JPH07117584A - 自動車用インシュレータダッシュおよびその製造方法 - Google Patents
自動車用インシュレータダッシュおよびその製造方法Info
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- JPH07117584A JPH07117584A JP5265094A JP26509493A JPH07117584A JP H07117584 A JPH07117584 A JP H07117584A JP 5265094 A JP5265094 A JP 5265094A JP 26509493 A JP26509493 A JP 26509493A JP H07117584 A JPH07117584 A JP H07117584A
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インシュレータダッシュのダッシュアッパ部
等の薄肉部において吸音材が硬くなるのを抑え、遮音性
ならびに作業性を改善するとともに、製品の軽量化なら
びに材料の効率化を図ることを目的とする。 【構成】 カード方式により不織布マットMを形成する
際、クロスレイヤー51´,52´による混合繊維の散
布範囲を制限することにより、目付け量を可変させた不
織布マットMを形成するとともに、不織布マットMの低
目付け部Maを製品の薄肉部に、不織布マットMの高目
付け部Mbを製品の厚肉部に相当するようにプレス成形
して、所要形状の吸音材30を成形する。
等の薄肉部において吸音材が硬くなるのを抑え、遮音性
ならびに作業性を改善するとともに、製品の軽量化なら
びに材料の効率化を図ることを目的とする。 【構成】 カード方式により不織布マットMを形成する
際、クロスレイヤー51´,52´による混合繊維の散
布範囲を制限することにより、目付け量を可変させた不
織布マットMを形成するとともに、不織布マットMの低
目付け部Maを製品の薄肉部に、不織布マットMの高目
付け部Mbを製品の厚肉部に相当するようにプレス成形
して、所要形状の吸音材30を成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ダッシュパネルに取
付けられる自動車用インシュレータダッシュおよびその
製造方法に関するもので、特に、遮音性能を向上させる
とともに、軽量で、車体への組付け作業性を改善させた
自動車用インシュレータダッシュおよびその製造方法に
関する。
付けられる自動車用インシュレータダッシュおよびその
製造方法に関するもので、特に、遮音性能を向上させる
とともに、軽量で、車体への組付け作業性を改善させた
自動車用インシュレータダッシュおよびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図8に示すように、エンジンル
ームEと車室Rとを区画するダッシュパネル1の車室内
面上には、エンジンルームEから車室Rへの騒音の伝播
を防止するために、インシュレータダッシュ2が設置さ
れている。
ームEと車室Rとを区画するダッシュパネル1の車室内
面上には、エンジンルームEから車室Rへの騒音の伝播
を防止するために、インシュレータダッシュ2が設置さ
れている。
【0003】このインシュレータダッシュ2は、図9に
示すように、充填材を混入した塩ビシート,ゴムシート
等比較的高密度の遮音材3と、フェルト,ポリウレタン
フォーム,不織布等、多孔質基材からなる吸音材4との
積層構造体が一般に使用されている。
示すように、充填材を混入した塩ビシート,ゴムシート
等比較的高密度の遮音材3と、フェルト,ポリウレタン
フォーム,不織布等、多孔質基材からなる吸音材4との
積層構造体が一般に使用されている。
【0004】そして、上記吸音材4によりエンジンルー
ムEからの騒音を吸音するとともに、ダッシュパネル1
と遮音材3との2重壁遮音効果により、上記吸音効果と
併せて良好な防音特性を発揮するように構成されてい
る。
ムEからの騒音を吸音するとともに、ダッシュパネル1
と遮音材3との2重壁遮音効果により、上記吸音効果と
併せて良好な防音特性を発揮するように構成されてい
る。
【0005】ところで、最近ではダッシュパネル1の面
形状に正確にフィットするように、吸音材4として、成
形吸音材を使用することが主流である。
