JPH07118409B2 - 鉄損の極めて低い方向性けい素鋼板 - Google Patents

鉄損の極めて低い方向性けい素鋼板

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JPH07118409B2 JP62191521A JP19152187A JPH07118409B2 JP H07118409 B2 JPH07118409 B2 JP H07118409B2 JP 62191521 A JP62191521 A JP 62191521A JP 19152187 A JP19152187 A JP 19152187A JP H07118409 B2 JPH07118409 B2 JP H07118409B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 鉄損の極めて低い方向性電磁鋼板を得るためには、仕上
焼鈍を経た電磁鋼帯の地鉄表面に、研磨を施した上で絶
縁皮膜を被覆形成し、とくに該研磨につき中心線平均粗
さRa0.3μm以下の表面粗さまで平滑化しておくことが
有用であるところ、この明細書では、このような平滑面
化をはかる研磨手法の改善とくに砥粒を用いた研磨加工
による能率的な平滑化の適合についての開発成果に関連
して以下に述べる。
いうまでもなく方向性けい素鋼板は主として変圧器その
他の電気機器の鉄心として利用され、その磁化特性が優
れていること、とくに鉄損(W17/50値で代表される。)
が極めて低いことの要求はますます強まっている。
このような要請に対し鋼板中の2次再結晶粒の〈100〉
粒方位を圧延方向に高度に揃えること、また最終製品中
の不純物を減少させることによるような、これまでの開
発努力によっても最近では、0.23mmの板厚でW17/50値が
0.9W/kg程度の低鉄損化が可能となった。
しかし、数年前のエネルギー危機を境にして、電力損失
のより少ない電気機器を求める傾向が一段と強まり、そ
れらの鉄芯材料として、さらに一層鉄損の低い、方向性
けい素鋼板が要請されるようになっている。
(従来の技術) ところで、方向性けい素鋼板の鉄損を下げる基本的な手
法としては、Si含有量を高めること、製品板厚を薄くす
ること、2次再結晶粒を細かくすること、不純物含有量
を低減すること、そして(110)〔001〕方位の2次再結
晶粒をより高度に揃えることなど、主に冶金学的方法が
一般に知られてはいるけれども、これらの手法は、現行
の生産手段の上からはもはや限界に達していて、これ以
上の改善は極めて難しく、たとえ多少の改善が認められ
るにしても、その努力の割には鉄損改善の実効に乏しい
状況となるに至った。
また一方で特公昭54−23647号公報に開示されているよ
うに鋼板表面に2次再結晶阻止領域を形成させることに
より、2次再結晶粒を細粒化させる方法も提案されてい
るがこの方法は、2次再結晶粒径の制御が安定していな
いため、実用的とは言いがたい。
その他、特公昭58−5968号公報には、2次再結晶後の鋼
板の表面にボールペン状小球にて、微小歪を鋼板表層に
導入することによって磁区の幅を微細化し、鉄損を低減
する技術が、また特公昭57−2252号公報には、最終製品
表面に、圧延方向にほぼ直角にレーザービームを数mm間
隔に照射し、鋼板表層に高転位密度領域を導入すること
により、磁区の幅を微細化し、鉄損を低減する技術が提
案されている。さらに、特開昭57−188810号公報には、
放電加工により鋼板表層に微小歪を導入し、磁区幅を微
細化し、鉄損を低減する同様の技術が提案されている。
これら3種類の方法は、いずれも2次再結晶後の鋼板の
地鉄表層に微小な塑性歪を導入することにより磁区幅を
微細化し鉄損の低減を図るものであって、均しく実用的
であり、かつ鉄損低減効果も優れているが、鋼板の打抜
き加工、せん断加工、巻き加工などの後の歪取り焼鈍
や、コーティングの焼付け処理の如き熱処理によって、
塑性歪導入による効果が滅殺される欠点を伴う。なおコ
ーティング処理後に微小な塑性歪の導入を行う場合は、
絶縁性を維持するために絶縁コーティングの再塗布を行
わねばならず歪付与工程、再塗布工程と、工程の大幅増
加になり、コストアップをもたらす。さて、これらの技
術とは別に特公昭52−24499鋼公報には、仕上焼鈍後の
けい素鋼板表面を酸洗により表面形成物を除去し、次い
でその表面を鏡面状態に化学研磨あるいは電解研磨する
ことによって、磁気特性、特に鉄損が軽減することが開
示されている。
しかし、この場合は、鏡面仕上げのために、化学研磨又
