JP6512905B2 - フェンタニル含有貼付剤 - Google Patents

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本発明は有効成分としてフェンタニル及び/またはその薬学的に許容される塩を含有する貼付剤であって、該薬物の経皮吸収性が良好であるフェンタニル含有貼付剤に関する。
フェンタニルおよびクエン酸フェンタニルは、動物実験でモルヒネに対して約200倍の鎮痛効果を有することが確認された合成麻薬性鎮痛薬である。昨今、がん性疼痛治療を目的として、フェンタニルを含有するリザーバー型の経皮吸収型製剤が市販されている。しかし、リザーバー型の製剤は、投与後の薬物吸収がかなり緩やかであり、初回投与後12〜24時間までは有効血中濃度に達しないため、速やかな鎮痛効果を得られないという欠点、リザーバー型の製剤であるために起こる液漏れの問題、及びエタノールを含有しているために投与部位での刺激性が非常に高いという欠点を有している。さらに、リザーバー型の製剤は、その構成が、支持体、薬物貯蔵層、放出制御層、粘着層、及び剥離ライナーからなり、製造工程が多く複雑であるという欠点もある。
そのような問題から、近年では、マトリックス型のフェンタニル含有貼付剤が開発されている。マトリックス型の製剤は支持体、薬物含有粘着層、及び剥離ライナーからなり、リザーバー型の製剤と比較して構成がシンプルであり、製造工程も簡便であり、低コストで製造することが可能であるため、マトリックス型の製剤が種々検討されている。例えば、マトリックス型のフェンタニル含有貼付剤として、N−メチル−2−ピロリドンを溶解補助剤として添加した粘着性基剤にクエン酸フェンタニルを含有させたマトリックス製剤(特許文献1)や、フェンタニル等の塩基性薬物またはその塩の薬物溶解性及び皮膚透過性を向上させる目的で、酢酸等の有機酸またはその塩を配合した非水系貼付剤(特許文献2)が提案されている。また、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、粘着付与樹脂、軟化剤、脂肪酸エステル、及びフェンタニルからなるフェンタニル含有外用製剤(特許文献3)や、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、粘着付与樹脂、軟化剤、及びフェンタニルからなるフェンタニル含有外用製剤(特許文献4)も開示されている。
特開2000−044476 WO2000/061120 WO2009/096354 WO2011/010645
しかしながら、上記の特許文献1に記載されている製剤は、溶解補助剤として揮発性のN−メチル−2−ピロリドンが配合されているため、製造中あるいは保存中にN−メチル−2−ピロリドンが揮散し、薬物の放出能力や薬物溶解性などが低下するといった問題点がある。また、上記の特許文献2に記載されている製剤は、貼付後3〜12時間程度で薬物の皮膚透過速度が急激に低下し、持続的な薬物の放出性が得られないという問題がある。また、引用文献3または4に記載の製剤は、長期間、例えば3日間投与用製剤としては優れているが、貼付初期の薬物吸収速度が十分ではなく、1日1回投与用製剤としては不十分である。
かかる現状に鑑み、本発明は、有効成分としてフェンタニル及び/またはその薬学的に許容される塩を含有する貼付剤であって、優れたフェンタニルの経皮吸収性を有し、特に貼付初期の経皮吸収速度に優れ、1日1回投与用製剤として使用するのに適したフェンタニル含有貼付剤を提供することを課題とする。
前記課題を解決すべく、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、フェンタニル及び/またはその薬学的に許容される塩と吸収促進剤とを含有する貼付剤において、その吸収促進剤がポリオキシエチレンの付加モル数が9未満のラウロマクロゴール及びラウリルピロリドンから選択される1種または2種である場合に、フェンタニルの経皮吸収性が飛躍的に向上することを見出し、本発明を完成させるに至った。
したがって、本発明は基本的態様として、フェンタニル及び/またはその薬学的に許容される塩と吸収促進剤とを含有する貼付剤において、その吸収促進剤がポリオキシエチレンの付加モル数が9未満のラウロマクロゴール及びラウリルピロリドンから選択される1種または2種であるフェンタニル含有貼付剤を提供する。
すなわち、本発明は、
