JPH07117031B2 - 内燃機関のノック制御装置 - Google Patents

内燃機関のノック制御装置

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JPH07117031B2
JPH07117031B2 JP62200938A JP20093887A JPH07117031B2 JP H07117031 B2 JPH07117031 B2 JP H07117031B2 JP 62200938 A JP62200938 A JP 62200938A JP 20093887 A JP20093887 A JP 20093887A JP H07117031 B2 JPH07117031 B2 JP H07117031B2
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combustion engine
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浩二 ▲榊▼原
誠一郎 西川
寛 原口
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日本電装株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、内燃機関で発生されるノックを検出し、こ
の内燃機関の点火時期、空燃比等のノック制御要因を制
御するようにした内燃機関のノック制御装置に関する。
[従来の技術] 内燃機関で発生されるノックを検出する手段として、内
燃機関に取付け設定されるノックセンサからの検出信号
をA/D変換器によってディゥジタルデータに変換し、こ
のディジタルデータをマイクロコンピュータによって処
理して、内燃機関にノッキングが発生したことを検出処
理することが知られている。
この場合、ノックセンサからの出力信号のレベルは、こ
のノックセンサの取付け設定される内燃機関の回転速度
に大きく影響されるものであり、例えば内燃機関の回転
速度の低い状態では、ノックセンサからの出力信号レベ
ルが極めて小さなものとなり、機関回転速度が上昇され
た場合には、ノックセンサからの出力信号レベルが極め
て大きくなる性質を有する。このため、例えば特開昭60
−35238号公報に示されるように、このノックセンサか
らの出力信号を精度良く処理するために、このノックセ
ンサからの信号の供給される増幅回路の増幅率を、内燃
機関の回転速度に応じて切換え制御することが考えられ
ている。
すなわち、ノックセンサからの検出信号を、増幅率が切
換え制御されるようした増幅回路によって増幅し、この
増幅後のセンサ信号をマイクロコンピュータに供給す
る。そして、このマイクロコンピュータにより増幅後の
センサ信号を増幅率の変化割合に応じて補正した後、こ
の補正されたセンサ信号とノック判定レベルVrefとを比
較してノック判定動作を行うものである。例えば、増幅
率が1倍から1/2倍に切換えられた時には、増幅率が1/2
倍に小さくなった分を補正するために、、増幅後のセン
サ信号をデジタル的に2倍の値とするようにしている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上述した従来のものではノックセンサ信号レ
ベルが小さい時に増幅率を大きくして出力信号を精度良
く処理するためには、ノックセンサ信号レベルが大きく
増幅率が小さい時の信号を、ノックセンサ信号レベルが
小さい場合に対して増幅率を小さくした分、デジタル的
に大きくして増幅率の大小に係わらず、同等の処理がで
きるようにしてあるので、ノックセンサ信号レベルが大
きいときのデジタル信号ビット数が多くなり、ノック判
定処理を実行するためのRAM容量が大きくなるのみなら
ず、処理時間も長くなる等の問題がある。
また、上記のように増幅後のセンサ信号を増幅率の変化
割合に応じて補正した後、この補正されたセンサ信号と
ノック判定レベルVrefとを比較してノック判定動作を行
う場合、そのノック判定タイミングによってはノイズを
ノック発生と誤検出して処理することもあり、点火時期
の誤動作を招く場合がある。
そこで本発明は、精度を落とすことなくノックセンサレ
ベルが大きいときのデジタル信号ビット数を少なくで
き、ノック判定処理を実行するためのRAM容量を小さく
し、処理時間も短くできるとともに、ノイズをノック発
生と誤って検出処理するようなことを無くし得、信頼性
の高い内燃機関のノック制御装置を提供することを目的
