JPH07119619A - 双方向機能部品及びそれを用いた通風口開閉装置 - Google Patents

双方向機能部品及びそれを用いた通風口開閉装置

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JPH07119619A
JPH07119619A JP5251394A JP25139493A JPH07119619A JP H07119619 A JPH07119619 A JP H07119619A JP 5251394 A JP5251394 A JP 5251394A JP 25139493 A JP25139493 A JP 25139493A JP H07119619 A JPH07119619 A JP H07119619A
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shape memory
temperature
memory alloy
opening
displaced
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JP5251394A
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Atsushi Kawamura
篤 川村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で安価に多段階の制御を可能とす
るための機能部品を提供する。 【構成】 円板6を固定した軸5の一方の側にバイアス
バネ1を挿入する。円板6を挾んだ反対側の軸5に、そ
れぞれ変態点T1、T2(T1<T2)の形状記憶合金バネ
1及び2を挿入する。そして、各バネを押し合うように
してケース4に軸5を挿入し摺動自在に保持する。機能
部品10の雰囲気温度がT1以下のとき、バイアスバネ
1が円板6を押して形状記憶合金バネ1、2を縮めさせ
軸5を最下方(初期位置)に位置させる。温度が上昇し
てT1を越えると形状記憶合金バネ1が伸びて円板6を
上方に押し、軸5を中間位置に変位させる。さらに温度
がT2を越えると形状記憶合金バネ2が伸びて円板6を
さらに上方に押し上げ、軸5を最上方(最終位置)に変
位させる。そして、温度が下降すると中間位置から初期
位置へと逆方向に変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば機器内部に熱源
を有する装置の内部温度制御等に使用される機能部品及
びそれを用いた通風口開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機器内部に発熱源を有する装置において
は、換気孔(通風口)等を設けて機器本体内の熱を機外
に拡散させ、機内温度の過昇を防いでいるものがある。
例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装
置においては、機器内部に定着器、画像入力装置の光
源、電源トランス、モータ等の熱源を内蔵しているの
で、換気孔を設けたり、あるいは熱を拡散しやすくする
ために冷却ファンを設けて、機器内部の空気と外気とを
換気孔より入れ換えるようにして機内の温度が過度に上
昇することを防止している。しかし、装置に換気孔を設
けるということは、機器内部の動作音を機外へ漏らすこ
とになる。また、埃などが機内に侵入する原因ともな
る。そのため、換気孔を開閉可能とし、機内温度の変化
に応じて換気孔を開閉させ機内温度を制御するようにし
た装置が提案されている。例えば、温度センサにより電
磁ソレノイド等のアクチュエータを制御し換気孔を開閉
させるものがある。あるいは形状記憶合金をアクチュエ
ータとして用い、換気孔を開閉させるものなども提案さ
れている。
【0003】ところで、近年では、例えば複写機とファ
クシミリ、プリンタと複写機など複数の機能を兼ね備え
た複合機が登場し、静音化と冷却という相反する二つの
性能に対するバランスが3つあるいはそれ以上のモード
において要求されるようになってきた。
【0004】ここで、複写機とファクシミリの機能を有
する複合機を例にとって、静音化と冷却に要求されるモ
ードについて説明する。
【0005】1.大量の連続コピー時には、静音化もさ
ることながら、充分に機器内部を冷却し複写性能を維持
することが要求される。
【0006】2.断続コピー時(一般的な使用状態)に
は、必要充分なだけの冷却にとどめ、静音化が要求され
る。
【0007】3.予熱時は、装置が置かれているオフィ
