JPH07119695A - 軸流ファン - Google Patents
軸流ファンInfo
- Publication number
- JPH07119695A JPH07119695A JP26870993A JP26870993A JPH07119695A JP H07119695 A JPH07119695 A JP H07119695A JP 26870993 A JP26870993 A JP 26870993A JP 26870993 A JP26870993 A JP 26870993A JP H07119695 A JPH07119695 A JP H07119695A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- blade
- surface side
- suction
- flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軸流ファンのブレードの正圧面側から負圧面
側への流れを緩和することで、負圧面側翼面での剥離を
抑制することができ、高静圧時に発生する騒音の低い軸
流ファンを提供することを目的とする。 【構成】 ハブ５の外周に複数枚のブレード４を備え、
ブレード４の肉付けは翼弦８に対し負圧面側肉厚７の寸
法より正圧面側肉厚６の寸法６を大きくし、反り線９が
正圧面側に凸型円弧状である形状をしている。
側への流れを緩和することで、負圧面側翼面での剥離を
抑制することができ、高静圧時に発生する騒音の低い軸
流ファンを提供することを目的とする。 【構成】 ハブ５の外周に複数枚のブレード４を備え、
ブレード４の肉付けは翼弦８に対し負圧面側肉厚７の寸
法より正圧面側肉厚６の寸法６を大きくし、反り線９が
正圧面側に凸型円弧状である形状をしている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、換気送風機器および空
気調和機器に使用される軸流ファンに関する。
気調和機器に使用される軸流ファンに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、居住および非居住空間で使用され
る排気送風機器および空気調和機器は運転時に発生する
騒音を低下することが求められている。
る排気送風機器および空気調和機器は運転時に発生する
騒音を低下することが求められている。
【０００３】従来、この種の軸流ファンは、図１７に示
すようにブレード１０４の周方向断面はどの半径方向位
置においても、肉厚は薄肉型のブレードまたは負圧面側
が正圧面側よりも厚い厚肉型のブレードであり、また、
反り線は負圧面側に凸型円弧状のブレードまたは直線の
ブレードであり、肉厚や曲率は翼弦長に比例して変化さ
せる構成が一般的であった。以下、その構成について図
１６および図１７および図１８を参照しながら説明す
る。
すようにブレード１０４の周方向断面はどの半径方向位
置においても、肉厚は薄肉型のブレードまたは負圧面側
が正圧面側よりも厚い厚肉型のブレードであり、また、
反り線は負圧面側に凸型円弧状のブレードまたは直線の
ブレードであり、肉厚や曲率は翼弦長に比例して変化さ
せる構成が一般的であった。以下、その構成について図
１６および図１７および図１８を参照しながら説明す
る。
【０００４】図に示すようにケーシング１０２に取り付
けたモータ１０３に係止している軸流ファン１０１のハ
ブ１０５の外周に反り線１０６が負圧面側に凸型円弧状
または直線の複数枚のブレード１０４が備えられてい
る。
けたモータ１０３に係止している軸流ファン１０１のハ
ブ１０５の外周に反り線１０６が負圧面側に凸型円弧状
または直線の複数枚のブレード１０４が備えられてい
る。
【０００５】上記構成において、軸流ファン１０１が回
転し、開放時または低静圧時にはブレード１０４に対し
て入口流れ１０７になり、正圧面側流速１０８と負圧面
側流速１０９に差はなく、正圧面側圧力１１０と負圧面
側圧力１１１との圧力差も少ないため出口流れ１１２に
なるが、図１８に示すように高静圧時にはブレード１０
４に対して入口流れ１１３になり、正圧面側流速１１４
に対して負圧面側流速１１５が速くなるため、正圧面側
圧力１１６と負圧面側圧力１１７との圧力差が大きくな
り、正圧面側から負圧面側への流れ１１８が生じ、負圧
側翼面１１９での大きな剥離流れ１２０となり、騒音が
急上昇することとなる。
転し、開放時または低静圧時にはブレード１０４に対し
