JPH07118939A - ロータ式オープンエンド精紡機 - Google Patents

ロータ式オープンエンド精紡機

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Publication number
JPH07118939A
JPH07118939A JP25869193A JP25869193A JPH07118939A JP H07118939 A JPH07118939 A JP H07118939A JP 25869193 A JP25869193 A JP 25869193A JP 25869193 A JP25869193 A JP 25869193A JP H07118939 A JPH07118939 A JP H07118939A
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JP
Japan
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yarn
rotor
outer rotor
fiber bundle
yarn path
Prior art date
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Pending
Application number
JP25869193A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Kaneko
政司 金子
Noriaki Miyamoto
紀明 宮本
Yasuyuki Kawai
泰之 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07118939A publication Critical patent/JPH07118939A/ja
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  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速紡出時にも繊維束の引き出しを円滑に行
うことを可能とし、しかも糸継ぎ時に種糸の先端を繊維
集束部まで確実に到達させるとともに糸継ぎ後の糸を撚
伝播防止部に確実に導くことを可能にする。 【構成】アウターロータ内に、独立して積極駆動される
インナーロータ11がアウターロータと同軸線上に設けら
れている。インナーロータ11には引出し用糸道30と導入
用糸道31とが互いに連通する状態で形成されている。導
入用糸道31は糸継ぎ時に種糸を繊維集束部まで導く。引
出し用糸道30をアウターロータの開口側空間と区画する
区画壁32は導入用糸道31の開口の一部を覆うように形成
されている。区画壁32には撚伝播防止部33と案内面34と
が形成されている。案内面34はその先端の位置が撚伝播
防止部33よりアウターロータの開口端側で繊維集束部よ
りインナーロータ11の回転中心側にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロータ式オープンエンド
精紡機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にロータ式オープンエンド精紡機に
おいては、供給スライバがコーミングローラにより開繊
されて不純物が分離され、ばらばらに開繊された繊維が
高速回転するロータ内の負圧に基づいて繊維輸送チャン
ネル内に生じる気流によってロータ内に輸送される。そ
して、ロータ内へ輸送された繊維はロータの最大内径部
である繊維集束部(繊維集束溝)に集束され、ネーブル
の中心に設けられたガイド孔(糸引出し通路)から引出
しローラの作用により加撚されつつ引き出され、ボビン
にパッケージとして巻取られるようになっている。すな
わち、ロータ式オープンエンド精紡機においては、繊維
集束部に集束された繊維束(フリース)が繊維集束部か
らはぎ取られてネーブルの中心に形成されたガイド孔の
壁面に沿って引き出される。そして、繊維束がロータの
回転に伴いガイド孔の内壁面に沿って自転しながら引き
出されることによって繊維束に撚が加えられる。
【0003】ところが、繊維集束部に集束された繊維束
はロータの回転に伴う遠心力の作用で繊維集束部の内壁
面に付着しているだけである。従って、ガイド孔に沿っ
て自転しながら引き出される繊維束に加えられる撚が繊
維集束部に付着した状態で糸として引き出される以前の
繊維束にまで伝播し、繊維集束部内の繊維束が自転す
る。その結果、撚りかけ時に十分な張力が得られずに繊
維が十分に伸ばされない状態で撚が加えられるため、繊
維が真っ直ぐに撚り込まれず、糸強力が上がらないとい
う問題がある。
【0004】この問題を解決するために、特開平5−8
6512号公報には図16に示すような装置が提案され
