JPH07118232A - インドロキノン誘導体の製造法 - Google Patents

インドロキノン誘導体の製造法

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JPH07118232A
JPH07118232A JP5268691A JP26869193A JPH07118232A JP H07118232 A JPH07118232 A JP H07118232A JP 5268691 A JP5268691 A JP 5268691A JP 26869193 A JP26869193 A JP 26869193A JP H07118232 A JPH07118232 A JP H07118232A
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methyl
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mmol
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Withdrawn
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JP5268691A
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English (en)
Inventor
Masahiko Kinugawa
雅彦 衣川
Akihiko Sakaguchi
彰彦 坂口
Yoshiaki Masuda
吉昭 増田
Takehiro Ogasa
剛裕 小笠
Masaji Kasai
政次 河西
Shinji Tomioka
新二 富岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(I) (式中、R1およびR2は同一または異なって低級アルキル
を表し、R3は水素またはアミノを表す。)で表されるイ
ンドール誘導体に式(II) (式中、Xは水素またはハロゲンを表す。)で表される
化合物と反応させることを特徴とする式(III ) (式中、R1およびR2は同一または異なって低級アルキル
を表す。)で表されるインドロキノン誘導体の製造法に
関する。 【効果】 医薬品の中間体として有用なインドロキノン
誘導体の新規な製造法を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗腫瘍活性を有する5
−(1−アジリジニル)−3−(ヒドロキシメチル)−
2−〔(E)−3−ヒドロキシ−1−プロペニル〕−1
−メチル−4,7−インドールジオン(化合物IV)
【0002】
【化4】
【0003】(公表特許公報 平1−502906)の
有用な合成中間体であるインドロキノン誘導体の新規な
製造法に関する。
【0004】
【従来の技術】化合物IVの製造法としては、下記の反応
工程による製造法が知られている(公表特許公報平1−
502906)。
【0005】
【化5】
【0006】公表特許公報平1−502906では工程
(a)の反応に、酸化剤として大量のフレミー塩を使用
している。しかしながらフレミー塩の工業的スケールで
の大量使用は必ずしも好ましくない。〔例えば、実験化
学講座(第4版)21−III巻、357頁〕。また、有
機過ヨウ素化物を酸化剤として縮合芳香環(ナフタレン
環、キノリン環、イソキノリン環)にアミノ基を有する
化合物を相当するパラキノン誘導体に酸化することがTe
trahedron Letters 、31巻、4871頁、1990年
に示されているが、化合物(A)で表されるような無置
換芳香環からパラキノン誘導体への酸化や化合物(B)
で表されるようなアミノ基を有するインドール化合物か
らパラキノン誘導体への酸化に関しての記載はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抗腫
瘍活性を有する5−(1−アジリジニル)−3−(ヒド
ロキシメチル)−2−〔(E)−3−ヒドロキシ−1−
プロペニル〕−1−メチル−4,7−インドールジオン
(化合物IV)の有用な合成中間体(化合物III )の新規
な製造法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、式
(I)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R1およびR2は同一または異なって
低級アルキルを表し、R3は水素またはアミノを表す。)
で表されるインドール誘導体に式(II)
【0011】
【化7】
【0012】(式中、Xは水素またはハロゲンを表
