JPH07118775A - 低熱膨張率強靱サーメットの製造法 - Google Patents
低熱膨張率強靱サーメットの製造法Info
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- JPH07118775A JPH07118775A JP5287295A JP28729593A JPH07118775A JP H07118775 A JPH07118775 A JP H07118775A JP 5287295 A JP5287295 A JP 5287295A JP 28729593 A JP28729593 A JP 28729593A JP H07118775 A JPH07118775 A JP H07118775A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 超硬合金製工具を代替しうる、軽量、高硬
度、高靱性で、かつ低熱膨張率であるサーメットの製造
法を提供する。 【構成】 サーメットの結合相を、Feを主体とし、こ
れにNi、Coを加え、超不変鋼組成に近いものとし、
この結合相にたいして高い抗折力の得られる硬質相粉末
を使用し、使用粉末粒度を、Fe粉のみ粒径2〜4μm
とし、その他は0.1〜1μmとすることにより、密度
が10g/cm3 以下、硬度がロックウェルAスケール
で88以上、抗折力が200kg/mm2 以上でかつ熱
膨張率が8×10-6/℃以下のサーメットの製造法。
度、高靱性で、かつ低熱膨張率であるサーメットの製造
法を提供する。 【構成】 サーメットの結合相を、Feを主体とし、こ
れにNi、Coを加え、超不変鋼組成に近いものとし、
この結合相にたいして高い抗折力の得られる硬質相粉末
を使用し、使用粉末粒度を、Fe粉のみ粒径2〜4μm
とし、その他は0.1〜1μmとすることにより、密度
が10g/cm3 以下、硬度がロックウェルAスケール
で88以上、抗折力が200kg/mm2 以上でかつ熱
膨張率が8×10-6/℃以下のサーメットの製造法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低熱膨張率と靱性、耐
摩耗性を必要とする工具材料、軽量かつ熱衝撃抵抗を必
要とする熱間圧延用ロール材料等に好適なサーメットの
製造法に関する。
摩耗性を必要とする工具材料、軽量かつ熱衝撃抵抗を必
要とする熱間圧延用ロール材料等に好適なサーメットの
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】TiC基サーメットは、TiCを硬質相
主成分とし、鉄族金属を結合相とした液相焼結で製造さ
れるが、鉄族金属といっても、結合相金属の主成分に、
Feを使用して、高強度の得られた事例はなく、高強度
サーメットの結合相金属の主成分には、Niが使用さ
れ、Mo、またはMo2 Cを同時添加することによっ
て、TiCとの濡れを良くすることにより、高抗折力を
得ている。このサーメットの硬度、抗折力は超硬合金に
近い特性を有するが、熱膨張率は8〜9×10-6/℃
で、超硬合金の約6×10-6/℃に比べて大きい。超硬
合金より軽く、硬度、抗折力が超硬合金に近く、かつ熱
膨張率の小さいTiC基サーメット、例えば、密度が1
0g/cm3 以下、ロックウェルAスケール硬度が88
以上、抗折力が200kg/mm2 以上で、かつ熱膨張
率が8×10-6/℃以下であるようなTiC基のサーメ
ットを、従来のサーメットの中に見出だすことはできな
い。結合相をNiでなく、Fe−36%Ni等の低熱膨
張率の合金とすれば、熱膨張率を低くできるはずである
が、Fe−Ni合金を結合相としたTiC基サーメット
で、高強度を得られる製造技術が、まだ見出だされてい
ない。
主成分とし、鉄族金属を結合相とした液相焼結で製造さ
れるが、鉄族金属といっても、結合相金属の主成分に、
Feを使用して、高強度の得られた事例はなく、高強度
サーメットの結合相金属の主成分には、Niが使用さ
れ、Mo、またはMo2 Cを同時添加することによっ
て、TiCとの濡れを良くすることにより、高抗折力を
得ている。このサーメットの硬度、抗折力は超硬合金に
近い特性を有するが、熱膨張率は8〜9×10-6/℃
で、超硬合金の約6×10-6/℃に比べて大きい。超硬
合金より軽く、硬度、抗折力が超硬合金に近く、かつ熱
膨張率の小さいTiC基サーメット、例えば、密度が1
0g/cm3 以下、ロックウェルAスケール硬度が88
以上、抗折力が200kg/mm2 以上で、かつ熱膨張
