JPH07117914A - プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明によれば、簡単な操作で確実に紙をカッ
トすることができ、紙ジャムの無い、品質の良いプリン
タを供給することにある。 【構成】紙ガイド３は、連続伝票用紙１６の排出方向に
そって紙をガイドし、かつ幅方向にもガイドし、その長
さは、印字行にして数ライン分、１ｃｍから２ｃｍ程度
の長さだけ１伝票分の長さより短い。 【効果】簡単な操作で確実に紙をカットすることがで
き、紙ジャムの無く、印字品質を乱すことが無い。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は定形の連続伝票用紙を印
字するプリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の技術は、図７に示すように
本体ケース１と用紙ストッカ２からなり連続伝票用紙１
６は矢印Ｘ方向に排出される。本体ケース１の用紙排出
部のエッジには手切りカッタ１ａが構成されている。ま
ず連続伝票用紙１６は先端部を手切りカッタ１ａに合わ
せてセットされる。次に連続伝票用紙１６は１伝票分の
印字が行われ長さｍだけ送られると連続伝票用紙１６の
ミシン目１７が手切りカッタ１ａに一致する。そして連
続伝票用紙１６を矢印Ｙ方向に引くことでミシン目１７
から切ることができるというものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では、使用者が印字中に連続伝票用紙１６を触ってし
まい印字が乱れたり紙ジャムが発生すると言う欠点があ
った。また連続伝票用紙１６は手切りカッタ１ａの位置
を通りすぎるまで使用者から見えないため先端部の位置
が合わせにくいと言う欠点があった。更に連続伝票用紙
１６をミシン目１７で切るとき矢印Ｘ方向に無理に引き
抜いてミシン目１７が手切りカッタ１ａに当たらず切れ
ないまま引き出されてしまったり、ミシン目１７以外の
ところで破れてしまい紙ジャムに至ると言う欠点があっ
た。更には連続伝票用紙１６を矢印Ｚ方向に引っ張るこ
とで紙経路内での紙ジャムが発生し易いと言う欠点があ
った。

【０００４】本発明はこのような欠点を解決するために
なされたものであり、紙ジャムが無く、用紙の位置合わ
せが容易で、簡単な操作で確実に紙をカットすることが
でき、集計時にも使いやすく、品質の良いプリンタを供
給することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のプリンタは、定
形の連続伝票用紙に印字するプリンタにおいて、連続伝
票用紙の排出方向にそって紙をガイドし、かつ幅方向に
もガイドする用紙ガイド部材を有し、用紙ガイド部材
は、印字終了時の連続伝票用紙の１伝票分の上部位置よ
りも用紙ガイドガイド部材の上端が短いことを特徴とす
る。

【０００６】又、連続伝票用紙の排出方向にそって紙を
ガイドし、かつ幅方向にもガイドする用紙ガイド部材を
有し、用紙ガイド部材は、印字終了時の連続伝票用紙の
１伝票分の上部位置と用紙ガイドガイド部材の上端が同
等であることを特徴とする。

【０００７】更に、連続伝票用紙の排出方向にそって紙
をガイドし、かつ幅方向にもガイドする用紙ガイド部材
を有し、用紙ガイド部材は、本体ケースに回動可能に配
置され、排出口に対し連続伝票用紙の排出方向を変更で
きることを特徴とする。

【０００８】更に又、用紙ガイド部材は、上端が印字終
了時の連続伝票用紙の１伝票分の上部位置以上であり、
かつ少なくともその一部が、連続伝票用紙の１伝票分の
上部位置に対し印字行にして数ライン分短いことを特徴
とする。

【０００９】

【作用】本発明の上記の構成によれば、連続伝票用紙は
用紙ガイド部材によって排出方向にそったガイドと、幅
方向にもガイドされているため１伝票分の長さｍのうち
最後の数行が送られるまで使用者は容易に連続伝票用紙
の触れることはできない。連続伝票用紙の先端部は１伝
票分の長さｍだけ送られることにより数行分用紙ガイド
部材よりでる。そして用紙ガイド部材よりでた連続伝票
用紙の先端部を矢印Ｙ方向に倒すことにより用紙ガイド
部材より浮かせ連続伝票用紙を掴むことができる。