とする。
[問題点を解決するための手段] この発明の装置は、内燃機関で発生されるノックを検出
するノックセンサと、このノックセンサで検出されたノ
ック信号を増幅する、増幅率が複数段に切換え制御され
るようにした増幅手段と、ノック判定レベルVerfを作成
するノック判定レベル作成手段と、上記増幅手段から出
力されたノック信号に基づき得られるノック強度値Vと
上記作成されたノック判定レベルVrefとを比較し、この
比較結果に基づいてノックの有無を判定するノック判定
手段と、上記内燃機関の運転状態に対応して制御され、
上記増幅手段の増幅率を切換え制御する増幅率切換え手
段と、この増幅率切換え手段からの指令によって上記増
幅手段の増幅率が切換え制御されてから、所定の期間上
記ノック判定手段からの判定出力を無効にするノック判
定無効化手段とを具備し、上記ノック判定手段からの判
定結果に基づいて、上記内燃機関のノック制御要因を制
御するようにしたことを特徴とするものである。また、
上記ノック判定無効化手段でノック判定出力を無効化す
る所定期間は、上記内燃期間の点火回数によって設定さ
れるようにしている。
[作用] このように構成されたノック制御装置にあっては、ノッ
クセンサからの信号を増幅する増幅手段の増幅率が、例
えば1倍から1/2倍に切換えられたような場合、この増
幅手段から出力されるノック信号のレベルは必ずしも1
倍から1/2倍に変化するとは限らない。そして、例えば
ノック信号Vmeanが3/4倍に変化したにもかかわらず、実
際のノック判定レベルが1/2倍となり、ノイズ信号がノ
ック信号と誤って検出されるようになる。しかし、この
ように増幅率が切換えられた場合には、その切換え時点
から所定期間ノック判定動作が実行されないようになる
ものであるため、ノック判定レベルVrefがノック信号Vm
eanにしたがって正常に設定されるまでの間、ノック制
御は行われず、ノイズによる誤った内燃機関制御は確実
に阻止されるようになるものである。
[発明の実施例] 以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明する。
第1図はその基本的な構成を示しているもので、ノック
センサ11は内燃機関に取付け設定されるもので、この内
燃機関でノッキングが発生した場合には、このノッキン
グに対応した機械的な振動を検出するようになってい
る。このノックセンサ11で検出された信号は、増幅回路
12で増幅する。この増幅回路12は、その増幅率が複数段
に切換え設定されるようになっているもので、増幅率切
換え手段13からの指令に基づいてその増幅率が切換え設
定されるようになっている。ここで、詳細は図示してい
ないが、増幅率切換え手段13には内燃機関の回転速度に
対応した増幅率選択指令が供給されているもので、例え
ば内燃機関の回転速度の小さな状態では大きな増幅率を
選定し、回転速度が高い状態となったときに増幅率が小
さく選定されるようにしているものである。
上記増幅回路12で増幅されたノック信号、および増幅率
切換え手段13からの信号は、さらにノック判定レベル作
成手段14に供給されるもので、この手段では設定された
増幅率並びにノック信号に基づいて基準判定レベルを作
成する。そして、この判定レベルと増幅回路12からのノ
ック信号レベルとを比較し、この判定レベルより大きい
ノック信号が入力されたときに、ノック判定手段15でノ
ック判定が行われるようにしている。そして、このノッ
ク判定結果に対応して制御量演算手段16でノック制御要
因の制御量の演算を行ない、この演算結果に対応してノ
ック制御の駆動手段17を制御し、内燃機関18の例えば点
火進角を制御するものである。
また、上記増幅率切換え手段13において、増幅回路12に
増幅率切換え指令が与えられたときに、ノック判定無効
化手段19でこれを検出し、増幅率が切換えられてから所
定の期間だけ制御量演算手段16に指令を与え、演算され
た制御量が無効とされ、ノック制御が実行されないよう
にしている。
第2図はノック制御装置をさらに具体化して示したもの
で、ノックセンサ11からの検出信号は、フィルタ回路20
に供給される。このフィルタ回路20では、ノックセンサ
11からの検出信号の中から、ノイズ成分を除去し、内燃
期間にノックが発生したときの振動に対応する周波数成
分の信号を抽出するものである。そして、このフィルタ
回路20からのノック成分に対応した信号は増幅回路12に
供給されるようになる。
この増幅回路12は、第1の増幅器121および第2の増幅