は電解研磨を要するので非常にコスト高になり、実際に
工業的なプロセに適用するにはやはり著しい難点があ
り、大量生産工程に採用されるに至っていない。
そればかりでなく鏡面仕上げをした表面に対しては、方
向性けい素鋼板の絶縁皮膜として通常用いられるりん酸
塩系の張力付与コーティングを密着性よく、とくに平滑
面とすることによって良好となった磁性を損なうことな
く施膜することが困難であった。
上記のようにコスト高な研磨工程を例えば砥石等による
機械研磨に代えて経費負担を軽減しようとすると、けい
素鋼板中に研磨加工による残留ひずみを与えて、鉄損を
却って著しく劣化させる不利のため実用不可能であった
のである。
(発明が解決しようとする問題点) そこで仕上焼鈍を経た方向性けい素鋼帯の地鉄表面をよ
り低コストの機械研磨の手法により平滑化することによ
って、極めて有利に鉄損の著しい低減を図った方向性け
い素鋼板を与えることがこの発明の第1の目的であり、
また磁性を損なうことなくして密着性の良いりん酸塩系
の張力付与コーティングの施膜により一層鉄損の低減を
実現できる、方向性けい素鋼板を与えることが第2の目
的である。
(問題点を解決するための手段) 上記の各目的は、砥粒を用いた研磨加工による平滑表面
を有する仕上焼鈍済みの方向性けい素鋼帯であって、該
鋼帯の表面粗さが中心線平均粗さ(Ra)で0.3μm以下
で、しかもこの研磨表面の直下層に埋込まれて残存する
砥粒又はその破片の数が1000〜20000個/cm2であること
を特徴とする鉄損の極めて低い方向性けい素鋼板(第1
発明)、砥粒を用いた研磨加工による平滑表面を有する
仕上焼鈍済みの方向性けい素鋼帯であって、該鋼帯の表
面粗さが中心線平均粗さ(Ra)で0.3μm以下で、しか
もこの研磨表面の直下層に埋込まれて残存する砥粒又は
その破片の数が1000〜20000個/cm2であり、かつこの表
面層上にめっき薄層を有するものであることを特徴とす
る鉄損の極めて低い方向性けい素鋼板(第2発明)によ
って達成される。
発明者らは、仕上焼鈍後の方向性けい素鋼板表面の平滑
面化に適用する研磨方法によって磁気特性の劣化の度合
いが異なることを発見し、それに注目し、種々の研磨方
法について検討を行ったところ、磁気特性を良好ならし
める条件があることを見い出した。
すなわち地鉄表面に砥粒による研磨を施こし表面を中心
線平均粗さ0.3μm以下となすに当り、上記砥粒による
研磨後の表面の直下層に埋込まれて残存する埋め込み砥
粒を1000〜20000個/cm2以内にとどめる研磨手法によっ
て、この研磨面に絶縁皮膜を施膜した方向性けい素鋼板
の鉄損が顕著に低減し、またとくにこの絶縁皮膜として
コロイド状シリカとりん酸塩系コーティング液を用いて
張力付与膜を施膜するときこの張力付与膜と地鉄表面と
の間にてバインダーとして機能する金属めっきを上記の
研磨面に予め施すことによって、さらに鉄損を極めて低
くするのに役立つことである。
第1、第2各発明において、Ra0.3μmで表面直下層
への砥粒埋込み数が1000〜20000個/cm2以内になる砥粒
を用いた研磨加工の条件としては、研磨基材としてポリ
ウレタンロール、不織布ロール、研磨用ブラシ等弾性的
な基材を用いること、砥粒は、材質はSiC,Al2O3,Cなど
特に限定されないが、粒度が#800以下であることと、
その他垂直圧力を5kg/cm2以下とすることが必要であ
る。
(作用) この発明において中心線平均粗さ(Ra)0.3μm以下の
表面粗さの平滑面を得るための研磨は仕上げ焼鈍を経た
方向性けい素鋼帯に施す必要がある。なんとなればかり
に仕上焼鈍以前に平滑化処理を施したとしても焼鈍中に
表面に形成される酸化物によって鋼帯表面は磁性的に粗
な面となるからである。また仕上焼鈍後の帯鋼表面に施
す上記研磨は、帯鋼に加えられたそれまでの工程、すな
わちSi量、インヒビター量ないしは板厚の如何や焼鈍分
離剤の種類の選択などにかかわらず、この発明で所期し
た効果をもたらすことはいうまでもない。
すなわち、この発明の眼目は含けい素冷延薄鋼帯の表面
の平滑化によって履歴損失が減少するという現象を活用
するところにあり、それ故方向性けい素鋼板それ自体の
製造工程には全く依存しないのである。
次に表面粗さに関し中心線平均粗さ(Ra)で0.3μm以
下とするのは、Raが0.3μmを越えると履歴損失の軽減
に寄与すべき平滑化効果がもはや失われてしまうからで
ある。
ここで砥粒による研磨の際その研磨表面の直下層に埋込
まれて残存する砥粒又はその破片につき1000〜20000個
/cm2の範囲に限定した理由を述べる。
