JPH07118638A - 竪型室式コークス炉 - Google Patents
竪型室式コークス炉Info
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- JPH07118638A JPH07118638A JP5312468A JP31246893A JPH07118638A JP H07118638 A JPH07118638 A JP H07118638A JP 5312468 A JP5312468 A JP 5312468A JP 31246893 A JP31246893 A JP 31246893A JP H07118638 A JPH07118638 A JP H07118638A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/10—Process efficiency
- Y02P20/129—Energy recovery, e.g. by cogeneration, H2recovery or pressure recovery turbines
Landscapes
- Coke Industry (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 設備の簡素化及び乾留の均一化を図ることが
できると共に、炉体の損傷を防止することができ、且
つ、環境対策上有利な竪型室式コークス炉を提供する。 【構成】 原料粉炭を収容し乾留する炭化室22と、燃
料ガスを燃焼する燃焼室23とが交互に配設された室式
コークス炉21において、上記炭化室22の上部から原
料粉炭が装入され、その下部から赤熱コークスが排出さ
れるように窯口を形成し、この炭化室22の両側に空気
及び燃料ガスを予熱する蓄熱室24,25をそれぞれ配
置したものである。
できると共に、炉体の損傷を防止することができ、且
つ、環境対策上有利な竪型室式コークス炉を提供する。 【構成】 原料粉炭を収容し乾留する炭化室22と、燃
料ガスを燃焼する燃焼室23とが交互に配設された室式
コークス炉21において、上記炭化室22の上部から原
料粉炭が装入され、その下部から赤熱コークスが排出さ
れるように窯口を形成し、この炭化室22の両側に空気
及び燃料ガスを予熱する蓄熱室24,25をそれぞれ配
置したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化室で乾留した赤熱
コークスをその下部から排出する竪型室式コークス炉に
係り、特に蓄熱室の配置を改良した竪型室式コークス炉
に関するものである。
コークスをその下部から排出する竪型室式コークス炉に
係り、特に蓄熱室の配置を改良した竪型室式コークス炉
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コークス炉は粉砕,配合等の事前処理を
行った石炭を乾留してコークスを製造する設備であり、
炭化室で乾留したコークスをその一側部から排出する構
造を有する水平型室式コークス炉と、炭化室で乾留した
コークスをその下部から排出する構造を有する竪型室式
コークス炉とが知られている。
行った石炭を乾留してコークスを製造する設備であり、
炭化室で乾留したコークスをその一側部から排出する構
造を有する水平型室式コークス炉と、炭化室で乾留した
コークスをその下部から排出する構造を有する竪型室式
コークス炉とが知られている。
【0003】図3は、水平型室式コークス炉の縦断面を
示す概略図である。図示するように、水平型室式コーク
ス炉1は下半分が蓄熱室2であり、その上部には炭化室
3と燃焼室(図示せず)とが交互に配列されている。
示す概略図である。図示するように、水平型室式コーク
ス炉1は下半分が蓄熱室2であり、その上部には炭化室
3と燃焼室(図示せず)とが交互に配列されている。
【0004】この水平型室式コークス炉1の操業は、炭
化室3には装入車4の装入ホッパ4aから原料粉炭が装
入され、その両側に配置された燃焼室で蓄熱室2にて予
熱された燃料ガスを燃焼させることにより、炭化室3内
の装入炭を乾留した後、炭化室3両端の炉蓋8を外し、
押出機5の押出ラム5aにより赤熱コークスを押し出
し、押し出された赤熱コークスをガイド車6のガイド格
子6aにより案内してコークバケット車7に積載する装
入窯出し作業の繰り返しである。
化室3には装入車4の装入ホッパ4aから原料粉炭が装
入され、その両側に配置された燃焼室で蓄熱室2にて予
