JPH07116820A - 吸引鋳造方法及び装置 - Google Patents

吸引鋳造方法及び装置

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JPH07116820A
JPH07116820A JP28433693A JP28433693A JPH07116820A JP H07116820 A JPH07116820 A JP H07116820A JP 28433693 A JP28433693 A JP 28433693A JP 28433693 A JP28433693 A JP 28433693A JP H07116820 A JPH07116820 A JP H07116820A
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JP
Japan
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mold
molten metal
snout
casting
suction
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Pending
Application number
JP28433693A
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English (en)
Inventor
Noboru Demukai
登 出向井
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】吸引鋳造法において、鋳型への溶湯の充填を勢
い良く行ない得て湯回りを良好とし、更にガスの巻込み
による欠陥を生ぜしめないようにする。 【構成】鋳型28の湯口36から延び出させた金属溶湯
の吸引用のスノート38の先端に金属製の栓体40を設
けて密閉した上、鋳型28及びスノート38内部を実質
上真空に吸引保持し、その状態でスノート38先端を金
属溶湯18中に浸漬して栓体40を溶融させると同時に
金属溶湯18を鋳型28内に吸引する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は吸引鋳造方法及びその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】金属の
鋳造方法として従来一般的に用いられている方法は、鋳
型の内部に金属溶湯を自然に落下させて鋳型の成形部に
溶湯を充填する方法である。しかしながらこの方法の場
合、成形部への溶湯の充填の勢いが十分でなく、このた
め薄肉部分への溶湯の回りが不十分であったり、或いは
溶湯の流れの乱れによってガスを巻込み、そのまま固化
してしまい鋳造欠陥を生ぜしめるといった問題がある。
【0003】吸引鋳造法はこれを改善すべく案出された
もので、主にロストワックス法による精密鋳造に用いら
れている。この吸引鋳造方法では鋳型内部に負圧を導
き、そして鋳型内部と外部との圧力差によって金属溶湯
を鋳型内部に吸い上げ、鋳造を行なう。この吸引鋳造方
法は、溶湯の注入を速やかに且つ静かに行なうことがで
き、湯回り性に優れ、鋳物の内部品質も良好である等の
利点を有している。
【0004】しかしながら従来の吸引鋳造の場合、鋳型
内に空気又は不活性ガスが存在した状態で鋳造を行なう
もので、鋳型の内外の圧力差はせいぜい200Torr
程度であり、このため製品形状によっては尚溶湯の湯回
りが十分でない場合も生じる。
【0005】また鋳型内部に空気又は不活性ガスが存在
した状態で鋳込を行なうため、場合によって鋳込時に鋳
型内のガスを巻き込んでガスブロー欠陥を発生させる問
題もある。この現象は鋳込の勢いを強くしたときに助長
される。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の第一の発明は吸引鋳造方法に係るもので、鋳型内部を
減圧として金属溶湯を該鋳型内部に吸引し、鋳造する吸
引鋳造方法において、該鋳型の湯口から延び出させた金
属溶湯の吸引用のスノートの先端に金属製の栓体を設け
て密閉した上、該鋳型及びスノートの内部を実質上真空
に吸引保持し、その状態で該スノート先端を金属溶湯中
に浸漬して該栓体を溶融させると同時に該金属溶湯を該
鋳型内に吸引することを特徴とする(請求項1)。
【0007】また本願の別の発明は吸引鋳造装置に係る
もので、(イ)内部に鋳型を収納した状態で昇降可能且
つ内部を実質上真空状態に保持可能な密閉容器と、
(ロ)該密閉容器の開口を通じて前記鋳型内部に気密に
連通し且つ該密閉容器より下方に延び出した溶湯吸引用
のスノートと、(ハ)該スノートの先端開口部に装着さ
れて該開口部を密閉すると共に前記金属溶湯への浸漬時
に溶融する栓体とを有することを特徴とする(請求項
2)。
【0008】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、鋳型内部に溶湯を吸引するためのスノートの先端に
金属栓体を装着して鋳型内部を減圧するものであり、従
って鋳型内部を1Torr以下の実質上真空状態に吸引
保持することができる。
【0009】而して本方法では、このスノート先端を溶
湯中に突入浸漬させたときに栓体を溶融させ、スノート
先端の開口部を開放させる。このとき鋳型の内部と外部
との間には大きな圧力差、即ち760Torrに近い圧
力差が生じるので、溶湯は勢い良く吸引され鋳型内部に
充填される。
【0010】従って薄肉部への溶湯の湯回りも十分であ
る。また本発明では実質上真空状態のもとで鋳型内部へ
の鋳込を行なうため、勢い良く溶湯を注入したときにガ
スを巻き込む恐れが無く、ガス巻込みによる鋳造欠陥を
生ぜしめない特長を有する。
【0011】請求項2の装置においては、密閉容器内部
に鋳型を収納し且つスノート先端の開口部に栓体を装着
した状態で容器内部を真空吸引し、その状態で密閉容器
を降下させると、スノート先端が金属溶湯中に浸漬され
て栓体が溶融し、これによりスノート先端の開口部が開
放されて同部より溶湯が勢い良く鋳型内部に吸い上げら
れる。
【0012】本発明の装置によれば、請求項1の方法を