一般に砥粒による研磨は、磁気特性を劣化させ、回転砥
石やエメリ研磨紙のように砥粒による研磨を普通に行な
った際に磁性体の磁気特性(鉄損)が劣化するのは保持
力Hcが増大するためであり、つまり保持力が増大して履
歴損失が増大するために鉄損の劣化が生じるのである。
発明者らは、このような鉄損の劣化現象と加工後の表面
との関係を調べることにより、砥粒による研磨を行なっ
た際には砥粒が研磨に際して表面層直下に埋め込まれ、
それによって生じた歪が鉄損を劣化せしめることを発見
した。第1図は仕上焼鈍後の方向性けい素鋼板の鉄損に
対してその板面酸化物を一たん除去して地鉄表面を研磨
代3μmで砥粒による研磨を施した上で仕上焼鈍後と研
磨後の鉄損を比較したものであり、研磨条件を種々変化
させて、砥粒の埋込量との関係を調べたものである。こ
の図から砥粒又はその破片の埋込数が1000〜20000個/c
m2の範囲であれば研磨による磁気特性の向上がもたらさ
れることがわかる。
このような埋込量を左右する要因は数多くあり、例えば
研磨材(研磨ロールなど)の圧下力が小さいほど、また
砥粒の小さいほど、一般に埋込数は少なくなるがそのほ
か(研磨ロールなど)の種類、材質、回転数や研磨液の
種類と適用のしかたなど、研磨方法の如何によっても異
なるが、いずれも特性は研磨後の表面層の状態すなわち
砥粒埋め込み数によって左右され、とくに3〜5×103
個/cm2付近において極小値があるようにみうけられ、
一般に1000〜20000個/cm2の埋め込み量で特性が向上し
ている。
これは微量の埋込みによって生じる研磨表面の極く浅い
直下層に生じた加工変質量が与える微小な引張応力がむ
しろ鉄損に対していわゆる引張効果を与えるという、望
外の効果によるものと考えられる。
埋め込み数が0近くになるような砥粒による研磨は現在
のところ実現し得ないが在来の化学研磨などによる平滑
化を行った場合にも平均的に0.10W/kg位は鉄損を向上さ
せるのでこれにほぼ匹敵し得る埋込み数として1000〜20
000個/cm2の範囲に限定した。
ここで第2図には素材の磁気特性について素材に対し#
1000の回転砥石で研磨した場合と、エメリー研磨した場
合、および化学研磨した場合とを比較したが、この図か
ら明らかなように、研磨の際に不要な歪を地鉄表面に加
えてしまう回転砥石およびエメリ研磨では鉄損の劣化が
みられる一方化学研磨では鉄損が低減している。したが
って従来は機械研磨ではなくコストた嵩むにも拘らず化
学研磨又は電解研磨を用いざる得なかったのである。
次に第1発明に従い砥粒を用いた研磨による平滑化を施
した表面に対しては、いわゆる張力効果による鉄損の低
減(改良)は、以下に述べるところにおいて非常に効果
がある。したがって絶縁皮膜としてとくに張力付与コー
トを適用することは一層有利である。
ここに従来から知られている張力付与コートには、コロ
イダルシリカを添加したりん酸塩系のコーティング液を
800℃付近で非晶質化して焼きつける方法によって得ら
れるものである。ところが、この種のコーティング液に
よる皮膜を十分密着性よく成膜させようとするとき、元
来平滑化された地鉄表面は好ましくなく、通常800℃付
近のたとえば歪取り焼鈍ではく離し易い。そこで従来は
何んらかの化学反応をコーティング膜と生じさせたり、
表面に酸化物を生成せしめてコーティングを施こしたり
する必要があり、このようにして密着性は確保されるに
しても表面平滑化の効果はもはや失われ、鉄損は平滑化
以前のレベルに戻ってしまう。
この点第2発明において平滑化の効果を失なわないよう
平滑度を保存するために地鉄の表面を金属めっきで被覆
してそのめっき層をバインダーとして上記のりん酸塩系
皮膜を成膜せしめれば、密着性よく十分な引張効果と平
滑化効果を得ることが可能である。
かかるバインダーとしての役割をはたす金属めっきとし
てはめっき後にそのまま、あるいは化成処理、酸化処理
等で、張力コーティングを焼き付けることが可能なもの
であればウエットめっき、ドライめっき等の方法、物質
例えば金属、酸化物、窒化物、金属間化合物等の種類、
めっき層の層数を問わない。また金属種によってバイン
ダーそのものが張力を付与する効果も期待される。いず
れも処理中に地鉄の平滑度を損なわないだけの十分なち
密性が必要条件である。次表は鉄めっき、銅めっき、ニ
ッケルめっきを行なった時の張力コート成膜前後の鉄損
と密着性の比較を示している。
めっきなしに比して、鉄、銅、ニッケルめっきを施した
ものに張力コーティングを成膜した場合密着性は顕著な
効果を示し鉄損の改善も大きい。