ている。この装置では、繊維集束部91aを有するアウ
ターロータ91の内側にアウターロータ91と独立して
積極駆動されるインナーロータ92が設けられている。
インナーロータ92には繊維集束部91a近傍からネー
ブル93に形成された糸引出し通路94と対向する位置
まで繊維束(糸)を案内する糸道95が形成されてい
る。糸道95の繊維集束部91a側端部に撚伝播防止部
96が設けられている。
【0005】この装置では繊維集束部91aに集束され
た繊維束Fは、繊維集束部91aからはぎ取られてイン
ナーロータ92の糸道95に導かれ、アウターロータ9
1とほぼ等速で回転するインナーロータ92の回転によ
り加撚されながら糸Yとして引き出される。繊維集束部
91aからはぎ取られた繊維束Fに撚が加えられる際、
撚伝播防止部96の作用により繊維束Fに加えられる撚
が当該部分より上流(繊維集束部側)の繊維束Fに伝播
するのが抑制される。そして、繊維束Fは撚りかけ時に
繊維にテンションが加えられて繊維が引き伸ばされた状
態で撚りかけを受ける。その結果、繊維束を構成する繊
維が比較的真っ直ぐに伸びた状態で糸に撚り込まれ、引
張強度が大きな糸を製造することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来装
置では、インナーロータ92に形成された糸道95の繊
維集束部側端部に撚伝播防止部96が設けられているた
め、糸継ぎ時に糸引出し通路94から糸道95に挿入さ
れた種糸が繊維集束部91aまで到達し難い。その結
果、糸継ぎ成功率が低くなる。
【0007】又、前記従来装置では繊維束Fが繊維集束
部91aから直接アウターロータ91の中心側へ向かっ
て引き出されて、糸道95の入口部に導かれる。従っ
て、アウターロータ91の回転により作用する遠心力
が、全て引き出されつつある繊維束の引出しに抗する力
として掛かる状態で繊維束が引き出される。すなわち、
撚りの掛かっていない繊維束に大きな張力が作用する状
態となる。遠心力は角速度の二乗に比例するため、アウ
ターロータ91が高速回転されると撚りの掛かっていな
い繊維束を遠心力に抗して繊維集束部から直接アウター
ロータ91の中心側へ向かって引き出すことが困難とな
る。
【0008】この不都合を解消する装置として、本願出
願人は図17に示すように、インナーロータ92を繊維
集束部91aよりアウターロータ91の開口端と反対側
に設けた装置を考えた。この装置では繊維束Fはアウタ
ーロータ91の壁面に沿ってインナーロータ92側に引
き出された後、撚伝播防止部96の位置でその引き出し
方向がアウターロータ91の中心側に向かうように変更
される。その結果、撚りのかかっていない繊維束Fを移
動させるために必要な張力は、遠心力の壁方向の分力及
び繊維束Fと壁面との摩擦抵抗に打ち勝つ大きさとな
り、その値は遠心力に比較して小さな値となる。そし
て、アウターロータ91が高速回転される場合でも繊維
束Fの引き出しが円滑に行われる。
【0009】そして、糸継ぎ時に種糸の先端をアウター
ロータ91の繊維集束部91aまで確実に到達させるた
め、図18に示すように糸道95のインナーロータ回転
方向下流側に種糸導入用糸道97が糸道95と連通する
状態で形成されている。種糸導入用糸道97はアウター
ロータの開口端側が開放された凹部として形成されると
ともに、糸継ぎ時に繊維集束部の繊維束Fと繋がった糸
を撚伝播防止部96を経て糸道95に向かうように案内
するための案内面97aが形成されている。
【0010】糸継ぎ時には種糸導入用糸道97を経て種
糸が繊維集束部91aまで導かれた後、種糸が引き出さ
れて糸継ぎが行われる。そして、糸継ぎされた後の糸が
案内面97aに沿って移動し、撚伝播防止部96を経て
糸道95に案内されるようになっている。ところが、通
常紡出時の回転数90000rpm程度で糸継ぎを行う
と成功率が低いため、糸継ぎ時には回転数を30000
〜40000rpmとするので、糸に作用する遠心力が
弱くなる。その結果、糸Yは案内面97aに沿って撚伝
播防止部96まで導かれずに、図17,18に鎖線で示
すように撚伝播防止部96を経ずに糸引出し通路94へ
導かれる状態で安定し、撚伝播防止部96が機能しな
い。
【0011】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はアウターロータが高速回転され
る場合でも繊維束の引き出しを円滑に行うことができ、
しかも糸継ぎ時に種糸の先端をアウターロータの繊維集
束部まで確実に到達させるとともに糸を撚伝播防止部に
確実に導くことができるインナーロータを備えたロータ
式オープンエンド精紡機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、開繊された状態で供給さ
れた繊維が集束する繊維集束部を有するアウターロータ
内に、アウターロータと独立して積極駆動されるととも
