JPH07118976B2 - セラミックスの製造方法 - Google Patents

セラミックスの製造方法

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JPH07118976B2
JPH07118976B2 JP1084463A JP8446389A JPH07118976B2 JP H07118976 B2 JPH07118976 B2 JP H07118976B2 JP 1084463 A JP1084463 A JP 1084463A JP 8446389 A JP8446389 A JP 8446389A JP H07118976 B2 JPH07118976 B2 JP H07118976B2
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浩直 沼本
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規性のある形状を有するセラミックスの製造
方法に関するものであり、利用分野としては触媒担体用
基体あるいは一般用構造材として使用できる。
従来の技術 従来、触媒担体用基体としてはコーディェライトが一般
的であり、また、本発明者らが提案している再水和性ア
ルミナと溶融シリカと6チタン酸カリウムを焼結させた
セラミックス等があった。
しかし、これら従来の触媒担体用基体の製造方法は押し
出し成形法であり、その方法から得られる成形体はハニ
カム構造を有するセラミックスであった。その理由は触
媒性能を向上させるためには大きな幾何学的表面積を有
するハニカムセラミックスが、大きな空間速度に対して
も圧力損失が小さく、有利となるからであった。
発明が解決しようとする課題 しかし、このような製造方法から得られたハニカムセラ
ミックスは平板状ものであった。また、ハニカム構造の
ものは、大きな容積が必要とされる用途では最適である
が、湾曲、波形等の形状をした自由度の大きな触媒ある
いは応用範囲の広い触媒への展開を図ることは困難であ
った。
課題を解決するための手段 本発明の特徴は、 (1)無機耐熱材料製のグリーンシートにパンチング加
工で穴空けし、所定の形状をした薄板構造体とした後、
この薄板構造体を熱処理して得られること。
(2)無機耐熱材料製のグリーンシートにパンチング加
工で切り起こし突部を設け、所定の形状をした薄板構造
体とした後、この薄板構造体を熱処理して得られるこ
と。
(3)請求項1または2記載の発明において、無機耐熱
材料がAl2O3 5〜15wt%、SiO2 84〜94wt%、TiO2 0.8〜
5.0wt%、K2O 0.2〜1.2wt%の組成を有すること。セラ
ミックスの製造方法、である。
なお、グリーンシートの成形方法は、押出成形法、ドク
ターブレート法などが好適である。
作用 本発明は上記手段により、湾曲、波形等の所定の形状を
した薄板セラミックスやあるいはそれを複合化させるこ
とにより様々な形状のセラミックスを容易な方法で製造
することができる。そのことにより、用途展開あるい
は、従来ハニカムセラミックスが利用されていた触媒担
体などの分野での特性改善が期待できる。
また、湾曲、波形等の形状をした薄板セラミックスを製
造する加工性、生産性においても非常に優れている。
実施例 以下本発明の実施例について説明する。
(実施例1) 再水和性アルミナ8重量部、溶融シリカ88重量部、6チ
タン酸カリウム4重量部と、適量の成形バインダーとし
てセルロース繊維および油脂と、水とを混練して、押出
成形し、幅80mm,厚さ2.0mmのグリーンシートを得、それ
を135mmの長さに切断した。その後パンチング加工で、
ピッチ7.0mm、角4.5mmの穴空けを行って、第1図(a)
に示すような薄板構造体1を得た。さらにこの薄板構造
体1を湾曲した治具2、3によって両面から挟み、曲率
半径60mmの曲面状となるようにした(第1図(b))。
その後120℃で1時間乾燥した後、1200℃で1時間熱処
理し、第1図(c)に示すように、湾曲した薄板ハニカ
ムセラミックス4を得た。
上記薄板セラミックス4にAl2O3・CeO2(Al2O3:CeO2=1
0:5.16重量比、比表面積130m2/g)1000g、アルミナ含有
率10wt%のウォッシュコートバインダー1000g、硝酸ア