[1]ポリオキシエチレンの付加モル数が9未満のラウロマクロゴール及びラウリルピロリドンから選択される1種または2種の吸収促進剤を含む基剤、並びにフェンタニル及び/またはその薬学的に許容される塩を含む組成物を含む、フェンタニル含有貼付剤;
[2]基剤が脂溶性ポリマー、粘着付与樹脂、及び/または油脂をさらに含む、上記[1]に記載のフェンタニル含有貼付剤;
[3]脂溶性ポリマーがポリイソブチレン、ポリブテン、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、及びアクリル系高分子から選択される1種または2種以上の脂溶性ポリマーであり、
粘着付与樹脂がポリテルペン樹脂、石油樹脂、ロジン樹脂、ロジンエステル樹脂、及び油溶性フェノール樹脂から選択される1種または2種以上の粘着付与樹脂であり、
油脂が流動パラフィン、スクワラン、オリーブ油、ツバキ油、及びラッカセイ油から選択される1種または2種以上の油脂である、
上記[2]に記載のフェンタニル含有貼付剤;
[4]脂溶性ポリマーがスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体及びポリブテンから選択される1種または2種の脂溶性ポリマーである、上記[2]または[3]に記載のフェンタニル含有貼付剤;
[5]脂溶性ポリマーがスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体とポリブテンの組み合わせである、上記[2]〜[4]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤;
[6]粘着付与樹脂が脂環族飽和炭化水素樹脂である、上記[2]〜[5]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤;ならびに
[7]油脂が流動パラフィンである、上記[2]〜[6]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤
に関する。
本発明の好ましい態様は、
[8]ラウロマクロゴールのポリオキシエチレンの付加モル数が2〜4、好ましくは2または4である、上記[1]〜[7]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤;
[9]吸収促進剤が、組成物全重量に対して0.5重量%〜10重量%、好ましくは1重量%〜5重量%のラウロマクロゴール、または組成物全重量に対して1重量%〜15重量%、好ましくは3重量%〜10重量%のラウリルピロリドンである、上記[1]〜[8]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤;
[10]フェンタニル及び/またはその薬学的に許容される塩の配合量が組成物全重量に対して1重量%〜10重量%、好ましくは2重量%〜6重量%である、上記[1]〜[9]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤;
[11]脂溶性ポリマーがスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体とポリブテンを1:3〜6:1、より好ましくは4:1〜3:1の配合比(重量比)で含む、上記[2]〜[10]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤;
[12]脂溶性ポリマーの配合量が組成物全重量に対して10重量%〜30重量%、好ましくは15重量%〜25重量%である、上記[2]〜[11]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤;
[13]粘着付与樹脂の配合量が組成物全重量に対して20重量%〜80重量%、好ましくは40重量%〜60重量%である、上記[2]〜[12]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤;ならびに
[14]油脂の配合量が組成物全重量に対して5重量%〜40重量%、好ましくは10重量%〜30重量%である、上記[2]〜[13]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤
に関する。
本発明の別の態様は、