て入口流れ１０７になり、正圧面側流速１０８と負圧面
側流速１０９に差はなく、正圧面側圧力１１０と負圧面
側圧力１１１との圧力差も少ないため出口流れ１１２に
なるが、図１８に示すように高静圧時にはブレード１０
４に対して入口流れ１１３になり、正圧面側流速１１４
に対して負圧面側流速１１５が速くなるため、正圧面側
圧力１１６と負圧面側圧力１１７との圧力差が大きくな
り、正圧面側から負圧面側への流れ１１８が生じ、負圧
側翼面１１９での大きな剥離流れ１２０となり、騒音が
急上昇することとなる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の軸流
ファンでは、高静圧時に発生する騒音が急上昇するとい
う問題があった。
ファンでは、高静圧時に発生する騒音が急上昇するとい
う問題があった。
【０００７】本発明は上記課題を解決するもので、軸流
ファンのブレードの正圧面側から負圧面側への流れを緩
和することで、負圧面側翼面での剥離を抑制することが
でき、高静圧時に発生する騒音の低い軸流ファンを提供
することを第１の目的とする。
ファンのブレードの正圧面側から負圧面側への流れを緩
和することで、負圧面側翼面での剥離を抑制することが
でき、高静圧時に発生する騒音の低い軸流ファンを提供
することを第１の目的とする。
【０００８】第２の目的は、最大揚力係数を増加させ、
負圧面側翼面での剥離を抑制することができ、高静圧時
に発生する騒音の低い軸流ファンを提供することにあ
る。
負圧面側翼面での剥離を抑制することができ、高静圧時
に発生する騒音の低い軸流ファンを提供することにあ
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の軸流ファンは上
記第１の目的を達成するために第１の手段は、ハブの外
周に複数枚のブレードを備え、前記ブレードの肉付けは
翼弦に対し負圧面側肉厚の寸法より正圧面側肉厚の寸法
を大きくし、反り線が正圧面側に凸型円弧状である構成
とする。
記第１の目的を達成するために第１の手段は、ハブの外
周に複数枚のブレードを備え、前記ブレードの肉付けは
翼弦に対し負圧面側肉厚の寸法より正圧面側肉厚の寸法
を大きくし、反り線が正圧面側に凸型円弧状である構成
とする。
【００１０】また、第１の目的および第２の目的を達成
するために第２の手段は、ブレードの反り線がＳ型曲線
状である構成とする。
するために第２の手段は、ブレードの反り線がＳ型曲線
状である構成とする。
【００１１】また、第１の目的を達成するために第３の
手段は、ブレードの正圧面側の周方向の肉厚寸法が、最
大肉厚寸法の３０％以上が前縁より翼弦長の８０％以下
にある構成とする。
手段は、ブレードの正圧面側の周方向の肉厚寸法が、最
大肉厚寸法の３０％以上が前縁より翼弦長の８０％以下
にある構成とする。
【００１２】また、第１の目的を達成するために第４の
手段は、ブレードの正圧面側の半径方向の肉厚寸法が、
羽根外径の８５％から９５％までの位置より順次に減少
する肉厚寸法である構成とする。
手段は、ブレードの正圧面側の半径方向の肉厚寸法が、
羽根外径の８５％から９５％までの位置より順次に減少
する肉厚寸法である構成とする。
【００１３】また、第１の目的および第２の目的を達成
するために第５の手段は、ブレードの後縁部にフラップ
を取り付けた構成とする。
するために第５の手段は、ブレードの後縁部にフラップ
を取り付けた構成とする。
【００１４】
【作用】本発明は上記した第１の手段の構成により、正
圧面側肉厚の寸法を大きくすることで、ブレードの正圧
面側の翼面が大きくなり、高静圧時のブレードの正圧面
側の流速を速くすることにより、正圧面側と負圧面側と
の圧力差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れを防
ぐことができるため、負圧面側翼面での剥離を抑制し乱
流を少なくすることで、騒音が低くなる。
圧面側肉厚の寸法を大きくすることで、ブレードの正圧
面側の翼面が大きくなり、高静圧時のブレードの正圧面
側の流速を速くすることにより、正圧面側と負圧面側と
の圧力差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れを防
ぐことができるため、負圧面側翼面での剥離を抑制し乱
流を少なくすることで、騒音が低くなる。
【００１５】また、第２の手段の構成により、正圧面側
肉厚の寸法を大きくすることで、ブレードの正圧面側の
翼面が大きくなり、高静圧時のブレードの正圧面側の流
