JP2937984B2 - 流れ形成ノズル、推進モジュール、滑り面モジュール、ウォータライド建設用キット - Google Patents

流れ形成ノズル、推進モジュール、滑り面モジュール、ウォータライド建設用キット

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JP2937984B2 JP2248798A JP2248798A JP2937984B2 JP 2937984 B2 JP2937984 B2 JP 2937984B2 JP 2248798 A JP2248798 A JP 2248798A JP 2248798 A JP2248798 A JP 2248798A JP 2937984 B2 JP2937984 B2 JP 2937984B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウォーターライドに
関し、特に、以下の機構とプロセスとに関する。1)高
速水流の運動エネルギーを摩擦の少ない表面を滑る(乗
り物の有る無しにかかわらず)参加者に安全に移行し、
参加者が下方,水平又は上方に向かって直線に又は曲が
った方向に加速できるようにする。2)大きく上方に向
かった部分が次に続く急下降部分を有するウォーターラ
イドを異なる大きさや体重を有する参加者が滑るとき
に、摩擦係数と軌道とを安全に安定化及び均一化する。
水平又は上方に傾斜したウォーターライド水路で生じる
一時的なうねり/跳水を自ら取り除く。
【0002】
【従来の技術及びその課題】80年代には、ウォーター
パークのような家族参加型レクリエーション設備や従来
のテーマ型アミューズメントパーク内での水で動くアト
ラクションが著しく成長した。ウォーターライド・アト
ラクションのジャンルであるウォータースライド,急流
川下り及び丸太下りは、参加者は歩くか機械によって持
ち上げられる必要があり、水は高いところまでポンプで
汲み上げられなければならない。そのような場合、重力
によって水とライダーと乗り物(適当な場合)をシュー
ト又は傾斜台を滑らせて低い着水場に至らせる。以上の
サイクルは繰り返される。重力や重力によって生じたラ
イダーの運動量が、参加者が従来のウォーターライド・
アトラクションを滑り落ちるように力を与える主な推進
力である。本発明の新規な特徴は、参加者を推進させる
ために高速ジェット水を用いたことである。このジェッ
ト水は重力の代わりとして、重力に反対するものとし
て、又は重力を増加させるものとして機能する。出発部
分を除いて、従来のウォーターライド・アトラクション
は、物体を水平方向又は下方にポンプで運ぶ水と、ライ
ダーを下方に流れに沿って加速させる推進機構とを採用
していなかった。同様に、今日のウォーターライド・ア
トラクションは、ライダーを傾斜部分で高い位置に進め
るためのジェット水を使用していなかった。先に述べた
高速ジェット水流により、本発明は今までレクリエーシ
ョン産業で用いられなかった、水によって向きを決める
アミューズメント・ライドとそこでの体験を作りだすこ
とができる。特に、本願で述べられた発明の実施例によ
れば、ウォーター・アトラクションの表面に乗っている
ライダーに以下のことを可能にする。重力に起因する加
速を超えて下方に向かって加速する(この実施例は以
後" 下方加速機" と呼ばれる)。水平方向に加速するこ
と(この実施例は以後" 水平加速機" と呼ぶ)。上方に
向かって加速すること(この実施例を以後" 上方加速
機" と呼ぶ)。従来の傾斜を下方に滑り、同等又は遅い
スピードの水流に入り、重力だけを使って得られる高さ
と同じ又は上方に向かって低い位置に戻ること(この実
施例を以後" 安定化/均一化プロセス" と呼ぶ)。従来
のウォーターライド・アトラクションを下方に向かって
滑り、重力のみを用いた場合で得られる高さより上方に
向かって高い位置に戻ること(この実施例を以後" 高度
増加プロセス" と呼ぶ)。前述した実施例を下方傾斜ウ
ォータースライドとを組み合わせて" ウォーター・コー
スター" と呼ばれる実施例を作りだすこと。
【0003】アミューズメント業界にはライダーを動か
す手段として水を用いる発明が豊富であるが、本発明に
よって考案された改良を述べたものはない。従来の代表
的な引用例の調査結果を以下に表す。1975年12月
2日にメイヤーズに与えられた米国特許3,923,3
01は、傾斜部分を作り替えて地面に埋め込まれたウォ
ータースライドが得られるようにする。ここでは、ライ
ダーが上方の出発プールから重力軌道を通って再利用水
の上を滑り、低い着水プールに到達する。メイヤーズの
構造及び機能は本発明に関連がない。
【0004】1980年8月15日にティンブズに与え
られた米国特許4,198,043は、モジュール式成
形プラスチックからなるウォータースライドを開示して
いる。ここでは、上方の出発プールからライダーが重力
軌道を通って、再利用水の上を滑って低い着水プールに
到達する。ティンブズの構造及び機能は本発明に何の関
連もない。
【0005】1980年8月8日にベッカーに与えられ
た米国特許4,196,900は、従来の下方傾斜ウォ
ータースライドに簡素化された支持構造を組み合わせた
ものを開示している。支持構造は、部品の数が少なくな
っているのでコストが低くなっており、ポンプから各ス
ライドの出発点に延びる従来の水パイプを有している。
ベッカーがさらに提案するには、水パイプは、そこに座
っている人物を押し出す追加の力を与えるスラストノズ
ルを先端に有している。そのために一旦乗り込んだ人物
がそこに止まってスライドを塞いでしまわないようにで
きる(第2欄,34〜39行)。ベッカーの提案はごく
普通のウォータースライドの入口部分によく用いられた
ものである。ベッカーの提案は本発明によって述べられ
た性能特性を考案したものではない。その性能特性と
は、重力に起因する加速を超えた加速を下方傾斜部分で
得ることであり、入口部分での滞留を生じさせないのに
必要な力を超えて水平方向に加速させることであり、高
さを回復することであり、推進位置を複数有すること等
である。ベッカーで提案された" 余分な押し" は、その
位置がスライドの出発地点に限られており、出発するラ
イダーが滞留するのを防ぐのに必要な力に制限されてい
る。反対に、本発明によって投入された水流は、ベッカ
ーで提案された従来のスタート地点より下流に位置して
いる。さらには、本発明の望ましい機能は、その場所に
残って滑りを止めている人物ではなく既に動作中のライ
ダーを加速させることである。ベッカーの提案は現存す
る従来のウォータースライドの出発プール部分に限定さ
れており、したがって本発明に何の関連もない。
【0006】1988年10月18日にゴールドファー
ブに与えられた米国特許4,778,430は、ウォー
タースライド玩具を開示している。ここでは、機械的に
作動するコンベヤーが人間型滑り物体を低い場所からス
ライド部分の上端に持上げ、すると、スライド物体は重
力軌道を通って繰り返し使われる水の上を下方に向かっ
て滑り、コンベヤーの出発地点に到達する。ゴールドフ
ァーブの構造及び機能は本発明に何の関連もない。
【0007】1983年7月12日にデュアバルトに与
えられた米国特許4,392,434は、上方の出発点
と下方の到着点との間の水路を導かれるボートと、ボー
トを到着点から出発点に運ぶ際に滑りが生じないように
なっているチェーンコンベヤーとを有している乱流水路
を開示している。デュアベルトの構造及び機能は、本発
明に何の関連もない。
【0008】1989年2月21日にムーディーに与え
られた米国特許4,805,896は、水泳用の深さを
有する大量の水を直線方向(基本的に水平又は下方)に
動かす水泳用ウォーターライドを開示している。ムーデ
ィーは本発明の実施例の" 下方又は水平加速機" の特
性、すなわち参加者を水の中に通すのではなく水によっ
て動かして水平又は下方に動かす機能を有している。し
かし、ムーディーは本発明から以下の点で区別できる。
ムーディーの押し出す力のすべては、緩やかな下方傾斜
スロープに重量の大きい水を与えてスイマーを望ましく
動かすことに用いられる。このウォーターライドは、泳
ぐ場合にだけに限られており、参加者の重量より実質的
に重たい重量と浮いたり泳いだりしている参加者が水路
の底に接触しない深さとを有する大量の水を有してい
る。このような大量の水を動かすために、ムーディー
は" 深い水頭の大容量ポンプ" (第3欄,27行)を述
べている。しかし、本発明の好ましい実施例は高い水頭
の小容量ポンプを用いている。この高い水頭のポンプは
適切な形状のノズルと協働して、1インチより浅くても
機能する力強く集中する水流を生み出す。さらに言え
ば、泳ぐことは必要とされていないし、参加者は滑って
いる底面に当然ながら接触する。さらに、ムーディーに
おいて参加者一人を動かすのに必要な水量は、本発明の
好ましい実施例において必要とされる水量の10倍から
20倍である。摩擦を減らす問題に関しては、ムーディ
ーはライダーを不完全ながらも浮かせるのに充分な量の
水を用いるので、ライダーは速度の遅い水の比較的低い
運動エネルギーによって加速できる。しかし、本発明
は、水の衝撃(すなわち極端な運動量移行)によって加
速可能となっており、摩擦力を減らすためにライダーを
浮かせる必要はない。さらに重要な違いは、上方に参加
者を推進する能力である(このような能力はムーディー
では考案されていない)。これらの違いの結果、ムーデ
ィーは本発明に開示された推進機構から異なっているこ
とを申し上げます。
【0009】1989年6月6日にバーバーに与えられ
た米国特許4,836,521は、水がジェットにより
回転させられ渦を形成する丸い池を含むアミューズメン
ト装置を開示している。回転部材は、そこに生じる遠心
力により、参加者に巨大な渦巻きの縁部分を移動するよ
うな間隔を与える。バーバーの構造及び機能は本発明に
何ら関連しない。
【0010】1989年2月21日にドビータに与えら
れた米国特許4,805,897は、ウォータースライ
ド・システムの改良を示している。そこでは、ウォータ
ースライドの上流端(好ましくは流れの始まり)に位置
して垂直方向に立つ貯溜池が、下方に傾斜したウォータ
ースライドの水路に決まった間隔で一定の水を放出する
ように適切にバルブ調整されている。上述したムーディ
ーと同様に、ドビータは本発明のいくつかの実施例の特
性の1つである、参加者を水の中を通すのではなく水に
よって押して主に下方に移動させる能力を有している。
しかし、ドビータは本発明とは以下の点で異なる。ドビ
ータのスラストは、下方へのウォータースライドに乗っ
たライダーに適切な間隔をあけるための間欠的な水の放
出を行うことにより、ライダーの安全性を増やすために
行われる。ドビータは以下のように述べている。
【0011】" 各ライダー毎に放出は行われ、ライダー
はスライダーの走行全体にわたって積極的に運ばれるの
で、…スライド上のライダーはスライドの上を下ってい
くときに互いに間隔を確保している。このことにより、
先に述べた定常流れ率システムに多く生じる事故を防げ
る" (第6欄,57〜64行)。重要点として、ドビー
タによって放出される水は、ライダーが水路を滑り落ち
ていく設計上のスピードと実質的に同じスピードで動く
ように意図されている(第5欄,14〜18行)。構造
的には、ドビータの好ましい実施例は、水頭が7フィー
トの貯溜タンクを用いている。機能から見ると、この水
頭の低さがライダーを放出によって" スライドの全体に
わたって積極的に" 運ぶようにしている。しかし、本発
明の好ましい実施例はそのような機構を必要としない
し、間隔をあけて次から次とスライドを下る水を放出す
る必要がない。逆に、一定に流れる水が意図された目的
を達成するように機能できる。さらに、本発明の加速機
の実施例は、ドビータより1.5から15倍大きい範囲
の水頭圧力を利用する。このような水頭圧力は適切な形
状のノズルと協働して力強く集中した水流を生じさせて
加速を行い、水路をただ滑るだけで得られる速度より大
きい速度が得られる(ドビータの水の放出の有無にかか
わらず)。別の重要な相違点は、本発明はスライドの端
から上流に位置して垂直方向に立つ水貯溜用タワーがな
くとも機能することである。また、本発明は参加者を水
平又は上方に進める能力を有している(この能力はドビ
ータでは考案されていない)。最後の相違点は、ドビー
タの改良の参加者は、バルブが開いて水が噴出する前に
放出バルブの下流に常に位置していることになる。本発
明では、参加者が流れの中に入るときに推進するための
水は既に流れている。上述した理由により、ドビータは
本発明にクレームされた推進機構とは異なることを謹ん
で申し上げます。
【0012】アトランティック・ブリッジ・カンパニー
に与えられたカナダ特許1,204,629は、たとえ
ば魚や野菜のような壊れやすい物品を運ぶための移送装
置を開示しており、そこでは物品は吸引及び重力により
高速で動かされる。物品は最小限の損害で減速されるよ
うになっており、それは物品が急角度で流体プール内に
運ばれることで物体が液体表面に斜めから当たり、衝撃
のショックが少ないためである。アトランティック・ブ
リッジ・カンパニーの構造及び機能は本発明に何の関連
もない。
【0013】1971年8月10日にフレンツルに与え
られた米国特許3,598,402は、先に述べられた
引用例の中で本発明の" 上方加速機" の構造に最も密接
に関係している。フレンツルはサーフィン,水上スキー
及び水泳といった水上スポーツの練習用装置を開示して
おり、この装置は大タンクからなる。大タンクの底部
は、上方に向かって傾斜し、上方に面した凹部を示す長
手方向部分を有している。ノズルから前記底部の低い側
の端表面に放出された水は、底部の上を上方に向かって
流れる。大タンクの傾斜部は水平軸に旋回して調整が可
能である。それによって、たとえば水上スキー用の角度
の少ない傾斜やサーフィン用のきつい傾斜に対応するよ
うに装置を調整できる。また、サーフィンのような水の
表面を滑るための激流から水の速度が泳ぐ人の速度に一
致した川の流れまで、水のスピードを変更できるように
なっている。
【0014】しかし、フレンツル' 402は、本発明に
よって解決された問題の幾つかを明示していないし示唆
もしていない。たとえば、ライダーを傾斜面に押し上げ
て流れ発生装置を超えさせる手段としての上方に流れる
水の使用である。フレンツルは、" 激流" の例で、自ら
の構造の機能を以下のように説明している。" サーフィ
ンや他の同様なスポーツの練習ができる。というのは、
タンク底部の傾斜が水上スキーヤーを平衡状態になるよ
うにバランスをとるからである。バランスは、水流内に
浸かったボードの抗力又は抵抗に起因する上方に向かう
力と、水上スキーヤーの重力のタンク底部に平行な方向
の要素により生み出され下方に向かう力との間で保たれ
る" (フレンツルの第1欄49〜57行)。
