JPH07116436B2 - ケイ素化合物安定剤及び有機重合体安定化組成物 - Google Patents
ケイ素化合物安定剤及び有機重合体安定化組成物Info
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- JPH07116436B2 JPH07116436B2 JP62108774A JP10877487A JPH07116436B2 JP H07116436 B2 JPH07116436 B2 JP H07116436B2 JP 62108774 A JP62108774 A JP 62108774A JP 10877487 A JP10877487 A JP 10877487A JP H07116436 B2 JPH07116436 B2 JP H07116436B2
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- C07F9/02—Phosphorus compounds
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- C07F9/6564—Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having phosphorus atoms, with or without nitrogen, oxygen, sulfur, selenium or tellurium atoms, as ring hetero atoms
- C07F9/6571—Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having phosphorus atoms, with or without nitrogen, oxygen, sulfur, selenium or tellurium atoms, as ring hetero atoms having phosphorus and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
- C07F9/6574—Esters of oxyacids of phosphorus
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、分子中に芳香族亜リン酸エステル又はホスホ
ン酸エステル官能基、及び立体障害アミン官能基を含有
する、有機重合体の安定剤として使用されるケイ素化合
物に係る。本発明は、かかるケイ素化合物の製法、及び
有機重合体と共に、該ケイ素化合物の少なくとも1を安
定剤として作用する量で含有してなる有機重合体安定化
組成物に係る。
ン酸エステル官能基、及び立体障害アミン官能基を含有
する、有機重合体の安定剤として使用されるケイ素化合
物に係る。本発明は、かかるケイ素化合物の製法、及び
有機重合体と共に、該ケイ素化合物の少なくとも1を安
定剤として作用する量で含有してなる有機重合体安定化
組成物に係る。
ポリオレフィン及びポリジエンの如き有機重合体は、大
気中にさらされることにより、特に紫外線の作用によっ
て経時的に劣化されることは公知である。
気中にさらされることにより、特に紫外線の作用によっ
て経時的に劣化されることは公知である。
この劣化は、重合体の物理特性の低下、たとえば最大引
張強さ、たわみ性の低下によるものであり、メルトイン
デックスの変化を伴う。
張強さ、たわみ性の低下によるものであり、メルトイン
デックスの変化を伴う。
かかる劣化を緩和するため、通常、当分野では、ベンゾ
トリアゾール、ベンゾフェノン及びニッケル錯体の如き
少量の安定剤化合物を有機重合体に混入している。さら
に、この目的のために、立体障害アミン基を含有する有
機化合物、たとえば2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
から誘導される化合物(米国特許第3,640,928号に開
示)も使用される。
トリアゾール、ベンゾフェノン及びニッケル錯体の如き
少量の安定剤化合物を有機重合体に混入している。さら
に、この目的のために、立体障害アミン基を含有する有
機化合物、たとえば2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
から誘導される化合物(米国特許第3,640,928号に開
示)も使用される。
特開昭61-56,187号には、立体障害アミン官能基と共
に、分子内に加水分解可能なケイ酸官能基を含有する安
定剤化合物が開示されている。これら安定剤は、有機重
合体の安定化の際、ケイ酸官能基に対応して加水分解さ
れ、これにより生成するシラノール基は、相互に又は固
状支持体又は安定化されるべき有機重合体と反応して、
有機重合体内に安定して残留する複雑な構造を形成す
る。
に、分子内に加水分解可能なケイ酸官能基を含有する安
定剤化合物が開示されている。これら安定剤は、有機重
合体の安定化の際、ケイ酸官能基に対応して加水分解さ
れ、これにより生成するシラノール基は、相互に又は固
状支持体又は安定化されるべき有機重合体と反応して、
有機重合体内に安定して残留する複雑な構造を形成す
る。
特開昭61-155,391号には、一価又は多価の脂肪族アルコ
ールを、アルコキシシラン官能基及び立体障害アミン官
能基を含有する化合物と反応させることにより得られる
有機重合体用安定剤化合物が開示されている。このよう
にして得られた安定剤化合物は、高い熱安定性以外に
も、容易に分散されること及び他の有機重合体に対する
適合性に由来する特性を示す。
ールを、アルコキシシラン官能基及び立体障害アミン官
能基を含有する化合物と反応させることにより得られる
有機重合体用安定剤化合物が開示されている。このよう
