JPH071195Y2 - 軌道走行式遊戯乗物装置 - Google Patents

軌道走行式遊戯乗物装置

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JPH071195Y2
JPH071195Y2 JP1988134157U JP13415788U JPH071195Y2 JP H071195 Y2 JPH071195 Y2 JP H071195Y2 JP 1988134157 U JP1988134157 U JP 1988134157U JP 13415788 U JP13415788 U JP 13415788U JP H071195 Y2 JPH071195 Y2 JP H071195Y2
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carrier
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rails
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數夫 山田
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株式会社トーゴ
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、遊園地等に設置されるコースタ等のような軌
道走行式遊戯乗物装置に関する。
〔従来の技術〕 遊園地や公園等に設置されている乗物装置は大別する
と、陸地で楽しむもの、池や水路で遊ぶもの、空中で楽
しむものに分けられる。
このような遊戯装置において、予め設定された軌道を走
るものとしては、陸路または水路もしくはこれら水陸混
合の軌道に沿って乗客を乗せた乗物を走行させるように
なっている。
陸路専用の軌道走行式遊戯装置は、一対のレールにより
軌道を構成し、乗物の慣性力、乗物に搭載した走行駆動
装置または外部からの走行駆動力により走行するように
なっており、比較的起伏に富んだコースを設定してスリ
ル感を満喫させるように工夫されている。
水路専用の軌道走行式遊戯装置は、水に浮かぶボートを
水路に沿って、水流、ボートに搭載した走行駆動装置ま
たは外部からの走行駆動力により航走させるようになっ
ている。
また、水陸混合の軌道は上記2者を混合してコースを設
定し、一層変化に富んだ遊びを楽しめるように工夫され
ている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら最近では、この種の遊戯設備が益々スリル
に富んだ遊びを楽しめるように工夫される傾向にあり、
また設備の設計者や設置者も一層奇抜な遊びを楽しんで
もらうように研究、開発および改良に取組んでいる。
上記軌道走行式遊戯乗物装置の場合も、単に乗物を陸路
または水路あるいは水陸混合路からなる循環軌道を走ら
せるだけでなく、さらに変化のある楽しみが得られる装
置が望まれている。
本考案はこのような事情にもとづきなされたもので、循
環状の軌道を走行移動される乗物を途中で空中に浮かせ
るようにし、変化に富んだ遊びを楽しむことができる軌
道走行式遊戯乗物装置を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するために、 乗客を乗せる乗物が走行されるとともに、途中で分断さ
れ、この分断箇所に高低差を設けた循環状軌道と、 上記循環状軌道の分断箇所に設けられ、一端を回動中心
として他端が上下方向に回動可能であり、他端が下がっ
た場合に上記回動中心よりも低くなって上記分断された
環状軌道の低い方の分断端部と対向され、かつこの他端
が上昇した場合に上記回動中心よりも高い位置となって
全体が傾斜し、一端が上記分断された環状軌道の高い方
の分断端部と連結される上下方向回動軌道と、 この上下方向回動軌道の他端に回動可能に連結され、こ
の上下方向回動軌道の他端が下がった場合に水平姿勢に
なって上記環状軌道の低い方の分断端部から上記乗物を
受け入れるとともに、この乗物を上記上下方向回動軌道
の他端が上昇された場合に上下方向回動軌道に渡すキャ
リアと、 上記キャリアが上昇する場合に上記受け入れた乗物の移
動を拘束するとともに、このキャリアが所定位置に上昇
された場合に上記乗物の拘束を解除する乗物ストッパ手