【0015】" 川タイプ流れ" の例では、フレンツルは
自らの構造の機能を以下のように説明している。" 水泳
の練習も可能になる。そのために、スイマーは底部1を
わずかに傾斜した位置にセットし、…タンクの上の縁ま
で水を入れる。次にスイマーは水の流れの低速を利用す
る。水の流れは、スイマーのスピードに合うように調整
され得る…" (フレンツル第4欄14〜22行)。
【0016】両方の流れのタイプにおいて、フレンツル
の開示したものは装置を利用する者が平衡状態になり、
その結果使用者が水上スポーツの練習をできるようにす
ることである。使用者は水の表面を滑っているときには
静的な平衡状態であり、水の中を泳いでいるときには静
的な平衡状態である。装置の調整作業はすべて、この平
衡状態を作りだす又は維持するために行われる。
【0017】逆に、本発明の内容は平衡状態を避けるこ
とにある。ライダーが平衡状態になるのは、ライダーを
傾斜部に押し上げて超えさせるように設計されたウォー
ターライドの目的に一致しない。さらに、この場合には
平衡状態は危険性を有している。装置に乗り込んで上方
に進められたライダーが平衡状態のライダーにぶつかる
可能性があるからである。フレンツルは平衡状態のため
に設計されたものであり、本発明にクレームされた推進
機構の内容とは異なることを申し上げます。
【0018】1990年3月6日にフレンチに与えられ
た米国特許4,905,987は、フレンツル' 402
特許(上述)に開示された装置の改良を示している。さ
らに、水泳、非水泳及び渦巻きに関連した範囲を示して
おり、フレンツル' 402装置から流れ出した後の水が
利用されている。フレンチ' 987の主な目的は、フレ
ンツル' 402装置の出発及び出口の特性を改良するこ
とにある。具体的には、速い流れが止まらないように使
用者が装置に入って、乗って、さらに外にでるような手
段を提供する。しかし、フレンチ' 987特許は、その
構造の' 402部分の使用者が底面の傾斜を上がる推進
力(水流のために)を必要とすることについて何も触れ
ておらず、むしろその構造の' 402部分の本来の目的
は、上方に流れ得るのに加えて" 水上滑りスポーツを運
ぶ" ことにある。さら、フレンチのライダーは装置に乗
り込み、流れ送りノズルより先方から滑り出す。一方、
本発明のライダーは常に流れ送りノズルより手前に乗り
込んで滑り始める。最後に、フレンチはその構造の' 4
02部分から他の部分(たとえば水泳用水路又は渦巻き
プール)へとライダーが移動することを考えていない。
実際、フレンチは直角終了部分としてのキャッチ格子を
述べている。この格子は、ライダー及びその人が乗って
いる装置を流れシステムの他の部分に移動するのを禁じ
ている。上述した理由により、フレンチの内容は本発明
からはかけ離れております。
【0019】1986年1月14日にフレンツルに与え
られた米国特許4,564,190は、滑り装置(フレ
ンツル' 402特許に開示された)を用いる水上スポー
ツの練習用装置の改良を示している。具体的には、境界
面の摩擦でスピードの遅くなった水を上方傾斜部の底面
から取り除き、その水をポンプシステムに戻すことで流
速を増加させて低速の水の悪影響を取り除く装置を導入
する。フレンツル' 190は、本発明からは2つの理由
で容易に区別される。第1に、フレンツル' 190の構
造及び機能は、滑り装置を用いる水上スポーツ練習用装
置に限定されている。その結果、フレンツルのライダー
は上方に傾斜した流れに再投入された水の上を滑ってい
くことが望ましいとされている。逆に本発明のライダー
は再投入された水に抱かれた状態となり、再投入された
水の流れに近づくように加速あるいは減速されるのが望
ましい。再投入された水の上を滑るのはこの" 抱きかか
える" 目的を邪魔するものである。2番目に、フレンツ
ル' 190のライダーは、加速された水を再投入する開
口の先方に乗り込んで滑り始める。一方、本発明のライ
ダーは常に再投入され加速された水に出合う前に乗り込
み滑り始める。上述した理由により、フレンツル' 19
0は、本発明の内容からかけ離れたものとなっておりま
す。
【0020】1974年8月20日にベイコンに与えら
れた米国特許3,830,161は、水路型アミューズ
メント乗り物設備を開示している。その乗り物設備で
は、水は乗り物設備の頂点の水路にポンプで上げられ、
ボートに乗った人達は機械によりこの水路の頂点に運ば
れ、水路の壁によりガイドされたボートは急傾斜のシュ
ート部分に進む。シュート部分は2つの隣接した水路を
有しており、ボートはゲートにより交互に2つの水路に
振り分けられる。このようにして、水路乗り物設備での
各ボート間の出発インターバルを安全に増やすことがで
きる。最初に下った後に、跳躍台を昇るようなスピード
を得るようになっており、この跳躍台によりボートは跳
躍台より上の軌道を上昇し水路の着水場に戻ってくる。
ボートが軌道を上昇しているときに、水路を流れる水は
軌道の下の樋を流れている。ボートは跳躍台から下りて
くるまで水には接触しない。ベイコン' 161の本発明
に対する類似性は乗り物設備の形に限定されている。機
能的には、ボートは上方への傾斜を始めるときに水に接
触しておらず、むしろ、ボートは軌道に載っており、動
作は重力によって駆動されるローラーコースターに類似
している。結果として、ベイコン' 161は本発明に関
連していない。
【0021】1974年12月10日にベイコンに与え
られた米国特許3,853,067は、ボート・アミュ
ーズメント乗り物設備を開示している。そこでは、水は
乗り物設備の頂上部の水路にポンプで上げられ、ボート
に乗った人はこの水路の頂上部に機械によって運ばれ、
水路の壁により案内されたボートは急角度で下方に傾斜
したシュート部分に流れ、ボートは個別に乗り物設備の
低い点に下りていき、さらに水によって同一の水路内で
かなりの高さまで回復する。出発を容易にするためにダ
ムが下降シュートの頂上部に設けられている。充分な水
がダムの背後に蓄積されると、ダムが開けられ大量の水
が下降シュートを下っていき、それに続く上昇部分を上
昇し、かくして乗り物設備に" 水が入る" 。
【0022】表面的にはベイコン' 067は、本発明の
実施例である" 安定化/均一化プロセス" ," 高度増加
プロセス" 及び" ウォーターコースター" に大変類似し
ている。しかし、重要な構造的かつ機能的な違いが4つ
ある。第1に、ベイコン' 067は" ボート・アミュー
ズメント乗り物設備" に限定されている。本発明にその
ような限定はなく、" ボート" タイプの乗り物の助けが
なくとも水着を着たライダーが滑るときに立派に機能す
る。2番目に、ベイコン' 067の水は" 乗り物設備の
出発地点である頂上部" (第2欄36行を見ること)に
おいてのみ導入されている。本発明では、ライダーが当
業者に知られた従来の方法で初期の出発速度を得た後に
水が導入される。この水の導入は定義によれば乗り物の
出発地点では行われない。3番目に、ベイコン' 067
は、一旦乗り物設備の最も高い部分に上げられた後に
は、水と人を乗せたボートとは" 重力によってのみ移動
する" (第2欄37〜40行を見ること)。本発明の開
示内容は、ライダーと乗り物の動きは高速ジェット水に
より増大され、この速度の増大は重力をさらに増やすよ
うにあるいは反対するように機能し得る。さらに、本明
細書に述べられた加速実施例の1つの結果このようなス
ピードの増加が生じると、(a)ライダーは下方に向か
って速く滑り、(b)水平方向にさらに遠くに滑り、
(c)上方に本発明が用いられなかった場合に比べてさ
らに滑る。4番目に、ベイコンは水路の上昇部分で水を
運ぶ問題、特に乗り物設備の出発モード間の問題を解決
するための手段を明らかにし提案している。ベイコンは
乗り物設備の出発部分にダムを設けている。ダムの背後
に充分な量だけ水が蓄積されるとダムは開けられ、水は
下方シュートに沿って移動し次に続く上昇部分を上が
り、このように乗り物設備に"水が入る" 。本発明は出
発モード間に上方へと流れる水に関連した問題を、逃げ
口をもけることにより、あるいは次に続く乗り物設備の
上昇部分において水が容易に排出するように滑り面を再
設計することにより解決している。上述した理由によ
り、ベイコン' 067は本発明の内容からかけ離れてお
ります。
【0023】
【課題及び解決するための手段】本発明の第1の目的
は、参加者が高速水流によって下方,水平方向又は上方
に向かって進められる、安全で楽しくかつ便利なウォー
ターライドを提供することにある。このようなアトラク
ションの利点は無数にある。第1に、加速推進機の例で
は、まだ現在は公に供給されていない、全範囲にわたる
ウォーターライド動作を可能にする。特に、参加者は重
力によって得られる加速速度より速い加速で下方に向か
って滑るスリルを経験できる。さらに、参加者は水平方
向に滑ることができ、自らの垂直方向の高さを減らす必
要がなく加速できる。さらにユニークな点は、参加者は
上方に向かって滑ることができ、これは逆向きのウォー
タースライドに類似している。さらに、推進用水の力に
よって、参加者は初期の出発高さを超えた高さに到達で
きる。このような実施例は水によるエスカレータを可能
にする。すなわち参加者を上り用階段(ほとんどの水レ
クリエーション設備に最近標準として用いられている)
を必要とせずに移動させることができる。さらに、この
実施例は、階段を上れない障害者が、地面の高さから立
っており水によって滑るアトラクションに乗って滑れる
ように設計できる。
【0024】本発明の第2の目的は、非加速水流をウォ
ーターライドに注入することにある。この注入された水
は下方シュート部の底部を通った後に高さを回復するよ
うになっている。このような注入は、ライダーや乗り物
を安定化させる利点を有しており、特にライダーや乗り
物の摩擦係数が異なる場合に有利である。本発明の第3
の目的は、ライダーや乗り物が上方に移動させるだけで
なく、滑り出発時の一時的なうねりと、上方に傾斜した
滑り面上をライダーが低速で移行している時とに生じる
一時的なうねりとを解決するように機能する。
【0025】本発明の第4の目的は、本発明を標準的な
ウォータースライドやウォーターライドに接続し、ロー
ラーコースターに類似したウォータースライドやウォー
ターライドを直列に形成することにある。この" ウォー
ターコースター" アトラクションは、現存のウォーター
スライド(さらに現存のローラーコースター乗り物設
備)に対して以下の利点を有している。ライダーの滑り
の連続(運動エネルギー)はスライドの頂点に上って得
られる初期の位置エネルギーに制限されていない。むし
ろ、適切な形状の高速ジェット水流をタイミングよく投
入することにより、前記ジェット水流の運動エネルギー
が移行してライダーを加速させ、ライダーはジェット水
流なしで得られる高さを超えた高さ(増加された位置エ
ネルギー)を得ることができる。ライダーが得る" 超え
た高さ" の程度は、ライダーの上昇中に接触している水
の速度及び量によって決められる。頂点に到達するとラ
イダーは次の段階に移行する。さらなるジェットにより
吹き飛ばされて上昇を続けるか、水平に吹き飛ばされる
か、あるいは通路に沿って下降する。そして、標準的な
ウォータースライドやウォーターライドの方法で標準の
着水用プールや移行ゾーンに滑り落ちるか、又は安定化
又は加速用水の別の流れに到達する。さらに、ウォータ
ー・コースター実施例はローラーコースターに普通備え
られている標準的な捩じれ、曲がり、ジャンプ及びルー
プをすべて含んでいる。
【0026】本発明の第5の目的は、通常ポンプによっ
て閉鎖パイプ内を上方に向かって上げられる水による乗
り物設備を作りだすことにある。この改良の利点は、現
存の状態をより効率良く利用できることにある。すなわ
ち、もし水がいつでも上方にポンプで上げられている場
合(たとえば貯水池,ウォータースライド又は他の重力
によって勢いを加えられる水アトラクションに用いられ
るために)には、すでに上方にポンプで上げられた水を
滑る(最小の余分なコストで)利益がある。
【0027】他の目的及びゴールは、同封された図面に
関連した以下の説明から明らかになるであろう。本発明
はいくつかの実施例から構成されており、これらの実施
例はそれぞれ1つでも機能するし、本明細書で述べられ
たレクリエーション目的のために機能するように結びつ
けられ得る。
【0028】 〔発明の詳細な説明〕本発明に係る種々の実施例を簡潔
に記載をするため及び過剰な重複を避けるために、モジ
ュール形式で記述を進め、各実施例の主要部である共通
要素のセットを明確にする。そのモジュールは、利便性
の目的でのみグループ分けされており、本発明の技術的
範囲及びそのモジュールを包含する各組立体の構造及び
機能を限定することを意図したものではない。さらに、
モジュールを包含する組立体のサイズは、用途によって
決まるものである。以下に述べる好ましい実施例は、一
人用のものであり、一般的なウォータースライドに類似
しているものである。当業者であれば、適切に大型化す
ることで、本発明を複数人が同時に乗れるようにし得る
ことも考えられる。同様に、適切に重量、摩擦及び表面
形状を調整することで、本発明を、一人乗り又は複数人
乗りの滑降体、車輌又はボートに適用し、使用者が水着
のときに濡らせたり通常の服のときに濡れないようにし
たりすることができる。
【0029】図1(平面図)及び図2(側面図)には、
推進モジュール21が示されており、推進モジュール2
1は、高流量/高圧の水源22と、流量調整弁23と、
可変開口28を有する流れ形成ノズル24と、矢印で示
された所定方向に流れる個別のジェット水流30と、ジ
ェット水流30が流れる実質上平滑な滑り面25とを備
えている。モジュール21は、樹脂含浸ファイバーグラ
ス、コンクリート、グナイト、防水木材、ビニール樹
脂、アクリル樹脂、金属等の好適な材料からなり、適切
な水密シールによって端と端とが連結されている。図3
(側面図)に示されたライダー29は、連結された一連
のモジュール上を滑降している(矢印は所定の移動方向
を示している)。モジュール21a,21b,21c間
の連結部26a,26b,26cは、操作上、空間上及
び経済上所望されるように、本発明の全長を長くするこ
とを許容する。連結部26は、ボルト留めや、接着や、
モジュール21の端部同士が連続するようにキャスティ
ングされることによって構成され得る。連結される場合
には、各モジュールの滑り面25は、連結相手のモジュ
ールと同一平面で実質的に連続線状となる必要があり、
これによってライダー29が滑降でき、またジェット水
流30が安全かつスムーズに各境界を流れるようにでき
る。滑り面25の長手方向に開口するノズル24をモジ
ュールが有している場合(図3に図示)には、滑り面2
5のノズル側とは反対の側の端部が、連結部26部分に
おいて、ノズル24の上端を覆うように延びているのが
好ましい。この形状に加えて、ノズル24の下端が滑り
