JPH07117548A - 自動車用引出し - Google Patents

自動車用引出し

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JPH07117548A
JPH07117548A JP6544493A JP6544493A JPH07117548A JP H07117548 A JPH07117548 A JP H07117548A JP 6544493 A JP6544493 A JP 6544493A JP 6544493 A JP6544493 A JP 6544493A JP H07117548 A JPH07117548 A JP H07117548A
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JP
Japan
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outer case
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opening
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JP6544493A
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English (en)
Inventor
Yoichi Tanaka
洋一 田中
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Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を増加させることなく、アウターケ
ースと引き出しフレームとの間のガタ付きをなくすこと
が出来る自動車用引出しを提供する。 【構成】 ガイド片23には、側壁に当接する側面部の
開口内に、前後方向に沿ってバネ片33が形成されてい
る。このバネ片33に側壁部の内面より内側に突出して
レール部に摺接する当接部33aを一体に設けている。
このバネ片33は、当接部33aにレール部方向への付
勢力を与えるため、二段に渡って段部33bを形成し
て、レール部方向に突出した略弓状を呈するように構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に自動車の車室内
に設備される例えば灰皿等の自動車用引出しに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用引出しとして使用されて
いる、例えば引出し式の灰皿構造は、実公平1−274
72号公報記載の図28及び図29に示す様な構造のも
のが知られている。つまり、この自動車用灰皿は、図示
しないインストルメントパネルに固着される略コ字状を
したアウターケース1を有し、このアウターケース1に
形成した一対の対向する両側壁の各内側に、相対向して
一対の合成樹脂製のガイド部材3,3がリベット4にて
取り付けられている。このガイド部材3,3にはガイド
片5,5が突設され、鉛直断面をコ字状となるように配
設されてガイド溝6が形成されている。
【0003】そして、このガイド溝6に灰受箱7の両側
面に突設されたレール部8をスライド自在に嵌入するこ
とにより、灰受箱7が、アウターケース1に引き出し可
能に保持されているものである。9は、灰受箱7の前部
に形成した把手、10はアウターケース1に設けられた
取付孔で、この取付孔10によりこのアウターケース1
を自動車のインストルメントパネルに取り付けることが
出来るようになっている。11は灰受箱7に取り付けた
可塑弾性を有するストッパーで、このストッパー11が
アウターケース1に設けられた突片12に係合して、灰
受箱7を引出した際、灰受箱7がアウターケース1から
脱落しないように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車用引出しでは、灰受箱7の両側面に突
設されたレール部8が単にガイド溝6内に挿入されて案
内されているだけであるため、製造誤差、組付け誤差あ
るいは摩耗等により、レール部8とガイド溝6との間に
ガタ付きが生じる虞がある。このガタ付きは、車両走行
中に異音の発生原因等となる。
【0005】そこで、この発明は、部品点数を増加させ
ることなく、アウターケースと引き出しフレームとの間
のガタ付きをなくすことが出来る自動車用引出しを提供
することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、かかる課題
に着目してなされたもので、車体に固着されるアウター
ケースの一対の対向する両側壁の内側に、溝を有する鉛
直断面がコ字状をした一対のガイド片が配設され、この