す。)で表される化合物と反応させることを特徴とする
式(III )
【0013】
【化8】
【0014】(式中、R1およびR2は同一または異なって
低級アルキルを表す。)で表されるインドロキノン誘導
体の製造法を提供することができる。式中、低級アルキ
ルとしては直鎖または分岐状の炭素数1〜4の、例えば
メチル、エチル、プロピル、ブチル、tert−ブチル
などがあげられる。ハロゲンとしては、フッ素、塩素、
臭素などがあげられる。
【0015】原料化合物(I)は公表特許公報平1−5
02906に記載の方法に準じて得ることができる。次
に、本発明の製造法について説明する。
【0016】
【化9】
【0017】化合物(III )は、化合物(I)と1〜2
0当量の化合物(II)とを、化合物(I)の重量の1〜
50倍量の水あるいは燐酸緩衝液あるいは炭酸カリウム
水溶液等の存在下、化合物(I)の重量の1〜50倍量
の塩化メチレン、クロロホルム、エチレンジクロライ
ド、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケト
ン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸t−ブチル、
酢酸イソブチル、酢酸n−ブチル等のエステル、トルエ
ン、ジメトキシエタン、アセトニトリル、酢酸、テトラ
ヒドロフラン、ジメチルホルムアミド等の溶媒中、場合
によっては硝酸鉄(III )、水酸化リチウム、硫酸マン
ガン、硫酸銅、硫酸亜鉛、硫酸アンモニウムセリウム、
クロム酸カリウム、酢酸ニッケル、二酸化マンガン、水
酸化アルミニウム、過マンガン酸カリウム等の添加物を
触媒量加えて、−30〜50℃で、0.5〜24時間撹
拌下反応することにより得ることができる。
【0018】上記のように、化合物(II)を用いること
により、これまで用いていた大量合成に不適当なフレミ
ー塩の使用を回避し、安全に大量合成することができ、
工程も短縮可能になる。目的化合物(III )は有機合成
化学で常用される精製法、例えば、濾過、抽出、洗浄、
乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィー等に付し
て単離精製することができる。また、中間体として用い
る場合には、特に精製することなく次の反応に供するこ
とも可能である。
【0019】本発明で得られる化合物(III )から化合
物(IV)の製造は公表特許公報平1−502906の方
法に準じておこなうことができる。
【0020】
【化10】
【0021】このようにして得られる化合物(IV)に、5
0〜300倍重量(好ましくは70〜100倍)のエタ
ノールを加え、50℃〜沸騰温度で加温溶解し、次に冷
却し必要に応じては種結晶を添加し、0〜40℃で0.
5〜48時間攪拌することにより化合物(IV)の精製物を
得ることができる。このようにエタノールを再結晶溶媒
として用いることにより、これまで残留していた毒性面
で問題のある溶媒の残留が回避され、低毒性のエタノー
ル以外の溶媒を残留させないことが可能である。また、
シリカゲルクロマトグラフィー精製で除き難い類縁物質
も除去される。
【0022】以下に、本発明の実施例および参考例を示
す。各化合物の物理化学データは次の機器類によって測
定した。 ・融点:Mettler FR60 ・MS:日本電子 JMS-D300 (EI法により測定) ・1H-NMR:日本ブルカー AC-300(300MHz) ・IR:堀場 FT-200 (KBr 法により測定) ・残留溶媒:ガスクロマトグラフ法(日局法に基づく)
測定条件は以下のとおり ガスクロマトグラフ 島津 GC-9A カラム 内径約3mm、長さ約3mのガラス管に粒径60〜
80メッシュのChromosorbW にPEG-1500を約15%の割合
で被覆したものを充填する。
【0023】カラム温度 70℃付近の一定温度 注入口温度 230 ℃ キャリアガス N2 (40ml/min) 検出限界は各溶媒50ppm以下である。 ・HPLC純度:測定条件は以下のとおり カラム Inertsil ODS-2 250 ×6.0mm I.D.(GL Scienc
e) 移動相 メタノール+0.02M燐酸緩衝液(pH7.0)(40+60
、v/v) 流量 1.0ml/min 検出波長 UV254nm
【0024】
【実施例】
実施例1: メチル 2−〔(E)−2−(エトキシカルボニル)エ
テニル〕−5−メトキシ−1−メチル−4,7−ジオキ
ソ−4,7−ジヒドロインドール−3−カルボキシレー
ト(化合物III; R1=CH3, R2=C2H5) メチル 4−アミノ−2−〔(E)−2−(エトキシカ
ルボニル)エテニル〕−5−メトキシ−1−メチルイン