形状に正確にフィットするように、吸音材4として、成
形吸音材を使用することが主流である。
【0006】例えば、その一例を図10ないし図13に
基づいて説明すると、まず、図10,図11に示すよう
に、30デニール以下の合成繊維(ポリエステル繊維
等)と合成繊維よりも融点が20℃以上低い熱融着繊維
(低融点ポリエステル,ポリエチレン,ポリプロピレン
等)を一定の割合でミキサ5内で混合して、それをカー
ド6a,6bに圧送する。
基づいて説明すると、まず、図10,図11に示すよう
に、30デニール以下の合成繊維(ポリエステル繊維
等)と合成繊維よりも融点が20℃以上低い熱融着繊維
(低融点ポリエステル,ポリエチレン,ポリプロピレン
等)を一定の割合でミキサ5内で混合して、それをカー
ド6a,6bに圧送する。
【0007】そして、圧送された混合繊維をカード6
a,6bのクロスレイヤー6´a,6´bからフロアコ
ンベア7上に薄く散布して、所望厚みのマット状に形成
する。その後、加熱炉8内にて熱融着繊維を溶融し、不
織布マットMを形成する。なお、加熱炉8の前段階でニ
ードルパンチ工程を付与してもよい。
a,6bのクロスレイヤー6´a,6´bからフロアコ
ンベア7上に薄く散布して、所望厚みのマット状に形成
する。その後、加熱炉8内にて熱融着繊維を溶融し、不
織布マットMを形成する。なお、加熱炉8の前段階でニ
ードルパンチ工程を付与してもよい。
【0008】このように一定厚み,一定密度のマット状
の不織布Mを予熱した後、図12に示すように、所要の
型面形状を備えたコールドプレス成形用下型9aとコー
ルドプレス成形用上型9bとの間で絞り成形することに
より、図13に示すように、吸音材4をプレス成形す
る。
の不織布Mを予熱した後、図12に示すように、所要の
型面形状を備えたコールドプレス成形用下型9aとコー
ルドプレス成形用上型9bとの間で絞り成形することに
より、図13に示すように、吸音材4をプレス成形す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
不織布マットMを使用して吸音材4を成形する場合、不
織布マットMは一定厚み,一定密度のため、例えば、吸
音材4の厚みは、ダッシュアッパ部2aは造形上薄肉に
設定されるが、薄肉にした場合、このダッシュアッパ部
2aにおける吸音材は非常に堅くなり、遮音性が大幅に
低下するという欠点が指摘されている。
不織布マットMを使用して吸音材4を成形する場合、不
織布マットMは一定厚み,一定密度のため、例えば、吸
音材4の厚みは、ダッシュアッパ部2aは造形上薄肉に
設定されるが、薄肉にした場合、このダッシュアッパ部
2aにおける吸音材は非常に堅くなり、遮音性が大幅に
低下するという欠点が指摘されている。
【0010】また、ダッシュアッパ部2aにおける吸音
材4が堅いため、ダッシュパネル1への取付時、作業能
率を低下させるという欠点もある。
材4が堅いため、ダッシュパネル1への取付時、作業能
率を低下させるという欠点もある。
【0011】さらに、吸音材4に使用する不織布マット
Mのコストパフォーマンスを検討した場合、不織布マッ
トMの目付け量が一定であるため、ダッシュアッパ部2
aに設定される吸音材が高密度,高重量となり、材料ム
ラが多く、コストパフォーマンスが低いという欠点もあ
る。
Mのコストパフォーマンスを検討した場合、不織布マッ
トMの目付け量が一定であるため、ダッシュアッパ部2
aに設定される吸音材が高密度,高重量となり、材料ム
ラが多く、コストパフォーマンスが低いという欠点もあ
る。
【0012】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、不織布マットを成形してなる吸音材を使用
した自動車用インシュレータダッシュにおいて、遮音性
を高め、かつ車体への取付作業性も改善でき、しかも軽
量化ならびにコストダウンを招来する自動車用インシュ
レータダッシュおよびその製造方法を提供することを目
的とする。
れたもので、不織布マットを成形してなる吸音材を使用
した自動車用インシュレータダッシュにおいて、遮音性
を高め、かつ車体への取付作業性も改善でき、しかも軽
量化ならびにコストダウンを招来する自動車用インシュ
レータダッシュおよびその製造方法を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エンジンルームと車室とを区画するダッ