[15]基剤が塩基をさらに含む、上記[1]〜[14]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤;および
[16]基剤が抗酸化剤をさらに含む、上記[1]〜[15]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤
に関する。
本発明のさらに別の態様は、
[17]上記[1]〜[16]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤を投与する工程を含む、がん性疼痛または慢性疼痛を治療または予防する方法;
[18]がん性疼痛または慢性疼痛の治療または予防のための、上記[1]〜[16]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤;
[19]がん性疼痛または慢性疼痛の治療または予防のための鎮痛薬の製造における、上記[1]〜[16]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤の使用;および
[20]がん性疼痛または慢性疼痛の治療または予防において使用するための、上記[1]〜[16]のいずれか1つに記載のフェンタニル含有貼付剤
に関する。
本発明によれば、フェンタニル及び/またはその薬学的に許容される塩と吸収促進剤を含有する貼付剤において、その吸収促進剤がポリオキシエチレンの付加モル数が9未満のラウロマクロゴール及びラウリルピロリドンから選択される1種または2種である場合に、ヒト皮膚において、良好な吸収促進効果を有し、ヒトに適用する経皮吸収型製剤として、良好な経皮吸収性を示すフェンタニル含有貼付剤を提供することができる。
すなわち、本発明が提供するフェンタニル含有貼付剤は、良好なフェンタニルの経皮吸収性を示し、がん性疼痛や慢性疼痛などの治療または予防のための鎮痛薬として非常に効果的なものである。
本発明の実施例1のフェンタニル含有貼付剤について、比較例1、7、8、9、及び10の各貼付剤との対比において、経皮吸収性の指標となるパラメータである累積薬物透過量(μg/cm/hr)を示した図である。
以下、本発明のフェンタニル含有貼付剤に関して、さらに詳細に説明する。本発明の貼付剤は、少なくとも支持体と組成物を含有する製剤であり、いわゆるリザーバー型の製剤、およびマトリックス型の製剤の両方を包含する。
上記の両タイプの剤型を比較した場合、一般的には自己粘着力を有する組成物が直接皮膚に接着するマトリックス型の製剤の方が接着性に優れ、薬物の皮膚への透過性も優れるため、フェンタニル等の全身性薬物を含有する経皮投与製剤にはこの剤型が適している。以下、主として本発明のフェンタニル含有貼付剤について、マトリックス型の製剤を例として説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、マトリックス型の製剤においては、組成物は自己粘着力を有する粘着剤層を形成する。
本発明はフェンタニル及び/またはその薬学的に許容される塩を含む組成物を有する貼付剤であって、吸収促進剤としてポリオキシエチレンの付加モル数が9未満のラウロマクロゴール、もしくはラウリルピロリドン、またはその両方を含むことを特徴とする。
本発明の組成物に吸収促進剤としてラウロマクロゴールを配合する場合、そのポリオキシエチレンの付加モル数は、経皮吸収性の面から9未満、すなわち2〜8であり、好ましくは2〜4であり、さらに好ましくは2または4である。ポリオキシエチレンの付加モル数が9以上のものを配合した場合、十分な吸収促進効果は得られない。なお、付加モル数の異なる各種ラウロマクロゴールは、合成手法によって製造することができ、あるいは商業的に入手することもできる。
また、組成物に配合される前記ラウロマクロゴールの配合量は、組成物全重量に対して0.5重量%〜10重量%であり、1重量%〜5重量%であることがさらに好ましい。配合量が0.5重量%未満であると、薬物の吸収促進効果が認められず、配合量が10重量%を超えると、吸収促進剤が組成物中で相分離をおこしてしまい、粘着力の低下等、粘着物性が悪化してしまうので好ましくない。
一方、組成物に吸収促進剤としてラウリルピロリドンを配合する場合、その配合量は、組成物全重量に対して1重量%〜15重量%であることが好ましく、3重量%〜10重量%であることがより好ましい。配合量が1重量%未満であると、吸収促進効果が認められず、逆に15重量%より多く配合すると相分離をおこしてしまい、粘着物性が悪化してしまうので好ましくない。
