JPH07117532A - 座席の姿勢制御装置 - Google Patents

座席の姿勢制御装置

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JPH07117532A
JPH07117532A JP28748293A JP28748293A JPH07117532A JP H07117532 A JPH07117532 A JP H07117532A JP 28748293 A JP28748293 A JP 28748293A JP 28748293 A JP28748293 A JP 28748293A JP H07117532 A JPH07117532 A JP H07117532A
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JP
Japan
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seat
vehicle body
hydraulic
relative
displacement signal
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JP28748293A
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Inventor
Kenichi Kohata
健一 降幡
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 路面入力に対する車体の姿勢制御を油圧式懸
架機構により行うと同時に、特に高周波の路面入力に対
する座席の姿勢制御を油圧アクチユエータにより行い、
座席の車体に対する上下振動を抑えかつフラツトに保
つ。 【構成】 座席40の前後左右の脚部を油圧アクチユエ
ータ49により車体床部に支持し、各車輪25の油圧式
懸架機構19と各油圧アクチユエータ49とに配設した
車高センサ28,41により、各車輪に対する車体の相
対変位信号と車体に対する座席の各脚部の相対変位信号
とを連続的に求め、各車輪に対する車体の相対変位信号
に基づき油圧式懸架機構19の油量を増減し、各車輪に
対する車体の相対変位信号を高周波瀘波器32へ通して
得た高周波の相対変位信号と車体に対する座席の各脚部
の相対変位信号とに基づき、座席の上下振動を抑えかつ
座席の姿勢をフラツトに保つように、油圧アクチユエー
タ49の油量を増減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は路面入力に対して各車輪
を支持する油圧式懸架機構の油量を増減して車体姿勢の
変化を抑え、同時に高周波の路面入力に対して座席の前
後左右の少くとも2つの脚部に配設した油圧アクチユエ
ータの油量を増減して座席の上下振動を抑えかつ座席の
姿勢をフラツトに保つ、座席の姿勢制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】実願平2-339435号公報に開示される車体
の姿勢制御装置では、路面入力に対する各車輪支持部の
車高変化量と車両の旋回・増減速時車体に作用する外力
とに対応して、各車輪を支持する油圧式懸架機構の油量
を増減し、車体を常にほぼフラツト(正確には路面と平
行、以下同じ)に保つようにしている。しかし、上述の
車体の姿勢制御装置では、各油圧式懸架機構の支持する
荷重が大きいこと、増減する油量が多いことなどから、
座席を完全にフラツトに保つとなれば高価なものにな
り、また路面変化に追随して車体の各車輪支持部の車高
変化を完全に打ち消すことは難しい。
【0003】特開平5-112165号公報に開示される座席の
姿勢制御装置は、車両の走行時車体に働く慣性力に対す
る座席の姿勢を制御するものであり、能動型懸架機構す
なわち油圧式懸架機構では除去し得ない高周波の路面入
力に対しても、座席の振動を抑え、乗員の不快感を解消
し、運転の安全性を維持するというものではない。
【0004】本出願人の出願に係る特願平5-85235 号に
係る座席の姿勢制御装置では、油圧式懸架機構が応答で
きない範囲の振動を、車体と座席の間に取り付けた油圧
アクチユエータにより取り除いているが、低周波の路面
入力に対し車体と運転者(座席)の相対変位量が大きく
なり、運転者のハンドル操作に支障を来たし、また上下