シュパネルの車室内面上に設置され、遮音材と吸音材と
を積層一体化してなる自動車用インシュレータダッシュ
において、前記吸音材は、熱融着繊維の溶融により成形
された不織布マットからなり、部位毎に厚みを可変さ
せ、密度が、PH(最高密度)<3PL (最低密度)に
設定されていることを特徴する。
に、本発明は、エンジンルームと車室とを区画するダッ
シュパネルの車室内面上に設置され、遮音材と吸音材と
を積層一体化してなる自動車用インシュレータダッシュ
において、前記吸音材は、熱融着繊維の溶融により成形
された不織布マットからなり、部位毎に厚みを可変さ
せ、密度が、PH(最高密度)<3PL (最低密度)に
設定されていることを特徴する。
【0014】さらに、本発明に係る自動車用インシュレ
ターダッシュの製造方法は、前記吸音材は、合成繊維と
熱融着繊維とをミキサ内に投入し、ミキサから混合繊維
を少なくとも2台のカードに投入し、クロスレイヤーか
らフロアコンベア上に混合繊維をマット状に散布する
際、散布範囲を限定することにより、部位により目付け
量を可変させた不織布マットを熱風加熱工程により一体
化して不織布マットを形成する工程と、前記工程で形成
した不織布マットを予熱軟化させた後、コールドプレス
成形用型内にて、不織布マットの高目付け部分を製品の
厚肉部に、低目付け部分を製品の薄肉部分となるように
コールドプレス成形して、所要形状の吸音材を成形する
吸音材の成形工程とからなることを特徴とする。
ターダッシュの製造方法は、前記吸音材は、合成繊維と
熱融着繊維とをミキサ内に投入し、ミキサから混合繊維
を少なくとも2台のカードに投入し、クロスレイヤーか
らフロアコンベア上に混合繊維をマット状に散布する
際、散布範囲を限定することにより、部位により目付け
量を可変させた不織布マットを熱風加熱工程により一体
化して不織布マットを形成する工程と、前記工程で形成
した不織布マットを予熱軟化させた後、コールドプレス
成形用型内にて、不織布マットの高目付け部分を製品の
厚肉部に、低目付け部分を製品の薄肉部分となるように
コールドプレス成形して、所要形状の吸音材を成形する
吸音材の成形工程とからなることを特徴とする。
【0015】不織布マットの素材としては、熱融着繊維
よりも高い融点を有し、極細のナイロン,ポリアクリロ
ニトリル,ポリアセテート,ポリエチレンテレフタレー
ト等の熱可塑性合成樹脂繊維から適宜選択してよく、ま
た、熱融着繊維としては、ポリエチレン,ポリプロピレ
ン,低融点ポリエステル,ポリアミド等単独あるいは複
合繊維から混合して適宜選択してよい。
よりも高い融点を有し、極細のナイロン,ポリアクリロ
ニトリル,ポリアセテート,ポリエチレンテレフタレー
ト等の熱可塑性合成樹脂繊維から適宜選択してよく、ま
た、熱融着繊維としては、ポリエチレン,ポリプロピレ
ン,低融点ポリエステル,ポリアミド等単独あるいは複
合繊維から混合して適宜選択してよい。
【0016】
【作用】以上の構成から明らかなように、吸音材の素材
である不織布マットは、部位により目付け量が可変させ
てあるため、厚肉となるダッシュロア部には高目付け部
分を相当させ、薄肉となるダッシュアッパ部には低目付
け部分を相当させれば、ダッシュアッパ部が堅くなら
ず、遮音性を損うことなく、また車体への組付け作業も
良好に行なえる。
である不織布マットは、部位により目付け量が可変させ
てあるため、厚肉となるダッシュロア部には高目付け部
分を相当させ、薄肉となるダッシュアッパ部には低目付
け部分を相当させれば、ダッシュアッパ部が堅くなら
ず、遮音性を損うことなく、また車体への組付け作業も
良好に行なえる。
【0017】このように、不織布マットの目付け量を部
位毎に可変させることにより材料の無駄な投資をなく
し、軽量化が可能となる。
位毎に可変させることにより材料の無駄な投資をなく
し、軽量化が可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明による自動車用インシュレータ
ダッシュおよびその製造方法の実施例について、添付図
面を参照しながら詳細に説明する。
ダッシュおよびその製造方法の実施例について、添付図
面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】図1は本発明によるインシュレータダッシ