に一部が糸引出し通路の端部と対応するインナーロータ
を設けたロータ式オープンエンド精紡機において、前記
インナーロータに通常紡出時に繊維集束部から引き出さ
れる繊維束を前記糸引出し通路まで案内する引出し用糸
道と、前記引出し用糸道と連通するとともに糸継ぎ時に
種糸を導入する導入用糸道とを設け、引出し用糸道の繊
維集束部の存在する平面に対してアウターロータの開口
端と反対側に撚伝播防止部を設け、前記撚伝播防止部に
向かって糸を案内する案内面を撚伝播防止部に対してイ
ンナーロータの回転方向後側に延びるとともに、その先
端の位置が前記撚伝播防止部よりアウターロータの開口
端側で繊維集束部よりインナーロータの回転中心側とな
るように設けた。
【0013】又、請求項2に記載の発明では、前記引出
し用糸道及び導入用糸道がアウターロータの開口側に向
かって開放するように形成された凹部により構成され、
前記撚伝播防止部が該凹部の壁面に突設されたピンによ
り構成され、前記案内面は該ピンの撚伝播防止部の先端
に連続して形成されている。
【0014】又、請求項3に記載の発明では、請求項1
に記載のロータ式オープンエンド精紡機において、前記
引出し用糸道がインナーロータの半径方向に沿って延び
るように形成され、導入用糸道が引出し用糸道よりイン
ナーロータの回転方向後側において引出し用糸道に沿う
とともに引出し用糸道に連通するように形成され、導入
用糸道のアウターロータの開口側を覆う区画壁にはイン
ナーロータの周縁寄りに導入用糸道及び引出し用糸道を
アウターロータの開口側に開放する開口部が形成され、
前記案内面の先端が該開口部に連続している。
【0015】
【作用】本発明では繊維輸送チャンネルからアウターロ
ータ内に送り込まれた開繊繊維はロータ壁面に沿って滑
動し、繊維集束部に集束される。繊維集束部に集束され
た繊維束の一端は引出しローラにより引き出される糸と
繋がっている。繊維束は繊維集束部からはぎ取られてイ
ンナーロータの回転により加撚されながら糸引出し通路
から糸として引き出される。繊維集束部からはぎ取られ
た繊維束はアウターロータの開口端と反対側にあるイン
ナーロータの糸道に向かってアウターロータの壁面に沿
って移動し、糸道の撚伝播防止部でその引き出し方向が
アウターロータの中心側に向かうように変更される。
【0016】糸継ぎ時には種糸が導入用糸道を経て繊維
集束部まで導かれ、種糸が繊維集束部に達した後、繊維
束とともに引き出される。その後、インナーロータの回
転速度が繊維束はぎ取り点の移動速度より遅くなるよう
に変更され、糸が導入用糸道からインナーロータの回転
方向前側にある引出し用糸道側へと案内面に沿って移動
する。そして、撚伝播防止部を経て引出し用糸道から糸
引出し通路へと導かれる通常紡出状態となる。
【0017】請求項2に記載の発明では、撚伝播防止部
と案内面とが1本のピンから構成されているので、製造
が簡単となる。又、請求項3に記載の発明では、導入用
糸道の開口部はインナーロータの周縁寄りにすなわちア
ウターロータの繊維集束部近傍に形成されているため、
糸継ぎ時に糸引出し通路から導入用糸道に導入された種
糸が、引出し用糸道の近くで繊維集束部に到達し易くな
る。
【0018】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明を具体化した第1実施例を図
1〜図6に従って説明する。図5に示すように機台フレ
ーム(図示せず)に固定されたベース1に、一対の回転
軸2(一方のみ図示)が軸受3を介して互いに平行に支
持されている。回転軸2の両端には支持円板4がそれぞ
れ一体回転可能に嵌着され、隣接する各一対の支持円板
4により楔状凹所(図示せず)が形成されている。楔状
凹所内には先端にアウターロータ6が嵌着固定された中
空のロータシャフト7が、その外周面が各支持円板4に
接触する状態で支承されている。2対の支持円板4間に
は複数錘共通の駆動ベルト8がロータシャフト7を支持
円板4に圧接する状態でロータシャフト7と直交する方
向に配設されている。そして、図示しない駆動モータに
より駆動ベルト8が駆動され、駆動ベルト8の走行によ
りロータシャフト7が回転駆動されるようになってい
る。
【0019】ロータシャフト7にはその両端に形成され
た大径部7a内にベアリング9が固定され、ロータシャ
フト7を貫通するシャフト10が前記ベアリング9を介
してロータシャフト7と同軸線上に回転自在に支持され
ている。シャフト10は先端にインナーロータ11が一
体回転可能に嵌着固定され、基端がスラスト軸受12に
当接している。シャフト10には前記駆動ベルト8と同
様複数錘共通に設けられた駆動ベルト13がシャフト1
0と直交する方向に走行する状態で圧接され、駆動ベル
ト13の走行によりシャフト10が回転駆動されるよう
になっている。スラスト軸受12は潤滑油Oが収容され
たケース14と、フェルト製のオイル供給部材15に支
