JPH0711953A - 装軌車両の冷却ファンの駆動装置 - Google Patents

装軌車両の冷却ファンの駆動装置

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JPH0711953A
JPH0711953A JP17463893A JP17463893A JPH0711953A JP H0711953 A JPH0711953 A JP H0711953A JP 17463893 A JP17463893 A JP 17463893A JP 17463893 A JP17463893 A JP 17463893A JP H0711953 A JPH0711953 A JP H0711953A
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JP
Japan
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cooling fan
hydraulic pump
driven
gear
hydraulic motor
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Application number
JP17463893A
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English (en)
Inventor
Shunichi Okada
俊一 岡田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧ポンプの吐出量を制御して油圧モータに
より駆動される冷却ファンの回転数を制御する冷却ファ
ン駆動装置の、伝達効率を向上し、コストを安くする。 【構成】 シュラウド1に固着したケース2に、可変容
量型油圧ポンプ4で作動する油圧モータ3を装着し、油
圧モータ3の駆動軸5にサンギヤ6を固着する。ケース
2に、リングギヤ10を有し、エンジン15の駆動プー
リ16によりVベルト17を介して作動するVプーリ1
1を回転自在に装着する。サンギヤ6とリングギヤ10
とで遊星歯車装置を構成するプラネットギヤ12を支持
するキャリヤ13に冷却ファン14を取着する。冷却フ
ァン14を予め定めた回転数はVベルトにより駆動し、
回転数の増減は可変容量型油圧ポンプの吐出量を制御
し、サンギヤの回転数および回転方向を制御して行う。
そのため、伝達効率は良く、油圧ポンプ、モータの容量
も小さく、コストも安い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として大型のブルド
ーザやパワーショベル等の装軌式建設車両の、冷却ファ
ンの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、装軌車両の水冷式エンジンの冷却
はラジエータと冷却ファンにより行っており、冷却ファ
ンの駆動はエンジンの駆動プーリによりベルトを介して
行うのが普通である。この場合、動力の伝達効率は極め
て良好であるが、冷却ファンの回転数はエンジン回転数
により一義的に決まり、出力最大で、かつ高温地域にて
もオーバヒートしないように設定されているため、冷却
を必要としないエンジン始動直後の暖気運転時や、比較
的寒冷地での使用や、軽負荷作業時にとっては、余分な
冷却能力を有する回転数で駆動されており、エンジン出
力が無駄に消費されるという問題があった。その対策と
して、固定の油圧タンデムポンプを使用して冷却ファン
を駆動し、冷却水の水温を検知して水温が予め定められ
た値より高い場合には2ポンプ駆動による高速回転、低
い場合には1ポンプ駆動による低速回転に切り換える方
法、あるいは、可変容量式油圧ポンプを使用して冷却フ
ァンを駆動し、冷却水温によって冷却ファンの回転数を
制御する方法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成によれば、冷却水温により冷却ファンの回転数を制御
しているため、冷却水温が低い場合の無駄な馬力消費は
低減するが、逆に冷却ファンに最大出力を必要とする場
合には冷却ファンを油圧ポンプ、モータにより駆動して
いるため、動力の伝達効率がベルト駆動の半分ぐらいと
極めて悪く、そのための馬力のロスが大きい。また、可
変容量式の油圧ポンプを使用する場合、コストが高いと
いう問題がある。