にうねりのある高速道路の走行で振幅が大きい低周波の
振動を得けることがある。
【0005】一般に、低周波の路面入力は振幅が大き
く、高周波の路面入力は振幅が小さいという路面と車両
の特性があり、低周波の路面入力に対しては、車体の姿
勢制御に油圧式懸架機構が十分な応答性をもつので、座
席の姿勢制御を行う意味は殆どなく、むしろ高周波の路
面入力に対して、応答性の高い座席の姿勢制御が要求さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題に鑑み、路面入力に対する車体の姿勢制御を油圧式
懸架機構により行うと同時に、特に高周波の路面入力に
対する座席の姿勢制御を油圧アクチユエータにより行
い、座席の車体に対する上下振動を抑えかつフラツトに
保ち、操縦安定性を高める、座席の姿勢制御装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成は座席の前後左右の少くとも2つの脚
部をそれぞれ油圧アクチユエータにより車体床部に支持
し、各車輪の油圧式懸架機構と各油圧アクチユエータと
に配設した車高センサにより、各車輪に対する車体の相
対変位信号と車体に対する座席の各脚部の相対変位信号
とを連続的に求め、各車輪に対する車体の相対変位信号
に基づき油圧式懸架機構の油量を増減し、各車輪に対す
る車体の相対変位信号を高周波瀘波器へ通して得た高周
波の相対変位信号と車体に対する座席の各脚部の相対変
位信号とに基づき、座席の上下振動を抑えかつ座席の姿
勢をフラツトに保つように、油圧アクチユエータの油量
を増減するものである。
【0008】
【作用】本発明では低周波の路面入力に対しては、油圧
式懸架機構により車体の姿勢制御だけを行い、高周波の
路面入力に対しては、消費動力の少ない油圧アクチユエ
ータにより応答遅れのない座席の姿勢制御を併せて行
う。
【0009】つまり、車高センサにより各車輪支持部の
車高変化を検出し、該車高変化に基づき車体の姿勢制御
を行う。一方、各車輪支持部の車高変化を検出して高周
波瀘波器(ハイパスフイルタ)へ通し、各車輪支持部の
高周波の車高変化から座席の姿勢制御を行うための第1
の制御信号を求める。また、車高センサにより車体に対
する座席の脚部の車高変化を検出し、該車高変化から座
席の姿勢制御を行うための第2の制御信号を求める。第
1,第2の制御信号により座席の上下振動を抑え、車体
と平行に保つように、座席の姿勢制御を行う。
【0010】
【実施例】図1は本発明に係る姿勢制御装置を備えた座
席の側面図である。座席40は前後左右4本の油圧アク
チユエータ49により車体20の床部に支持される。各
油圧アクチユエータ49はシリンダ43にピストン42
を嵌装し、ピストン42から上方へ突出するロツド42
aを座席40に球継手などにより連結し、シリンダ43
を車体20に支持してなる。ピストン42により区画さ
れるシリンダ43の上端室と下端室とは、ピストン42
に設けた絞り通路により連通される。
【0011】図2に示すように、座席40の姿勢は2本
の油圧アクチユエータ49により制御することもでき
る。座席40は前部を左右1対の油圧アクチユエータ4
9FL,49FRにより、後部を左右中間位置の中立脚51
により、車体20の床部にそれぞれ支持される。各油圧
アクチユエータ49FL,49FRと中立脚51は下端部を
車体20の床部に固定され、上端部を球継手52により
座席40に連結される。座席40は中立脚51を支点と
して前後左右に傾動される。座席40は後部を左右の1
対の油圧アクチユエータにより、前部の左右中間位置を
中立脚により、車体の床部にそれぞれ支持してもよい。
しかし、本実施例では座席40の姿勢を4本の油圧アク
チユエータ49により制御する場合について説明する。
【0012】図3は本発明に係る座席の姿勢制御装置の
油圧回路図である。機関により駆動される油圧ポンプ4
は、油槽2から油を吸い込み、管5から逆止弁6を経て
管7の蓄圧器8へ供給する。管7への油圧を所定値に保
つために、油圧保持手段Aが備えられる。つまり、管5
の油圧を検出する油圧センサ9の検出値が所定値poを
超えると、油圧制御弁12が切り換わり、管5の圧油の
一部が管10、油圧制御弁12、管13、フイルタ27
を経て油槽2へ戻される。また、油圧ポンプ4の吐出口
の油圧が異常に高くなると、管5の圧油の一部が公知の
逃し弁26、管13、フイルタ27を経て油槽2へ戻さ
れる。