さらに、ラウロマクロゴールとラウリルピロリドンは組み合わせて配合することもできる。この場合、好ましい配合量は組成物全重量に対して1.5重量%〜15重量%であることが好ましく、4重量%〜10重量%であることがより好ましい。
本発明の組成物に配合されるフェンタニル及び/またはその薬学的に許容される塩の配合量は、組成物全重量に対して好ましくは1重量%〜10重量%、さらに好ましくは2重量%〜6重量%である。フェンタニルの薬学的に許容される塩としては、特に限定されないが、クエン酸フェンタニルが好ましい。
本発明の組成物は、基剤成分として脂溶性ポリマー、粘着付与樹脂、及び/または油脂等を適宜含有する。
本発明の組成物に配合される脂溶性ポリマーとしては、特に限定されないが、ポリイソブチレン(PIB)、ポリブテン、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS共重合体)、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS共重合体)、ならびにアクリル系高分子(2−エチルヘキシルアクリレート、ビニルピロリドン、酢酸ビニル、メタクリレート、メトシキエチルアクリレート、アクリル酸、及びアクリル酸オクチルから選択される少なくとも2種の化合物を単量体として用いる共重合体)等を挙げることができ、これらを1種または2種以上混合して用いることができる。これらの中でも、SIS共重合体、ポリブテン、及びアクリル系高分子から選択される1種または2種以上を用いることが好ましい。特に本発明のフェンタニル含有貼付剤においては、薬物の基剤への溶解性と主薬放出性とのバランスを考え、SIS共重合体のみを使用するか、またはSIS共重合体とポリブテンを組み合わせて使用するのが好ましい。特に好ましくは、SIS共重合体とポリブテンが組み合わせて使用される。SIS共重合体とポリブテンの配合比(重量比)は好ましくは1:3〜6:1であり、より好ましくは4:1〜3:1である。
組成物における脂溶性ポリマーの配合量は、組成物全重量に対して10重量%〜30重量%であることが好ましく、15重量%〜25重量%であることがさらに好ましい。
本発明は貼付剤に粘着性を付与するために、組成物に、粘着付与樹脂を配合することができる。粘着付与樹脂としては、ポリテルペン樹脂、石油樹脂、ロジン樹脂、ロジンエステル樹脂、及び油溶性フェノール樹脂などを挙げることができ、これらを1種または2種以上混合して用いることができる。これらの中でも、薬物の放出性と、基剤中での薬物の安定性のバランスを考慮すると、石油樹脂を用いることが好ましい。石油樹脂には脂環族飽和炭化水素樹脂、脂肪族飽和炭化水素樹脂、及び芳香族飽和炭化水素樹脂等が挙げられるが、脂環族飽和炭化水素樹脂を配合するのが好ましい。
組成物における粘着付与樹脂の配合量は、組成物全重量に対して20重量%〜80重量%であることが好ましく、40重量%〜60重量%であることがさらに好ましい。粘着付与樹脂の配合量が20重量%未満であると、粘着力が低下し好ましくない。また、配合量が80重量%より多いと、貼付剤の組成物が固くなり、こちらも粘着力が低下する。
また、本発明の貼付剤の加工性の向上や粘着性の調整のため、組成物に油脂を軟化剤として配合することもできる。油脂としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン、オリーブ油、ツバキ油、及びラッカセイ油等が好ましく、これらを1種または2種以上混合して用いることができるが、特に流動パラフィンが好ましい。油脂の配合量は、組成物全重量に対して5重量%〜40重量%であることが好ましく、10重量%〜30重量%であることがさらに好ましい。