面25となるように延びていることも好ましい。モジュ
ール21は、当該技術分野において現存している標準的
なウォータースライドや水路型のウォーターライドに、
一般的な方法で接続もされ得る。
【0030】モジュール21の長さは、要求される動作
特性及び所望の建築技術や搬送要素に応じて変更され得
る。モジュール21の幅は、水流方向に沿って足を延ば
した状態での着座姿勢あるいは伏臥姿勢で一人の利用者
が少なくとも乗れる幅[約0.5m(20インチ)]ま
で狭く設定され得、また複数の利用者が同時に横に並ん
で乗れるあるいは乗り物が機能する程度に広く設定され
得る。水源22用の水圧を発生する駆動機構として、ポ
ンプや上方に配置された貯溜池が使用され得る。一連の
モジュールが接続されている場合には、適切に設計され
たマニホールドを有する単一の高圧水源又はポンプを用
いて必須の作用が得られるし、あるいはそれに代えて、
各モジュール用にそれぞれポンプを設けてもよい。水源
22の管サイズは、ノズル24から流れ出るジェット水
流30の必須の形状及び圧力が得られるように充分でな
ければならない。ノズル開口部における水圧は、要求さ
れる動作特性に応じて変更され得る。一人用ウォーター
スライドでは、ノズルの圧力は、この範囲内(1)ノズ
ルの開口のサイズ及び形状、(2)滑り面に対するライ
ダーの荷重及び摩擦、(3)滑り面の摩擦の一定性、
(4)ライダーが流れに入ってきたときのスピード、
(5)流れに対するライダーの物理的な方向、(6)滑
り面の傾斜角度、及び(7)流れからライダーへの運動
エネルギーの移行に基づくライダー速度の要求される加
減といったファクターにしたがって、約5psi〜25
0psiの範囲で設定される。乗り物を用いるウォータ
ーライド型のものでは、ノズルの圧力は、その乗り物が
人体よりも高圧に耐え得るように設計されているか、及
び運動エネルギーの移行に関してより高い効率の形状に
なっているかに応じて、より高くあるいは低く設定され
得る。流量調整弁23は、動作に関与するパラメータに
応じて圧力及び流量を調整するために使用され、遠隔制
御及びプログラム制御がなされ得る。ノズル24は、可
変開口28を通じて、ジェット水流30が実質的に平行
かつ滑り面25の全長にわたり噴出するように形成及び
配置されている。所定の娯楽設備用としてモジュールが
連続的に接続される場合において、ライダーのスループ
ット及び水流に関して一貫性を持たせ得るように、ライ
ダーの移動量が増大するよう全ノズルは同一の相対方向
に配列されなければならない。滑り面25は、その上を
移動するライダー、乗り物及び水の荷重を支持するのに
充分な構造上の一体性を有している必要がある。摩擦に
よる速度ロスが最小の状態でジェット水流30を流しか
つライダー29を移動させ得るように、滑り面25が低
い摩擦係数を有していることも好ましい。ジェット水流
30の状態(すなわち、温度、密度、pH、残留塩素
値、塩濃度等)は、人間の水泳に適したプール、湖ある
いは海の標準状態である。
【0031】ノズル24の寸法は、利用可能な水量及び
水圧、後述するモジュールの所望の作用及び能力特性の
函数である。図4は、一人用平底型ウォータースライド
モジュールのノズル24の好ましい実施例の斜視図であ
る。湾曲した滑り面では、その断面形状に適合する底部
に設けられたノズル24及び開口28を用いてより効率
良く行える。ノズル24の開口28は、固定されていて
もよく、また調整可能でもよい。この好ましい実施例で
は、調整可能な可変開口が用いられる。理想的には、調
整によって、ジェット水流30の厚み及び幅が変化させ
られる。たとえば(これに限定されるのではないが)、
開口28の幅cは1/2cm〜40cmの範囲内であり
得る。開口28の長さdは、20cm〜200cmの範
囲内であり得る。調整具(たとえばネジ又はボルトで固
定されるプレート、溶接されたプレート、バルブ、可動
堰又はスリット等)により、適切な開口制御が行われ得
る。これらの調整具の多くは、自動遠隔制御やプログラ
ム制御が可能である。図4には、動作時に要求される開
口の調整用に固定されたボルト留めの開口板31が分解
状態で示されている。1個の大型ノズル24のみが図示
されているが、複数の小さなノズルを用いても、充分な
結果をもたらす類似の流れ及び開口寸法特性が達成され
得る。複数人用あるいは大型の乗り物用として、さらに
ノズルを側方に並置し、水平方向の流れ領域を増加させ
たり、あるいは1個の大型ノズルを用いることもでき
る。ここで意図されているように、ライダーや乗り物を
推進し得る限り、与えられたモジュールの範囲内でノズ
ル24の数及び相対位置を変更することが可能である。
【0032】モジュール21は、側壁があってもなくて
も機能し得る。さらに、側壁は、複数種の形状となり
得、しかも適宜滑り面としても作用し得る。図1、図2
及び図3は、側壁を有さないモジュール21を示してい
る。図5(平面図)及び図6(斜視図)は、直角の側壁
27a,27bを有するモジュール21を示している。
図7は、半割りパイプ形状の側壁27c,27dを有
し、滑り面25と側壁27とが放物線状に一体化してい
るモジュール21を示している。側壁形状は、実質的
に、図1〜C及び図5〜Cに示された範囲内で変形され
る。機能的には、平面の滑り面に比べて、側壁を加える
と次の3つの重要な利点が生じる。第1に、図8に示す
ように、適切な形状の側壁27e,27fを有するモジ
ュール21では、滑り面25に複合曲線を導入すること
ができ、それによって、ライダー29及びジェット水流
30が、傾斜湾曲部で側壁の側面に乗り上げ、湾曲部か
ら出てきたときに両側壁間で捩じれ、しかも側壁27
e,27fで区画される滑り面領域内に止まることがで
きる。側壁がないと、ライダーは、移動方向が初期の方
向に制限され、外力が加わらない限り曲がることができ
ないであろう。側壁の第2の利点は、図9(平面図)及
び図10(斜視図)に示されている。そこでは、側壁2
7a,27bの本来の形状から、モジュール21の底部
ではなく側方からノズル24a,24bが出るように容
易にできる。ノズル24が側部に配置された場合には、
ジェット水流31を、ライダー29の通過中心線方向
に、かつ滑り面25の長手方向に対して僅かに傾いた角
度でノズル24から噴出させることができ、それによっ
てライダー29に対しジェット水流30を積極的に接触
させることが確実になる。同様に、図11に示すよう
に、ノズル24a,24bを、滑り面25の上方におい
てトンネルのアーチ状部分32あるいはそれと同様の部
分に配置することができる。側壁の3番目の利点は、そ
の安全性である。すなわち、側壁は、流路の範囲内にラ
イダーを保持し、傾斜する滑り面から落下することを防
ぐことで、ライダーが不必要に飛び出たり怪我をしたり
することを防止する。
【0033】水路の側壁で規定される範囲内にライダー
と水とをガイドするという上述の側壁の利点に対し、側
壁は、過剰な水を閉じ込め、モジュール21の動作に反
する効果を生じ得る好ましくない停滞流をもたらすとい
う欠点を有し得る。この望ましくない停滞流は、特に上
方への流れにおいて重大であり、場合によって水平方向
の水流においても問題となる。両方の場合において、こ
の停滞流は、動作時の次の3段階において発生すること
が多いと考えられる。すなわち、(1)水流がライダー
のいない状態で開始されたとき、(2)低速度のライダ
ーに対し高速度の水流の運動エネルギーが移行すると
き、及び(3)滑降コースに沿って一列のノズルから噴
出した水が徐々に増加して停滞したときである。開始時
の状態(1)では、ポンプ/モータの始動あるいはバル
ブの開弁に関連して水流が徐々に滞留することによっ
て、初期の水流がしばしば後のものよりも量、速度及び
圧力に関して小さくなる。これによって、この初期開始
時の水は、後に生じるより強い流れ、より強い圧力又は
より速い水によって押される。このような押しは、水流
の先端において、水の滞留(水の跳ね上がりあるいは一
時的うねり)をもたらす。そのような一時的うねりが大
きくなればなるほど、そのうねりを上方へ押し上げ続け
るのに要求されるエネルギーが大きくなるので、滑り面
が上側に傾斜していることが問題を複雑にする。したが
って、一時的うねりが連続して形成され、それが解消さ
れないならば、全体的に水流の速度が衰えてしまうこと
になる。すなわち、低速度の水がさらに付加的な水の蓄
積を引き起こし、基本的に一定方向のジェット水流の停
止を示す泡立った白い水の乱流状態が生じてしまう。運
動エネルギー移行の場合(2)では、速い水流に遅いラ
イダーが入ったときに、ライダーの背後に一時的うねり
が形成される。同様に、もしこの一時的うねりが大きく
なり過ぎれば、より高速度の一方向のジェット水流が抑
制されて、流れが衰える。滑降コースに沿った一連のノ
ズル間で水の過剰な滞留が生じる場合(3)には、後方
の流れに対する前方の流れの干渉が、好ましくない一時
的うねり及び流れの衰弱を、それら2つの流れが出会う
地点の近傍で生じさせ得る。3状態のすべてのもとで
は、瞬時に流れの圧力を増加し、滑り面から一時的うね
りを押し流してしまうことによって一時的うねりを除去
することが可能である。しかしながら、到達する水の滞
留量が大き過ぎるので、すべての現実的目的の範囲で
は、過剰な力を加えることは不可能であり、また最良の
場合でも低廉な問題解決法に比べてコスト高となる。低
廉な解決は、排出口を設けることで可能である。側壁の
ない(あるいは比較的低い側壁を有する)モジュール
は、それ自体で排水を行う。すなわち、速度の遅い水は
両側から外へ出る。側壁に排出口を設けることによっ
て、側壁の上述の利点(すなわちガイド機能、構造的利
点及び安全性)とともに、側壁がない場合に得られる自
己排水機能を得ることができ、しかも同時に、開始時の
一時的うねり、ライダーによって引き起こされる一時的
うねり及び過剰な蓄積によって生じる一時的うねりの問
題が解消する。
【0034】2種類の排水機構が、モジュール21に使
用し得る。第1の例" 排出開口" が図12に示されてお
り、そこではライダー29が側壁27a,27bを有す
る傾斜モジュール21に乗っている。ジェット水流30
は、ライダー29が流れに入ったときには既にノズル2
4から流れ出している。ジェット水流30の流速は、入
ってきたライダーの速度よりも大きくなっているので、
一時的うねり33がライダーの背後に形成されることに
なる。この滞留は、側壁27a,27bに沿った排出開
口34a,34b,34c又は34dを通じて、あるい
は滑り面25の底に沿った排出開口34eを通じて低速
の水が排水されることによって除去され得る。排出開口
34は、一時的うねり33が排水されるのに充分なだけ
の大きさを有している必要があるが、滑り面25に沿っ
て移動するライダーあるいは乗り物の安全性あるいは機
能に悪影響を及ぼすほどに過剰に大きくてはならない。
許容可能な排出口の開口形状としては、複数個の小孔、
多孔質構造、スリット、格子等が含まれる。一旦排水さ
れた水は、水源22に再循環され得る。
【0035】モジュール21で使用可能な排水機構の2
番目の例は、オーバーフロー型排出口、あるいは" 水路
内水路" と表現し得る。この例における2つの好ましい
実施例を、以下3連水路及び2連水路という。3連水路
は、2連水路に比べて、特に前上がりの基本的に直線傾
斜の角度が高くできるという点に利点があり、一方2連
水路は、3連水路では不可能な湾曲した上り坂状カーブ
に使用できるという利点がある。3連水路及び2連水路
をモジュール21について記載するが、両者はともに、
上述のような自ら排水する目的のために従来の非注入型
ウォーターライドに取り付けられる個別のアタッチメン
トにも適用可能である。
【0036】図13は、モジュール21に対する自己排
水機能の改良が加えられた3連水路35の斜視図であ
る。図14は、3連水路35の断面輪郭を示している。
構造的に、3連水路35は、滑り面25と、2つの隣接
するオーバーフロー水路36a,36bとを備えてい
る。滑り面25は、ほぼ同一高さでかつ低い2つの側壁
27f,27gに対し一体的に形成されあるいは接続さ
れている。オーバーフロー水路36aは、側壁27fに
対し当接して一体化され、接続されあるいは一体化して
おり、他側において高い側壁27hに対し一体化されあ
るいは接続されている。オーバーフロー水路36bは、
低い側壁27gに対し当接して一体化され、接続されあ
るいは一体的に形成されており、他側において高い側壁
27iに対し一体化されあるいは接続されている。3連
水路35の方向は、滑り面25上で上方向にジェット水
流及びライダーが移動し、かつオーバーフロー水路36
a,36b内にあふれたオーバーフロー水が重力によっ
て下方向に移動するように、基本的に上方向に傾斜して
いる。3連水路35を水平方向に配置することも、形成
される一時的うねりがスムーズなジェット水流に干渉す
る状態においては適切である。しかしながら、水平方向
の配置の場合には、オーバーフロー水路36a,36b
は、オーバーフローした水が適切に排水されるのに充分
な程度の傾斜が維持されることが必要となる。3連水路
35において、低い側壁27f,27gの高さは、種々
の要因(たとえば、初期開始時の水圧及び水流、所望の
水圧及び水流に達するのに要する時間、滑り面25の収
容容量(すなわち滑り面と壁高さとの積)、滑り面25
の長さ及び傾斜角度と、遅い速度で入ってきたライダー
と高速度の水流との間の速度差、滞留水の水量、及び水
路から次の水路へのライダー移送が加速されるべきであ
るか否かに関しての設計上の要求等)に応じて変更され
る。低くとも図15に示すように、低い側壁27f,2
7gの高さは、上方向のジェット水流30を下方向のオ
ーバーフロー水37から分離し、またライダー29を実
質的に滑り面25に容易に保持するのに充分でなければ
ならない。しかも、低い側壁27f,27gは、高くと
も、一時的うねり33を排出することを妨げることにな
る高さ以上であってはならない。実施上重複を避けると
いう観点から、低い側壁27f,27gは、高い側壁2
7h,27iに要求される高さよりも常に低く設定され
るのが望ましい。オーバーフロー水路36a,36b
は、オーバーフロー水37が収容されるのに少なくとも
充分なサイズであり、下方向に移動するライダー用の滑
り面として機能するようにそのサイズを大きく設定して
もよい。後者の場合には、主たる滑り面25上で上方向
にライダーを乗せ、オーバーフロー水路36a,36b
で下方向に2人のライダーを乗せるようにすることも可
能であろう。高い側壁27h,27iは、3連水路35
からライダーが出てしまう望ましくない事態を防止する
ために標準的な高さを有している。
【0037】上述したように、3連水路35のユニーク
なデザインの機能上の利点の一つは、ライダーがいない
状態での水流開始時、あるいは低速度のライダーが高速
度の水流に入ってきたとき、あるいは注入水の過剰な蓄
積状態において、水平方向あるいは上方向の水流におい
