JPH07118382A - ポリエ−テル樹脂及びその製造方法 - Google Patents
ポリエ−テル樹脂及びその製造方法Info
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- JPH07118382A JPH07118382A JP26382193A JP26382193A JPH07118382A JP H07118382 A JPH07118382 A JP H07118382A JP 26382193 A JP26382193 A JP 26382193A JP 26382193 A JP26382193 A JP 26382193A JP H07118382 A JPH07118382 A JP H07118382A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は各種有機溶媒に可溶で高いガラス転移
温度を有し、かつ撥水撥油性を有する低表面エネルギ−
の耐熱性ポリエ−テル樹脂及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】一般式は 【化31】 (式中、Rは炭素数1〜18のパ−フルオロアルキル基
を示し、Arは二価の芳香族基を示し、nは10〜20
0の整数を示す。)で表されるポリエ−テル樹脂であ
り、その製造方法として、一般式 【化32】 (式中、Rは炭素数1〜18のパ−フルオロアルキル基
を示す。)で表されるトリアジン二塩化物の一種または
二種以上と、一般式 HO−Ar−OH (III) (式中、Arは二価の芳香族基を示す。)で表される一
種または二種以上の芳香族ジオ−ルを反応させることに
よって得る。
温度を有し、かつ撥水撥油性を有する低表面エネルギ−
の耐熱性ポリエ−テル樹脂及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】一般式は 【化31】 (式中、Rは炭素数1〜18のパ−フルオロアルキル基
を示し、Arは二価の芳香族基を示し、nは10〜20
0の整数を示す。)で表されるポリエ−テル樹脂であ
り、その製造方法として、一般式 【化32】 (式中、Rは炭素数1〜18のパ−フルオロアルキル基
を示す。)で表されるトリアジン二塩化物の一種または
二種以上と、一般式 HO−Ar−OH (III) (式中、Arは二価の芳香族基を示す。)で表される一
種または二種以上の芳香族ジオ−ルを反応させることに
よって得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエ−テル樹脂、特に
各種有機溶媒に可溶で高いガラス転移温度を有し、かつ
撥水撥油性を有する低表面エネルギ−の耐熱性ポリエ−
テル樹脂及びその製造方法に関する。
各種有機溶媒に可溶で高いガラス転移温度を有し、かつ
撥水撥油性を有する低表面エネルギ−の耐熱性ポリエ−
テル樹脂及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエ−テル樹脂及びその製造方法は、
例えばJ.Polym. Sci.Part A−1、
7巻、3089ペ−ジ(1969年)などによって公知
である。このような従来のポリエ−テル樹脂は、高いガ
ラス転移温度を有していたが、高い表面エネルギ−を示
すため撥水撥油性に乏しく吸湿性および粘着性に問題が
あり、このことがポリエ−テル樹脂の工業的利用を妨げ
る大きな原因となっていた。しかし、これまで芳香族系
の耐熱性ポリエ−テルの表面エネルギ−を低下させ、液
体や固体に対してぬれにくくあるいは接着しにくくする
試みはなされていない。
例えばJ.Polym. Sci.Part A−1、
7巻、3089ペ−ジ(1969年)などによって公知
である。このような従来のポリエ−テル樹脂は、高いガ
ラス転移温度を有していたが、高い表面エネルギ−を示
すため撥水撥油性に乏しく吸湿性および粘着性に問題が
あり、このことがポリエ−テル樹脂の工業的利用を妨げ
る大きな原因となっていた。しかし、これまで芳香族系
の耐熱性ポリエ−テルの表面エネルギ−を低下させ、液
体や固体に対してぬれにくくあるいは接着しにくくする
試みはなされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種有機溶
媒に可溶で、低い表面エネルギ−と高いガラス転移温度
を有し、撥水撥油性でかつ耐熱性のポリエ−テル樹脂及
びその製造方法を提供することを課題とする。
媒に可溶で、低い表面エネルギ−と高いガラス転移温度
を有し、撥水撥油性でかつ耐熱性のポリエ−テル樹脂及
びその製造方法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、有機溶媒
への溶解性と高いガラス転移温度を保持しながら、なお
かつ撥水撥油性を示すポリエ−テル樹脂を得ることにつ
いて検討し、本発明に至った。即ち、本発明の第一の発
明は、一般式
への溶解性と高いガラス転移温度を保持しながら、なお
かつ撥水撥油性を示すポリエ−テル樹脂を得ることにつ
いて検討し、本発明に至った。即ち、本発明の第一の発
明は、一般式
【0005】
【化4】
【0006】(式中、Rは炭素数1〜18のパ−フルオ
ロアルキル基を示し、Arは二価の芳香族基を示し、n
は10〜200の整数を示す。)で表されるポリエ−テ
ル樹脂である。また、本発明の第二の発明は、一般式
ロアルキル基を示し、Arは二価の芳香族基を示し、n
は10〜200の整数を示す。)で表されるポリエ−テ
ル樹脂である。また、本発明の第二の発明は、一般式
【0007】
【化5】
【0008】(式中、Rは炭素数1〜18のパ−フルオ
ロアルキル基を示す。)で表されるトリアジン二塩化物
の一種または二種以上と、一般式 HO−Ar−OH (III) (式中、Arは二価の芳香族基を示す。)で表される一
種または二種以上の芳香族ジオ−ルを反応させることを
特徴とする一般式
ロアルキル基を示す。)で表されるトリアジン二塩化物
の一種または二種以上と、一般式 HO−Ar−OH (III) (式中、Arは二価の芳香族基を示す。)で表される一
種または二種以上の芳香族ジオ−ルを反応させることを
特徴とする一般式
【0009】
【化6】
【0010】(式中、Rは炭素数1〜18のパ−フルオ
ロアルキル基を示し、Arは二価の芳香族基を示し、n
は10〜200の整数を示す。)で表されるポリエ−テ
ル樹脂の製造方法である。
ロアルキル基を示し、Arは二価の芳香族基を示し、n
は10〜200の整数を示す。)で表されるポリエ−テ
ル樹脂の製造方法である。
【0011】上記一般式(I)で表されるポリエ−テル
樹脂は、上記一般式(II)で表されるトリアジン二塩化
物と上記一般式(III)で表される芳香族ジオ−ルから
製造されるが、トリアジン二塩化物としては上記一般式
(II)のRの炭素数が1〜18のパ−フルオロアルキル
基からなるトリアジン二塩化物を単独で使用することも
できるし、二種以上を混合して使用することもできる。
また、上記一般式(II)のトリアジン二塩化物を20〜
99モル%用い、上記一般式(II)のRが水素からなる
トリアジン二塩化物を80〜1モル%混合して使用する
こともできる。上記一般式(II)のRが水素からなるト
リアジン二塩化物を混合して使用する場合、上記一般式
(II)のトリアジン二塩化物が20モル%未満となると
本発明である撥水撥油性を満足しなくなる。上記一般式
(II)で表されるトリアジン二塩化物を単独で使用し、
上記一般式(III)で表される芳香族ジオ−ルの二種以
上を混合して使用することもできる。
樹脂は、上記一般式(II)で表されるトリアジン二塩化
物と上記一般式(III)で表される芳香族ジオ−ルから
製造されるが、トリアジン二塩化物としては上記一般式
(II)のRの炭素数が1〜18のパ−フルオロアルキル
基からなるトリアジン二塩化物を単独で使用することも
できるし、二種以上を混合して使用することもできる。
また、上記一般式(II)のトリアジン二塩化物を20〜
99モル%用い、上記一般式(II)のRが水素からなる
トリアジン二塩化物を80〜1モル%混合して使用する
こともできる。上記一般式(II)のRが水素からなるト
リアジン二塩化物を混合して使用する場合、上記一般式
(II)のトリアジン二塩化物が20モル%未満となると
本発明である撥水撥油性を満足しなくなる。上記一般式
(II)で表されるトリアジン二塩化物を単独で使用し、
上記一般式(III)で表される芳香族ジオ−ルの二種以
上を混合して使用することもできる。
【0012】上記一般式(II)におけるRは炭素数1か
ら18の分岐を有することもあるパ−フルオロアルキル
基であるが、具体的には、例えば、トリフルオロメチル
基、パ−フルオロエチル基、パ−フルオロプロピル基、
パ−フルオロブチル基、パ−フルオロペンチル基、パ−
フルオロヘキシル基、パ−フルオロヘプチル基、パ−フ
ルオロオクチル基、パ−フルオロノニル基、パ−フルオ
ロデシル基などが挙げられる。
ら18の分岐を有することもあるパ−フルオロアルキル
基であるが、具体的には、例えば、トリフルオロメチル
基、パ−フルオロエチル基、パ−フルオロプロピル基、
パ−フルオロブチル基、パ−フルオロペンチル基、パ−
フルオロヘキシル基、パ−フルオロヘプチル基、パ−フ
ルオロオクチル基、パ−フルオロノニル基、パ−フルオ
ロデシル基などが挙げられる。
【0013】上記一般式(III)で表される芳香族ジオ
−ルとしては、ヒドロキノン、レゾルシノ−ル、4,
4’−ビフェノ−ル、2,7−ジヒドロキシナフタレ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エ−テル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−フェニ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、α,α−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エチルベンゼン、1,1−
ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン、3−(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,3
−トリメチル−5−インダノ−ルなどを例示することが
できる。
−ルとしては、ヒドロキノン、レゾルシノ−ル、4,
4’−ビフェノ−ル、2,7−ジヒドロキシナフタレ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エ−テル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−フェニ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、α,α−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エチルベンゼン、1,1−
ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン、3−(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,3
−トリメチル−5−インダノ−ルなどを例示することが
できる。
【0014】上記一般式(I)で表されるポリエ−テル
樹脂の製造方法の第一の例は、有機溶媒とアルカリ水溶
液の二相系で、相間移動触媒存在下に上記一般式(II)
で表されるトリアジン二塩化物と上記一般式(III)で
表される芳香族ジオ−ルを0℃から200℃で数分間か
ら数日間反応させることにより行われるものである。こ
の方法において一般式(I)で表されるポリエ−テル樹
脂の分子量は一般式(II)で表されるトリアジン二塩化
物と一般式(III)で表される芳香族ジオ−ルの仕込み
量によって制限され、これらの反応成分を等モル量にす
ると高分子量の上記一般式(I)で表されるポリエ−テ