にして得られた安定剤化合物は、高い熱安定性以外に
も、容易に分散されること及び他の有機重合体に対する
適合性に由来する特性を示す。
さらに、当分野では、芳香族亜リン酸エステル及びホス
ホン酸エステルが有機重合体に対して安定剤効果を発揮
することも公知である。特に、これらの化合物は、立体
障害フェノール系抗酸化剤と併用される際、有機重合体
の酸化分解を緩和し、しばしば相乗効果を示す。これに
対し、立体障害アミンと芳香族亜リン酸エステル又はホ
スホン酸エステルとでなる安定剤系による有機重合体の
安定化では、必ずしも格別有利な結果は得られていな
い。
ホン酸エステルが有機重合体に対して安定剤効果を発揮
することも公知である。特に、これらの化合物は、立体
障害フェノール系抗酸化剤と併用される際、有機重合体
の酸化分解を緩和し、しばしば相乗効果を示す。これに
対し、立体障害アミンと芳香族亜リン酸エステル又はホ
スホン酸エステルとでなる安定剤系による有機重合体の
安定化では、必ずしも格別有利な結果は得られていな
い。
発明者らは、同一分子内に立体障害アミン官能基及び芳
香族亜リン酸エステル又はホスホン酸エステル官能基を
含有する新規な種類のケイ素化合物であって、有機重合
体(特にポリオレフィン及びポリジエン)の安定化にお
いて、予測できないほど強く、上記2種類の官能基の含
量に基いて予想されるものよりも強い作用を発揮するケ
イ素化合物安定剤を見出し、本発明に至った。これらの
ケイ素化合物安定剤は、一般に、良好な流動性、無臭性
の無色化合物の外観を有し、非常に長い保存性を有す
る。これらは、さらに有機重合体に対して完全に相溶性
を示し、かかる重合体から実質的に抽出されない。
香族亜リン酸エステル又はホスホン酸エステル官能基を
含有する新規な種類のケイ素化合物であって、有機重合
体(特にポリオレフィン及びポリジエン)の安定化にお
いて、予測できないほど強く、上記2種類の官能基の含
量に基いて予想されるものよりも強い作用を発揮するケ
イ素化合物安定剤を見出し、本発明に至った。これらの
ケイ素化合物安定剤は、一般に、良好な流動性、無臭性
の無色化合物の外観を有し、非常に長い保存性を有す
る。これらは、さらに有機重合体に対して完全に相溶性
を示し、かかる重合体から実質的に抽出されない。
上述の如く、本発明は、同一分子内に、立体障害アミン
官能基及び芳香族亜リン酸エステル又はホスホン酸エス
テル官能基を含有する有機重合体用ケイ素化合物安定剤
であって、 (a)一般式 (式中、Rは炭素数1ないし6、好ましくは炭素数3の
直鎖状又は分枝状アルキレン基であり、R1及びR2は、同
一又は相互に異なるものであって、メチル基又はエチル
基である)で表される2,2,6,6−テトラメチル−ピペリ
ジニル−4−オキシアルキレン−γ−アルキル−ジ−
(オキシアルキル)−シラン、 (b)一般式 HO-R3‐OH (式中、R3は炭素数4ないし12、好ましくは炭素数6の
直鎖状又は分枝状アルキレン基又はシクロアルキレン基
である)で表される脂肪族二価アルコール、 (c)一般式 R4‐OH (式中、R4は炭素数1ないし10、好ましくは炭素数4の
直鎖状又は分枝状アルキル基である)で表される脂肪族
一価アルコール、及び (d)(i)一般式 (式中、R5及びR6はフェニル基であり、R7はフェニル基
又はフェノキシ基である)で表される亜リン酸エステル
又はホスホン酸エステル、 (ii)上記(i)の一般式においてR5及びR6が相互に結
合してフェニレン基を形成し、R7がフェキシ基である亜
リン酸エステル又はホスホン酸エステル、及び (iii)式 で表される芳香族ジ亜リン酸エステル、 の中から選ばれる芳香族亜リン酸エステル、ホスホン酸
エステル又はジ亜リン酸エステル、 を、前記化合物(a)1モル当り、化合物(b)1ない
し1.5モル、化合物(c)0ないし1モル及び化合物
(d)0.5ないし1モルの量で相互に反応させることに
より生成されてなるケイ素化合物安定剤に係る。
官能基及び芳香族亜リン酸エステル又はホスホン酸エス
テル官能基を含有する有機重合体用ケイ素化合物安定剤
であって、 (a)一般式 (式中、Rは炭素数1ないし6、好ましくは炭素数3の
直鎖状又は分枝状アルキレン基であり、R1及びR2は、同
一又は相互に異なるものであって、メチル基又はエチル
基である)で表される2,2,6,6−テトラメチル−ピペリ
ジニル−4−オキシアルキレン−γ−アルキル−ジ−
(オキシアルキル)−シラン、 (b)一般式 HO-R3‐OH (式中、R3は炭素数4ないし12、好ましくは炭素数6の
直鎖状又は分枝状アルキレン基又はシクロアルキレン基
である)で表される脂肪族二価アルコール、 (c)一般式 R4‐OH (式中、R4は炭素数1ないし10、好ましくは炭素数4の
直鎖状又は分枝状アルキル基である)で表される脂肪族
一価アルコール、及び (d)(i)一般式 (式中、R5及びR6はフェニル基であり、R7はフェニル基
又はフェノキシ基である)で表される亜リン酸エステル
又はホスホン酸エステル、 (ii)上記(i)の一般式においてR5及びR6が相互に結
合してフェニレン基を形成し、R7がフェキシ基である亜
リン酸エステル又はホスホン酸エステル、及び (iii)式 で表される芳香族ジ亜リン酸エステル、 の中から選ばれる芳香族亜リン酸エステル、ホスホン酸
エステル又はジ亜リン酸エステル、 を、前記化合物(a)1モル当り、化合物(b)1ない
し1.5モル、化合物(c)0ないし1モル及び化合物
(d)0.5ないし1モルの量で相互に反応させることに
より生成されてなるケイ素化合物安定剤に係る。
本発明によるケイ素化合物安定剤の1つの種類は、一般
式 (式中、R、R1、R3、R4及びR7は前記と同意義である)
で表される。
式 (式中、R、R1、R3、R4及びR7は前記と同意義である)