率が8×10-6/℃以下であるようなTiC基のサーメ
ットを、従来のサーメットの中に見出だすことはできな
い。結合相をNiでなく、Fe−36%Ni等の低熱膨
張率の合金とすれば、熱膨張率を低くできるはずである
が、Fe−Ni合金を結合相としたTiC基サーメット
で、高強度を得られる製造技術が、まだ見出だされてい
ない。
【0003】TiC基サーメットではないが、WC基超
硬合金の場合は、Fe−Ni合金を結合相とする合金が
研究されており、「超硬合金と焼結硬質材料」(鈴木壽
編集、昭和61年、丸善株式会社発行)290頁には、
結合相をFe−36Niからなる不変鋼組成とし、特に
低熱膨張率の超硬合金を得る方法が提唱されている。し
かし、「粉体および粉末冶金」第14巻第7号308頁
〜313頁によれば、Fe−Ni結合相合金の強度は、
NiやCoを結合相とする合金に、到底及ばないと述べ
られている。
硬合金の場合は、Fe−Ni合金を結合相とする合金が
研究されており、「超硬合金と焼結硬質材料」(鈴木壽
編集、昭和61年、丸善株式会社発行)290頁には、
結合相をFe−36Niからなる不変鋼組成とし、特に
低熱膨張率の超硬合金を得る方法が提唱されている。し
かし、「粉体および粉末冶金」第14巻第7号308頁
〜313頁によれば、Fe−Ni結合相合金の強度は、
NiやCoを結合相とする合金に、到底及ばないと述べ
られている。
【0004】「粉末冶金・溶接」(吾妻潔他編集、昭和
34年、朝倉書店発行)140頁には、第二次世界大戦
中のドイツで、超硬合金の代用品として、TiC基サー
メットが試作され、その中に65%TiC−25%VC
−3%Cr3 C2 −2%Ni−5%Feがあるが、これ
は、靱性に欠け、脆いと述べられている。本発明者等が
試作して調査したところ、抗折力100kg/mm2 以
下であった。
34年、朝倉書店発行)140頁には、第二次世界大戦
中のドイツで、超硬合金の代用品として、TiC基サー
メットが試作され、その中に65%TiC−25%VC
−3%Cr3 C2 −2%Ni−5%Feがあるが、これ
は、靱性に欠け、脆いと述べられている。本発明者等が
試作して調査したところ、抗折力100kg/mm2 以
下であった。
【0005】特開平5−156301号公報には、不変
鋼組成のFe−Ni合金粉末とセラミック粉末を重量比
75:25〜25:75で焼結した低熱膨張合金が開示
されているが、この方法では、単に、低熱膨張が得られ
るだけであり、ロックウェルAスケール硬度が88以上
で、抗折力が200kg/mm2 以上の高硬度、高靱性
の得られる方法は開示されていない。また、結合相量が
25重量%以上であるので、結合相量が多すぎ、この点
からも、本発明が目的とする特性は得られない。該公報
には、アルミナと有機バインダーを混合し、射出成形に
より低強度の低熱膨張焼結体を得る方法しか記述されて
おらず、実施例に示された焼結体の強度も、30kg/
mm2 程度で、本発明が目的とする高強度TiC基サー
メットを得る方法を、見出だすことはできない。
鋼組成のFe−Ni合金粉末とセラミック粉末を重量比
75:25〜25:75で焼結した低熱膨張合金が開示
されているが、この方法では、単に、低熱膨張が得られ
るだけであり、ロックウェルAスケール硬度が88以上
で、抗折力が200kg/mm2 以上の高硬度、高靱性
の得られる方法は開示されていない。また、結合相量が
25重量%以上であるので、結合相量が多すぎ、この点
からも、本発明が目的とする特性は得られない。該公報
には、アルミナと有機バインダーを混合し、射出成形に
より低強度の低熱膨張焼結体を得る方法しか記述されて
おらず、実施例に示された焼結体の強度も、30kg/
mm2 程度で、本発明が目的とする高強度TiC基サー
メットを得る方法を、見出だすことはできない。
【0006】また、日本チック株式会社のカタログに、
鉄合金中にTiCを体積で、約50%分散させた焼結材
料が示されているが、これでは、鉄合金の量が多すぎ、
本発明の目的とする高硬度は得られない。
鉄合金中にTiCを体積で、約50%分散させた焼結材
料が示されているが、これでは、鉄合金の量が多すぎ、
本発明の目的とする高硬度は得られない。
【0007】以上述べたように、Fe−Ni合金結合相
からなるTiC基サーメットで、ロックウェルAスケー
ル硬度が88以上、抗折力が200kg/mm2 以上
の、高強度が得られた事例は、従来技術の中には見られ
ず、また、WC基超硬合金での例にも、そのような可能
性を示唆する事例はない。Fe−Ni合金結合相からな
るTiC基サーメットで、高強度が得にくい理由につい