器122によって構成されるもので、第1の増幅器121での
み増幅した第1のノック信号、および第1および第2の
増幅器121、122で共に増幅された第2のノック信号が得
られるようにしている。この場合、上記第2のノック信
号が得られる回路の増幅率が、第1のノック信号を得る
第1の増幅器121の増幅率の4倍となるように設定され
ている。そして、この増幅回路12から得られる第1およ
び第2のノック信号は、それぞれノック検出用マイクロ
コンピュータ21のA/D変換入力ポートYG1およびYG4に供
給するようにしている。
このマイクロコンピュータ21にあっては、上記YG1ある
いはYG4からの入力ノック信号をA/D変換して取り込み、
この入力ノック信号に基づいてノック判定演算動作を実
行しノックを検出するようにしている。
エンジン制御用マイクロコンピュータ22では、上記マイ
クロコンピュータ21からのノック判定信号、さらにクラ
ンク角センサ、圧力センサ、水温センサ等の各種センサ
23からの検出信号に基づいて、点火時期、燃料噴射量等
を演算し、この演算結果に対応してイグナイタ、インジ
ェクタ等の制御対象24を制御するものである。
尚、上記増幅回路12においては、増幅器122で4倍の増
幅率が設定されるようにしているものであるが、これは
特に4倍である必要はない。しかし、システムを構成す
る場合、この4倍が好都合であるので、以下の説明では
増幅率を切換えた場合、その増幅率が4倍とされるもの
として進める。
第3図は上記ノック検出用マイクロコンピュータ21にお
いて実行される動作のメインルーチンを示しているもの
で、このメインルーチンはステップM00からスタートさ
れる。そして、まずステップM10でイニシャルセット動
作を実行するもので、このマイクロコンピュータ21のRA
M、I/Oポート等の初期化が実行される。
このようにして初期化が実行されたならば、次のステッ
プM20でノック判定レベルVrefの演算を実行するもの
で、この判定レベルVrefは次の式に基づいて算出され
る。
Vref=(K×KC)×(Vmean+Vmos) ここで、Kはエンジンの運転条件に基づき定まる定数、
KCはノック判定レベルを補正する変数、Vmeanはノック
強度値Vを平均化した値、VmosはA/D変換誤差を吸収す
るための定数である。
ステップM30ではノックセンサ11のフェイルを検出する
ものであり、次のステップM40ではノック判定レベルの
補正を実行する。そして、ステップM50でメイン用気筒
のカウンタの更新が実行されるようになる。
第4図は外部割込みルーチンを示すもので、例えばエン
ジンのBTDC(上死点前)10℃Aでこの割込みのタイミン
グが設定される。この割込みルーチンがスタートされる
と、ステップI10で前回の割込みから今回の割込みまで
の時間からエンジンの回転数を算出する。そして、次の
ステップI20では上記算出された回転数情報に基づい
て、適切なノック判定区間、例えばBTDC10℃A〜90℃A
が算出される。このようにノック判定区間が算出された
ならば、このノック判定区間の開始時刻に対応してタイ
マー割込みがかかるようにタイマーがセットされるよう
にする。次のステップI30では、気筒カウントがノック
判定の対象となる気筒にセットされ、ステップI40でメ
インルーチンにリターンされるようにする。
第5図はタイマー割込みルーチンを示すもので、ステッ
プT00でこのタイマー割込みルーチンがスタートされる
と、ステップT10でA/D入力ポートがセットされる。そし
て、次のステップT20でノック強度値Vが検出される。
ここで、このノック強度値Vとは、例えば第6図で示さ
れるようなノックセンサ11からの検出信号に基づくノッ
ク信号の極大値Vadj(j=1、2、3、…、n)と、こ
の極大値の中の最大値Vpeakである。このようにしてノ
ック強度値Vが検出されたならば、次のステップT30で
この検出値Vに基づいてノック判定が行われる。このス
テップT30では、例えば“Vad≧Vref"となった数CPLSを
カウントする。
ステップT40では検出されたVadの第1の平均化処理が行
われるもので、Vadの第1回目のなまし処理が次の式に
基づき実行される。
Vmadj=(Vmadj−1)+ {(Vadj)−(Vmadj−1)}/16 次のステップT50ではノック判定区間が終了したか否か
を判定しているもので、ノック判定区間が終了していな
ければステップT20に戻り、ノック判定区間が終了した
と判断されたならば、ステップT60に進んでノック判定