で表される。
これら化合物は、一般に化合物(a)、(b)、(c)
及び(d)(ただし、(d)は上記(i)の芳香族亜リ
ン酸エステル又は芳香族ホスホン酸エステルである)を
モル比約1:1:1:0.5で反応させることにより得られる。
及び(d)(ただし、(d)は上記(i)の芳香族亜リ
ン酸エステル又は芳香族ホスホン酸エステルである)を
モル比約1:1:1:0.5で反応させることにより得られる。
本発明によるケイ素化合物安定剤の他の種類は一般式 (式中、R、R1、R3、R4及びR7は前記と同意義である)
で表される。
で表される。
これらケイ素化合物は、一般に化合物(a)、(b)、
(c)及び(d)(ただし、(d)は上記(i)の芳香
族亜リン酸エステル又は芳香族ホスホン酸エステルであ
る)をモル比約1:1.5:1:1で反応させることにより得ら
れる。
(c)及び(d)(ただし、(d)は上記(i)の芳香
族亜リン酸エステル又は芳香族ホスホン酸エステルであ
る)をモル比約1:1.5:1:1で反応させることにより得ら
れる。
本発明によるケイ素化合物安定剤の他の種類は、一般式 (式中、R、R1、R3は前記と同意義である)で表され
る。
る。
これらケイ素化合物は、一般に化合物(a)、(b)及
び(d)(ただし、(d)は上記(ii)の亜リン酸エス
テルである)をモル比約1:1.5:1で反応させることによ
り得られる。
び(d)(ただし、(d)は上記(ii)の亜リン酸エス
テルである)をモル比約1:1.5:1で反応させることによ
り得られる。
本発明によるケイ素化合物安定剤のさらに他の種類は、
一般式 (式中、R、R1、R3及びR4は前記と同意義である)で表
される。
一般式 (式中、R、R1、R3及びR4は前記と同意義である)で表
される。
これらケイ素化合物は、一般に化合物(a)、(b)、
(c)及び(d)(ただし、(d)は上記(iii)のジ
亜リン酸エステルである)をモル比約1:1:1:0.5で反応
させることにより得られる。
(c)及び(d)(ただし、(d)は上記(iii)のジ
亜リン酸エステルである)をモル比約1:1:1:0.5で反応
させることにより得られる。
本発明によるケイ素化合物安定剤の製法は、本質的に、
エステル交換反応条件下、エステル交換触媒の存在下で
化合物(a)、(b)、(c)及び(d)を相互に反応
させることを包含するものである。
エステル交換反応条件下、エステル交換触媒の存在下で
化合物(a)、(b)、(c)及び(d)を相互に反応
させることを包含するものである。
しかしながら、実施の際の好適な1具体例では、まずエ
ステル交換触媒の存在下、窒素雰囲気中、反応副生物と
して生成するメタノール又はエタノールを連続して除去
しながら操作して、化合物(a)、(b)及び(c)を
上記モル比で反応させる。この目的に適する触媒はアル
カリ金属アルコキシドであり、反応混合物中、0.01ない
し1重量%の量で使用される。この目的に適する温度は
一般に80ないし120℃であり、反応時間は1ないし6時
間である。
ステル交換触媒の存在下、窒素雰囲気中、反応副生物と
して生成するメタノール又はエタノールを連続して除去
しながら操作して、化合物(a)、(b)及び(c)を
上記モル比で反応させる。この目的に適する触媒はアル
カリ金属アルコキシドであり、反応混合物中、0.01ない
し1重量%の量で使用される。この目的に適する温度は
一般に80ないし120℃であり、反応時間は1ないし6時
間である。
このようにして得られた反応混合物に、上述の如きモル
割合の化合物(d)を添加し、上記第1反応工程と同じ
反応条件下、ただし減圧下(たとえば約1トル(133.32
Pa))に維持して、反応副生物として生成するフェノー
ルを連続して除去しながら反応させる。この第2反応工
程は、一般に反応時間1ないし2時間程度を要する。
割合の化合物(d)を添加し、上記第1反応工程と同じ
反応条件下、ただし減圧下(たとえば約1トル(133.32
Pa))に維持して、反応副生物として生成するフェノー
ルを連続して除去しながら反応させる。この第2反応工
程は、一般に反応時間1ないし2時間程度を要する。
反応終了後、得られたケイ素化合物を、二酸化炭素ガス
又は酢酸による中和によって触媒から精製する。
又は酢酸による中和によって触媒から精製する。
たとえば反応生成物の回収にあたり、反応混合物を炭化
水素溶媒で希釈して、エステル交換反応触媒に由来する
アルカリ塩の除去を容易なものとし、ついでこの塩を
過又は遠心分離により除去する。ついで、炭化水素溶媒
を留去し、蒸発残渣としてケイ素化合物を回収する。
水素溶媒で希釈して、エステル交換反応触媒に由来する
アルカリ塩の除去を容易なものとし、ついでこの塩を
過又は遠心分離により除去する。ついで、炭化水素溶媒
を留去し、蒸発残渣としてケイ素化合物を回収する。
このようにして得られたケイ素化合物は上述の構造を示
すか、あるいは調製の際、より複雑な構造を有する少量
の化合物が生成されるため、上述の構造により代表され
る場合もある。かかる少量の化合物を含む場合にも、有
機重合体の安定剤としては有効であるため、他の反応生
成物から分離する必要はない。
すか、あるいは調製の際、より複雑な構造を有する少量
の化合物が生成されるため、上述の構造により代表され
る場合もある。かかる少量の化合物を含む場合にも、有
機重合体の安定剤としては有効であるため、他の反応生
成物から分離する必要はない。
いずれの場合にも、本発明のケイ素化合物は多少粘稠な
油としての物理性を有するものであり、被安定化有機重
合体に直接添加できる。
油としての物理性を有するものであり、被安定化有機重
合体に直接添加できる。
さらに、かかるケイ素化合物安定剤は有機重合体に対し
て完全に相溶性であり、重合体内に安定して保持され、
この重合体に等量の立体障害アミン及び芳香族亜リン酸