て主に得られる。標準的な開始行程では、初期出発時の
水流及び水圧と全開動作時の水流及び水圧との間に通常
タイムラグが存在する。この遅れは、流量調整弁23が
完全に開口するのに要する時間、あるいはすでに開口し
ている場合にはポンプやその他の水供給手段が全開速度
又は全開効率状態にまで立ち上がるのに要する時間によ
って生じる。図16,5F,5Gは、経時的に、3連水
路35のデザインがどのように機能して出発時における
圧力及び水流のタイムラグ問題を解消するかを示してい
る。図16では、ジェット水流30は、ノズル24から
上方向にすでに流れ出している。ジェット水流30が滑
り面25を上側に移動するにつれて、水流先端の速度が
下方向の重力及び滑り面25の摩擦によって低下する。
その結果、次々にノズル24から生じるより速くかつよ
り強い水流によって、水流の先端が置き換えられかつ押
し上げられる。この流れの動的変化によって、一時的う
ねり33が形成され始める。しかしながら、一時的うね
り33が形成されると、それは低い側壁27g,27g
の高さに達し、オーバーフロー水路36a,36bへと
溢れ出始める。オーバーフロー水路36a,36bが傾
斜していることから、オーバーフロー水37a,37b
は、重力で加速されて、開口したオーバーフロー排水口
38a,38bへと流れる。その結果、オーバーフロー
水は排出され、水源22へとポンプで送られて再利用さ
れあるいは別の方法で利用される。図17は、微小時間
経過後のその開始動作を示しており、そこでは、水源2
2又は流量調整弁23からの水の圧力及び水流の率がす
でに増加しており、かつ一時的うねり33が傾斜部のあ
る程度上側まで移動している。オーバーフロー水37
a,37bは、連続的に溢れ出るとともに、連続的にオ
ーバーフロー排水口38a,38bから落下する。図1
8は、開始時の最終段階を示しており、そこでは、一時
的うねり33がすでに滑り面25の上端以上に押し上げ
られており、ジェット水流30がよどみなく流れてい
る。出発行程と同様に、低速度のライダーが高速度の水
流に入り込んできたとき、又は連続的に注入される水流
によって滞留水の蓄積が発生したときには、一時的うね
りが生じ得る。同様な方法で、一時的うねりはオーバー
フロー水路へ溢れ出て排出されることによって除去され
るであろう。動作上では、3連水路35は、基本的に直
線の部分に限定される。低い側壁27f,27gの高さ
が、ライダー29の遠心力による加速が存在するので、
相当程度の湾曲のカーブを伴う内側斜面にライダーを止
めておくのに充分ではないからである。すなわち、もし
相当程度湾曲した3連水路35を使用すれば、高速度の
水によって生じる遠心力がライダー及び水に対して外側
の低い側壁を越えてオーバーフロー水路へと飛び出るこ
とを引き起こすであろう。方向を大きく変えれないのに
もかかわらず、3連水路35が従来のものより基本的に
優れているのは、広範囲の水流変化のもとで大きな角度
の傾斜においてスムーズなジェット水流を形成しかつ維
持する能力を有しているからである。
【0038】図19はオーバーフロー排水の変形例(す
なわち" 水路内水路" 型自己排水の例、以下2連水路3
9と呼ぶ)の斜視図、そして図20はその断面図であ
る。構造的に、2連水路39は、滑り面25及びオーバ
ーフロー水路36cを備えている。滑り面25は、一方
が低い側壁27jの一方側に一体的に形成されあるいは
接続されており、他方が高い側壁27kに一体的に形成
されあるいは接続されている。オーバーフロー水路36
cは、低い側壁27jに当接しかつ一体化され、接続さ
れあるいは一体に形成されており、反対側において高い
側壁27lに一体化されあるいは接続されている。ひと
つには、一方側のみを排水用にしている結果として、2
連水路39は3連水路35ほどには効率良く排水できな
いし、その結果3連水路35ほどには急角度の傾斜を達
成することはできない。しかるに、滑り面25に対して
高い側壁27kが一体的であることから、2連水路39
は、高い側壁27kで囲まれた傾斜部分内に安全にライ
ダー29を止めつつ強い湾曲とすることができる。図2
1 は、上方に傾斜した曲げを可能とする2連水路39
の能力を示している。図21 は2連水路39において
ターンにおいての種々のステージにいるライダー29を
示しており、そこでは一時的うねり33の部分がオーバ
ーフロー水路36cへと流れ込んでいる。この結果、オ
ーバーフロー水37cはオーバーフロー排出口38cへ
と重力により排出される。自己排水能力はいうまでもな
く、上昇しつつ曲がることを許容する2連水路39の能
力は、ユニークであり、従来技術に対して極めて大きい
利点である。円弧の半径、湾曲の程度、左右の方向及び
曲げ部分と曲げ部分との間の連結性及び振れ(3連水路
39によって達成可能)は、一般的な降下型ウォーター
ライドの建設及び運営において当業者によって現時点で
使用されているものと実質的に類似している。しかなが
ら、従来の降下型ウォーターライドとは異なる点とし
て、2連水路39の方向性は基本的に上方向の傾斜にお
いて優れており、そこではジェット水流及びライダーが
滑り面25上で上方向に移動し、かつオーバーフロー水
路36cに溢れ出たオーバーフロー水が重力によって下
方向に移動する。2連水路を水平方向に配置するのは、
スムーズなジェット水流を妨げる一時的うねりが形成さ
れる状態においては適切であり得る。但し、水平配置に
おいては、オーバーフロー水路36cは、オーバーフロ
ー水が適切に排出されるように充分な傾斜角度が維持さ
れなければならない。動作から見ると、2連水路39は
3連水路35と同様に使用開始時に、ライダー進入時及
び水滞留時に生じる一時的うねりの問題を解消するよう
に機能する。但し、オーバーフロー水37cは一方側の
低い側壁のみから排出される。図22 ,図23及び図
24は、2連水路39が動作開始時にどのように自己排
水を行いかつ所望のスムーズな流れを容易に形成するか
について経時的に示している。この一連の流れにおい
て、ジェット水流30が滑り面25に沿って上昇するに
つれ、一時的うねり33が形成され、そしてオーバーフ
ロー水路36cへと溢れ出ることがわかる。ここでは、
オーバーフロー水37cは排出口38cへと重力によっ
て排出される。
【0039】モジュール21によってもたらされる機能
上の推進効果を確実に得るため、進入する乗り物あるい
はライダー29が、モジュール21への進入に先立って
初期速度を有していることが好ましい。かかる初期速度
を達成するためには、従来技術のうち利用可能なものが
多数ある。たとえば、重力を利用した降下型ウォーター
スライドや水なしスライドがあり、また機械的スプリン
グや油圧/気圧で駆動されるポンプ等がある。乗り物や
ライダー29の進入方向が、実質的にジェット水流30
の方向に一致していることも好ましい。かかる一致は、
水からライダーへの運動量移行を最も効率良く行うため
に、以下に述べる加速機において特に重要である。ライ
ダーあるいは乗り物としては、不一致の状態あるいは流
れに逆らう方向でジェット水流30に進入することが可
能である。このような進入は、大きな一時的うねりを生
じかつ大きな速度減少をもたらす。但し、角度のついた
ジェット水流の衝撃によってもたらせる可能性のある転
倒や負傷を避けるための注意は払われなければならな
い。
【0040】説明が要求されるモジュール21の最後の
要素は、ジェット水流30に滑り込みあるいは進入する
物体(すなわち乗り物やライダー29)の速度に対し、
ノズル24から流れ出るジェット水流30の相対速度で
ある。この" 相対" 速度は、モジュール21の機能上の
目的に応じて変化するであろう。進入する物体の加速が
要求される場合には、予め定められた流れの方向におい
て、水の速度が対象物の速度を越えることになる。この
ことは、水平、上方及び下方加速機の実施例(後述)に
おいてさらに詳述する。加速も減速も要求されない場合
には、ジェット水流30の速度は、進入してきた物体の
速度と等しいかあるいはそれ未満となる。このことは、
次の非加速推進機に関して後述する。 水平加速機の説明 図25は、以後水平加速機40と呼ぶ好ましい実施例を
示しており、この水平加速機40は1つ又は複数のモジ
ュール21a,21b及び21c等から構成されてい
る。水平加速機40の両端41a,41bは周知のウォ
ーター・アトラクション・ライド(たとえば標準的なウ
ォータースライドや水路乗り物設備)に連結され、それ
らの延長物及び改良として機能する。両端41a,41
bは本発明の他の実施例にも接続できる。図26にさら
に示すように、水平加速機40の新奇な特徴は2つあ
る。(1)各モジュール21の方向は重力に対して実質
的に直角であり、そこでは、ノズル24とジェット水流
30の向きを決める開口28とは滑り面25に対して実
質的に平行であり、滑り面25において少なくともノズ
ル24に最も近い部分は水平でありかつ重力に対して直
角である。(2)ノズル24から流れ出るジェット水流
30は、ライダー29が所定水流方向に流れる速度を越
えた速度で移動する。滑り面25においてノズル24に
最も近い部分に続く部分は、本発明の他の実施例又は他
の周知のウォーター・アトラクション・ライドへの接続
を容易にするために、傾斜角度が徐々に変化した状態に
できる点が重要である。
【0041】上述した説明から、水平加速機40の利点
が数多く明らかになる。 (a)従来のアトラクションと違い、本実施例の水平方
向レイアウトが、参加者を所定距離の間加速するために
必然的に生じる高度のロスを取り除く。 (b)ライダーに衝撃を与える高速ジェット水流によっ
て引き起こされる光景、音及び感覚は、参加者にとって
も見る人にとってもスリルのある体験である。さら、ラ
イダーはスピードを得ることができるので、スリルを増
すことができるし、後に続く従来のウォータースライド
移動(たとえば捩じれ、曲がり、ジャンプ、落下、フィ
ナーレ等)に対して準備できるようになる。 (c)高速ジェット水流により加速されて増加したライ
ダーの速度は、所定時間内におけるより高いスループッ
ト能力につながる。この結果、参加者の満足度は高くな
り、乗り物の操作者の収入が高くなる。 (d)ライダーの加速がアトラクションの高度増加の函
数になっている設備において、本実施例は設備を高くす
るために必要なコストをかけずに加速できるようにす
る。 水平加速機の動作 水平加速機40を作動させるために、ライダー(又はラ
イダーが乗った乗り物)は当業者には周知の従来方法に
より初期の出発速度を得ているものとする。この初期の
出発速度を得ると、ライダー29は最初に水平加速機に
おいてノズル24に最も近い端部から入り、図26に示
すように長さ方向に沿って移動する。水源22から出て
くるジェット水流30は、ライダー29が流れに入って
くるときにはすでにノズル24から流れ出ている。ジェ
ット水流30の速度は侵入してくるライダー29の速度
より速いために、高速の水流から低速のライダーへと移
行する運動量がライダーを加速させて、より速く移動し
ている水の速度に近づけさせる。流量調整弁23及び可
変開口28とにより、水流の速度、厚み、幅及び圧力を
調整することが可能となり、これによってライダーの適
切な加速を確実にできる。この運動量移行プロセスの
間、小さな一時的うねり33がライダーの背後で生じる
ことがある。一時的うねり33の滞留は、過剰な滞留を
滑り面25の両側部から越えさせて排出させることによ
り最小限にできる(望ましい場合には)。ライダー29
が水路内にいる場合には、この滞留は、側壁27a及び
27bに沿って形成された排出孔34a,34bを通っ
て一時的うねり33を排出することにより、又は滑り面
25に形成された排出開口34を介して排出されること
により除去され得る。3連水路や2連水路といった他の
排出機構も、一時的うねりの問題を解決するものとして
機能できる。水平加速機40は1つ又は複数のモジュー
ル21a,21b,21c等(図25に示すように)か
ら構成されており、さらにこれらのモジュールは実質的
に同一方向になるように適切に整列されているために、
ライダー29はモジュール21aからモジュール21b
へとさらにモジュール21cへと、次に続く各ノズル2
4a,24b,24c等から流れ出す水の速度が段階的
に増えていくことによって生じる加速の増加を伴いなが
ら移動できる。最後には所望の最大加速値に到達する。
当業者にとっては、水平加速機の両端を周知のウォータ
ー・アトラクション・ライドにそれらの延長物及び改良
として接続できる。さらに、両端を本発明の他の実施例
に接続することもできる。
【0042】この結果、本発明の水平加速機実施例では
以下のことが明らかになる。水平加速機はウォーターラ
イド・アトラクションに用いられて、重力の代わりにな
りしかも垂直方向の高さの損失無しにライダーを加速で
きる。高速ジェット水流が低速のライダーに衝撃を与え
ることから生じる水の滞留及び一時的うねりは、滑り面
及び側壁又はその一方を適切に設計することによって除
去される点も重要である。付け加えると、水平加速機は
以下の利点を有している。
【0043】・より高い高度を得るための建設に必要な
コストをかけることなく加速を可能にする。 ・高速ジェット水流によって引き起こされた水平方向の
加速の光景、音及び感覚をライダーに体験させる。この
体験は参加者と見ている人とに興奮をもたらす。さら
に、参加者がスピードを得ることができるようになるの
で、スリルをより多く味わうことができるようになる
し、次に続く従来のウォータースライド移動(たとえば
捩じれ、曲がり、ジャンプ、落下、フィナーレ等)に備
えて準備できる。
【0044】・ライダー速度の高速化がより高い参加者
のスループットとより高い滑り容量につながり、この結
果ライダーの満足度が高くなり操作者の収入が高くな
る。 上方加速機の説明 図27に目を向けると、1つ又は複数のモジュール21
a,21b及び21cからなり、以後上方加速機42と
呼ばれる好ましい実施例が示されている。上方加速機4
2の両端43a,43bは周知のウォーター・アトラク
ション・ライド(たとえば標準的なウォータースライド
又は水路乗り物設備)に接続することができ、そこで従
来乗り物設備の延長及び改良として機能する。両端43
a,43bは本発明の他の実施例に接続することもでき
る。図28にさらに示すように、上方加速機42の新奇
な特徴は2つある。(1)モジュール21の向きは実質
的に上方に傾斜しており、そこでは、滑り面25におい
てノズル24に最も近い部分は水平線から上方に傾斜し
ており、ノズル24とジェット水流30を向けている開
口28とは滑り面25に対して実質的に平行でありかつ
水平線から上方を向いている。(2)ノズル24から流
れ出たジェット水流30は所定水流方向のライダー29
の速度を越えた速度で移動する。本明細書で述べられた
他の実施例又は他の周知のウォーター・アトラクション
・ライドへの接続を容易にするために、滑り面25にお