【００１０】

【実施例】本発明のプリンタの第１の実施例について説
明する。図１は本発明の第１の実施例における側面断面
図である。図２は本発明の第１の実施例における用紙が
送り出された状態を示す斜視図である。本体フレーム１
に取付られた用紙ストッカ２の中に連続伝票用紙１６は
１伝票分の長さｍづつミシン目１７毎に折り畳まれ収納
されている。連続伝票用紙１６は紙案内外１４と紙案内
内１５の間を通りスプロケットホイール１３に係合す
る。スプロケットホイール１３は紙送り動力源（図示せ
ず）により回転し紙送りを行う。

【００１１】送られた連続伝票用紙１６は印字プラテン
１２に達し印字ヘッド１１によって印字され更に送られ
る。連続伝票用紙１６の先端部は手切りカッタ１ａを通
過してから印字を行いながら１伝票分の長さｍ送られ
る。連続伝票用紙１６の先端部は１伝票分の長さｍと用
紙ガイド部材３の長さの差Ｌ１だけ送り出される。使用
者は最後のＬ１分の紙送りが行われるまでは連続伝票用
紙１６が用紙ガイド３によりガイドされているために容
易に掴むことができない。よって使用者が印字中に連続
伝票用紙１６を触ってしまい印字が乱れると言うことは
ない。

【００１２】ここでＬ１の長さは、使用者が連続伝票用
紙１６の先端部を矢印Ｙ方向に倒すために必要な最小限
の長さであり、印字行にして数ライン分、１ｃｍから２
ｃｍ程度の長さである。紙送りが終ると使用者は連続伝
票用紙１６の先端部を矢印Ｙ方向に倒し用紙ガイド部３
から浮かし連続伝票用紙１６を掴むことができる。この
時連続伝票用紙１６は用紙ガイド３により幅方向にもガ
イドされているために、矢印Ｚ方向に引っ張ることはで
きないので紙ジャムを防止できる。また連続伝票用紙１
６は確実に矢印Ｙ方向に倒されるためミシン目１７は手
切りカッタ１ａに圧接することができる。更に連続伝票
用紙１６を引っ張ることにより容易にミシン目１７より
切り取ることができる。

【００１３】次に本発明のプリンタの第２の実施例につ
いて説明する。図３は本発明の第２の実施例を示す斜視
図である。用紙ガイド３の長さＬ２は連続伝票用紙１６
の１伝票分の長さｍ以上である。そして用紙ガイド３に
は、使用者が連続伝票用紙１６の先端部を矢印Ｙ方向に
倒すために必要な最小限の長さであり、連続伝票用紙１
６の先端部から印字行にして数ライン分、１ｃｍから２
ｃｍ程度の長さＬ１で、幅は使用者の指が通る程度のＵ
溝３が設けられている。

【００１４】連続伝票用紙１６は印字が行われ、先端部
は１伝票分の長さｍ送り出される。この時用紙ガイド３
の長さＬ２は連続伝票用紙１６の１伝票分の長さｍ以上
であるために使用者は連続伝票用紙１６を容易に掴むこ
とができない。よって使用者が印字中に連続伝票用紙１
６を触ってしまい印字が乱れると言うことはない。紙送
りが終ると使用者は連続伝票用紙１６を用紙ガイド３に
設けられたＵ溝３ａから矢印Ｙ方向に倒し、用紙ガイド
部３から浮かし連続伝票用紙１６を掴むことができる。
この時連続伝票用紙１６は用紙ガイド３により幅方向に
もガイドされているために、矢印Ｚ方向に引っ張ること
はできないので紙ジャムを防止できる。

【００１５】また連続伝票用紙１６は確実に矢印Ｙ方向
に倒されるためミシン目１７は手切りカッタ１ａに圧接
することができる。更に連続伝票用紙１６を引っ張るこ
とにより容易にミシン目１７より切り取ることができ
る。そして連続伝票用紙１６は矢印Ｙ方向に倒しミシン
目１７が手切りカッタ１ａに圧接するまで容易に掴むこ
とができないので、矢印Ｘ方向に無理に引き抜いてミシ
ン目１７が手切りカッタ１ａに当たらず切れないまま引
き出されてしまったり、ミシン目１７以外のところで破
れてしまい紙ジャムに至ることを防止できる。

【００１６】次に本発明のプリンタの第３の実施例につ
いて説明する。図４は本発明の第３の実施例を示す斜視
図である。用紙ガイド３の一部の長さＬ３は、連続伝票
用紙１６の１伝票分の長さｍに等しい。使用者は連続伝
票用紙１６の先端部をＬ３の位置に合わせることで次の
ミシン目１７を手切りカッタ１ａの位置に容易に合わる
ことができる。そしてミシン目１７でカットすることに
より連続伝票用紙１６のセットを容易に正確に行うこと
ができる。また連続伝票用紙１６の先端がＬ３の位置に
来るまで印字中であることを使用者に容易に知らせるこ
とができるので、使用者が連続伝票用紙１６に触れて印
字を乱すことも防止できる。