ドール−3−カルボキシレート(化合物I; R 1=CH3, R
2=C2H5, R3=NH2)33.2g(100mmol)に酢酸
t−ブチル664mlと0.05M燐酸緩衝液(pH
5.9)664mlを加え、室温下ヨードベンゼンビス
トリフルオロアセテート(化合物II;X=F)172g
(400mmol)を添加し、20〜30℃に保ちなが
ら1時間撹拌した。その後、反応液を5N−水酸化ナト
リウム水溶液約150mlでpH5.0〜5.5に調整
し、クロロホルム664mlを加え1時間撹拌した。そ
の混合液の不溶物を濾別し、濾液から有機層を分液し無
水硫酸マグネシウム70.0gで乾燥した。乾燥剤を濾
別し溶媒を減圧留去した後、イソプロピルアルコール1
33mlを加え室温下1時間、更に氷冷下3時間撹拌し
た。析出物を濾取し、冷イソプロピルアルコール40m
lで洗浄し、50℃で5時間減圧乾燥することにより、
標記化合物を24.3g(70.0mmol、収率7
0.0%)得た。
【0025】融点:168〜170℃ MS(m/z) :347(M+)1 H-NMR(300MHz,CDCl3) δ(ppm) 7.64(d,J=16.2Hz,1
H),6.49(d,J=16.2Hz,1H),5.76(s,1H),4.28(q,J=7.1Hz,2
H),4.08(s,3H),3.95(s,3H),3.84(s,3H),1.34(t,J=7.1H
z,3H) IR(KBr) ν(cm-1):1712,1685,1643,1603,1491,1458
【0026】実施例2: メチル 2−〔(E)−2−(エトキシカルボニル)エ
テニル〕−5−メトキシ−1−メチル−4,7−ジオキ
ソ−4,7−ジヒドロインドール−3−カルボキシレー
ト(化合物III; R1=CH3, R2=C2H5) メチル 4−アミノ−2−〔(E)−2−(エトキシカ
ルボニル)エテニル〕−5−メトキシ−1−メチルイン
ドール−3−カルボキシレート(化合物I; R 1=CH3, R
2=C2H5, R3=NH2)50mg(0.15mmol)にアセ
トン1.0mlと0.05M燐酸緩衝液(pH5.9)
1.0mlを加え、室温下ヨウドベンゼンビストリフル
オロアセテート(化合物II;X=F)260mg(0.
60mmol)を添加し、1時間撹拌した。反応液を水
酸化ナトリウム水溶液でpH5.0〜5.5に調整し、
クロロホルム5.0mlで抽出し、有機層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し溶媒を減圧留去し
た後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホ
ルム/アセトン=30/1)で精製した。得られたリッ
チカットを集め溶媒を減圧濃縮することにより、標記化
合物を24mg(0.069mmol、収率46%)得
た。本実施例で得た化合物は、実施例1で得た化合物と
NMR、IR、TLCが一致した。
【0027】実施例3−15 有機溶媒を代える以外は、実施例2の方法に準じて、メ
チル 2−〔(E)−2−(エトキシカルボニル)エテ
ニル〕−5−メトキシ−1−メチル−4,7−ジオキソ
−4,7−ジヒドロインドール−3−カルボキシレート
(化合物III; R 1=CH3, R2=C2H5)を得た。結果を第1表
に示す。得られた化合物は、実施例1で得た化合物とN
MR、IR、TLCが一致した。
【0028】
【表1】
【0029】実施例16: メチル 2−〔(E)−2−(エトキシカルボニル)エ
テニル〕−5−メトキシ−1−メチル−4,7−ジオキ
ソ−4,7−ジヒドロインドール−3−カルボキシレー
ト(化合物III; R1=CH3, R2=C2H5) メチル 4−アミノ−2−〔(E)−2−(エトキシカ
ルボニル)エテニル〕−5−メトキシ−1−メチルイン
ドール−3−カルボキシレート(化合物I; R 1=CH3, R
2=C2H5, R3=NH2))50mg(0.15mmol)に酢
酸t−ブチル1.0mlと水1.0mlを加え、室温下
ヨウドベンゼンビストリフルオロアセテート(化合物I
I;X=F)260mg(0.60mmol)を添加
し、1時間撹拌した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液
でpH5.0〜5.5に調整し、クロロホルム5.0m
lで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
乾燥剤を濾別し溶媒を減圧留去した後、残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(クロロホルム/アセトン=30
/1)で精製した。得られたリッチカットを集め溶媒を
減圧濃縮することにより、標記化合物を33mg(0.