スの暗騒音並か、それ以下の騒音レベルが要求される。
また、装置を一定の温度レベルに予熱しているので冷却
も必要とされる。
【0008】4.夜間待機時は、静かになった環境の暗
騒音並か、ユーザによっては無音が要求されるが、ファ
クシミリは夜間に受信することもあり、その場合、冷却
が必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、機内温度が上昇したときに換気孔を開き温度
が下がったときに換気孔を閉じるだけであり、上記した
様な3つあるいはそれ以上のモードに対応して換気孔の
開口面積を多段階に制御することができないという問題
があった。
【0010】また、従来の装置において、例えば温度セ
ンサにより電磁ソレノイド等のアクチュエータを制御し
て換気孔を開閉させる方法により換気孔の開口面積を多
段階に制御しようとすれば、バイメタルやサーミスタ等
の測温手段、駆動電源、制御回路、モータあるいはソレ
ノイド等多数の部品部材が必要であり、イニシャルコス
ト、ランニングコスト共に増加してしまうという問題が
あった。
【0011】本発明は、従来の装置における上述の問題
を解決し、簡単な構成で安価に多段階の制御を可能とす
るための機能部品及びそれを用いた通風口開閉装置を提
供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、バイアスバネと互いに異なる温度特性を有する複
数の形状記憶合金バネとを直列に保持し、該複数の形状
記憶合金バネの変態点以下の温度では前記バイアスバネ
の作用により一方向に変位した初期位置にあり、温度が
前記各形状記憶合金バネの変態点を越える度に該形状記
憶合金バネの形状回復力により逆方向に段階的に変位
し、温度の下降と共に初期位置へと可逆的に変位するこ
とにより解決される。
【0013】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、機器内部の熱を機外に拡散させるための通風口を
機内温度に応じて開閉させる通風口開閉装置において、
前記通風口の開閉部材と、バイアスバネと互いに異なる
温度特性を有する複数の形状記憶合金バネとを直列に保
持し該複数の形状記憶合金バネの変態点以下の温度では
前記バイアスバネの作用により一方向に変位した初期位
置にあり温度が前記各形状記憶合金バネの変態点を越え
る度に該形状記憶合金バネの形状回復力により逆方向に
段階的に変位し温度の下降と共に初期位置へと可逆的に
変位する双方向機能部品とを連結し、機内温度に応じて
前記通風口の開口面積を多段階に変化させることを提案
する。
【0014】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前記通風口の開口面積の変化の段階に応じて、
通風を促進させるためのファンの回転数を制御すること
を提案する。
【0015】
【作用】ある温度以下のときは、バイアスバネがそれと
直列に配置された互いに異なる温度特性を有する複数の
形状記憶合金バネを押しやって一方向に変位し初期位置
にある。そして、温度が複数の形状記憶合金バネの各変
態点を越える度にその形状記憶合金バネが形状を回復し
てバイアスバネを押して逆方向に段階的に変位する。そ
して、温度の下降にともなって初期位置に可逆的に変位
する。
【0016】その他の作用については、以下の実施例の
説明で明らかとなるであろう。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0018】図1は、本発明機能部品の一実施例を示す
側面図である。この図に示す機能部品10は、互いに異
なる温度特性を有する形状記憶合金により形成された二
つの形状記憶コイル1及び2、通常のコイルスプリング
であるバイアスバネ3、ケース4、ケース4に摺動自在
に支持された軸5、軸5に固定された円板6、ワッシャ
7とで構成されている。バイアスバネ3は軸5に嵌挿さ
れており、円板6を挾んでバイアスバネ3と反対側の軸
5に形状記憶コイル1、2が嵌挿されている。また、二
つの形状記憶コイル1、2の間にはワッシャ7が配され
ている。そして、バイアスバネ3と二つの形状記憶コイ
ル1、2とが互いに押し合うような形で軸5をケース4
に組み込んでいる。なお、ワッシャ7は軸5に固定され
ていない。
【0019】前述したように、形状記憶コイル1、2は
互いに異なる温度特性を有しており、形状記憶コイル1
の変態点(第1変態点)をT1(℃)、形状記憶コイル2
の変態点(第2変態点)をT2(℃)とすると、本実施例
ではT1<T2となっている。
