JPH07117794A - 走行物体の発生騒音制御装置 - Google Patents
走行物体の発生騒音制御装置Info
- Publication number
- JPH07117794A JPH07117794A JP29149793A JP29149793A JPH07117794A JP H07117794 A JPH07117794 A JP H07117794A JP 29149793 A JP29149793 A JP 29149793A JP 29149793 A JP29149793 A JP 29149793A JP H07117794 A JPH07117794 A JP H07117794A
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- Japan
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- fluid
- end part
- wing type
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- Pending
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 物体に沿って流れる流体は、物体の後端で物
体から剥離し、カルマン渦列を作り、これが物体後方の
流体内に圧力変動をもたらし騒音の源となる。よって、
この圧力変動を制御し、騒音の低減を図る。 【構成】 流体をその表面に沿って流す物体1の後端部
2に、金属プレート3、ゴムプレート4又は噴出流体等
からなる整流体を取付ける。
体から剥離し、カルマン渦列を作り、これが物体後方の
流体内に圧力変動をもたらし騒音の源となる。よって、
この圧力変動を制御し、騒音の低減を図る。 【構成】 流体をその表面に沿って流す物体1の後端部
2に、金属プレート3、ゴムプレート4又は噴出流体等
からなる整流体を取付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体をその表面に沿っ
て流す物体の後端部下流側の圧力変動により生じる騒音
を低減させる装置に関する。
て流す物体の後端部下流側の圧力変動により生じる騒音
を低減させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】物体に沿って流れる流体は、物体の後端
部で物体から剥離し、規則正しい周期を有する二列の渦
列が生じ、これが物体後方の流体内に圧力変動をもたら
し騒音源となることが知られている。このように騒音の
原因が、物体表面からの流体の剥離と渦列の発生にあ
る。物体表面からの流体の剥離を防止する手段として、
特開昭55−102798号公報に開示される技術が提
案される。該公報に開示される技術は、航空機の翼面に
沿って航空機進行方向に対し横向きに気体流を吹出すよ
うにするノズルを有し、吹出される気体流に旋回を与え
るためのノズル前面の複数個の小孔をノズル軸線方向に
対しねじり角をもって形成するものである。
部で物体から剥離し、規則正しい周期を有する二列の渦
列が生じ、これが物体後方の流体内に圧力変動をもたら
し騒音源となることが知られている。このように騒音の
原因が、物体表面からの流体の剥離と渦列の発生にあ
る。物体表面からの流体の剥離を防止する手段として、
特開昭55−102798号公報に開示される技術が提
案される。該公報に開示される技術は、航空機の翼面に
沿って航空機進行方向に対し横向きに気体流を吹出すよ
うにするノズルを有し、吹出される気体流に旋回を与え
るためのノズル前面の複数個の小孔をノズル軸線方向に
対しねじり角をもって形成するものである。
【0003】前述した公知手段は、しかしながら、揚力
の低減を防止するには効果的であるが、騒音低減には必
ずしも有効でないことが分った。そこで、本発明者は、
騒音の原因となる物体後方の流体内の圧力変動を制御し
て騒音低減を試みる手段を調査したが、該当手段の存在
が認められなかった。
の低減を防止するには効果的であるが、騒音低減には必
ずしも有効でないことが分った。そこで、本発明者は、
騒音の原因となる物体後方の流体内の圧力変動を制御し
て騒音低減を試みる手段を調査したが、該当手段の存在
が認められなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
物体後方の流体内の圧力変動を制御し、騒音の低減を可
能にする技術的手段を新たに開発することを解決すべき
課題とする。
物体後方の流体内の圧力変動を制御し、騒音の低減を可
能にする技術的手段を新たに開発することを解決すべき
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するために、流体をその表面に沿って流し且つそ
の後端部の形状が理想的な流線形状でない物体、該物体
の後端部に流体の流れ方向に沿うよう設けられた整流体
を有する走行物体の発生騒音制御装置を提供する。
を解決するために、流体をその表面に沿って流し且つそ
の後端部の形状が理想的な流線形状でない物体、該物体
の後端部に流体の流れ方向に沿うよう設けられた整流体
を有する走行物体の発生騒音制御装置を提供する。
【0006】好ましくは、整流体が、金属プレート、ゴ
ムプレート、或いは噴出流体又は布地からなる。
ムプレート、或いは噴出流体又は布地からなる。
【0007】
【作用】流体をその表面に沿って流す物体の下流での速
度欠損領域(ウエーク)と流体との間の相対速度差がも
たらすカルマン渦列の発生を、整流体の使用により抑え
られ、発生騒音を低減できる。
度欠損領域(ウエーク)と流体との間の相対速度差がも
たらすカルマン渦列の発生を、整流体の使用により抑え
られ、発生騒音を低減できる。
【0008】
【実施例】流体をその表面に沿って流す物体の一例とし
て、図1に翼型1の断面を示す。翼型1の後端部2の形
状が理想的な流線形状となっていない。翼型1は、翼弦
長390mm、最大肉厚55mm、後端部肉厚16mmのNA