速を速くすることにより、正圧面側と負圧面側との圧力
差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れを防ぐこと
ができ、また、カンバーが大きくなるため最大揚力係数
が増加し、さらに負圧面側翼面での剥離を抑制し乱流を
少なくすることで、騒音が低くなる。
肉厚の寸法を大きくすることで、ブレードの正圧面側の
翼面が大きくなり、高静圧時のブレードの正圧面側の流
速を速くすることにより、正圧面側と負圧面側との圧力
差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れを防ぐこと
ができ、また、カンバーが大きくなるため最大揚力係数
が増加し、さらに負圧面側翼面での剥離を抑制し乱流を
少なくすることで、騒音が低くなる。
【００１６】また、第３の手段の構成により、開放時お
よび低静圧時において、ブレードの後縁部の肉厚を薄肉
とすることで出口流れの乱流幅を小さくし、騒音が低く
なるとともに、また正圧面側肉厚の寸法を大きくするこ
とで、ブレードの正圧面側の翼面が大きくなり、高静圧
時のブレードの正圧面側の流速を速くすることにより、
正圧面側と負圧面側との圧力差を低減し、正圧面側から
負圧面側への流れを防ぐことができるため、負圧面側翼
面での剥離を抑制し、騒音が低くなる。
よび低静圧時において、ブレードの後縁部の肉厚を薄肉
とすることで出口流れの乱流幅を小さくし、騒音が低く
なるとともに、また正圧面側肉厚の寸法を大きくするこ
とで、ブレードの正圧面側の翼面が大きくなり、高静圧
時のブレードの正圧面側の流速を速くすることにより、
正圧面側と負圧面側との圧力差を低減し、正圧面側から
負圧面側への流れを防ぐことができるため、負圧面側翼
面での剥離を抑制し、騒音が低くなる。
【００１７】また、第４の手段の構成により、正圧面側
肉厚の寸法を大きくすることで、ブレードの正圧面側の
翼面が大きくなり、高静圧時のブレードの正圧面側の流
速を速くすることにより、正圧面側と負圧面側との圧力
差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れを防ぐこと
ができるため、負圧面側翼面での剥離を抑制することが
でき、また、ブレードの外周縁部の肉厚を薄肉とするこ
とで、高静圧時の出口流れの乱流幅を小さくし、さらに
騒音が低くなる。
肉厚の寸法を大きくすることで、ブレードの正圧面側の
翼面が大きくなり、高静圧時のブレードの正圧面側の流
速を速くすることにより、正圧面側と負圧面側との圧力
差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れを防ぐこと
ができるため、負圧面側翼面での剥離を抑制することが
でき、また、ブレードの外周縁部の肉厚を薄肉とするこ
とで、高静圧時の出口流れの乱流幅を小さくし、さらに
騒音が低くなる。
【００１８】また、第５の手段の構成により、正圧面側
肉厚の寸法を大きくすることで、ブレードの正圧面側の
翼面が大きくなり、高静圧時のブレードの正圧面側の流
速を速くすることにより、正圧面側と負圧面側との圧力
差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れを防ぐこと
ができ、また、フラップによりカンバーが大きく、ブレ
ードの正圧面側の翼面が大きいため、最大揚力係数がさ
らに増加し、負圧面側翼面での剥離を抑制することがで
き、さらに騒音が低くなる。
肉厚の寸法を大きくすることで、ブレードの正圧面側の
翼面が大きくなり、高静圧時のブレードの正圧面側の流
速を速くすることにより、正圧面側と負圧面側との圧力
差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れを防ぐこと
ができ、また、フラップによりカンバーが大きく、ブレ
ードの正圧面側の翼面が大きいため、最大揚力係数がさ
らに増加し、負圧面側翼面での剥離を抑制することがで
き、さらに騒音が低くなる。
【００１９】
【実施例】以下、本発明の第１実施例について、図１お
よび図２および図３を参照しながら説明する。
よび図２および図３を参照しながら説明する。
【００２０】図に示すように、ケーシング２に取り付け
たモータ３に係止している軸流ファン１のハブ５の外周
に複数枚のブレード４を備え、ブレード４の肉付けは翼
弦８に対し負圧面側肉厚７の寸法より正圧面側肉厚６の
寸法を大きくし、反り線９が正圧面側に凸型円弧状で構
成されている。