承されたボール16と、ボール16にシャフト10の反
対側から当接する調整ネジ15aとを備えている。
【0020】アウターロータ6の開放側と対向する位置
に配設されたハウジング17には、ボス部18がアウタ
ーロータ6内に突出する状態に形成されている。ボス部
18にはフィードローラ19及びプレッサ20の作用に
より供給されるとともにコーミングローラ21により開
繊された繊維を、アウターロータ6内に案内する繊維輸
送チャンネル22の一端が開口されている。又、ハウジ
ング17と対向する位置にはアウターロータ6を覆うケ
ーシング23がハウジング端面にOリング24を介して
当接される状態で配設され、ケーシング23は負圧源
(図示せず)にパイプ25を介して接続されている。な
お、インナーロータ11はボス部18とインナーロータ
11との間のシール性を良くするため、できるかぎりボ
ス部18の端面との隙間が小さくなるようにシャフト1
0に固定されている。
【0021】ボス部18の中央には糸引出し通路26の
一端が開口されたネーブル27が配設されている。ヤー
ンパイプ28はネーブル27の中心線と交差する状態で
配設され、ヤーンパイプ28のネーブル27寄り端部2
8aが糸の撚開始点となっている。前記の構成はアウタ
ーロータ6及びインナーロータ11の構造を除き、基本
的に特開平5−86512号公報に開示されたものと同
じである。
【0022】アウターロータ6には繊維集束部6aを挟
んで開口端と反対側に繊維集束部6aより大径の収容部
6bが形成されている。アウターロータ6は収容部6b
が形成されるとともにロータシャフト7に嵌着された本
体6Aと、繊維集束部6aが形成されるとともに本体6
Aに圧入等により嵌着固定された環状部品6Bとから構
成されている。
【0023】インナーロータ11はその外径が繊維集束
部6aの径より大きな円盤状に形成され、収容部6b内
に収容された状態でシャフト10に嵌着固定されてい
る。インナーロータ11にはボス部18と対応する側の
中央部にネーブル27が遊嵌される凹部29が形成され
ている。ネーブル27はその先端が繊維集束部6aを含
む仮想平面よりアウターロータ6の底部側(開口側と反
対側)に位置するように配置されている。インナーロー
タ11には通常紡出時に繊維集束部から引き出される繊
維束を糸引出し通路26まで案内する引出し用糸道30
が、インナーロータ11の半径方向に延びるように形成
されている。引出し用糸道30は第1端部が繊維集束部
6aと対応する位置でアウターロータ6の開口側に開口
し、第2端部が凹部29の周面に開口している。
【0024】引出し用糸道30のインナーロータ11の
回転方向後側には、糸継ぎ時に種糸を導入する導入用糸
道31が引出し用糸道30に沿うとともに引出し用糸道
に連通するように形成されている。導入用糸道31は凹
部29に連続するとともにアウターロータ6の開口側が
開放された凹部として形成されている。引出し用糸道3
0をアウターロータ6の開口側空間と区画する区画壁3
2は導入用糸道31の開口の一部を覆う状態で、インナ
ーロータ11の回転方向後側へ突出するように形成され
ている。区画壁32には引出し用糸道30の第1端部側
にほぼ半円柱状の撚伝播防止部33が形成されている。
撚伝播防止部33と対応する位置における引出し用糸道
30の第1端部30aは紡出される糸の径より若干狭い
隙間に形成されている。
【0025】区画壁32は導入用糸道31と対向する部
分の厚さが、図2,4に示すように引出し用糸道30側
から先端側に向かって次第に薄くなるように形成されて
いる。又、区画壁32のインナーロータ11の外周寄り
部分は、アウターロータ6の開口側から見た場合、引出
し用糸道30の第1端部30aからインナーロータ11
の回転方向後側程導入用糸道31の開口が大きくなるよ
うにインナーロータ11の回転中心側に向かって斜めに
延びるように形成されている。すなわち、区画壁32に
は撚伝播防止部33に向かって糸Yを案内する案内面3
4が、撚伝播防止部33に対してインナーロータ11の
回転方向後側に延びるとともに、その先端の位置が撚伝
播防止部33よりアウターロータ6の開口端側で繊維集
束部6aよりインナーロータ11の回転中心側となるよ
うに形成されている。
【0026】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。紡出運転時には駆動ベルト8,13が同方向
に走行され、ロータシャフト7及びシャフト10を介し
てアウターロータ6及びインナーロータ11がそれぞれ
同方向に回転駆動される。インナーロータ11は繊維集
束部6aからの繊維束Fのはぎ取り速度より若干遅い速
度(アウターロータ6の回転速度より若干速い)で回転
する。この状態でコーミングローラ21の作用により開
繊されて繊維輸送チャンネル22からアウターロータ6
内に送り込まれた開繊繊維がアウターロータ6の内壁面
に沿って滑動し、繊維集束部6aに集束される。