いてノズル24に最も近い部分の次にくる部分を傾斜角
度を徐々に変化した状態にできる。
【0045】上述の説明から、上方加速機42の利点が
多数明らかになる。 (a)この実施例の上方に傾斜したレイアウトが、上方
への加速を可能にする。このような性能が、参加者を所
定の距離加速するのに従来は必然的であった高度のロス
を減らしたり無くしたりする。 (b)ライダーに衝撃を与える高速ジェット水流によっ
て引き起こされた上方加速の光景、音及び感覚は、参加
している人にとっても見ている人にとってもスリルのあ
る体験である。さらに、ライダーがスピードを得ること
ができるので、スリルを増すことができ、後に続く従来
のウォータースライド移動(たとえば捩じれ、曲がり、
ジャンプ、落下、フィナーレ等)のために準備できる。 (c)高速ジェット水流の加速によってライダーの速度
が増加されると、所定時間内における高いスループット
能力が得られる。 (d)上方への加速は、参加者がアトラクションに乗り
込む前に高い位置まで歩く必要を減らしたり無くしたり
できる。それによって、階段、通路、エレベーター、及
び参加者や乗り物を運搬する他のシステムのコストが下
がる。 上方加速機の動作 上方加速機42を作動させるために、ライダー(又は乗
り物に乗ったライダー)は当業者に知られた従来の方法
で初期出発速度を得ているものとする。この初期出発速
度を得ると、ライダー29はノズル24に最も近い上方
加速機の端部に乗り込み、図28に示すように長さ方向
に沿って移動する。水源22から流れ出るジェット水流
30は、ライダー29が流れの中に入るときにすでに可
変開口28を通ってノズル24から出てきている。ジェ
ット水流30の速度はライダー29が乗り込むときの速
度より速いために、高速の水から低速のライダーへと移
行する運動量がライダーを加速させ、より速く移動して
いる水の速度に近づけさせる。流量調整弁23と可変開
口28とにより、水流の速度、厚み、幅及び圧力が調整
可能となり、そのためライダーを適切に加速できる。こ
の運動量移行のプロセスの間、小さな一時的うねり33
がライダーの背後で生じることがある。一時的うねり3
3は、水の過剰な滞留を滑り面25を越えさせて側方に
排出させることで最小限にできる。図示するようにライ
ダー29が2連水路39内にいるときには、この滞留
は、一時的うねり33を低い側壁27jをあふれさせて
さらにオーバーフロー水路36cを下らせて排水するこ
とで除去され得る。3連水路や排出口構造のような他の
排水機構でも、一時的うねりの問題を解決するのに役立
つ。上方加速機42は1つ又は複数のモジュール21
a,21b,21c等から構成されている(図27に示
すように)ために、ライダー29はモジュール21aか
らモジュール21bへとさらにモジュール21cへと移
動する。この移動時に、次に続く各ノズル24a,24
b,24c等から出てくる水の速度が段階的に増加する
ことによりそれに応じてライダーの加速が増えていき、
最後に所望の最大加速値に到達する。この分野に詳しい
者にとっては、上方加速機42を、従来のウォーター・
アトラクション・ライド及びここで開示された本発明の
他の実施例の両端にそれらの改良として接続できること
は自明である。
【0046】したがって、本発明の上方加速機実施例を
ウォーター・ライド・アトラクションに用いて、ライダ
ーを重力と反対方向にかつ上方に加速できるのは明らか
である。従来は閉鎖パイプ内をポンプによって上方の高
い位置に上げられていた水が、参加者の楽しみのために
さらにアトラクションの操作者の操作節約のために利用
される。スピードの遅いライダーに高速のジェット水流
が衝突して生じる一時的うねりは、滑り面及び側壁を、
又はその一方を適切に設計することで除去できる点に注
意してもらいたい。付け加えると、上方加速機は以下の
利点を有している。
【0047】・上方に傾斜したレイアウトにより上方へ
の加速が可能になる。このような性能が、従来には必然
的であった高度のロスを除去して、参加者を所定距離の
間加速する。 ・高速ジェット水流によって引き起こされた上方加速の
光景、音及び感覚をライダーが体験できる。この体験は
参加者と見ている人にとってエキサイティングである。
さらに、スピードが得られるので、ライダーはスリルを
増加させることができ、また後に続く従来のウォーター
スライド移動(たとえば捩じり、曲がり、ジャンプ、落
下、フィナーレ等)に備えて準備できる。
【0048】・より高い参加者のスループット能力及び
より高い滑り容量につながるライダーの速度増加を実現
でき、そのため、ライダーの満足度を高めてさらに操作
者の収入を増やせる。 ・階段、通路、エレベーター又は高い位置まで運ぶ運搬
構造や機構を建設するためのコストを必要とせずに、ラ
イダーを高い位置に上らせることができる。 下方加速機の説明 図29は、1つ又は複数のモジュール21a,21b,
及び21c等からなり、以後は下方加速機44と呼ばれ
る好ましい実施例を示す。下方加速機の両端45a,4
5bは周知のウォーター・アトラクション・ライド(た
とえば標準的なウォータースライド又は水路乗り物設
備)に接続でき、それらの延長物及び改良として機能す
る。両端45a,45bは本発明の他の実施例にも接続
できる。図28にさらに示すように、下方加速機44の
新奇な特徴は2つある。(1)各モジュール21の向き
は実質的に下方に傾斜しており、滑り面25においてノ
ズル24に最も近い部分は水平線から下方に傾斜してお
り、ノズル24とジェット水流30を向けている開口2
8とは実質的に滑り面25に平行であり、しかも水平線
から下方に向いている。(2)ノズル24から出てくる
ジェット水流30は、所定水流方向のライダー29の速
度を越えた速度で移動する。以下の点に注目してもらい
たい。ノズル24に最も近い部分に続く滑り面25は、
本発明の他の実施例に又は他の周知のウォーター・アト
ラクション・ライドへの接続を容易にするために、傾斜
角度を徐々に変化した状態にできる。
【0049】上述した説明から、下方加速機44の利点
が多数明らかになる。 (a)本実施例の下方傾斜レイアウトにより、重力によ
って生じる加速を越えた下方への加速が可能になる。こ
のような性能が、従来のウォーター・ライド・アトラク
ションの従来の滑り特性を高める。 (b)ライダーに衝突する高速ジェット水流によって引
き起こされる下方加速の光景、音及び感覚は参加者と見
ている人にとってスリルのある体験である。さらに、ス
ピードを得られたライダーは、スリルをより多く味わえ
るようになるし、後に続く従来のウォータースライド移
動(たとえば捩じり、回転、ジャンプ、落下、フィナー
レ等)に備えられる。 (c)本発明による加速により増加したライダーの速度
は、所定時間内でのより高いスループット能力に繋が
る。 下方加速機の動作 下方加速機44を作動させるために、ライダー(又は乗
り物に乗ったライダー)は、当業者に知られた従来の方
法によって初期の出発速度を得ているものとする。この
初期の出発速度を得ると、ライダー29はノズル24に
最も近い下方加速機44の端にまず入り、図30に示す
ようにその長さ方向に沿って移動する。水源22から出
てくるジェット水流30は、ライダー29が流れに入っ
てくるときには既にノズル24と開口28とから流れだ
している。流量調整弁23及び可変開口28によって、
水流の速度、厚み、幅及び圧力の調整が可能となり、そ
のために確実にライダーの加速を適切にできる。ジェッ
ト水流30の速度は乗り込むライダー29の速度より速
いために、高速水流から低速のライダーへと移行する運
動量がライダーを加速させ、より速く動く水の速度に近
づけさせる。この運動量移行のプロセスの間、小さな一
時的うねり33がライダーの背後で生じることがある。
一時的うねり33は、過剰な滞留を滑り面25の両側部
を越えて外に出ていかせることで最小限にできる(望ま
しい場合は)。ライダー29が水路内にいる場合には、
この滞留は一時的なうねり33を排出口34a,34b
を通して側壁27a,27bに沿って排出することによ
って、滑り面25に設けられた排出口34eを通して除
去され得る。たとえば3連水路又は2連水路といった他
の排出機構も、一時的うねりの問題を解決するために役
に立つ。下方加速機44は1つ又は複数のモジュール2
1a,21b,21c等(図29に示すように)から構
成されるために、ライダー29はモジュール21aから
モジュール21bにさらにモジュール21cへと移動す
る。この移動時に参加者の加速は、後に続く各ノズル2
4a、24b、24cから流れだす水流速度が段階的に
増えることにより各モジュールにおいて増加し、最後に
所望の最大加速値に到達する。この分野に精通している
者にとっては、下方加速機44の両端を、従来のウォー
ター・アトラクション・ライドやここで開示された本発
明の他の実施例に改良として接続できることは明らかで
ある。
【0050】したがって、本発明の下方加速機実施例
は、重力を下方へ増加させるためにウォーター・ライド
・アトラクションに用いることができる。付け加える
と、下方加速機は以下の利点を有している。 ・下方傾斜レイアウトにより、重力を越えた下方への加
速が可能になる。このような性能が、参加者を所望の速
度まで加速させるのに必要な直線距離を最低限にでき
る。必要な直線距離を減らせると、従来の" 重力推進"
システムに通常用いられる材料の量と必要な構造的高さ
とを減らすことにより、全体のコストを低減できる。
【0051】・ライダーが、高速ジェット水流によって
引き起こされた、下方加速における光景、音及び感覚の
急激な変化を体験できる。さらに、ライダーは速度を増
やすことができるので、スリルをより多く味わうことが
でき、さらに後に続く従来ウォータースライド移動(た
とえば捩じり、曲がり、ジャンプ、落下、フィナーレ
等)に備えることができる。
【0052】より高い参加者スループット能力及びより
高い滑り収容能力につながるライダーの速度増加を許
し、その結果ライダーに大きな満足を与え、操作者に多
くの収入を与える。 水平、上方及び下方への非加速推進機の説明 下方傾斜部と、それに続く上方傾斜部と、それに続く平
坦部あるいは下方カーブとを有する滑り面を用いたウォ
ーターライドにおいては、アップダウンの底部における
ライダーの運動エネルギーが、抗力に打ち勝ってライダ
ーを底部から上方傾斜部の頂上部まで移動させるのに不
充分であるという問題が生じる。この状況では、ライダ
ーが上まで上がることができず、頂上までの途中で止ま
るか元に滑り落ちて底部で止まる。反対に、もしアップ
ダウンの底部にいるライダーの運動エネルギーが、ライ
ダーが底部から頂上部に上がるまでに遭遇する抗力を実
質的に越えている場合には、さらに次に続く平坦部分又
は下方カーブが充分に短い半径の円弧を有している場合
には、ライダーは危険性を有する飛行軌道に乗るかもし
れない。ウォーター・ライド・アトラクションにおける
抗力は常に一定というわけではなく、たとえば滑り面の
条件を変えたり、ライダーや乗り物の条件を変えたり、
水の条件を変えたりする。そのような理由で、ライダー
の安全と一貫性と収容能力と楽しみとのために、ライダ
ーの安定化と異なるライダーにおける摩擦係数の均一化
とを促進する機構を導入することが望ましい。次に述べ
る非加速推進機実施例は、上述の目的を達成するのに役
に立つ。" 加速機" の対応する部分に類似して、非加速
推進機の実施例はモジュール21のフォーマットを利用
する。その結果、非加速推進機モジュールは、好きなよ
うに直列接続され得る。
【0053】図31に、以後水平非加速推進機46と呼
ぶ好ましい実施例を示す。水平非加速推進機46の両端
47a,47bは従来のウォーター・アトラクション・
ライド(たとえば標準のウォータースライドや水路乗り
物設備)に又は本発明の他の実施例に接続されて、それ
らの延長物かつ改良として用いられる。滑降連続軌道4
8は、所定方向の動きを示す矢印付き破線48a,48
bによって示されている。水平非加速推進機46は4つ
の新奇な特徴を有している。(1)水平非加速推進機の
位置はライダー29の出発位置の次の部分である。水平
非加速推進機46の向きは重力に対して実質的に直角で
あり、そこでは、ノズル24とジェット水流30を向け
る開口28とは滑り面25に対して実質的に平行であ
り、滑り面25において少なくともノズル24に最も近
い位置の部分は少なくとも水平でありかつ重力に対して
直角である。ノズル24から流れ出るジェット水流30
は所定水流方向におけるライダー29の速度に等しいか
それ未満で移動する。(4)滑り面25においてノズル
24に最も近い部分の次の部分は、最終的には上方傾斜
部へとカーブする。本発明の他の実施例又は他の周知の
ウォーター・アトラクション・ライドへの接続を容易に
するために、上方カーブ部分に続く滑り面25はその長
さ方向に沿って徐々に傾斜が変化した状態にできる。
【0054】図32は、以後上方非加速推進機49と呼
ばれる好ましい実施例を示す。上方非加速推進機49の
両端50a,50bは、周知のウォーター・アトラクシ
ョン・ライド(たとえば標準的なウォータースライドや
水路乗り物設備)や本発明の他の実施例に接続されて、
それらの延長物及び改良として役に立つ。滑降連続軌道
51は、その動きが所定方向に向いた矢印付き破線51
a,51bによって示されている。上方非加速推進機4
9は3つの新奇な特徴を有している。(1)上方非加速
推進機49の位置はライダー29の出発位置の次の部分
になっている。(2)上方非加速推進機49の向きは実
質的に上方に傾斜しており、滑り面25においてノズル
24に最も近い部分は水平線から上方に傾斜しており、
ノズル24とジェット水流30を向ける開口28とは滑
り面25に実質的に平行である。(3)ノズル24から
流れ出るジェット水流30は、所定水流方向におけるラ
イダー29の速度に等しい又はそれ未満の速度で移動す
る。本発明の他の実施例や他の周知のウォーター・アト
ラクション・ライドへの接続を容易にするために、滑り
面25においてノズル24に最も近い部分の次に続く部
分は長さ方向に沿って徐々に傾斜が変化した状態にでき
る。
【0055】図33に、以後下方非加速推進機52と呼
ばれる好ましい実施例を示す。下方非加速推進機52の
両端53a,53bは周知のウォーター・アトラクショ
ン・ライド(たとえば標準的なウォータースライドや水
路乗り物設備)に又は本発明の他の実施例に接続され、
それらの延長物及び改良として役に立つ。滑降連続軌道
54は、その動きが所定方向を向いた矢印付き破線54
a,54bによって示されている。下方非加速推進機5
2は4つの新奇な特徴を有している。(1)下方非加速
推進機52の位置はライダー29の出発位置の次に続く
部分にある。(2)下方非加速推進機52の向きは実質
的に下方に傾斜しており、そこでは、滑り面25におい
てノズル24に最も近い部分は水平線から下方に傾斜し
ており、ノズル24とジェット水流30の向きを決める
開口28とは滑り面に対して実質的に平行である。