【0020】ここで、本実施例において使用している形
状記憶合金について簡単に説明する。従来の、マルテン
サイトの変態を利用した形状記憶合金の場合、温度ヒス
テリシスがTi−Ni合金で20〜30℃、Cu−Zn
−Al合金で5〜8℃と大きく、利用範囲が限定されて
いた。しかし、近年の研究開発により、Ti−Ni合金
に中間変態相(R相)をもたらす加工法により2℃以下
の温度ヒステリシスが実現された。本実施例において
は、この低ヒステリシスの形状記憶合金を用いてコイル
1及び2を形成している。
【0021】次に、本実施例の機能部品10の作用につ
いて説明する。機能部品10の回りの雰囲気温度がT1
以下のとき、この機能部品10はバイアスバネ3の作用
により機能する。すなわち、バイアスバネ3が円板6を
図中下方に押しやり二つの形状記憶コイル1、2を縮め
させ、円板6と固定の軸5は図中最下方に変位する。そ
して、雰囲気温度が上昇してT1を越え(T2以下)る
と、図2に示すように形状記憶コイル1に形状回復力が
発生しバイアスバネ3の押圧力に抗して円板6を押し上
げ、軸5が上方(中間位置)に変位する。さらに雰囲気
温度が上昇しT2を越えると、図3に示すように形状記
憶コイル2にも形状回復力が発生し、円板6をさらに押
し上げて軸5は最上方(最終位置)に変位する。従っ
て、雰囲気温度の上昇に伴って、軸5は最下方(初期位
置)から中間位置、最上方へと段階的に変位する。そし
て、雰囲気温度が下降すると、軸5は最上方から中間位
置、そして最下方へと変位する。もちろん、雰囲気温度
がT1を越えた後T2を越えなければ中間位置のままであ
り、そこから温度がT1以下に下降した場合には初期位
置へと変化する。軸5の変位は、わずかの温度ヒステリ
シスを伴うものの、可逆的であり、かつ繰り返し再現さ
せることができる。なお、ここではケース4を固定とし
て軸5が変位するものとして説明したが、逆に軸5を固
定してやればケース4が変位することになる。その場
合、変位の方向は逆になる。
【0022】図4は、本実施例の機能部品10における
温度と変位量との関係を示すグラフである。この図から
も分かるように、本実施例の機能部品10は雰囲気温度
がT1以下のときときの初期位置、温度がT1〜T2の範
囲内の中間位置、温度がT2を越えたときの最終位置の
3段階に変位する。なお、図中点線で示した部分は、雰
囲気温度が下降するときの温度システリシスによる変位
曲線である。
【0023】本発明の機能部品は本実施例に限られるも
のではなく、例えば互いに異なる温度特性を有する形状
記憶合金により形成した形状記憶コイルを3つあるいは
それ以上用いて機能部品を構成し、4段階あるいはそれ
以上に変位可能とすることもできる。また、一本の軸に
バイアスバネ及び形状記憶コイルを挿入したものでなく
とも、例えば四方に配置した4本の軸の中央部にバイア
スバネ及び形状記憶コイルを配するものでも構わない
し、あるいはケースをシリンダ形状にすることもできる
など数多の変更が可能である。そして、本発明の機能部
品は、例えば通風口開閉装置、エアコンのコントロール
用部品など温度に対応して多段階の制御を行なうものに
広く利用することができる。
【0024】次に、請求項2の発明である通風口開閉装
置の一実施例について説明する。本実施例においては、
図1〜4により説明した機能部品を使用しているので、
重複する説明は省略する。
【0025】図5に示す装置11には、左右のフレーム
21の間に通風口22が開けられている。そして、通風
口22には3枚のルーバ12が設けられている。各ルー
バ12は支点13を中心として回動可能となるように装
置11に取り付けられている。ルーバ12はL字型断面
をしており、各ルーバ12の装置内部側の端部はそれぞ
れ支点14により一本の平型部材15に枢着されてい
る。従って、平型部材15が図中左右に移動することに
よって各ルーバ12は支点13を中心として回動し、通
風口22を開いたり閉じたりすることが可能である。平
型部材15の右側端部にはコイルスプリング16が係止
され、コイルスプリング16の反対側端部はフレーム2
1に係止されている。そのため、通常はコイルスプリン
グ16の作用により平型部材15が右側に引かれ、3枚
のルーバ13は通風口22を閉じる位置にある。
【0026】一方、装置11の内部には、図1〜図4に
より説明した機能部品10が配置されている。機能部品
10はそのケース4が装置11に固定して設置されてい
る。従って、本実施例においては、機能部品10の軸5
が図中左右方向に変位可能である。そして、機能部品1
0の軸5の先端には、アーム17が支点20により枢着