エステルが別々に添加される際に得られるものよりも大
きい安定性を付与できる。
て完全に相溶性であり、重合体内に安定して保持され、
この重合体に等量の立体障害アミン及び芳香族亜リン酸
エステルが別々に添加される際に得られるものよりも大
きい安定性を付与できる。
本発明のケイ素化合物安定剤によれば、有機重合体を安
定化でき、特にポリプロピレン、ポリブタジエン及び高
密度及び低密度ポリエチレンの如きオレフィン及びジオ
レフィンのホモ重合体及び共重合体を安定化しうる。
定化でき、特にポリプロピレン、ポリブタジエン及び高
密度及び低密度ポリエチレンの如きオレフィン及びジオ
レフィンのホモ重合体及び共重合体を安定化しうる。
本発明による重合体安定化組成物は、有機重合体と共
に、少なくとも1のケイ素化合物安定剤を含有してな
り、窒素含量(立体障害アミン官能基に由来する)0.00
5ないし0.2重量%、リン含量(芳香族亜リン酸エステル
又はホスホン酸エステル官能基に由来する)0.01ないし
0.4重量%を有する組成物である。
に、少なくとも1のケイ素化合物安定剤を含有してな
り、窒素含量(立体障害アミン官能基に由来する)0.00
5ないし0.2重量%、リン含量(芳香族亜リン酸エステル
又はホスホン酸エステル官能基に由来する)0.01ないし
0.4重量%を有する組成物である。
本発明を限定することなく説明するために、以下にいく
つかの実施例を例示する。
つかの実施例を例示する。
実施例1 窒素導入管、リービッヒ冷却器、蒸留生成物回収用フラ
スコ及び攪拌機を具備するフラスコ(100ml)に、2,2,
6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシプロピ
ル−γ−メチルジメトキシシラン(12.8g;40.26ミリモ
ル)、n−ブタノール(3.68ml;40.26ミリモル)、ヘキ
サンジオール(4.75g;40.26ミリモル)及び30重量%メ
タノール溶液としたナトリウムメトキシド(0.06g:0.3
重量%)を充填した。
スコ及び攪拌機を具備するフラスコ(100ml)に、2,2,
6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシプロピ
ル−γ−メチルジメトキシシラン(12.8g;40.26ミリモ
ル)、n−ブタノール(3.68ml;40.26ミリモル)、ヘキ
サンジオール(4.75g;40.26ミリモル)及び30重量%メ
タノール溶液としたナトリウムメトキシド(0.06g:0.3
重量%)を充填した。
フラスコに窒素流を非常にゆるやかに供給しながら、10
5℃に恒温制御した油浴に浸漬し、内容物を1時間連続
攪拌した、この間、フラスコから少量のブタノールと共
にメタノールを除去した。この時間の経過時、フラスコ
に亜リン酸トリフェルエステル(5.25ml;6.24g;20.13ミ
リモル)を添加し、温度105℃、大気圧下で30分間反応
を行ない、ついで減圧下(約1トル)で40分間反応を行
なった。この時間の経過後、冷却器内でフェノールを完
全に集めた。フラスコ内に収容されている生成物のIR分
析では、ヒドロキシル基が完全に消失されていることを
示した。
5℃に恒温制御した油浴に浸漬し、内容物を1時間連続
攪拌した、この間、フラスコから少量のブタノールと共
にメタノールを除去した。この時間の経過時、フラスコ
に亜リン酸トリフェルエステル(5.25ml;6.24g;20.13ミ
リモル)を添加し、温度105℃、大気圧下で30分間反応
を行ない、ついで減圧下(約1トル)で40分間反応を行
なった。この時間の経過後、冷却器内でフェノールを完
全に集めた。フラスコ内に収容されている生成物のIR分
析では、ヒドロキシル基が完全に消失されていることを
示した。
フラスコ内容物をイソオクタン4容で希釈し、フラスコ
にドライアイスの小片を添加した。
にドライアイスの小片を添加した。
これにより白色の固状物(炭酸ナトリウム)が沈殿し、
これを去した。
これを去した。
得られた液から減圧フラッシングにより溶媒を除去し
て、無色の液状生成物19.09gを得た。元素分析では、こ
の生成物は下記の結果を示した。
て、無色の液状生成物19.09gを得た。元素分析では、こ
の生成物は下記の結果を示した。
C:64.7(重量%),H:9.1,N:2.7,P:3.3 この生成物は、熱重量分析で高度に安定であることを示
すものであり、基本的には下記構造式で表される 実施例2 2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシプ
ロピル−γ−メチル−ジメトキシ−シラン(4.08g;13.4
6ミリモル)、ヘキサンジオール(2.38g;20.18ミリモ
ル)、n−ブタノール(1.23ml;0.998g;13.46ミリモ
ル)、ナトリウムメトキシド(0.15ml;0.045g)及び亜
リン酸ジフェノキシジフェニルエステル(3.22ml;13.46
ミリモル)を原料とし、実施例1の記載と同様にして反
応を行なった。実施例1の記載と同様にして反応生成物
を処理した後、無色の液状物9.8gを得た。この生成物
は、元素分析において下記の結果を示した。
すものであり、基本的には下記構造式で表される 実施例2 2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシプ
ロピル−γ−メチル−ジメトキシ−シラン(4.08g;13.4
6ミリモル)、ヘキサンジオール(2.38g;20.18ミリモ
ル)、n−ブタノール(1.23ml;0.998g;13.46ミリモ
ル)、ナトリウムメトキシド(0.15ml;0.045g)及び亜
リン酸ジフェノキシジフェニルエステル(3.22ml;13.46
ミリモル)を原料とし、実施例1の記載と同様にして反