(3)ノズル24から流れ出るジェット水流30は所定
流れ方向におけるライダー29の速度に等しい又はそれ
未満の速度で移動する。(4)滑り面25においてノズ
ル24に最も近い部分の次に続く部分は、最終的に上方
傾斜部に湾曲していく。本発明の他の実施例や他の周知
のウォーター・アトラクション・ライドへの接続を容易
にするために、上方カーブ部分に続く滑り面25は長さ
方向に沿って徐々に傾斜角度を変化した状態にできる。
【0056】上述した説明から、水平、上方及び下方非
加速推進機の利点が数多く明らかになる。 (a)滑り面に水流を追加注入すると、それは最終的に
上方に移動するライダーを安定化させる。さらに、追加
水流の注入は、広い範囲にわたる最終的に上方に移動す
るライダーや乗り物に対する性能標準を均一化させる傾
向がある。 (b)ライダーが注入された水流にぶつかったときの光
景、音及び感覚は参加者と見ている人にとってスリルの
ある体験である。さらに、ライダーは安全のために自ら
の姿勢を安定化させ、次に続く従来のウォータースライ
ド移動(たとえば、捩じれ、曲がり、ジャンプ、落下、
フィナーレ等)に備えることができる。 (c)注入された水流によってライダーの安定化と摩擦
係数の均一化とが増加されて、異常なライダーの動きを
なくすことで所定期間にわたってより高いスループット
能力が得られる。この高いスループット能力が、参加者
の満足度を高め、乗り物設備操作者により多くの収入を
得るようにする。 水平、上方及び下方非加速推進機の動作 水平、上方及び下方非加速推進機を作動させるために、
ライダー(ライダーと乗り物)は当業者にとって周知の
従来方法により初期出発速度を得ているものとする。
【0057】図31は、作動中の水平非加速推進機46
を示す。ライダー29は最初にノズル24に最も近いモ
ジュール端部に乗り込み、長さ方向に移動し、破線48
bで示すように最後に上方に上がっていく。図32は、
作動中の上方非加速推進機49を示す。ライダー29は
ノズル24に最も近いモジュール端部に乗り込み、長さ
方向に沿って移動し、破線51bで示されたように上方
に上がり続ける。
【0058】図33は、作動中の下方非加速推進機52
を示す。ライダー29は最初にノズル24に最も近いモ
ジュール端部から乗り込み、長さ方向に沿って移動し、
最終的に破線54bで示されるように上方に上がってい
く。3つの推進機実施例ではすべて、ジェット水流30
はライダー29が流れに入ってくるときにすでにノズル
24から流れ出している。水源22から出てくるジェッ
ト水流30の速度は、乗り込んでくるライダー29の速
度と等しいか又はそれ未満である。もしライダー29が
ジェット水流30を越えた速度で移動している場合に
は、低速の水流から高速のライダーへと移行する運動量
がライダーを減速させて遅い水流の速度に近づけさせ
る。流量調整弁23と可変開口28とにより、水流の速
度、厚み、幅及び圧力が調整可能となり、これにより適
切なライダーの安定化と摩擦係数の均一化とが確実に得
られる。運動量移行プロセス又は前述された滑降出発期
間には、小さな一時的うねりが生じることがある。一時
的うねりは、過剰な滞留を滑り面25の両側方を越えて
外に流し出すことにより最小限にできる(望ましけれ
ば)。もし一時的うねりが水路内で生じたのであれば、
前述したように、この滞留は、一時的なうねりを水路の
側部と底部に沿って形成された排出口を通って排出させ
ることで、又は2連水路や3連水路によって取り除くこ
とができる。当業者にとっては、水平、上方及び下方非
加速推進機の両端を周知のウォーター・アトラクション
・ライドにそれらの延長物及び改良として接続できるこ
とは明白である。さらに、両端はここで開示された本発
明の他の実施例にも接続できる。
【0059】したがって、本発明の実施例である水平、
上方及び下方非加速推進機をウォーター・ライド・アト
ラクションに採用して、広い範囲にわたって様々に異な
る摩擦係数を有するライダーや乗り物を安定化かつ均一
化できることが明らかになってくる。他の特徴として
は、高速のライダーが低速のジェット水流にぶつかって
生じる一時的うねりは滑り面や側壁を適切に設計するこ
とで除去され得ることである。付け加えると、水平、上
方及び下方非加速推進機は以下の利点を有している。
【0060】・ライダーが、注入された水流に遭遇した
ときの光景、音及び感覚を体験できる。この体験は参加
者だけでなく見る人にとっても同様にスリルがある。さ
らに、ライダーが自らの姿勢を安定化させることがで
き、安全性を確保し、さらに次に続く従来のウォーター
スライド移動(たとえば捩じれ、曲がり、ジャンプ、落
下、フィナーレ等)に備えることができる。
【0061】・注入された水流によってライダーの安定
化を増してさらに摩擦係数を均一化にする。その結果、
ライダーの動きから異常な部分が取り除かれるので、所
定期間にわたるスループット能力がより高くなる。この
結果、ライダーの満足度が大きくなり、操作者の収入が
増える。 安定化/均一化プロセスの説明と動作 安定化/均一化プロセスによってもたらされた機能及び
解決方法を理解するために、このプロセスが必要とされ
るようになった背景を理解する必要がある。図34は、
ウォーター・アミューズメント・ライドにおける先行技
術の代表的な断面輪郭を示している。この例では、部分
的に高度は回復されるが、安定化/均一化プロセスは採
用されていない。ライダー29(乗り物の有る無しにか
かわらず)は従来の出発プール55に入り、従来の(重
力だけの)方法で先行技術のアトラクション表面56を
下降し始める。アトラクション表面56は本当は連続し
ているのだが説明のために以下のように区分されてい
る。下方シュート頂上部56a、下方シュート部56
b、下方シュート底部56c、下方シュート底部56c
から上方に延びる上昇部56d、上昇部56dの頂上5
6eである。従来のウォーターライドでの出発が得ら
れ、下方シュート頂上部56aでライダー29が平均速
度を得ており、さらに各部分56a、56b、56c及
び56dを滑っているときにライダー29が自らに生じ
た抗力によって平均的なエネルギーロスを得ている場合
には、ライダー29は実線の矢印線で図34に示された
好ましい軌道57を通ることになる。下方シュート頂上
部56aにおいてライダー29の速度が設計上計画され
た平均値より大きくて、しかもライダー29が各部分5
6a、56b、56c及び56dを滑っているときに自
らの抗力によって生じるエネルギーロスが平均より少な
い場合には、又はどちらか一方が生じている場合は、ラ
イダー29は図34に破線で示された飛行軌道58を通
っていく。逆に、下方シュート頂上部56aにおけるラ
イダー29の速度が設計上計画された平均値より少な
く、しかもライダー29が各部分56a、56b、56
c及び56dを通過しているときに自らの抗力によって
生じたエネルギーロスが平均より多い場合に、又はどち
らか一方の場合に、ライダー29は図34に点線で示さ
れた失敗軌道を通ることになる。
【0062】ライダーの不安定さや広い範囲にわたって
異なるライダーやライダーの条件によって生じる不均一
な摩擦係数は、ライダーが失敗軌道59に代表されるよ
うに上方への高度回復するための部分をうまく移動でき
ないことにより、ライダーの出発の遅れにつながる。さ
らに、このような不安定さと不均一化は、ライダーの負
傷につながる可能性がある。たとえば、上方への高度回
復部分の湾曲が高速で滑るライダーを飛行軌道58を通
らせたり、下方シュート部56bに沿って滑る2番目の
ライダーが先に失敗軌道を滑り下方シュート底部56c
にいるライダーに衝突したりする。この結果、安全な滑
り、一貫性、収容能力及び楽しみのために、ライダーの
出発に続いて水流を注入することが望ましい。すると、
ライダーが好ましい軌道57に表されたように下方シュ
ート頂上部56aから頂上56eを通ってさらに越えて
いく間に、ライダーは安定化されあるいは各ライダー間
で異なる摩擦係数が均一化される。
【0063】前記水の追加注入が安全に行われる安定化
/均一化プロセスは、図35に示されている。図35は
図34に類似したライド輪郭を示しているが、図35の
ウォーター・アミューズメント・ライドの断面輪郭は下
方非加速推進機50、水平非加速推進機46及び上方非
加速推進機49が配置され得る位置を示しており、この
ようにして安定化/均一化プロセスが実行され得る。
【0064】安定化/均一化プロセスは、頂上60eよ
り前の点で適当な形状のアトラクション表面60に沿っ
て少なくとも1つ又は複数の推進機52、46又は49
を適切に配置及び作動させることによって構成されてい
る。ライダー29は推進機52、46又は49によって
生み出された1つ又は複数の注入水流によって下方シュ
ート頂上部60aから頂上60eまで通っていく。注入
された水はライダー29の速度と同一の又はそれより低
い速度を有している。下方シュート頂上部60aから頂
上60eまでのコースの間に充分な量の注入水がライダ
ー29に接触しており、このような水流がライダー29
を安定化させかつ広い範囲にわたる滑り変数に対する摩
擦係数を均一化する。滑り変数としてはたとえば、滑り
面、乗り物面、水の流れの一貫性、ライダーの水着、ラ
イダーの技術の有無等である。
【0065】この結果、本発明によって考案された安定
化/均一化プロセスはウォーターライド・アトラクショ
ンに用いられて、参加者が注入水流のない場合の回復よ
り優れた高度回復を一貫して楽しむことができる。さら
に、一度目的の高度が得られると、参加者は従来の方法
で他の下方滑り部分を移動するのに再獲得位置エネルギ
ーを利用できたり、本発明により考案された他の実施例
の1つにより力を与えられる。 高度増加プロセスの説明及び動作 高度増加プロセスによって与えられた機能及び解決方法
を理解するために、このプロセスが必要とされる背景を
理解する必要がある。図36は、高度の回復が一部は行
われているが高度増加プロセスは採用されていないウォ
ーターライドの断面輪郭を示している。ライダー29
(乗り物の有る無しにかかわらず)は出発プール61に
入り、従来の(重力のみの)方法でアトラクション表面
62の上を下降し始める。アトラクション表面62は連
続しているのだが、説明のために以下のように分割され
る。下方シュート頂上部62a、下方シュート部62
b、下方シュート底部62c、下方シュート底部62c
から上方に延びる上昇部62d、及び上昇部62dの頂
上62eである。3つの条件(従来のウォーターライド
の出発、下方シュート部62aにおいてライダー29が
平均の速度を得ていること、各部分62a、62b、6
2c及び62dをライダー29が滑っているとき自らに
よって生じる抗力によって平均的なエネルギーロスが得
られていること)が満たされると、ライダー29は図3
6に点線で示された補助無し軌道63を通っていき、ラ
イダー29は補助無し頂上64に到達する。他の外部か
らの影響が何もない場合には、補助無し頂上64によっ
て示された高度の最高回復高さは、前述した抗力によっ
て出発プール61に示された出発高さより常に少なくな
る。このことは従来のウォーターライドに必然的な重要
制限事項である。この結果、もしアトラクション表面6
2の輪郭が、上昇部62dを延ばしてさらに頂上62e
を持ち上げることにより破線で示された上昇部62d'
及び持ち上げられた頂上62e' を得るように変更され
ると、ライダー29は補助無しの頂上64' に示された
ような回復高さに制限されたままである。ライダー29
が回復高さのこの制限に打ち勝って頂上62e' に到達
するためには、抗力によって失われたエネルギーを相殺
するために追加のエネルギーを取り入れる必要がある。
このような追加エネルギーが水平、上方又は下方加速機
によって安全に導入される高度増加プロセスが、図37
に示されている。
【0066】図37に示されるように高度増加プロセス
では、適切に配置され作動する少なくとも1つ又は複数
の加速機、すなわち下方加速機44、水平加速機40、
上方加速機42が、補助無し頂上64' の高度より手前
の部分において適切な形状のアトラクション表面65に
沿って構成されている。ライダー29は下方頂上部65
aから頂上65eまで通過していく途中で加速機44,
40又は42によって生み出された高速ジェット水流の
1つ又は複数によって加速される。ライダー29は、ラ
イダー29を頂上62eに進めて頂上66に到達させる
のに最低限充分な運動量(追加の運動エネルギー)を高
速水流から受ける。
【0067】この結果、本発明によって考案された高度
増加プロセスはウォーターライド・アトラクションに用
いられて、ウォーター・アトラクションの参加者が重力
のみによって得られる高さを越えて目的地まで上げられ
るようになっていることは明らかである。さらに、一度
この目的の高さが得られると、参加者は、他の下方ライ
ドを移行するために再獲得した又は新規獲得した位置エ
ネルギーを利用できるか、又は別の加速機によってさら
に高く又はもっと速くなるように力を与えられるか、又
は出発時と実質的に等しい高さで乗り物設備を出ていく
ことができる。付け加えると、高度増加プロセスは以下
の利点を有している。 (1)高度増加プロセスにより、ライダーと乗り物とは
従来の重力駆動システムによって得られた高さを越えた
高さを安全に得ることができる。 (2)ライダーに角運動量のより大きくより急速な変化
を楽しませることで、参加者のスリルを増加する。 (3)乗り物設備の長さを延長する。 ウォーター・コースターの説明 ウォーター・コースター実施例は、現存のウォータース
ライド及びウォーターライド・アトラクション技術を、
水平加速機、上方加速機、下方加速機、下方非加速推進
機、水平非加速推進機、上方非加速推進機、安定化/均
一化プロセス及び高度増加プロセスに開示された新しい
技術に結び付けたものである。図面の混乱を避けて容易
に理解され得るように説明を書くために、ウォーター・
コースターの図面を2枚用いる。図38は、加速機技術
とウォーター・コースター69a内に採用された高度増
加プロセスとを強調している。図39は、推進機技術と
ウォーター・コースター69b内に採用された安定化/
均一化プロセスとを強調している。
【0068】図38は、従来の出発プール72から始ま
るウォーター・コースター69bを示している。出発プ
ール72の次には、適当な材料、たとえば、樹脂含浸フ
ァイバーグラス、コンクリート、グナイト、防水木材、
ビニール樹脂、アクリル樹脂、金属等からなるアトラク
ション表面70が続いている。この表面は各部分に分割
して適当な水密シールによって端同士が連結して形成で
きる。アトラクション表面70は適切な構造支持部7
1、たとえば、木材、金属、ファイバーグラス、ケーブ
ル、土、コンクリート等によって支持されている。アト
ラクション表面70は本当は連続しているのだが、説明
のために以下のように分割され得る。従来の出発プール
72が接続されている下方シュート部の第1水平頂上部