【0004】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、ロス馬力が少なく、コストも安い装軌車両の冷
却ファンの駆動装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係る装軌車両の冷却ファンの駆動装置において
は、油圧ポンプの吐出量を制御し、油圧モータにより駆
動される冷却ファンの回転数を制御する冷却ファンの駆
動装置において、エンジンの駆動プーリにより駆動され
るリングギヤと、可変容量型油圧ポンプにより駆動され
る油圧モータと、前記油圧モータにより駆動されるサン
ギヤと、前記リングギヤと前記サンギヤとともに遊星歯
車装置を構成するプラネットギヤと、前記プラネットギ
ヤを保持するキャリヤに取着された冷却ファンとを具備
せることを特徴としている。
【0006】
【作用】上記構成によれば、冷却ファンの駆動装置を、
エンジンにより直接駆動されるリングギヤと、可変容量
式油圧ポンプを使用して駆動されるサンギヤと、リング
ギヤとサンギヤとともに遊星歯車装置を構成するプラネ
ットギヤを保持するキャリヤに取着した冷却ファンとに
より構成したため、冷却ファンを、予め定めた回転数で
エンジンにより直接駆動し、さらに可変容量式油圧ポン
プモータによりサンギャを駆動し、その回転数を変更す
ることにより、冷却ファンの回転数を任意に変更するこ
とができる。
【0007】
【実施例】以下に本発明に係る装軌車両の冷却ファンの
駆動装置の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は冷却ファン駆動装置の側面断面図であり、シュラ
ウド1に固着されたケース2には油圧モータ3が装着さ
れている。油圧モータ3は可変容量型油圧ポンプ4によ
り駆動される。油圧モータ3の駆動軸5はケース2に回
転自在に装着されたサンギヤ6にスプライン7により連
結されている。ケース2にはリングギヤ10を内設した
Vプーリ11が回転自在に装着されており、リングギヤ
10とサンギヤ6とに噛み合って遊星歯車装置を構成す
るプラネットギヤ12を保持するキャリヤ13には、冷
却ファン14が取着されている。Vプーリ11はエンジ
ン15の駆動プーリ16により、Vベルト17を介して
駆動される。18はラジェータである。
【0008】図2は冷却水温度自動調整式の冷却系統図
であり、A部は制御回路部分、B部は冷却ファン駆動部
分である。A部の20は冷却水の水温検出器、21は外
気温検出器、22は制御回路、23は比例制御弁であ
り、比例制御弁24はB部の可変容量型油圧ポンプ4に
接続している。可変容量型油圧ポンプ4はエンジン15
のパワーテイクオフ30により駆動される。31は車両
のパワーラインである。冷却ファン14の駆動部分の部
品構成、部品番号等は図1と同一なので説明は省略す
る。
【0009】つぎに作動について説明する。水温検出器
20および外気温検出器21からの信号を受けて制御回
路22は所要の演算をして比例制御弁23に信号を送
る。信号を受信した比例制御弁23は油圧を制御し、可
変容量型油圧ポンプ4の斜板傾転角を制御して吐出量を
制御するようになっている。可変容量型油圧ポンプ4が
油を吐出しない場合には油圧モータ3は回転せず、サン
ギヤ6は固定している。Vプーリ11はエンジン15の
駆動プーリ16により駆動され、キャリヤ13に固定さ
れた冷却ファン14は回転する。この回転数はブルドー
ザ等が通常稼働時必要とする最低限の回転数に設定され
る。ラジエータ18の水温が上昇すると可変容量型油圧
ポンプ4は、制御回路22からの信号を受信した比例制
御弁23からの指令により油を吐出し、油圧モータ3を
駆動してサンギヤ6をリングギヤ10と同一方向に回転
させ、キャリヤ13すなわち冷却ファン14を増速す
る。エンジン始動直後等、ラジエータ18の水温が低い
場合には、可変容量型油圧ポンプ4は、制御回路22か
らの指令により油の吐出方向を変え、油圧モータ3を逆
回転させて冷却ファン14の回転数を減速または極端な
場合0にする。なお、寒冷地でのエンジンやオペレータ
の暖気に必要なリバーシブルファンになるような反転使
用も可能である。以上の操作により、冷却水温度は自動
的に調整される。
【0010】いま、サンギヤ6の歯数をZS 、リングギ
ヤ10の歯数をZA 、油圧モータ3の回転数をNM 、V
プーリ11すなわちリングギヤ10の回転数をNE とす
ると、冷却ファン14の回転数NF は以下の式により求
められる。 NF =(ZA ・ NE +ZS ・ NM )/(ZA +ZS ) すなわち、油圧モータ3の回転数NM をリングギヤ10
