JPH07115438B2 - 不燃化粧材 - Google Patents
不燃化粧材Info
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- JPH07115438B2 JPH07115438B2 JP21594487A JP21594487A JPH07115438B2 JP H07115438 B2 JPH07115438 B2 JP H07115438B2 JP 21594487 A JP21594487 A JP 21594487A JP 21594487 A JP21594487 A JP 21594487A JP H07115438 B2 JPH07115438 B2 JP H07115438B2
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- decorative
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Description
【発明の詳細な説明】 〈技術分野〉 本発明は各種用途に使用される不燃化粧材に関するもの
である。
である。
〈従来技術〉 従来、不燃性の化粧材は加工性、耐衝撃性、石綿含有に
よる人体への安全性等に問題の多い無機材料系のものに
限られていた。これに対し樹脂系の化粧材は燃焼時の発
熱、発煙が著しく、形状が破壊されるため建設省告示第
1828号「不燃材料を指定する件」（以下不燃試験とい
う）に合格せず不燃材として信頼性のあるものではなか
った。
よる人体への安全性等に問題の多い無機材料系のものに
限られていた。これに対し樹脂系の化粧材は燃焼時の発
熱、発煙が著しく、形状が破壊されるため建設省告示第
1828号「不燃材料を指定する件」（以下不燃試験とい
う）に合格せず不燃材として信頼性のあるものではなか
った。
〈発明の目的〉 本発明は上記の状況にかんがみ検討された結果なされた
もので不燃試験に合格する信頼性のある不燃化粧材を提
供するものである。
もので不燃試験に合格する信頼性のある不燃化粧材を提
供するものである。
〈発明の開示〉 次に本発明になる不燃化粧材に関して詳細に説明する。
本発明になる不燃化粧材は前記の通り、無機繊維からな
るシート基材と水酸化アルミニウムならびにメラミン樹
脂とからなり、更に詳しくは該シート基材に対し該水酸
化アルミニウム85重量％（以下単に％とする）以上好ま
しくは85〜95％、該メラミン樹脂が15％以下好ましくは
15〜５％を複合化された芯材層用成形素材の上もしくは
上と下に化粧層用成形素材が重ねられ該化粧層用成形素
材が厚み0.5mm以下、有機分300g/m2以下に積層一体化さ
れた不燃化粧材ならびに該芯材層用成形素材の上もしく
は上と下に化粧層用成形素材ならびに無機繊維からなる
シート基材と水酸化アルミニウムならびにメラミン樹脂
とからなる外層用成形素材が重ねられ該化粧層用成形素
材と該外層用成形素材とが厚さ0.5mm以下、有機分300g/
m2以下に積層一体化された不燃化粧材に関するものであ
る。
本発明になる不燃化粧材は前記の通り、無機繊維からな
るシート基材と水酸化アルミニウムならびにメラミン樹
脂とからなり、更に詳しくは該シート基材に対し該水酸
化アルミニウム85重量％（以下単に％とする）以上好ま
しくは85〜95％、該メラミン樹脂が15％以下好ましくは
15〜５％を複合化された芯材層用成形素材の上もしくは
上と下に化粧層用成形素材が重ねられ該化粧層用成形素
材が厚み0.5mm以下、有機分300g/m2以下に積層一体化さ
れた不燃化粧材ならびに該芯材層用成形素材の上もしく
は上と下に化粧層用成形素材ならびに無機繊維からなる
シート基材と水酸化アルミニウムならびにメラミン樹脂