応を行なった。実施例1の記載と同様にして反応生成物
を処理した後、無色の液状物9.8gを得た。この生成物
は、元素分析において下記の結果を示した。
C:65.2(重量%),H:9.1,N:2.3,P:5.18 この生成物は実質的に下記構造式によって表される。
実施例3 2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシプ
ロピル−γ−メチル−ジメトキシ−シラン(4.38g;14.4
6ミリモル)、ヘキサンジオール(1.70g;14.46ミリモ
ル)、n−ブタノール(1.32ml;1.07g;14.46ミリモ
ル)、ナトリウムメトキシド(0.15ml;0.045g)及び亜
リン酸ジフェノキシジフェニルエステル(2.12ml;7.22
ミリモル)を原料とし、実施例1の記載と同様にして反
応を行なった。実施例1の記載と同様にして反応生成物
を処理した後、無色の液状物5.7gを得た。この生成物
は、元素分析において下記の結果を示した。
ロピル−γ−メチル−ジメトキシ−シラン(4.38g;14.4
6ミリモル)、ヘキサンジオール(1.70g;14.46ミリモ
ル)、n−ブタノール(1.32ml;1.07g;14.46ミリモ
ル)、ナトリウムメトキシド(0.15ml;0.045g)及び亜
リン酸ジフェノキシジフェニルエステル(2.12ml;7.22
ミリモル)を原料とし、実施例1の記載と同様にして反
応を行なった。実施例1の記載と同様にして反応生成物
を処理した後、無色の液状物5.7gを得た。この生成物
は、元素分析において下記の結果を示した。
C:65.2(重量%),H:9.4,N:2.4,P:3.7 この生成物は実質的に下記構造式によって表される。
実施例4 2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシプ
ロピル−γ−メチル−ジメトキシ−シラン(4.1g;13.53
ミリモル)、n−ブタノール(1.23ml;1.0g;13.53ミリ
モル)、ヘキサンジオール(1.46g;13.53ミリモル)、
ナトリウムメトキシド(0.15ml;45mg)及びペンタエリ
スリトールから調製した下記構造式を有するジ亜リン酸
エステル(1.07ml;6.77ミリモル)を原料とし、実施例
1の記載と同様にして反応を行なった。
ロピル−γ−メチル−ジメトキシ−シラン(4.1g;13.53
ミリモル)、n−ブタノール(1.23ml;1.0g;13.53ミリ
モル)、ヘキサンジオール(1.46g;13.53ミリモル)、
ナトリウムメトキシド(0.15ml;45mg)及びペンタエリ
スリトールから調製した下記構造式を有するジ亜リン酸
エステル(1.07ml;6.77ミリモル)を原料とし、実施例
1の記載と同様にして反応を行なった。
実施例1の記載と同様にして反応生成物を処理した後、
無色の液状物5.1gを得た。この生成物は、元素分析にお
いて下記の結果を示した。
無色の液状物5.1gを得た。この生成物は、元素分析にお
いて下記の結果を示した。
C:57.1(重量%),H:10.0,N:2.7,P:6.1 この生成物は実質的に下記構造式で表される。
実施例5 2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシプ
ロピル−γ−メチル−ジメトキシ−シラン(4.25g;14.0
ミリモル)、ヘキサンジオール(2.48g;21ミリモル)、
ナトリウムメトキシド(0.15ml;45mg)及び亜リン酸ベ
ンゾフェニルエステル(3.25g;14.0ミリモル)を原料と
し、実施例1の記載と同様にして反応を行なった。反応
混合物をジエチルエーテルで希釈し、ついで酢酸0.3ml
で処理した。
ロピル−γ−メチル−ジメトキシ−シラン(4.25g;14.0
ミリモル)、ヘキサンジオール(2.48g;21ミリモル)、
ナトリウムメトキシド(0.15ml;45mg)及び亜リン酸ベ
ンゾフェニルエステル(3.25g;14.0ミリモル)を原料と
し、実施例1の記載と同様にして反応を行なった。反応
混合物をジエチルエーテルで希釈し、ついで酢酸0.3ml
で処理した。
分離及び減圧乾燥後、無色の液状物7.5gを得た。この生
成物は元素分析において下記の結果を示した。
成物は元素分析において下記の結果を示した。
N:2.4(重量%),P:5.2 この生成物は実質的に下記構造式で表される。
以上の実施例で調製したケイ素化合物安定剤をポリプロ
ピレンMoplefan FLF 20(登録商標)(Montedison社)
と配合し、ポリプロピレンフィルムとした後、これにつ
いて実験室(WOM及びUV-Con)及び室外で行なった促進
暴露試験により、ポリプロピレンの破壊に対する阻止能
力を測定した。
ピレンMoplefan FLF 20(登録商標)(Montedison社)
と配合し、ポリプロピレンフィルムとした後、これにつ
いて実験室(WOM及びUV-Con)及び室外で行なった促進
暴露試験により、ポリプロピレンの破壊に対する阻止能
力を測定した。
本発明によるケイ素化合物安定剤の安定化活性を、市販
の安定剤TINUVIN 770のものと、ポリプロピレンに対す
る濃度0.1、0.25及び0.5重量%で比較した。いずれの場
合にも、ポリプロピレン中に存在するケイ素化合物安定
剤の量は、立体障害アミン基に由来する窒素の量が、上
記3種類の濃度において、市販生成物TINUVIN 770によ
るものと同じとなるものである。
の安定剤TINUVIN 770のものと、ポリプロピレンに対す
る濃度0.1、0.25及び0.5重量%で比較した。いずれの場
合にも、ポリプロピレン中に存在するケイ素化合物安定
剤の量は、立体障害アミン基に由来する窒素の量が、上
記3種類の濃度において、市販生成物TINUVIN 770によ