ル樹脂を製造することができる。一般式(I)で表され
るポリエ−テル樹脂においてnを10から200の整数
に限定した理由は、nが10より小ではフィルムなどに
成形した場合に機械的性質や耐熱性等の特性が充分では
なく、nが200を越えると有機溶媒等への溶解性及び
成形性が悪くなるからである。
樹脂の製造方法の第一の例は、有機溶媒とアルカリ水溶
液の二相系で、相間移動触媒存在下に上記一般式(II)
で表されるトリアジン二塩化物と上記一般式(III)で
表される芳香族ジオ−ルを0℃から200℃で数分間か
ら数日間反応させることにより行われるものである。こ
の方法において一般式(I)で表されるポリエ−テル樹
脂の分子量は一般式(II)で表されるトリアジン二塩化
物と一般式(III)で表される芳香族ジオ−ルの仕込み
量によって制限され、これらの反応成分を等モル量にす
ると高分子量の上記一般式(I)で表されるポリエ−テ
ル樹脂を製造することができる。一般式(I)で表され
るポリエ−テル樹脂においてnを10から200の整数
に限定した理由は、nが10より小ではフィルムなどに
成形した場合に機械的性質や耐熱性等の特性が充分では
なく、nが200を越えると有機溶媒等への溶解性及び
成形性が悪くなるからである。
【0015】この方法に利用できる有機溶媒としては、
N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン等のアミド系溶媒、ベンゼン、アニソ−ル、ジフ
ェニルエ−テル、ニトロベンゼン、ベンゾニトリルのよ
うな芳香族系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロ
ロエタンのようなハロゲン系溶媒、テトラメチレンスル
ホン等の硫黄系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等のエ−テル系溶媒、さらにアセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン系溶媒等を例示することができる。この
方法に使用される相間移動触媒としては、四級アンモニ
ウム塩、四級ホスホニウム塩そしてクラウンエ−テル、
クリプタンドが用いられる。例えば、テトラメチルアン
モニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムブロミ
ド、テトラエチルアンモニウムクロリド、テトラブチル
アンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムブロ
ミド、テトラメチルアンモニウム硫酸水素塩、ベンジル
トリエチルアンモニウムクロリド、デシルトリメチルア
ンモニウムブロミド、ドデシルトリメチルアンモニウム
ブロミド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、セ
チルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルトリブチ
ルアンモニウムブロミド、テトラブチルホスホニウムブ
ロミド、セチルトリブチルホスホニウムブロミド、15
−クラウン−5、18−クラウン−6、ベンゾ−18−
クラウン−6、ジベンゾ−18−クラウン−6、ジベン
ゾ−24−クラウン−8などを例示することができる。
これらの触媒量は、1モル%〜100モル%であり、1
モル%未満では反応速度が遅く、100モル%を越える
と顕著な効果が得られないので必要でない。
N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン等のアミド系溶媒、ベンゼン、アニソ−ル、ジフ
ェニルエ−テル、ニトロベンゼン、ベンゾニトリルのよ
うな芳香族系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロ
ロエタンのようなハロゲン系溶媒、テトラメチレンスル
ホン等の硫黄系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等のエ−テル系溶媒、さらにアセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン系溶媒等を例示することができる。この
方法に使用される相間移動触媒としては、四級アンモニ
ウム塩、四級ホスホニウム塩そしてクラウンエ−テル、
クリプタンドが用いられる。例えば、テトラメチルアン
モニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムブロミ
ド、テトラエチルアンモニウムクロリド、テトラブチル
アンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムブロ
ミド、テトラメチルアンモニウム硫酸水素塩、ベンジル
トリエチルアンモニウムクロリド、デシルトリメチルア
ンモニウムブロミド、ドデシルトリメチルアンモニウム
ブロミド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、セ
チルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルトリブチ
ルアンモニウムブロミド、テトラブチルホスホニウムブ
ロミド、セチルトリブチルホスホニウムブロミド、15
−クラウン−5、18−クラウン−6、ベンゾ−18−
クラウン−6、ジベンゾ−18−クラウン−6、ジベン
ゾ−24−クラウン−8などを例示することができる。
これらの触媒量は、1モル%〜100モル%であり、1
モル%未満では反応速度が遅く、100モル%を越える
と顕著な効果が得られないので必要でない。
【0016】上記一般式(I)で表されるポリエ−テル
樹脂の製造方法の第二の例は、有機溶媒中、酸受容剤存
在下に、上記一般式(II)で表されるトリアジン二塩化
物と上記一般式(III)で表される芳香族ジオ−ルを0
℃から200℃で数分間から数日間反応させることによ
り行われるものである。この方法に利用できる有機溶媒
としては、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、ベンゼン、アニソ
−ル、ジフェニルエ−テル、ニトロベンゼン、ベンゾニ
トリルのような芳香族系溶媒、クロロホルム、ジクロロ
メタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テ
トラクロロエタンのようなハロゲン系溶媒、テトラメチ
レンスルホン等の硫黄系溶媒、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエ−テル系溶媒、さらにアセトン、メチル
エチルケトン等のケトン系溶媒等を例示することができ
る。
樹脂の製造方法の第二の例は、有機溶媒中、酸受容剤存
在下に、上記一般式(II)で表されるトリアジン二塩化
物と上記一般式(III)で表される芳香族ジオ−ルを0
℃から200℃で数分間から数日間反応させることによ
り行われるものである。この方法に利用できる有機溶媒
としては、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、ベンゼン、アニソ
−ル、ジフェニルエ−テル、ニトロベンゼン、ベンゾニ
トリルのような芳香族系溶媒、クロロホルム、ジクロロ
メタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テ
トラクロロエタンのようなハロゲン系溶媒、テトラメチ
レンスルホン等の硫黄系溶媒、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエ−テル系溶媒、さらにアセトン、メチル
エチルケトン等のケトン系溶媒等を例示することができ
る。
【0017】また、これらの溶媒と同時に使用する酸受
溶剤としては、トリエチルアミン、ピリジンなどの有機
塩基及び炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機の塩
基を挙げることができる。かくして製造された一般式
(I)で表されるポリエ−テル樹脂は、使用した一般式
(II)で表されるトリアジン二塩化物と使用した一般式
(III)で表される芳香族ジオ−ルの種類により、溶解
性、ガラス転移温度及び撥水撥油性が変化する。上記一
般式(I)で表されるポリエ−テル樹脂はクロロホル
ム、テトラヒドロフラン、アセトン、メタクレゾ−ル、
オルトクロロフェノ−ル、N−メチル−2−ピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン等の有機溶
媒のすべて、または一部に可溶となり、溶媒キャスト法
により無色透明で強靱なフィルムを与える。このキャス
トフィルムは、200℃付近の高いガラス転移温度を有
し、さらに80〜98度の水の接触角及び40〜60度
のヨウ化メチレンの接触角を示し、40〜50erg/
cm2の低い表面自由エネルギ−を有している。
溶剤としては、トリエチルアミン、ピリジンなどの有機
塩基及び炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機の塩
基を挙げることができる。かくして製造された一般式
(I)で表されるポリエ−テル樹脂は、使用した一般式
(II)で表されるトリアジン二塩化物と使用した一般式
(III)で表される芳香族ジオ−ルの種類により、溶解
性、ガラス転移温度及び撥水撥油性が変化する。上記一
般式(I)で表されるポリエ−テル樹脂はクロロホル
ム、テトラヒドロフラン、アセトン、メタクレゾ−ル、
オルトクロロフェノ−ル、N−メチル−2−ピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン等の有機溶
媒のすべて、または一部に可溶となり、溶媒キャスト法
により無色透明で強靱なフィルムを与える。このキャス
トフィルムは、200℃付近の高いガラス転移温度を有
し、さらに80〜98度の水の接触角及び40〜60度
のヨウ化メチレンの接触角を示し、40〜50erg/
cm2の低い表面自由エネルギ−を有している。
【0018】
【実施例及び比較例】以下、本発明を実施例によりさら
に詳しく説明する。 実施例1 100mLのナスフラスコに、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エ−テル0.506g(2.5mmol)、セ
チルトリメチルアンモニウムブロミド0.27g(0.
7mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水溶液5.
1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−
トリフルオロメチルアニリノ)−4,6−ジクロロ−
1,3,5−トリアジン0.773g(2.5mmo
l)を5mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加し
た。20℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を3
00mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈
殿を得た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥
し、ポリエ−テル樹脂を95%の収率で得た。この樹脂
の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造
であることを確認した。
に詳しく説明する。 実施例1 100mLのナスフラスコに、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エ−テル0.506g(2.5mmol)、セ
チルトリメチルアンモニウムブロミド0.27g(0.
7mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水溶液5.