ガイド片の溝に、引出しフレームの両側に設けられたレ
ール部をスライド自在に嵌入することにより引出しフレ
ームを引き出し可能にしてなる自動車用引出しにおい
て、前記ガイド片は、樹脂材料で形成されると共に、前
記両側壁に当接する側面部分にバネ片を形成し、該バネ
片に側面部の内面より内側に突出して前記レール部に摺
接する当接部を一体に設けた自動車用引出しを特徴とし
ている。
【0007】
【作 用】かかる手段によれば、ガイド片に一体に設け
られたバネ片の当接部が、引出しフレームのレール部に
摺接してガタ付きを防止する。特に、このバネ片は、該
当接部にレール部方向への付勢力を与えているので、長
時間の使用で、アウターケースの側壁間が離間したり、
当接部が摩耗したりしても、当接が維持される。
【0008】また、これらバネ片と、その突起部とは、
樹脂材料で形成されるガイド片に一体に形成されている
ので、部品点数を増大させることなく、低コスト化を図
ることが出来る。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0010】図1乃至図24は、この発明の第1実施例
を示すものである。
【0011】まず構成を説明すると、図1にこの発明が
適用された「自動車用引き出し」としてのカップホルダ
装置の全体図を示す。すなわち、このカップホルダ装置
は、車室壁面としてのインストルメントパネル20の開
口部40内に固着される略コ字状をした金属製のアウタ
ーケース21を有し、このアウターケース21に形成し
た一対の対向する両側部22,22の各内側に、相対向
して一対の樹脂製のガイド片23,23が配設されてい
る。そして、このガイド片23に、引出しフレーム60
のレール部61がスライド自在に挿入されて引出し自在
とされ、この引出しフレーム60に支持部材50が回動
自在に軸支されている。
【0012】前記アウターケース21は、上壁部21a
及びこの上壁部21aの両側に形成される側部22,2
2によって主に構成されている。
【0013】この上壁部21aには、このアウターケー
ス21を自動車のインストルメントパネル20内に取り
付ける取付孔21e…が形成されると共に、この上壁部
21aの裏面には、図2に示すように、スロープ21c
が形成されている。
【0014】また、前記側部22は、相対向する内側が
開放された断面略コ字状を呈し、この側部22の縦壁2
2aには、係止開口29が形成されている。そして、こ
の係止開口29に前記ガイド片23が、係止手段30に
よって係止されるようになっている。
【0015】この係止開口29は、図1,図18,図1
9等に示すように、略角穴形状の挿入用開口部29a
と、この挿入用開口部29aにテーパ部29cを介して
連続するスリット部29bとを有している。
【0016】また、ガイド片23は、上,下面部25,
25及び側面部23aにて鉛直断面が略コ字状に形成さ
れ、このコ字状の内部がガイド溝26となっている。そ
して、この側面部23aに形成された係止手段30が、
前記係止開口29に係止されることにより、ガイド片2
3がアウターケース側部22内に装着されるようになっ
ている。この装着状態では、ガイド片23の側面部23
aが、アウターケース縦壁22aに面接触するようにし
ている。
【0017】その係止手段30は、図11,図14等に
示すように、係止開口29を介して側部22の外側に突
出して、この係止開口29のスリット部29b周縁に係
止される外れ防止部31と、前記係止開口29の挿入用
開口29a周縁のうち、前記スリット部29bが形成さ
れている位置と反対側に係止して、このガイド片23の
前記側部22に対するスライドを防止するスライド防止
部32とを有している。
【0018】その外れ防止部31は、前記側面部23a
の略中央部に設けられ、この側面部23aから突設され
たネック部31bと、このネック部31bの先端部に設
けられた頭部31aとから構成されている。
【0019】この頭部31aは、挿入用開口部29aに
挿入でき、前記スリット部29bの巾よりも大きく、こ
のスリット部29bの周縁に係止することが出来る程度
の大きさに形成されている。また、ネック部31bは、
スリット部29b内を移動できる幅に形成されている。
【0020】また、前記スライド防止部32は、前記側
面部23aの前記外れ防止部31に隣接して形成される
開口内に設けられ、弾性支持体32bの先端部に係止爪
32aが形成されて構成されている。この係止爪32a
は、図18に示すように、外れ防止部31がスリット部
29b内に移動した状態で、前記挿入用開口部29aの
周縁部に係止されるようになっており、この状態でガイ
ド片23のスライドが防止されてアウターケース21に
取り付けられるようになっている。
【0021】また、前記ガイド片23には、前記側面部