熱された燃料ガスを燃焼させることにより、炭化室3内
の装入炭を乾留した後、炭化室3両端の炉蓋8を外し、
押出機5の押出ラム5aにより赤熱コークスを押し出
し、押し出された赤熱コークスをガイド車6のガイド格
子6aにより案内してコークバケット車7に積載する装
入窯出し作業の繰り返しである。
【0005】また、図4は、竪型室式コークス炉を示す
概略図である。図示するように、竪型室式コークス炉1
1には、装入車(図示せず)の装入ホッパから装入され
る原料粉炭を収容する炭化室12と、燃料ガスを燃焼さ
せることにより炭化室12内の装入炭を乾留する燃焼室
13とが交互に配設されている。この炭化室12の一側
方には、燃焼ガス及び空気を熱交換するための換熱室1
4が配置されている。
概略図である。図示するように、竪型室式コークス炉1
1には、装入車(図示せず)の装入ホッパから装入され
る原料粉炭を収容する炭化室12と、燃料ガスを燃焼さ
せることにより炭化室12内の装入炭を乾留する燃焼室
13とが交互に配設されている。この炭化室12の一側
方には、燃焼ガス及び空気を熱交換するための換熱室1
4が配置されている。
【0006】この竪型室式コークス炉11の操業は、炭
化室12の下方の炉蓋耐火物上に床敷きコークスを装入
した後、炭化室12内へ原料粉炭を装入して、これらを
その両側に配置された燃焼室13で燃料ガスを燃焼させ
ることにより乾留した後、炭化室12の下方の炉蓋15
を回動式脱着機構により開放して赤熱コークスを排出す
という装入窯出し作業の繰り返しである。
化室12の下方の炉蓋耐火物上に床敷きコークスを装入
した後、炭化室12内へ原料粉炭を装入して、これらを
その両側に配置された燃焼室13で燃料ガスを燃焼させ
ることにより乾留した後、炭化室12の下方の炉蓋15
を回動式脱着機構により開放して赤熱コークスを排出す
という装入窯出し作業の繰り返しである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の室式
コークス炉には、以下のような課題があった。先ず、水
平型室式コークス炉1にあっては、赤熱コークスの排出
に押出機及びコークガイド車を必要とし、設備が重体質
になっているという問題があった。
コークス炉には、以下のような課題があった。先ず、水
平型室式コークス炉1にあっては、赤熱コークスの排出
に押出機及びコークガイド車を必要とし、設備が重体質
になっているという問題があった。
【0008】また、水平の押出方向に対して炉体変位の
比較的小さい蓄熱室2と、同方向に対して炉体変位の比
較的大きい炭化室3とが同一のバックステイによって炉
締めされていたため、炉締めの均一性が得られ難くかっ
た。従って、蓄熱室2と炭化室3との境界部の炉体に、
炉体煉瓦の目地の緩みに基づく損傷が発生し易いという
問題があった。
比較的小さい蓄熱室2と、同方向に対して炉体変位の比
較的大きい炭化室3とが同一のバックステイによって炉
締めされていたため、炉締めの均一性が得られ難くかっ
た。従って、蓄熱室2と炭化室3との境界部の炉体に、
炉体煉瓦の目地の緩みに基づく損傷が発生し易いという
問題があった。
【0009】さらに、炭化室2の窯口の開放空間が大き
く、環境対策上不利であるという問題があった。
く、環境対策上不利であるという問題があった。
【0010】一方、竪型室式コークス炉11にあって
は、炭化室12の換熱室側は炉体温度の放散を小さく抑
えることができるが、大気開放側は炉体温度が降下し易
く、炭化室12内の乾留が不均一になるという問題があ
った。
は、炭化室12の換熱室側は炉体温度の放散を小さく抑
えることができるが、大気開放側は炉体温度が降下し易
く、炭化室12内の乾留が不均一になるという問題があ
った。
【0011】本発明の目的は、上記課題に鑑み、設備の
簡素化及び乾留の均一化を図ることができると共に、炉
体の損傷を防止することができ、且つ、環境対策上有利
な竪型室式コークス炉を提供することにある。
簡素化及び乾留の均一化を図ることができると共に、炉
体の損傷を防止することができ、且つ、環境対策上有利
な竪型室式コークス炉を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明に係る竪型室式コークス炉は、原料粉炭を収容する
炭化室と、燃料ガスを燃焼させることにより炭化室内の
装入炭を乾留する燃焼室とが交互に配設された室式コー
クス炉において、上記炭化室の上部から原料粉炭が装入