とからなる外層用成形素材が重ねられ該化粧層用成形素
材と該外層用成形素材とが厚さ0.5mm以下、有機分300g/
m2以下に積層一体化された不燃化粧材に関するものであ
る。
該シート基材にはガラス繊維、アスベスト繊維等の無機
繊維からなる不織布、布、紙等の多孔質な素材にシート
化されたもの（シート基材Ａ）あるいはシート化される
際に水酸化アルミニウムの微粒子が混抄、もしくは混入
されたもの（シート基材Ｂ）が使用される。なお前者に
おいては密度が0.6g/cm3以下のものが好ましい。0.6g/c
m3以上であっては水酸化アルミニウムのシート基材への
浸透が不完全になるため樹脂と水酸化アルミニウムの均
一性が得られず色ムラ、強度不良等の原因になり好まし
くない。また外層用のシート基材は特に透明な仕上り外
観が望まれる場合にあってはガラス繊維の使用されたも
のが好ましい。
繊維からなる不織布、布、紙等の多孔質な素材にシート
化されたもの（シート基材Ａ）あるいはシート化される
際に水酸化アルミニウムの微粒子が混抄、もしくは混入
されたもの（シート基材Ｂ）が使用される。なお前者に
おいては密度が0.6g/cm3以下のものが好ましい。0.6g/c
m3以上であっては水酸化アルミニウムのシート基材への
浸透が不完全になるため樹脂と水酸化アルミニウムの均
一性が得られず色ムラ、強度不良等の原因になり好まし
くない。また外層用のシート基材は特に透明な仕上り外
観が望まれる場合にあってはガラス繊維の使用されたも
のが好ましい。
該シート基材Ａには水酸化アルミニウムとメラミン樹脂
との混合物が含浸もしくは塗工されて成形素材が調製さ
れ、該シート基材Ｂにはメラミン樹脂が含浸もしくは塗
工されて成形素材が調製される。
との混合物が含浸もしくは塗工されて成形素材が調製さ
れ、該シート基材Ｂにはメラミン樹脂が含浸もしくは塗
工されて成形素材が調製される。
シート基材及び水酸化アルミニウムのメラミン樹脂との
密着性、濡れならびに分散性等を向上させたり、強度、
外観を改善するためにシート基材、水酸化アルミニウム
にカップリング剤が処理されたり、メラミン樹脂中にカ
ップリング剤が添加される。
密着性、濡れならびに分散性等を向上させたり、強度、
外観を改善するためにシート基材、水酸化アルミニウム
にカップリング剤が処理されたり、メラミン樹脂中にカ
ップリング剤が添加される。
芯材層用成形素材に含有される樹脂分は５〜15％が適合
する。５％以下では芯材層の内部の密着強度が劣り好ま
しくない。また15％以上では不燃性能が得られない。外
層用に使用される成形素材に含有される樹脂分は15〜50
％が適合する。15％以下では密着強度の不足、樹脂ある
いは更に水酸化アルミニウムの流れ不足による表面仕上
りの低下がさけられず好ましくない。また50％以上では
不燃試験に合格する性能が得られ難い。
する。５％以下では芯材層の内部の密着強度が劣り好ま
しくない。また15％以上では不燃性能が得られない。外
層用に使用される成形素材に含有される樹脂分は15〜50
％が適合する。15％以下では密着強度の不足、樹脂ある
いは更に水酸化アルミニウムの流れ不足による表面仕上
りの低下がさけられず好ましくない。また50％以上では
不燃試験に合格する性能が得られ難い。
該シート基材への処理率は1500〜700％が適する。700％
以下では成形素材相互の密着性が劣り層間の剥離の原因
になり好ましくない。また1500％以上の処理率では成形
時の流出が激しく、シート基材が破壊される。シート基
材の混在率が低く強度的に弱くなる等の問題があり好ま
しくない。
以下では成形素材相互の密着性が劣り層間の剥離の原因
になり好ましくない。また1500％以上の処理率では成形
時の流出が激しく、シート基材が破壊される。シート基