その他、本発明の組成物においては、貼付剤の物性等に好ましくない影響を与えるものでなければ、通常の外用製剤に用いられる各種の基剤成分が使用できる。かかる基剤成分としては特に限定されないが、例えば、カプリン酸、カプリル酸、カプロン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セチルアルコール、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸セチル、セバシン酸ジエチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸オレイル、サリチル酸、サリチル酸メチル、サリチル酸エチレングリコール、及びクロタミトン等の可塑剤;ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、及びポリアクリル酸などの水溶性高分子;エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体;無水ケイ酸及び軽質無水ケイ酸等のケイ素化合物;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、及びソルビタン脂肪酸エステル等の界面活性剤;酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、シリカ類、酸化マグネシウム、酸化鉄、及びステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の無機充填剤;並びにジブチルヒドロキシトルエン等の抗酸化剤等があげられる。
また、本発明の基剤にフェンタニルの薬学的に許容される塩を配合する場合、当該塩の脱塩を目的として、好ましくは塩基が配合される。塩基としては、限定されるものではないが、アミン類が好ましく用いられ、特にモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、及びトリイソプロパノールアミンが好ましい。
さらに必要に応じて、本発明の組成物に防腐剤、清涼剤、殺菌剤、着香剤、及び/または着色剤等を添加することができる。
本発明の貼付剤の支持体としては、特に限定されるものではなく、伸縮性または非伸縮性のものが用いられる。
具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ナイロン、及びポリウレタン等の合成樹脂で形成されたフィルムもしくはシートまたはこれらの積層体、多孔質膜、発泡体、織布、及び不織布、あるいは紙材を用いることができる。
本発明の貼付剤において、支持体上に積層された組成物は剥離ライナーで覆われていてよい。剥離ライナーとしては、組成物表面を安定的に保護できるものであれば特に限定されるものではなく、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、及び紙等を用いることができ、特にポリエチレンテレフタレートが好ましい。
剥離ライナーは、剥離力を至適にするため、必要に応じてシリコン処理してもよい。
以下、本発明の実施例を示して、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲での種々の変更は可能である。
なお、実施例、比較例、及び処方例の組成における各成分の配合量は、全て「重量%」の単位で表示されている。
<ラウロマクロゴールによる吸収促進効果の検討1(各種界面活性剤との比較)>
(実施例1)
〔製造方法〕
フェンタニルにトルエンを加え、溶解し、その液にスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS共重合体)、脂環族飽和炭化水素樹脂(アルコンP−100、荒川化学工業社製)、流動パラフィン、ポリブテン、ジブチルヒドロキシトルエン、及びラウロマクロゴール(BL−2、付加モル数:2、日光ケミカルズ社製)を加え、表1に示す組成の各成分とトルエンの溶解混合液(塗工液)を調製した。
次に、得られた塗工液を、ポリエチレンテレフタレート製離型紙上に乾燥後の厚みが50〜60μm程度となるように塗工し、溶剤を乾燥除去して粘着剤層を成膜し、粘着剤層にポリエチレンテレフタレート製支持体を貼り合わせて、目的の貼付剤を得た。
比較例として、実施例1の貼付剤において、ラウロマクロゴールを含有しない貼付剤(比較例1)、及びラウロマクロゴールの代わりにそれぞれ、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(比較例2)、モノオレイン酸ソルビタン(比較例3)、及びモノラウリン酸ポリエチレングリコール(比較例4)を含有する貼付剤を作製し、一般的な吸収促進剤として従来より使用されている各種界面活性剤との比較による、ラウロマクロゴールの経皮吸収性の評価を行った。各比較例の貼付剤は以下のように調製した。
〔製造方法〕
(a)比較例1