ては、不明な点も多いが、FeとTiCの濡れ性から、
一つの推察ができる。 FeとWCとの濡れ角は、0°
であるのに対し、FeとTiCとの濡れ角は41°であ
る。Feと濡れのよいWC基の超硬合金の場合でも、F
e−Ni結合相合金は、Ni結合相合金よりも強度が劣
るのであるから、濡れがよくないTiC基のサーメット
では、通常の方法で製造した場合、それ以上に強度が劣
るものと考えられる。この他、Fe系炭化物の析出によ
る強度劣化もある。また、本発明者等が独自に調査した
ところによると、例えば、汎用的なTiCN−Mo2 C
−Ni型サーメットの結合相を、不変鋼組成のFe−N
i合金に変えて焼結すると、焼結組織中に、Moを多く
含む金属間化合物が生成しやすく、これも強度劣化の一
因である。
からなるTiC基サーメットで、ロックウェルAスケー
ル硬度が88以上、抗折力が200kg/mm2 以上
の、高強度が得られた事例は、従来技術の中には見られ
ず、また、WC基超硬合金での例にも、そのような可能
性を示唆する事例はない。Fe−Ni合金結合相からな
るTiC基サーメットで、高強度が得にくい理由につい
ては、不明な点も多いが、FeとTiCの濡れ性から、
一つの推察ができる。 FeとWCとの濡れ角は、0°
であるのに対し、FeとTiCとの濡れ角は41°であ
る。Feと濡れのよいWC基の超硬合金の場合でも、F
e−Ni結合相合金は、Ni結合相合金よりも強度が劣
るのであるから、濡れがよくないTiC基のサーメット
では、通常の方法で製造した場合、それ以上に強度が劣
るものと考えられる。この他、Fe系炭化物の析出によ
る強度劣化もある。また、本発明者等が独自に調査した
ところによると、例えば、汎用的なTiCN−Mo2 C
−Ni型サーメットの結合相を、不変鋼組成のFe−N
i合金に変えて焼結すると、焼結組織中に、Moを多く
含む金属間化合物が生成しやすく、これも強度劣化の一
因である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】超硬合金は、高硬度、
高靱性を有し、多くの用途に使用されているが、その欠
点は密度が大きいことで、そのため回転重量物等では、
これに代わり、軽量で、高硬度、高靱性を有するものが
望まれている。硬度、抗折力の点で超硬合金を代替しう
る硬質合金は、TiCN−Mo2 C−Niのような、T
iC基サーメットしかないが、熱膨張率が大きいために
代替を果たせない場合が多い。しかし、熱膨張率の小さ
いFe−Ni合金を結合相としたTiC基サーメットで
は、高抗折力を得る製造技術が、まだ見出だされていな
い。この課題を解決するため、本発明は、密度、硬度、
抗折力は従来サーメットなみの値を有し、熱膨張率の低
いサーメットの製造法を提供することを目的とする。
高靱性を有し、多くの用途に使用されているが、その欠
点は密度が大きいことで、そのため回転重量物等では、
これに代わり、軽量で、高硬度、高靱性を有するものが
望まれている。硬度、抗折力の点で超硬合金を代替しう
る硬質合金は、TiCN−Mo2 C−Niのような、T
iC基サーメットしかないが、熱膨張率が大きいために
代替を果たせない場合が多い。しかし、熱膨張率の小さ
いFe−Ni合金を結合相としたTiC基サーメットで
は、高抗折力を得る製造技術が、まだ見出だされていな
い。この課題を解決するため、本発明は、密度、硬度、
抗折力は従来サーメットなみの値を有し、熱膨張率の低
いサーメットの製造法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】従来の代表的な高硬度、
高靱性サーメットであるTiCN−Mo2 C−Ni型サ
ーメットの結合相組成のみを、不変鋼に近いFe−Ni
合金組成に変え、通常の焼結方法でサーメットを製造し
た場合、焼結体の組織中にMoを多く含む脆い金属間化
合物が生成しやすいが、この原因は十分明らかではない
ものの、硬質相成分のMo2 Cと、結合相主成分のFe
が原因の一つであることは間違いない。そこで、Mo2
Cを含有しないサーメットを考え、使用粉末の種類、配
合量、および粒径とくに、混合粉末中のFe粉末の粒径
に着目して、多くの実験を行い、密度が10g/cm3
以下、ロックウェルAスケール硬度が88以上、抗折力
が200kg/mm2 以上でかつ熱膨張率が8×10-6
/℃以下である低熱膨張率強靱サーメットの得られる条
件をつきとめた。以下に、この条件の限定理由について
詳細に説明する。
高靱性サーメットであるTiCN−Mo2 C−Ni型サ