ルミニウム九水塩100g、水700gからなるスラリー(粘度
300cps)を使用して活性アルミナ層を2g被覆形成した。
その後、塩化白金酸、塩化パラジウム混合水溶液に含浸
後、500℃で1時間熱処理し、Pt、Pdをそれぞれ6mg、3m
g担持した湾曲状触媒体5を得た。
この触媒体5を使用して3個合わせて1つの円筒(内径
120mm、高さ70mm)とし、第2図および第3図に示すよ
うに、これらの触媒体5の上下端面にリング状の支持金
具6、7を配置して触媒体5を上下から挟み、支持金具
6、7を架橋金具8で連結固定することにより円筒状触
媒体Aを得た。
(実施例2) 実施例1におけるパンチング加工で穴空けされたグリー
ンシートを波形をした治具によって挟み、その後120℃
で1時間乾燥した後、1200℃で1時間熱処理し、波形を
した薄板ハニカムセラミックスを得た。
上記薄板セラミックスに実施例1と同様なスラリーを使
用して活性アルミナ層を2g被覆形成し、その後、Pt、Pd
をそれぞれ6mg、3mg担持した波形状触媒体9を得た。
この触媒体9を使用して2個の連結させて、第4図に示
すように、両触媒体9、9の間に連結用支持金具10を配
置し、また両端に固定用支持金具11をそれぞれ配置する
ことにより平板状触媒体Bを得た。
(実施例3) 実施例1におけるパンチング加工で穴空けされたグリー
ンシートを75℃の温水に浸漬し、グリーンシートに柔軟
性を発現させ、その後この薄板構造体を湾曲した治具上
に載せ、曲率半径60mmの曲面状となるようにした。その
後120℃で1時間乾燥した後、1200℃で1時間熱処理し
た。その結果、実施例1と同様な湾曲した薄板セラミッ
クスが得られた。
本実施例ではグリーンシートを温水中に浸漬し、成形体
を軟化させるので、実施例1のように湾曲した治具で挟
まなくても、湾曲した治具上に載せるだけで、湾曲加工
が可能であった。
(実施例4) 再水和性アルミナ8重量部、溶融シリカ88重量部、6チ
タン酸カリウム4重量部と、適量の成形バインダーとし
てポリビニルブチラールおよびフタル酸−ジ・n−ブチ
ルと、トルエン−エタノール混合液を混練し、ドクター
ブレート法で、実施例1と同様なグリーンシートを得、
その後パンチング加工で穴空けを行った。さらにこの薄
板構造体を湾曲した治具によって挟み、曲率半径60mmの
曲面状となるようにした。その後100℃で1時間乾燥し
た後、1200℃で1時間加熱処理した。その結果、実施例
1と同様な湾曲した薄板セラミックスが得られた。
(実施例5) 実施例1で得られたグリーンシートを使用し、パンチン
グ加工で切り起こし突部12aを設け、その後、このグリ
ーンシートを75℃の温水に浸漬し、グリーンシートに柔
軟性を発現させて第5図(a)に示すような薄板構造体
12を得た後、この薄板構造体12を凸状に湾曲した治具13
上に載せ(第5図(b))、曲率半径60mmの曲面状とな
るようにした。その後120℃で1時間乾燥した後、1200
℃で1時間熱処理した。その結果、第5図(c)に示す
ように、切り起こし突部12aを有する湾曲した薄板ハニ
カムセラミックス14を得られた。
上記薄板セラミックス14に実施例1と同様なスラリーを
使用して活性アルミナ層を2g被覆形成し、その後、Pt、
Pdをそれぞれ6mg、3mg担持した湾曲状触媒体を得た。
この触媒体を使用して3個合わせて実施例1と同様な構
成で、円筒状触媒体Cを得た。
(実施例6) 実施例5と同様な切り起こし突部を設ける加工をした
後、このグリーンシートを75℃の温水に浸漬し、グリー
ンシートに柔軟性を発現させて薄板構造体12(第6図
(a))を得、その後この薄板構造体12を凹状に湾曲し
た治具15上に載せ第6図(b)、曲率半径60mmの曲面状
となるようにした。その後120℃で1時間乾燥した後、1
200℃で1時間熱処理した。その結果、第6図(c)に
示すように、切り起こし突部12aを有する湾曲した薄板
ハニカムセラミックス16が得られた。
上記薄板セラミックス16に実施例1と同様なスラリーを
使用して活性アルミナ層を2g被覆形成し、その後、Pt、
Pdをそれぞれ6mg、3mg担持した湾曲状触媒体を得た。
この触媒体を使用して3個合わせて実施例1と同様な構
成で、円筒状触媒体Dを得た。
実施例1、2、5、6から得られた触媒体A,B,C,Dおよ