の回転方向と同一方向に増大すれば冷却ファン14の回
転数は増大し、油圧モータ3を逆回転させればNM の値
は(−)となり冷却ファン14の回転数は減少する。
【0011】エンジン常用域では冷却ファン14はma
x回転とするので油圧モータ3もmax回転とする。す
なわち、 NFmax=(ZA ・ NE +ZS ・ NMmax)/(ZA
S ) となる。いま、冷却ファン14の抵抗トルクをTただ
し、716.2 は抵抗トルクをKgm 、回転数をrpm とした場
合の定数であるとすると冷却ファンの動力は NFmax・ T/716.2 となるが、これをエンジン側からNE ・ TE /716.2 、
油圧側からNM ・ TM /716.2 を出力すると、 NE ・ TE /716.2 +NMmax・ TM /716.2 =NFmax・ T/716.2 (1) となる。すなわち、冷却ファンの動力は伝達効率のよい
ベルト駆動と、伝達効率の悪い油圧駆動との和であり、
従来の100%油圧駆動のものより全体の伝達効率は良
い。したがって、油圧駆動に用いられる油圧ポンプ、モ
ータの容量も小型となる。 (1)式の関係は常に成り立っており、冷却ファン停
止、すなわち、NF =0なら −NE ・ TE /716.2 =NM ・ TM /716.2 となり、Vベルトの動力はすべて油圧に戻されてパワー
テイクオフよりエンジン以降のパワーラインに有効伝達
され、冷却ファンの出力は0となる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明は油圧ポン
プの吐出量を制御して油圧モータで駆動される冷却ファ
ンの回転数を制御する冷却ファン駆動装置を、エンジン
からVベルトで駆動されるリングギヤと、可変容量型油
圧ポンプと油圧モータとで駆動されるサンギヤと、リン
グギヤとサンギヤとで遊星歯車装置を構成するプラネッ
トギヤと、プラネットギヤを保持するキャリヤに取着さ
れた冷却ファンとで構成したため、Vベルトにより一定
の回転数で冷却ファンを駆動し、可変容量型油圧ポン
プ、モータでサンギヤを駆動することにより冷却ファン
の回転数を増減できる。そして、基本の動力はVベルト
駆動であるため伝達効率は良く、油圧ポンプ、モータは
回転数の増減のみに使用するため、全体としての伝達効
率は油圧ポンプ、モータのみを使用して冷却ファンを駆
動する場合に比してきわめて良好であり、油圧ポンプ、
モータの容量も小さくてすむため、完全に油圧ポンプで
駆動される冷却システムに対しコストも安い装軌車両の
冷却ファンの駆動装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却ファン駆動装置の側面断面図であ
る。
【図2】本発明の冷却ファン駆動装置の制御系を含んだ
系統図である。
【符号の説明】
3 油圧モータ 4 可変容量型油圧ポンプ 6 サンギヤ 10 リングギヤ 11 Vプーリ 12 プラネットギヤ 13 キャリヤ 14 冷却ファン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプの吐出量を制御し、油圧モー
    タにより駆動される冷却ファンの回転数を制御する冷却
    ファンの駆動装置において、エンジンの駆動プーリによ
    りベルト駆動されるリングギヤと、可変容量型油圧ポン
    プにより駆動される油圧モータと、前記油圧モータによ
    り駆動されるサンギヤと、前記リングギヤと前記サンギ
    ヤとともに遊星歯車装置を構成するプラネットギヤと、
    前記プラネットギヤを保持するキャリヤに取着された冷
    却ファンとを具備せることを特徴とする装軌車両の冷却
    ファンの駆動装置。
JP17463893A 1993-06-23 1993-06-23 装軌車両の冷却ファンの駆動装置 Pending JPH0711953A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998009025A1 (fr) * 1996-08-28 1998-03-05 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. Dispositif de refroidissement pour machine de construction
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