23aの係止手段30の前後に開口が設けられ、この開
口内に前後方向に沿って2つのバネ片33,33が形成
されている。
【0022】このバネ片33は、図1,図8,図10,
図16等に示すように、二段に渡って段部33bが形成
されて、前記レール部61方向に突出した略弓状を呈す
るように構成されている。そして、このバネ片33の略
中央部に、レール部61に当接する当接部33aが突設
され、この当接部33aは、前記レール部61との接触
面積を少なくするように、断面略山型に形成されてい
る。
【0023】一方、前記引出しフレーム60は、主に前
面部60a、上壁部60d及びこの上壁部60d両側部
に形成され、前記ガイド片23のガイド溝26にスライ
ド自在に嵌入されて保持される前記レール部61,61
を有している。
【0024】この引出しフレーム60の上壁部60dに
は、缶、ビン等のコップ類が挿入される挿入孔41が設
けられている。この挿入孔41の周縁部には、棒状の押
え枠43が回動自在に配設され、図2に示す様に前記コ
ップ類wのうち、大径コップ類w1又は、小径コップ類
w2の何れを挿入孔41に挿入しても、大きさに合わせ
て、この押え枠43を回動させて当接させることによ
り、安定させて支持することができるように構成されて
いる。
【0025】また、この上壁部60dには、前記挿入孔
41の近傍に開口部60cが形成され、この開口部60
cの一部には、前記アウターケース21側に突出し、ア
ウターケース21からの引出しフレーム60の引出しを
一定位置で停止させるストッパ60bが、弾性変形可能
に突設されている。
【0026】さらに、この引出しフレーム60の前記前
面部60aは、収納状態で車室壁面であるインストルメ
ントパネル20面と同一平面上に連なるように形成され
ている。この前面部60aは一部を斜め下方に向けて傾
斜するように形成されている。
【0027】さらにまた、この上壁部60cの下面に
は、左右一対の保持部44,44が一体成形されて、こ
の保持部44,44に、コップ類wの下部wuを支持す
る略クランク形状の前記支持部材50が回動自在に支持
されている。
【0028】この支持部材50は、樹脂材料で構成さ
れ、前端部50hに車室壁面であるインストルメントパ
ネル20面と同一平面上に連なる前面部50aを有して
いる。この前面部50aは、支持部材50の前端部50
hが上昇した状態で、前記引出しフレーム60の前面部
60aと同一平面上に連なるように形成されている。こ
の前面部50aの一部には、斜め下方を向く傾斜面部5
0bが形成されている。
【0029】この傾斜面部50bの一部には、凹部50
cが設けられていて、この凹部50cの周縁部手前側部
分によって把手部50dが形成されている。
【0030】この把手部50dを形成する凹部50cの
裏面に膨出した部分の上面部には、前記コップ類wの下
部wuを載置して支持する載置面50eが形成されてい
る。
【0031】また、この支持部材50の基部50fの上
面には、この支持部材50を回動自在に軸支する軸支部
46が一体に形成されている。
【0032】そして、この支持部材50の後端部50g
上面には、前記引出しフレーム60が引き出された状態
で、支持部材50を前記コップ類wを支持可能な位置に
停止させるストッパ部50iが、一体に形成されてい
る。また、この支持部材50の後端部50g上面には、
左右一対の開閉位置規制突起部52,52が、この支持
部材50と一体に形成されている。
【0033】次に、この支持部材50を前記引出しフレ
ーム60に軸支する軸支構造について説明する。この軸
支構造は、前記引出しフレーム60の保持部44及び前
記支持部材50の軸支部46から主に構成されている。
【0034】この軸支部46は、前記支持部材50に一
体に形成され、基部50fの上面側に突設される一対の
副平行板部45,45と、この両副平行板部45…の外
側に一体に形成される円筒状の軸部本体46b,46b
とから主に構成されている。この軸部本体46bは、軸
方向を引出しフレーム60引出し方向と水平で直交する
方向に向けて形成されている。この軸支部46の軸孔4
6aは、前記両副平行板部45,45の相対向する内側
面まで貫通して形成されている。
【0035】また、前記保持部44は、引出しフレーム
60の上壁部60d下面側に一体に突設される一対の平
行板部47,47と、この平行板部47,47に一体に
形成される保持部突起48,48とから主に構成されて
いる。この平行板部47は、前記両軸支部46…の先端
同士の間隔と略同一間隔を置いて、両軸支部46…が同
時に介在可能な位置に形成されている。また、前記平行
板部47には、この軸支部46の軸孔46aが配設状態
で位置する箇所に対向して、縦長形状の挿入用開口47
aが形成されている。更に、この平行板部47には、図
21に示す様に前記軸部本体46b導入部分に沿って傾