良好に実施することができ、ガス巻込みの無いまた薄肉
部にも十分に溶湯の充填された良好な製品を得ることが
できる。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10はコールドクルーシブル方
式のレビテーション溶解炉である。この溶解炉10は、
水冷銅るつぼ12の外側に高周波誘導加熱コイル14を
配したもので、連続的に送られて来る供給材16を高周
波誘導加熱コイル14により誘導加熱し、溶解させる。
【0014】このとき金属の溶湯18は、表層部に惹起
される電流による磁界とるつぼ壁部に発生する電流によ
る磁界とが互いに逆位相となることから、それらの間に
生ずる反発力、即ちローレンツ斥力によってるつぼ壁部
から離れた状態となる。即ち金属溶湯18がるつぼ内壁
面から離間し、浮遊状態となる。
【0015】溶解炉10の上側にはスリーブ20が配置
されている。スリーブ20にはAr等の不活性ガスの導
入孔21が設けられている。スリーブ20の内部には、
密閉容器を成すチャンバー22がその上端開口より嵌入
されている。
【0016】チャンバー22の内部空間は減圧室24と
されており、この減圧室24が吸引孔26に連通させら
れている。チャンバー22の内部には多孔質セラミック
シェル鋳型28が収納されている。この鋳型28は押え
30によって浮上り防止されている。
【0017】この鋳型28は、内部に複数の製品成形部
32と各成形部32に溶湯を導くためのスプルー34と
を備えており、また下端部には湯口36が形成されてい
る。
【0018】一方チャンバー22の底部には溶湯吸引用
のパイプ、即ちスノート38が下向きに突設されてい
る。スノート38はチャンバー22内部の鋳型28の湯
口36に気密に連絡されており、また下端には栓体40
が装着され、同部が密閉されている。即ちスノート38
及び鋳型28内部が、栓体40にてチャンバー22外部
と遮断状態とされている。
【0019】次にこの装置を用いてTi合金の精密鋳造
例について詳説する。本例では溶融Ti合金との反応を
防止するため、スノート38として純Ti製のものを用
い、その先端にAl製の栓体40を嵌込装着した。
【0020】そして栓体40装着後、チャンバー22内
に約1000℃に加熱したセラミックシェル鋳型28を
セットし、チャンバー22内を約1Torrの真空に減
圧した。この状態でチャンバー22を降下させ、スノー
ト38先端を溶湯18中に突入させた。
【0021】スノート先端の栓体40は、溶湯18への
突入直後に溶融し、これと同時に溶湯18が約760T
orrの大きな差圧に基づいて鋳型28の内部に勢い良
く吸い上げられ、充填された。このとき、鋳型28の内
部にはガスが実質上存在していないため、鋳型28内部
への溶湯注入時にガスの巻込みは生じなかった。
【0022】本例の方法では、溶湯18が大きな差圧で
勢い良く鋳型28内部に注入されるため、極めて薄い
(例えば0.5mm以下)製品でも完全に湯が回り、高
い良品率(95%以上)が得られた。
【0023】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば図2に示しているように鋳
型として分解可能な金型42を用い、この金型42の内
部に所定の製品、例えばエンジンバルブの成形部44を
形成するとともに、成形部44に連通する状態で真空吸
引孔46を形成し、同成形部44を真空状態として成形
部44内に溶湯を吸引して鋳造を行なうようにすること
もできる。また本発明は種々の金属の鋳造に際して適用
可能である等、その主旨を逸脱しない範囲において、種
々変更を加えた態様で構成・実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である鋳造装置の図である。
【図2】本発明の他の実施例における鋳型の図である。
【符号の説明】
10 溶解炉 18 金属溶湯 22 チャンバー 26 吸引孔 28 セラミックシェル鋳型 32 成形部 36 湯口 38 スノート 40 栓体 42 金型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型内部を減圧として金属溶湯を該鋳型
    内部に吸引し、鋳造する吸引鋳造方法において該鋳型の
    湯口から延び出させた金属溶湯の吸引用のスノートの先
    端に金属製の栓体を設けて密閉した上、該鋳型及びスノ
    ートの内部を実質上真空に吸引保持し、その状態で該ス
    ノート先端を金属溶湯中に浸漬して該栓体を溶融させる
    と同時に該金属溶湯を該鋳型内に吸引することを特徴と
    する吸引鋳造方法。
  2. 【請求項2】 (イ)内部に鋳型を収納した状態で昇降
    可能且つ内部を実質上真空状態に保持可能な密閉容器
    と、(ロ)該密閉容器の開口を通じて前記鋳型内部に気
    密に連通し且つ該密閉容器より下方に延び出した溶湯吸
    引用のスノートと、(ハ)該スノートの先端開口部に装
    着されて該開口部を密閉すると共に前記金属溶湯への浸
    漬時に溶融する栓体とを有することを特徴とする吸引鋳
    造装置。
JP28433693A 1993-10-19 1993-10-19 吸引鋳造方法及び装置 Pending JPH07116820A (ja)

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JP28433693A JPH07116820A (ja) 1993-10-19 1993-10-19 吸引鋳造方法及び装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109702169A (zh) * 2018-03-08 2019-05-03 边仁杰 气缸压铸装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109702169A (zh) * 2018-03-08 2019-05-03 边仁杰 气缸压铸装置

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