70a' 、第1下方シュート部70b' 、下方シュート
部の第1底部70c' 、下方シュート底部70c' から
上方に延びる第1上昇部70d' 、上昇部70d' の第
1頂上70e' である。この次に、アトラクション表面
70は以下のように続く。下方シュート部の第2頂上7
0a" 、第2下方シュート部70b" 、下方シュート部
の第2底部70c" 、下方シュート底部70c" から上
方に延びる第2上昇部70d" 、及び上昇部70d" の
第2頂上70e" である。この後、アトラクション表面
70は以下のように続く。下方シュート部の第3頂上部
70a"'、第3下方シュート部70b"'、下方シュート
部の第3底部70c"'、下方シュート底部70c"'から
上方に延びる第3上昇部70d"'、及び上昇部70d"'
の第3頂上70e"'である。この後にアトラクション表
面70は以下のように続く。下方シュート部の第4頂上
部70a""、第4下方シュート部70b""、下方シュー
ト部の第4底部70c""、下方シュート底部70c""か
ら上方に延びる第4上昇部70d""、及び出発プール7
2に隣接した範囲内にある最終プール73と下方シュー
ト部の第1頂上70a' とを連結する、上昇部70d""
の第4頂上70e""である。
【0069】上方加速機42は、下方シュート底部70
c' から上方に延びる第1上昇部70d' においてアト
ラクション表面70の一部を形成するように配置されて
いる。水平加速機40aは下方シュート部の第2底部7
0c" においてアトラクション表面70の一部を形成す
るように配置されている。下方加速機44は第3下方シ
ュート部70b"'においてアトラクション表面70の一
部を形成するように配置されている。水平加速機40b
は、下方シュート部の第4頂上70a""においてアトラ
クション表面70の一部を形成するように配置されてい
る。構造支持部71はウォーター・コースター69aの
基礎となっている。
【0070】水源22は、通常の水流を従来の出発プー
ル72に与えるのと同様に、高圧水流を加速機40、4
2及び44に供給する。出発時のオーバーフローとライ
ダーの一時的うねりの滞留とは、遅い水を滑り面の外側
縁を越えさせて、あるいは水路の底部や側部に形成され
た開口を通して、あるいは前述された3連水路又は2連
水路によって排出されて除去される。波起こし用のタン
ク74は、システムが運転中止したときに水を保持して
おき、また排出された水を集めて再びポンプで持ち上げ
るのを容易にするための低い地点の貯溜池として機能す
る。
【0071】図39は、従来のスタート出発プール72
で始まるウォーター・コースター69bを示す。出発プ
ール72の次は、以下のように続く。下方シュート部の
第1頂上部70a' 、第1下方シュート部70b' 、下
方シュート部の第1底部70c' 、下方シュート底部7
0c' から上方に延びる第1上昇部70d' 、及び上昇
部70d' の第1頂上70e' である。この後にアトラ
クション表面70は以下のように続く。下方シュート部
の第2頂上部70a" 、第2下方シュート部70b" 、
下方シュート部の第1底部70c" 、下方シュート底部
70c" から上方に延びる第2上昇部70d" 、及び上
昇部70d" の第2頂上70e" である。この後、アト
ラクション表面70は以下のように続く。下方シュート
部の第3頂上部70a"'、第3下方シュート部70
b"'、下方シュート部の第3底部70c"'、下方シュー
ト底部70c"'から上方に延びる第3上昇部70d"'、
及び上昇部70d"'の第3頂上70e"'である。この後
にアトラクション表面70は以下のように続く。下方シ
ュート部の第4頂上部70a""、第4下方シュート部7
0b""、下方シュート部の第4底部70c""、下方シュ
ート底部70c""から上方に延びる第4上昇部70
d""、及び上昇部70d""の第4頂上70e""である。
この後にアトラクション表面70は以下のように続く。
下方シュート部の第5頂上部70a""' 、第5下方シュ
ート部70b""' 、及び出発プール72の下方の範囲に
ある最終プール73に接続される下方シュート部の第5
底部70c""'である。
【0072】上方加速機42a,42bは第1上昇部7
0d' においてアトラクション表面70の一部を形成す
るように配置されている。上方非加速推進機49は第2
上昇部70d" においてアトラクション表面70の一部
を形成するように配置されている。水平非加速推進機4
6は下方シュート部の第3底部70c"'においてアトラ
クション表面70の一部を形成するように配置されてい
る。下方非加速推進機52は第4下方シュート部70
b""においてアトラクション表面70の一部を形成する
ように配置されている。構造支持部71はウォーターコ
ースター69bの基礎となっている。
【0073】水源22は加速機42a,42bと非加速
推進機49,46及び52とに高圧水を供給する。通常
の水流を従来の出発プール72に供給するのはいうまで
もない。出発時のオーバーフローとライダーの一時的な
うねりによる滞留とは、遅い水を滑り面の外側縁を越え
させて排出するか、水路の底部や側部に沿って形成され
た開口を通して排出するか、前述した2連水路又は3連
水路によって除去される。波起こし用タンク74は、シ
ステム停止時に水を保持しておくのに加えて、排出され
た水を集めて再びポンプで汲み上げるのを容易にするた
めの低い点の貯水池として機能する。
【0074】従来のローラーコースターに類似して、図
示されたようにウォーター・コースターのレイアウトと
設計に関しては無数の可能性がある。可能性の例として
は、滑り面の輪郭を変更すること、滑り面の長さ、幅、
高さ及び角度を変更すること、新しく形成された滑り面
及び輪郭に合うように機能的に調整された加速機又は推
進機の配置変更及び接続の変更と、乗り物に複数のライ
ダーが乗り込むようにすることと、他の乗り物設備やア
トラクションに連結することと、特別の光、音及びテー
マに沿った効果を付け加えることがある。このような可
能性はすべて、この産業に現存してかつここでの開示に
よって制限されたり拡張されたりする、設計、構造及び
動作上のガイドラインに従うことになる。
【0075】上述の説明から、ウォーター・コースター
の利点が数多く明らかになる。 (1)" 重力だけの" ウォーターライド・アトラクショ
ンの物理的輪郭は、もはや機能上の必要性によってアト
ラクションの頂上部から底部に向かって徐々に傾斜する
必要がない。むしろ、下方、水平又は上方加速機又は推
進機を従来のウォーターライド・アトラクションに接続
することにより、さらに高度回復及び安定化/均一化プ
ロセスを利用することによって、ウォーターコースター
が標準的なローラーコースターに類似した機能上の物理
輪郭を持てるようになり、そこから生じる上昇、下降、
乗り越え、落下、捩じれ、ループ、回転等を行える。 (2)乗り物の長さは出発位置の高さに依存しない。 (3)乗り物設備の輪郭高さの変化は初期の出発高さを
越えることができる。 (4)出発位置と終了位置とを接続して" エンドレス・
ループ" 乗り物設備を提供できるし、他のアトラクショ
ンに接続することもできる。 (5)乗り物設備の出発プールと終了プールとは隣接す
ることができるし、実質的に同一の高さで接続すること
もできる。さらに最終プールを出発プールより高くする
こともできる。 (6)複数のライダー、滑り用乗り物及び特別な効果を
もたらすものを収容できる。 ウォーター・コースターの動作 図38では水源22が作動中である。ライダー29(乗
り物の有る無しにかかわらず)が出発プール72に入
り、下方シュート部70a' の頂上部を乗り越えて従来
の方法で下降を開始する。その後に第1下方シュート部
70b' 、下方シュート部の第1底部70c' に行く。
下方シュート底部70c' から上方に延びる第1上昇部
70d' に入ると、ライダー29は上方加速機42に遭
遇し、上方加速機42により加速され高度を増して上昇
部70d' と第1頂上部70e' とに至る。その後に、
ライダー29は下方シュート部の第2頂上部70a" 、
さらに第2下方シュート部70b" に連続して移行す
る。下方シュート部の第2底部70c" に入るとすぐ
に、ライダー29は水平加速機40aに遭遇し、水平加
速機40aによって加速され高さを増加させられて下方
シュート底部70c" から上方に延びる第2上昇部70
d" にさらに上昇部70d" の第2頂上70e" に至
る。その後に、ライダー29は下方シュート部の第3頂
上部70a"'に連続して移行する。第3下方シュート部
70b"'に入るとすぐに、ライダー29は下方加速機4
4に遭遇する。下方加速機44はライダー29を加速さ
せ(結局はライダーの高度を増加させる)、下方シュー
ト部の第3底部70c"'、下方シュート底部70c"'か
ら上方に延びる第3上昇部70d"'、さらに上昇部70
d"'の第3頂上部70e"'へと移動させる。下方シュー
ト部の第4頂上部70a""に入ると、ライダー29は水
平加速機40bに遭遇をする。水平加速機40bはライ
ダー29を加速させ(最終的にはライダーの高度を増加
させ)、第4下方シュート部70b""、下方シュート部
の第4底部70c"'、下方シュート底部70c"'から上
方に延びる第4上昇部70d""、上昇部70d""の第4
頂上70e""へと通らせて、ライダー29は従来の最終
プール73で滑りを終了し外に出る。
【0076】水源22は高圧水を加速機42、40a、
40b及び44に供給し、通常の水流を従来の出発プー
ル72に提供する。各加速機42、40a、40b又は
44から流れ出る水の速度は、摩擦に打ち勝ち、運動量
を移行し、さらにライダー29を連続した上昇部分の頂
上部に推進するのに必要な流れによって異なるようにな
っている。出発時のオーバーフローとライダーの一時的
うねりの滞留とは、遅い水を滑り面の外側縁から排出す
ることにより、又は水路の底部や側部に沿って形成され
た開口から排出することにより、前述した3連水路又は
2連水路によって排出することにより除去される。波起
こし用タンク74は、システムが停止した場合に水を保
持するし、また排出された水を集めたり再びポンプによ
って汲み上げるのを容易にするための低い点における貯
溜池として機能する。
【0077】図39に示されたウォーター・コースター
の変形例では、水源22が作動中である。ここでは、ラ
イダー29(乗り物の有る無しにかかわらず)が出発プ
ール70に入って下方シュート部の頂上部70a' を越
えて従来の方法で下降を開始する。その後に、ライダー
29は第1下方シュート部70b' 、下方シュート部の
第1底部70c' に至る。下方シュート底部70c' か
ら上方に延びる第1上昇部70d' に入ると、ライダー
29は2つの上方加速機42a,42bに遭遇する。こ
れらの加速機はライダー29を加速し高度を増して上昇
部70d' の第1頂上部70e' に到達させる。その後
に、ライダー29は下方シュート部の第2頂上部70
a" 、第2下方シュート部70b" 、及び下方シュート
部の第2底部70c" に至らせる。下方シュート底部7
0c" から上方に延びる第2上昇部70d" に入るとす
ぐに、ライダー29は上方非加速推進機49に遭遇す
る。この推進機は上昇部70d" の第2頂上70e" に
わたってライダー29を安定化/均一化させる。その後
に、ライダー29は下方シュート部の第3頂上部70
a"'と第3下方シュート部70b"'とに連続して移動す
る。下方シュート部の第3底部70c"'に入るとすぐ
に、ライダー29は水平非加速推進機46に遭遇する。
この推進機は、下方シュート底部70c"'から上方に延
びる第3上昇部70d"'と上昇部70d"'の第3頂上部
70e"'とへライダー29を安定化/均一化させて送り
出す。その後にライダー29は下方シュート部の第4頂
上部70a""へと連続して移行し、下方非加速推進機5
2に遭遇する。この推進機は第4下方シュート部70
b""の上でライダー29を安定化/均一化させて、その
状態で下方シュート部の第4底部70c""、下方シュー
ト底部70c""から上方に延びる第4上昇部70d""、
さらに上昇部70d""の第4頂上部70e""へと移動さ
せる。その後に、ライダー29は下方シュート部の第5
頂上部70a""' 、第5下方シュート部70b""' 、最
終プール73に接続された下方シュート部の最終底部7
0c""' へと連続して移行する。
【0078】水源22は高圧の水を加速機42a,42
bにまた非加速推進機49,46及び52に供給し、通
常の水流を従来の出発プール72に供給する。各非加速
推進機49,46及び52からそれぞれ流れ出る水の速
度は、連続する上昇部分の頂上部までライダー29を安
定化/均一化させるのに必要な流れによって異なる。出
発時のオーバーフローとライダーの一時的なうねりの滞
留とは、遅くなった水を滑り面の外側縁を越えて排出す
ることにより、水路の底部及び側部に沿った開口を通し
て排出することにより、又は前述した3連水路や2連水
路を介して排出することにより除去される。波起こし用
タンク74は、システム停止時に水を保持し、さらに排
出された水を集めて再びポンプによって汲み上げること
を容易にするための低い点における貯溜池として機能す
る。
【0079】ローラー・コースターや従来の水路乗り物
設備に類似して、本明細書で述べられたウォーター・コ
ースター69の動作に関しては様々な変形例がある。た
とえばライダーが水に濡れたりあるいは水に濡れないよ
うにできる一人又は複数が乗れる乗り物又はボートの仕
様、ウォーター・コースターの収容容量を増加させて複
数のライダーが滑れるようにすること、ウォーター・コ
ースター69を他の娯楽アトラクションに接続するこ
と、特別な光、音及びテーマに沿った効果を加えること
でウォーター・コースター69を強化することである。
これらの可能例はすべて、この産業において現存しかつ
本明細書の内容によって拡張された、設計、構造及び動
作のガイドラインにしたがったものになる。
【0080】したがって、本発明によって考案されたウ
ォーター・コースター69により、参加者がローラーコ
ースターに類似した輪郭と滑り特性とを有するウォータ
ー・アトラクションを滑れる。付け加えると、ウォータ
ー・コースター69は以下の利点を有している。 ・ライダーが1回の滑りで、高速ジェット水流によって
引き起こされ上方、下方及び水平の加速による光景、音
及び感覚を体験できる。この体験は参加者と見ている人
とに興奮をもたらすものである。さらに、ライダーはス
ピードを得ることにより、スリルを増やすことができ、
かつ次に続く従来のウォータースライド移動(たとえば
捩じれ、曲がり、ジャンプ、落下、フィナーレ等)に備
えられる。
【0081】・ライダー及び乗り物は、従来の重力駆動
システムで得られる回復高さを越えた回復高さを高度増
加プロセスによって安全に得ることができる。 ・安定化/均一化プロセスによって、ライダーの安全性