斜面47bが形成されると共に、この傾斜面47bと隣
接して挿入を容易とする挿入用凹部47cが形成されて
いる。この傾斜面47b上端部には、軸支部46配設状
態で、軸部本体46bを仮保持する仮保持隆起部47d
が形成されている。
【0036】前記保持部突起48は、前記軸支部46を
引出し方向に沿ってスライド可能に嵌入して回動自在に
係止する棚状を呈し、この両平行板部47…が相対向す
る内側方向へ一定量突出して形成されている。
【0037】この保持部突起48は、図22に示すよう
に、前端部48aに向かうにしたがってやや上昇する水
平支持部48bと、後端部48c近傍に向かうにしたが
って立ち上がり、前記軸部本体46bの押し込み方向へ
の移動を阻止する円弧状の停止部48dとから主に構成
されている。
【0038】そして、前記軸支部46の軸孔46aに
は、外れ防止手段としてのピン49が嵌入されている。
このピン49は、金属材料で構成され、嵌入状態で、一
端部49aを外側に突出して、前記挿入用開口47a周
縁部に係止するように軸方向の長さが設定されている。
そして、このピン49によって、前記支持部材50が、
引出しフレーム60に対して引出し方向へスライドする
ことを防止するようにしている。
【0039】次に、開閉位置規制機構51について主に
図2を用いて説明する。
【0040】この開閉位置規制機構51は、前記アウタ
ーケース21に形成された前記スロープ21c及び前記
支持部材50に形成される前記開閉位置規制突起部52
から主に構成されている。
【0041】このスロープ21cは、アウターケース2
1後縁部21bに向かって下降するように傾斜して形成
されている。このスロープ21cの前端部には、前記ス
トッパ60bが、引出し状態で当接して、前記引出しフ
レーム60が、アウターケース21から外れないように
する停止壁部21dが形成されている。
【0042】また、前記開閉位置規制突起部52,52
は、支持部材50の前記軸支部46よりも後端部50g
寄りに、前記引出しフレーム60の上面の前記開口部6
0cから突出して、前記スロープ21cに先端を当接す
るように形成されている。従って、支持部材50は、前
記軸部本体46bを中心に回動し、引出しフレーム60
を押し込んだ時にその押込みに伴って、この支持部材5
0の傾斜が略水平位置となるとともに、引出し状態で、
この支持部材50が前記コップ類wを支持可能な状態と
なるように構成されている。
【0043】このようにして構成された第1実施例の発
明では、まず、アウターケース21の側部22,22の
内側に、前記ガイド片23,23を挿入しながら、外れ
防止部31を前記挿入用開口部29aから縦壁22aの
外側に出し、スリット部29bにスライドさせて挿入す
る。したがって、外れ防止部31は、この係止開口周縁
であるスリット部29bに係止する。そして、この外れ
防止部31が、スリット部29bから挿入方向と逆方向
に移動して外れないように、前記挿入用開口部29a周
縁の前記スリット部29bが形成されている位置と反対
側位置にスライド防止部32の係止爪32aを引っかけ
て係止する。このように、側部22に対するスライドを
防止すれば、どの方向に外力が働いても外れず、容易に
アウターケース21にガイド片23を取り付けられる。
このため、従来、リベット等を用いて取り付けていたも
のに比して、取付作業性が良好となった。
【0044】しかも、この第1実施例の係止開口29に
は、誘導部29cが形成されているので、ネック部31
bが、この誘導部29cにガイドされてスムーズにスリ
ット部29bに挿入される。このため、更に取付作業性
が良好である。
【0045】また、スライド防止部32の係止爪32a
は、弾性支持体32bによって支持されているので、押
圧により容易に挿入用開口部29aへの係止を解除で
き、取り外しも容易である。
【0046】更に、この係止手段30では、各々異なる
方向の係止を行なう外れ防止部31及びスライド防止部
32を分けて構成しているので、各方向のガイド片23
とアウターケース21との隙間を最小限にとどめるよう
に、係止開口29及び係止手段30の寸法を設定出来
る。このため、ガイド片23をアウターケース21に対
してガタ付きを無くして装着させることが出来る。
【0047】また、従来用いられていたリベット分の部
品点数を削減できるので、低コスト化を図ることが出来
る。
【0048】そして、前記ガイド片23に一体に設けら
れたバネ片33の当接部33aが、引出しフレーム60
のレール部61に摺接してガタ付きを防止する。バネ片
33は、この当接部33aにレール部61方向への付勢
力を与えているので、長時間の使用で、アウターケース
21の両側部22,22間が離間しても、ガタつくこと
はない。また、この当接部33aが摩耗しても、バネ片
33の付勢力により、当接が維持される。