【0013】管7の圧油は車体20の各車輪25を支持
する各油圧式懸架機構19へそれぞれ供給される。各油
圧式懸架機構19はシリンダ23にピストン22を嵌装
し、ピストン22から上方へ突出するロツド24を車枠
ないし車体20に連結し、シリンダ23を車輪25の懸
架部材30に連結してなる。シリンダ23と車体20と
の間にコイルばね21が介装される。コイルばね21の
代りに、公知の板ばねにより懸架部材30を車体20に
支持してもよい。ピストン22により区画されるシリン
ダ23の上端室と下端室とは、ピストン22に設けた絞
り通路により連通される。
【0014】また、管7の圧油は座席40の前後左右の
各脚部を支持する各油圧アクチユエータ49へそれぞれ
供給される。なお、図3は都合により、座席40の左後
脚部を支持する油圧アクチユエータ49RRの図示を省略
してある。
【0015】車体20の各車輪支持部に、車体20と懸
架部材30との相対的上下変位量を検出する車高センサ
28が、座席40の各脚部に座席40と車体20との相
対的上下変位量を検出する車高センサ47がそれぞれ配
設される。
【0016】管7の圧油は逆止弁14、一般的な中立位
置閉鎖型の電磁比例圧力制御弁からなる油量制御弁1
6、絞り18aを経て蓄圧器ないし空気ばね18へ供給
され、さらに油圧式懸架機構19のシリンダ23の下端
室へ供給される。シリンダ23の下端室へ供給される油
圧は、油圧センサ17により検出される。油量制御弁1
6が切り換わると、シリンダ23の下端室の油は油量制
御弁16、逆止弁15、管13、フイルタ27を経て油
槽2へ戻される。
【0017】また、管7の圧油は逆止弁44、油量制御
弁46、絞り48aを経て蓄圧器48へ供給され、さら
に油圧アクチユエータ49のシリンダ43の下端室へ供
給される。シリンダ43の下端室へ供給される油圧は、
油圧センサ47により検出される。油量制御弁46が切
り換わると、シリンダ43の下端室の油は油量制御弁4
6、逆止弁45、管13、フイルタ27を経て油槽2へ
戻される。
【0018】前後左右の各油圧式懸架機構19は独立
に、逆止弁14,15、油量制御弁16、絞り18a、
空気ばね18、油圧センサ17、車高センサ28を備え
ている。座席40の前後左右の各油圧アクチユエータ4
9も独立に、逆止弁44,45、油量制御弁46、蓄圧
器48、絞り48a、油圧センサ47、車高センサ41
を備えている。 各油量制御弁16,46はマイクロコ
ンピユータからなる電子制御装置からの制御電圧に対応
して、各油圧式懸架機構19と各油圧アクチユエータ4
9の油量をフイードバツク制御する。なお、前後左右の
油圧式懸架機構19と油圧アクチユエータ49を特定す
る場合は、FL,FR,RL,RR の添字を付すことにする。
【0019】いま、車体20の各車輪25に対する相対
車高をhFL〜hRR、座席40の前後左右の各脚部の車体
20に対する相対車高をhcFL 〜hcRR とすると、車体
20の車高変化量xFL〜xRR、座席40の車高変化量x
cFL 〜xcRR は、次の式で表される。
【0020】 xFL=hFL−hFL0 , xFR=hFR−hFR0 xRL=hRL−hRL0 , xRR=hRR−hRR0 xcFL =hcFL −hcFL0, xcFR =hcFR −hcFR0 xcRL =hcRL −hcRL0, xcRR =hcRR −hcRR0 ……(1) ただし、hFL0 〜hRR0 :車体の各車輪支持部の標準車
高 hcFL0〜hcRR0:座席の前後左右の各脚部の標準車高 また、車高センサ28の検出信号を高周波瀘波器32を
通過させた後の信号に基づく車体20の各車輪25に対
する相対車高をhsL〜hsRR とすると、車体20の車高
変化量xsL〜xsRR は、次の式で表される。
【0021】 xHFL =hHFL −hFL0 , xHFR =hHFR −hFR0 xHRL =hHRL −hRL0 , xHRR =hHRR −hRR0 ……(1a) 車体20の車輪25に対する相対的なロール変位量Δ
φ、ピツチ変位量Δθ、バウンス変位量Δx、座席40
の車体20に対する相対的なロール変位量Δφc、ピツ
チ変位量Δθc 、バウンス変位量Δxc は、それぞれ次
の式で表される。