ュの一実施例の構成を示す断面図、図2ないし図5は、
図1に示すインシュレータダッシュの製造方法における
各工程を示す説明図および断面図、図6は本発明方法に
使用する不織布マットの別実施例を示す断面図、図7は
図6に示す不織布マット製造工程を示す説明図である。
ュの一実施例の構成を示す断面図、図2ないし図5は、
図1に示すインシュレータダッシュの製造方法における
各工程を示す説明図および断面図、図6は本発明方法に
使用する不織布マットの別実施例を示す断面図、図7は
図6に示す不織布マット製造工程を示す説明図である。
【0020】図1において、本発明に係る自動車用イン
シュレータダッシュ10は、高比重の充填材を混入した
塩ビシート,ゴムシート等、比較的面密度の大きな遮音
材20と、この遮音材20の裏面側に圧着一体化される
嵩高性不織布マットを成形してなる吸音材30とから大
略構成されている。
シュレータダッシュ10は、高比重の充填材を混入した
塩ビシート,ゴムシート等、比較的面密度の大きな遮音
材20と、この遮音材20の裏面側に圧着一体化される
嵩高性不織布マットを成形してなる吸音材30とから大
略構成されている。
【0021】そして、遮音材20および吸音材30は、
後述するコールドプレス成形により所要形状に成形さ
れ、エンジンルームEと車室Rとを区画するダッシュパ
ネル40の車室内側面上に図示しないクリップ等の固着
手段により、固定される。
後述するコールドプレス成形により所要形状に成形さ
れ、エンジンルームEと車室Rとを区画するダッシュパ
ネル40の車室内側面上に図示しないクリップ等の固着
手段により、固定される。
【0022】さらに、インシュレータダッシュ10にお
いて、遮音材20の厚みは一定であるが、吸音材30の
厚みは、造形上の制約および吸音性能の面から厚みは一
定でなく、ダッシュアッパ部10aにおける吸音材30
aの厚みは7.5mm、ダッシュロア部10bに相当する
吸音材30bの厚みは30mm、また、トーボード部10
cに相当する吸音材30cの厚みは30mmに本実施例で
は設定されている。
いて、遮音材20の厚みは一定であるが、吸音材30の
厚みは、造形上の制約および吸音性能の面から厚みは一
定でなく、ダッシュアッパ部10aにおける吸音材30
aの厚みは7.5mm、ダッシュロア部10bに相当する
吸音材30bの厚みは30mm、また、トーボード部10
cに相当する吸音材30cの厚みは30mmに本実施例で
は設定されている。
【0023】通常、車種により薄肉部の吸音材30aは
5〜10mm、厚肉部の吸音材30bおよび30cは15
〜40mmの範囲に設定されるが、ダッシュアッパ部10
aに相当する吸音材30aはダッシュロア部10b,ト
ーボード部10cにおける吸音材30b,30cに比べ
その厚みが1/4〜1/5程度に設定されることが多
い。
5〜10mm、厚肉部の吸音材30bおよび30cは15
〜40mmの範囲に設定されるが、ダッシュアッパ部10
aに相当する吸音材30aはダッシュロア部10b,ト
ーボード部10cにおける吸音材30b,30cに比べ
その厚みが1/4〜1/5程度に設定されることが多
い。
【0024】そして、従来では一定厚み,一定密度の不
織布マットを素材とした場合、ダッシュアッパ部10a
における吸音材30aの密度は、ダッシュロア部10b
における吸音材30bの密度の約4〜5倍程度になる
が、本発明では、後述するように、部位により目付け量
を可変させた特殊な不織布マットを使用することによ
り、ダッシュアッパ部10aにおける吸音材30aの密
度は0.05g/cm3 、ダッシュロア部10b,トーボ
ード部10cにおける吸音材30b,30cの密度は
0.033g/cm3 であり、ダッシュアッパ部10aに
おける吸音材30aが堅くならず、遮音性に悪影響を与
えることなく、しかもダッシュパネル40に対するダッ
シュアッパ部10aの取付作業も円滑に行なうことがで
きる。
織布マットを素材とした場合、ダッシュアッパ部10a
における吸音材30aの密度は、ダッシュロア部10b
における吸音材30bの密度の約4〜5倍程度になる
が、本発明では、後述するように、部位により目付け量
を可変させた特殊な不織布マットを使用することによ
り、ダッシュアッパ部10aにおける吸音材30aの密