【0049】これら、バネ片33と、その当接部33a
とは、樹脂材料でガイド片23に一体に形成されている
ので、部品点数を増大させることなく、低コスト化を図
ることが出来ると共に、前記レール部61との摺接は、
円滑に行なわれる。しかも、この第1実施例のバネ片3
3は、段部33bを形成することにより、略弓状を呈す
るようにしているので、射出成形時の型抜きが容易で、
製造効率が良好である。
【0050】次に、引出しフレーム60に支持部材50
を組み付ける際には、傾斜面47bに沿って軸支部46
を持ち上げ、次に軸方向と直交する方向である押し込み
方向に沿ってスライドさせて、保持部44に、軸部本体
46bを嵌入し、仮保持させる。この状態で、前記ピン
49を挿入用開口47aを介して挿入し、軸孔46aに
嵌入すれば、組み付け出来る。保持部突起48は、平行
板部47内側に樹脂材料で、前記引出しフレーム60と
一体に形成され、従来のように、引出しフレーム60を
軸方向に拡開して軸部本体46bを挿入するものに比し
て、肉厚を取って十分な強度を持たせることが出来る。
【0051】また、平行板部47,47間の距離は、両
軸部本体46b,46bの先端同士の間隔と略同一距離
に設定することが出来る。このため、引出しフレーム6
0と支持部材50との間隔の寸法を最小限とすることが
出来るので、水平方向のガタ付きが発生しない。
【0052】また、軸部本体46bにピン49を嵌入し
ているので、軸方向と直交する方向である引出し方向へ
のスライドが防止され、外力が加わっても、支持部材5
0が、引出しフレーム60から外れることが無い。
【0053】この第1実施例の平行板部47には、傾斜
面47bが形成されると共に、この傾斜面47と隣接し
て挿入を容易とする挿入用凹部47cが形成されてい
る。このため、更に容易に軸部本体46bを保持部44
に挿入出来、係止させることが出来る。しかも、傾斜面
47b上端部には、軸支部46配設状態で、軸部本体4
6bを仮保持する仮保持隆起部47dが形成されている
ので、一旦、水平支持部48b上に嵌入された軸部本体
46bは、前記挿入挿入用開口47aが形成されている
位置の対向する箇所に仮保持され、ピン49を軸支部4
6に嵌入する際の作業が容易である。したがって、組み
付け作業性が良好である。
【0054】このようにして、支持部材50を軸支した
引出しフレーム60は、前記アウターケース21のガイ
ド片23,23に、前記レール部61をスライドさせて
嵌入し、スライド自在となるように配設される。
【0055】引出しフレーム60を押し込んだ収納状態
では、前記支持部材50に形成された開閉位置規制突起
部52が、スロープ21cに当接して、この支持部材5
0の傾斜が略水平位置となる。
【0056】このとき、把手部50dは、支持部材50
の前面部50aの一部に凹部50cを形成することによ
り構成されているので、車室壁面であるインストルメン
トパネル20から突出することはない。このため、イン
ストルメントパネル20面から突出するものがなく、従
来のような違和感が解消される。しかも、この前面部5
0aの凹部50cを形成した面は、斜め下方を向く傾斜
面としているので、目立たず、外観品質が良好である。
【0057】そして、引き出し状態では、支持部材50
の自重で、引出しフレーム60に軸支された支持部材5
0の前端部50hは降下し、後端部50gのストッパ部
50iが上昇して前記引出しフレーム60の上壁部60
dの裏面に当接する。支持部材50は、前記コップ類w
を支持可能な状態で停止する。
【0058】このため、他の部材を用いて支持部材50
のストッパを構成する必要がなくなり、部品点数を増大
させることなく低コスト化を図ることが出来る。
【0059】しかも、アウターケース21の上壁部21
aや下壁部等にストッパ部を当接させて支持部材50を
停止させようとすると、アウターケース21の成形誤差
やアウターケース21と引出しフレーム60との間の組
み付け誤差等によって、位置関係を正確にするのは困難
である。この第1実施例では、正確な寸法精度の樹脂材
料で構成された引出しフレーム60及び支持部材50同
士の位置関係で停止位置を設定できるので、ガタ付くこ
となく、前記挿入孔41からの距離を一定として、前記
コップ類wを安定させて支持することが出来る。
【0060】また、引き出しフレーム60を引き出した
状態では、把手部50dが形成されている面が支持部材
50の回動で下方を向く。このため、室内側に突出する
事なく、従来の把手部が突出していた分、室内空間が有
効に利用できる。更に、傾斜面50bの凹部50cの裏
面に膨出した部分が、前記コップ類wの下部wuを支持
する載置面50eを形成するので、引出しフレーム60
下方の空間効率が良好で、全体を小型化出来ると共に、
この部分の肉厚を多く取る必要がなく、材料費を抑え、