されている。また、アーム17の反対側端部は、支点1
8により前述の平型部材15に枢着されている。さら
に、アーム17は装置11に対して支点19を中心とし
て回動可能に取り付けられている。
【0027】ところで、機能部品10は前述したバイア
スバネ3(図1〜3に示す)が図中右側に来るようにし
て装置11に設置されている。そして、図5は、装置1
1の機内温度が機能部品10の低い方の変態点T1以下
の状態、すなわち、機能部品10の軸5が図中最左方に
変位した初期位置の状態を示している。このとき、ルー
バ12は通風口22を閉じる位置になっている。そし
て、装置11が作動して機内温度がT1を越えると、機
能部品の軸5が右方向に中間位置まで変位する。すると
アーム17は軸19を支点として図中反時計回りにある
角度だけ回動する。するとアーム17が平型部材15を
左方に押し、ルーバ12を図中時計回りに回動させ、通
風口22を半開きの状態に(中間開放位置)開放する。
さらに機内温度が上昇して機能部品10の高い方の変態
点T2を越えた場合、機能部品の軸5はさらに右方向最
終位置にまで変位する。その結果、アーム17がさらに
反時計回りに回動し、平型部材15をもう1段階左方に
押し、ルーバ12をさらに図中時計回りに回動させ通風
口22を全開させる。通風口22が開放された結果、機
内温度が下降すれば、機能部品の軸5は左方向に変位
し、機内温度に応じて、中間位置から初期位置へと変位
する。従って、通風口22を全開させていたルーバ12
は中間開放位置から全閉位置へと変化する。もちろん機
内温度がT2を越えない場合は、ルーバ12は中間開放
位置に保持され全開されることはない。そして、機内温
度がそこからT1以下へ下がればルーバ12は全閉され
る。
【0028】本実施例の通風口開閉装置によれば、通風
口の開口面積を機内温度に応じて全閉、中開、全開の3
段階に変化させることができるので、機器の使用モード
に応じた多段階の換気に対応することが可能となる。ま
た、冷却が必要なときだけ通風口を開きそうでないとき
は閉じるので、機内への埃等の侵入を減少させることが
できる。さらに、ルーバ12の開閉を制御するための温
度センサとしての役割と、ルーバ12を開閉させるアク
チュエータとしての役割を形状記憶合金コイルを用いて
行なっているので、温度検知及び通風口の開閉に必要な
測温手段、駆動電源、制御回路、モータあるいはソレノ
イド等が必要なく、簡単な構成とすることができる。そ
のためイニシャルコスト、ランニングコストを低減させ
ることができる。
【0029】次に、通風口開閉装置の他の実施例につい
て説明する。本実施例の通風口開閉装置は、通風口近辺
に冷却を促進させるためのファンを設け、その回転数を
通風口の開口面積の段階に応じて制御すること以外は図
5により説明した前記実施例と同様であるので、異なる
部分についてのみ説明する。
【0030】図6に示すように、装置(図示せず)内に
冷却用ファン(図示せず)を回転させるためのモータ3
1が設けられている。このモータ31は、回路33を介
して電源32から供給される電力により駆動される。回
路33の一端は、支点36を中心とする回転スイッチ3
5に接続されている。また、回路33の他端は、抵抗3
4を有する回路33aと抵抗のない回路33bとに分岐
されている。分岐された回路先端には、それぞれ端子3
7、38が設けられている。一方、機能部品の軸5の先
端が前述の回転スイッチ35に枢着されている。そし
て、軸5の図中上下方向の変位により回転スイッチ35
が回動する。
【0031】この図は、装置内の温度が機能部品(図5
に示す)の低い方の変態点T1以下の状態、すなわち、
軸5が図中最下方に位置する初期位置の状態を示してい
る。このとき図5に示したルーバ12は全閉状態になっ
ている。また、回転スイッチ35は端子37及び38の
どちらにも接触しておらず、モータ31へは電力が供給
されていない。従って、冷却用ファンは停止している。
そして、装置が作動して機内温度が上昇しT1を越える
と、機能部品の軸5が図6において上方に中間位置まで
変位する。すると回転スイッチ35が図中反時計回りに
回動し端子37に接触する。その結果、回路33aが成
立してモータ31に、抵抗34により弱められた電力が
供給され冷却用ファンが所定の回転数で回転する。機内
温度がさらに上昇してT2を越えると機能部品の軸5が
さらに上方に最終位置にまで変位する。すると回転スイ
ッチ35が端子37の位置からさらに図中反時計回りに
回動し端子38に接触する。その結果回路33bが成立
しモータ31へは抵抗による電圧低下のない電力が供給