結果を出力する。
このステップT60では、ノック判定結果をポートにセッ
トし、この判定結果の情報をエンジン制御用マイクロコ
ンピュータ22に送る。このマイクロコンピュータ22で
は、この供給された情報に基づいてエンジンの点火時
期、燃料噴射量等を演算するものである。
ここで、ノックの判定は発生したノックの大きさが判別
できるようにして判定するもので、例えば前記“Vad≧V
ref"となった数を計数するCPLSの値に応じて判定する。
例えば 0≦CPLS≦1……ノックなし 2≦CPLS≦6……小ノック 7≦CPLS…………大ノック と判断するもので、この判断結果に対応した出力をポー
トにセットする。
次のステップT70では、ノックセンサ信号Vadの2回目の
なまし処理を、次のような式に基づいて行なう。
Vmean j=(Vmean j−1)+ {(Vmad)−(Vmean j−1)}/4 そしてステップT80でノック状態の検出処理が行われ、
ステップT90でA/Dポートの選択処理が行われるようにな
り、ステップTA00でメインルーチンにリターンされる。
第7図は第3図で示したメインルーチンのステップM40
におけるノック判定レベルの補正処理の詳細を示してい
るもので、この補正処理はステップM400からスタートさ
れる。そしてステップM401から前回の処理から所定の時
間が経過した否かを判定する。ここで、この所要期間は
例えば1秒に設定されるものであり、1秒の時間経過が
確認されたならばステップM402に進む。すなわち、この
ステップM402以降の処理が1秒毎に実行されるようにな
る。
上記ステップM402ではVpeakの分布の中央値V50が、所定
値Vminより大きいか否かを判定しているもので、もし大
きいと判断されたならば次のステップM403に進む。この
ステップM403では、エンジンの運転条件を観測している
もので、この運転条件が所定条件を満足しているか否か
を判定する。そして、運転条件が満足される状態である
と判断されたならばステップMM404に進む。ここで、運
転条件の所定条件としては、例えば次のような条件が同
時に連続して1秒以上成立していることとする。
a)1秒間の回転速度の変化率が500rpm/sec以内であ
る。
b)ノックコントロール領域内である。
c)エンジン回転数が800rpm以上で7000rpm以下であ
る。
ステップM404ではノック状態が大き過ぎないかどうかを
判断しているもので、例えば“CPHL>0"あるいは“A≧
Amax"のとき、ノック状態が大き過ぎると判断するよう
にしている。ここで、CPHLはノック信号に基づき検出さ
れるピークを計数する各気筒毎のノック検出用カウンタ
であり、Aはノック信号の分布の形状を表わすパラメー
タの1つであり、ノックが極端に大きくなったときに、
このAは異常に大きな値となる。すなわち、Aが異常に
大きい状態(A≧Amax)のときは、ノックが頻繁に発生
しているとみなせる。
このステップM404でノック状態が大きいと判断された場
合には次のステップM405に進み、現在処理している気筒
(対象気筒)のノック判定フラグがセットされているか
否かを判断する。このステップM405でノック判定フラグ
がセットされていると判断されたならばステップM406に
進み、全気筒のノック判定カウンタCKNKが所定数以下の
状態であるか否かを判定し、このステップM406でCKNKが
所定値以下と判定された場合、さらに前記ステップM405
でノック判定フラグがセットされていないと判定された
場合には、ステップM407に進む。このステップ407で
は、ノック判定レベルを下げる処理を行なう。例えばノ
ック判定レベルKCを所定量DKだけ小さくする。
また、前記ステップM404でノック状態が大きくないと判
定された場合には、ステップM408に進んで、ノック状態
が小さ過ぎないか否かを判断するもので、例えば“CPHL
<0"のときにノック状態が小さ過ぎると判断する。そし
て、ノック状態が小さ過ぎると判断されたならばステッ
プM409に進み、対象気筒のノックフラグがセットされて
いるか否かを判定し、ノックフラグがセットされている
ことが確認されたならばステップM410に進んで、判定レ
ベルを大きくする処理、例えば“KC←KC+DK"とする。
上記ステップM407およびM410でノック判定レベルの補正
が行われたならば、ステップM411に進んで、ノック判定
レベルの補正変数KCを、例えばKCminとKCmaxとの間の所
定範囲内にガードする。この場合のKCminおよびKCmax