1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−
トリフルオロメチルアニリノ)−4,6−ジクロロ−
1,3,5−トリアジン0.773g(2.5mmo
l)を5mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加し
た。20℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を3
00mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈
殿を得た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥
し、ポリエ−テル樹脂を95%の収率で得た。この樹脂
の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造
であることを確認した。
【0019】
【化7】
【0020】赤外吸収スペクトル 1570cm~1(C
=N) 元素分析 C H N 計算値(%) 60.28 2.99 12.78 実測値(%) 59.82 2.69 12.61 この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.82dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):333,000 数平均分子量(Mn):119,000 分子量分布(Mw/Mn):2.8 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):194℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
95℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、アセトン、ニトロベンゼ
ン、メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−
メチル−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフ
ィルムを作製した。このフィルムに対する水及びヨウ化
メチレンの接触角は、それぞれ82度と40度で、表面
エネルギ−は46erg/cm2であった。
=N) 元素分析 C H N 計算値(%) 60.28 2.99 12.78 実測値(%) 59.82 2.69 12.61 この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.82dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):333,000 数平均分子量(Mn):119,000 分子量分布(Mw/Mn):2.8 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):194℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
95℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、アセトン、ニトロベンゼ
ン、メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−
メチル−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフ
ィルムを作製した。このフィルムに対する水及びヨウ化
メチレンの接触角は、それぞれ82度と40度で、表面
エネルギ−は46erg/cm2であった。
【0021】実施例2 100mLのナスフラスコに、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフィド0.546g(2.5mmol)、
セチルトリメチルアンモニウムブロミド0.27g
(0.7mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水溶
液5.1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−
(p−トリフルオロメチルアニリノ)−4,6−ジクロ
ロ−1,3,5−トリアジン0.773g(2.5mm
ol)を5mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加し
た。20℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を3
00mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈
殿を得た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥
し、ポリエ−テル樹脂を96%の収率で得た。この樹脂
の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造
であることを確認した。
ェニル)スルフィド0.546g(2.5mmol)、
セチルトリメチルアンモニウムブロミド0.27g
(0.7mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水溶
液5.1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−
(p−トリフルオロメチルアニリノ)−4,6−ジクロ
ロ−1,3,5−トリアジン0.773g(2.5mm
ol)を5mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加し
た。20℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を3
00mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈
殿を得た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥
し、ポリエ−テル樹脂を96%の収率で得た。この樹脂
の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造
であることを確認した。
【0022】
【化8】
【0023】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.79dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):177℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
90℃、窒素中395℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリドン、オルトクロロフェノ−ル等に可
溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液から無色透明なキ
ャストフィルムを作製した。このフィルムの表面エネル
ギ−は46erg/cm2であった。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):177℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
90℃、窒素中395℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリドン、オルトクロロフェノ−ル等に可
溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液から無色透明なキ
ャストフィルムを作製した。このフィルムの表面エネル
ギ−は46erg/cm2であった。
【0024】実施例3 100mLのナスフラスコに、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン0.571g(2.5mmol)、セ
チルトリメチルアンモニウムブロミド0.27g(0.
7mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水溶液5.
1mL、蒸留水1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液
に、2−(p−トリフルオロメチルアニリノ)−4,6
−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.773g
(2.5mmol)を5mLのクロロホルムに溶解した
溶液を添加した。20℃で12時間激しく撹拌した後、
反応溶液を300mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−
テル樹脂の沈殿を得た。これをろ別後、80℃で12時
間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を98%の収率で得
た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結
果、次式の構造であることを確認した。
ェニル)プロパン0.571g(2.5mmol)、セ
チルトリメチルアンモニウムブロミド0.27g(0.
7mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水溶液5.
1mL、蒸留水1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液
に、2−(p−トリフルオロメチルアニリノ)−4,6
−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.773g
(2.5mmol)を5mLのクロロホルムに溶解した
溶液を添加した。20℃で12時間激しく撹拌した後、
反応溶液を300mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−
テル樹脂の沈殿を得た。これをろ別後、80℃で12時
間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を98%の収率で得
た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結
果、次式の構造であることを確認した。
【0025】
【化9】
【0026】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:1.01dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):203℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
95℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、オルトクロロ
フェノ−ル等に可溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液
から無色透明なキャストフィルムを作製した。このフィ
ルムの表面エネルギ−は47erg/cm2であった。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):203℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
95℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、オルトクロロ
フェノ−ル等に可溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液
から無色透明なキャストフィルムを作製した。このフィ
ルムの表面エネルギ−は47erg/cm2であった。
【0027】実施例4 100mLのナスフラスコに、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン0.841g
(2.5mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブ
ロミド0.27g(0.7mmol)、1モル濃度水酸
化ナトリウム水溶液5.1mL、蒸留水1mLを採り、
撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−トリフルオロメ
チルアニリノ)−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリ
アジン0.773g(2.5mmol)を5mLの塩化
メチレンに溶解した溶液を添加した。20℃で12時間
激しく撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ−ル
に投入し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得た。これをろ別
後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を
97%の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及
び元素分析の結果、次式の構造であることを確認した。
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン0.841g
(2.5mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブ
ロミド0.27g(0.7mmol)、1モル濃度水酸
化ナトリウム水溶液5.1mL、蒸留水1mLを採り、
撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−トリフルオロメ
チルアニリノ)−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリ
アジン0.773g(2.5mmol)を5mLの塩化
メチレンに溶解した溶液を添加した。20℃で12時間
激しく撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ−ル
に投入し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得た。これをろ別
後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を
97%の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及
び元素分析の結果、次式の構造であることを確認した。
【0028】
【化10】
【0029】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.45dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):73,000 数平均分子量(Mn):29,000 分子量分布(Mw/Mn):2.5 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):203℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
95℃、窒素中395℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、アセトン、ニトロベンゼ
ン、メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−
メチル−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフ
ィルムを作製した。このフィルムの表面エネルギ−は4
5erg/cm2であった。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):73,000 数平均分子量(Mn):29,000 分子量分布(Mw/Mn):2.5 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):203℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
95℃、窒素中395℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、アセトン、ニトロベンゼ
ン、メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−
メチル−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフ
ィルムを作製した。このフィルムの表面エネルギ−は4
5erg/cm2であった。
【0030】実施例5 100mLのナスフラスコに、α,α−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エチルベンゼン0.726g(2.5
mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド
0.27g(0.7mmol)、1モル濃度水酸化ナト
リウム水溶液5.1mL、蒸留水1mLを採り、撹拌溶
解した。この溶液に、2−(p−トリフルオロメチルア
ニリノ)−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン
0.773g(2.5mmol)を5mLのクロロホル
ムに溶解した溶液を添加した。20℃で12時間激しく
撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ−ルに投入
し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得た。これをろ別後、8
0℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を96%
の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素
分析の結果、次式の構造であることを確認した。
ロキシフェニル)エチルベンゼン0.726g(2.5
mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド
0.27g(0.7mmol)、1モル濃度水酸化ナト
リウム水溶液5.1mL、蒸留水1mLを採り、撹拌溶
解した。この溶液に、2−(p−トリフルオロメチルア
ニリノ)−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン
0.773g(2.5mmol)を5mLのクロロホル
ムに溶解した溶液を添加した。20℃で12時間激しく
撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ−ルに投入
し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得た。これをろ別後、8
0℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を96%
の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素
分析の結果、次式の構造であることを確認した。
【0031】
【化11】
【0032】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.78dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):435,000 数平均分子量(Mn):121,000 分子量分布(Mw/Mn):3.6 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):231℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
90℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、メタクレゾ−ル、N−メチ
ル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾ
リドン、オルトクロロフェノ−ル等に可溶でN−メチル
−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフィルム
を作製した。このフィルムの表面エネルギ−は47er
g/cm2であった。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):435,000 数平均分子量(Mn):121,000 分子量分布(Mw/Mn):3.6 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):231℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
90℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、メタクレゾ−ル、N−メチ
ル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾ
リドン、オルトクロロフェノ−ル等に可溶でN−メチル
−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフィルム
を作製した。このフィルムの表面エネルギ−は47er
g/cm2であった。
【0033】実施例6 100mLのナスフラスコに、3−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1,1,3−トリメチル−5−インダノ−ル
0.671g(2.5mmol)、セチルトリメチルア
ンモニウムブロミド0.27g(0.7mmol)、1
モル濃度水酸化ナトリウム水溶液5.1mL、蒸留水1
mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−ト