【0022】 Δφ=K11 (xFL−xFR)+K12 (xRL−xRR) Δθ=K21 (xFL+xFR)−K22 (xRL+xRR) Δx=K31 (xFL+xFR)+K32 (xRL+xRR) Δφc =Kc11(xcFL −xcFR )+Kc12(xcRL −xcRR ) Δθc =Kc21(xcFL +xcFR )−Kc22(xcRL +xcRR ) Δxc =Kc31(xcFL +xcFR )+Kc32(xcRL +xcRR )……(2) ただし、K11 ,K21 ,K31 :車両諸元により決まる定数 K12 ,K22 ,K32 :車両諸元により決まる定数 Kc11,Kc21,Kc31:車両諸元により決まる定数 Kc12,Kc22,Kc32:車両諸元により決まる定数 また、車高センサ28の検出信号を高周波瀘波器32を
通過させた後の信号に基づく車体20の車輪25に対す
る相対的なロール変位量Δφ、ピツチ変位量Δθ、バウ
ンス変位量Δxは、それぞれ次の式で表される。
【0023】 ΔφH =K11 (xHFL −xHFR )+K12 (xHRL −xHRR ) ΔθH =K21 (xHFL +xHFR )−K22 (xHRL +xHRR ) ΔxH =K31 (xHFL +xHFR )+K32 (xHRL +xHRR )……(2a) そこで、車体20をフラツト(路面と平行)に保つため
に、各油圧式懸架機構19に加えるべきロール制御力−
F12、ピツチ制御力−F22、バウンス制御力−F32は次
の式で表すことができる。
【0024】 F12=K1Δφ+K2dΔφdt+K7ΣΔφdt F22=K3Δθ+K4dΔθdt+K8ΣΔθdt F32=K5Δx+K6dΔxdt+K9ΣΔxdt ……(3) ただし、K1〜K9:定数 Σ:都合により積分記号(▲◆▼)を表すものとする。
【0025】座席40をフラツト(路面と平行)に保つ
ために、各油圧アクチユエータ49に加えるロール制御
力−Fc12 、ピツチ制御力−Fc22 、バウンス制御力−
Fc32 は次の式で表すことができる。
【0026】 Fc12 =Kc1 [φ]+Kc2 d[φ]dt+Kc7 Σ[φ]dt Fc22 =Kc3 [θ]+Kc4 d[θ]dt+Kc8 Σ[θ]dt Fc32 =Kc5 [x]+Kc6 d[x]dt+Kc9 Σ[x]dt ……(4) ただし、[φ]=ΔφH +Δφc [θ]=ΔθH +Δθc [x]=ΔxH +Δxc Kc1 〜Kc9 :定数 車体20のロール制御力F12、ピツチ制御力F22、バウ
ンス制御力F32から、各油量制御弁16の制御電圧VFL
〜VRRは次の式で表される。
【0027】 VFL=−KV1*F12−KV2*F22+KV5*F32 VFR=+KV1*F12−KV2*F22+KV5*F32 VRL=−KV3*F12+KV4*F22+KV6*F32 VRR=+KV3*F12+KV4*F22+KV6*F32 ……(5) ただし、KV1 〜KV6 :定数 座席40のロール制御力Fc12 、ピツチ制御力Fc22 、
バウンス制御力Fc32から、各油量制御弁46の制御電
圧VcFL 〜VcRR は次の式で表される。
【0028】 VcFL =−KVc1*F12−KVc2*F22+KVc5*F32 VcFR =+KVc1*F12−KVc2*F22+KVc5*F32 VcRL =−KVc3*F12+KVc4*F22+KVc6*F32 VcRR =+KVc3*F12+KVc4*F22+KVc6*F32 ……(6) ただし、KVc1 〜KVc6 :定数 図4に示すように、本発明は上述の原理により、車高セ
ンサ28により車体20の車高hFL〜hRRを、車高セン
サ41により座席40の車高hcFL 〜hcRR をそれぞれ
検出し、車高センサ28の検出信号を高周波瀘波器32
へ通し、高周波の路面入力に基づく車体20の車高hHF
L 〜hHRR を求める。
【0029】相対変位量算出手段35により車体20の
車高hFL〜hRRとhHFL 〜hHRR から、車体20の車高
変化量xFL〜xRRとxHFL 〜xHRR を求め、座席40の
車高hcFL 〜hcRR から座席40の車高変化量xcFL 〜
xcRR を求め、さらに車体20の各車輪25に対するロ
ール変位量Δφ、ピツチ変位量Δθ、バウンス変位量Δ
xとロール変位量ΔφH 、ピツチ変位量ΔθH 、バウン
ス変位量ΔxH と、座席40の車体20に対するロール
変位量Δφc 、ピツチ変位量Δθc 、バウンス変位量Δ
xc とを求める。
【0030】次いで、振動制御量算出手段37により車
体20の各車輪25に対するロール変位量Δφ、ピツチ
変位量Δθ、バウンス変位量Δxから、車体20のロー
