JPH0711714U - 調光装置およびその取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 施工性ならびに外観が向上する。 【構成】 調光器１５と、この調光器１５の少なくとも
電源線接続部分１８を覆うカバー部３０を有した本体１
６と、調光器１５を固定し本体１６に対して昇降移動可
能に本体１６に設けた昇降台１９と、調光器１５に下向
きに突設した調光用操作部１７とを備えたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、個別に調光（ライトコントロール）を必要とする美術館のダウン ライト等の調光装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、照明器具の調光装置は、図５に示すように、壁面等に設けたボックス４ ０内に、取付枠４１に調光器４２を取付けて収納し、プレート４３，４４にて覆 って構成されていた。図６は、その設置状態を示している。また、４５はダウン ライト（負荷）側からの配線である。

【０００３】 図７は、ダウンライト４６と調光器４２と電源４７の関係を示した回路図であ る。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の調光装置によると、照明器具と調光器との設置距離が長いので 、照明器具から調光器までの配線作業に手間がかかるという問題があった。しか も、壁面にボックス４０を収納するための開口を開ける必要があり、施工に手間 がかかり、かつ壁面に大きな調光装置が露出するので、見た目にも悪かった。

【０００５】 この考案の目的は、施工性ならびに外観の良い調光装置およびその取付構造を 提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案の調光装置は、調光器と、この調光器の少なくとも電源線接続部分を 覆うカバー部を有した本体と、調光器を固定し本体に対して昇降移動可能に本体 に設けた昇降台と、調光器に下向きに突設した調光用操作部とを備えたものであ る。

【０００７】 この考案の調光装置の取付構造は、天井に形成した照明器具取付用開口から手 の届く位置において、天井に操作部挿通孔を形成し、この操作部挿通孔に調光用 操作部を挿通して天井裏に調光器を設置してなるものである。

【０００８】

【作用】

この考案の構成によれば、調光器が照明器具取付用開口から手の届く位置に設 けられているので、照明器具取付用開口を利用して天井裏に調光装置の設置なら びに配線が行える。また、調光装置のうち天井に露出するのは調光用操作部のみ である。さらに、調光器は昇降台に設けられているので、天井材の厚さの違いに 対応でき、かつ本体のカバー部により調光器の電源線接続部分への塵埃の侵入を 防ぐことができる。

【０００９】

【実施例】

この考案の一実施例を図１ないし図４に基づいて説明する。 図１において、１０は天井でり、天井１０にはダウンライト１１を設置するた めの照明器具取付用開口１２が形成されている。照明器具取付用開口１２の直径 Ａは、例えば１５０ｍｍに設定されている。ダウンライト１１は、照明器具取付 用開口１２に貫通しており、取付金具１３にて天井１０に引っ掛けて設置されて いる。

【００１０】 また、１４はダウンライト１１の調光用の調光装置である。調光装置１４は、 図２に示すように、調光器１５を設置した昇降台１９と、調光器１５の電源線接 続部分１８を覆ったカバー部３０上端に有した本体１６と、調光器１５に突設し 天井１０に貫通して設けた調光用操作部１７とから構成されている。本体１６に は、図３に示すように、縦長孔２０が形成されており、この縦長孔２０に取付ね じ２１を挿通し昇降台１９に螺合してある。昇降台１９は、長孔２０の範囲内に おいて昇降移動可能となっている。

【００１１】 調光器１５は、昇降台１９に固定されている。調光器１５に突設した調光用操 作部１７は、マイナスドライバーにて操作される。なお、調光用操作部１７を挿 通するために天井１０に設けられた操作部挿通孔３１の孔径Ｂ（図１）は、例え ば約１８ｍｍに設定されている。天井１０の操作部挿通孔３１には、シャフト２ ２が昇降台１９にかしめて挿通してあり、貫通ナット２３を螺合して、天井１０ に挟圧固定してある。なお、調光用操作部１７はシャフト２２内に挿通してある 。