【0027】繊維集束部6aに集束された繊維束Fは繊
維集束部6aからアウターロータ6の壁面に沿ってイン
ナーロータ11側に引き出される。そして、撚伝播防止
部33に巻き掛けられて引出し方向が変更され、引出し
用糸道30を経てネーブル27へと導かれてインナーロ
ータ11の回転により加撚されながら糸Yとして引き出
される。撚伝播防止部33と対応する位置における引出
し用糸道30の第1端部30aの隙間が狭いこととと、
繊維束Fが撚伝播防止部33に巻き付いた状態で引き出
されることにより、繊維束Fは当該箇所においてその自
転が抑制される。すなわち、撚りかけされつつ引き出さ
れる糸Y及び繊維束Fの自転が撚伝播防止部33と対応
する位置より上流の繊維束Fに伝播するのが抑制され
る。すなわち、撚伝播防止部33と対応する位置におい
て撚止めがなされる。従って、繊維束Fは撚りかけ時に
繊維にテンションが加えられて繊維が引き伸ばされた状
態で撚りかけを受け、繊維が真っ直ぐに撚り込まれるよ
うになって糸強力が増し、締まりの良い糸が得られる。
【0028】繊維束Fが繊維集束部6aから直接アウタ
ーロータ6の中心側へ向かって引き出されると、アウタ
ーロータ6の回転により作用する遠心力が、全て引き出
されつつある繊維束Fの引出しに抗する力として掛かる
状態で繊維束Fが引き出される。すなわち、撚りの掛か
っていない繊維束Fに大きな張力が作用する状態とな
る。遠心力は角速度の二乗に比例するため、アウターロ
ータ6が高速回転されると撚りの掛かっていない繊維束
Fを遠心力に抗して繊維集束部6aから直接アウターロ
ータ6の中心側へ向かって引き出すことが困難となる。
【0029】しかし、本発明の装置では繊維集束部6a
に集束された繊維束Fは撚りが掛かっていない状態で、
撚伝播防止部33と対応する位置までアウターロータ6
及びインナーロータ11の壁面上を摺動する。従って、
繊維束Fを移動させるために必要な張力は遠心力の壁方
向の分力及び繊維束Fと壁面との摩擦抵抗に打ち勝つ大
きさがあればよい。
【0030】図6に示すように、繊維束Fに作用する遠
心力をf、繊維束Fと壁面との摩擦係数をμ、壁面に対
する垂直方向と遠心力の作用する方向とのなす角度をθ
とすると、繊維束Fに作用する抗力N1 及び壁面と平行
に作用する力N2 は次式で表される。
【0031】N1 =f×(cosθ),N2 =f×(sinθ) 従って、繊維束Fを移動させるために必要な張力Tは次
式となる。 T=f×(sinθ)+μ×f×(cosθ) 摩擦係数μは10-1の大きさであり、 cosθ,sinθも1
より小さいので、張力Tは遠心力fに比較して小さな値
となり、繊維束Fに撚りが掛かっていなくても、繊維集
束部6aから撚伝播防止部33と対応する位置まで円滑
に移動される。そして、繊維束Fの引き出し方向が遠心
力の方向と反対側となる撚伝播防止部33からネーブル
27へ向かう位置では、繊維束Fに撚りが掛かった状態
となるので、アウターロータ6が高速回転されている場
合でも繊維束Fの引き出しが円滑に行われる。
【0032】次に糸継ぎ時の作用を説明する。糸継ぎ時
にはインナーロータ11の回転速度を繊維集束部6aか
らの繊維束Fのはぎ取り速度と同一で、アウターロータ
6の回転速度より若干速くする。そして、アウターロー
タ6及びインナーロータ11が通常紡出時より遅い速度
で回転駆動される。この状態で種糸がヤーンパイプ28
から糸引出し通路26内へ挿入される。種糸はアウター
ロータ6内の負圧に基づいて糸引出し通路26からアウ
ターロータ6内へ向かう空気流と、遠心力の作用とによ
りその先端が繊維集束部6aに到達する。次に図示しな
い引出しローラが正転駆動されて種糸が引き出される
と、繊維集束部6aに集束されている繊維束Fが種糸の
端部に巻付き、繊維集束部6aからはぎ取られて引き出
される。
【0033】糸継ぎ初期には、糸Yは図1〜図4にAで
示すように、撚伝播防止部33と係合しない状態で、繊
維束Fがインナーロータ11の導入用糸道31を経てネ
ーブル27へと導かれる状態で紡出される。次にインナ
ーロータ11の回転速度が繊維束Fのはぎ取り速度より
遅くなるように変更される。その結果、繊維束Fのはぎ
取り点の位置がインナーロータ11の回転方向前側に相
対移動し、繊維束F(糸Y)も同方向へ移動する。繊維
束Fの移動途中で糸Yが区画壁32の周縁と係合する状
態となる。区画壁32の導入用糸道31と対向する側に
撚伝播防止部33に向かって斜めに延びる案内面34が
形成されているため、区画壁32の周縁と係合する状態
から糸Yは案内面34に沿って円滑に移動する。そし
て、図2,3にBで示す状態を経て、図1〜図4にCで
示すように撚伝播防止部33と係合する状態となる。そ
の後、アウターロータ6及びインナーロータ11の回転
速度が通常紡出速度まで上昇され、糸Yは撚伝播防止部
33と係合しながら引き出される状態で紡出される。