され、回路33aのときよりも速く冷却用ファンを回転
させ冷却を促進させる。冷却の結果機内温度が下降しT
2より低くなれば、軸5は中間位置に変位し回転スイッ
チ35は端子37に接触し、ファンの回転が遅くなる。
さらに機内温度が下がってT1より低くなると、軸5が
最下方の初期位置に戻り回転スイッチ35はどの端子と
も接触せず、冷却ファンの回転は停止する。
【0032】本実施例の通風口開閉装置によれば、通風
口の開口面積の全閉、中開、全開の3段階の変化と冷却
用ファンの停止、中間回転数、最大回転数とを対応させ
ることができるので、装置内部をより効果的に冷却する
ことが可能となる。
【0033】なお、本発明の通風口開閉装置は上記各実
施例に限定されるものではなく、例えば通風口をスライ
ド式ルーバ又はシャッタ、あるいは回転羽根式のルーバ
とすることもできるなど数多の変更が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の機能部品
によれば、温度の変化により双方向に多段階に変位する
機能部品を簡単な構成で提供することができる。
【0035】請求項2の構成により、通風口の開口面積
を機内温度に応じて多段階に変化させることができるの
で、装置の使用モードに対応した換気が可能となる。ま
た、通風口の開閉を制御するための温度センサとしての
役割と、通風口を開閉させるアクチュエータとしての役
割とを形状記憶合金コイルを用いて行なっているので簡
単な構成とすることができる。そのためイニシャルコス
ト、ランニングコストを低減させることができる。
【0036】請求項3の構成により、通風口の開口面積
の多段階の変化に対応して冷却用ファンの回転数を制御
することができるので、装置内部をより効果的に冷却す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明機能部品の一実施例を示す側面
図である。
【図2】図2は、その機能部品の雰囲気温度が第1変態
点に達したときの状態を示す側面図である。
【図3】図3は、その機能部品の雰囲気温度が第2変態
点に達したときの状態を示す側面図である。
【図4】図4は、その機能部品の雰囲気温度と変位量と
の関係を示すグラフである。
【図5】図5は、本発明の通風口開閉装置の一実施例を
示す平面図である。
【図6】図6は、本発明の通風口開閉装置の他の実施例
を示す平面図である。
【符号の説明】
1、2 形状記憶コイル 3 バイアスバネ 4 ケース 5 軸 6 円板 7 ワッシャ 10 機能部品 11 装置 12 ルーバ 21 フレーム 22 通風口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24F 13/15 D G03G 21/16 21/20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイアスバネと互いに異なる温度特性を
    有する複数の形状記憶合金バネとを直列に保持し、該複
    数の形状記憶合金バネの変態点以下の温度では前記バイ
    アスバネの作用により一方向に変位した初期位置にあ
    り、温度が前記各形状記憶合金バネの変態点を越える度
    に該形状記憶合金バネの形状回復力により逆方向に段階
    的に変位し、温度の下降と共に初期位置へと可逆的に変
    位することを特徴とする双方向機能部品。
  2. 【請求項2】 機器内部の熱を機外に拡散させるための
    通風口を機内温度に応じて開閉させる通風口開閉装置に
    おいて、 前記通風口の開閉部材と、 バイアスバネと互いに異なる温度特性を有する複数の形
    状記憶合金バネとを直列に保持し、該複数の形状記憶合
    金バネの変態点以下の温度では前記バイアスバネの作用
    により一方向に変位した初期位置にあり、温度が前記各
    形状記憶合金バネの変態点を越える度に該形状記憶合金
    バネの形状回復力により逆方向に段階的に変位し、温度
    の下降と共に初期位置へと可逆的に変位する双方向機能
    部品と、を連結し、機内温度に応じて前記通風口の開口
    面積を多段階に変化させることを特徴とする通風口開閉
    装置。
  3. 【請求項3】 前記通風口の開口面積の変化の段階に応
    じて、通風を促進させるためのファンの回転数を制御す
    ることを特徴とする、請求項2に記載の通風口開閉装
    置。
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