たモータ３に係止している軸流ファン１のハブ５の外周
に複数枚のブレード４を備え、ブレード４の肉付けは翼
弦８に対し負圧面側肉厚７の寸法より正圧面側肉厚６の
寸法を大きくし、反り線９が正圧面側に凸型円弧状で構
成されている。
【００２１】上記構成により、ケーシング２に取り付け
たモータ３により軸流ファン１が回転し、図２に示すよ
うに、開放時および低静圧時にはブレード４に対して入
口流れ１０になり、正圧面側圧力１１と負圧面側圧力１
２との圧力差も少ないため出口流れ１３になる。図３に
示すように、高静圧時にはブレード４に対して入口流れ
１４になり、翼弦８に対し負圧面側肉厚７の寸法より正
圧面側肉厚６の寸法が大きいため、ブレード４の正圧面
側翼面１５が大きく、ブレード４の正圧面側流速１６が
速くなり、正圧面側圧力１７と負圧面側圧力１８との圧
力差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れ１９を緩
和できるため、負圧面側翼面２０での剥離を抑制し乱流
２１を少なくすることで、騒音が低減できる。
たモータ３により軸流ファン１が回転し、図２に示すよ
うに、開放時および低静圧時にはブレード４に対して入
口流れ１０になり、正圧面側圧力１１と負圧面側圧力１
２との圧力差も少ないため出口流れ１３になる。図３に
示すように、高静圧時にはブレード４に対して入口流れ
１４になり、翼弦８に対し負圧面側肉厚７の寸法より正
圧面側肉厚６の寸法が大きいため、ブレード４の正圧面
側翼面１５が大きく、ブレード４の正圧面側流速１６が
速くなり、正圧面側圧力１７と負圧面側圧力１８との圧
力差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れ１９を緩
和できるため、負圧面側翼面２０での剥離を抑制し乱流
２１を少なくすることで、騒音が低減できる。
【００２２】このように本発明の第１実施例の軸流ファ
ンによれば、正圧面側から負圧面側への流れ１９を緩和
できるため、負圧面側翼面２０での剥離を抑制し乱流２
１を少なくすることで、騒音が低減できる。
ンによれば、正圧面側から負圧面側への流れ１９を緩和
できるため、負圧面側翼面２０での剥離を抑制し乱流２
１を少なくすることで、騒音が低減できる。
【００２３】なお、第１実施例ではファンを軸流ファン
１としたが、ファンは斜流ファンでもよい。
１としたが、ファンは斜流ファンでもよい。
【００２４】つぎに本発明の第２実施例について図４お
よび図５を参照しながら説明する。なお、第１実施例と
同一箇所には同一番号を付けて詳細な説明は省略する。
よび図５を参照しながら説明する。なお、第１実施例と
同一箇所には同一番号を付けて詳細な説明は省略する。
【００２５】図に示すように、第１実施例の構成にブレ
ード４の反り線２２がＳ型曲線状で構成されている。
ード４の反り線２２がＳ型曲線状で構成されている。
【００２６】上記構成により、ケーシング２に取り付け
たモータ３により軸流ファン１が回転し、図４に示すよ
うに、開放時および低静圧時にはブレード４に対して入
口流れ１０になり、正圧面側圧力１１と負圧面側圧力１
２との圧力差も少ないため出口流れ１３になる。図５に
示すように、高静圧時にはブレード４に対して入口流れ
１４になり、翼弦８に対し負圧面側肉厚７の寸法より正
圧面側肉厚６の寸法が大きいため、ブレード４の正圧面
側翼面１５が大きく、ブレード４の正圧面側流速１６が
速くなり、正圧面側圧力１７と負圧面側圧力１８との圧
力差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れ１９を緩
和できるため、また、ブレード４の反り線２２がＳ型曲
線で、カンバー２３が大きいため最大揚力係数が増加
し、さらに負圧面側翼面２０での剥離を抑制し乱流２１
を少なくすることで、騒音が低減できる。
たモータ３により軸流ファン１が回転し、図４に示すよ
うに、開放時および低静圧時にはブレード４に対して入
口流れ１０になり、正圧面側圧力１１と負圧面側圧力１
２との圧力差も少ないため出口流れ１３になる。図５に
示すように、高静圧時にはブレード４に対して入口流れ
１４になり、翼弦８に対し負圧面側肉厚７の寸法より正
圧面側肉厚６の寸法が大きいため、ブレード４の正圧面
側翼面１５が大きく、ブレード４の正圧面側流速１６が
速くなり、正圧面側圧力１７と負圧面側圧力１８との圧
力差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れ１９を緩