るものと同じとなるものである。
一方、TINUVIN 770の配合物については、これに市販の
生成物SANDOSTAB PEPQを加えて、本発明によるケイ素化
合物安定剤によるものと同じリン含量となるようにし
た。
生成物SANDOSTAB PEPQを加えて、本発明によるケイ素化
合物安定剤によるものと同じリン含量となるようにし
た。
さらに、いずれのサンプルも一定量の加工安定剤、ポリ
プロピレンに対して0.2重量%のBHT(2.5−ジ−第3ブ
チル−4−エチルフェノール)が配合されている。
プロピレンに対して0.2重量%のBHT(2.5−ジ−第3ブ
チル−4−エチルフェノール)が配合されている。
いずれの場合においても、組成成分の混合を、DIOSNAミ
キサーを使用して、30分間で行なった。このように調製
した粉状物を、レプスフィルター(reps filter)及び
1:4の圧縮比を有するスクリューを具備する押出成形機
において、回転速度30rpm及び温度プロフィール190、23
5、270、270℃で粉状化した。
キサーを使用して、30分間で行なった。このように調製
した粉状物を、レプスフィルター(reps filter)及び
1:4の圧縮比を有するスクリューを具備する押出成形機
において、回転速度30rpm及び温度プロフィール190、23
5、270、270℃で粉状化した。
得られた粉状物をフィルム形成用口金を具備する同じ押
出成形機において60rpm及び温度プロフィール175、20
0、210、220℃で押出成形機した。このようにして、厚
さ約50μmのフィルムを得たのち、老化試験に供した。
出成形機において60rpm及び温度プロフィール175、20
0、210、220℃で押出成形機した。このようにして、厚
さ約50μmのフィルムを得たのち、老化試験に供した。
UV-Conにおける老化試験においては、重合体フィルムに
ついてUV蛍光ランプによる照射及び暗黒下における凝縮
(condensation)を交互に行ないうる装置(ATLAS社)
を使用して実施した。照射工程をブラックパネルの温度
60℃、8時間で行ない、凝縮工程を40℃、4時間で行な
った。
ついてUV蛍光ランプによる照射及び暗黒下における凝縮
(condensation)を交互に行ないうる装置(ATLAS社)
を使用して実施した。照射工程をブラックパネルの温度
60℃、8時間で行ない、凝縮工程を40℃、4時間で行な
った。
ウェザーオメーター(WOM)における老化試験では装置A
TLAS GJ 65を使用し、ブラックパネルの温度60℃、相対
湿度90%でフルライトサイクルを行なった。
TLAS GJ 65を使用し、ブラックパネルの温度60℃、相対
湿度90%でフルライトサイクルを行なった。
屋外老化試験については、Asiago地方(イタリー)にお
いて、海抜1,000mの高度8ケ月(4月から11月)の期間
で実施した。
いて、海抜1,000mの高度8ケ月(4月から11月)の期間
で実施した。
いずれの老化試験においても、重合体組成物の劣化レベ
ルの評価にあたり、ASTM-D882標準法に従って破壊時の
伸び率を測定した(第1表、第3表、第5表、第7表、
第9表及び第10表)。UV-Con及びWOMでの劣化について
は、サンプルが崩壊するまで続け、各種添加剤について
の相当する重合体フィルムの挙動との対比を行なった
(第2表、第4表、第6表及び第8表)。
ルの評価にあたり、ASTM-D882標準法に従って破壊時の
伸び率を測定した(第1表、第3表、第5表、第7表、
第9表及び第10表)。UV-Con及びWOMでの劣化について
は、サンプルが崩壊するまで続け、各種添加剤について
の相当する重合体フィルムの挙動との対比を行なった
(第2表、第4表、第6表及び第8表)。
Claims (9)
- 【請求項1】同一分子内に、立体障害アミン官能基及び
芳香族亜リン酸エステル又はホスホン酸エステル官能基
を含有する有機重合体用ケイ素化合物安定剤であって、 (a)一般式 (式中、Rは炭素数1ないし6の直鎖状又は分枝状アル
キレン基であり、R1及びR2は、同一又は相互に異なるも
のであって、メチル基又はエチル基である)で表される
2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニル−4−オキシア
ルキレン−γ−アルキル−ジ−(オキシアルキル)−シ
ラン、 (b)一般式 HO-R3‐OH (式中、R3は炭素数4ないし12の直鎖状又は分枝状アル
キレン基又はシクロアルキレン基である)で表される脂
肪族二価アルコール、 (c)一般式 R4‐OH (式中、R4は炭素数1ないし10の直鎖状又は分枝状アル
キル基である)で表される脂肪族一価アルコール、及び (d)(i)一般式 (式中、R5及びR6はフェニル基であり、R7はフェニル基
又はフェノキシ基である)で表される亜リン酸エステル
又はホスホン酸エステル、 (ii)上記(i)の一般式においてR5及びR6が相互に結
合してフェニレン基を形成し、R7がフェノキシ基である
亜リン酸エステル又はホスホン酸エステル、及び (iii)式 で表される芳香族ジ亜リン酸エステル、 の中から選ばれる芳香族亜リン酸エステル、 ホスホン酸エステル又はジ亜リン酸エステル、を、前記
化合物(a)1モル当り、化合物(b)1ないし1.5モ
ル、化合物(c)0ないし1モル及び化合物(d)0.5
ないし1モルの量で相互に反応させることにより生成さ
れてなる、ケイ素化合物安定剤。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載のものにおい
て、Rが炭素数3のアルキレン基であり、R1及びR2がメ
チル基又はエチル基であり、R3が炭素数6のアルキレン
基であり、R4が炭素数4のアルキル基である、ケイ素化