【００１２】 また、天井１０の厚みに合わせて、昇降台１９を昇降移動させる。図２の天井 １０の厚さＤ（例えば１８ｍｍ）に比べ、図４の天井１０′の厚さＥ（例えば９ ｍｍ）が薄い場合、その分昇降台１９を本体１６に対して上昇させる。逆に、天 井厚さが厚くなると、下降させて対処する。 さらに、ダウンライト１１を設置する照明器具取付用開口１２と調光装置１４ を設置する操作部挿通孔３１との距離Ｃ（図１）は、手が届く距離、例えば約３ ００ｍｍに設定されており、互いに電源線（図示せず）が接続されている。

【００１３】 このように構成された調光装置およびその取付構造によると、調光装置１４の 取付けは、ダウンライト１１の設置前に、照明器具取付用開口１２から行うこと ができる。すなわち、天井１０の厚さに応じて本体１６の昇降台１９の高さ調整 を行っておき、ダウンライト１１との配線を行った後、シャフト２２を天井１０ に通しナット２３を締結して、調光装置１４を天井１０に固定する。このように 、照明器具取付用開口１２から手の届く位置に調光装置１４を設置したので、照 明器具取付用開口１２を利用して調光装置１４の取付け作業が行え、天井１０に わざわざ調光装置１４の取付けのための作業穴を開ける必要がなく、施工性が良 い。しかも、ダウンライト１１と調光装置１４が接近しているので、電源線（図 示せず）が短くて済み、配線作業も円滑に行える。

【００１４】 また、調光装置１４の天井１０面に露出する部分は、調光用操作部１７のみで あり、天井１０を見上げた際に、調光装置１４が目立つことがなく、外観が良い 。 また、昇降台１９を昇降移動させることで、天井１０の厚みの違いに容易に対 処でき、製品の種類数を削減することができる。

【００１５】 さらに、本体１６のカバー部３０にて、調光器１５の主に電源線接続部分１８ に塵埃が侵入するのを防止でき、調光装置１４の品質の低下を防ぐことができる 。 なお、調光器１５を覆うカバーは、調光器１５全体を覆うように構成してもよ い。

【００１６】

【考案の効果】

この考案の調光装置およびその取付構造によれば、調光器が照明器具取付用開 口から手の届く位置に設けられているので、照明器具取付用開口を利用して天井 裏に調光装置の設置ならびに配線が行え、施工性が良い。また、調光装置のうち 天井に露出するのは調光用操作部のみであり、外観が良い。さらに、調光器は昇 降台に設けられているので、天井材の厚さの違いに対応でき、かつ本体のカバー 部により調光器の電源線接続部分への塵埃の侵入を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例の照明器具と調光装置の設
置状態を示す断面図である。

【図２】この考案の一実施例の調光装置の設置状態を示
す断面図である。

【図３】この考案の一実施例のカバーの正面図である。

【図４】この考案の一実施例の調光装置の設置状態を示
す断面図である。

【図５】従来例の分解斜視図である。

【図６】従来例の設置状態を示す断面図である。

【図７】調光装置と照明器具と電源の関係を示す回路図
である。

【符号の説明】

１０ 天井 １１ ダウンライト（照明器具） １２ 照明器具取付用開口 １４ 調光装置 １５ 調光器 １６ 本体 １８ 電源線接続部分 １９ 昇降台 ３０ カバー部 ３１ 操作部挿通孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 調光器と、この調光器の少なくとも電源
   線接続部分を覆うカバー部を有した本体と、前記調光器
   を固定し前記本体に対して昇降移動可能に前記本体に設
   けた昇降台と、前記調光器に下向きに突設した調光用操
   作部とを備えた調光装置。
2. 【請求項２】 天井に形成した照明器具取付用開口から
   手の届く位置において、天井に操作部挿通孔を形成し、
   この操作部挿通孔に調光用操作部を挿通して天井裏に調
   光器を設置してなる請求項１記載の調光装置の取付構
   造。