段と、 を具備し、環状軌道の低い方の分断端部に到達した乗物
を上記上下方向回動軌道により環状軌道の高い方の分断
端部に移し渡すようにしたことを特徴とする軌道走行式
遊戯乗物装置である。
〔作用〕
本考案によると、陸路または水路あるいは水陸混合の循
環状軌道に沿って移動される乗物が循環状軌道の低い方
の分断端部に到達すると、この乗物はキャリアに受入れ
られ、このキャリア内でストッパ手段により拘束され
る。この状態で上下方向回動軌道が上向きに回動される
と、キャリアとともにこのキャリアに受入れられた乗物
が上昇され、よって空中に浮上する。そして、上下方向
回動軌道が所定位置まで回動すると、ストッパ手段が乗
物を解放し、この乗物はキャリアから傾斜している上下
方向回動軌道に沿って降下し、循環状軌道の高い方の分
断端部に送られる。したがって、途中に高低差をなして
分断された、陸路または水路あるいは水陸混合の循環状
軌道を進む途中で、空中に浮上する遊びが加わるから、
変化のある軌道走行を楽しむことができる。
この場合、上下方向回動軌道の他端は、この端部が下が
った場合に回動中心よりも低い位置になり、この他端が
上昇した場合に上記回動中心よりも高く傾斜するように
設定されているから、乗物の上昇ストロークが大きくな
り、上下方向回動軌道により乗物を上昇させる過程で乗
客が空中に浮上するような楽しみを満喫させることがで
きる。
しかも、本考案の場合、上下方向回動軌道の他端側に、
乗物が受け入れられるキャリアを設け、上下方向回動軌
道の他端が下がった場合にこのキャリアをほぼ水平姿勢
にして乗物を受け入れるから、乗物を円滑にかつ確実に
受け入れることができる。そして、上下方向回動軌道の
回動によりキャリアが上昇する過程では、受け入れた乗
物がキャリア内で移動することがないようにストッパ手
段で拘束するから、上昇中の安全性が保たれる。
そして、上下方向回動軌道の回動によりキャリアおよび
これに受入れられた乗物が高所に運ばれると、ストッパ
手段の解除により乗物は上下方向回動軌道の傾斜に沿っ
て自重で降下するようになるから、格別な発進手段が不
要である。
〔実施例〕
以下本考案について、図面に示す一実施例にもとづいて
説明する。
第1図は、軌道走行式遊戯乗物装置の循環状軌道1の全
体を示す図であり、この循環状軌道1は、陸路2と、水
路3および上下方向回動軌道4とで構成されている。
陸路2は一対のレール(軌条)5,5を敷設して構成され
ており、これらレール5,5は断面がコ字形をなし、一端
が高架台6の上に載置されるとともに他端は水路3に連
なり、このためこれらレール5,5は一端が高くなった傾
斜勾配をなしている。特に、高架台6側に近い一端側は
急に高くなる傾斜をなしており、傾斜軌道2aを構成して
いる。
なお、これらレール5,5の途中に上下に回転する回転ル
ープ部や起伏あるいは蛇行するルートを設けてもよい。
これらレール5,5上には乗物7が上記傾斜勾配を慣性力
で自走できるようになっている。
乗物7は、水路3を航走できるようなボート形をなして
おり、第3図に示すように前後に位置して複数列の座席
8…を備えている。なお、座席8…には図示しないが、
乗客の身体を保持するシートベルトまたはロックアーム
などが設けられている。
この乗物7の外底部には、第3図および第4図ならびに
第6図等にそれぞれ示すように、主輪11、サイド輪12お
よび浮上り防止輪13が取着されている。
上記陸路2のレール5,5上では、これら主輪11、サイド
輪12および浮上り防止輪13がレール5,5に転接し、これ
により乗物7はレール5,5に案内されて自走するように
なっている。
水路3は、上記陸路2の下流端から高架台6の根元近傍
に亘つて形成されており、陸路2の下流端側に水を供給
し、この水を水路3により高架台6の根元部まで流して
いる。なお、この水は図示しないポンプにより下流端か
ら組み上げて、戻しパイプにより上流端に戻すようにな
っており、したがって水は循環されている。
上記陸路2を構成するレール5,5の下流端は、水路3の
上流端に水没入されており、レール5,5に沿って走行し
てきた乗物7は水路3に到達すると、レール5,5から外
れて水に浮き、水の流れに乗って水路3を下流に向けて
自動的に航走されるようになっている。
水路3の途中には、乗客が乗物7に乗降するプラットホ
ーム9が設けられており、流れに乗って移動してきた乗