095mmol、収率63%)得た。本実施例で得た化
合物は、実施例1で得た化合物とNMR、IR、TLC
が一致した。
【0030】実施例17: メチル 2−〔(E)−2−(エトキシカルボニル)エ
テニル〕−5−メトキシ−1−メチル−4,7−ジオキ
ソ−4,7−ジヒドロインドール−3−カルボキシレー
ト(化合物III; R1=CH3, R2=C2H5) メチル 4−アミノ−2−〔(E)−2−(エトキシカ
ルボニル)エテニル〕−5−メトキシ−1−メチルイン
ドール−3−カルボキシレート(化合物I; R 1=CH3, R
2=C2H5, R3=NH2)50mg(0.15mmol)に酢酸
t−ブチル1.0mlと5%炭酸カリウム水溶液1.0
mlを加え、室温下ヨウドベンゼンビストリフルオロア
セテート(化合物II;X=F)260mg(0.60m
mol)を添加し、1時間撹拌した。反応液を水酸化ナ
トリウム水溶液でpH5.0〜5.5に調整し、クロロ
ホルム5.0mlで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。乾燥剤を濾別し溶媒を減圧留去した後、
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/
アセトン=30/1)で精製した。得られたリッチカッ
トを集め溶媒を減圧濃縮することにより、標記化合物を
32mg(0.092mmol、収率61%)得た。本
実施例で得た化合物は、実施例1で得た化合物とNM
R、IR、TLCが一致した。
【0031】実施例18: メチル 2−〔(E)−2−(エトキシカルボニル)エ
テニル〕−5−メトキシ−1−メチル−4,7−ジオキ
ソ−4,7−ジヒドロインドール−3−カルボキシレー
ト(化合物III; R1=CH3, R2=C2H5) メチル 4−アミノ−2−〔(E)−2−(エトキシカ
ルボニル)エテニル〕−5−メトキシ−1−メチルイン
ドール−3−カルボキシレート(化合物I; R 1=CH3, R
2=C2H5, R3=NH2)50mg(0.15mmol)にアセ
トン1.0mlと0.05M燐酸緩衝液(pH5.9)
1.0mlを加え、室温下ヨウドベンゼンジアセテート
(化合物II;X=H)193mg(0.60mmol)
を添加し、1時間撹拌した。反応液を水酸化ナトリウム
水溶液でpH5.0〜5.5に調整し、クロロホルム
5.0mlで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。乾燥剤を濾別し溶媒を減圧留去した後、残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/アセト
ン=30/1)で精製した。得られたリッチカットを集
め溶媒を減圧濃縮することにより、標記化合物を13m
g(0.038mmol、収率25%)得た。本実施例
で得た化合物は、実施例1で得た化合物とNMR、I
R、TLCが一致した。
【0032】実施例19: メチル 2−〔(E)−2−(エトキシカルボニル)エ
テニル〕−5−メトキシ−1−メチル−4,7−ジオキ
ソ−4,7−ジヒドロインドール−3−カルボキシレー
ト(化合物III; R1=CH3, R2=C2H5) メチル 2−〔(E)−2−(エトキシカルボニル)エ
テニル〕−5−メトキシ−1−メチルインドール−3−
カルボキシレート(化合物I; R1=CH3, R2=C2H5, R3=
H)47mg(0.15mmol)にエチレンジクロラ
イド1.0mlと0.05M燐酸緩衝液(pH5.9)
0.2mlを加え、室温下ヨードベンゼンビストリフル
オロアセテート(化合物II;X=F)322mg(0.75
mmol)を添加し、20〜30℃に保ちながら1時間
撹拌した。その後、反応液を5N−水酸化ナトリウム水
溶液でpH5.0〜5.5に調整し、クロロホルム10
mlを加え1時間撹拌した。その混合液の不溶物を濾別
し、濾液から有機層を分液し無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。乾燥剤を濾別し溶媒を減圧留去後、残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3
/1)で精製した。得られたリッチカットを集め、溶媒
を減圧留去することより残渣として、標記化合物を11
mg(0.032mmol、収率21%)得た。本実施
例で得た化合物は、実施例1で得た化合物とNMR、I