合物安定剤。 - 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載のものにおい
て、まずエステル交換触媒の存在下、温度80ないし120
℃において、反応副生物として生成するメタノール又は
エタノールを連続して除去しながら前記化合物(a)、
(b)及び(c)を反応させ、ついで得られた生成物を
前記化合物(d)と、前記温度条件下、反応副生物とし
て生成するフェノールを連続して除去しながら反応させ
てなる、ケイ素化合物安定剤。 - 【請求項4】特許請求の範囲第1項記載のものにおい
て、一般式 (式中、R、R1、R3、R4及びR7は前記と同意義である)
で表される、ケイ素化合物安定剤。 - 【請求項5】特許請求の範囲第1項記載のものにおい
て、一般式 (式中、R、R1、R3、R4及びR7は前記と同意義である)
で表される、ケイ素化合物安定剤。 - 【請求項6】特許請求の範囲第1項記載のものにおい
て、一般式 (式中、R、R1、R3は前記と同意義である)で表され
る、ケイ素化合物安定剤。 - 【請求項7】特許請求の範囲第1項記載のものにおい
て、一般式 (式中、R、R1、R3及びR4は前記と同意義である)で表
される、ケイ素化合物安定剤。 - 【請求項8】有機重合体と共に、特許請求の範囲第1項
ないし第7項に記載のケイ素化合物の少なくとも1を安
定剤として作用する量で含有してなる、有機重合体安定
化組成物。 - 【請求項9】特許請求の範囲第8項記載のものにおい
て、前記有機重合体がオレフィン又はジオレフィンのホ
モ重合体又は共重合体である、有機重合体安定化組成
物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
IT20297/86A IT1189096B (it) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | Composti stabilizzanti e procedimento per la loro preparazione |
IT20297A/86 | 1986-05-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62273282A JPS62273282A (ja) | 1987-11-27 |
JPH07116436B2 true JPH07116436B2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=11165518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62108774A Expired - Lifetime JPH07116436B2 (ja) | 1986-05-02 | 1987-05-01 | ケイ素化合物安定剤及び有機重合体安定化組成物 |
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Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JPH07116436B2 (ja) |
KR (1) | KR900006036B1 (ja) |
AT (1) | ATE78280T1 (ja) |
BR (1) | BR8702428A (ja) |
CA (1) | CA1336194C (ja) |
DE (1) | DE3780350T2 (ja) |
DK (1) | DK218687A (ja) |
ES (1) | ES2042539T3 (ja) |
GR (1) | GR3005498T3 (ja) |
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IT1243409B (it) * | 1990-12-17 | 1994-06-10 | Ciba Geigy Spa | Composti piperidinici contenenti gruppi silenici atti all'impiego come stabilizzanti per materiali organici |
IT1260530B (it) * | 1992-06-04 | 1996-04-09 | Enichem Sintesi | Miscele solide di stabilizzanti per polimeri |
US5308900A (en) * | 1992-11-24 | 1994-05-03 | Phillips Petroleum Company | Polyethylene compositions |
US5385961A (en) * | 1993-01-27 | 1995-01-31 | General Electric Company | Amino silicone/phosphite compositions |
IT1270870B (it) * | 1993-03-11 | 1997-05-13 | Ciba Geigy Ag | Composti polimetilipeperidinici contenenti gruppi silanici atti all'impiego come stabilizzanti per materiali organici |
CH686519A5 (de) * | 1993-05-24 | 1996-04-15 | Sandoz Ag | Stabilisatoren fuer polymere Materialien. |
IT1269197B (it) * | 1994-01-24 | 1997-03-21 | Ciba Geigy Spa | Composti 1-idrocarbilossi piperidinici contenenti gruppi silanici atti all'impiego come stabilizzanti per materiali organici |