リフルオロメチルアニリノ)−4,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジン0.773g(2.5mmol)を
5mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加した。20
℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を300mL
のメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得
た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリ
エ−テル樹脂を95%の収率で得た。この樹脂の赤外吸
収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造であるこ
とを確認した。
ェニル)−1,1,3−トリメチル−5−インダノ−ル
0.671g(2.5mmol)、セチルトリメチルア
ンモニウムブロミド0.27g(0.7mmol)、1
モル濃度水酸化ナトリウム水溶液5.1mL、蒸留水1
mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−ト
リフルオロメチルアニリノ)−4,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジン0.773g(2.5mmol)を
5mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加した。20
℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を300mL
のメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得
た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリ
エ−テル樹脂を95%の収率で得た。この樹脂の赤外吸
収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造であるこ
とを確認した。
【0034】
【化12】
【0035】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.68dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):182,000 数平均分子量(Mn):70,000 分子量分布(Mw/Mn):2.6 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):230℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
90℃、窒素中395℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、アセトン、
メタクレゾ−ル、ニトロベンゼン、N−メチル−2−ピ
ロリドン、オルトクロロフェノ−ル、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル−2−ピロ
リドン溶液から無色透明なキャストフィルムを作製し
た。このフィルムに対する水及びヨウ化メチレンの接触
角は、それぞれ90度と44度で、表面エネルギ−は4
7erg/cm2であった。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):182,000 数平均分子量(Mn):70,000 分子量分布(Mw/Mn):2.6 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):230℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
90℃、窒素中395℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、アセトン、
メタクレゾ−ル、ニトロベンゼン、N−メチル−2−ピ
ロリドン、オルトクロロフェノ−ル、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル−2−ピロ
リドン溶液から無色透明なキャストフィルムを作製し
た。このフィルムに対する水及びヨウ化メチレンの接触
角は、それぞれ90度と44度で、表面エネルギ−は4
7erg/cm2であった。
【0036】実施例7 100mLのナスフラスコに、1,1−ビス(3−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン0.74
1g(2.5mmol)、セチルトリメチルアンモニウ
ムブロミド0.27g(0.7mmol)、1モル濃度
水酸化ナトリウム水溶液5.1mL、蒸留水1mLを採
り、撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−トリフルオ
ロメチルアニリノ)−4,6−ジクロロ−1,3,5−
トリアジン0.773g(2.5mmol)を5mLの
クロロホルムに溶解した溶液を添加した。20℃で12
時間激しく撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ
−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得た。これを
ろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹
脂を98%の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクト
ル及び元素分析の結果、次式の構造であることを確認し
た。
ル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン0.74
1g(2.5mmol)、セチルトリメチルアンモニウ
ムブロミド0.27g(0.7mmol)、1モル濃度
水酸化ナトリウム水溶液5.1mL、蒸留水1mLを採
り、撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−トリフルオ
ロメチルアニリノ)−4,6−ジクロロ−1,3,5−
トリアジン0.773g(2.5mmol)を5mLの
クロロホルムに溶解した溶液を添加した。20℃で12
時間激しく撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ
−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得た。これを
ろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹
脂を98%の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクト
ル及び元素分析の結果、次式の構造であることを確認し
た。
【0037】
【化13】
【0038】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:1.26dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):652,000 数平均分子量(Mn):181,000 分子量分布(Mw/Mn):3.6 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):210℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
95℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、N−メチル
−2−ピロリドン、オルトクロロフェノ−ル、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル−
2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフィルムを
作製した。このフィルムの表面エネルギ−は47erg
/cm2であった。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):652,000 数平均分子量(Mn):181,000 分子量分布(Mw/Mn):3.6 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):210℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
95℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、N−メチル
−2−ピロリドン、オルトクロロフェノ−ル、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル−
2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフィルムを
作製した。このフィルムの表面エネルギ−は47erg
/cm2であった。
【0039】実施例8 100mLのナスフラスコに、2,2−ビス(3−フェ
ニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン0.951g
(2.5mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブ
ロミド0.27g(0.7mmol)、1モル濃度水酸
化ナトリウム水溶液5.1mL、蒸留水1mLを採り、
撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−トリフルオロメ
チルアニリノ)−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリ
アジン0.773g(2.5mmol)を5mLのクロ
ロホルムに溶解した溶液を添加した。20℃で12時間
激しく撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ−ル
に投入し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得た。これをろ別
後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を
98%の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及
び元素分析の結果、次式の構造であることを確認した。
ニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン0.951g
(2.5mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブ
ロミド0.27g(0.7mmol)、1モル濃度水酸
化ナトリウム水溶液5.1mL、蒸留水1mLを採り、
撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−トリフルオロメ
チルアニリノ)−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリ
アジン0.773g(2.5mmol)を5mLのクロ
ロホルムに溶解した溶液を添加した。20℃で12時間
激しく撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ−ル
に投入し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得た。これをろ別
後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を
98%の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及
び元素分析の結果、次式の構造であることを確認した。
【0040】
【化14】
【0041】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:1.00dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):512,000 数平均分子量(Mn):183,000 分子量分布(Mw/Mn):2.8 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):193℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中405℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、アセトン、
メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、ニトロ
ベンゼン、オルトクロロフェノ−ル、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル−2−ピロ
リドン溶液から無色透明なキャストフィルムを作製し
た。また、フィルムの引張強度、破断時の伸び、引張弾
性率は、それぞれ79MPa、5%、1.9GPaであ
った。このフィルムに対する水及びヨウ化メチレンの接
触角は、それぞれ92度と37度で、表面エネルギ−は
50erg/cm2であった。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):512,000 数平均分子量(Mn):183,000 分子量分布(Mw/Mn):2.8 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):193℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中405℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、アセトン、
メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、ニトロ
ベンゼン、オルトクロロフェノ−ル、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル−2−ピロ
リドン溶液から無色透明なキャストフィルムを作製し
た。また、フィルムの引張強度、破断時の伸び、引張弾
性率は、それぞれ79MPa、5%、1.9GPaであ
った。このフィルムに対する水及びヨウ化メチレンの接
触角は、それぞれ92度と37度で、表面エネルギ−は
50erg/cm2であった。
【0042】実施例9 100mLのナスフラスコに、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エ−テル0.404g(2.0mmol)、セ
チルトリメチルアンモニウムブロミド0.22g(0.
6mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水溶液4.
1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−
パ−フルオロブチルアニリノ)−4,6−ジクロロ−
1,3,5−トリアジン0.918g(2.0mmo
l)を4mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加し
た。20℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を3
00mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈
殿を得た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥
し、ポリエ−テル樹脂を96%の収率で得た。この樹脂
の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造
であることを確認した。
ェニル)エ−テル0.404g(2.0mmol)、セ
チルトリメチルアンモニウムブロミド0.22g(0.
6mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水溶液4.
1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−
パ−フルオロブチルアニリノ)−4,6−ジクロロ−
1,3,5−トリアジン0.918g(2.0mmo
l)を4mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加し
た。20℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を3
00mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈
殿を得た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥
し、ポリエ−テル樹脂を96%の収率で得た。この樹脂
の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造
であることを確認した。
【0043】
【化15】
【0044】赤外吸収スペクトル 1570cm~1(C
=N) 元素分析 C H N 計算値(%) 51.03 2.23 9.52 実測値(%) 50.60 2.01 9.33 この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.68dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):307,000 数平均分子量(Mn):99,000 分子量分布(Mw/Mn):3.1 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):172℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
95℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、アセトン、ニトロベンゼ
ン、メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−
メチル−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフ
ィルムを作製した。フィルムの引張強度、破断時の伸
び、引張弾性率は、それぞれ74MPa、7%、2.1
GPaであった。また、このフィルムに対する水及びヨ
ウ化メチレンの接触角は、それぞれ96度と62度で、
表面エネルギ−は39erg/cm2であった。
=N) 元素分析 C H N 計算値(%) 51.03 2.23 9.52 実測値(%) 50.60 2.01 9.33 この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.68dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):307,000 数平均分子量(Mn):99,000 分子量分布(Mw/Mn):3.1 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):172℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
95℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、アセトン、ニトロベンゼ
ン、メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−
メチル−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフ
ィルムを作製した。フィルムの引張強度、破断時の伸
び、引張弾性率は、それぞれ74MPa、7%、2.1
GPaであった。また、このフィルムに対する水及びヨ
ウ化メチレンの接触角は、それぞれ96度と62度で、
表面エネルギ−は39erg/cm2であった。
【0045】実施例10 100mLのナスフラスコに、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフィド0.437g(2.0mmol)、
セチルトリメチルアンモニウムブロミド0.22g
(0.6mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水溶
液4.1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−
(p−パ−フルオロブチルアニリノ)−4,6−ジクロ
ロ−1,3,5−トリアジン0.918g(2.0mm
ol)を4mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加し
た。20℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を3
00mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈
殿を得た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥
し、ポリエ−テル樹脂を95%の収率で得た。この樹脂
の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造
であることを確認した。
ェニル)スルフィド0.437g(2.0mmol)、
セチルトリメチルアンモニウムブロミド0.22g
(0.6mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水溶
液4.1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−
(p−パ−フルオロブチルアニリノ)−4,6−ジクロ
ロ−1,3,5−トリアジン0.918g(2.0mm
ol)を4mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加し