R、TLCが一致した。
【0033】実施例20−34:有機溶媒、ヨードベン
ゼンビストリフルオロアセテートの量、反応時間を代え
る以外は、実施例19の方法に準じてメチル 2−
〔(E)−2−(エトキシカルボニル)エテニル〕−5
−メトキシ−1−メチル−4,7−ジオキソ−4,7−
ジヒドロインドール−3−カルボキシレート(化合物II
I; R1=CH3, R2=C2H5)を得た。結果を第2表に示す。得
られた化合物は、実施例1で得た化合物とNMR、I
R、TLCが一致した。
【0034】
【表2】
【0035】実施例35−46:ヨードベンゼンビスト
リフルオロアセテートと同時に下記の試薬を1当量添加
した。それ以外は、実施例1の方法に準じてメチル 2
−〔(E)−2−(エトキシカルボニル)エテニル〕−
5−メトキシ−1−メチル−4,7−ジオキソ−4,7
−ジヒドロインドール−3−カルボキシレート(化合物
III; R1=CH3, R2=C2H5)を得た。結果を第3表に示す。
得られた化合物は、実施例1で得た化合物とNMR、I
R、TLCが一致した。
【0036】
【表3】
【0037】参考例1: メチル 4−アミノ−2−〔(E)−2−(エトキシカ
ルボニル)エテニル〕−5−メトキシ−1−メチルイン
ドール−3−カルボキシレート(化合物I;R1=CH3, R2
=C2H5, R3=NH2 ) メチル 2−〔(E)−2−(エトキシカルボニル)エ
テニル〕−5−メトキシ−1−メチル−4−ニトロイン
ドール−3−カルボキシレート36.2g(100mm
ol)をエタノール362mlと3N−塩酸362ml
の混合溶媒に室温下懸濁させた後、金属スズ59.3g
(500mmol)を加え、内温70〜75℃に保ちな
がら2時間撹拌した。反応液を冷却後、不溶物を濾別し
濾液を5N−水酸化ナトリウム水溶液を170〜200
mlを適宜加え、pHを7.0〜7.3に調整した。析
出物を濾取し、水240mlで洗浄し、50℃で20時
間恒温減圧乾燥した。その固体をクロロホルム724m
lに懸濁し室温下30分撹拌後、不溶物を濾別し濾液を
減圧濃縮した。その濃縮液に酢酸エチル543mlを加
え、内温を70〜80℃に保ちながら10分撹拌し、そ
の後室温まで冷却した。室温下1時間、氷冷下5℃以下
で5時間撹拌した後、析出物を濾取し冷えた酢酸エチル
100mlで洗浄し、50℃で10時間恒温減圧乾燥す
ることにより、標記化合物を24.0g(72.2mm
ol、収率72.2%)得た。
【0038】融点:174〜175℃ MS(m/z):332(M+)1 H-NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) :8.18(d,J=16.6Hz,1H),
6.99(d,J=8.7Hz,1H),6.57(d,J=8.7Hz,1H),6.16(d,J=16.
6Hz,1H),5.79(brs,2H),4.31(q,J=7.1Hz,2H),3.92(s,3
H),3.88(s,3H),3.73(s,3H),1.37(t,J=7.1Hz,3H) IR(KBr) ν(cm-1):3468,3348,1709,1678,1634,1595,14
75
【0039】参考例2: メチル 2−〔(E)−2−(エトキシカルボニル)エ
テニル〕−4,7−ジヒドロキシ−5−メトキシ−1−
メチルインドール−3−カルボキシレート(化合物VI;
R1=CH3, R2=C2H5 ) メチル 2−〔(E)−2−(エトキシカルボニル)エ
テニル〕−5−メトキシ−1−メチル−4,7−ジオキ
ソ−4,7−ジヒドロインドール−3−カルボキシレー
ト(化合物III;R1=CH3, R2=C2H5 )347.7g(10
0mmol)をクロロホルム208mlに室温下溶解さ
せた後、ナトリウムハイドロサルファイト104g(6
00mmol)を水416mlに溶解した液を、内温2
0〜25℃に保ちながら加え、その後室温下3時間撹拌
した。析出物を濾取し、クロロホルム50ml次いで水
800mlで洗浄し、50℃で20時間恒温減圧乾燥す
ることにより、標記化合物を33.2g(95.0mm
ol、収率95.0%)得た。
【0040】融点:205〜210℃ MS(m/z):349(M+)1 H-NMR(300MHz,DMSO-d6) δ(ppm):10.35(s,1H),9.39
(s,1H),7.82(d,J=16.5Hz,1H),6.38(s,1H),6.30(d,J=15.