材の混在率が低く強度的に弱くなる等の問題があり好ま
しくない。
化粧層用成形素材は150g/m2以下の隠ペイ性にすぐれた
多孔質基材、例えば酸化チタン混抄紙にメラミン樹脂が
重量比50〜150％含浸処理されたものが使用される。
多孔質基材、例えば酸化チタン混抄紙にメラミン樹脂が
重量比50〜150％含浸処理されたものが使用される。
メラミン樹脂にはホルムアルデヒド対メラミンのモル比
が1.3〜5.0のもの、好ましくは1.3〜3.0のものが適合す
る。モル比が1.3以下のものでは発煙量が多くなり不燃
試験に合格しない。モル比が5.0以上では樹脂の保存
性、フロー性が悪く目的の成形物が得られない。
が1.3〜5.0のもの、好ましくは1.3〜3.0のものが適合す
る。モル比が1.3以下のものでは発煙量が多くなり不燃
試験に合格しない。モル比が5.0以上では樹脂の保存
性、フロー性が悪く目的の成形物が得られない。
水酸化アルミニウムはシート基材Ａあるいはシート基材
Ｂいずれであっても粒子径100μ以下好ましくは30μ以
下のものが好ましい。100μ以上のものでは粒子表面が
減少して難燃効果が低下する。シート基材への浸透、分
散が制約され基材の均一性が得られないなどの問題があ
り好ましくない。
Ｂいずれであっても粒子径100μ以下好ましくは30μ以
下のものが好ましい。100μ以上のものでは粒子表面が
減少して難燃効果が低下する。シート基材への浸透、分
散が制約され基材の均一性が得られないなどの問題があ
り好ましくない。
該化粧層用成形素材は化粧層用として該芯材層用成形素
材の上もしくは上と下に重ねられるが、片面もしくは両
面いずれであっても厚さ0.5mm以下かつ有機分300g/m2以
下であることが望ましい。同様に該芯材層用成形素材に
該化粧層用成形素材及び該外層用成形素材が重ねられ成
形された場合においても、両者の積層部分が厚さ0.5mm
以下、有機分300g/m2以下に積層一体化されることが望
ましい。この範囲に該当しないものでは不燃試験の合格
が難しい。なお成形物の総厚が2mm以下のものでは不燃
試験に合格できない。以下実施例について説明する。
材の上もしくは上と下に重ねられるが、片面もしくは両
面いずれであっても厚さ0.5mm以下かつ有機分300g/m2以
下であることが望ましい。同様に該芯材層用成形素材に
該化粧層用成形素材及び該外層用成形素材が重ねられ成
形された場合においても、両者の積層部分が厚さ0.5mm
以下、有機分300g/m2以下に積層一体化されることが望
ましい。この範囲に該当しないものでは不燃試験の合格
が難しい。なお成形物の総厚が2mm以下のものでは不燃
試験に合格できない。以下実施例について説明する。
実施例１ 密度0.25g/cm3、坪量50g/m2、有機バインダー量８％の
ガラス繊維製不織布に平均粒子径3.5μの水酸化アルミ
ニウム92重量部（以下単に部とする）と、硬化剤を含有
するモル比2.5のメチルエーテル化メラミン樹脂８部
（樹脂分換算以下同様）の配合物を含浸し、処理率1000
％の芯材層用成形素材（１）を調製した。また坪量23g/
m2のαセルロース紙に上記と同一のエーテル化メラミン
樹脂を100％含浸した化粧層用成形素材（２）を調製
し、密度0.25g/cm3、坪量50g/m2のガラス繊維不織布に
上記と同一の水酸化アルミニウム及びメラミン樹脂を75
部及び25部からなる配合物を800％含浸し外層用成形素
材（３）を調製した。
ガラス繊維製不織布に平均粒子径3.5μの水酸化アルミ
ニウム92重量部（以下単に部とする）と、硬化剤を含有
するモル比2.5のメチルエーテル化メラミン樹脂８部
（樹脂分換算以下同様）の配合物を含浸し、処理率1000
％の芯材層用成形素材（１）を調製した。また坪量23g/