は、例えばエンジン回転数に対応して読み出されるテー
ブルに設定されるようにすることが望ましい。
次にステップM412では、対象気筒のAフラグがセットさ
れているか否かを判定する。そして、Aフラグがセット
されていると判断されたならばステップM413に進み、ま
たセットされていないと判断されたならばステップM414
に進む。このステップM413およびM414では、それぞれA
フラグの内容に応じてAをDAだけ加算しまた減算する。
このようにしてAが補正されたならばステップM415に進
み、Aを所定範囲内にガードする。
ステップM416では全気筒の処理が終了したか否かを判断
し、終了していないと判断された場合は本ルーチンを終
了させ、また処理が終了したと判断されたときは、ステ
ップM417に進んでCPHL、Aフラグ、およびノックフラグ
をそれぞれクリアする。ステップM418では、上記ステッ
プM417の処理が全気筒終了したか否かを判定し、終了し
たことが確認されたならばステップM419に進み、全気筒
のノックカウンタCKNKをクリアする。そしてステップM4
20でこのルーチンが終了されるものである。
第8図は第5図で示したタイマー割込みルーチンにおけ
るステップT10の詳細な処理の流れを示しているもの
で、ステップT100からこの処理がスタートされる。そし
て、ステップT101で気筒別のA/DポートフラグXG1が
「1」になっているか否かを判断するもので、XG1が
「1」であることが確認されたならばステップT102に進
む。またXG1が「1」ではないときにはテップT103に進
む。そして、ステップT102ではA/DポートをYG1にセット
し、またステップT103ではA/DポートをYG4にセットする
もので、ステップT104でこのルーチンが終了される。
第9図は第5図で示したタイマー割込みルーチンにおけ
るステップT80の処理の流れを示したもので、ステップT
800でスタートされ、ステップT801でノック判定の結果
ノック有りと判定されたか否かを判断する。このステッ
プT801でノック有りと判定されたならばステップT802で
ノックフラグをセットし、さらにCKNKのインクリメント
が行われ、次のステップT803進む。ステップT801でノッ
ク無しと判定されたときは、そのままステップ803に進
む。
ステップT803では、今回取り込まれたVpeakがV50より大
きいか否かを判定し、Vpeakが大きいと判定されたとき
にはステップT804に進む。このステップT804では、レベ
ルVhを Vh=(A+D)×V50 となるように作成する。ここでAは第3図のステップM4
0で作成される変数であって、Dは予め設定される定数
で、エンジン回転数、Q×N、気筒等のテーブルとして
種々の値を持つようにしてもよいものである。そして、
ステップT805で上記Vhを所定値以下にガードする。
次のステップT806では、“V≧Vh"の判断を行ない、こ
れが満足されたならば次のステップT807に進む。このス
テップT807ではノック状態検出用のカウンタCPHL(気筒
別)をインクリメントする。上記ステップT806VhがVよ
り大きいと判定されたとき、およびステップT807の処理
が終了したときには、ステップT808に進む。そして、こ
のステップT808ではV50をDV50だけ大きくする。
前記ステップT803でVpeakがV50より小さいと判断された
ときにはステップT809に進み、“V<V50"の判断を行な
う。そして、VがV50より小さいと判断されたときには
ステップT810に進み、“A×V≦V50"の判断を行なう。
そして、A×VがV50より小さいと判断されたときに
は、次のステップT811に進み、ノック状態検出用カウン
タCPHLをデクリメントする。ステップT812ではV50をDV5
0だけ小さくする処理を行ない、次のステップT813で現
在処理を行なっている気筒のAフラグをセットする。
ステップT814では、DV50を次のように設定する。
DV50=|V−V50|/16 このようにV50が設定されたならば、次のステップT815
に進み、上記DV50を所定範囲内にガードしステップT816
でこの処理ルーチンが終了される。
第10図は第5図で示したタイマー割込みルーチンにおけ
るステップT90の処理を詳細に示したもので、ステップT
900でスタートされる。そして、ステップT901でVhが所
定値VG4以上であるか否かを判定し、VG4以上であると判
定されたならばステップT902に進む。このステップT902