【0034】(実施例2)次に第2実施例を図7,8に
従って説明する。この実施例では導入用糸道31の構成
が前記実施例と異なっており、その他の構成は同じであ
り、同一部分は同一符号を付して説明する。
【0035】導入用糸道31は区画壁32によりアウタ
ーロータ6の開口側空間と区画され、区画壁32にはイ
ンナーロータ11の周縁寄りに引出し用糸道30の第1
端部30aに連続する開口部32aが形成されている。
区画壁32は前記実施例の区画壁32の先端を延長して
導入用糸道31を構成する凹部を覆う状態に形成されて
いる。開口部32aは第1端部30aからインナーロー
タ11の回転方向後方へ向かって次第に拡大されるよう
に形成されている。
【0036】この実施例の装置においても、紡出運転時
には前記実施例と同様に繊維集束部6aから引き出され
た繊維束Fが第1端部30aから撚伝播防止部33を経
て引出し用糸道30を通過し、糸引出し通路26から糸
Yとして引き出される。従って、繊維束Fは繊維が引き
伸ばされた状態で撚りかけを受け、繊維が真っ直ぐに撚
り込まれるようになって糸強力が増し、締まりの良い糸
が得られる。
【0037】一方、糸継ぎ時に種糸がヤーンパイプ28
から糸引出し通路26内に挿入されると、種糸はアウタ
ーロータ6内の負圧に基づいて糸引出し通路26からア
ウターロータ6内へ向かう空気流と、遠心力の作用とに
よりその先端が繊維集束部6aに到達する。このとき、
導入用糸道31のアウターロータ6の開口側は開口部3
2aを除いて区画壁32で覆われているため、アウター
ロータ6内の負圧に基づいて糸引出し通路26からアウ
ターロータ6内へ向かう空気流は主として導入用糸道3
1に流入する状態となる。従って、糸引出し通路26内
に挿入された種糸は、円滑に導入用糸道31内に導かれ
て開口部32aを経てアウターロータ6内へ導かれ、繊
維集束部6aに到達する。その結果、種糸は開口部32
aの近くで繊維束Fと繋がり、案内面34に沿って糸Y
が撚伝播防止部33に導かれる。
【0038】(実施例3)次に第3実施例を図9〜図1
1に従って説明する。この実施例では撚伝播防止部及び
案内面がピンにより構成されている点と、引出し用糸道
30及び導入用糸道31をアウターロータ6の開口側空
間と区画する区画壁32が存在しない点とが前記両実施
例と大きく異なっている。
【0039】インナーロータ11には引出し用糸道30
及び導入用糸道31を構成する凹部35が、インナーロ
ータ11の半径方向に延びるように凹部29に連続して
形成されている。凹部35はアウターロータ6の開口側
に開放されている。凹部35のインナーロータ11の回
転方向前側の壁面35aには撚伝播防止部33及び案内
面34を構成するピン36が、インナーロータ11の外
周寄り位置に突設されている。ピン36はインナーロー
タ11の半径方向と直交する状態で延びる基端部と、そ
の先端からインナーロータ11の回転方向後側、アウタ
ーロータ6の開口側及びインナーロータ11の回転中心
側へ向かって斜めに延びる部分とから構成されている。
ピン36はその先端が凹部35の開口端より外側に突出
する位置まで延出され、基端部は凹部35の外周寄り壁
面35bとの隙間が紡出される糸の径より若干狭くなる
ように形成されている。そして、基端部が撚伝播防止部
33となり、斜めに延びる部分が案内面34となる。
【0040】この実施例においても前記両実施例と同様
に、通常紡出時において繊維束Fは繊維が引き伸ばされ
た状態で撚りかけを受け、繊維が真っ直ぐに撚り込まれ
るようになって糸強力が増し、締まりの良い糸が得られ
る。
【0041】又、糸継ぎ時には図9(a)等にAで示す
ように導入用糸道31を経て引き出されている糸Yが、
繊維束Fのはぎとり点の移動に伴ってインナーロータ1
1の回転方向前側に移動し、移動途中でピン36と係合
する。そして、その後は案内面34に沿って移動して撚
伝播防止部33と係合する位置に導かれ、図9(a)等
にCで示す状態となる。種糸の挿入時に種糸がピン36
の先端よりインナーロータ11の回転方向上流側を通過
する状態で繊維集束部6aの繊維束Fに繋がる状態とな
る場合もある。しかし、ピン36の先端が凹部35の開
口端より外側に突出しているので、はぎ取り点が移動す
る間に糸Yがピン36と係合する状態となる。そして、
案内面に沿って移動されて糸Yが撚伝播防止部33と係
合する位置に導かれる。
【0042】又、この実施例では凹部35の壁面35a
にピン36を突設することで、撚伝播防止部33及び案
内面34が係合されるため製作が容易となる。又、撚伝
播防止部33と壁面34bとの間隔は紡出する糸の太さ
により最適値が異なる。前記各実施例ではその間隔を変
更する場合はインナーロータ11全体を交換する必要が
ある。しかし、この実施例では径の異なるピン36を用
意しておき紡出条件に対応してピンを交換するだけで間
隔を最適な値とすることができる。
【0043】(実施例4)次に第4実施例を図12〜図