ーメットの結合相組成のみを、不変鋼に近いFe−Ni
合金組成に変え、通常の焼結方法でサーメットを製造し
た場合、焼結体の組織中にMoを多く含む脆い金属間化
合物が生成しやすいが、この原因は十分明らかではない
ものの、硬質相成分のMo2 Cと、結合相主成分のFe
が原因の一つであることは間違いない。そこで、Mo2
Cを含有しないサーメットを考え、使用粉末の種類、配
合量、および粒径とくに、混合粉末中のFe粉末の粒径
に着目して、多くの実験を行い、密度が10g/cm3
以下、ロックウェルAスケール硬度が88以上、抗折力
が200kg/mm2 以上でかつ熱膨張率が8×10-6
/℃以下である低熱膨張率強靱サーメットの得られる条
件をつきとめた。以下に、この条件の限定理由について
詳細に説明する。
【0010】WC粉末は、熱膨張率低減、靱性向上のた
め添加するもので、5重量%以下では効果が少なく、3
5重量%をこえると密度が大きくなりすぎる。
め添加するもので、5重量%以下では効果が少なく、3
5重量%をこえると密度が大きくなりすぎる。
【0011】Cr3 C2 粉末は、組織微細化のため添加
するが、0.5重量%以下ではその効果が小さく、5重
量%以上では、結合相への固溶Cr量が多くなり、熱膨
張率が大きくなる。
するが、0.5重量%以下ではその効果が小さく、5重
量%以上では、結合相への固溶Cr量が多くなり、熱膨
張率が大きくなる。
【0012】TiCN粉末または(Ti,W)C粉末
は、硬質相主成分であるTiCの供給源である。TiC
を、TiC粉末の形で使用すると、200kg/mm2
以上の抗折力は得にくい。この理由は十分明らかでない
が、TiC粉末の形で使用すると、上記固溶体粉末の形
で使用した場合に比べ、焼結後の組織中にTiC単独相
が多く残存しやすく、組織の不均一性が大きくなるため
と思われる。このことはNi結合相の場合よりも、Fe
−Ni結合相の場合特に顕著であったので、本発明で
は、TiCの供給源として、TiCN粉末または(T
i,W)C粉末を使用することに限定した。
は、硬質相主成分であるTiCの供給源である。TiC
を、TiC粉末の形で使用すると、200kg/mm2
以上の抗折力は得にくい。この理由は十分明らかでない
が、TiC粉末の形で使用すると、上記固溶体粉末の形
で使用した場合に比べ、焼結後の組織中にTiC単独相
が多く残存しやすく、組織の不均一性が大きくなるため
と思われる。このことはNi結合相の場合よりも、Fe
−Ni結合相の場合特に顕著であったので、本発明で
は、TiCの供給源として、TiCN粉末または(T
i,W)C粉末を使用することに限定した。
【0013】Fe、Ni、Co粉末の配合量は、Fe、
Ni、Coの組成を種々変えて、多くの実験を行い、ロ
ックウェルAスケールで88以上の高硬度で、200k
g/mm2 以上の抗折力が得られ、かつ熱膨張率が8×
10-6/℃以下となるような条件から決定した。Coを
含まない、不変鋼組成でも熱膨張率は低下するが、Co
を含む超不変鋼の方が、200kg/mm2 以上の抗折
力を得やすいので、Coを含むものとした。硬質相にW
Cを含むので、Fe−Ni結合相より、Fe−Ni−C
o結合相の方が、濡れ性がよく、高抗折力を得やすい。
Ni、Coの組成を種々変えて、多くの実験を行い、ロ
ックウェルAスケールで88以上の高硬度で、200k
g/mm2 以上の抗折力が得られ、かつ熱膨張率が8×
10-6/℃以下となるような条件から決定した。Coを
含まない、不変鋼組成でも熱膨張率は低下するが、Co
を含む超不変鋼の方が、200kg/mm2 以上の抗折
力を得やすいので、Coを含むものとした。硬質相にW
Cを含むので、Fe−Ni結合相より、Fe−Ni−C
o結合相の方が、濡れ性がよく、高抗折力を得やすい。
【0014】Fe、Ni、Co量の総和が、25重量%
以上では硬度が不足し、また14.5重量%以下では、
結合相量が少なすぎて高抗折力が得られない。即ち、F
e、Ni、Co量の総和は、14.5〜25重量%でな
ければならず、この条件下で 、Fe、Ni、Coの配
合比を、超不変鋼組成に近い範囲で変えて、熱膨張率
が8×10-6/℃以下となる組成を実験で求めた結果、
Fe粉末:10 〜15重量%、Ni粉末:4〜8重量
%、Co粉末:0.5〜2重量%が、目的とする特性を
得るのに、最も好適な範囲であったので、この範囲に限
定した。
以上では硬度が不足し、また14.5重量%以下では、
結合相量が少なすぎて高抗折力が得られない。即ち、F
e、Ni、Co量の総和は、14.5〜25重量%でな
ければならず、この条件下で 、Fe、Ni、Coの配