と性能の一貫性とを生み出す。 ・角運動量のより大きくより急速な変化をライダーに楽
しまさせて、参加者のスリルを増加させる。
【0082】・望ましい場合はエンドレス・ループを形
成できる。 前記説明は多くの実施例を含んでいるが、これらが本発
明の範囲を制限するものとして考慮されるべきではな
く、単に本発明の現在好ましい実施例をいくつか示して
いるだけである。たとえば、水平、上方及び下方加速機
又は推進機を構成するモジュールは1つではなく複数の
ノズルを有することができるし、ウォーター・コースタ
ーはたとえば曲がりくねっていたり、円形であったり、
渦巻き状であったり、螺旋状であったり、放物線を描い
ていたり、正弦波形状であったりと、図示されたものか
ら実質的に異なるような形状や比率や輪郭を有するよう
に変更できる。ウォーターライド内で用いられる乗り物
は車輪を有することができるし軌道上に乗ることができ
る。ライダーは流れの線に平行にではなくある角度で水
流に入ることができる。水流は所定時間で循環のオン・
オフをできるので、それにより、ライダーの間隔を空け
ることができるようになり、また水流をより効率的に使
用できる。
【0083】このように、本発明の範囲はクレームとそ
の均等範囲によって決定されるべきものであり、具体例
によって決められるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】推進モジュールの上面図である。
【図2】推進モジュールの側面図である。
【図3】一連の接続された推進モジュール及びライダー
の側面図である。
【図4】一人乗り用ウォータースライド推進モジュール
に用いられるサイズの調整用開口付きノズルを表してい
る。
【図5】直角側壁付きモジュールの上面図である。
【図6】直角側壁付きモジュールの斜視図である。
【図7】側壁に対して放物線状の半割りパイプ形状に一
体になった滑り面を有するモジュールを示している。
【図8】曲がり角を通り抜ける半割りパイプ形状のモジ
ュール内のライダーを表している。
【図9】側壁からノズルが入っているモジュールの上面
図を示している。
【図10】側壁から入るノズルを有するモジュールの斜
視図を示している。
【図11】ライダーより上方に位置するノズル付きモジ
ュールの斜視図を示している。
【図12】側壁と" 孔排出部" 機構を有するモジュール
を示している。
【図13】" オーバーフロー排出" 機構の斜視図であ
り、3連水路の例である。
【図14】3連水路の断面である。
【図15】3連水路内のライダーを表している。
【図16】上方に傾斜した3連水路の自己排出能力を経
時的に連続して表した3枚の図の1番目である。
【図17】上方に傾斜した3連水路の自己排出能力を経
時的に連続して表した3枚の図面の2番目である。
【図18】上方に傾斜した3連水路の自己排出能力を経
時的に連続して表した3枚の図面の3番目である。
【図19】" オーバーフロー排出" 機構の斜視図であ
り、2連水路の例である。
【図20】2連水路の断面である。
【図21】2連水路の曲がり角における様々な段階のラ
イダーを示している。
【図22】上方に傾斜した2連水路の自己排出能力を経
時的に連続して示した3枚の図面の1番目である。
【図23】上方に傾斜した2連水路の自己排出能力を経
時的に連続して示した3枚の図面の2枚目である。
【図24】上方に傾斜した2連水路の自己排出能力を経
時的に連続して示した3枚の図面の3番目である。
【図25】ライダーが乗った3つの水平加速モジュール
の概略図を表している。
【図26】作動中の水平加速機を表している。
【図27】ライダーが乗った3つのモジュールからなる
上方加速機の概略図を表している。
【図28】作動中の上方加速機を表している。
【図29】ライダーが乗っている3つのモジュールから
なる下方加速機の概略図を表している。
【図30】作動中の下方加速機を表している。
【図31】水平方向非加速推進機の概略図を示してい
る。
【図32】上方非加速推進機の概略図を示している。
【図33】下方非加速推進機の概略図を示している。
【図34】高さが一部は回復されるウォーター・アミュ
ーズメント・ライドの断面輪郭に異なったライダーが接
したときに先行技術に生じる問題を示している。
【図35】図34に示された問題を解決するウォーター
・アミューズメント・ライドの断面輪郭の概略図であ
り、安定化/均一化プロセスの例である。
【図36】高さが一部は回復されるウォーター・アミュ
ーズメント・ライドの断面輪郭に異なるライダーが接し
たときに先行技術に起こる制限を示している。
【図37】図36に示された制限を解決するためのウォ
ーター・アミューズメント・ライドの断面輪郭の概略図
であり、高さ増加プロセスの例である。
【図38】加速機の技術と高さ増加プロセスとを強調す
る、本発明のウォーター・コースター実施例を表してい
る。
【図39】推進機技術と安定化/均一化プロセスとを強
調する、本発明のウォーター・コースター実施例を表し
ている。
【符号の説明】
21 モジュール 22 水源 23 流量調整バルブ 24 流れ形成ノズル 25 平滑滑り面 26 モジュール接続部 27 側壁 28 可変ノズル開口 29 ライダー 30 ジェット水流 31 開口付き板 32 トンネルアーチ 33 一時的うねり 34 排出開口 35 3連水路 36 オーバーフロー水路 37 オーバーフロー水 38 孔付きオーバーフロー排出口 39 2連水路 40 水平加速機 41 水平加速機の端 42 上方加速機 43 上方加速機の端 44 下方加速機 45 下方加速機の端 46 水平非加速推進機 47 水平非加速推進機の端 48 滑り連続通路(水平非加速推進機) 49 上方非加速推進機 50 上方非加速推進機の端 51 滑り連続通路(上方非加速推進機) 52 下方非加速推進機 53 下方非加速推進機の端 54 滑り連続軌道(下方非加速推進機) 55 出発タンク(先行技術) 56 アトラクション表面(先行技術) 57 好ましい軌道 58 飛行軌道 59 失敗した軌道 60 アトラクション表面(安定化/均一化) 61 出発プール(高度増加プロセスなしで) 62 アトラクション表面(高度増加プロセスなしで) 63 補助なしの軌道 64 補助なしの頂点 65 アトラクション表面(高度増加プロセス) 66 頂点(高度増加プロセス) 69 ウォーターコースター 70 アトラクション表面(ウォーターコースター) 71 構造の支持部 72 出発プール(ウォーターコースター) 73 終了プール(ウォーターコースター) 74 波起こし用タンク

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウォータースライドに採用される流れ形成
    ノズルであって、 水源からの圧がかかった水を受けるようになっている取
    り入れ部と、 1つ又はそれ以上の細長く延びる開口に流体連通する排
    出部とを備え、 前記開口は前記ウォータースライドの滑り面の断面に一
    致する全体形状及び構成を有しており、前記開口は前記
    ウォータースライド上に向けてシート状ジェット水流を
    前記スライド上を滑る滑り手又は滑り乗り物の方向に実
    質的に平行な方向に投入することで前記滑り手又は滑り
    乗り物の速度を増減又は維持可能になっており、 前記1つ又はそれ以上の開口は調整可能であり、前記調
    整によりシート状ジェット水流の厚さ及び速度を好みに
    応じて調整することが可能である、 流れ形成ノズル。
  2. 【請求項2】前記1つ又はそれ以上の開口は前記ウォー
    タースライドの前記滑り面に形成された凹部内に配置さ
    れるようなサイズ及び構成となっている、請求項に記
    載の流れ形成ノズル。
  3. 【請求項3】前記1つ又はそれ以上の開口は実質的に前
    記ウォータースライドの前記滑り面の幅全体にわたって
    延びている、請求項1又は2に記載の流れ形成ノズル。
  4. 【請求項4】前記1つ又はそれ以上の開口は全体幅が約
    20〜200cmの範囲にあり、高さが約0.5〜40
    cmの範囲にある、請求項1〜のいずれかに記載の流
    れ形成ノズル。
  5. 【請求項5】前記1つ又はそれ以上の開口は単一の開口
    を有しており、 前記単一の開口は、平坦でほぼ長方形の断面を有してお
    り、全体幅が約20〜200cmの範囲にあり、高さが
    約0.5〜40cmの範囲にある、請求項1〜のいず
    れかに記載の流れ形成ノズル。
  6. 【請求項6】ウォータースライドに採用される推進モジ
    ュールであって、 前記ウォータースライドに沿って滑る滑り手又は滑り乗
    り物を受け止めかつ支持するようなサイズ及び構成を有
    する滑り面セグメントと、 前記滑り面セグメントの底部に近接して配置され、シー
    ト状ジェット水流を前記滑り面セグメント上に向けて前
    記滑り手又は滑り乗り物の方向に実質的に平行な方向に
    噴射するようになっている1つ又はそれ以上の開口に流
    体連通している、少なくとも1つの流れ形成ノズルと、 前記滑り面セグメントの片側又は両側に配置され動きの
    遅い水を排出するための1つ又はそれ以上の排出部と
    備え、 前記1つ又はそれ以上の開口は調整可能であり、前記調
    整によりシート状ジェット水流の厚さ及び速度を好みに
    応じて調整できる、 推進モジュール。
  7. 【請求項7】前記1つ又はそれ以上の開口は実質的に前
    記滑り面セグメントの幅全体にわたって延びている、請
    求項に記載の推進モジュール。
  8. 【請求項8】前記1つ又はそれ以上の開口は全体幅が約
    20〜200cmの範囲にあり、高さが約0.5〜40
    cmの範囲にある、請求項に記載の推進モジュール。
  9. 【請求項9】少なくとも1つの流れ形成ノズルが前記滑
    り面セグメントに形成された凹部内に配置され、 前記凹部は、前記1つ又はそれ以上の開口と前記滑り面
    セグメント上に投入されたシート状ジェット水流の厚さ
    とを実質的に収容するのに充分な深さを有している、請
    求項に記載の推進モジュール。
  10. 【請求項10】前記凹部の深さは、前記1つ又はそれ以
    上の開口に近接する前記滑り面セグメントの一端から他
    端に向かって徐々に減っており、 前記深さは前記滑り面セグメントに沿って投入されたシ
    ート状ジェット水流の厚さを充分に収容するものであ
    り、その結果、前記推進モジュール上を通りすぎていく
    滑り手又は滑り乗り物は前記推進モジュールに移ったり
    離れたりするときに実質的にスムーズに移行できる、請
    求項に記載の推進モジュール。
  11. 【請求項11】前記凹部の幅は深さが減るしたがって増
    加する、請求項1に記載の推進モジュール。
  12. 【請求項12】前記排出部は前記滑り面セグメントの側
    部に近接して形成された複数の小排出孔からなる、請求
    に記載の推進モジュール。
  13. 【請求項13】前記排出部は前記滑りセグメントの側部
    に近接して形成された複数のスロット又は孔からなる、
    請求項に記載の推進モジュール。
  14. 【請求項14】前記滑り面セグメントは、複数配置さ
    れ、連続して長く延びる滑り面を形成するように端部同
    士が接続されるようになっており、各々は前記ウォータ
    ースライドに沿って滑る滑り手又は滑り乗り物を受け止
    めかつ支持するサイズ及び形状を有しており前記排出部は、遅い水を排出するために前記滑り面セグ
    メントの片側又は両側に1つ又はそれ以上配置されてい
    る、請求項6に記載の推進モジュール
  15. 【請求項15】少なくとも1つの流れ形成ノズルが前記
    滑り面セグメントに形成された凹部内に配置され、 前記凹部は、前記滑り面セグメント上にシート状ジェッ
    ト水流を噴射するための前記1つ又はそれ以上の開口を
    実質的に収容するのに充分な深さを有している、請求項
    に記載の推進モジュール。
  16. 【請求項16】前記凹部の深さは前記1つ又はそれ以上
    の開口に近接する前記滑り面セグメントの一端から他端
    に向かって徐々に減っており、 前記深さは前記滑り面セグメントに沿って投入されたジ
    ェット水流の厚さを充分に収容するものであり、その結
    果、前記推進モジュール上を通っていく滑り手又は滑り
    乗り物は前記推進モジュール間で実質的にスムーズに移
    行できる、請求項1に記載の推進モジュール。
  17. 【請求項17】前記排出部は前記滑り面セグメントの側
    部に近接して形成された複数の小排出孔からなる、請求
    項1に記載の推進モジュール。
  18. 【請求項18】前記排出部は前記滑りセグメントの側部
    に近接して形成された複数のスロット又は孔からなる、
    請求項1に記載の推進モジュール。
  19. 【請求項19】ウォーターライドを製造するためのキッ
    トであって、 前記ウォーターライドに沿って滑る滑り手又は滑り乗り
    物を受け止めかつ支持するサイズ及び形状を有し、端部
    同士が接続されて実質的に連続した長く延びる滑り面を
    形成する1つ又はそれ以上の滑り面セグメントと、 各々が滑り面セグメントの1つと1つ又はそれ以上の流
    れ形成ノズルとを有し、前記1つ又はそれ以上の流れ形
    成ノズルは、前記滑り面セグメントの下方に配置されシ
    ート状ジェット水流を前記連続した長く延びる滑り面に
    沿って前記滑り手又は滑り乗り物の方向に実質的に平行
    な方向に投入するようになっている1つ又はそれ以上の
    開口に流体連通している、1つ又はそれ以上の推進モジ
    ュールと、 少なくとも1つの前記滑り面セグメントの片側又は両側
    に配置され動きの遅い水を排出するための1つ又はそれ
    以上の排出部とを備え、 少なくとも1つの流れ形成ノズルが前記滑り面セグメン
    トに形成された凹部内に配置され、 前記凹部は、前記1つ又はそれ以上の開口と前記滑り面
    セグメント上に投入されたシート状ジェット水流の厚さ
    とを実質的に収容するのに充分な深さを有しており、 前記凹部の深さは、前記1つ又はそれ以上の開口に近接
    する前記滑り面セグメントの一端から他端に向かって徐
    々に減っており、 前記深さは前記滑り面セグメントに沿って投入されたシ
    ート状ジェット水流の厚さを充分に収容するものであ
    り、その結果、前記推進モジュール上を通りすぎていく
    滑り手又は滑り乗り物は前記推進モジュールに移ったり
    離れたりするときに実質的にスムーズに移行できる、 ウォーターライド用キット。
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