度は0.05g/cm3 、ダッシュロア部10b,トーボ
ード部10cにおける吸音材30b,30cの密度は
0.033g/cm3 であり、ダッシュアッパ部10aに
おける吸音材30aが堅くならず、遮音性に悪影響を与
えることなく、しかもダッシュパネル40に対するダッ
シュアッパ部10aの取付作業も円滑に行なうことがで
きる。
【0025】また、ダッシュアッパ部10aのように、
薄肉部における不織布マットの目付け量を低目付けにし
たため、材料の無駄がなく、コストパフォーマンスが良
好になる。
薄肉部における不織布マットの目付け量を低目付けにし
たため、材料の無駄がなく、コストパフォーマンスが良
好になる。
【0026】次いで、図2ないし図5に基づいて、図1
に示す吸音材30の成形方法の実施例について説明す
る。
に示す吸音材30の成形方法の実施例について説明す
る。
【0027】まず、ミキサ50内に極細の合成繊維と熱
融着繊維とを適宜配合量で混入する。
融着繊維とを適宜配合量で混入する。
【0028】本実施例においては、偏平断面ポリエステ
ル繊維径2デニール繊維長51ミリ50重量部、繊維径
6デニール繊維長51ミリの中空複合ポリエステル繊維
25重量部、及び同様の長さにカットした2デニールの
鞘部融点110℃の芯鞘型低融点ポリエステル繊維25
重量部とをミキサ50内で混綿し、2台のカード51,
52に圧送供給した後、それぞれカーディングしてクロ
スレイヤー51´,52´にてフロアコンベア60上に
散布してウエブを得る。その際クロスイレヤー51´か
らはフロアコンベア60の上にaの幅で散布し、次いで
クロスレイヤー52´からはフロアコンベア60の幅方
向の約1/2〜1/4の幅(図2,bで示す)に散布範
囲を制限して、幅方向で目付け量の異なる不織布マット
を得た。
ル繊維径2デニール繊維長51ミリ50重量部、繊維径
6デニール繊維長51ミリの中空複合ポリエステル繊維
25重量部、及び同様の長さにカットした2デニールの
鞘部融点110℃の芯鞘型低融点ポリエステル繊維25
重量部とをミキサ50内で混綿し、2台のカード51,
52に圧送供給した後、それぞれカーディングしてクロ
スレイヤー51´,52´にてフロアコンベア60上に
散布してウエブを得る。その際クロスイレヤー51´か
らはフロアコンベア60の上にaの幅で散布し、次いで
クロスレイヤー52´からはフロアコンベア60の幅方
向の約1/2〜1/4の幅(図2,bで示す)に散布範
囲を制限して、幅方向で目付け量の異なる不織布マット
を得た。
【0029】次いで、得られた不織布マットを加熱炉6
1内で熱融着繊維を融着して、吸音材30となる不織布
マットMを得た。
1内で熱融着繊維を融着して、吸音材30となる不織布
マットMを得た。
【0030】なお、加熱炉61による加熱工程前にニー
ドルパンチ工程を通す方法もある。図2に示す工程で得
られた不織布マットMは、図3に示すように低目付け部
分Maでは600〜1000g/ m2 、高目付け部分M
bでは1000〜1500g/ m2 と一定目付けではな
く、目付量を可変させて設定されている。
ドルパンチ工程を通す方法もある。図2に示す工程で得
られた不織布マットMは、図3に示すように低目付け部
分Maでは600〜1000g/ m2 、高目付け部分M
bでは1000〜1500g/ m2 と一定目付けではな
く、目付量を可変させて設定されている。
【0031】そして、この不織布マットMを予熱軟化さ
せた後、図4に示すように、コールドプレス成形用下型
70の型面上に載置するが、その際、不織布マットMの
低目付け部分Maをダッシュアッパ部10a相当部分に
セットし、ダッシュロア部10b,トーボード部10c
に相当する部分には不織布マットMの高目付け部Mbを
位置させる。
せた後、図4に示すように、コールドプレス成形用下型
70の型面上に載置するが、その際、不織布マットMの
低目付け部分Maをダッシュアッパ部10a相当部分に
セットし、ダッシュロア部10b,トーボード部10c
に相当する部分には不織布マットMの高目付け部Mbを
位置させる。
【0032】そして、コールドプレス成形用上型71を
下降させて、図5に示すように、コールドプレス成形用
上下型70,71により吸音材30をプレス成形すれ
ば、薄肉部分であるダッシュアッパ部10aの吸音材3
0aにおいては、不織布マットMの低目付け部Maが位