フェンタニルにトルエンを加え、溶解し、さらにSIS共重合体、脂環族飽和炭化水素樹脂、流動パラフィン、ポリブテン、及びジブチルヒドロキシトルエンを加え、表1に示す組成の各成分とトルエンからなる塗工液を調製した。
得られた塗工液を実施例1と同様の方法で塗工し、貼付剤を作製した。
(b)比較例2
表1に示す組成に従って、比較例1の組成にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を加え、流動パラフィンの配合量を変更し、比較例1と同様の製法により、貼付剤を作製した。
(c)比較例3
表1に示す組成に従って、比較例1の組成にモノオレイン酸ソルビタンを加え、流動パラフィンの配合量を変更し、比較例1と同様の製法により、貼付剤を作製した。
(d)比較例4
表1に示す組成に従って、比較例1の組成にモノラウリン酸ポリエチレングリコールを加え、流動パラフィンの配合量を変更し、比較例1と同様の製法により、貼付剤を作製した。
Figure 0006512905
得られた実施例1の貼付剤及び比較例1〜4の各貼付剤について、下記のin vitro皮膚透過性試験を行った。
〔試験例1〕in vitro皮膚透過性試験
<方法>
白人男性大腿部摘出皮膚をデルマトール処理し、厚みを500〜1000μmに合わせ、真皮側をレセプター槽となるように、37℃の温水を外周部に循環させたフランツ型フロースルーセルに装着した。
次に、皮膚の角質層側に貼付剤(製剤適応面積:1.5cm)を貼付し、レセプター溶液としてpH7.4のリン酸緩衝液を用いて、3mL/hrで1.5時間毎に24時間までレセプター溶液をサンプリングし、その重量を測定するとともに、HPLCを用いて薬物濃度を測定した。
得られた測定値から24時間後の累積薬物透過量を算出し、表2にまとめた。
Figure 0006512905
表2に示す結果より、吸収促進剤としてラウロマクロゴールを配合した実施例1の貼付剤は、界面活性剤を配合していない比較例1の貼付剤及び各種界面活性剤を配合した比較例2〜4の各貼付剤に比べて有意に高いフェンタニルの経皮吸収性を示した。
<ポリオキシエチレン鎖の付加モル数の違いによる吸収促進効果の検討>
実施例1の貼付剤において、ラウロマクロゴール(BL−2、付加モル数:2)の代わりにポリオキシエチレン鎖の付加モル数の異なるラウロマクロゴール(BL−4.2)(付加モル数:4、実施例2)及びBL−9EX(付加モル数:9、比較例5)を含有する貼付剤をそれぞれ作製し、ポリオキシエチレン鎖の付加モル数の違いによるフェンタニルの経皮吸収促進効果についての評価を行った。
〔製造方法〕
(実施例2)
表3に示す組成に従って、実施例1におけるラウロマクロゴール(BL−2)の代わりにラウロマクロゴール(BL−4.2)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
(比較例5)
表3に示す組成に従って、実施例1におけるラウロマクロゴール(BL−2)の代わりにラウロマクロゴール(BL−9EX)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
Figure 0006512905
〔試験例2〕in vitro皮膚透過性試験
上記で得られた実施例2及び比較例5の貼付剤、並びに対照製剤としての実施例1及び比較例1の各貼付剤について、試験例1の方法に従い、in vitro皮膚透過性試験を行った。但し、検体は白人男性背部摘出皮膚を使用した。
得られた結果を表4に示す。
Figure 0006512905
表4に示す結果より、ポリオキシエチレン鎖の付加モル数が2または4のラウロマクロゴールを配合した各実施例の貼付剤は、付加モル数が9のラウロマクロゴールを配合した比較例5の貼付剤に比べ、有意に高いフェンタニルの経皮吸収性を示した。
<ラウリルピロリドンの吸収促進効果の検討>
実施例1の貼付剤において、フェンタニルの代わりにクエン酸フェンタニル及びジイソプロパノールアミンを配合した貼付剤(実施例3)、及びラウロマクロゴール(BL−2、付加モル数:2)の代わりにラウリルピロリドンを配合した貼付剤(実施例4)をそれぞれ作製し、経皮吸収性の評価を行った。
〔製造方法〕
(実施例3)
表5に示す組成に従って、実施例1におけるフェンタニルの代わりにクエン酸フェンタニル及びジイソプロパノールアミンを加え、流動パラフィンの配合量を変更し、実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