(実施例) 実施例1 MnSe+MnS系のインヒビターを用いた次の化学組成C:0.0
02%,Si:3.2%に成るけい素鋼熱延板を一般的な方向性
けい素鋼板の加工手順に従って冷間圧延した上で焼鈍分
離材にAl2O3+MgOを用いた0.20mmの板厚の仕上焼鈍後の
素材(A)と、同じく焼鈍分離剤にAl2O3を用いた0.18m
mの板厚の仕上焼鈍済の素材(B)とをそれぞれ#1000
エメリーエンドレス砥石(比較例1:埋込み量過大)、#
200砥粒入不織布ロール(比較例2:Ra過大)、#800砥粒
入ウレタンロール(適合条件)を使用して比較例2を除
きRaが0.15μm以下まで研磨した。各工程毎の鉄損の比
較は表1の通りである。
またこの発明に従う研磨済み試料の研磨面に対して、Fe
めっきを1μm厚みで施してその上に張力コートを成膜
したものとめっきなしでそのまま張力コートを直接成膜
したものとを比較したところめっきを施したものの最終
特性はW17/50が素材(A)では0.78W/kg,素材(B)で
は0.75W/kgとなり、密着性も良好であった。
めっきなしでそのまま張力コートを成膜したものは、3c
mφの丸棒にまきつけたとき、皮膜の破壊を生じ密着性
は不良と判定されたが同じテストでメッキを施しておい
たものは全くはく離を生ぜず密着性良好であった。
このように第1発明に従って砥粒を用い研磨した場合に
磁気特性の向上が顕著でとくにその研磨表面へ第2発明
に従うめっき層を介し成膜した張力付与コートを有する
ものは密着性良好な上に磁気特性の改善効果も著しい。
実施例2 AIN系のインヒビターを用いた次の化学組成C:0.003%,S
i:3.1%に成る方向性けい素鋼熱延板を一般的な方向性
けい素鋼板の加工手順に従って冷間圧延した上で焼鈍分
離剤としてMgOを適用した0.27mmの板厚の仕上焼鈍後の
素材(C)を、#200の砥粒入不織布ロール(比較例3:R
a過大、埋め込み量過大)と#1000の砥粒入不織布ロー
ル(適合例)とを使用して研磨した。
各工程毎の鉄損の比較は表2のとおりである。
また第1発明に従って研磨処理した材料に対して第2発
明に従いTiのドライめっき(蒸着)を0.5μm厚みにて
施し、その上に張力コートを成膜したものと、めっきな
しにそのまま張力コートを直接成膜したものとを比較し
たところめっきを施したものの最終特性はW17/50が0.79
W/kgであった。そのまま直接張力コートを成膜したもの
は3cmφの丸棒にまきつけたところ皮膜は破損して密着
は不良であったのに反し同じテストでめっきを施したも
のは密着性良好であった。
(発明の効果) 化学研磨、電解研磨のようにコストが嵩むことのない砥
粒を用いる研磨加工の手法によって、適切なRaの下に研
磨表面直下への砥粒埋込み量を規制することによって方
向性けい素鋼板製品の鉄損低減が達成され、また、とく
にこの研磨面へめっきを施すことによってとくに張力付
与皮膜の成膜密着性を高めしかも一層の鉄損低減に寄与
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は砥粒埋込量と研磨前後の鉄損差の関係を示すグ
ラフ、 第2図は各種研磨条件による磁気特性の差を示すグラフ
である。
フロントページの続き (72)発明者 筋田 成子 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社技術研究本部内 (56)参考文献 特開 昭62−69501(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】砥粒を用いた研磨加工による平滑表面を有
    する仕上焼鈍済みの方向性けい素鋼帯であって、該鋼帯
    の表面粗さが中心線平均粗さ(Ra)で0.3μm以下で、
    しかもこの研磨表面の直下層に埋込まれて残存する砥粒
    又はその破片の数が1000〜20000個/cm2であることを特
    徴とする鉄損の極めて低い方向性けい素鋼板。
  2. 【請求項2】砥粒を用いた研磨加工による平滑表面を有
    する仕上焼鈍済みの方向性けい素鋼帯であって、該鋼帯
    の表面粗さが中心線平均粗さ(Ra)で0.3μm以下で、
    しかもこの研磨表面の直下層に埋込まれて残存する砥粒
    又はその破片の数が1000〜20000個/cm2であり、かつこ
    の表面層上にめっき薄層を有するものであることを特徴
    とする鉄損の極めて低い方向性けい素鋼板。
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