15に従って説明する。この実施例は撚伝播防止部と対
応する壁面との間隔が可変に構成されている点が前記各
実施例と大きく異なっている。
【0044】インナーロータ11には引出し用糸道30
及び導入用糸道31が、インナーロータ11の半径方向
に延びるように互いに連通するとともに凹部29に連通
して形成されている。引出し用糸道30のインナーロー
タ11の回転方向前側の壁面30bには、支持レバー3
7が回動可能に支持されている。支持レバー37には支
軸38が突設され、壁面30bに設けられた軸受(図示
せず)に支軸38が回動可能に支持されている。引出し
用糸道30及び導入用糸道31のインナーロータ11の
周縁寄り壁面30c,31cはアウターロータ6の底部
に近い側ほど中心からの距離が大きくなるように斜めに
形成されている。支持レバー37の側面には壁面30c
寄りに係合片39が突設されている。係合片39はその
基端側からほぼ半分が一定厚さ及び一定幅を有して撚伝
播防止部33を構成し、残りの半分が先端側ほど薄くか
つ壁面30cとの距離が大きくなるように形成されてい
る。又、係合片39の周縁部は円弧面となるように形成
されている。なお、係合片39を含めた支持レバー37
の重心はその回動中心より係合片39側にある。
【0045】引出し用糸道30及び導入用糸道31をア
ウターロータ6の開口側空間と区画する区画壁32に
は、支持レバー37と対応する箇所に開口部32bが形
成され、開口部32bよりインナーロータ11の回転方
向後側には壁面31cに沿って開口部32cが形成され
ている。開口部32cはその幅がインナーロータ11の
回転方向後側ほど拡がるように形成されている。又、区
画壁32にはアウターロータ6の開口側と対応する側
に、係合片39の先端を収容する凹部40が両開口部3
2b,32cと連通する状態で形成されている。又、区
画壁32は導入用糸道31のインナーロータ11の回転
方向後側寄り部分と対応する所定幅の箇所が一定の厚さ
で薄く、その部分からインナーロータ11の回転方向前
側寄り部分に向かって次第に厚くなるように形成されて
いる。すなわち、案内面34が撚伝播防止部33に向か
って斜めに延びるように形成されている。
【0046】図14に示すように、繊維集束部6aを含
む平面と平行な平面上に重心及び回動中心が位置するよ
うに支持レバー37が配置された状態において、撚伝播
防止部33が壁面30cと接触するようになっている。
そして、支持レバー37の回動に伴って撚伝播防止部3
3が壁面30cに対して接触、離隔可能となっている。
【0047】そして、図15に示すように、紡出時には
繊維束Fの引出し力により支持レバー37が繊維束Fの
引き出し方向に回動され、撚伝播防止部33と壁面30
cとの間隔が拡がる。インナーロータ11の回転中は支
持レバー37を図14の位置(基準位置)に配置させる
ように遠心力が作用し、係合片39はその力により繊維
束Fを壁面30cに押圧する。この押圧力はインナーロ
ータ11の回転数が一定の場合、基準位置からの回動角
度と、重心と回動中心間の距離と、回動中心と撚伝播防
止部33間の距離との関数となる。重心と回動中心間の
距離と、回動中心と撚伝播防止部33間の距離は支持レ
バー37の形状により決まる。支持レバー37の形状を
適宜設定することにより、繊維束Fに所望の押圧力が加
わった状態で紡出できる。
【0048】糸継ぎ時には第2実施例と同様に、糸引出
し通路26内に挿入された種糸が円滑に導入用糸道31
内に導かれて開口部32cを経てアウターロータ6内へ
導かれ、開口部32cの近傍で繊維集束部6aに到達す
る。そして、種糸は開口部32cの近くで繊維束Fと繋
がり、糸継ぎされた後の糸Yは開口部32cを通過する
位置から案内面34に沿って係合片39側へと移動さ
れ、撚伝播防止部33と係合する図12(a)等にCで
示す状態となる。
【0049】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、例えば、第1及び第2実施例において撚
伝播防止部33を区画壁32と一体に形成する代わり
に、別部材としてもよい。その場合、実施例4のように
案内面34が撚伝播防止部33を構成する部材の一部と
オーバーラップするように配置されるのが好ましい。
又、撚伝播防止部33を構成する部材として湾曲した板
バネを使用してもよい。板バネを使用した場合は、紡出
糸の太さが変動する際に板バネが撓むことにより、繊維
束Fに対して無理な押圧力が作用するのが防止される。
【0050】又、インナーロータ11の形状は円盤状に
限らず、回転時の動バランスが保てる形状であればよ
い。又、撚伝播防止部33の周面に多数の筋を周方向に
沿って形成してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ア
ウターロータが高速回転される場合でも繊維束の引き出
しを円滑に行うことができる。しかも糸継ぎ時に種糸の