され、その下部から赤熱コークスが排出されるように窯
口を形成し、この炭化室の両側に空気及び燃料ガスを予
熱する蓄熱室をそれぞれ配置したものである。
発明に係る竪型室式コークス炉は、原料粉炭を収容する
炭化室と、燃料ガスを燃焼させることにより炭化室内の
装入炭を乾留する燃焼室とが交互に配設された室式コー
クス炉において、上記炭化室の上部から原料粉炭が装入
され、その下部から赤熱コークスが排出されるように窯
口を形成し、この炭化室の両側に空気及び燃料ガスを予
熱する蓄熱室をそれぞれ配置したものである。
【0013】上記竪型室式コークス炉の構成において、
好ましくは、上記蓄熱室と炭化室とが別個のバックステ
イによって炉締めされているものである。
好ましくは、上記蓄熱室と炭化室とが別個のバックステ
イによって炉締めされているものである。
【0014】また、好ましくは、上記蓄熱室と炭化室と
が離間して配置されているものである。
が離間して配置されているものである。
【0015】一方、本発明に係る竪型室式コークス炉
は、炭化室で乾留した赤熱コークスをその下部から排出
する竪型室式コークス炉において一対の蓄熱室を備え、
一方の蓄熱室が予熱室で、他方の蓄熱室が排ガス顕熱の
蓄熱室としたものがある。
は、炭化室で乾留した赤熱コークスをその下部から排出
する竪型室式コークス炉において一対の蓄熱室を備え、
一方の蓄熱室が予熱室で、他方の蓄熱室が排ガス顕熱の
蓄熱室としたものがある。
【0016】
【作用】上記竪型室式コークス炉の構成によれば、炭化
室の上部から原料粉炭が装入され、該炭化室内で装入炭
が乾留され、その下部から赤熱コークスが排出されるよ
うに、窯口が炭化室の上下に形成されている。従って、
赤熱コークスを自然落下により排出することができるの
で、水平型室式コークス炉における押出機やコークガイ
ド車を要せず、設備が簡素化される。これにより、窯口
の開放空間を小さくすることができるので、環境対策上
も有利である。
室の上部から原料粉炭が装入され、該炭化室内で装入炭
が乾留され、その下部から赤熱コークスが排出されるよ
うに、窯口が炭化室の上下に形成されている。従って、
赤熱コークスを自然落下により排出することができるの
で、水平型室式コークス炉における押出機やコークガイ
ド車を要せず、設備が簡素化される。これにより、窯口
の開放空間を小さくすることができるので、環境対策上
も有利である。
【0017】また、この炭化室の両側には、空気及び燃
料ガスを予熱する蓄熱室がそれぞれ配置されている。従
って、炭化室の下方に、赤熱コークスを排送するコーク
バケット車や消火車の移動空間を形成することができ
る。
料ガスを予熱する蓄熱室がそれぞれ配置されている。従
って、炭化室の下方に、赤熱コークスを排送するコーク
バケット車や消火車の移動空間を形成することができ
る。
【0018】このように、炭化室の両側に蓄熱室をそれ
ぞれ配置したので、一方の蓄熱室を予熱室として使用
し、他方の蓄熱室を排ガス顕熱の蓄熱室として使用する
ことができ、熱の有効利用が図られるものである。
ぞれ配置したので、一方の蓄熱室を予熱室として使用
し、他方の蓄熱室を排ガス顕熱の蓄熱室として使用する
ことができ、熱の有効利用が図られるものである。
【0019】さらに、上記蓄熱室と炭化室とを別個のバ
ックステイによって炉締めするように構成すれば、炉体
変位の小さい蓄熱室と、炉体変位の大きい炭化室とを同
一のバックステイによって炉締めした場合に比して、変
位が拘束されないので、炉体の損傷が防止され、且つ、
各室の炉体変位に応じた炉締め圧の設定が可能になるも
のである。
ックステイによって炉締めするように構成すれば、炉体
変位の小さい蓄熱室と、炉体変位の大きい炭化室とを同
一のバックステイによって炉締めした場合に比して、変
位が拘束されないので、炉体の損傷が防止され、且つ、
各室の炉体変位に応じた炉締め圧の設定が可能になるも
のである。
【0020】そして、上記蓄熱室と炭化室とを離間して
配置すれば、これらを一体構造に形成した場合に生じる
境界部における炉体の損傷が防止される。また、炭化室
の両側が開放されるので、熱勾配が偏ることなく、乾留
の均一化が図られるものである。
配置すれば、これらを一体構造に形成した場合に生じる
境界部における炉体の損傷が防止される。また、炭化室
の両側が開放されるので、熱勾配が偏ることなく、乾留
の均一化が図られるものである。
【0021】一方、上記竪型室式コークス炉の操業方法
の構成によれば、炭化室の下部から赤熱コークスを排出