7Hz,1H),4.12(q,J=7.1Hz,2H),3.89(s,3H),3.73(s,3H),
3.58(s,3H),1.16(t,J=7.1Hz,3H) IR(KBr) ν(cm-1):1718,1638,1474,1447
【0041】参考例3: 3−(ヒドロキシメチル)−2−〔(E)−3−ヒドロ
キシ−1−プロペニル〕−5−メトキシ−1−メチル−
4,7−インドールジオン(化合物VII ) 窒素雰囲気下、1.5M ジイソブチルアルミニウムハ
イドライドトルエン溶液932mlと塩化メチレン83
1mlの混合液を、内温−25〜−20℃に保ちながら
メチル 2−〔(E)−2−(エトキシカルボニル)エ
テニル〕−4,7−ジヒドロキシ−5−メトキシ−1−
メチルインドール−3−カルボキシレート(化合物VI;
R1=CH3, R2=C2H5 )34.9g(100mmol)を添
加し、その後3時間撹拌した。その後、反応液を−60
℃以下に冷却し、内温を−60℃以下を保ちながら水3
02mlを滴下した。次いで、空気を反応液に吹き込み
ながら、メタノール852mlを加え室温まで徐々に昇
温した。その後、析出物を濾過助剤アルボセル BWW
183gを加え一緒に濾別し、塩化メチレン−メタノー
ル(3:1)の混合溶媒5240mlで濾物を洗浄し
た。その濾液を減圧濃縮後、エチレンジクロライド−メ
タノール(9:1)の混合溶媒310mlを加え、加温
し内温を70〜75℃に保った。その後室温まで冷却し
1時間撹拌、更に氷冷下5℃以下で5時間撹拌した後、
析出物を濾取し冷えたメタノール87.3mlで洗浄
し、50℃で10時間恒温減圧乾燥することにより、標
記化合物を20.2g(72.5mmol、収率72.
5%)得た。融点、NMR、IR等の物理化学データは
公開特許公報 平1−502906に記載の値と一致し
た。
【0042】参考例4: 5−(1−アジリジニル)−3−(ヒドロキシメチル)
−2−〔(E)−3−ヒドロキシ−1−プロペニル〕−
1−メチル−4,7−インドールジオン(化合物IV) 3−(ヒドロキシメチル)−2−〔(E)−3−ヒドロ
キシ−1−プロペニル〕−5−メトキシ−1−メチル−
4,7−インドールジオン(化合物VII )27.7g
(100mmol)をアセトニトリル416mlに室温
下懸濁させた後、約15Nのアジリジン水溶液約133
ml(2.0mol)を加え、内温 25〜30℃に保
ちながら4時間撹拌した。反応液を減圧濃縮したのち、
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/
メタノール=19/1)で精製した。得られたリッチカ
ットを集め溶媒を減圧濃縮することにより、標記化合物
を23.5g(81.3mmol、収率81.3%)得
た。融点、NMR、IR等の物理化学データは公開特許
公報 平1−502906に記載の値と一致した。
【0043】参考例5: 5−(1−アジリジニル)−3−(ヒドロキシメチル)
−2−〔(E)−3−ヒドロキシ−1−プロペニル〕−
1−メチル−4,7−インドールジオン(化合物IV)の
精製法 参考例4と同様の方法で得られた、クロロホルムを1,
500ppmとメタノールを250ppm含有するHP
LC純度99.2%の5−(1−アジリジニル)−3−
(ヒドロキシメチル)−2−〔(E)−3−ヒドロキシ
−1−プロペニル〕−1−メチル−4,7−インドール
ジオン(化合物IV)25.3g(87.8mmol)に
エタノール 1770ml(70v/w)を加え、加熱
還流した。化合物Iを溶解後、水冷し室温下で1時間そ
の後氷冷下で4時間撹拌し、析出した結晶を濾集し、得
られたケーキを冷エタノール147mlで洗浄した。そ
の後濾物を50℃で5時間恒温減圧乾燥することにより
化合物IVを23.5g(81.3mmol)得た。得ら
れた化合物IVのHPLC純度は99.6%、残留溶媒と
してはエタノールを 600ppm含んでいた。クロロ
ホルムとメタノールは検出できなかった。融点、NM
R、IR等の物理化学データは公開特許公報平1−50
2906に記載の値と一致した。
【0044】
【発明の効果】本発明により、医薬品の中間体として有
用なインドロキノン誘導体の新規製造法を提供すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富岡 新二 和歌山県橋本市隅田町下兵庫690−4

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、R1およびR2は同一または異なって低級アルキル
    を表し、R3は水素またはアミノを表す。)で表されるイ
    ンドール誘導体に式(II) 【化2】 (式中、Xは水素またはハロゲンを表す。)で表される
    化合物と反応させることを特徴とする式(III ) 【化3】 (式中、R1およびR2は同一または異なって低級アルキル
    を表す。)で表されるインドロキノン誘導体の製造法。
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