ル制御力F12、ピツチ制御力F22、バウンス制御力F32
を求め、車体20の各車輪25に対するロール変位量Δ
φH 、ピツチ変位量ΔθH 、バウンス変位量ΔxH と、
座席40の車体20に対するロール変位量Δφc 、ピツ
チ変位量Δθc 、バウンス変位量Δxc とから、座席4
0のロール制御力Fc12 、ピツチ制御力Fc22、バウン
ス制御力Fc32 を求め、さらに、各油量制御弁16,4
6の制御電圧VFL〜VRR,VcFL 〜VcRR を求める。
【0031】各制御御電圧VFL〜VRR,VcFL 〜VcRR
と各油圧センサ17,47のフイードバツク電圧FsFL
〜FsRR ,FcsFL〜FcsRRとにより各油量制御弁16,
46を駆動し、油圧式懸架機構19と油圧アクチユエー
タ49を制御すれば、座席40の姿勢をほぼフラツト
(路面と平行)に保つことができる。
【0032】図5〜9はマイクロコンピユータからなる
電子制御装置により、上述の制御を行う制御プログラム
の流れ図である。本制御プログラムは所定時間ごとに繰
り返し実行する。p11〜p21,p41〜p46,p51〜p5
7,p61〜p67は制御プログラムの各ステツプを表す。
p11で制御プログラムを開始し、p12で初期化を行い、
p13で図7に示す油圧保持ルーチンへ移り、油圧制御弁
12を駆動し、出力油圧pm を所定値po に保つ。
【0033】p14で車高センサ28から車体20の車高
hFL〜hRRを読み込み、また車高センサ28の信号を高
周波瀘波器32へ通した後の車体20の車高hHFL 〜h
HRRを読み込み、車高センサ41から座席40の車高hc
FL 〜hcRR を読み込む。p15で車体20の車高hFL〜
hRRと車高hHFL 〜hHRR から、車体20の車高変化量
xFL〜xRRとxHFL 〜xHRR を求め、座席40の車高h
cFL 〜hcRR から座席40の車高変化量xcFL 〜xcRR
を求める。
【0034】p16で車体20の車高変化量xFL〜xRR,
xHFL 〜xHRR から、車体20の各モードの相対変位量
すなわちロール変位量Δφ,ΔφH 、ピツチ変位量Δ
θ,ΔθH 、バウンス変位量Δx,ΔxH を求め、座席
40の車高変化量xcFL 〜xcRR から、座席40の各モ
ードの相対変位量すなわちロール変位量Δφc 、ピツチ
変位量Δθc 、バウンス変位量Δxc を求める。
【0035】p17で車体20のロール変位量Δφ、ピツ
チ変位量Δθ、バウンス変位量Δxから、車体20の各
モードの振動制御量すなわちロール制御力F12、ピツチ
制御力F22、バウンス制御力F32を求め、車体20のロ
ール変位量ΔφH 、ピツチ変位量ΔθH 、バウンス変位
量ΔxH と、座席40のロール変位量Δφc 、ピツチ変
位量Δθc 、バウンス変位量Δxc とから、座席40の
各モードの振動制御量すなわちロール制御力Fc12 、ピ
ツチ制御力Fc22 、バウンス制御力Fc32 を求める。
【0036】p18で車体20の振動制御量F12、F22、
F32に対応する油量制御弁16の制御電圧VFL〜VRRを
求め、座席40の振動制御量Fc12 、Fc22 、Fc32 に
対応する油量制御弁46の制御電圧VcFL 〜VcRR を求
める。p19で図8に示す油圧式懸架機構駆動ルーチンへ
移り、各油量制御弁16により各油圧式懸架機構19の
油量を増減し、p20で図9に示す油圧アクチユエータ駆
動ルーチンへ移り、各油量制御弁46により各油圧アク
チユエータ49の油量を増減し、p21で終了する。
【0037】図7に示すように、油圧保持ルーチンはp
41で開始し、p42で油圧センサ9から油圧ポンプ4の出
力油圧pm を読み込み、p43で出力油圧pm が所定値p
o よりも大きい否かを判別し、出力油圧pm が所定値p
o よりも小さい場合は、p44で油圧制御弁12を閉じて
p46へ進み、出力油圧pm が所定値po よりも大きい場
合は、p45で油圧制御弁12を開いて出力油圧pm を下
げ、所定値po に保ち、p46で本プログラムへ戻る。
【0038】図8に示すように、油圧懸架機構駆動ルー
チンはp51で開始し、p52で各油圧センサ17から各油
圧式懸架機構19の油圧pFL〜pRRを読み込み、p53で
油圧pFL〜pRRを電圧VsFL 〜VsRR に変換する。p54
で前述の制御電圧VFL〜VRRと電圧VsFL 〜VsRR から
各油量制御弁16の励磁電圧VeFL 〜VeRR を求める。