する竪型室式コークス炉に一対の蓄熱室を備え、一方の
蓄熱室を予熱室として使用し、他方の蓄熱室を排ガス顕
熱の蓄熱室として使用する。これは、二方向運転が可能
である蓄熱室を利用して正逆に切替え運転することによ
り、熱の有効利用を図るものである。
の構成によれば、炭化室の下部から赤熱コークスを排出
する竪型室式コークス炉に一対の蓄熱室を備え、一方の
蓄熱室を予熱室として使用し、他方の蓄熱室を排ガス顕
熱の蓄熱室として使用する。これは、二方向運転が可能
である蓄熱室を利用して正逆に切替え運転することによ
り、熱の有効利用を図るものである。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る竪型室式コークス炉の好
適な一実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。図
1は、本発明に係る竪型室式コークス炉の一実施例を示
す概略図である。図示するように、竪型室式コークス炉
21には、装入車(図示せず)の装入ホッパから装入さ
れる原料粉炭を収容する炭化室22と、燃料ガスを燃焼
させることにより炭化室22内の装入炭を乾留する燃焼
室23とが交互に配設されている。
適な一実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。図
1は、本発明に係る竪型室式コークス炉の一実施例を示
す概略図である。図示するように、竪型室式コークス炉
21には、装入車(図示せず)の装入ホッパから装入さ
れる原料粉炭を収容する炭化室22と、燃料ガスを燃焼
させることにより炭化室22内の装入炭を乾留する燃焼
室23とが交互に配設されている。
【0023】上記炭化室22は、その上部から原料粉炭
が装入され、その下部から赤熱コークスが排出されるよ
うに上下に窯口が形成されており、各窯口には装入窯出
し作業時に開放される炉蓋(図示せず)がそれぞれ設け
られている。そして、この炭化室22の室内空間は、赤
熱コークスの自然落下による排出を可能にすべく、下方
へ向けて順次拡幅して形成されている。
が装入され、その下部から赤熱コークスが排出されるよ
うに上下に窯口が形成されており、各窯口には装入窯出
し作業時に開放される炉蓋(図示せず)がそれぞれ設け
られている。そして、この炭化室22の室内空間は、赤
熱コークスの自然落下による排出を可能にすべく、下方
へ向けて順次拡幅して形成されている。
【0024】また、この炭化室22の両側の地上には、
空気及び燃料ガスを予熱する一対の蓄熱室24,25が
配置されている。即ち、各蓄熱室24,25と炭化室2
2とは離間して設けられており、炭化室22の両側は開
放されている。さらに、炭化室22の下方には、該炭化
室22の下部から排出される赤熱コークスを排送するコ
ークバケット車や消火車の移動空間が形成されている。
空気及び燃料ガスを予熱する一対の蓄熱室24,25が
配置されている。即ち、各蓄熱室24,25と炭化室2
2とは離間して設けられており、炭化室22の両側は開
放されている。さらに、炭化室22の下方には、該炭化
室22の下部から排出される赤熱コークスを排送するコ
ークバケット車や消火車の移動空間が形成されている。
【0025】本実施例にあっては、当該移動空間に走行
軌道26上を移動するコークバケット車27が配置され
ている。図2に示すように、このコークバケット車27
には、上記炭化室22の下部から排出される赤熱コーク
スを案内するための移動傾斜板28と、該移動傾斜板2
8を水平方向に移動させるアクチュエータ29とが装備
されている。
軌道26上を移動するコークバケット車27が配置され
ている。図2に示すように、このコークバケット車27
には、上記炭化室22の下部から排出される赤熱コーク
スを案内するための移動傾斜板28と、該移動傾斜板2
8を水平方向に移動させるアクチュエータ29とが装備
されている。
【0026】また、各蓄熱室24,25と燃焼室23と
は、コークス炉ガス,高炉ガスを通過させる燃料ガスダ
クト30,31と、空気を通過させる空気ダクト32と
によってそれぞれ接続されている。さらに、各蓄熱室2
4,25は煙道33,34にそれぞれ接続されており、
各煙道33,34は煙突(図示せず)に接続されてい
る。
は、コークス炉ガス,高炉ガスを通過させる燃料ガスダ
クト30,31と、空気を通過させる空気ダクト32と
によってそれぞれ接続されている。さらに、各蓄熱室2