和できるため、また、ブレード４の反り線２２がＳ型曲
線で、カンバー２３が大きいため最大揚力係数が増加
し、さらに負圧面側翼面２０での剥離を抑制し乱流２１
を少なくすることで、騒音が低減できる。
【００２７】このように本発明の第２実施例の軸流ファ
ンによれば、正圧面側から負圧面側への流れ１９を緩和
でき、また、ブレード４の反り線２２がＳ型曲線で、カ
ンバー２３が大きいため最大揚力係数が増加し、さらに
負圧面側翼面２０での剥離を抑制し乱流２１を少なくす
ることで、騒音が低減できる。
ンによれば、正圧面側から負圧面側への流れ１９を緩和
でき、また、ブレード４の反り線２２がＳ型曲線で、カ
ンバー２３が大きいため最大揚力係数が増加し、さらに
負圧面側翼面２０での剥離を抑制し乱流２１を少なくす
ることで、騒音が低減できる。
【００２８】つぎに本発明の第３実施例について図６お
よび図７および図８を参照しながら説明する。なお、第
１実施例と同一箇所には同一番号を付けて詳細な説明は
省略する。
よび図７および図８を参照しながら説明する。なお、第
１実施例と同一箇所には同一番号を付けて詳細な説明は
省略する。
【００２９】図に示すように、第１実施例および第２実
施例の構成にブレード４の正圧面側の周方向の肉厚寸法
２４は、最大肉厚寸法２５の３０％以上が前縁２６より
翼弦長２７の８０％以下の位置で構成されている。
施例の構成にブレード４の正圧面側の周方向の肉厚寸法
２４は、最大肉厚寸法２５の３０％以上が前縁２６より
翼弦長２７の８０％以下の位置で構成されている。
【００３０】上記構成により、ケーシング２に取り付け
たモータ３により軸流ファン１が回転し、図７に示すよ
うに、開放時および低静圧時にはブレード４に対して入
口流れ１０になり、正圧面側圧力１１と負圧面側圧力１
２との圧力差も少なく、また、ブレードの後縁部２８の
肉厚を薄肉とすることで、出口流れ２９の乱流幅３０を
小さくし、騒音が低減できる。図８に示すように、高静
圧時にはブレード４に対して入口流れ１４になり、翼弦
８に対し負圧面側肉厚７の寸法より正圧面側肉厚６の寸
法が大きいため、ブレード４の正圧面側翼面１５が大き
く、ブレード４の正圧面側流速１６が速くなり、正圧面
側圧力１７と負圧面側圧力１８との圧力差を低減し、正
圧面側から負圧面側への流れ１９を緩和できるため、負
圧面側翼面２０での剥離を抑制し乱流２１を少なくで
き、騒音が低減できる。
たモータ３により軸流ファン１が回転し、図７に示すよ
うに、開放時および低静圧時にはブレード４に対して入
口流れ１０になり、正圧面側圧力１１と負圧面側圧力１
２との圧力差も少なく、また、ブレードの後縁部２８の
肉厚を薄肉とすることで、出口流れ２９の乱流幅３０を
小さくし、騒音が低減できる。図８に示すように、高静
圧時にはブレード４に対して入口流れ１４になり、翼弦
８に対し負圧面側肉厚７の寸法より正圧面側肉厚６の寸
法が大きいため、ブレード４の正圧面側翼面１５が大き
く、ブレード４の正圧面側流速１６が速くなり、正圧面
側圧力１７と負圧面側圧力１８との圧力差を低減し、正
圧面側から負圧面側への流れ１９を緩和できるため、負
圧面側翼面２０での剥離を抑制し乱流２１を少なくで
き、騒音が低減できる。
【００３１】このように本発明の第３実施例の軸流ファ
ンによれば、開放時および低静圧時において、出口流れ
の乱流幅を小さくし、騒音が低減できるとともに、高静
圧時のブレードの正圧面側の流速を速くすることによ
り、正圧面側と負圧面側との圧力差を低減し、正圧面側
から負圧面側への流れを防ぐことができるため、負圧面
側翼面での剥離を抑制し、騒音が低減できる。
ンによれば、開放時および低静圧時において、出口流れ
の乱流幅を小さくし、騒音が低減できるとともに、高静
圧時のブレードの正圧面側の流速を速くすることによ
り、正圧面側と負圧面側との圧力差を低減し、正圧面側
から負圧面側への流れを防ぐことができるため、負圧面
側翼面での剥離を抑制し、騒音が低減できる。
【００３２】つぎに本発明の第４実施例について図９お
よび図１０および図１１および図１２および図１３を参
照しながら説明する。なお、第１実施例と同一箇所には
同一番号を付けて詳細な説明は省略する。
よび図１０および図１１および図１２および図１３を参
照しながら説明する。なお、第１実施例と同一箇所には
同一番号を付けて詳細な説明は省略する。
【００３３】図に示すように、第１実施例および第２実
施例および第３実施例の構成にブレード４の正圧面側の
半径方向の肉厚寸法３１が、羽根外径Ｄの８５％から９