コストを低減させることが出来る。
【0061】この引き出された状態から、引出しフレー
ム60をアウターケース21内に押し込むと、アウター
ケース21の上壁部21a裏面に形成されたスロープ2
1cを開閉位置規制突起部52が摺接する。スロープ2
1cは、後縁部21bに向かって下降するように形成さ
れているので、前記支持部材50は、軸支部46の軸部
本体46bを中心として回動し、前端部50hを持ち上
げる。したがって、支持部材50は、前記引出しフレー
ム60と共に、何れの箇所に当接することなく、ガイド
片23のガイド溝26に沿ってアウターケース21内に
収納される。このため、支持部材50の下面が、アウタ
ーケース21開口周縁等に当接する際に発生する衝突音
を防止できる。
【0062】また、従来、カム部等を形成するため、ア
ウターケース21に下壁部を設けているものでは、成形
することが出来なかった支持部材50の載置面50eを
引出しフレーム60の挿入孔41から予め収納状態でも
一定距離離間させる略クランク形状に、この支持部材5
0を成形することが出来、支持部材50の押し込み方向
の長さを延長することなく、全体を小型化することが出
来る。
【0063】そして、前記開閉位置規制突起部52は、
この支持部材50と一体に形成されれているので、部品
点数を増大させることなく、動作信頼性を向上させるこ
とが出来る。また、部品点数を増大させずに済むので、
低コスト化を図れ、組立も容易となる。
【0064】更に、この第1実施例のアウターケース2
1は、金属製で構成されているので、熱等にも強く、こ
の引出しフレーム60の代わりに、灰皿等の引出しフレ
ームも使用することが出来、部品の共用化による低コス
ト化を図ることができる。
【0065】また、引出しフレーム60をアウターケー
ス21から取り外して掃除等を行なう場合は、前記スト
ッパ60bを上方から押圧して、前記アウターケース2
1の停止壁部21dの下方をくぐらせれば、容易に取り
外すことができる。
【0066】図25は、この発明の第2実施例を示すも
のである。前記第1実施例と同一乃至均等な部材につい
ては同一符号を付して説明する。この第2実施例のガイ
ド片23には、前記係止開口29に係止する係止手段1
30が設けられている。この係止手段130は、前記係
止開口29を介して側部22の外側に突出して、この係
止開口29周縁に係止される外れ防止部131と、前記
係止開口29周縁に係止して、このガイド片23の前記
側部22に対するスライドを防止するスライド防止部1
32とを一体に有する断面略鈎型状の部分によって構成
されている。
【0067】他の部分の構成及び作用については、前記
第1実施例と略同一なのでその記載を省略する。
【0068】図26は、この発明の第3実施例を示すも
のである。前記第1実施例と同一乃至均等な部材につい
ては同一符号を付して説明する。この第3実施例のガイ
ド片23には、前記側部22に当接する側面部分23a
の開口内に前記第1実施例のバネ片33に代わって、片
バネ片133が形成されている。この片バネ片133に
前記側部22の内面より内側に突出して前記レール部6
1に摺接する当接部133aを一体に設けている。
【0069】他の部分の構成及び作用については、前記
第1実施例と略同一なのでその記載を省略する。
【0070】図27は、この発明の第4実施例を示すも
のである。前記第1実施例と同一乃至均等な部材につい
ては同一符号を付して説明する。この第4実施例の引出
しフレーム60には、軸支部146が配設される開口
に、前記第1実施例のピン49に代わって、外れ防止手
段としての樹脂製の係合部材149が、開口周縁部に脚
部149a,149aを係止して配設されている。そし
て、この脚部149aが、前記軸支部146に当接して
引出し方向へのスライドを防止する。この第4実施例の
軸支構造では、前記第1実施例の軸支構造に比して、ピ
ン49を嵌入しないので、更に組み付け及び取り外しが
容易である。この場合、前記軸部本体46bを円柱形状
に形成してもよい。
【0071】他の部分の構成及び作用については、前記
第1実施例と略同一なのでその記載を省略する。
【0072】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、ガイド片に一体に設けられたバネ片の当接部が引
出しフレームのレール部に摺接することにより、ガタ付
きが防止される。このバネ片は、この当接部にレール部
方向への付勢力を与えているので、長時間の使用で、ア
ウターケースの両側壁間が離間しても、ガタつくことは
ない。この当接部が摩耗しても、バネ片の付勢力によ
り、当接が維持される。
【0073】また、これらバネ片とその当接部とは、樹
脂材料でガイド片に一体に形成されているので、部品点
数を増大させることなく、低コスト化を図ることが出来
