JPH07119345B2 - 塩化ビニル樹脂製ホースおよびチューブ - Google Patents

塩化ビニル樹脂製ホースおよびチューブ

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JPH07119345B2
JPH07119345B2 JP1008134A JP813489A JPH07119345B2 JP H07119345 B2 JPH07119345 B2 JP H07119345B2 JP 1008134 A JP1008134 A JP 1008134A JP 813489 A JP813489 A JP 813489A JP H07119345 B2 JPH07119345 B2 JP H07119345B2
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vinyl chloride
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chloride resin
tubes
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修 松本
昌一 ▲吉▼澤
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、温水白化性を改良した塩化ビニル樹脂製ホー
スおよびチューブに関する。
(発明が解決しようとする課題) 従来、塩化ビニル樹脂製の透明ホースおよびチューブで
は、約80℃以上の温水を通水すると、白化失透すること
があり、これを防ぐため樹脂に予めスズなどの安定剤を
配合したり、加工時の練りを強くしたり、あるいは内部
コーティングを施したりする方法が採られてきた。しか
し、スズなどの安定剤を配合する方法は毒性や臭気に問
題があり、練りを強くしたり内部コーティングを施す方
法は加工段階での条件の設定に可成の技術を必要とする
だけでなく、製造コストを高めるという問題があり、そ
の有効な対策の出現が強く望まれていた。
(課題を解決するための手段) 本発明はこの問題を解決すべく鋭意研究の結果達成され
たもので、 1)1種もしくは2種以上の平均重合度700〜4,000の塩
化ビニル樹脂100重量部、 2)1種もしくは2種以上の可塑剤30重量部以上、 3)シリコーンオイル0.1〜10重量部、 4)Ca-Zn系またはBa-Zn系有機安定剤0.5〜10重量部、
および 5)アクリル系加工助剤0.5〜10重量部 からなる塩化ビニル樹脂製ホースおよびチューブを提供
するものであり、この発明によれば特別な添加剤の配合
や加工方法の採用に依らなくても、温水通水時に白化失
透することのない良好なホースおよびチューブが与えら
れる。
これを説明すると、本発明において主成分として用いら
れる塩化ビニル樹脂は平均重合度が700〜4,000のもの
で、これらは1種または2種以上の組合せで用いること
ができる。この重合度が700未満のものは可塑剤の移行
性が高く、得られる成形品の物性が劣り、また重合度が
4,000を超えるものは高弾性、耐疲労性等の要求される
分野には用いられるが、一般にはコストが高く成形加工
性にも劣るため好ましくない。
第2成分として用いられる可塑剤は通常の軟質塩化ビニ
ル樹脂に使用されるもので、例えばジオクチルフタレー
ト、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート、ジブチル
フタレート、ジイソデシルフタレート等のフタル酸エス
テル系;ジオクチルアジペート、ジオクチルセバケート
等の直鎖二塩基酸系;トリフェニルフォスファイト等の
りん酸エステル系;トリメリット酸エステル系;および
ポリエステル系エポキシ化合物等が挙げられ、これらは
1種または2種以上の組合せで使用できる。
これらの可塑剤は前記塩化ビニル樹脂100重量部当り30
重量部以上、好ましくは軟質ホースおよびチューブの製
造に適した50〜100重量部の範囲で使用される。
第3成分としてのシリコーンオイルは塩化ビニル樹脂と
の親和性を改善し温水通水時の白化失透を防ぐ働きをす
るもので、これには例えば、ジメチルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェン
ポリシロキサン、α−メチルスチレン変性ポリシロキサ
ン、アルキル変性ポリシロキサン、アルコール変性ポリ
シロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル
変性ポリシロキサンなどが挙げられ、通常その1種また
は2種以上の混合物として使用されるが、これらシリコ
ーンオイルの粘度は400〜5,000cStのものが配合および
成形加工性の点から好ましい。
この使用量は塩化ビニル樹脂100重量部当り0.1〜10重量
部、好ましくは0.2〜3重量部でである。この使用量が
0.1重量部未満では前記の添加した効果が得られず、ま
た10重量部を超えるとホースおよびチューブの成形加工
性を著しく悪化させ、通常の成形法で良好な製品を得る
ことが困難となる。
第4成分として用いられるCa-Zn系またはBa-Zn系有機安
定剤は従来塩化ビニル樹脂用安定剤として広く知られて