び、比較例として触媒無しのものについて、その触媒性
能を次のように評価した。
円筒状触媒体A,C,Dについては、第7図に示すように、
石油ポータブルストーブの天板部下面側に設置し、排ガ
スの浄化性能を1200Kcal/hの弱燃焼状態にし、天板上20
0mmの所でCO濃度を測定した。
平板状触媒体Bについては、第8図に示すように、石油
ポータブルストーブの天板部下面側の前面解放部に設置
し、上述と同様な燃焼状態で評価した。
以上の結果を、次表に示す。
本実施例と比較例とを比較すると、実施例のような触媒
体を設置することにより、石油ストーブからの排ガスを
浄化できることが明らかである。また、実施例1と実施
例2との差は実施例1のものは円筒形状であり、排ガス
の補集効率が実施例2に比べ優れていた。また、実施例
5、6は実施例1に切り起こし突部12aを設けたもので
あり、それにより排ガスとの接触面積を増加している。
その結果、触媒特性はさらに向上した。
また、2次的な効果として、本実施例の触媒体を設置し
たことにより、触媒体からの熱輻射(特に遠赤外線)に
より暖房効率も向上していることがわかった。
実施例1〜6では再水和性アルミナ、溶融シリカ、6チ
タン酸カリウムからなるセラミックスを用いたがこの三
成分系セラミックスは溶融シリカが母体となり、そのす
きまを再水和性アルミナと6チタン酸カリウムの液相が
結合させるセラミックスとなっている。そして、焼結温
度1200℃での収縮率が約5%とかなり小さいので、本発
明のようにグリーンシートを目的とする形状(湾曲、波
形等)に加工する場合には、塑性変形への差が小さく、
好ましい組成と言える。この再水和性アルミナ、溶融シ
リカ、6チタン酸カリウムからなるセラミックスはAl2O
3 5〜15wt%、SiO2 84〜94wt%、TiO2 0.8〜5.0wt
%、K2O 0.2〜1.2wt%の組成を有するものが収縮率が小
さく、得られたセラミックスの機械的強度等も充分であ
った。
発明の効果 本発明によれば、湾曲、波形等の所定の形状をしたセラ
ミックスあるいはそれを複合化させることにより様々な
形状のセラミックスを加工性、生産性よく、低コストで
製造することができる。このことにより、例えば触媒担
体の分野では補集効率のよい排ガス浄化用触媒担体用基
体を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(c)は本発明の実施例1における湾曲
した薄板ハニカムセラミックスの製造工程図、第2図は
実施例1における円筒状触媒体のの分解斜視図、第3図
はその一部を破断した外観図、第4図は本発明の実施例
2における波形状をした平板状触媒体の外観図、第5図
(a)〜(c)は本発明の実施例5における外方向に切
り起こし突部を有する湾曲した薄板ハニカムセラミック
スの製造工程図、第6図(a)〜(c)は本発明の実施
例6における内方向に切り起こし突部を有する湾曲した
薄板ハニカムセラミックスの製造工程図、第7図は円筒
状触媒体を評価するための石油ポータブルストーブの正
面図、第8図は平板状触媒体を評価するための石油ポー
タブルストーブの正面図である。 1……薄板ハニカム構造体、3……押え治具、4、14、
16……薄板ハニカムセラミックス、5……湾曲状触媒
体、9……波形状触媒体、12……薄板構造体、A、C、
D……円筒状触媒体、B……平板状触媒体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機耐熱材料製のグリーンシートにパンチ
    ング加工で穴空けし、所定の形状をした薄板構造体とし
    た後、この薄板構造体を熱処理して得られるセラミック
    スの製造方法。
  2. 【請求項2】無機耐熱材料製のグリーンシートにパンチ
    ング加工で切り起こし突部を設け、所定の形状をした薄
    板構造体とした後、この薄板構造体を熱処理して得られ
    るセラミックスの製造方法。
  3. 【請求項3】無機耐熱材料がAl2O3 5〜15wt%、SiO2 84
    〜94wt%、TiO2 0.8〜5.0wt%、K2O 0.2〜1.2wt%の組
    成を有する請求項1または2記載のセラミックスの製造
    方法。
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