【００１７】次に本発明のプリンタの第４の実施例につ
いて説明する。図５は本発明の第４の実施例を示す斜視
図である。用紙ガイド３の長さＬ２は、連続伝票用紙１
６の１伝票分の長さｍより長い。そして連続伝票用紙１
６の１伝票分の長さｍの位置に目印３ｂがある。使用者
は連続伝票用紙１６の先端部を目印３ｂの位置に合わせ
ることで第３の実施例と同様の効果を得ることができ
る。また目印３ｂは単なるマーキングだけでなく「用紙
先端位置」、「ここまでさわるな」等のメッセージでも
よく、より確実に合わせ位置や印字中を使用者に知らせ
ることができる。

【００１８】次に本発明のプリンタの第５の実施例につ
いて説明する。図６は本発明の第５の実施例を示す側面
断面図である。用紙ガイド３は本体フレーム１との係合
部で回動可能に取り付けられている。通常連続伝票用紙
１６を１伝票分毎にカットして使う場合は１排出方向で
ある矢印Ｘの位置にセットする。次に集計等で連続に印
字する場合は、用紙ガイド３は係合部を中心に矢印Ｒ方
向に回動し他の排出方向である矢印Ｗの位置にセットす
る。この位置で印字を行うと連続伝票用紙１６は矢印Ｗ
方向に排出され収納位置へ送り出すことができる。

【００１９】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、紙ジ
ャムが無く、用紙の位置合わせが容易で、印字中は用紙
ガイドが連続伝票用紙をガイドしているので使用者が触
れることが無く印字品質を確保することができる。また
連続伝票用紙を手切りカッタと圧接する方向以外に引っ
張ることもなく簡単な操作で確実に紙をカットすること
ができ、集計時にも使いやすく、品質の良いプリンタを
供給することことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１の実施例を示す側面断面図。

【図２】 本発明の第１の実施例の用紙が送り出された
状態を示す斜視図。

【図３】 本発明の第２の実施例の用紙が送り出された
状態を示す斜視図。

【図４】 本発明の第３の実施例の用紙が送り出された
状態を示す斜視図。

【図５】 本発明の第４の実施例の用紙が送り出された
状態を示す斜視図。

【図６】 本発明の第５の実施例を示す側面断面図。

【図７】 従来技術の例を示す斜視図。

【符号の説明】

１ 本体フレーム １ａ 手切りカッタ ２ 用紙ストッカ ３ 用紙ガイド ３ａ Ｕ溝 ３ｂ 目印 １１ 印字ヘッド １２ 印字プラテン １３ スプロケットホイール １４ 紙案内外 １５ 紙案内 １６ 連続伝票用紙 １７ ミシン目

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 定形の連続伝票用紙に印字するプリンタ
   において、 前記連続伝票用紙の排出方向にそって紙をガイドし、か
   つ幅方向にもガイドする用紙ガイド部材を有し、 該用紙ガイド部材は、印字終了時の前記連続伝票用紙の
   １伝票分の上部位置よりも用紙ガイドガイド部材の上端
   が短いことを特徴とするプリンタ。
2. 【請求項２】 定形の連続伝票用紙に印字するプリンタ
   において、 前記連続伝票用紙の排出方向にそって紙をガイドし、か
   つ幅方向にもガイドする用紙ガイド部材を有し、 該用紙ガイド部材は、印字終了時の前記連続伝票用紙の
   １伝票分の上部位置と用紙ガイドガイド部材の上端が同
   等であることを特徴とするプリンタ。
3. 【請求項３】 定形の連続伝票用紙に印字するプリンタ
   において、 前記連続伝票用紙の排出方向にそって紙をガイドし、か
   つ幅方向にもガイドする用紙ガイド部材を有し、 該用紙ガイド部材は、本体ケースに回動可能に配置さ
   れ、排出口に対し前記連続伝票用紙の排出方向を変更で
   きることを特徴とするプリンタ。
4. 【請求項４】前記用紙ガイド部材は、前記上端が印字終
   了時の前記連続伝票用紙の１伝票分の上部位置以上であ
   り、かつ少なくともその一部が、前記連続伝票用紙の１
   伝票分の上部位置に対し印字行にして数ライン分短いこ
   とを特徴とする請求項１乃至３記載のプリンタ。