JPH07116024B2 - 硬膏剤 - Google Patents

硬膏剤

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JPH07116024B2
JPH07116024B2 JP63131038A JP13103888A JPH07116024B2 JP H07116024 B2 JPH07116024 B2 JP H07116024B2 JP 63131038 A JP63131038 A JP 63131038A JP 13103888 A JP13103888 A JP 13103888A JP H07116024 B2 JPH07116024 B2 JP H07116024B2
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plaster
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azulene
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skin
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JP63131038A
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晃 中川
浩昭 笠井
宗彦 平野
清美 鶴田
幸 新村
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアズレンを気触れ(カブレ)防止剤として配合
する硬膏剤に関するものである。
〔従来の技術〕
経皮吸収性薬物を投与する手段として、従来より各種薬
物を含有させた硬膏剤バップ剤,軟膏剤,テープ剤等の
製剤形態が繁用されている。しかしこれらの製剤は薬物
の過度の刺激、あるいは基剤の刺激により皮膚気触れが
多く発生している。又、近年ODT療法と称して皮膚面を
テープ等で密封することにより、皮膚角質層を膨潤化さ
せ、バリアー機能を低下させることにより経皮吸収を行
うという療法が実施されている。しかし、これも長時間
皮膚を密封するため、水分によるむれ、基剤の接触、等
により、発赤、腫瘍、気触れ等の重篤な副作用が発現し
ている。さらに近年、狭心症、高血圧症療法を目的とし
て、全身性薬剤を経皮吸収させ、治療及び予防が試みら
れている。これらは、薬物不透過膜と薬物含有粘着層よ
り構成されたテープ,パッチ等で皮膚を覆い、薬物の放
出をコントロールし経皮吸収させようというものであ
る。しかし、これらは徐々に薬物を放出、吸収させ、有
効血中濃度を長時間維持させようとするため、どうして
もその貼付時間は長時間化するものである。したがっ
て、従来の外用貼付剤にもまして、基剤、粘着剤等によ
る皮膚刺激を惹起し、発赤、浮腫、気触れ等の重篤な副
作用の発生はさけられないところであった。
一方、外用貼付剤にはこれらの皮膚気触れを防止する目
的で、従来より、各種の気触れ防止剤が配合され用いら
れている。例えば、塩酸ジフェンヒドラミン,マレイン
酸クロルフェニラミン,サリチル酸ジフェンヒドラミ
ン,グリチルリチン酸アンモニウム,グリチルレチン酸
等が0.01〜1.0重量%添加されて用いられている。
しかしながら、前記のこれらの気触れ防止剤は基剤中で
の安定度が悪かったり、その効果も不充分なものであ
る。そこで、前記気触れ防止剤を多量に配合することも
試みられたが、気触れ防止剤自身の副作用が発現し、皮
膚上で悪影響を及ぼし、かえって気触れ等の原因にもな
っている。即ち、従来の気触れ防止剤の効果は不充分な
ものであるというのが現状である。
次にアズレンの従来技術について説明する。アズレンと
は、アズレン骨格を有する化合物の総称であり、例えば
カミツレ精油の成分であるカマアズレン(1,4−ジメチ
ル−7−エチルアズレン)、ユーカリ油より得られる
(1,4−ジメチル−7−イソプロピルアズレン)等があ
り、さらにこれらにスルホン基を導入した水溶性アズレ
ン等が挙げられ、口腔用抗炎症剤として、咽頭炎、扁桃
炎,口内塩,急性歯肉炎,舌炎、口腔創傷に広く用いら
れている。
しかし、硬膏剤に気触れ防止を目的として配合された例
はなく、本発明者が最初になしえたことである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明等は、硬膏剤における最も適切な気触れ防止剤を
求め、鋭意研究を重ねたところ前記した口腔内抗炎症剤