では、気筒別A/DフラグXGが“0"であるか否かを判断
し、“0"と判断されたならばステップT903に進む。ステ
ップT903ではXG1を「1」にセットし、次のステップT90
4ではVmean、V50、およびVrefをそれぞれ1/4倍する。
上記ステップT901でVhがVG4より小さいと判断されたと
きには、ステップT905に進む。このステップT905では、
Vhが所定値VG1より小さいかどうかを判断しているもの
で、Vhが小さいと判断されたときはステップT906に進ん
で、XG1が「1」であるか否かを判定し、XG1が「1」で
あると判定されたならば次のステップT907に進む。この
ステップT907ではXG1を「0」にし、ステップT908でVme
an、V50、およびVrefを、それぞれ4倍する。
ステップT904およびT908それぞれでVmean、V50、および
Vrefが設定されたならばステップT909に進むもので、こ
のステップT909ではノック判定を無効にするためのディ
レーカウンタCDKPが、例えば「16」にセットされるよう
にする。
第11図は第5図で示したタイマー割込みルーチンのステ
ップT60の詳細な処理の流れを示しているもので、ステ
ップT600でスタートされたこのルーチンは、ステップT6
01でディレーカウンタCDKPの計数値が「−1」とされ
る。そして、次のステップT602では、上記カウンタCDKP
の計数値が「0」より小さいか否かを判定し、「0」以
下であると判定された場合はステップT603に進む。この
ステップT603ではCDKPを「0」に設定し、ステップT604
に進むようになるもので、このステップT604ではノック
判定結果に対応する出力ポートにセットされるようにす
る。また上記ステップT602でCDKPが「0」より大きい値
であると判定されたときには、ステップT605に進む。こ
のステップT605ではノック判定結果を無効にするため
に、ノック無しに対応する出力をポートにセットするよ
うになる。
すなわち、ノック検出信号の増幅率が切換えられた後
は、ステップT909で設定されたディレーカウンタCDKPの
設定計数値に対応する期間、すなわち16点火の間はノッ
ク判定結果が無効とされるようになるものである。
ここで、このようにノック検出信号の増幅率が切換えら
れた後、所定期間の間ノック判定結果を無効とする理由
を以下に述べる。
増幅回路12の増幅率は温度特性等によって増幅回路独自
の変化をするようになり、例えば本来1/2倍であるべき
増幅率が0.4倍あるいは0.6倍等のようにばらつくように
なる。したがって、増幅回路の増幅率を1倍から1/2倍
に切り換えたつもりでノック信号Vmeanを補正し、このV
meanに基づいてノック判定動作を実行すると、このVmea
nが真値に落ちつくまでの間ノック検出をミスし、また
ノイズをノック発生と誤検出するようになる。
第12図はノックセンサからの信号が供給される増幅回路
12の増幅率を切換えた後の増幅率の状態を示しているも
ので、この増幅率を切換えた後の増幅率が中心値(例え
ば1/2倍)より大きかった場合(例えば3/4倍)の例を示
している。すなわち、a点で増幅率の切替えが行われた
とすると、実際のノック信号値Vmeanは3/4倍のb点に換
わるが、演算する際には増幅率が1/2倍となったものと
判断して演算するようになり、演算上のVmeanはc点で
示す値となってしまう。
このため、本来このVmeanに基づいて作成されるように
なるノック判定レベルVrefは、実際に増幅回路12から得
られるノックセンサ信号に比較して過少の状態となり、
ノイズ信号をノック信号と誤検出するようになる。
ここで、実際にノックが発生したときに、これを検出ミ
スしたとしても、一般的には内燃機関の点火時期をゆっ
くり進角するようになり、したがってノックはあまり大
きくならない。しかし、ノイズをノックと誤って検出し
た場合には、この誤りノック検出毎に点火時期が遅角さ
れるように制御され、短時間の間に大幅に遅角されるよ
うになる。その結果、大幅なトルクロスが生じるように
なる。したがって、ノック検出信号の増幅率が切換えら
れた後、第12図の誤検出が生じる所定期間の間ノック判
定結果を無効とすることによって、ノックと誤検出する
ことによる大幅なトルクロスを防止する。
上記実施例にあっては、ノック判定を無効にする期間を
点火回数によって設定するようにしたが、これは時間に
よってその期間を設定するようにしてもよい。また、実
施例ではノック判定の無効化の機能をノック検出用マイ