る、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、自動車用引出しの
構成を示す分解斜視図である。
【図2】第1実施例の自動車用引出しを示し、開閉位置
規制機構の動作を説明する断面図である。
【図3】第1実施例の自動車用引出しの引出しフレーム
を示す正面図である。
【図4】第1実施例の自動車用引出しのアウターケース
にガイド片が係合している様子を示す側面図である。
【図5】第1実施例の自動車用引出しを示し、図4のA
−A線に沿った断面図である。
【図6】第1実施例の自動車用引出しを示し、図4のB
−B線に沿った断面図である。
【図7】第1実施例の自動車用引出しを示し、図4のC
−C線に沿った断面図である。
【図8】第1実施例のガイド片を示し、図9のD−D線
に沿った断面図である。
【図9】第1実施例のガイド片を示す側面図である。
【図10】第1実施例のガイド片が装着された様子を示
す断面図である。
【図11】第1実施例のガイド片を後ろ上方から見た様
子を示す斜視図である。
【図12】第1実施例のガイド片を前方上方から見た様
子を示す斜視図である。
【図13】第1実施例のガイド片を下方から見上げた様
子を示す斜視図である。
【図14】第1実施例のガイド片を示し、図9のE−E
線に沿った断面図である。
【図15】第1実施例のガイド片を示し、図9のF−F
線に沿った断面図である。
【図16】第1実施例のガイド片を示し、図9のG−G
線に沿った断面図である。
【図17】第1実施例のガイド片を示し、図16の要部
拡大断面図である。
【図18】第1実施例のガイド片をアウターケースに係
止させた様子を示した側面図である。
【図19】第1実施例のガイド片をアウターケースに係
止させる様子を示した側面図である。
【図20】第1実施例のバネ片を示す斜視図である。
【図21】第1実施例の軸支構造を示す斜視図である。
【図22】第1実施例の係止部を示す部分断面図であ
る。
【図23】第1実施例の係止部に軸部を係止させた様子
を示す部分断面図である。
【図24】第1実施例の係止部に軸部を係止させた様子
を示す図23のH−H線に沿った断面図である。
【図25】第2実施例の自動車用引出しで、ガイド片を
示す断面図である。
【図26】第3実施例の自動車用引出しで、バネ片の構
成を示す斜視図である。
【図27】第4実施例の軸支構造で、係合部材149を
配設する様子を示す斜視図である。
【図28】従来例の自動車用引出しを示す斜視図であ
る。
【図29】従来例の自動車用引出しを示し、図28のI
−I線に沿った部分断面図である。
【符号の説明】
21 アウターケース 22 側壁 23 ガイド片 33,133 バネ片 33a,133a 当接部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固着されるアウターケースの一対
    の対向する両側壁の内側に、溝を有する鉛直断面がコ字
    状をした一対のガイド片が配設され、このガイド片の溝
    に、引出しフレームの両側に設けられたレール部をスラ
    イド自在に嵌入することにより引出しフレームを引き出
    し可能にしてなる自動車用引出しにおいて、 前記ガイド片は、樹脂材料で形成されると共に、前記両
    側壁に当接する側面部分にバネ片を形成し、該バネ片に
    側面部の内面より内側に突出して前記レール部に摺接す
    る当接部を一体に設けたことを特徴とする自動車用引出
    し。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7104559B2 (en) 2002-08-21 2006-09-12 Nissin Kogyo Co., Ltd. Deburring method and automotive knuckle
JP4699648B2 (ja) * 2001-07-30 2011-06-15 デルタ工業株式会社 車両用灰皿

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4699648B2 (ja) * 2001-07-30 2011-06-15 デルタ工業株式会社 車両用灰皿
US7104559B2 (en) 2002-08-21 2006-09-12 Nissin Kogyo Co., Ltd. Deburring method and automotive knuckle
US7231703B2 (en) 2002-08-21 2007-06-19 Nissin Kogyo Co., Ltd. Deburring method and automotive knuckle

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