IT1271131B (it) * | 1994-11-30 | 1997-05-26 | Ciba Geigy Spa | Composti piperidinici contenenti gruppi silanici come stabilizzanti per materiali organici |
KR100613269B1 (ko) * | 2004-06-16 | 2006-08-21 | 실로켐 주식회사 | 알루미노실록산 화합물이 포함된 고분자 성형체 |
JP7315008B2 (ja) * | 2019-08-28 | 2023-07-26 | 信越化学工業株式会社 | 室温硬化性樹脂組成物、コーティング剤、接着剤及びシーリング剤、並びに物品 |
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---|---|---|---|---|
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US4210578A (en) * | 1975-05-28 | 1980-07-01 | Ciba-Geigy Corporation | 4-Siloxy derivatives of polyalkylated piperidines |
US4141883A (en) * | 1975-05-28 | 1979-02-27 | Sankyo Company, Limited | Stabilization of synthetic polymers by penta-or-hexa-substituted 4-piperidinol derivatives |
US4518416A (en) * | 1982-06-04 | 1985-05-21 | Bayer Aktiengesellschaft | Certain trimethyl silyl-lower-alkyl esters of pyridyloxy-phenoxy-lower alkanoic acids, compositions containing same and herbicidal method of use |
IT1209543B (it) * | 1984-05-21 | 1989-08-30 | Anic Spa | Stabilizzazione di polimeri organici. |
IT1215227B (it) * | 1984-11-13 | 1990-01-31 | Anic Spa | Procedimento per la preparazione di stabilizzanti per polimeri organici e stabilizzanti cosi'ottenuti. |
-
1986
- 1986-05-02 IT IT20297/86A patent/IT1189096B/it active
-
1987
- 1987-04-23 DE DE8787200770T patent/DE3780350T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1987-04-23 EP EP87200770A patent/EP0244026B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1987-04-23 AT AT87200770T patent/ATE78280T1/de active
- 1987-04-23 ES ES87200770T patent/ES2042539T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1987-04-29 DK DK218687A patent/DK218687A/da not_active Application Discontinuation
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- 1987-05-01 US US07/045,066 patent/US4778838A/en not_active Expired - Lifetime
- 1987-05-01 CA CA000536152A patent/CA1336194C/en not_active Expired - Fee Related
- 1987-05-01 JP JP62108774A patent/JPH07116436B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1987-05-04 BR BR8702428A patent/BR8702428A/pt not_active IP Right Cessation
-
1992
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EP0244026A2 (en) | 1987-11-04 |
ES2042539T3 (es) | 1993-12-16 |
DK218687A (da) | 1987-11-03 |
CA1336194C (en) | 1995-07-04 |
EP0244026B1 (en) | 1992-07-15 |
BR8702428A (pt) | 1988-02-17 |
DE3780350D1 (de) | 1992-08-20 |
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