置し、ダッシュロア部10b,トーボード部10cにお
ける吸音材30b,30cには、不織布マットMの高目
付け部Mbが位置するため、図1に示す吸音材30を簡
単に成形することができる。
下降させて、図5に示すように、コールドプレス成形用
上下型70,71により吸音材30をプレス成形すれ
ば、薄肉部分であるダッシュアッパ部10aの吸音材3
0aにおいては、不織布マットMの低目付け部Maが位
置し、ダッシュロア部10b,トーボード部10cにお
ける吸音材30b,30cには、不織布マットMの高目
付け部Mbが位置するため、図1に示す吸音材30を簡
単に成形することができる。
【0033】次いで、図6は本発明方法の別実施例を示
すもので、不織布マットMの目付け量を低目付け部Ma
から高目付け部Mbに、その目付け量を徐々に可変させ
た原反を示すものであり、この不織布マットMを製作す
るには、図7に示すように、3台のカード51,52,
53並びにクロスレイヤー51´,52´,53´を使
用し、フロアコンベア60上に混合繊維を散布する際、
初めのクロスレイヤー51´では、aの幅寸法に混合繊
維を散布するとともに、次のクロスイレヤー52´で
は、幅方向にbの幅寸法で混合繊維を散布し、さらにク
ロスレイヤー53´では幅寸法cの範囲で混合繊維を散
布すれば、不織布マットMの目付け量を徐変させること
ができる。
すもので、不織布マットMの目付け量を低目付け部Ma
から高目付け部Mbに、その目付け量を徐々に可変させ
た原反を示すものであり、この不織布マットMを製作す
るには、図7に示すように、3台のカード51,52,
53並びにクロスレイヤー51´,52´,53´を使
用し、フロアコンベア60上に混合繊維を散布する際、
初めのクロスレイヤー51´では、aの幅寸法に混合繊
維を散布するとともに、次のクロスイレヤー52´で
は、幅方向にbの幅寸法で混合繊維を散布し、さらにク
ロスレイヤー53´では幅寸法cの範囲で混合繊維を散
布すれば、不織布マットMの目付け量を徐変させること
ができる。
【0034】さらに、4台以上のカード並びにクロスレ
イヤーを使用すれば、さらにデリケートな目付け量の調
整が可能となる。
イヤーを使用すれば、さらにデリケートな目付け量の調
整が可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、以
下に記載する格別の作用効果を有する。
下に記載する格別の作用効果を有する。
【0036】(1)本発明による自動車用インシュレー
タダッシュによれば、目付け量を可変させた不織布マッ
トを使用し、薄肉部となるダッシュアッパ部に不織布マ
ットの低目付け部を位置させて成形するため、ダッシュ
アッパ部における吸音材が堅くなるのを防止でき、遮音
性が低下することなく、良好な防音特性が得られるとい
う効果を有する。
タダッシュによれば、目付け量を可変させた不織布マッ
トを使用し、薄肉部となるダッシュアッパ部に不織布マ
ットの低目付け部を位置させて成形するため、ダッシュ
アッパ部における吸音材が堅くなるのを防止でき、遮音
性が低下することなく、良好な防音特性が得られるとい
う効果を有する。
【0037】(2)本発明による自動車用インシュレー
タダッシュによれば、ダッシュアッパ部における吸音材
が堅くならないため、ダッシュパネルへの取付作業性が
向上するという効果を有する。
タダッシュによれば、ダッシュアッパ部における吸音材
が堅くならないため、ダッシュパネルへの取付作業性が
向上するという効果を有する。
【0038】(3)本発明による自動車用インシュレー
タダッシュによれば、吸音材の素材となる不織布マット
の目付け量を可変させ、部分的に軽量化を図るととも
に、薄肉部分の素材を低減させることができ、軽量化に
貢献できるとともに、コストダウンを招来するという効
果を有する。
タダッシュによれば、吸音材の素材となる不織布マット
の目付け量を可変させ、部分的に軽量化を図るととも
に、薄肉部分の素材を低減させることができ、軽量化に
貢献できるとともに、コストダウンを招来するという効
果を有する。
【0039】(4)本発明による自動車用インシュレー
タダッシュの製造方法によれば、不織布マットの散布
時、クロスレイヤーの動きを制御することにより、目付
け量の異なる不織布マットを簡単に製作できるという効
果を有する。