５％までの位置より順次に減少する寸法で構成されてい
る。
施例および第３実施例の構成にブレード４の正圧面側の
半径方向の肉厚寸法３１が、羽根外径Ｄの８５％から９
５％までの位置より順次に減少する寸法で構成されてい
る。
【００３４】上記構成により、ケーシング２に取り付け
たモータ３により軸流ファン１が回転し、図１１に示す
ように、開放時および低静圧時にはブレード４に対して
入口流れ１０になり、正圧面側圧力１１と負圧面側圧力
１２との圧力差も少ないため出口流れ１３になる。図１
２に示すように、高静圧時にはブレード４に対して入口
流れ１４になり、翼弦８に対し負圧面側肉厚７の寸法よ
り正圧面側肉厚６の寸法が大きいため、ブレード４の正
圧面側翼面１５が大きく、ブレード４の正圧面側流速１
６が速くなり、正圧面側圧力１７と負圧面側圧力１８と
の圧力差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れ１９
を緩和できるため、負圧面側翼面２０での剥離を抑制し
乱流２１を少なくでき、また、ブレードの外周縁部３２
の肉厚を薄肉とすることで、高静圧時の出口流れ３３の
乱流幅３４を小さくし、図１３に示すように、従来の軸
流ファンよりさらに騒音が低減できる。
たモータ３により軸流ファン１が回転し、図１１に示す
ように、開放時および低静圧時にはブレード４に対して
入口流れ１０になり、正圧面側圧力１１と負圧面側圧力
１２との圧力差も少ないため出口流れ１３になる。図１
２に示すように、高静圧時にはブレード４に対して入口
流れ１４になり、翼弦８に対し負圧面側肉厚７の寸法よ
り正圧面側肉厚６の寸法が大きいため、ブレード４の正
圧面側翼面１５が大きく、ブレード４の正圧面側流速１
６が速くなり、正圧面側圧力１７と負圧面側圧力１８と
の圧力差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れ１９
を緩和できるため、負圧面側翼面２０での剥離を抑制し
乱流２１を少なくでき、また、ブレードの外周縁部３２
の肉厚を薄肉とすることで、高静圧時の出口流れ３３の
乱流幅３４を小さくし、図１３に示すように、従来の軸
流ファンよりさらに騒音が低減できる。
【００３５】このように本発明の第４実施例の軸流ファ
ンによれば、正圧面側から負圧面側への流れ１９を緩和
できるため、負圧面側翼面２０での剥離を抑制し乱流２
１を少なくでき、また、高静圧時の出口流れ３３の乱流
幅３４を小さくし、さらに騒音が低減できる。
ンによれば、正圧面側から負圧面側への流れ１９を緩和
できるため、負圧面側翼面２０での剥離を抑制し乱流２
１を少なくでき、また、高静圧時の出口流れ３３の乱流
幅３４を小さくし、さらに騒音が低減できる。
【００３６】つぎに本発明の第５実施例について図１４
および図１５を参照しながら説明する。なお、第１実施
例と同一箇所には同一番号を付けて詳細な説明は省略す
る。
および図１５を参照しながら説明する。なお、第１実施
例と同一箇所には同一番号を付けて詳細な説明は省略す
る。
【００３７】図に示すように、第１実施例および第２実
施例および第３実施例および第４実施例の構成にブレー
ド４の後縁部３５にフラップ３６を取り付けて構成され
ている。
施例および第３実施例および第４実施例の構成にブレー
ド４の後縁部３５にフラップ３６を取り付けて構成され
ている。
【００３８】上記構成により、ケーシング２に取り付け
たモータ３により軸流ファン１が回転し、図１４に示す
ように、開放時および低静圧時にはブレード４に対して
入口流れ１０になり、正圧面側圧力１１と負圧面側圧力
１２との圧力差も少ないため出口流れ１３になる。図１
５に示すように、高静圧時にはブレード４に対して入口
流れ１４になり、翼弦８に対し負圧面側肉厚７の寸法よ
り正圧面側肉厚６の寸法が大きいため、ブレード４の正
圧面側翼面１５が大きく、ブレード４の正圧面側流速１
６が速くなり、正圧面側圧力１７と負圧面側圧力１８と
の圧力差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れ１９
を緩和できるため、また、ブレード４の後縁部３５にフ
ラップ３６を取り付けていることより、カンバー２３が
大きいため最大揚力係数が増加し、さらに負圧面側翼面
２０での剥離を抑制し乱流２１を少なくすることで、騒
音が低減できる。
たモータ３により軸流ファン１が回転し、図１４に示す
ように、開放時および低静圧時にはブレード４に対して
