すもので、ガスタービンプラントを例示する断面図。
【図2】本発明に係るガスタービン燃焼器の実施例1を
示す断面図。
【図3】前記実施例における第一段燃料ノズルとしての
パイロット予混合燃料噴出部を示す詳細断面図。
【図4】本発明に係るガスタービン燃焼器の実施例2を
示す断面図。
【図5】本発明に係るガスタービン燃焼器の実施例3を
示す断面図。
【図6】本発明に係るガスタービン燃焼器の実施例4を
示す断面図。
【図7】本発明に係るガスタービン燃焼器の実施例5を
示す断面図。
【符号の説明】
1 ガスタービン燃焼器 5 燃焼器ライナ 6 燃焼室 7 トランジションピース 8 燃焼器外筒 10 第一段燃焼域 11 第二段燃焼域 12 第一段燃料供給手段 13 パイロット燃料ノズル 14 第二段燃料供給手段 15 メイン燃料ノズル 16 ヘッドプレート 17 パイロット拡散燃焼用ノズル 18 パイロット予混合燃焼用ノズル 19 パイロット拡散燃焼用燃料通路部 20 パイロット拡散燃焼用空気通路部 21 パイロット予混合燃焼用空気通路部 22 パイロット予混合燃料噴出部 23 パイロット予混合ヘッダ 24 予混合ダクト 25 燃料噴射口 26 燃料通路部 27 燃料噴出孔 28 パイロット拡散燃焼用スワーラ 31 燃焼用中間空気通路部 32 燃焼用中間空気通路部用スワーラ 34 噴霧用空気導入管 35 燃料ドレン排出用の排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−18038(JP,A) 特開 平6−101841(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23R 3/28 - 3/38 F02C 7/22 - 9/46

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼器ライナ内に形成される燃焼室を、
    燃焼器ライナ頭部側の第一段燃焼域と、この第一段燃焼
    域の下流側の第二段燃焼域とに分け、前記第一段燃焼域
    に燃料を供給する第一段燃料供給手段の燃料ノズルを拡
    散燃焼用ノズルと予混合燃焼用ノズルとからなる構成と
    する一方、前記第二段燃焼域に燃料を供給する第二段燃
    料供給手段の燃料ノズルを予混合燃焼用ノズルとして、
    前記第一段燃焼域では拡散燃焼および燃料稀薄状態の予
    混合燃焼を行わせるとともに、前記第二段燃焼域では燃
    料稀薄状態の予混合燃焼を行わせるようにしたガスター
    ビン燃焼器において、前記第一段燃料供給手段の拡散燃
    焼用ノズルを前記燃焼器ライナの中心部に配置するとと
    もに同燃料供給手段の予混合燃焼用ノズルを前記拡散燃
    焼用ノズルの周囲部に配置し、かつその予混合燃焼用ノ
    ズルは、ライナ軸方向に沿う先端側が次第に小径となる
    環状の空気通路部と、この空気通路部の軸方向途中位置
    に周配されて燃料を同通路部内に噴出する複数の燃料噴
    出部とを有し、前記第一段燃料供給手段の予混合燃焼用
    ノズルの燃料噴出部は、環状の空気通路部内に放射状に
    配設された複数の翼または突起と、この翼または突起の
    内部に形成された燃料通路部と、この燃料通路部に連通
    し燃料を前記空気通路部に噴出する燃料噴出孔とを有す
    ことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  2. 【請求項2】 翼または突起は、環状の空気通路部の内
    周側または外周側の隔壁から突設されている請求項1記
    のガスタービン燃焼器。
  3. 【請求項3】 翼または突起内の燃料供給通路は、環状
    の空気通路部の上流側に設けられた予混合ヘッダに、前
    記空気通路部の内周側または外周側を介して連通してい
    る請求項1または2記載のガスタービン燃焼器。
  4. 【請求項4】 第一段燃料供給手段の拡散燃焼用ノズル
    はライナ中心部に設けられた燃料通路部の外周側に環状
    の拡散燃焼用空気通路部を有し、この拡散燃焼用空気通
    路部に空気旋回用のスワーラが設けられている請求項1