タダッシュの製造方法によれば、不織布マットの散布
時、クロスレイヤーの動きを制御することにより、目付
け量の異なる不織布マットを簡単に製作できるという効
果を有する。
【図1】本発明に係る自動車用インシュレータダッシュ
の一実施例の構成を示す断面図。
の一実施例の構成を示す断面図。
【図2】本発明方法における不織布マットの製造工程を
示す説明図。
示す説明図。
【図3】図2に示す工程で製作された不織布マットの構
成を示す断面図。
成を示す断面図。
【図4】本発明方法における不織布マットのプレス金型
内へのセット工程を示す断面図。
内へのセット工程を示す断面図。
【図5】本発明方法における不織布マットのコールドプ
レス成形工程を示す断面図。
レス成形工程を示す断面図。
【図6】本発明方法に使用する不織布マットの別実施例
を示す断面図。
を示す断面図。
【図7】図6に示す不織布マットの製造工程を示す説明
図。
図。
【図8】自動車用インシュレータダッシュの設置箇所を
示す説明図。
示す説明図。
【図9】従来のインシュレータダッシュの構成を示す断
面図。
面図。
【図10】従来の自動車用インシュレータダッシュにお
ける吸音材の製造工程を示す説明図。
ける吸音材の製造工程を示す説明図。
【図11】従来の自動車用インシュレータダッシュにお
ける吸音材の製造工程を示す断面図。
ける吸音材の製造工程を示す断面図。
【図12】従来の自動車用インシュレータダッシュにお
ける吸音材のプレス金型内へのセット状態を示す断面
図。
ける吸音材のプレス金型内へのセット状態を示す断面
図。
【図13】従来の自動車用インシュレータダッシュにお
ける吸音材のコールドプレス成形工程を示す断面図。
ける吸音材のコールドプレス成形工程を示す断面図。
10 自動車用インシュレータダッシュ 10a ダッシュアッパ部 10b ダッシュロア部 10c トーボード部 20 遮音材 30 吸音材 40 ダッシュパネル 50 ミキサ 51,52,53 カード 51´,52´,53´ クロスレイヤー 60 フロアコンベア 61 加熱炉 70,71 コールドプレス成形用金型 M 不織布マット Ma 低目付け部 Mb 高目付け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪崎 隆 神奈川県高座郡寒川町宮山3316番地 河西 工業株式会社寒川本社工場内 (72)発明者 菅原 浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 永山 啓樹 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 増田 雄五郎 大阪府高槻市別所本町17番6ー341号 (72)発明者 奥 章祐 大阪府大阪市住之江区南港中5丁目5番32 ー808号
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンルーム(E)と車室(R)とを
区画するダッシュパネル(40)の車室内面上に設置さ
れ、遮音材(20)と吸音材(30)とを積層一体化し
てなる自動車用インシュレータダッシュにおいて、 前記吸音材(30)は、熱融着繊維の溶融により成形さ
れた不織布マットからなり、部位毎に厚みを可変させ、
密度が、PH (最高密度)<3PL (最低密度)に設定
されていることを特徴する自動車用インシュレータダッ
シュ。 - 【請求項2】 エンジンルーム(E)と車室(R)とを
区画するダッシュパネル(40)の車室内面上に設置さ
れ、遮音材(20)と吸音材(30)とを積層一体化し
てなる自動車用インシュレータダッシュの製造方法にお
いて、 前記吸音材(30)は、30デニール以下の合成繊維と
合成繊維よりも融点が20℃以上低い熱融着繊維とをミ
キサ(50)内に投入し、ミキサ(50)から混合繊維
を少なくとも2台のカード(51,52)に投入し、ク
ロスレイヤー(51´,52´)からフロアコンベア
(60)上に混合繊維をマット状に散布する際、散布範
囲を限定することにより、部位により目付け量を可変さ
せた不織布マット(M)を熱風加熱工程ニードリング工
程の少なくともいずれかの工程により一体化して不織布
マット(M)を形成する工程と、 前記工程で形成した不織布マット(M)を予熱軟化させ
た後、コールドプレス成形用型(70,71)内にて、
不織布マット(M)の高目付け部分を製品の厚肉部に、