(実施例4)
表5に示す組成に従って、実施例1におけるラウロマクロゴール(BL−2)の代わりにラウリルピロリドンを加え、流動パラフィンの配合量を変更し、実施例1と同様にして貼付剤を作製した。
Figure 0006512905
〔試験例3〕:in vitro皮膚透過性試験
上記で得られた実施例3、4、並びに対照製剤としての実施例1及び比較例1の各貼付剤について、試験例1の方法に従い、in vitro皮膚透過性試験を行った。但し、検体は白人男性背部摘出皮膚を使用した。
得られた結果を表6に示す。
Figure 0006512905
表6に示す結果より、吸収促進剤としてラウリルピロリドンを配合した実施例4の貼付剤は、吸収促進剤を一切配合していない比較例1の貼付剤より有意に高いフェンタニル経皮吸収性を示し、かつラウロマクロゴールを配合した貼付剤とほぼ同等のフェンタニル経皮吸収性を示した。
<ラウロマクロゴールによる吸収促進効果の検討2(各種脂肪酸エステルとの比較)>
比較例として、実施例1の貼付剤において、ラウロマクロゴールの代わりにミリスチン酸イソプロピル(比較例6)、セバシン酸ジエチル(比較例7)、ラウリン酸ヘキシル(比較例8)、及びオレイン酸オレイル(比較例9)をそれぞれ含有する貼付剤を作製し、一般的な吸収促進剤として従来より使用されている各種脂肪酸エステルとの比較によるラウロマクロゴールの経皮吸収性の評価を行った。
〔製造方法〕
(a)比較例6
表7に示す組成に従って、比較例1の組成にミリスチン酸イソプロピルを加え、流動パラフィンの配合量を変更し、比較例1と同様の製法により、貼付剤を作製した。
(b)比較例7
表7に示す組成に従って、比較例1の組成にセバシン酸ジエチルを加え、流動パラフィンの配合量を変更し、比較例1と同様の製法により、貼付剤を作製した。
(c)比較例8
表7に示す組成に従って、比較例1の組成にラウリン酸ヘキシルを加え、流動パラフィンの配合量を変更し、比較例1と同様の製法により、貼付剤を作製した。
(d)比較例9
表7に示す組成に従って、比較例1の組成にオレイン酸オレイルを加え、流動パラフィンの配合量を変更し、比較例1と同様の製法により、貼付剤を作製した。
Figure 0006512905
〔試験例4〕in vitro皮膚透過性試験
上記で得られた比較例6〜9、並びに対照製剤としての実施例1及び比較例1の各貼付剤について、試験例1の方法に従い、in vitro皮膚透過性試験を行った。但し、検体は白人男性背部摘出皮膚を使用した。
得られた結果を表8に示す。
Figure 0006512905
表8に示す結果より、吸収促進剤としてラウロマクロゴールを配合した実施例1の貼付剤は、各種脂肪酸エステルを配合した比較例6〜9の各貼付剤に比べ、有意に高いフェンタニルの経皮吸収性を示した。
<ラウロマクロゴールによる吸収促進効果の検討3(有機酸及びアルコール類との比較)>
比較例として、実施例1の貼付剤において、ラウロマクロゴールの代わりに、それぞれ一般的な吸収促進剤として従来より使用されているオレイン酸(比較例10)及びラウリルアルコール(比較例11)を含有する貼付剤を作製し、経皮吸収性の評価を行った。
〔製造方法〕
(a)比較例10
表9に示す組成に従って、比較例1の組成にオレイン酸を加え、流動パラフィンの配合量を変更し、比較例1と同様の製法により、貼付剤を作製した。
(b)比較例11
表9に示す組成に従って、比較例1の組成に、ラウリルアルコールを加え、流動パラフィンの配合量を変更し、比較例1と同様の製法により、貼付剤を作製した。
Figure 0006512905
〔試験例5〕in vitro皮膚透過性試験
上記で得られた比較例10、11、並びに対照製剤としての実施例1及び比較例1の各貼付剤について、試験例1の方法に従い、in vitro皮膚透過性試験を行った。但し、検体は白人男性背部摘出皮膚を使用した。
得られた結果を表10に示す。
Figure 0006512905
表10に示す結果より、吸収促進剤としてラウロマクロゴールを配合した実施例1の貼付剤は、有機酸及びアルコール類をそれぞれ配合した比較例10及び11の貼付剤に比べ、有意に高いフェンタニルの経皮吸収性を示した。
<ラウロマクロゴールによる吸収促進効果の検討4(クロタミトンとの比較)>