先端をアウターロータの繊維集束部まで確実に到達させ
るとともに糸を撚伝播防止部に確実に導くことができ、
糸継ぎ成功率が向上する。
【0052】又、請求項2に記載の発明では、前記の効
果に加えて製造が容易となる。又、請求項3に記載の発
明では、導入用糸道を区画壁によって覆うことにより、
空気流は確実に種糸を引出し用糸道まで運び、糸継ぎ成
功率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例の部分断面図で
ある。
【図2】インナーロータの正面図である。
【図3】アウターロータの開口側から見たインナーロー
タと糸との関係を示す一部省略図である。
【図4】インナーロータの部分概略斜視図である。
【図5】オープンエンド精紡機の一部破断概略側面図で
ある。
【図6】繊維束に作用する力の関係を示す模式図であ
る。
【図7】(a)は第2実施例のインナーロータの正面図
であり、(b)はアウターロータの開口側から見たイン
ナーロータと糸との関係を示す一部省略図である。
【図8】第2実施例のインナーロータの部分概略斜視図
である。
【図9】(a)は第3実施例のインナーロータの正面図
であり、(b)はアウターロータの開口側から見たイン
ナーロータと糸との関係を示す一部省略図である。
【図10】第3実施例のインナーロータの部分概略斜視
図である。
【図11】第3実施例の部分断面図である。
【図12】(a)は第4実施例のインナーロータの正面
図であり、(b)はアウターロータの開口側から見たイ
ンナーロータと糸との関係を示す一部省略図である。
【図13】第4実施例のインナーロータの部分概略斜視
図である。
【図14】第4実施例の装置の糸継ぎ時の部分断面図で
ある。
【図15】同じく紡出時の部分断面図である。
【図16】従来装置の部分断面図である。
【図17】繊維束をアウターロータの内壁面に沿って撚
伝播防止部まで引き出す装置の部分断面図である。
【図18】同じくインナーロータと糸との関係を示す一
部省略図である。
【符号の説明】
6…アウターロータ、6a…繊維集束部、11…インナ
ーロータ、26…糸引出し通路、27…ネーブル、30
…引出し用糸道、31…導入用糸道、32…区画壁、3
2a,32b,32c…開口部、33…撚伝播防止部、
34…案内面、35…引出し用糸道及び導入用糸道を構
成する凹部、壁面…35a、36…ピン、F…繊維束、
Y…糸。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開繊された状態で供給された繊維が集束
    する繊維集束部を有するアウターロータ内に、アウター
    ロータと独立して積極駆動されるとともに一部が糸引出
    し通路の端部と対応するインナーロータを設けたロータ
    式オープンエンド精紡機において、 前記インナーロータに通常紡出時に繊維集束部から引き
    出される繊維束を前記糸引出し通路まで案内する引出し
    用糸道と、前記引出し用糸道と連通するとともに糸継ぎ
    時に種糸を導入する導入用糸道とを設け、引出し用糸道
    の繊維集束部の存在する平面に対してアウターロータの
    開口端と反対側に撚伝播防止部を設け、前記撚伝播防止
    部に向かって糸を案内する案内面を撚伝播防止部に対し
    てインナーロータの回転方向後側に延びるとともに、そ
    の先端の位置が前記撚伝播防止部よりアウターロータの
    開口端側で繊維集束部よりインナーロータの回転中心側
    となるように設けたロータ式オープンエンド精紡機。
  2. 【請求項2】 前記引出し用糸道及び導入用糸道はアウ
    ターロータの開口側に向かって開放するように形成され
    た凹部により構成され、前記撚伝播防止部は該凹部の壁
    面に突設されたピンにより構成され、前記案内面は該ピ
    ンの撚伝播防止部の先端に連続して形成されている請求
    項1に記載のロータ式オープンエンド精紡機。
  3. 【請求項3】 前記引出し用糸道はインナーロータの半
    径方向に沿って延びるように形成され、導入用糸道は引
    出し用糸道よりインナーロータの回転方向後側において
    引出し用糸道に沿うとともに引出し用糸道に連通するよ
    うに形成され、導入用糸道のアウターロータの開口側を
    覆う区画壁にはインナーロータの周縁寄りに導入用糸道
    及び引出し用糸道をアウターロータの開口側に開放する
    開口部が形成され、前記案内面の先端が該開口部に連続
    している請求項1に記載のロータ式オープンエンド精紡
    機。
JP25869193A 1993-10-15 1993-10-15 ロータ式オープンエンド精紡機 Pending JPH07118939A (ja)

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