た。20℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を3
00mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈
殿を得た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥
し、ポリエ−テル樹脂を95%の収率で得た。この樹脂
の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造
であることを確認した。
【0046】
【化16】
【0047】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.46dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):256,000 数平均分子量(Mn):73,000 分子量分布(Mw/Mn):3.5 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):168℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
90℃、窒素中395℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、アセトン、メタクレゾ−
ル、N−メチル−2−ピロリドン、ニトロベンゼン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、オルトクロロ
フェノ−ル等に可溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液
から無色透明なキャストフィルムを作製した。フィルム
の引張強度、破断時の伸び、引張弾性率は、それぞれ5
2MPa、5%、1.4GPaであった。また、このフ
ィルムに対する水及びヨウ化メチレンの接触角は、それ
ぞれ98度と59度で、表面エネルギ−は40erg/
cm2であった。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):256,000 数平均分子量(Mn):73,000 分子量分布(Mw/Mn):3.5 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):168℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
90℃、窒素中395℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、アセトン、メタクレゾ−
ル、N−メチル−2−ピロリドン、ニトロベンゼン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、オルトクロロ
フェノ−ル等に可溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液
から無色透明なキャストフィルムを作製した。フィルム
の引張強度、破断時の伸び、引張弾性率は、それぞれ5
2MPa、5%、1.4GPaであった。また、このフ
ィルムに対する水及びヨウ化メチレンの接触角は、それ
ぞれ98度と59度で、表面エネルギ−は40erg/
cm2であった。
【0048】実施例11 100mLのナスフラスコに、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン0.457g(2.0mmo
l)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド0.22
g(0.6mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水
溶液4.1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2
−(p−パ−フルオロブチルアニリノ)−4,6−ジク
ロロ−1,3,5−トリアジン0.918g(2.0m
mol)を4mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加
した。20℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を
300mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の
沈殿を得た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥
し、ポリエ−テル樹脂を96%の収率で得た。この樹脂
の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造
であることを確認した。
ロキシフェニル)プロパン0.457g(2.0mmo
l)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド0.22
g(0.6mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水
溶液4.1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2
−(p−パ−フルオロブチルアニリノ)−4,6−ジク
ロロ−1,3,5−トリアジン0.918g(2.0m
mol)を4mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加
した。20℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を
300mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の
沈殿を得た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥
し、ポリエ−テル樹脂を96%の収率で得た。この樹脂
の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造
であることを確認した。
【0049】
【化17】
【0050】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.65dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):197℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
90℃、窒素中395℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、オルトクロロ
フェノ−ル等に可溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液
から無色透明なキャストフィルムを作製した。フィルム
の表面エネルギ−は40erg/cm2であった。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):197℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
90℃、窒素中395℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、オルトクロロ
フェノ−ル等に可溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液
から無色透明なキャストフィルムを作製した。フィルム
の表面エネルギ−は40erg/cm2であった。
【0051】実施例12 100mLのナスフラスコに、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン0.672g
(2.0mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブ
ロミド0.22g(0.6mmol)、1モル濃度水酸
化ナトリウム水溶液4.1mLを採り、撹拌溶解した。
この溶液に、2−(p−パ−フルオロブチルアニリノ)
−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.91
8g(2.0mmol)を4mLのクロロホルムに溶解
した溶液を添加した。20℃で12時間激しく撹拌した
後、反応溶液を300mLのメタノ−ルに投入し、ポリ
エ−テル樹脂の沈殿を得た。これをろ別後、80℃で1
2時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を95%の収率で
得た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結
果、次式の構造であることを確認した。
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン0.672g
(2.0mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブ
ロミド0.22g(0.6mmol)、1モル濃度水酸
化ナトリウム水溶液4.1mLを採り、撹拌溶解した。
この溶液に、2−(p−パ−フルオロブチルアニリノ)
−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.91
8g(2.0mmol)を4mLのクロロホルムに溶解
した溶液を添加した。20℃で12時間激しく撹拌した
後、反応溶液を300mLのメタノ−ルに投入し、ポリ
エ−テル樹脂の沈殿を得た。これをろ別後、80℃で1
2時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を95%の収率で
得た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結
果、次式の構造であることを確認した。
【0052】
【化18】
【0053】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.25dL/g(1,3−ジメチル
−2−イミダゾリドン中30℃、0.5g/dLの濃度
で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):190℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリドン、オルトクロロフェノ−ル等に可
溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液から無色透明なキ
ャストフィルムを作製した。フィルムの表面エネルギ−
は39erg/cm2であった。
−2−イミダゾリドン中30℃、0.5g/dLの濃度
で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):190℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリドン、オルトクロロフェノ−ル等に可
溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液から無色透明なキ
ャストフィルムを作製した。フィルムの表面エネルギ−
は39erg/cm2であった。
【0054】実施例13 100mLのナスフラスコに、α,α−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エチルベンゼン0.581g(2.0
mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド
0.22g(0.6mmol)、1モル濃度水酸化ナト
リウム水溶液4.1mL、蒸留水1mLを採り、撹拌溶
解した。この溶液に、2−(p−パ−フルオロブチルア
ニリノ)−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン
0.918g(2.0mmol)を4mLのクロロホル
ムに溶解した溶液を添加した。20℃で12時間激しく
撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ−ルに投入
し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得た。これをろ別後、8
0℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を93%
の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素
分析の結果、次式の構造であることを確認した。
ロキシフェニル)エチルベンゼン0.581g(2.0
mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド
0.22g(0.6mmol)、1モル濃度水酸化ナト
リウム水溶液4.1mL、蒸留水1mLを採り、撹拌溶
解した。この溶液に、2−(p−パ−フルオロブチルア
ニリノ)−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン
0.918g(2.0mmol)を4mLのクロロホル
ムに溶解した溶液を添加した。20℃で12時間激しく
撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ−ルに投入
し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得た。これをろ別後、8
0℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を93%
の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素
分析の結果、次式の構造であることを確認した。
【0055】
【化19】
【0056】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.29dL/g(メタクレゾ−ル中
30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):209℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、メタクレゾ−ル、オルトクロロフェノ−ル等に可
溶であった。
30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):209℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、メタクレゾ−ル、オルトクロロフェノ−ル等に可
溶であった。
【0057】実施例14 100mLのナスフラスコに3−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1,1,3−トリメチル−5−インダノ−ル
0.537g(2.0mmol)、セチルトリメチルア
ンモニウムブロミド0.22g(0.6mmol)、1
モル濃度水酸化ナトリウム水溶液4.1mL、蒸留水1
mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−パ
−フルオロブチルアニリノ)−4,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジン0.918g(2.0mmol)を
4mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加した。20
℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を300mL
のメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得
た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリ
エ−テル樹脂を97%の収率で得た。この樹脂の赤外吸
収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造であるこ
とを確認した。
ニル)−1,1,3−トリメチル−5−インダノ−ル
0.537g(2.0mmol)、セチルトリメチルア
ンモニウムブロミド0.22g(0.6mmol)、1
モル濃度水酸化ナトリウム水溶液4.1mL、蒸留水1
mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−パ
−フルオロブチルアニリノ)−4,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジン0.918g(2.0mmol)を
4mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加した。20
℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を300mL
のメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得
た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリ
エ−テル樹脂を97%の収率で得た。この樹脂の赤外吸
収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造であるこ
とを確認した。
【0058】
【化20】
【0059】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.59dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):444,000 数平均分子量(Mn):101,000 分子量分布(Mw/Mn):4.4 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):213℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
90℃、窒素中395℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、アセトン、
メタクレゾ−ル、ニトロベンゼン、N−メチル−2−ピ
ロリドン、オルトクロロフェノ−ル、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル−2−ピロ
リドン溶液から無色透明なキャストフィルムを作製し
た。フィルムの引張強度、破断時の伸び、引張弾性率は
それぞれ53MPa、4%、1.7GPaであった。ま
た、このフィルムに対する水及びヨウ化メチレンの接触
角は、それぞれ98度と62度で、表面エネルギ−は3
9erg/cm2であった。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):444,000 数平均分子量(Mn):101,000 分子量分布(Mw/Mn):4.4 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):213℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
90℃、窒素中395℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、アセトン、
メタクレゾ−ル、ニトロベンゼン、N−メチル−2−ピ
ロリドン、オルトクロロフェノ−ル、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル−2−ピロ
リドン溶液から無色透明なキャストフィルムを作製し
た。フィルムの引張強度、破断時の伸び、引張弾性率は
それぞれ53MPa、4%、1.7GPaであった。ま
た、このフィルムに対する水及びヨウ化メチレンの接触
角は、それぞれ98度と62度で、表面エネルギ−は3
9erg/cm2であった。
【0060】実施例15 100mLのナスフラスコに1,1−ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン0.593
g(2.0mmol)、セチルトリメチルアンモニウム
ブロミド0.22g(0.6mmol)、1モル濃度水
酸化ナトリウム水溶液4.1mL、蒸留水1mLを採
り、撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−パ−フルオ
ロブチルアニリノ)−4,6−ジクロロ−1,3,5−
トリアジン0.918g(2.0mmol)を4mLの
クロロホルムに溶解した溶液を添加した。20℃で12
時間激しく撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ
−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得た。これを
ろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹
脂を97%の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクト
ル及び元素分析の結果、次式の構造であることを確認し
た。
−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン0.593
g(2.0mmol)、セチルトリメチルアンモニウム
ブロミド0.22g(0.6mmol)、1モル濃度水
酸化ナトリウム水溶液4.1mL、蒸留水1mLを採
り、撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−パ−フルオ
ロブチルアニリノ)−4,6−ジクロロ−1,3,5−
トリアジン0.918g(2.0mmol)を4mLの
クロロホルムに溶解した溶液を添加した。20℃で12
時間激しく撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ
−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得た。これを
ろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹
脂を97%の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクト
ル及び元素分析の結果、次式の構造であることを確認し
た。
【0061】
【化21】
【0062】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.55dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):232,000 数平均分子量(Mn):86,000 分子量分布(Mw/Mn):2.7 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):198℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
95℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、メタクレゾ
−ル、ニトロベンゼン、N−メチル−2−ピロリドン、
オルトクロロフェノ−ル、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリドン等に可溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液
から無色透明なキャストフィルムを作製した。フィルム
の引張強度、破断時の伸び、引張弾性率はそれぞれ81
MPa、6%、1.7GPaであった。このフィルムに
対する水及びヨウ化メチレンの接触角は、それぞれ98
度と62度で、表面エネルギ−は39erg/cm2で
あった。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):232,000 数平均分子量(Mn):86,000 分子量分布(Mw/Mn):2.7 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):198℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
95℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、メタクレゾ
−ル、ニトロベンゼン、N−メチル−2−ピロリドン、
オルトクロロフェノ−ル、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリドン等に可溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液
から無色透明なキャストフィルムを作製した。フィルム
の引張強度、破断時の伸び、引張弾性率はそれぞれ81
MPa、6%、1.7GPaであった。このフィルムに
対する水及びヨウ化メチレンの接触角は、それぞれ98
度と62度で、表面エネルギ−は39erg/cm2で
あった。
【0063】実施例16 100mLのナスフラスコに2,2−ビス(3−フェニ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン0.761g
(2.0mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブ
ロミド0.22g(0.6mmol)、1モル濃度水酸
化ナトリウム水溶液4.1mL、蒸留水1mLを採り、
撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−パ−フルオロブ
チルアニリノ)−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリ
アジン0.918g(2.0mmol)を4mLのクロ
ロホルムに溶解した溶液を添加した。20℃で12時間
激しく撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ−ル
に投入し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得た。これをろ別
後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を
97%の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及
び元素分析の結果、次式の構造であることを確認した。
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン0.761g
(2.0mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブ
ロミド0.22g(0.6mmol)、1モル濃度水酸
化ナトリウム水溶液4.1mL、蒸留水1mLを採り、
撹拌溶解した。この溶液に、2−(p−パ−フルオロブ
チルアニリノ)−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリ
アジン0.918g(2.0mmol)を4mLのクロ
ロホルムに溶解した溶液を添加した。20℃で12時間
激しく撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ−ル
に投入し、ポリエ−テル樹脂の沈殿を得た。これをろ別
後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を
97%の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及
び元素分析の結果、次式の構造であることを確認した。
【0064】
【化22】
【0065】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.87dL/g(テトラヒドロフラ
ン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):715,000 数平均分子量(Mn):247,000 分子量分布(Mw/Mn):2.9 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):180℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中405℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、アセトン、
メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、オルト
クロロフェノ−ル、1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ドン等に可溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液から無
色透明なキャストフィルムを作製した。フィルムの引張
強度、破断時の伸び、初期の引張弾性率は、それぞれ6
9MPa、5%、2.0GPaであった。また、このフ
ィルムに対する水及びヨウ化メチレンの接触角は、それ
ぞれ97度と54度で、表面エネルギ−は43erg/
cm2であった。
ン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):715,000 数平均分子量(Mn):247,000 分子量分布(Mw/Mn):2.9 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):180℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中405℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、アセトン、
メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、オルト
クロロフェノ−ル、1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ドン等に可溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液から無
色透明なキャストフィルムを作製した。フィルムの引張
強度、破断時の伸び、初期の引張弾性率は、それぞれ6
9MPa、5%、2.0GPaであった。また、このフ
ィルムに対する水及びヨウ化メチレンの接触角は、それ
ぞれ97度と54度で、表面エネルギ−は43erg/
cm2であった。
【0066】比較例1 100mLのナスフラスコにビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エ−テル0.506g(2.5mmol)、セチ
ルトリメチルアンモニウムブロミド0.27g(0.7
mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水溶液5.1
mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−アニリノ
−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.60
3g(2.5mmol)を5mLのニトロベンゼンに溶
解した溶液を添加した。20℃で12時間激しく撹拌し
た後、反応溶液を300mLのメタノ−ルに投入し、ポ
リエ−テル樹脂を得た。これをろ別後、80℃で12時
間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を97%の収率で得
た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結
果、次式の構造であることを確認した。
ニル)エ−テル0.506g(2.5mmol)、セチ
ルトリメチルアンモニウムブロミド0.27g(0.7
mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水溶液5.1
mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−アニリノ
−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.60
3g(2.5mmol)を5mLのニトロベンゼンに溶
解した溶液を添加した。20℃で12時間激しく撹拌し
た後、反応溶液を300mLのメタノ−ルに投入し、ポ
リエ−テル樹脂を得た。これをろ別後、80℃で12時
間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を97%の収率で得
た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結
果、次式の構造であることを確認した。
【0067】
【化23】
【0068】赤外吸収スペクトル 1570cm~1(C
=N) 元素分析 C H N 計算値(%) 68.10 3.81 15.13 実測値(%) 67.80 3.63 15.01 この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.77dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):61,000 数平均分子量(Mn):21,000 分子量分布(Mw/Mn):2.9 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):183℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
10℃、窒素中415℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、メタクレゾ−ル、N−メチ
ル−2−ピロリドン、オルトクロロフェノ−ル、1,3
−ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル
−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフィルム
を作製した。フィルムの引張強度、破断時の伸び、引張
弾性率は、それぞれ80MPa、3%、3.4GPaで
あった。このフィルムに対する水及びヨウ化メチレンの
接触角は、それぞれ74度と28度で、表面エネルギ−
は49erg/cm2であった。実施例1および9に比
べ接触角が小さく表面エネルギ−が大きい。
=N) 元素分析 C H N 計算値(%) 68.10 3.81 15.13 実測値(%) 67.80 3.63 15.01 この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.77dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):61,000 数平均分子量(Mn):21,000 分子量分布(Mw/Mn):2.9 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):183℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
10℃、窒素中415℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、メタクレゾ−ル、N−メチ
ル−2−ピロリドン、オルトクロロフェノ−ル、1,3
−ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル
−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフィルム
を作製した。フィルムの引張強度、破断時の伸び、引張
弾性率は、それぞれ80MPa、3%、3.4GPaで
あった。このフィルムに対する水及びヨウ化メチレンの
接触角は、それぞれ74度と28度で、表面エネルギ−
は49erg/cm2であった。実施例1および9に比
べ接触角が小さく表面エネルギ−が大きい。
【0069】比較例2 100mLのナスフラスコにビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)スルフィド0.546g(2.5mmol)、セ
チルトリメチルアンモニウムブロミド0.27g(0.
7mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水溶液5.
1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−アニリ
ノ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.6
03g(2.5mmol)を5mLのクロロホルムに溶
解した溶液を添加した。20℃で12時間激しく撹拌し
た後、反応溶液を300mLのメタノ−ルに投入し、ポ
リエ−テル樹脂を得た。これをろ別後、80℃で12時
間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を98%の収率で得
た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結
果、次式の構造であることを確認した。
ニル)スルフィド0.546g(2.5mmol)、セ
チルトリメチルアンモニウムブロミド0.27g(0.
7mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水溶液5.
1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−アニリ
ノ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.6
03g(2.5mmol)を5mLのクロロホルムに溶
解した溶液を添加した。20℃で12時間激しく撹拌し
た後、反応溶液を300mLのメタノ−ルに投入し、ポ
リエ−テル樹脂を得た。これをろ別後、80℃で12時
間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を98%の収率で得
た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結
果、次式の構造であることを確認した。
【0070】
【化24】
【0071】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.93dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):145,000 数平均分子量(Mn):44,000 分子量分布(Mw/Mn):3.3 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):179℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、メタクレゾ−ル、N−メチ
ル−2−ピロリドン、オルトクロロフェノ−ル、1,3
−ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル
−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフィルム
を作製した。このフィルムの表面エネルギ−は50er
g/cm2であった。実施例2および10に比べ表面エ
ネルギ−が大きい。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):145,000 数平均分子量(Mn):44,000 分子量分布(Mw/Mn):3.3 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):179℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、メタクレゾ−ル、N−メチ
ル−2−ピロリドン、オルトクロロフェノ−ル、1,3
−ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル
−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフィルム
を作製した。このフィルムの表面エネルギ−は50er
g/cm2であった。実施例2および10に比べ表面エ
ネルギ−が大きい。
【0072】比較例3 100mLのナスフラスコに、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン0.571g(2.5mmo
l)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド0.27
g(0.7mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水
溶液5.1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2
−アニリノ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジ
ン0.603g(2.5mmol)を5mLのクロロホ
ルムに溶解した溶液を添加した。20℃で12時間激し
く撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ−ルに投
入し、ポリエ−テル樹脂を得た。これをろ別後、80℃
で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を99%の収
率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素分析
の結果、次式の構造であることを確認した。
ロキシフェニル)プロパン0.571g(2.5mmo
l)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド0.27
g(0.7mmol)、1モル濃度水酸化ナトリウム水
溶液5.1mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2
−アニリノ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジ
ン0.603g(2.5mmol)を5mLのクロロホ
ルムに溶解した溶液を添加した。20℃で12時間激し
く撹拌した後、反応溶液を300mLのメタノ−ルに投
入し、ポリエ−テル樹脂を得た。これをろ別後、80℃
で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を99%の収
率で得た。この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素分析
の結果、次式の構造であることを確認した。
【0073】
【化25】
【0074】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:2.20dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):196℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
95℃、窒素中425℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−
メチル−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフ
ィルムを作製した。フィルムの引張強度、破断時の伸
び、引張弾性率は、それぞれ98MPa、3%、3.6
GPaであった。このフィルムの表面エネルギ−は50
erg/cm2であった。実施例3および11に比べ表
面エネルギ−が大きい。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):196℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
95℃、窒素中425℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、メタクレゾ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−
メチル−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフ
ィルムを作製した。フィルムの引張強度、破断時の伸
び、引張弾性率は、それぞれ98MPa、3%、3.6
GPaであった。このフィルムの表面エネルギ−は50
erg/cm2であった。実施例3および11に比べ表
面エネルギ−が大きい。
【0075】比較例4 100mLのナスフラスコに、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン0.841g
(2.5mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブ
ロミド0.27g(0.7mmol)、1モル濃度水酸
化ナトリウム水溶液5.1mLを採り、撹拌溶解した。
この溶液に、2−アニリノ−4,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジン0.603g(2.5mmol)を
5mLの塩化メチレンに溶解した溶液を添加した。20
℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を300mL
のメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂を得た。これ
をろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル
樹脂を98%の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペク
トル及び元素分析の結果、次式の構造であることを確認
した。
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン0.841g
(2.5mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブ
ロミド0.27g(0.7mmol)、1モル濃度水酸
化ナトリウム水溶液5.1mLを採り、撹拌溶解した。
この溶液に、2−アニリノ−4,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジン0.603g(2.5mmol)を
5mLの塩化メチレンに溶解した溶液を添加した。20
℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を300mL
のメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂を得た。これ
をろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル
樹脂を98%の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペク
トル及び元素分析の結果、次式の構造であることを確認
した。
【0076】
【化26】
【0077】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.88dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):200℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル−2−ピロ
リドン溶液から無色透明なキャストフィルムを作製し
た。フィルムの表面エネルギ−は49erg/cm2で
あった。実施例4および12に比べ表面エネルギ−が大
きい。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):200℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中400℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル−2−ピロ
リドン溶液から無色透明なキャストフィルムを作製し
た。フィルムの表面エネルギ−は49erg/cm2で
あった。実施例4および12に比べ表面エネルギ−が大
きい。
【0078】比較例5 100mLのナスフラスコに、α,α−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エチルベンゼン0.726g(2.5
mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド
0.27g(0.7mmol)、1モル濃度水酸化ナト
リウム水溶液5.1mL、蒸留水1mLを採り、撹拌溶
解した。この溶液に、2−アニリノ−4,6−ジクロロ
−1,3,5−トリアジン0.603g(2.5mmo
l)を5mLのニトロベンゼンに溶解した溶液を添加し
た。20℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を3
00mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂を得
た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリ
エ−テル樹脂を97%の収率で得た。この樹脂の赤外吸
収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造であるこ
とを確認した。
ロキシフェニル)エチルベンゼン0.726g(2.5
mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド
0.27g(0.7mmol)、1モル濃度水酸化ナト
リウム水溶液5.1mL、蒸留水1mLを採り、撹拌溶
解した。この溶液に、2−アニリノ−4,6−ジクロロ
−1,3,5−トリアジン0.603g(2.5mmo
l)を5mLのニトロベンゼンに溶解した溶液を添加し
た。20℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を3
00mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂を得
た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリ
エ−テル樹脂を97%の収率で得た。この樹脂の赤外吸
収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造であるこ
とを確認した。
【0079】
【化27】
【0080】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:0.96dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):217℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
15℃、窒素中420℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、メタクレゾ−ル、N−メチ
ル−2−ピロリドン、オルトクロロフェノ−ル、1,3
−ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル
−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフィルム
を作製した。フィルムの引張強度、破断時の伸び、引張
弾性率は、それぞれ88MPa、4%、2.3GPaで
あった。このフィルムの表面エネルギ−は51erg/
cm2であった。実施例5に比べ表面エネルギ−が大き
い。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)ガラス転移温度(示差走査熱量計):217℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
15℃、窒素中420℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、テトラヒドロフラン、メタクレゾ−ル、N−メチ
ル−2−ピロリドン、オルトクロロフェノ−ル、1,3
−ジメチル−2−イミダゾリドン等に可溶でN−メチル
−2−ピロリドン溶液から無色透明なキャストフィルム
を作製した。フィルムの引張強度、破断時の伸び、引張
弾性率は、それぞれ88MPa、4%、2.3GPaで
あった。このフィルムの表面エネルギ−は51erg/
cm2であった。実施例5に比べ表面エネルギ−が大き
い。
【0081】比較例6 100mLのナスフラスコに、3−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1,1,3−トリメチル−5−インダゾ−ル
0.671g(2.5mmol)、セチルトリメチルア
ンモニウムブロミド0.27g(0.7mmol)、1
モル濃度水酸化ナトリウム水溶液5.1mL、蒸留水1
mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−アニリノ
−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.60
3g(2.5mmol)を5mLのクロロホルムに溶解
した溶液を添加した。20℃で12時間激しく撹拌した
後、反応溶液を300mLのメタノ−ルに投入し、ポリ
エ−テル樹脂を得た。これをろ別後、80℃で12時間
減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を98%の収率で得た。
この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結果、次
式の構造であることを確認した。
ェニル)−1,1,3−トリメチル−5−インダゾ−ル
0.671g(2.5mmol)、セチルトリメチルア
ンモニウムブロミド0.27g(0.7mmol)、1
モル濃度水酸化ナトリウム水溶液5.1mL、蒸留水1
mLを採り、撹拌溶解した。この溶液に、2−アニリノ
−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.60
3g(2.5mmol)を5mLのクロロホルムに溶解
した溶液を添加した。20℃で12時間激しく撹拌した
後、反応溶液を300mLのメタノ−ルに投入し、ポリ
エ−テル樹脂を得た。これをろ別後、80℃で12時間
減圧乾燥し、ポリエ−テル樹脂を98%の収率で得た。
この樹脂の赤外吸収スペクトル及び元素分析の結果、次
式の構造であることを確認した。
【0082】
【化28】
【0083】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:1.39dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):479,000 数平均分子量(Mn):102,000 分子量分布(Mw/Mn):4.7 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):224℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中410℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、メタクレゾ
−ル、N−メチル−2−ピロリドン、ニトロベンゼン、
オルトクロロフェノ−ル、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリドン等に可溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液
から無色透明なキャストフィルムを作製した。フィルム
の引張強度、破断時の伸び、引張弾性率は、それぞれ5
2MPa、4%、1.9GPaであった。このフィルム
に対する水及びヨウ化メチレンの接触角は、それぞれ8
7度と29度で、表面エネルギ−は52erg/cm2
であった。実施例6および14に比べ接触角が小さく表
面エネルギ−が大きい。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):479,000 数平均分子量(Mn):102,000 分子量分布(Mw/Mn):4.7 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):224℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中410℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、メタクレゾ
−ル、N−メチル−2−ピロリドン、ニトロベンゼン、
オルトクロロフェノ−ル、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリドン等に可溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液
から無色透明なキャストフィルムを作製した。フィルム
の引張強度、破断時の伸び、引張弾性率は、それぞれ5
2MPa、4%、1.9GPaであった。このフィルム
に対する水及びヨウ化メチレンの接触角は、それぞれ8
7度と29度で、表面エネルギ−は52erg/cm2
であった。実施例6および14に比べ接触角が小さく表
面エネルギ−が大きい。
【0084】比較例7 100mLのナスフラスコに、1,1−ビス(3−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン0.74
1g(2.5mmol)、セチルトリメチルアンモニウ
ムブロミド0.27g(0.7mmol)、1モル濃度
水酸化ナトリウム水溶液5.1mLを採り、撹拌溶解し
た。この溶液に、2−アニリノ−4,6−ジクロロ−
1,3,5−トリアジン0.603g(2.5mmo
l)を5mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加し
た。20℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を3
00mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂を得
た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリ
エ−テル樹脂を99%の収率で得た。この樹脂の赤外吸
収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造であるこ
とを確認した。
ル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン0.74
1g(2.5mmol)、セチルトリメチルアンモニウ
ムブロミド0.27g(0.7mmol)、1モル濃度
水酸化ナトリウム水溶液5.1mLを採り、撹拌溶解し
た。この溶液に、2−アニリノ−4,6−ジクロロ−
1,3,5−トリアジン0.603g(2.5mmo
l)を5mLのクロロホルムに溶解した溶液を添加し
た。20℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を3
00mLのメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂を得
た。これをろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリ
エ−テル樹脂を99%の収率で得た。この樹脂の赤外吸
収スペクトル及び元素分析の結果、次式の構造であるこ
とを確認した。
【0085】
【化29】
【0086】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:1.20dL/g(テトラヒドロフラ
ン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):352,000 数平均分子量(Mn):138,000 分子量分布(Mw/Mn):2.6 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):193℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
90℃、窒素中395℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、メタクレゾ
−ル、オルトクロロフェノ−ル等に可溶でテトラヒドロ
フラン溶液から無色透明なキャストフィルムを作製し
た。このフィルムの表面エネルギ−は51erg/cm
2であった。実施例7および15に比べ表面エネルギ−
が大きい。
ン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):352,000 数平均分子量(Mn):138,000 分子量分布(Mw/Mn):2.6 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):193℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中3
90℃、窒素中395℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、メタクレゾ
−ル、オルトクロロフェノ−ル等に可溶でテトラヒドロ
フラン溶液から無色透明なキャストフィルムを作製し
た。このフィルムの表面エネルギ−は51erg/cm
2であった。実施例7および15に比べ表面エネルギ−
が大きい。
【0087】比較例8 100mLのナスフラスコに、2,2−ビス(3−フェ
ニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン0.951g
(2.5mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブ
ロミド0.27g(0.7mmol)、1モル濃度水酸
化ナトリウム水溶液5.1mLを採り、撹拌溶解した。
この溶液に、2−アニリノ−4,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジン0.603g(2.5mmol)を
5mLの塩化メチレンに溶解した溶液を添加した。20
℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を300mL
のメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂を得た。これ
をろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル
樹脂を99%の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペク
トル及び元素分析の結果、次式の構造であることを確認
した。
ニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン0.951g
(2.5mmol)、セチルトリメチルアンモニウムブ
ロミド0.27g(0.7mmol)、1モル濃度水酸
化ナトリウム水溶液5.1mLを採り、撹拌溶解した。
この溶液に、2−アニリノ−4,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジン0.603g(2.5mmol)を
5mLの塩化メチレンに溶解した溶液を添加した。20
℃で12時間激しく撹拌した後、反応溶液を300mL
のメタノ−ルに投入し、ポリエ−テル樹脂を得た。これ
をろ別後、80℃で12時間減圧乾燥し、ポリエ−テル
樹脂を99%の収率で得た。この樹脂の赤外吸収スペク
トル及び元素分析の結果、次式の構造であることを確認
した。
【0088】
【化30】
【0089】この樹脂の特性を以下に示す。 (1)固有粘度:1.16dL/g(N−メチル−2−
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):357,000 数平均分子量(Mn):119,000 分子量分布(Mw/Mn):3.0 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):177℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中405℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、メタクレゾ
−ル、N−メチル−2−ピロリドン、ニトロベンゼン、
オルトクロロフェノ−ル、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリドン等に可溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液
から無色透明なキャストフィルムを作製した。このフィ
ルムに対する水およびヨウ化メチレンの接触角は、それ
ぞれ67度と22度で、表面エネルギ−は51erg/
cm2であった。実施例8および16に比べ接触角が小
さく表面エネルギ−が大きい。
ピロリドン中30℃、0.5g/dLの濃度で測定) (2)分子量 重量平均分子量(Mw):357,000 数平均分子量(Mn):119,000 分子量分布(Mw/Mn):3.0 (3)ガラス転移温度(示差走査熱量計):177℃ 熱重量測定装置による10%重量減少温度は、空気中4
00℃、窒素中405℃であった。このポリエ−テル樹
脂は、クロロホルム、テトラヒドロフラン、メタクレゾ
−ル、N−メチル−2−ピロリドン、ニトロベンゼン、
オルトクロロフェノ−ル、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリドン等に可溶でN−メチル−2−ピロリドン溶液
から無色透明なキャストフィルムを作製した。このフィ
ルムに対する水およびヨウ化メチレンの接触角は、それ
ぞれ67度と22度で、表面エネルギ−は51erg/
cm2であった。実施例8および16に比べ接触角が小
さく表面エネルギ−が大きい。
【0090】参考例1 2−(p−トリフルオロメチルアニリノ)−4,6−ジ
クロロ−1,3,5−トリアジンの合成 塩化シアヌル18.44g(0.1mol)を脱水蒸留
したテトラヒドロフラン200mLに溶解し、この溶液
にp−トリフルオロメチルアニリン16.11g(0.