物7は図示しないストッパによりプラットホーム9の前
に停止され、この停止中に乗客が乗り降りする。
水路3の下流端と陸路2の上流端との間には上下方向回
動軌道4が設けられている。
この上下方向回動軌道4については詳しく説明すると、
20は回動フレームであり、上面に一対のレール21,21を
敷設してある。
この回動フレーム20の基端は、高架台6の上端に固定し
た軸受22に枢支された支持軸23により回動自在に支持さ
れている。
回動フレーム20の途中部位と上記高架台6の基部との間
には例えば油圧シリンダ24が掛け渡されており、この油
圧シリンダ24が収縮されると、第2図の実線のように、
回動フレーム20は支持軸23を中心としてその先端が右下
がりに回動され、また逆に油圧シリンダ24が伸長される
と、第2図の想像線のように、回動フレーム20は支持軸
23を中心としてその先端が右上がりに回動されるように
なっている。そして、第2図の想像線のように、回動フ
レーム20の先端が右上がりに傾斜された場合、この回動
フレーム20の上面に敷設したレール21,21は前記陸路2
における傾斜軌道2aのレール5,5と一直線に連なるよう
になっている。
また、この回動フレーム20の先端には回動軸25を介し
て、乗物7が載せられるキャリア26が回動自在に取付け
られている。
このキャリア26の下部にはブラケット26aが突設されて
おり、このブラケット26aと上記高架台6の上部との間
には、リンク27がそれぞれ端部を支軸27a、27bにより回
動自在として掛け渡されている。
このリンク27は、キャリア26の姿勢を規制するものであ
り、回動フレーム20と略平行をなしており、回動フレー
ム20が第2図の実線のように右下がりに傾斜された場合
にキャリア26を水路3の下流端部の水中で略水平な姿勢
に保つとともに、回動フレーム20が第2図の想像線のよ
うに右上がりに傾斜された場合にキャリア26をこの回動
フレーム20と略一直線となるように同角度傾斜させるよ
うになっている。
キャリア26は前後端部が開放されるとともに、左右両側
にガイド壁28,28を立上げ形成した断面略U字形をなし
ている。
このキャリア26の内底部には、導入レール29,29および
これに続く案内レール30,30が敷設されている。導入レ
ール29,29は前記乗物7に取着した浮上り防止輪13が載
って転接するものであり、これに続く案内レール30,30
は前記レール5,5および21,21と同様に断面が略コ字形を
なしている。そして、案内レール30,30は、上記キャリ
ア26が第2図の想像線に示す姿勢、つまり第4図に示す
ように回動フレーム20と一直線上に連なって傾斜した場
合にこの回動フレーム20の上面に敷設した上記レール2
1,21と一直線上に連結されるようになっている。
このキャリア26の前端部には前進防止用ストッパ31が設
けられている。この前進防止用ストッパ31は、第3図お
よび第4図に示すように、一端が前記回動軸25の中央部
に回動自在に支持されており、途中で立上がり形状をな
しているとともに他端はピン32を介してコネクティング
ロッド33に連結されている。コネクティングロッド33は
回動フレーム20に取付けたスライダ34に連結されてい
る。スライダ34は摺動壁35により回動フレーム20の長手
方向に沿って移動自在に支持されており、このスライダ
34は回動フレーム20に取付けた油圧シリンダ36のピスト
ンロッド37に連結されている。油圧シリンダ36が第4図
の状態から収縮作動した場合に、前進防止用ストッパ31
は回動軸25を中央として第4図の時計回り方向に回動さ
れて途中の立上がり部が想像線で示すように引込められ
るようになっている。
乗物7の外底部先端には、スティ38を介して停止ローラ
39が取付けられている。この乗物7がキャリア26に収容
されて上記前進防止用ストッパ31が第4図の実線で示さ
れるように上向きに突出されていると、上記停止ローラ
39がこのストッパ31に当り、このため乗物7はキャリア
26から前方に移動しないようになっている。
前進防止用ストッパ31が想像線のように没入すると、停
止ローラ39から離れるので乗物7はキャリア26から前方
に移動可能となる。
一方、キャリア26の内底部の後端部にはスティ40が突出
されており、このスティ40のは後進防止用ストップピン
41が設けられている。