4,25は煙道33,34にそれぞれ接続されており、
各煙道33,34は煙突(図示せず)に接続されてい
る。
【0027】そして、上記炭化室22及び燃焼室23の
荷重(石炭/コークス及び炉上設備の荷重を含む)は、
炉下に設けられた水平ステイ35によって支持されてい
る。また、水平方向にバックステイ37によって炉締さ
れている。一方、各蓄熱室24,25は、上記炭化室2
2とは別個の垂直バックステイ36によってそれぞれ炉
締めされている。
荷重(石炭/コークス及び炉上設備の荷重を含む)は、
炉下に設けられた水平ステイ35によって支持されてい
る。また、水平方向にバックステイ37によって炉締さ
れている。一方、各蓄熱室24,25は、上記炭化室2
2とは別個の垂直バックステイ36によってそれぞれ炉
締めされている。
【0028】尚、炉体は、各バックステイ37により内
側に断熱キャスタブルを充填した保護板(図示せず)を
介して、炉締めされている。
側に断熱キャスタブルを充填した保護板(図示せず)を
介して、炉締めされている。
【0029】次に、上記実施例における作用を、本発明
に係る竪型室式コークス炉の操業方法を説明しながら述
べる。本実施例の竪型室式コークス炉の操業方法は、炭
化室22の上部から原料粉炭が装入され、該炭化室22
内で装入炭が乾留され、その下部から赤熱コークスが排
出されるように、窯口を炭化室22の上下に形成し、該
炭化室22の両側に一対の蓄熱室24,25を備えた上
記実施例の竪型室式コークス炉21を使用して実施する
ものである。
に係る竪型室式コークス炉の操業方法を説明しながら述
べる。本実施例の竪型室式コークス炉の操業方法は、炭
化室22の上部から原料粉炭が装入され、該炭化室22
内で装入炭が乾留され、その下部から赤熱コークスが排
出されるように、窯口を炭化室22の上下に形成し、該
炭化室22の両側に一対の蓄熱室24,25を備えた上
記実施例の竪型室式コークス炉21を使用して実施する
ものである。
【0030】即ち、粉砕,配合等の事前処理を行った石
炭を乾留してコークスを製造するコークス炉の操業にお
いて、一方の蓄熱室24を予熱室として使用し、他方の
蓄熱室25を排ガス顕熱の蓄熱用として使用する。或い
は、これと逆に、一方の蓄熱室25を予熱用室として使
用し、他方の蓄熱室24を排ガス顕熱の蓄熱用として使
用するようにしたものである。
炭を乾留してコークスを製造するコークス炉の操業にお
いて、一方の蓄熱室24を予熱室として使用し、他方の
蓄熱室25を排ガス顕熱の蓄熱用として使用する。或い
は、これと逆に、一方の蓄熱室25を予熱用室として使
用し、他方の蓄熱室24を排ガス顕熱の蓄熱用として使
用するようにしたものである。
【0031】具体的には、一方の蓄熱室24で予熱され
た空気,燃料ガスは燃焼室23へと供給され、該燃焼室
23の排ガスが他方の蓄熱室25で排熱利用される。或
いは、これと逆に、一方の蓄熱室25で予熱された空
気,燃料ガスは燃焼室23へと供給され、該燃焼室23
の排ガスが他方の蓄熱室24で排熱利用されることにな
る。このように、二方向運転が可能である蓄熱室24,
25を利用して正逆に切替え運転することにより、熱の
有効利用を図ることができるものである。
た空気,燃料ガスは燃焼室23へと供給され、該燃焼室
23の排ガスが他方の蓄熱室25で排熱利用される。或
いは、これと逆に、一方の蓄熱室25で予熱された空
気,燃料ガスは燃焼室23へと供給され、該燃焼室23
の排ガスが他方の蓄熱室24で排熱利用されることにな
る。このように、二方向運転が可能である蓄熱室24,
25を利用して正逆に切替え運転することにより、熱の
有効利用を図ることができるものである。
【0032】また、本実施例の竪型室式コークス炉にあ
っては、炭化室22の上下に窯口が形成され、その室内
空間を下方へ向けて順次拡幅して形成したので、赤熱コ
ークスを自然落下によって排出することができる。従っ
て、水平型室式コークス炉における押出機やコークガイ
ド車を廃止することができ、設備が軽体質となり、その
簡素化を図ることができる。従って、窯口の開放空間を
も小さくすることができるので、環境対策上も有利であ
る。
っては、炭化室22の上下に窯口が形成され、その室内
空間を下方へ向けて順次拡幅して形成したので、赤熱コ
ークスを自然落下によって排出することができる。従っ
て、水平型室式コークス炉における押出機やコークガイ
ド車を廃止することができ、設備が軽体質となり、その
簡素化を図ることができる。従って、窯口の開放空間を