CA−0018ものが、たとえば、使用される。図2に
示す如く、翼型1の後端部2の中央に後方にその一片が
延出するようにL型の金属プレート3を固定し、これを
整流体とさせる。この整流体が、物体下流での速度欠損
領域と流体との間の相対速度差がもたらすカルマン渦列
の発生を抑える。金属プレート3の板厚は1.7mm、長さ
は30mmのものが、たとえば、使用される。
て、図1に翼型1の断面を示す。翼型1の後端部2の形
状が理想的な流線形状となっていない。翼型1は、翼弦
長390mm、最大肉厚55mm、後端部肉厚16mmのNA
CA−0018ものが、たとえば、使用される。図2に
示す如く、翼型1の後端部2の中央に後方にその一片が
延出するようにL型の金属プレート3を固定し、これを
整流体とさせる。この整流体が、物体下流での速度欠損
領域と流体との間の相対速度差がもたらすカルマン渦列
の発生を抑える。金属プレート3の板厚は1.7mm、長さ
は30mmのものが、たとえば、使用される。
【0009】整流体の別の例を図3に示す。図に示す例
は、1mm厚のゴムプレート4を離間対向させ、一端を翼
型1に固定し、他端を互いに固定して、中空体としての
整流体を作る。この図3の整流体も図2のものと同じ作
用を示す。ゴムに代えて布地を用いてもよく、布地を図
2の例のように固定して、整流体としてもよい。
は、1mm厚のゴムプレート4を離間対向させ、一端を翼
型1に固定し、他端を互いに固定して、中空体としての
整流体を作る。この図3の整流体も図2のものと同じ作
用を示す。ゴムに代えて布地を用いてもよく、布地を図
2の例のように固定して、整流体としてもよい。
【0010】図4に示す例は、翼型1を支持する胴体等
の本体5と、翼型1の後端部2とを複数本のパイプ6で
結合し、パイプ6の端部を本体5と後端部2に開口させ
る。本体5と後端部2とでは、圧力差があり、本体5側
の圧が高いので、本体5側でパイプ6に吸引された流体
が、後端部2から噴出し、整流体を作る。流体を噴出さ
せる整流体は、図2と図3に示す例と同作用をなす。
の本体5と、翼型1の後端部2とを複数本のパイプ6で
結合し、パイプ6の端部を本体5と後端部2に開口させ
る。本体5と後端部2とでは、圧力差があり、本体5側
の圧が高いので、本体5側でパイプ6に吸引された流体
が、後端部2から噴出し、整流体を作る。流体を噴出さ
せる整流体は、図2と図3に示す例と同作用をなす。
【0011】図1の例と、図2と3の例であって、前述
した寸法の翼型(スパン600mm)を流速82m/sの
内に配して、音圧を測定した。図5に示す図1の例では
周波数1KHz 附近で高いピーク音圧を示すが、図6に示
す図2と3の例では、図5にみられるピーク音圧が消失
し、騒音低減が成されていることが分る。
した寸法の翼型(スパン600mm)を流速82m/sの
内に配して、音圧を測定した。図5に示す図1の例では
周波数1KHz 附近で高いピーク音圧を示すが、図6に示
す図2と3の例では、図5にみられるピーク音圧が消失
し、騒音低減が成されていることが分る。
【0012】
【効果】本発明によれば、カルマン渦列の作用により音
響スペクトル上の特定周波数帯で発生する不快なピーク
騒音が除去され、加えて、全音圧値も低減化されるの
で、本発明は騒音の低減に有効である。図4の例では、
圧力差を利用して流体を噴出させるので新たに流体供給
源を必要としない。
響スペクトル上の特定周波数帯で発生する不快なピーク
騒音が除去され、加えて、全音圧値も低減化されるの
で、本発明は騒音の低減に有効である。図4の例では、
圧力差を利用して流体を噴出させるので新たに流体供給
源を必要としない。
【図1】翼型を示す図である。
【図2】整流体の一例を示す側面図である。
【図3】整流体の他の例を示す側面図である。
【図4】整流体の別の例を示す側面図である。
【図5】整流体のない翼型の音圧テストの結果を示すグ
ラフ図である。
ラフ図である。
【図6】金属プレートとゴムプレートとからなる整流体
を設けたときの音圧テストの結果を示すグラフ図であ
る。
を設けたときの音圧テストの結果を示すグラフ図であ
る。
【符号の説明】 1 翼型 2 後端部 3 プレート 4 ゴムプレート 6 パイプ
Claims (4)
- 【請求項1】 流体をその表面に沿って流し且つその後
端部の形状が理想的な流線形状でない物体、該物体の後
端部に流体の流れ方向に沿うよう設けられた整流体を有
する走行物体の発生騒音制御装置。 - 【請求項2】 整流体が物体の後端部に固定されたプレ
ートである請求項1記載の走行物体の発生騒音制御装
置。 - 【請求項3】 整流体が物体の後端部に離間固定された
二枚のゴムプレートの後端を閉じたものである請求項1
記載の走行物体の発生騒音制御装置。 - 【請求項4】 整流体が物体の後端部より噴出される流
体の流れである請求項1記載の走行物体の発生騒音制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29149793A JPH07117794A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 走行物体の発生騒音制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29149793A JPH07117794A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 走行物体の発生騒音制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07117794A true JPH07117794A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17769648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29149793A Pending JPH07117794A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 走行物体の発生騒音制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07117794A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009053745A1 (en) * | 2007-10-26 | 2009-04-30 | Airbus Uk Limited | Bluff body noise control |