として公知のアズレンを配合することで、卓越した効果
を得ることができることを見い出し、本発明を完成した
のである。
即ち、本発明が解決しようとする問題点は硬膏剤におい
て従来の気触れ防止剤の欠点をアズレンを用いること
で、全て解決しようとすることである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は経皮吸収性薬物、感圧接着剤および気触れ防止
剤であるアズレンを0.1〜0.001mg/cm2配合してなる硬膏
剤に関するものである。
本発明の硬膏剤は気触れ防止剤としてアズレンを配合し
たことが第一の特徴であって、他の構成成分としては経
皮吸収性薬剤、感圧粘着剤よりなる。これらの構成から
なる膏体を柔軟な支持体上に展延して硬膏剤となす。配
合量としては使用する膏体、及びアズレンにより0.1〜
0.001mg/cm2がその有効量であり、好ましくは0.01〜0.0
01mg/cm2配合、より好ましくは0.02〜0.002mg/cm2配合
することにより、本発明の気触れのない硬膏剤としての
特徴を充分に発揮する。
次に、本発明の硬膏剤に配合される経皮吸収性薬物と
は、経皮吸収によって所望の薬理効果を発揮する薬物で
あれば、全て配合することができ、具体的にはサリチル
酸、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、l−メ
ントール、カンフル、ハッカ油、チモール、ニコチン酸
ベンジルエステル、トウガラシエキス、カプサイシン、
ペンタゾシン、エプタゾシン、フェナゾール、メピリゾ
ール、ピロキシカム、ベンジダミン、チアラミド、ブフ
ェキサマック、アセトアミノフェン、およびイブプロフ
ェン、アルクロフェナック、アセメタシン、インドメタ
シン、ケトプロフェン、ナプロキセン、スリンダック、
ベノキサプロフェン、インドブフェン、メフェナム酸、
トルメチン、メチアジン酸、プロチジン酸、プラノプロ
フェン、ゾンタール、フェンブフェン、フェンチアザッ
ク、ジフルニザール、ゾメピラック、ピメプロフェン、
ベンダザック、ミロプロフェン、アムフェナック、スプ
ロフェン、並びにこれらのエステル誘導体等の皮膚刺激
剤及び鎮痛消炎剤、 フルフェナジン、チオリダジン、ジアゼパム、クロルプ
ロマジン、ニトラゼパム等の中枢神経作用剤、 ハイドロサイアザイド、ペンドロフルナサイアザイド、
レセルピン等の降圧利尿剤、 クロニジン、ピンドロール等の降圧剤、 ニトログリセリン、ニトログリコール、イソソルバイト
ジナイトレート、塩酸パパベリン、ジピリダモール、ニ
フェジピン、塩酸ジルチアゼム等の冠血管拡張剤、 硫酸サルブタモール、塩酸ツロブテロール、フマル酸ケ
トチフェン、塩酸プロカテロール、塩酸エフェドリン等
の鎮咳去痰剤、 ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、又はその他のビ
タミン類、等のビタミン剤、 スコポラミン等の鎮痙剤、 プロスタグランディン、抗アレルギー剤、抗潰瘍剤、糖
尿病治療剤、 等があげられ、これらは薬剤成分の一種又は二種以上が
適宜配合され用いられる。
感圧性粘着剤としては、皮膚に対して安全な天然、合
成、あるいは油性、水性の一般の繁用されている粘着剤
が適宜用いられる。この中でも、特に天然ゴム、IR(合
成ポリイソプレンゴム)、SIS系(スチレン−イソプレ
ン−スチレン共重合体)、SBS系(スチレン−ブタジエ
ン−スチレン共重合体)、シリコーン系、アクリル樹
脂、ゼラチン/ポリアクリル酸ソーダ系、メチルビニル
エーテル系等の使用が好適である。
支持体としては、本硬膏剤を皮膚に粘着するに対しての
保護剤としての作用を有するものが挙げられ、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチ
レン酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル、ナイロン、ポリウレタン等のフィルム又はシート、
あるいはこれらの多孔質体、発泡体そして紙、布、不織
布等より選ばれる。
〔作用〕
本発明の硬膏剤は、気触れ防止剤として配合したアズレ
ンが血中にすぐに吸収されず、皮膚部位に停留し気触れ
防止作用を呈するものである。
以下の実施例、試験例によりさらに詳しく説明する。
尚、本文中部とあるのは、重量部のことである。
実施例1 アクリル酸−2−エチルヘキシル/酢酸ビニル共重合体
よりなる感圧性粘着剤97部にインドメタシン3部を配合
し、ついでアズレンを0.05mg/cm2になるように添加後、