も小さくすることができるので、環境対策上も有利であ
る。
【0033】さらに、この炭化室22の両側に一対の蓄
熱室24,25を配置したことにより、上述のように、
炭化室22の下方に、赤熱コークスを排送するコークバ
ケット車27の移動空間を形成することができる。
熱室24,25を配置したことにより、上述のように、
炭化室22の下方に、赤熱コークスを排送するコークバ
ケット車27の移動空間を形成することができる。
【0034】そして、各蓄熱室24,25を地上に設置
し、炭化室22と離間して配置している。加えて、各蓄
熱室24,25と炭化室22とを別個のバックステイ3
6,37によって炉締めしている。従って、乾留や稼働
率変更(炭化時間等の変更)時の炉温変化に対し、比較
的炉体変位の大きい炭化室22と、炉体変位の小さい蓄
熱室24,25とを分離して、別個に炉締めを行うこと
により、両者の相対変位差に基づく炉体煉瓦の目地切れ
の発生を抑制することができ、且つ、各室の炉体変位に
応じて炉締め圧を設定することができるものである。
し、炭化室22と離間して配置している。加えて、各蓄
熱室24,25と炭化室22とを別個のバックステイ3
6,37によって炉締めしている。従って、乾留や稼働
率変更(炭化時間等の変更)時の炉温変化に対し、比較
的炉体変位の大きい炭化室22と、炉体変位の小さい蓄
熱室24,25とを分離して、別個に炉締めを行うこと
により、両者の相対変位差に基づく炉体煉瓦の目地切れ
の発生を抑制することができ、且つ、各室の炉体変位に
応じて炉締め圧を設定することができるものである。
【0035】また、炭化室22と蓄熱室24,25を離
間することにより、両者を一体構造に形成した場合に比
して、炭化室22の両側が開放されているので、熱勾配
が偏ることなく、乾留の均一化を図ることができる。さ
らに、断熱煉瓦の補修,積み替え等のメンテナンスを各
々単独に行うことができ、メンテナンス性を極めて向上
させることができる。そして、燃焼室23と蓄熱室2
4,25との各炉体の動きの拘束が解消され、両者の炉
体の拘束に伴う繰り返し熱応力が開放され、水平型室式
コークス炉の燃焼室と蓄熱室との境界部に生じていた炉
体損傷を防止することができるものである。
間することにより、両者を一体構造に形成した場合に比
して、炭化室22の両側が開放されているので、熱勾配
が偏ることなく、乾留の均一化を図ることができる。さ
らに、断熱煉瓦の補修,積み替え等のメンテナンスを各
々単独に行うことができ、メンテナンス性を極めて向上
させることができる。そして、燃焼室23と蓄熱室2
4,25との各炉体の動きの拘束が解消され、両者の炉
体の拘束に伴う繰り返し熱応力が開放され、水平型室式
コークス炉の燃焼室と蓄熱室との境界部に生じていた炉
体損傷を防止することができるものである。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る竪型室
式コークス炉によれば、設備の簡素化及び乾留の均一化
を図ることができると共に、炉体の損傷を防止すること
ができ、且つ、環境対策上有利であるという優れた効果
を発揮する。
式コークス炉によれば、設備の簡素化及び乾留の均一化
を図ることができると共に、炉体の損傷を防止すること
ができ、且つ、環境対策上有利であるという優れた効果
を発揮する。
【図1】本発明に係る竪型室式コークス炉の一実施例を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図2】本実施例の竪型室式コークス炉に採用する炉蓋
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図3】従来の水平型室式コークス炉の一例を示す概略
図である。
図である。
【図3】従来の竪型室式コークス炉の一例を示す概略図
である。
である。
1 水平型室式コークス炉 2 水平型室式コークス炉の蓄熱室 3 炭化室 4 装入車 5 押出機 5a 押出ラム 6 ガイド車 6a ガイド格子 7 コークバケット車 8 炉蓋 11 竪型室式コークス炉 12 炭化室 13 燃焼室 14 換熱室 15 炉蓋 21 竪型室式コークス炉 22 炭化室 23 燃焼室 24,25 竪型室式コークス炉の蓄熱室 26 走行軌道 27 コークバケット車 28 移動傾斜板 29 アクチュエータ 30 燃料ガスダクト 31 燃料ガスダクト 32 空気ダクト 33 煙道 34 煙道 36 バックステイ 37 バックステイ