低目付け部分を製品の薄肉部分となるようにコールドプ
レス成形して、所要形状の吸音材(30)を成形する吸
音材の成形工程と、 からなることを特徴とする自動車用インシュレータダッ
シュの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5265094A JPH07117584A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 自動車用インシュレータダッシュおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5265094A JPH07117584A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 自動車用インシュレータダッシュおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07117584A true JPH07117584A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17412524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5265094A Pending JPH07117584A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 自動車用インシュレータダッシュおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07117584A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998024653A1 (fr) * | 1996-12-04 | 1998-06-11 | Centre D'etudes Et Recherche Pour L'automobile (Cera) | Flan non complexe thermoformable notamment destine a la realisation d'un tapis d'habitacle de vehicule automobile |
JP2016155461A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 林テレンプ株式会社 | 自動車用サイレンサー、及び、その製造方法 |
-
1993
- 1993-10-22 JP JP5265094A patent/JPH07117584A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998024653A1 (fr) * | 1996-12-04 | 1998-06-11 | Centre D'etudes Et Recherche Pour L'automobile (Cera) | Flan non complexe thermoformable notamment destine a la realisation d'un tapis d'habitacle de vehicule automobile |
FR2757116A1 (fr) * | 1996-12-04 | 1998-06-19 | Cera | Flan non complexe thermoformable notamment destine a la realisation d'un tapis d'habitacle de vehicule automobile |
JP2016155461A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 林テレンプ株式会社 | 自動車用サイレンサー、及び、その製造方法 |
US10525905B2 (en) | 2015-02-25 | 2020-01-07 | Hayashi Telempu Corporation | Silencer for automobile and manufacturing method thereof |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990804 |