いるもので、これにはステアリン酸カルシウムまたはバ
リウム、ラウリン酸カルシウムまたはバリウム、2−エ
チルヘキソイン酸バリウム、リシール酸バリウム等と、
ステアリン酸、ラウリン酸、ナフテン酸、または2−エ
チルヘキソイン酸亜鉛等との組合せなどが例示される。
これらのCa-Zn系またはBa-Zn系有機安定剤は塩化ビニル
樹脂100重量部当り0.5〜10重量部、好ましくは1.5〜4
重量部の割合で使用される。これが0.5重量部未満では
熱安定剤としての効果がなく、また10重量部を超えると
ブルーミングが発生して好ましくない。
さらに、第5成分のアクリル系加工助剤としてはメタク
リル酸メチル−アクリル酸ブチル共重合体などのメタク
リル酸メチル系共重合体が用いられる。
この添加量は塩化ビニル樹脂100重量部当り0.5〜10重量
部、好ましくは1〜3重量部の割合で使用される。これ
が0.5重量部未満では添加の効果がなく、また10重量部
を超えると量の増加の割合には加工性に影響しないので
経済的に好ましくない。
本発明の塩化ビニル樹脂製ホースおよびチューブの製造
に際しては、上述の各成分の他に、必要に応じて、炭酸
カルシウム、タルク、クレー等の充填剤、酸化防止剤、
紫外線防止剤、着色料等、通常の軟質塩化ビニル樹脂製
品の製造に用いられるものであれば任意に選択適用する
ことができる。
これらの配合物を従来公知の方法で混合し押出成形する
ことにより、本発明に係わる塩化ビニル樹脂製ホースお
よびチューブが得られる。
以下、本発明の具体的態様を実施例により説明するが、
本発明はここに記載された条件に限定されるものではな
い。
(実施例) 下記の材料を用いて、表に示す8種の試料を調製した。
塩化ビニル樹脂: TK-1300(信越化学工業(株)製) 可塑剤: ジオクチルフタレート(DOP) シリコーンオイル: KF-54(メチルフェニルシリコーンオイル、信越化学
工業(株)製) 安定剤: SP-55(カルシウム・亜鉛系有機安定剤) AP-543(バリウム・亜鉛系有機安定剤) Mark1178(ホスファイト系キレーター) エポキシ化大豆油 アクリル系加工助剤: P551(メタクリル酸メチル系共重合体) 各配合物を120℃まで加熱して混合し冷却した後、取出
してパウダーコンパウンドを得た。これを二軸押出し機
にて押出し、ホットカット法でペレット化し、直径約3m
m、長さ約3mmの円柱状ペレットコンパウンドとした。こ
れらのコンパウンドを使用して単軸押出し機にて外径20
mm、内径15mmのホース、および外径10mm、内径9mmのチ
ューブを押出し、各製品の温水白化度と加工性とを次の
方法により評価し、その結果を表に併記した。
〔温水白化度〕
上記のホースおよびチューブをそれぞれ150mmの長さに
切断し、90±2℃に調整された温浴中に1時間および12
時間浸漬し、常温に戻した後、平面になるように切断
し、濁度計を用いて濁度を測定し、その値を下記の基準
で判定した。
(判定基準)透過率% 判定 100〜75 ◎ 75未満〜50 ○ 50未満〜25 △ 25未満〜0 × 〔加工性〕 押出し加工性を次の基準で評価した。
(判定基準) ○:加工性良好。
△:加工性がやや悪い。
×:加工できない。
(発明の効果) 本発明による塩化ビニル樹脂製ホースおよびチューブは
特別な添加剤の使用や加工方法を採用しなくても、温水
通水時の白化失透のない良好な特性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83:04) (56)参考文献 特開 昭63−94503(JP,A) 特開 昭54−135840(JP,A) 特開 昭51−74042(JP,A) 特開 昭50−145455(JP,A) 特開 昭59−33343(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1)1種もしくは2種以上の平均重合度700〜4,000の塩
    化ビニル樹脂100重量部、 2)1種もしくは2種以上の可塑剤30重量部以上、 3)シリコーンオイル0.1〜10重量部、 4)Ca-Zn系またはBa-Zn系有機安定剤0.5〜10重量部、
    および 5)アクリル系加工助剤0.5〜10重量部 とからなる塩化ビニル樹脂製ホースおよびチューブ。
JP1008134A 1989-01-17 1989-01-17 塩化ビニル樹脂製ホースおよびチューブ Expired - Lifetime JPH07119345B2 (ja)

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JPH02187446A JPH02187446A (ja) 1990-07-23
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3377754B2 (ja) * 1998-09-28 2003-02-17 アキレス株式会社 ポリ塩化ビニル系樹脂組成物からなる透明軟質フィルム又はシート
JP6727769B2 (ja) * 2015-07-31 2020-07-22 東リ株式会社 浴室用内装シート

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