エチレン−酢酸ビニル共重合体シートに100μmの厚さ
になるように展延し本発明の硬膏剤とした。
実施例2 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体30
部、ロジン変性樹脂35部、流動パラフィン22部にサリチ
ル酸グリコール6.5部、l−メントール6.5部を配合し、
ついでアズレンを0.035mg/cm2になるように添加後、発
泡ポリブタジエンシートの150μmの厚さになるように
展延し本発明の硬膏剤とした。
実施例3 天然ゴム30部、ロジン樹脂18部、ポリブテン12部、酸化
亜鉛18部にサリチル酸メチル6部、l−メントール4
部、サリチル酸グリコール2部を配合し、ついでアズレ
ンを0.08mg/cm2になるように添加後、不織布に厚さ200
μmになるように展延し本発明の硬膏剤とした。
実施例4 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体25
部、脂環族系石油樹脂37部、流動パラフィン30部にクロ
ニジン8部を配合し、ついでアズレンを0.01mg/cm2にな
るように添加後、ポリエステルフィルムに100μmの厚
さになるように展延し本発明の硬膏剤とした。
実施例5 アクリル酸−2−エチルブチルアクリレートよりなる感
圧粘着剤90部にイソソルバイドジナイトレート10部を配
合し、ついてアズレンを0.008mg/cm2になるように添加
後、アルミが蒸着されたポリ塩化ビニルシートに60μm
の厚さになるように展延し本発明の硬膏剤とした。
実施例6 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体30
部、脂環族系石油樹脂44部、流動パラフィン22部にケト
プロフェン2部、ハッカ油6部を配合し、ついでアズレ
ンを0.003mg/cm2になるように添加後、ポリ塩化ビニル
シートに100μmの厚さになるように展延し本発明の硬
膏剤とした。
試験例1 ヒトによる皮膚刺激試験 実施例1,2において得られた硬膏剤を用い、ヒト上腕部
内側での48時間貼付テストを行い、剥離後1時間及び24
時間経過後の皮膚変化程度を観察し、皮膚刺激度合を判
定した。尚、表1における参考例1a,2aは各々実施例1,
実施例2に対応し、それぞれよりアズレンを除いたも
の、又比較例1及び2は各々実施例1,2に1は塩酸ジフ
ェンヒドラミンを、2はグリチルレチン酸を、それぞれ
1.0%添加したものである。
又、皮膚刺激判定基準は下記の通りである。
変化なし;−と表示する 微弱な発赤;±と表示する 明瞭な発赤;+と表示する 重篤な気触れ;と表示する 表1の結果から明らかな如く、本発明の硬膏剤はアズレ
ンを含有しないもの、公知の気触れ防止剤を含有したも
の等に比較して、高い気触れ防止効果を示した。
〔発明の効果〕
本発明の硬膏剤は前記試験例から明らかな如く、顕著な
気触れ防止効果を具備するものであり、医療上非常に有
用なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】経皮吸収性薬物、感圧接着剤および気触れ
    防止剤であるアズレンを0.1〜0.001mg/cm2配合してなる
    硬膏剤。
JP63131038A 1988-05-27 1988-05-27 硬膏剤 Expired - Lifetime JPH07116024B2 (ja)

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JP63131038A JPH07116024B2 (ja) 1988-05-27 1988-05-27 硬膏剤

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JP63131038A JPH07116024B2 (ja) 1988-05-27 1988-05-27 硬膏剤

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JPH01299217A JPH01299217A (ja) 1989-12-04
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JPS60228423A (ja) * 1984-04-26 1985-11-13 Nitto Electric Ind Co Ltd 基剤組成物および外用医薬組成物

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