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る竪型室式コークス炉の一実施例を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図2】本実施例の竪型室式コークス炉に採用する炉蓋
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図3】従来の水平型室式コークス炉の一例を示す概略
図である。
図である。
【図4】従来の竪型室式コークス炉の一例を示す概略図
である。
である。
【符号の説明】 1 水平型室式コークス炉 2 水平型室式コークス炉の蓄熱室 3 炭化室 4 装入車 5 押出機 5a 押出ラム 6 ガイド車 6a ガイド格子 7 コークバケット車 8 炉蓋 11 竪型室式コークス炉 12 炭化室 13 燃焼室 14 換熱室 15 炉蓋 21 竪型室式コークス炉 22 炭化室 23 燃焼室 24,25 竪型室式コークス炉の蓄熱室 26 走行軌道 27 コークバケット車 28 移動傾斜板 29 アクチュエータ 30 燃料ガスダクト 31 燃料ガスダクト 32 空気ダクト 33 煙道 34 煙道 36 バックステイ 37 バックステイ
Claims (4)
- 【請求項1】原料粉炭を収容する炭化室と、燃料ガスを
燃焼させることにより炭化室内の装入炭を乾留する燃焼
室とが交互に配設された室式コークス炉において、 上記炭化室の上部から原料粉炭が装入され、その下部か
ら赤熱コークスが排出されるように窯口を形成し、該炭
化室の両側に空気及び燃料ガスを予熱する蓄熱室をそれ
ぞれ配置したことを特徴とする竪型室式コークス炉。 - 【請求項2】前記蓄熱室と炭化室とが別個のバックステ
イによって炉締めされている請求項1に記載の竪型室式
コークス炉。 - 【請求項3】前記蓄熱室と炭化室とが離間して配置され
ている請求項1または請求項2に記載の竪型室式コーク
ス炉。 - 【請求項4】炭化室で乾留した赤熱コークスをその下部
から排出する竪型室式コークス炉において一対の蓄熱室
を備え、一方の蓄熱室が予熱室で、他方の蓄熱室が排ガ
ス顕熱の蓄熱室であることを特徴とする竪型室式コーク
ス炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5312468A JPH07118638A (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 竪型室式コークス炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5312468A JPH07118638A (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 竪型室式コークス炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07118638A true JPH07118638A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=18029568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5312468A Withdrawn JPH07118638A (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 竪型室式コークス炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07118638A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106085471A (zh) * | 2016-07-22 | 2016-11-09 | 华电重工股份有限公司 | 一种低阶煤的提质装置 |
-
1993
- 1993-10-25 JP JP5312468A patent/JPH07118638A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106085471A (zh) * | 2016-07-22 | 2016-11-09 | 华电重工股份有限公司 | 一种低阶煤的提质装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001226 |