これに対し、乗物7の外底部後端には、後進防止用爪42
が支持ピン43を介して回動自在に取付けられている。後
進防止用爪42は第3図の状態で時計回り方向への回動は
不可能となっているとともに反時計回り方向への回動は
所定の角度まで可能となっている。
すなわち、乗物7はキャリア26に対して第3図の右側か
ら左側に向かって進入してくるものであり、この進入時
に後進防止用爪42が後進防止用ストップピン41に当たる
と、後進防止用爪42は反時計回り方向へ回動して後進防
止用ストップピン41を乗り越えることができるようにな
っている。
しかしながら、乗物7がキャリア26の所定の位置まで進
入した後は、つまり後進防止用爪42が後進防止用ストッ
プピン41を乗り越えた後に乗物7が図示右方に逆進しよ
うとしても後進防止用爪42が後進防止用ストップピン41
に当り、この後進防止用爪42は時計回りに回動できない
ので後進防止用爪42は後進防止用ストップピン41を乗り
越えることができず、したがって乗物7がキャリア26か
らバックして出てゆくのを防止する。
なお、乗物7の左右両側には、キャリア26に進入する時
にキャリア26の左右両側のガイド壁28,28に転接して乗
物7を所定の位置、すなわち乗物7の浮上り防止輪13が
導入レール29,29に正しく載るように案内するガイドロ
ーラ45…が設けられている。
このような構成の軌道走行式遊戯乗物装置について、そ
の作用を説明する。
陸路2の傾斜軌道2aに乗物7が位置しているとすると、
この乗物7は自重により傾斜軌道2aを下降し、その走行
慣性により陸路2の下流端まで走行する。
陸路2の下流端は水路3の上流端に連なっているので、
陸路2の下流端に走行してきた乗物7は水路3の上流端
でレール5,5から外れ、水に浮く。
水路3では下流に向かって水の流れがあるから、水に浮
いた乗物7は水流に乗って航走する。そして、乗物7が
水路3の途中のプラットホーム9に対向する位置にくる
と、図示しないストッパにより停止される。この停止中
に乗物7の乗客はプラットホーム9に降りまた、プラッ
トホーム9の乗客は乗物7に乗る。
乗客を載せた乗物7がプラットホーム9から離れると、
再び水流に乗って水路3を進み、下流端に至る。
水路3の下流端においては、上下方向回動軌道4のキャ
リア26が水中に没して待機している。
すなわち、回動フレーム20と高架台6の間に掛け渡され
た油圧シリンダ24は収縮されており、このため回動フレ
ーム20は、第2図の実線および第3図に示すように一端
が右下がりに回動され、この回動フレーム20の一端に取
着したキャリア26が、水路3の下流端の水中に没入され
ている。
この場合、リンク27がキャリア26の姿勢を規制し、キャ
リア26を水中で略水平な姿勢に保っている。
キャリア26は前後端部が開放されているから、水流に乗
って流れてきた乗物7はキャリア26の図示右側の開口か
らこのキャリア26に進入する。この場合、乗物7の左右
両側に設けたガイドローラ45…がキャリア26のガイド壁
28,28に転接して乗物7は所定の位置に案内され、これ
により浮上り防止輪13が導入レール29,29の上に正しく
対向される。
そして、この進入時には後進防止用爪42が後進防止用ス
トップピン41を乗り越え、乗物7が逆進しようとしても
この後進防止用爪42が後進防止用ストップピン41に当る
ことによりバックして出てゆくのを阻止する。
またこの場合、乗物7の外底部先端に設けた停止ローラ
39が前進防止用ストッパ31に当り、このため乗物7はキ
ャリア26内の所定位置から前方に移動しないようになっ
ている。
なお、この場合、乗物7は未だ水に浮いているので浮上
り防止輪13は導入レール29,29に載っていなく、離れて
いる。
このようにして乗物7がキャリア26に収容されると、油
圧シリンダ24を伸長作動させる。すると、回動フレーム
20は支持軸23を中心としてその先端が右上がりに回動さ
れ、右上がりに傾斜される。回動フレーム20が陸路2の
傾斜軌道2aと一直線となるように傾斜すると、図示しな
いリリーフバルブなどの働きで油圧シリンダ24の伸長作
動が停止される。この場合、回動フレーム20の上面に敷
設したレール21,21は前記陸路2における傾斜軌道2aの
レール5,5と一直線に連なる。
そして、この回動フレーム20の回動に伴い先端に連結し
たキャリア26も一体に上昇される。このため、キャリア