    記載のガスタービン燃焼器。
  5. 【請求項5】 燃焼器ライナ内に形成される燃焼室を、
    燃焼器ライナ頭部側の第一段燃焼域と、この第一段燃焼
    域の下流側の第二段燃焼域とに分け、前記第一段燃焼域
    に燃料を供給する第一段燃料供給手段の燃料ノズルを拡
    散燃焼用ノズルと予混合燃焼用ノズルとからなる構成と
    する一方、前記第二段燃焼域に燃料を供給する第二段燃
    料供給手段の燃料ノズルを予混合燃焼用ノズルとして、
    前記第一段燃焼域では拡散燃焼および燃料稀薄状態の予
    混合燃焼を行わせるとともに、前記第二段燃焼域では燃
    料稀薄状態の予混合燃焼を行わせるようにしたガスター
    ビン燃焼器において、前記第一段燃料供給手段の拡散燃
    焼用ノズルを前記燃焼器ライナの中心部に配置するとと
    もに同燃料供給手段の予混合燃焼用ノズルを前記拡散燃
    焼用ノズルの周囲部に配置し、かつその予混合燃焼用ノ
    ズルは、ライナ軸方向に沿う先端側が次第に小径となる
    環状の空気通路部と、この空気通路部の軸方向途中位置
    に周配されて燃料を同通路部内に噴出する複数の燃料噴
    出部とを有し、前記第一段燃料供給手段の予混合燃焼用
    ノズルの燃料噴出部は、環状の空気通路部内に放射状に
    配設された複数の翼または突起と、この翼または突起の
    内部に形成された燃料通路部と、この燃料通路部に連通
    し燃料を前記空気通路部に噴出する燃料噴出孔とを有
    るものとし、さらに前記第一段燃料供給手段の拡散燃焼
    用ノズルと予混合燃焼用ノズルとの間に燃焼用中間空気
    通路部を設けたことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  6. 【請求項6】 第一段燃料供給手段の拡散燃焼用ノズル
    はライナ中心部に設けられた燃料通路部の外周側に環状
    の拡散燃焼用空気通路部を有し、この拡散燃焼用空気通
    路部に空気旋回用のスワーラが設けられている請求項5
    記載のガスタービン燃焼器。
  7. 【請求項7】 第一段燃料供給手段の予混合燃焼用ノズ
    ルの燃料噴出部は、環状の空気通路部内に放射状に配設
    された複数の翼または突起と、この翼または突起の内部
    に形成された燃料通路部と、この燃料通路部に連通し燃
    料を前記空気通路部に噴出する燃料噴出孔とを有する
    求項6記載のガスタービン燃焼器。
  8. 【請求項8】 第一段燃料ノズルの予混合燃焼用空気通
    路部内における前記翼または突起の上流側に、空気旋回
    用のスワーラが設けられている請求項6または7記載
    ガスタービン燃焼器。
  9. 【請求項9】 第一段燃料供給手段の予混合燃焼用ノズ
    ルの燃料供給通路は、その予混合燃焼用ノズルの外殻を
    形成する環状の隔壁にあけた空気導入口を介して外周側
    の空気流路に連通している請求項5から8までに記載の
    ガスタービン燃焼器。
  10. 【請求項10】 第一段燃料供給手段の予混合燃焼用ノ
    ズルの燃料供給通路は、拡散燃焼用ノズルの外周空間を
    形成する環状の拡散燃焼用空気通路部の外隔壁内部に設
    けられている請求項5から9までに記載のガスタービン
    燃焼器。
  11. 【請求項11】 第一段燃料供給手段の燃焼用中間空気
    通路部は、入口側または出口側に空気を旋回させるスワ
    ーラを備えてなる請求項5から10までに記載のガスタ
    ービン燃焼器。
  12. 【請求項12】 第二段燃料供給手段は、燃料をアトマ
    イズエア方式またはエアブラスト方式の燃料噴射部を有
    する請求項1から11までに記載のガスタービン燃焼
    器。
  13. 【請求項13】 燃焼器ライナおよび予混合ダクトを囲
    む燃焼器外筒に、燃料ドレン排出用の排出口を設けた
    求項1から12までに記載のガスタービン燃焼器。
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