入口流れ１０になり、正圧面側圧力１１と負圧面側圧力
１２との圧力差も少ないため出口流れ１３になる。図１
５に示すように、高静圧時にはブレード４に対して入口
流れ１４になり、翼弦８に対し負圧面側肉厚７の寸法よ
り正圧面側肉厚６の寸法が大きいため、ブレード４の正
圧面側翼面１５が大きく、ブレード４の正圧面側流速１
６が速くなり、正圧面側圧力１７と負圧面側圧力１８と
の圧力差を低減し、正圧面側から負圧面側への流れ１９
を緩和できるため、また、ブレード４の後縁部３５にフ
ラップ３６を取り付けていることより、カンバー２３が
大きいため最大揚力係数が増加し、さらに負圧面側翼面
２０での剥離を抑制し乱流２１を少なくすることで、騒
音が低減できる。
【００３９】このように本発明の第５実施例の軸流ファ
ンによれば、正圧面側から負圧面側への流れ１９を防ぐ
ことができ、また、ブレード４の後縁部３５にフラップ
３６を取り付けていることにより、カンバー２３が大き
くブレードの正圧面側の翼面が大きいため、最大揚力係
数が増加し、さらに負圧面側翼面２０での剥離を抑制し
乱流２１を少なくすることで、騒音が低減できる。
ンによれば、正圧面側から負圧面側への流れ１９を防ぐ
ことができ、また、ブレード４の後縁部３５にフラップ
３６を取り付けていることにより、カンバー２３が大き
くブレードの正圧面側の翼面が大きいため、最大揚力係
数が増加し、さらに負圧面側翼面２０での剥離を抑制し
乱流２１を少なくすることで、騒音が低減できる。
【００４０】
【発明の効果】以上のように実施例から明らかなよう
に、本発明によれば、軸流ファンのブレードの正圧面側
から負圧面側への流れを防ぐことができ、負圧面側翼面
での剥離を抑制することができ、高静圧時に発生する騒
音の低い軸流ファンを提供できる。
に、本発明によれば、軸流ファンのブレードの正圧面側
から負圧面側への流れを防ぐことができ、負圧面側翼面
での剥離を抑制することができ、高静圧時に発生する騒
音の低い軸流ファンを提供できる。
【００４１】また、最大揚力係数を増加させ、負圧面側
翼面での剥離を抑制することができ、高静圧時に発生す
る騒音の低い軸流ファンを提供できる。
翼面での剥離を抑制することができ、高静圧時に発生す
る騒音の低い軸流ファンを提供できる。
【図１】本発明の第１実施例の軸流ファンの側面断面図
【図２】同要部断面図
【図３】同要部断面図
【図４】同第２実施例の要部断面図
【図５】同要部断面図
【図６】同第３実施例の要部平面図
【図７】同要部断面図
【図８】同要部断面図
【図９】同第４実施例の側面断面図
【図１０】同要部平面図
【図１１】同要部断面図
【図１２】同要部断面図
【図１３】同第４実施例と従来の軸流ファンとの性能比
較図
較図
【図１４】同第５実施例の要部断面図
【図１５】同要部断面図
【図１６】従来の軸流ファンの側面断面図
【図１７】同要部断面図
【図１８】同要部断面図
１ 軸流ファン ４ ブレード ５ ハブ ６ 正圧面側肉厚 ７ 負圧面側肉厚 ８ 翼弦 ９ 反り線 ２２ 反り線 ２４ 肉厚寸法 ２５ 最大肉厚寸法 ２６ 前縁 ２７ 翼弦長 ３１ 肉厚寸法 ３５ 後縁部 ３６ フラップ
Claims (5)
- 【請求項１】 ハブの外周に複数枚のブレードを備え、
前記ブレードの肉付けは翼弦に対し負圧面側肉厚の寸法
より正圧面側肉厚の寸法を大きくし、反り線が正圧面側
に凸型円弧状である軸流ファン。 - 【請求項２】 ブレードの反り線がＳ型曲線状である請
求項１記載の軸流ファン。 - 【請求項３】 ブレードの正圧面側の周方向の肉厚寸法
は、最大肉厚寸法の３０％以上が前縁より翼弦長の８０
％以下にある請求項１または請求項２記載の軸流ファ
ン。 - 【請求項４】 ブレードの正圧面側の半径方向の肉厚寸
法が、羽根外径の８５％から９５％までの位置より順次
に減少する肉厚寸法である請求項３記載の軸流ファン。 - 【請求項５】 ブレードの後縁部にフラップを取り付け
た請求項４記載の軸流ファン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26870993A JPH07119695A (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 軸流ファン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26870993A JPH07119695A (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 軸流ファン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07119695A true JPH07119695A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17462278