合比を、超不変鋼組成に近い範囲で変えて、熱膨張率
が8×10-6/℃以下となる組成を実験で求めた結果、
Fe粉末:10 〜15重量%、Ni粉末:4〜8重量
%、Co粉末:0.5〜2重量%が、目的とする特性を
得るのに、最も好適な範囲であったので、この範囲に限
定した。
【0015】さらに、本発明法の特徴は、これらの使用
粉末の粒径を、Fe粉末のみ粒径2〜4μmとし、その
他は、0.1〜1μmとすることにある。具体的には、
Fe以外の粉末のみを先に平均粒径0.1〜1μmとな
るように粉砕、混合したのち、Fe粉末をFe濃度が1
0〜15重量%となるように混合し、Fe粉末の粒径が
平均2〜4μmであるような混合粉末をつくり、プレス
成形、焼結に供する。実際の作業では、Fe以外の粉末
のみを、先にアトライターなどの混合粉砕機で、平均粒
径0.1〜1μmとなるように粉砕後、粒径2〜4μm
のFe粉末を追加投入し、あまり粉砕せず、混合のみを
主に行わせてアトライター作業を終了すればよい。即
ち、通常は、全ての粉末を同時に投入し、同時に終了、
即ち、1段階で処理するところ、本発明法を実施するに
あたっては、Fe粉末のみ、時間を遅らせて投入し、2
段階でアトライター作業を行えばよい。
粉末の粒径を、Fe粉末のみ粒径2〜4μmとし、その
他は、0.1〜1μmとすることにある。具体的には、
Fe以外の粉末のみを先に平均粒径0.1〜1μmとな
るように粉砕、混合したのち、Fe粉末をFe濃度が1
0〜15重量%となるように混合し、Fe粉末の粒径が
平均2〜4μmであるような混合粉末をつくり、プレス
成形、焼結に供する。実際の作業では、Fe以外の粉末
のみを、先にアトライターなどの混合粉砕機で、平均粒
径0.1〜1μmとなるように粉砕後、粒径2〜4μm
のFe粉末を追加投入し、あまり粉砕せず、混合のみを
主に行わせてアトライター作業を終了すればよい。即
ち、通常は、全ての粉末を同時に投入し、同時に終了、
即ち、1段階で処理するところ、本発明法を実施するに
あたっては、Fe粉末のみ、時間を遅らせて投入し、2
段階でアトライター作業を行えばよい。
【0016】この方法により、200kg/mm2 以上
の抗折力のサーメットが容易に得られる。この理由は、
十分には明らかでないが、Fe粉末のみを粗粉とすれ
ば、Fe粉末の表面積は、より微粉末の表面積より小さ
くなるので、硬質相粉末とFe粉末との接触面積が、よ
り微粉化したNiやCoとの接触面積よりも小さくな
り、液相生成や濡れ性が改善されるためと推定される。
また大きなFe粉末の周囲を、微細なNiやCoの粉末
が被覆した形でTiCN等の硬質セラミック粉末と接触
すれば、TiCN−Ni,Co系に近い機構で焼結が進
行することも一因と考えられる。NiやCoとの液相
が、空隙に侵入し、緻密化を進めた後、Feが合金化し
て、超不変鋼組成の結合相を形成する機構が考えられ
る。
の抗折力のサーメットが容易に得られる。この理由は、
十分には明らかでないが、Fe粉末のみを粗粉とすれ
ば、Fe粉末の表面積は、より微粉末の表面積より小さ
くなるので、硬質相粉末とFe粉末との接触面積が、よ
り微粉化したNiやCoとの接触面積よりも小さくな
り、液相生成や濡れ性が改善されるためと推定される。
また大きなFe粉末の周囲を、微細なNiやCoの粉末
が被覆した形でTiCN等の硬質セラミック粉末と接触
すれば、TiCN−Ni,Co系に近い機構で焼結が進
行することも一因と考えられる。NiやCoとの液相
が、空隙に侵入し、緻密化を進めた後、Feが合金化し
て、超不変鋼組成の結合相を形成する機構が考えられ
る。
【0017】粉末の表面積は、その粒径の2乗に比例す
るので、粒径が2μmあれば、粒径1μmの粉末の4倍
の表面積を有するから、Fe粉末の平均粒径は、2μm
以上であれば十分な効果がある。4μm以上であると、
組織が不均一となり、抗折力が低下する。
るので、粒径が2μmあれば、粒径1μmの粉末の4倍
の表面積を有するから、Fe粉末の平均粒径は、2μm
以上であれば十分な効果がある。4μm以上であると、
組織が不均一となり、抗折力が低下する。
【0018】Fe以外の粉末の平均粒径は0.1〜1μ
mが適当である。高靱性を得るには、一般に組織を微細
化することが好ましく、Fe粉等、特別な理由のあるも
のを除けば、1μm以下とするのが好ましい。また、
0.1μm以下の超微粉では、成形性が劣り、実用に供
し得なくなる。
mが適当である。高靱性を得るには、一般に組織を微細
化することが好ましく、Fe粉等、特別な理由のあるも
のを除けば、1μm以下とするのが好ましい。また、