WO2010116658A1 (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-14 | 社団法人日本航空宇宙工業会 | 飛行体の騒音低減方法、飛行体の脚部構造及び飛行体 |
FR3014413A1 (fr) * | 2013-12-05 | 2015-06-12 | Airbus Operations Sas | Dispositif d'ejection d'air comprenant un profil aerodynamique muni d'une languette flexible d'obturation de fente |
CN107745809A (zh) * | 2017-10-14 | 2018-03-02 | 上海歌尔泰克机器人有限公司 | 飞行器 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5815765A (ja) * | 1981-07-21 | 1983-01-29 | Dengiyoushiya Kikai Seisakusho:Kk | 自動調整形セイルウイング |
JPS58128997A (ja) * | 1982-01-28 | 1983-08-01 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 帆船用帆装置 |
JPS6416497A (en) * | 1987-04-13 | 1989-01-19 | Gen Electric | Aerofoil |
-
1993
- 1993-10-28 JP JP29149793A patent/JPH07117794A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5815765A (ja) * | 1981-07-21 | 1983-01-29 | Dengiyoushiya Kikai Seisakusho:Kk | 自動調整形セイルウイング |
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US9090333B2 (en) | 2007-10-26 | 2015-07-28 | Airbus Operations Limited | Splitter plate for aircraft noise reduction apparatus |
WO2010116658A1 (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-14 | 社団法人日本航空宇宙工業会 | 飛行体の騒音低減方法、飛行体の脚部構造及び飛行体 |
JP2010234822A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Society Of Japanese Aerospace Co Inc | 飛行体の騒音低減方法、飛行体の脚部構造及び飛行体 |
EP2415670A1 (en) * | 2009-03-30 | 2012-02-08 | The Society of Japanese Aerospace Companies | Method of reducing noise of air vehicle, leg structure of air vehicle and air vehicle |
EP2415670A4 (en) * | 2009-03-30 | 2014-03-12 | Society Of Japanese Aerospace Companies | METHOD FOR REDUCING NOISE OF AERIAL VEHICLE, LIFT LEG STRUCTURE OF AERIAL VEHICLE AND AERIAL VEHICLE |
US9327829B2 (en) | 2009-03-30 | 2016-05-03 | The Society Of Japanese Aerospace Companies | Method of attenuating noise in aircraft landing gear and structure |
FR3014413A1 (fr) * | 2013-12-05 | 2015-06-12 | Airbus Operations Sas | Dispositif d'ejection d'air comprenant un profil aerodynamique muni d'une languette flexible d'obturation de fente |
US9656742B2 (en) | 2013-12-05 | 2017-05-23 | Airbus Operations Sas | Air ejection device comprising an aerodynamic profile provided with a slot obturating flexible tongue |
CN107745809A (zh) * | 2017-10-14 | 2018-03-02 | 上海歌尔泰克机器人有限公司 | 飞行器 |
CN107745809B (zh) * | 2017-10-14 | 2020-04-21 | 上海歌尔泰克机器人有限公司 | 飞行器 |
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