p55で各油量制御弁16を励磁し、各油圧式懸架機構1
9へ供給しまたは排出する油量QFL〜QRRを増減し、p
56で各油圧式懸架機構19を駆動し、p67で本プログラ
ムへ戻る。
【0039】図9に示すように、油圧アクチユエータ駆
動ルーチンはp61で開始し、p62で各油圧センサ47か
ら各油圧アクチユエータ49の油圧pcFL 〜pcRR を読
み込み、p63で油圧pcFL 〜pcRR を電圧VcsFL〜Vcs
RRに変換する。p64で前述の制御電圧VcFL 〜VcRR と
電圧VcsFL〜VcsRRから各油量制御弁46の励磁電圧V
ceFL〜VceRRを求める。p65で各油量制御弁46を励磁
し、各油圧アクチユエータ49へ供給しまたは排出する
油量QcFL 〜QcRR を増減し、p66で各油圧アクチユエ
ータ49を駆動し、p67で本プログラムへ戻る。
【0040】図10に示すように、各油圧式懸架機構1
9と各油圧アクチユエータ49への油量QFL〜QRR,Q
cFL 〜QcRR は、各油量制御弁16,46の励磁電圧V
eFL〜VeRR ,VceFL〜VceRRにより増減される。
【0041】図2に示すように、座席40の姿勢を2本
の油圧アクチユエータ49FL,49FRにより制御する場
合の各油量制御弁46の制御電圧VcFL ,VcFR は次の
式で表される。
【0042】VcFL =−KVc1*F12−KVc2*F22 VcFR =+KVc1*F12−KVc2*F22 上述の各実施例において、油圧アクチユエータ49の代
りに、電磁アクチユエータを用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明は上述のように、容量の小さい座
席の油圧アクチユエータが、油圧式懸架機構よりも迅速
に作動するので、座席がほぼフラツトに保たれ、安全な
視界と快適な乗り心地が得られる。
【0044】油圧アクチユエータは車体の車輪に対する
車高変化と座席の車体に対する車高変化とに関連して制
御されるので、座席の姿勢が過大に変化し、運転者と前
窓との相対姿勢が急激に変化することがなく、操縦安定
性が向上する。
【0045】座席の油圧アクチユエータは油圧式懸架機
構よりも僅かな油量で迅速に制御できるので、応答性に
優れ、消費動力が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る姿勢制御装置を備えた座席の側面
図である。
【図2】本発明の変更実施例に係る姿勢制御装置を備え
た座席の平面図である。
【図3】本発明に係る座席の姿勢制御装置の油圧回路図
である。
【図4】同姿勢制御装置のブロツク図である。
【図5】同姿勢制御装置の制御プログラムの流れ図であ
る。
【図6】同姿勢制御装置の制御プログラムの流れ図であ
る。
【図7】同姿勢制御装置の制御プログラムの流れ図であ
る。
【図8】同姿勢制御装置の制御プログラムの流れ図であ
る。
【図9】同姿勢制御装置の制御プログラムの流れ図であ
る。
【図10】油量制御弁の励磁電圧と油量との関係を表す
線図である。
【符号の説明】
16:油量制御弁 19:油圧式懸架機構 20:車体
25:車輪 28,41:車高センサ 32:高周波
瀘波器 35:相対変位量算出手段 37:振動制御量
算出手段 40:座席 46:油量制御弁 49:油圧
アクチユエータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座席の前後左右の少くとも2つの脚部をそ
    れぞれ油圧アクチユエータにより車体床部に支持し、各
    車輪の油圧式懸架機構と各油圧アクチユエータとに配設
    した車高センサにより、各車輪に対する車体の相対変位
    信号と車体に対する座席の各脚部の相対変位信号とを連
    続的に求め、各車輪に対する車体の相対変位信号に基づ
    き油圧式懸架機構の油量を増減し、各車輪に対する車体
    の相対変位信号を高周波瀘波器へ通して得た高周波の相
    対変位信号と車体に対する座席の各脚部の相対変位信号
    とに基づき、座席の上下振動を抑えかつ座席の姿勢をフ
    ラツトに保つように、油圧アクチユエータの油量を増減
    することを特徴とする、座席の姿勢制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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