0.1μm以下の超微粉では、成形性が劣り、実用に供
し得なくなる。
【0019】なお、本発明サーメットの製造に当たり、
粉末の混合方法、成形および焼結方法は、従来のサーメ
ットの製造方法に準拠して行えばよく、焼結後の熱間静
水圧プレス焼結処理も同様に行えばよい。
粉末の混合方法、成形および焼結方法は、従来のサーメ
ットの製造方法に準拠して行えばよく、焼結後の熱間静
水圧プレス焼結処理も同様に行えばよい。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例について
説明する。
説明する。
【0021】実施例1 TiCN粉末をTiCの供給源とし、表1に示す各種の
配合組成(重量%)で、Mo2 C量および結合金属組成
を変え、4種の混合粉末を作製した。粉末の粉砕、混合
は、アトライターで行い、その作業は、「1段階」、
「2段階」の2種類で行った。表1のアトライター作業
欄で「2段階」とあるのは、 Fe粉末のみ終了約1時
間前に投入し、あまり粉砕せず、混合だけ行わせて終了
し、混合粉末中のFe粉末の粒径のみを2〜4μmとし
たものである。「1段階 」とあるのは、通常通り、全
ての粉末を同時に投入し、同時に混合粉砕を終了 し、
粉 砕後の粉末の平均粒径を0.1〜1μmとしたもの
である。両者とも、全アトライター作業時間は約8時間
とした。TiCN粉末は、TiC/TiNの重量組成比
が7/3からなるものを使用した。原料粉末、即ち、粉
砕前の粉末の平均粒径は、Fe粉末:3.5μm、Ti
CN、Mo2C、WC、Cr3 C2 粉末 :1.6μm、
Ni粉末:2.2μm、Co粉末:1.8μmであっ
た。上記、「1段階」、「2段階」の粉砕作業後の粉末
粒径は、あらかじめ、各粉末ごとに調査したアトライタ
ー作業時間と粉末粒径の関係から、推定して求めた。
配合組成(重量%)で、Mo2 C量および結合金属組成
を変え、4種の混合粉末を作製した。粉末の粉砕、混合
は、アトライターで行い、その作業は、「1段階」、
「2段階」の2種類で行った。表1のアトライター作業
欄で「2段階」とあるのは、 Fe粉末のみ終了約1時
間前に投入し、あまり粉砕せず、混合だけ行わせて終了
し、混合粉末中のFe粉末の粒径のみを2〜4μmとし
たものである。「1段階 」とあるのは、通常通り、全
ての粉末を同時に投入し、同時に混合粉砕を終了 し、
粉 砕後の粉末の平均粒径を0.1〜1μmとしたもの
である。両者とも、全アトライター作業時間は約8時間
とした。TiCN粉末は、TiC/TiNの重量組成比
が7/3からなるものを使用した。原料粉末、即ち、粉
砕前の粉末の平均粒径は、Fe粉末:3.5μm、Ti
CN、Mo2C、WC、Cr3 C2 粉末 :1.6μm、
Ni粉末:2.2μm、Co粉末:1.8μmであっ
た。上記、「1段階」、「2段階」の粉砕作業後の粉末
粒径は、あらかじめ、各粉末ごとに調査したアトライタ
ー作業時間と粉末粒径の関係から、推定して求めた。
【0022】これらの混合粉末を1ton/cm2 で、
30×60×10mmの板状にプレス成形し、1430
℃で1時間、真空中で焼結し、ついで1400℃で1時
間、1000kg/cm2 で熱間静水圧プレス焼結を行
った。
30×60×10mmの板状にプレス成形し、1430
℃で1時間、真空中で焼結し、ついで1400℃で1時
間、1000kg/cm2 で熱間静水圧プレス焼結を行
った。
【0023】
【表1】
【0024】熱間静水圧プレス焼結後の合金特性を表2
に示す。比較例1は、TiCN−Mo2 C−Niに若干
のWCを添加した汎用的サーメットである。比較例2
は、比較例1の結合相を、Niから超不変鋼組成に近い
Fe−Ni−Coに変えたものである。比較例1の熱膨
張率は8.8×10-6/℃と高い値である。比較例2
は、比較例1より熱膨張率が低いが、抗折力も低い。M
oが原因の脆い金属間化合物が生成するためであり、ま
たMoが、結合相中に固溶し、結合相組成が超不変鋼組
成からずれるため、熱膨張率の低下も小さい。比較例3
は、比較例2から、Mo2Cを除いたサーメットで、熱
膨張率の低下も大きく、抗折力も比較例2より高くなっ
ているが、まだ200kg/mm2 には到達していな
い。実施例1は、比較例3と同組成で、アトライター作
業を2段階で行い、Fe粉のみ、粒径2〜4μmとし
た、本発明法によるサーメットである。熱膨張率、抗折
力とも、目標値に達している。また、材料の熱衝撃抵抗
は抗折力に比例し、熱膨張率に反比例することが学問的
に知られており、比較例1の熱衝撃抵抗を1とした場合