クロコンピュータ21に割付けるようにした。しかし、こ
れはエンジン制御用のマイクロコンピュータ22に割付け
るようにしてもよい。すなわち、増幅率が切換えられた
とする情報を、ノック検出用のマイクロコンピュータ21
からエンジン制御用マイクロコンピュータ22に送り、こ
のマイクロコンピュータ22内で、例えばノックによる進
角、遅角の制御を一時的に停止させるように構成すれば
よいものである。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、内燃機関の運転状態に
対応して増幅率切換え手段により増幅手段の増幅率が切
換え制御され、この増幅率の切換えに同期して増幅率同
期ノック判定レベル補正手段により、増幅手段の増幅率
が大きくなると前記ノック判定レベルを大きく、増幅率
が小さくなると前記ノック判定レベルを小さく補正する
から、ノックセンサ信号レベルが小さいときにおけるノ
ック判定精度を落とすことなく、ノックセンサ信号レベ
ルが大きいときのデジタル信号ビット数を少なくするこ
とができて、ノック判定処理を実行するためのRAM容量
を小さくすることができると共に処理時間も短くするこ
とができる。そして、ノックセンサからの検出信号を増
幅率の切換え制御される増幅回路を介して取出し、この
ノック信号に基づいてエンジン制御を実行させるような
場合、上記増幅率の切換え時に増幅率が所定値の状態で
切換えられないような場合にあっても、特にノイズ等を
誤ってノックと判定し制御されることが確実に阻止でき
るものであり、精度の高い安定した内燃機関の制御が実
行できるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る内燃機関のノック制御装置を説
明する概略的な構成図、第2図はこの発明の一実施例に
係る装置の構成説明図、第3図は上記装置のノック制御
用マイクロコンピュータのメインルーチを説明するフロ
ーチャート、第4図および第5図はそれぞれ上記マイク
ロコンピュータの外部割込みルーチンおよびタイマー割
込みルーチンを示すフローチャート、第6図はノック信
号の状態を示す図、第7図乃至第11図はそれぞれ上記割
込みルーチンにおける処理をさらに詳細に説明するフロ
ーチャート、第12図はノック検出信号を増幅する増幅回
路の増幅率を切換えたときの出力信号の変化の状態を示
している図である。 11……ノックセンサ、12……増幅回路、13……増幅率切
換え手段、14……ノック判定レベル作成手段、15……ノ
ック判定手段、16……制御量演算手段、18……内燃機
関、21……ノック制御用マイクロコンピュータ、22……
エンジン制御用マイクロコンピュータ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関で発生されるノックを検出するノ
    ックセンサと、 このノックセンサで検出されたノック信号を増幅する、
    増幅率が複数段に切換え制御されるようにした増幅手段
    と、 ノック判定レベルVerfを作成するノック判定レベル作成
    手段と、 上記増幅手段から出力されたノック信号に基づき得られ
    るノック強度値Vと上記作成されたノック判定レベルVr
    efとを比較し、この比較結果に基づいてノックの有無を
    判定するノック判定手段と、 上記内燃機関の運転状態に対応して制御され、上記増幅
    手段の増幅率を切換え制御する増幅率切換え手段と、 この増幅率切換え手段からの指令によって上記増幅手段
    の増幅率が切換え制御されてから、所定の期間上記ノッ
    ク判定手段からの判定出力を無効にするノック判定無効
    化手段とを具備し、 上記ノック判定手段からの判定結果に基づいて、上記内
    燃機関のノック制御要因を制御するようにしたことを特
    徴とする内燃機関のノック制御装置。
  2. 【請求項2】上記ノック判定無効化手段でノック判定出
    力を無効化する所定期間は、上記内燃期間の点火回数に
    よって設定されるようにした特許請求の範囲第1項記載
    の内燃機関のノック制御装置。
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JPH04224260A (ja) * 1990-12-26 1992-08-13 Nippondenso Co Ltd 内燃機関の燃焼状態検出装置

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