26に収容した乗物7は掬い上げられ、キャリア26ととも
に上昇される。
キャリア26が上昇する過程で水に浮いていた乗物7は浮
上り防止輪13が導入レール29,29によって持上げられる
ようになり、したがって浮上り防止輪13が導入レール2
9,29に載る。
回動フレーム20が第4図に示すように右上がりの最大角
度まで傾斜された場合に、キャリア26はリンク27の作用
で回動フレーム20と略一直線となるように同角度に自動
的に傾斜される。
この場合、キャリア26の内底部に設けた案内レール30,3
0が回動フレーム20のレール21,21と一直線上に連結され
るようになり、したがって、これら案内レール30,30と
回動フレーム20のレール21,21および傾斜軌道2aのレー
ル5,5が全て傾斜して一直線に連なる。
この状態では、乗物7の外底部先端に設けた停止ローラ
39が前進防止用ストッパ31に当ってこのため乗物7は前
方に移動しないように保たれているが、油圧シリンダ36
の収縮作動によってコネクティングロッド33が引かれる
ことにより、前進防止用ストッパ31が第4図の想像線で
示すように引込められ、これにより停止ローラ39から離
れるので乗物7は前方に移動可能となる。
したがって、キャリア26は前下がりに傾斜しているの
で、乗物7は自重により浮上り防止輪13が導入レール2
9,29上を転接することにより前進を開始する。
乗物7が前進すると、主輪11、サイド輪12および浮上り
防止輪13が案内レール30,30に転接するようになり、し
たがって乗物7はキャリア26の案内レール30,30から回
動フレーム20のレール21,21および傾斜軌道2aのレール
5,5に移りつつこれらの傾斜軌道を自重で下降する。
この下降により乗物7は慣性力で水路3の上流端まで自
走する。
一方、乗物7が回動フレーム20のレール20,21を通過す
ると、油圧シリンダ24が収縮され、回動フレーム20は右
下がりに回動され、この回動フレーム20の一端に取着し
たキャリア26が、水路3の下流端の水中に没入されて次
の乗物7が到着するのを待つ。
以下、上記の作動を繰返す。
このような実施例によれば、乗物7が巡回される循環状
軌道1が、陸路2および水路3に加えて上下方向回動軌
道4を結んで1巡するように形成されているので、乗物
7に乗った乗客は、上下方向回動軌道4から陸路2に至
るジェットコースタのごときスリルを味わうことができ
るばかりでなく、水路3にてウォータコースタの面白さ
を楽しむことができ、さらには上下方向回動軌道4によ
って水路3から空中に浮上させられるので空中遊泳のよ
うな趣向を満喫することができる。
すなわち、循環状軌道1を1巡する間に変化に富んだル
ートを通るので多種の楽しみ方ができるものである。
しかも本実施例では、回動フレーム20の先端にキャリア
26を回動自在に設け、このキャリア26に乗物7を収容し
て上昇させるようにし、この際キャリア26の姿勢をリン
ク27により自動的に規制したので、乗物7を確実に導入
することができるとともに、上昇位置においては前進防
止用ストッパ31を解除するだけで乗物7は自重により自
動的に発進を開始することができ、構成が簡単である。
また、キャリア26に収容された乗物7は上記前進防止用
ストッパ31および後進防止用ストップピン41にて移動が
阻止されるので、安全である。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、
要旨の範囲で種々の変形が可能である。
すなわち、循環状軌道1は、陸路2と水路3を備えるこ
とには制約されず、陸路のみまたは水路のみであっても
よい。
そして陸路においては、乗物7がレールにより案内され
て重力にもとずく自走で走行することには限らず、レー
ルのないコースであってもよいとともに、自走には限ら
ずエンジンやモータ等を搭載して駆動走行されるものな
どであってもよい。
また水路の場合、乗物は水に浮くことに限らず、車輪が
水路の底またはそこに設けたレールに転接して走行する
ものであってもよく、さらに水流に流されて移動するも
のには限らず、乗客がパドルで漕ぐもの、乗物に搭載し
たエンジンやモータ等でスクリュウを回して自走するも
の、または陸上走行車などで牽引するものなどであって
もよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によると、陸路または水路あ