の比較例2、比較例3、実施例1の値は表2最下欄に示
す通りで、実施例1は、熱衝撃抵抗にも優れている。
に示す。比較例1は、TiCN−Mo2 C−Niに若干
のWCを添加した汎用的サーメットである。比較例2
は、比較例1の結合相を、Niから超不変鋼組成に近い
Fe−Ni−Coに変えたものである。比較例1の熱膨
張率は8.8×10-6/℃と高い値である。比較例2
は、比較例1より熱膨張率が低いが、抗折力も低い。M
oが原因の脆い金属間化合物が生成するためであり、ま
たMoが、結合相中に固溶し、結合相組成が超不変鋼組
成からずれるため、熱膨張率の低下も小さい。比較例3
は、比較例2から、Mo2Cを除いたサーメットで、熱
膨張率の低下も大きく、抗折力も比較例2より高くなっ
ているが、まだ200kg/mm2 には到達していな
い。実施例1は、比較例3と同組成で、アトライター作
業を2段階で行い、Fe粉のみ、粒径2〜4μmとし
た、本発明法によるサーメットである。熱膨張率、抗折
力とも、目標値に達している。また、材料の熱衝撃抵抗
は抗折力に比例し、熱膨張率に反比例することが学問的
に知られており、比較例1の熱衝撃抵抗を1とした場合
の比較例2、比較例3、実施例1の値は表2最下欄に示
す通りで、実施例1は、熱衝撃抵抗にも優れている。
【0025】
【表2】
【0026】実施例2 表3に示す配合組成(重量%)で、TiCの供給源とし
て、(Ti,W)C粉末を使用した実施例2および、T
iC粉末を使用した比較例4の、2種の混合粉末を作製
した。アトライター作業、プレス成形、焼結、および、
熱間静水圧プレス焼結等は、全て、実施例1と同様に行
った。
て、(Ti,W)C粉末を使用した実施例2および、T
iC粉末を使用した比較例4の、2種の混合粉末を作製
した。アトライター作業、プレス成形、焼結、および、
熱間静水圧プレス焼結等は、全て、実施例1と同様に行
った。
【0027】
【表3】
【0028】熱間静水圧プレス焼結後の合金特性を表4
に示す。TiCの供給源として、TiC粉末を使用した
比較例4は、抗折力200kg/mm2 に達していない
が、(Ti,W)C粉末を使用した実施例2は十分に高
い抗折力を示す。熱衝撃抵抗も、実施例1における比較
例1の熱衝撃抵抗を1とした場合の値で比較すると、表
4最下欄に示す通り、実施例2の方が優れている。
に示す。TiCの供給源として、TiC粉末を使用した
比較例4は、抗折力200kg/mm2 に達していない
が、(Ti,W)C粉末を使用した実施例2は十分に高
い抗折力を示す。熱衝撃抵抗も、実施例1における比較
例1の熱衝撃抵抗を1とした場合の値で比較すると、表
4最下欄に示す通り、実施例2の方が優れている。
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【発明の効果】超硬合金と従来のサーメットの特性を示
すと、表5の如く、超硬合金は抗折力が高い点、熱膨張
率が小さい点で、優れており、密度が大きい、即ち重い
点で劣っている。工具の重量が大きければ、大きな駆動
力を要し、また作業性もよくないので、超硬合金工具を
サーメットで代替したいとの要望は多いが、従来のサー
メットは、硬度、抗折力では、ほぼ代替できるものの、
熱膨張率が大きいため、これが障害となって、代替を果
たせない場合が、多々ある。本発明により得られたサー
メットは、密度が10g/cm3 以下、ロックウェルA
スケール硬度が88以上、抗折力が200kg/mm2
以上で、かつ熱膨張率が8×10-6/℃以下のものであ
り、従来、超硬合金しか使用できなかった分野での代替
が可能となり、工具の軽量化を図ることができる。
すと、表5の如く、超硬合金は抗折力が高い点、熱膨張
率が小さい点で、優れており、密度が大きい、即ち重い
点で劣っている。工具の重量が大きければ、大きな駆動
力を要し、また作業性もよくないので、超硬合金工具を
サーメットで代替したいとの要望は多いが、従来のサー
メットは、硬度、抗折力では、ほぼ代替できるものの、
熱膨張率が大きいため、これが障害となって、代替を果
たせない場合が、多々ある。本発明により得られたサー
メットは、密度が10g/cm3 以下、ロックウェルA
スケール硬度が88以上、抗折力が200kg/mm2
以上で、かつ熱膨張率が8×10-6/℃以下のものであ
り、従来、超硬合金しか使用できなかった分野での代替
が可能となり、工具の軽量化を図ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 Ni:4〜8重量%,Co:0.5〜2