比較例として、実施例1の貼付剤において、ラウロマクロゴールの代わりに、一般的な吸収促進剤として従来より使用されているクロタミトンを含有する貼付剤(比較例12)を作製し、経皮吸収性の評価を行った。
〔製造方法〕
(a)比較例12
表11に示す組成に従って、比較例1の組成にクロタミトンを加え、流動パラフィンの配合量を変更し、比較例1と同様の製法により、貼付剤を作製した。
Figure 0006512905
〔試験例6〕in vitro皮膚透過性試験
上記で得られた比較例12、並びに対照製剤としての実施例1及び比較例1の各貼付剤について、試験例1の方法に従い、in vitro皮膚透過性試験を行った。検体は白人男性大腿部摘出皮膚を使用した。
得られた結果を表12に示す。
Figure 0006512905
表12に示す結果より、吸収促進剤としてラウロマクロゴールを配合した実施例1の貼付剤は、クロタミトンを配合した比較例12の貼付剤に比べ、有意に高いフェンタニルの経皮吸収性を示した。
以上、各試験例で示したように、実施例の各貼付剤は比較例の各貼付剤と比べ、ヒト皮膚において、累積薬物透過量が有意に高くなることが判明した。すなわち、一般的な吸収促進剤として従来より使用されてきた他の吸収促進剤と比較して、ラウロマクロゴール及びラウリルピロリドンは、フェンタニルに対して格別顕著に優れた吸収促進効果をもたらすことが分かった。特にラウロマクロゴールの場合、ポリオキシエチレン鎖の付加モル数が9未満の場合にのみ、この吸収促進効果が確認された。
(処方例1〜7)
実施例と同様の効果を示す処方として、表13に処方例を示す。
実施例1の貼付剤において、フェンタニルをクエン酸フェンタニルに変更し、流動パラフィンの配合量を適宜変更し、さらに各種アミン類(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、またはトリイソプロパノールアミン)を追加した。
Figure 0006512905
以上に記載のように、本発明により、優れたフェンタニルの経皮吸収性を示すフェンタニル含有貼付剤を提供することができる。したがって、本発明は、がん性疼痛及び慢性疼痛等の疼痛等の疾患の治療または予防に非常に有用である。

Claims (8)

  1. ポリオキシエチレンの付加モル数が9未満のラウロマクロゴール及びラウリルピロリドンから選択される1種または2種の吸収促進剤、並びに粘着付与樹脂を含む基剤、並びにフェンタニル及び/またはその薬学的に許容される塩を含む組成物を含む、フェンタニル含有貼付剤であって、粘着付与樹脂が石油樹脂、ロジン樹脂、ロジンエステル樹脂、及び油溶性フェノール樹脂から選択される1種または2種以上の粘着付与樹脂である、フェンタニル含有貼付剤
  2. 基剤が脂溶性ポリマー及び/または油脂をさらに含む、請求項1に記載のフェンタニル含有貼付剤。
  3. 脂溶性ポリマーがポリイソブチレン、ポリブテン、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、及びアクリル系高分子から選択される1種または2種以上の脂溶性ポリマーであり
    脂が流動パラフィン、スクワラン、オリーブ油、ツバキ油、及びラッカセイ油から選択される1種または2種以上の油脂である、
    請求項2に記載のフェンタニル含有貼付剤。
  4. 脂溶性ポリマーがスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体及びポリブテンから選択される1種または2種の脂溶性ポリマーである、請求項2または3に記載のフェンタニル含有貼付剤。
  5. 脂溶性ポリマーがスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体とポリブテンの組み合わせである、請求項2〜4のいずれか1項に記載のフェンタニル含有貼付剤。
  6. 油脂が流動パラフィンである、請求項2〜のいずれか1項に記載のフェンタニル含有貼付剤。
  7. 粘着付与樹脂が石油樹脂である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のフェンタニル含有貼付剤。
  8. 粘着付与樹脂が脂環族飽和炭化水素樹脂である、請求項のいずれか1項に記載のフェンタニル含有貼付剤。
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