るいは水陸混合の循環状軌道の途中に、乗物を空中に上
昇させる上下方向回動軌道を設けたので、陸路または水
路あるいは水陸混合等の循環状軌道を楽しむ途中で空中
に浮上する遊びを楽しむことができ、変化のある軌道走
行を満喫することができる。この場合、上下方向回動軌
道の端部は、下がった場合に回動中心よりも低い位置に
なり、この他端が上昇した場合には上記回動中心よりも
高く傾斜するように設定されているから、乗物の上昇ス
トロークが大きくなり、上下方向回動軌道により乗物を
上昇させる過程で乗客が空中に浮上するような楽しみを
満喫させることができる。しかも、上下方向回動軌道の
他端が下がった場合にキャリアをほぼ水平姿勢にして乗
物を受け入れるから、乗物を円滑にかつ確実にキャリア
に移すことができ、このキャリアが上昇する過程では、
受け入れた乗物をストッパ手段で拘束する上昇中に乗物
がキャリア内で移動することがなく、安全性が保たれる
などの利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は循環式軌道の
全体の斜視図、第2図は上下方向回動軌道の側面図、第
3図は上下方向回動軌道が最下部にある場合のキャリア
部を示す側面図、第4図は上下方向回動軌道が最上部に
ある場合のキャリア部を示す側面図、第5図は第3図中
V−V線に沿うキャリア部の平面図、第6図は第3図中VI
−VI線の矢視図、第7図は第3図中VII−VII線の断面図
である。 1…循環状軌道、2…陸路、3…水路、4…上下方向回
動軌道、5…レール、6…高架台、7…乗物、20…回動
フレーム、23…支持軸、24…油圧シリンダ、25…回動
軸、26…キャリア、27…リンク、31…前進防止用ストッ
パ、41…後進防止用ストップピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗客を乗せる乗物が走行されるとともに、
    途中で分断され、この分断箇所に高低差を設けた循環状
    軌道と、 上記循環状軌道の分断箇所に設けられ、一端を回動中心
    として他端が上下方向に回動可能であり、他端が下がっ
    た場合に上記回動中心よりも低くなって上記分断された
    環状軌道の低い方の分断端部と対向され、かつこの他端
    が上昇した場合には上記回動中心よりも高い位置となっ
    て全体が傾斜し、一端が上記分断された環状軌道の高い
    方の分断端部と連結される上下方向回動軌道と、 この上下方向回動軌道の他端に回動可能に連結され、こ
    の上下方向回動軌道の他端が下がった場合に水平姿勢と
    なって上記環状軌道の低い方の分断端部から上記乗物を
    受け入れるとともに、この乗物を上記上下方向回動軌道
    の他端が上昇された場合にこの上下方向回動軌道に渡す
    キャリアと、 上記キャリアが上昇する場合に上記受け入れた乗物の移
    動を拘束するとともに、このキャリアが所定位置に上昇
    された場合に上記乗物の拘束を解除する乗物ストッパ手
    段と、 を具備し、環状軌道の低い方の分断端部に到達した乗物
    を上記上下方向回動軌道により環状軌道の高い方の分断
    端部に移し渡すようにしたことを特徴とする軌道走行式
    遊戯乗物装置。
JP1988134157U 1988-10-14 1988-10-14 軌道走行式遊戯乗物装置 Expired - Lifetime JPH071195Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988134157U JPH071195Y2 (ja) 1988-10-14 1988-10-14 軌道走行式遊戯乗物装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988134157U JPH071195Y2 (ja) 1988-10-14 1988-10-14 軌道走行式遊戯乗物装置

Publications (2)

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JPH0255991U JPH0255991U (ja) 1990-04-23
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