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26870993A Pending JPH07119695A (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 軸流ファン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07119695A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103362868A (zh) * | 2012-03-30 | 2013-10-23 | 山洋电气株式会社 | 轴流风机 |
| CN106122091A (zh) * | 2016-08-23 | 2016-11-16 | 佛山市南海九洲普惠风机有限公司 | 具有前弯的高效静音叶轮 |
-
1993
- 1993-10-27 JP JP26870993A patent/JPH07119695A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103362868A (zh) * | 2012-03-30 | 2013-10-23 | 山洋电气株式会社 | 轴流风机 |
| EP2644902A3 (en) * | 2012-03-30 | 2016-05-11 | Sanyo Denki Co., Ltd. | Axial flow fan |
| US9714659B2 (en) | 2012-03-30 | 2017-07-25 | Sanyo Denki Co., Ltd. | Axial flow fan |
| CN106122091A (zh) * | 2016-08-23 | 2016-11-16 | 佛山市南海九洲普惠风机有限公司 | 具有前弯的高效静音叶轮 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3204208B2 (ja) | 斜流送風機羽根車 | |
| US6994523B2 (en) | Air blower apparatus having blades with outer peripheral bends | |
| JP3082378B2 (ja) | 送風ファン | |
| JP3960776B2 (ja) | 空調用送風機羽根車 | |
| JP2008507652A (ja) | 増大した流量を有する軸流インペラ | |
| JPH1144432A (ja) | 空気調和機 | |
| JP3127850B2 (ja) | プロペラファン用羽根車 | |
| JP2001234893A (ja) | 軸流送風機 | |
| JP2003184792A (ja) | 送風機 | |
| JPH08240197A (ja) | 軸流ファン | |
| JP2000018194A (ja) | 送風機用羽根車 | |
| JPH07119695A (ja) | 軸流ファン | |
| JPS62284999A (ja) | 前進フアンの整流リブ構造 | |
| JPH05149297A (ja) | 遠心フアン | |
| AU2002217482B2 (en) | Blower and Air Conditioner with the Blower | |
| JP2859448B2 (ja) | 多翼ファン | |
| JP2753182B2 (ja) | 軸流ファン | |
| JPH07119693A (ja) | 吸排両用送風機 | |
| JPH05340265A (ja) | ラジアルタービン動翼 | |
| JP3938252B2 (ja) | 多翼送風機 | |
| JP4152158B2 (ja) | 軸流ファン | |
| JP4243105B2 (ja) | 羽根車 | |
| JP3366151B2 (ja) | 軸流ファン | |
| JPS5851435Y2 (ja) | エンジンレイキヤクヨウスイコミガタサイレントフアン | |
| JP2002021787A (ja) | 軸流送風機の羽根車 |