1mol)を100mLのテトラヒドロフランに溶解し
た溶液を、0〜5℃で、30分かけて滴下した。その
後、1時間反応させた。次に、炭酸ナトリウム5.3g
(0.05mol)を蒸留水50mLに溶解した溶液を
滴下した。滴下後、0〜5℃で3時間撹拌した。反応
後、テトラヒドロフラン溶液を分別し、無水硫酸ナトリ
ウムで脱水後、溶媒を除去し、粗生成物を得た。これを
減圧下で昇華後、無水ヘキサン/トルエンで2回再結晶
することにより、白色結晶体を得た。 精製後収率:67% 融点:155〜157℃ 赤外吸収スペクトル:1540cm~1(C=N)、12
00cm~1と1170cm~1(C−F) 元素分析値 C H N 計算値(%) 38.86 1.63 18.13 実測値(%) 38.80 1.61 17.80
クロロ−1,3,5−トリアジンの合成 塩化シアヌル18.44g(0.1mol)を脱水蒸留
したテトラヒドロフラン200mLに溶解し、この溶液
にp−トリフルオロメチルアニリン16.11g(0.
1mol)を100mLのテトラヒドロフランに溶解し
た溶液を、0〜5℃で、30分かけて滴下した。その
後、1時間反応させた。次に、炭酸ナトリウム5.3g
(0.05mol)を蒸留水50mLに溶解した溶液を
滴下した。滴下後、0〜5℃で3時間撹拌した。反応
後、テトラヒドロフラン溶液を分別し、無水硫酸ナトリ
ウムで脱水後、溶媒を除去し、粗生成物を得た。これを
減圧下で昇華後、無水ヘキサン/トルエンで2回再結晶
することにより、白色結晶体を得た。 精製後収率:67% 融点:155〜157℃ 赤外吸収スペクトル:1540cm~1(C=N)、12
00cm~1と1170cm~1(C−F) 元素分析値 C H N 計算値(%) 38.86 1.63 18.13 実測値(%) 38.80 1.61 17.80
【0091】参考例2 2−(p−パ−フルオロブチルアニリノ)−4,6−ジ
クロロ−1,3,5−トリアジンの合成 塩化シアヌル9.9g(0.054mol)を脱水蒸留
したテトラヒドロフラン100mLに溶解し、この溶液
にp−パ−フルオロブチルアニリン16.7g(0.0
54mol)をテトラヒドロフラン50mLに溶解した
溶液を、0〜5℃で、30分かけて滴下した。滴下終了
後、1時間反応させた。次に、炭酸ナトリウム2.9g
(0.027mol)を蒸留水30mLに溶解した溶液
を滴下した。滴下後、0〜5℃で3時間撹拌した。反応
後、テトラヒドロフラン溶液を分別し、無水硫酸ナトリ
ウムで脱水後、溶媒を除去し、粗生成物を得た。これを
減圧蒸留後(185〜190/1mmHg)、無水ヘキ
サン/トルエンで2回再結晶することにより、白色結晶
体を得た。 精製後収率:70% 融点:134〜135℃ 赤外吸収スペクトル:1537cm~1(C=N)、12
01cm~1と1169cm~1(C−F)1 H−NMR(CDCl3):4.61ppm(s,1
H,NH),7.64ppm(d,2H,9Hz,芳香
環),7.95ppm(d,2H,9Hz,芳香環) 元素分析値 C H N 計算値(%) 34.00 1.10 12.20 実測値(%) 34.09 1.05 11.86
クロロ−1,3,5−トリアジンの合成 塩化シアヌル9.9g(0.054mol)を脱水蒸留
したテトラヒドロフラン100mLに溶解し、この溶液
にp−パ−フルオロブチルアニリン16.7g(0.0
54mol)をテトラヒドロフラン50mLに溶解した
溶液を、0〜5℃で、30分かけて滴下した。滴下終了
後、1時間反応させた。次に、炭酸ナトリウム2.9g
(0.027mol)を蒸留水30mLに溶解した溶液
を滴下した。滴下後、0〜5℃で3時間撹拌した。反応
後、テトラヒドロフラン溶液を分別し、無水硫酸ナトリ
ウムで脱水後、溶媒を除去し、粗生成物を得た。これを
減圧蒸留後(185〜190/1mmHg)、無水ヘキ
サン/トルエンで2回再結晶することにより、白色結晶
体を得た。 精製後収率:70% 融点:134〜135℃ 赤外吸収スペクトル:1537cm~1(C=N)、12
01cm~1と1169cm~1(C−F)1 H−NMR(CDCl3):4.61ppm(s,1
H,NH),7.64ppm(d,2H,9Hz,芳香
環),7.95ppm(d,2H,9Hz,芳香環) 元素分析値 C H N 計算値(%) 34.00 1.10 12.20 実測値(%) 34.09 1.05 11.86
【0092】
【発明の効果】本発明は一般式(I)で表されるポリエ
−テルおよびポリエ−テル樹脂の有利な製造方法を提供
するものである。従来のポリエ−テル樹脂は、極性が大
きく吸湿性で、高いガラス転移温度と高い表面エネルギ
−を有しているのに対し、本発明のポリエ−テル樹脂は
広範な有機溶媒に可溶で、かつ高いガラス転移温度と低
い表面エネルギ−を有する撥水撥油性の耐熱性樹脂であ
るので工業材料としての価値が大きい。また、充分に高
分子量のポリエ−テル樹脂を製造するための有利な方法
を提供するものであり、工業的価値が大きい。
−テルおよびポリエ−テル樹脂の有利な製造方法を提供
するものである。従来のポリエ−テル樹脂は、極性が大
きく吸湿性で、高いガラス転移温度と高い表面エネルギ
−を有しているのに対し、本発明のポリエ−テル樹脂は
広範な有機溶媒に可溶で、かつ高いガラス転移温度と低
い表面エネルギ−を有する撥水撥油性の耐熱性樹脂であ
るので工業材料としての価値が大きい。また、充分に高
分子量のポリエ−テル樹脂を製造するための有利な方法
を提供するものであり、工業的価値が大きい。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜18のパ−フルオロアルキル基
を示し、Arは二価の芳香族基を示し、nは10〜20
0の整数を示す。)で表されるポリエ−テル樹脂。 - 【請求項2】 一般式 【化2】 (式中、Rは炭素数1〜18のパ−フルオロアルキル基
を示す。)で表されるトリアジン二塩化物の一種または
二種以上と、一般式 HO−Ar−OH (III) (式中、Arは二価の芳香族基を示す。)で表される一
種または二種以上の芳香族ジオ−ルを反応させることを
特徴とする一般式 【化3】 (式中、Rは炭素数1〜18のパ−フルオロアルキル基
を示し、Arは二価の芳香族基を示し、nは10〜20
0の整数を示す。)で表されるポリエ−テル樹脂の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26382193A JP3205848B2 (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | ポリエ−テル樹脂及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26382193A JP3205848B2 (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | ポリエ−テル樹脂及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07118382A true JPH07118382A (ja) | 1995-05-09 |
JP3205848B2 JP3205848B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=17394702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26382193A Expired - Fee Related JP3205848B2 (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | ポリエ−テル樹脂及びその製造方法 |
Country Status (1)
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---|---|
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10287745A (ja) * | 1997-04-16 | 1998-10-27 | Otsuka Chem Co Ltd | 含弗素樹脂 |
JP2004156001A (ja) * | 2002-11-07 | 2004-06-03 | Sanei Kagaku Kk | フェノール性水酸基を含有するトリアジンジハライド及び芳香族(ポリ)グアナミン、並びにその組成物 |
JP2006096803A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Jsr Corp | アリーレンエーテル重合体およびその製造方法、有機エレクトロルミネッセンス素子用重合体組成物並びに有機エレクトロルミネッセンス素子 |
JP2013035995A (ja) * | 2011-08-10 | 2013-02-21 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 脂環式構造及びトリアジン構造を含む重合体、並びに当該重合体を含んでなる透明材料 |
JP2016222864A (ja) * | 2015-06-03 | 2016-12-28 | 国立大学法人山形大学 | 重合体、仮固定用組成物、積層体、基材の処理方法および半導体装置 |
US20180142064A1 (en) * | 2015-06-03 | 2018-05-24 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Triazine ring-containing polymer, and composition for film formation use containing same |
WO2022239781A1 (ja) * | 2021-05-10 | 2022-11-17 | ダイキン工業株式会社 | 含フッ素ポリエーテル化合物 |
-
1993
- 1993-10-21 JP JP26382193A patent/JP3205848B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10287745A (ja) * | 1997-04-16 | 1998-10-27 | Otsuka Chem Co Ltd | 含弗素樹脂 |
JP2004156001A (ja) * | 2002-11-07 | 2004-06-03 | Sanei Kagaku Kk | フェノール性水酸基を含有するトリアジンジハライド及び芳香族(ポリ)グアナミン、並びにその組成物 |
JP2006096803A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Jsr Corp | アリーレンエーテル重合体およびその製造方法、有機エレクトロルミネッセンス素子用重合体組成物並びに有機エレクトロルミネッセンス素子 |
JP2013035995A (ja) * | 2011-08-10 | 2013-02-21 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 脂環式構造及びトリアジン構造を含む重合体、並びに当該重合体を含んでなる透明材料 |
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US20180142064A1 (en) * | 2015-06-03 | 2018-05-24 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Triazine ring-containing polymer, and composition for film formation use containing same |
US10829593B2 (en) * | 2015-06-03 | 2020-11-10 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Triazine ring-containing polymer, and composition for film formation use containing same |
WO2022239781A1 (ja) * | 2021-05-10 | 2022-11-17 | ダイキン工業株式会社 | 含フッ素ポリエーテル化合物 |
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---|---|
JP3205848B2 (ja) | 2001-09-04 |
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