重量%,WC:5〜35重量%,Cr3 C2 :0.5〜
5重量%,残部TiCNまたは(Ti,W)Cのいずれ
か1種または2種よりなる平均粒径0.1〜1μmの混
合粉末に平均粒径2〜4μmのFe粉末をFe濃度が1
0〜15重量%となるように混合し、プレス成形後焼結
することを特徴とする低熱膨張率強靱サーメットの製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5287295A JP2999355B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 低熱膨張率強靱サーメットの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5287295A JP2999355B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 低熱膨張率強靱サーメットの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07118775A true JPH07118775A (ja) | 1995-05-09 |
JP2999355B2 JP2999355B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=17715533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5287295A Expired - Fee Related JP2999355B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 低熱膨張率強靱サーメットの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2999355B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2361935A (en) * | 2000-01-31 | 2001-11-07 | Smith International | Cermets with low coefficient of thermal expansion |
JP2015112621A (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-22 | トヨタ自動車株式会社 | 摩擦攪拌接合用ツール |
CN106756599A (zh) * | 2016-12-28 | 2017-05-31 | 长沙市萨普新材料有限公司 | cBN‑高速钢复合材料及cBN‑高速钢复合材料的制备方法 |
-
1993
- 1993-10-25 JP JP5287295A patent/JP2999355B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2361935A (en) * | 2000-01-31 | 2001-11-07 | Smith International | Cermets with low coefficient of thermal expansion |
GB2361935B (en) * | 2000-01-31 | 2004-07-28 | Smith International | Low coefficient of thermal expansion cermet compositions |
US8956438B2 (en) | 2000-01-31 | 2015-02-17 | Smith International, Inc. | Low coefficient of thermal expansion cermet compositions |
JP2015112621A (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-22 | トヨタ自動車株式会社 | 摩擦攪拌接合用ツール |
CN106756599A (zh) * | 2016-12-28 | 2017-05-31 | 长沙市萨普新材料有限公司 | cBN‑高速钢复合材料及cBN‑高速钢复合材料的制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2999355B2 (ja) | 2000-01-17 |
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