m2のαセルロース紙に上記と同一のエーテル化メラミン
樹脂を100％含浸した化粧層用成形素材（２）を調製
し、密度0.25g/cm3、坪量50g/m2のガラス繊維不織布に
上記と同一の水酸化アルミニウム及びメラミン樹脂を75
部及び25部からなる配合物を800％含浸し外層用成形素
材（３）を調製した。
該芯材層用成形素材（１）を６枚、該化粧層用成形素材
（２）を一枚、及び該外層用成形素材（３）を１枚を重
ね140℃、100kg/cm2にて30分間熱圧して厚さ3.5mmの不
燃化粧材（４）を得た。
（２）を一枚、及び該外層用成形素材（３）を１枚を重
ね140℃、100kg/cm2にて30分間熱圧して厚さ3.5mmの不
燃化粧材（４）を得た。
実施例２ 酸化チタンが20重量％混抄された坪量80g/m2の印刷紙に
実施例１で使用したメラミン樹脂を100％含浸した化粧
層用成形素材（５）を実施例１における該芯材層用成形
素材（１）６枚の上に、更に下に実施例１の該化粧層用
成形素材（２）を重ね140℃、100kg/cm2にて30分間熱圧
して厚さ3.4mmの不燃化粧材（６）を得た。
実施例１で使用したメラミン樹脂を100％含浸した化粧
層用成形素材（５）を実施例１における該芯材層用成形
素材（１）６枚の上に、更に下に実施例１の該化粧層用
成形素材（２）を重ね140℃、100kg/cm2にて30分間熱圧
して厚さ3.4mmの不燃化粧材（６）を得た。
比較例１ 密度0.3g/cm3、坪量50g/m2、有機バインダー８％のガラ
ス繊維不織布に平均粒子径15μの水酸化アルミニウム80
部と硬化剤を含むモル比1.5のメラミン樹脂20部の配合
された配合物を含浸し処理率800％の芯材層用成形素材
（７）を調製した。同時に坪量23g/m2のセルロース紙に
同上のメラミン樹脂を100％含浸した化粧層用成形素材
（８）を調製し、上記のガラス繊維不織布に15μの水酸
化アルミニウム75部、硬化剤を含む同上メラミン樹脂を
25部含浸し処理率800％の外層用成形素材（９）を調製
した。該芯材層用成形素材（７）６枚の上に該化粧層用
成形素材（８）及び該外層用成形素材（９）を重ね実施
例１と同一条件で成形し厚さ3.5mmの化粧材を得た。
ス繊維不織布に平均粒子径15μの水酸化アルミニウム80
部と硬化剤を含むモル比1.5のメラミン樹脂20部の配合
された配合物を含浸し処理率800％の芯材層用成形素材
（７）を調製した。同時に坪量23g/m2のセルロース紙に
同上のメラミン樹脂を100％含浸した化粧層用成形素材
（８）を調製し、上記のガラス繊維不織布に15μの水酸
化アルミニウム75部、硬化剤を含む同上メラミン樹脂を
25部含浸し処理率800％の外層用成形素材（９）を調製
した。該芯材層用成形素材（７）６枚の上に該化粧層用
成形素材（８）及び該外層用成形素材（９）を重ね実施
例１と同一条件で成形し厚さ3.5mmの化粧材を得た。
比較例２ 実施例１における該芯材層用成形素材（１）６枚の上
に、酸化チタンを40重量％混抄した坪量150g/m2の酸化
チタン混抄紙にモル比1.3のメラミン樹脂の含浸率120％
の化粧層用成形素材（10）を１枚、下に実施例１の該化
粧層用成形素材（２）を１枚それぞれ重ね実施例１と同
一条件にて厚さ3.5mmの化粧材を成形した。
に、酸化チタンを40重量％混抄した坪量150g/m2の酸化
チタン混抄紙にモル比1.3のメラミン樹脂の含浸率120％
の化粧層用成形素材（10）を１枚、下に実施例１の該化
粧層用成形素材（２）を１枚それぞれ重ね実施例１と同
一条件にて厚さ3.5mmの化粧材を成形した。
比較例３ 実施例１の該外層用成形素材（３）に使用のガラス繊維
不織布に替えて密度0.25g/cm3、坪量100g/m2、有機バイ
ンダー８％のガラス繊維不織布を使用し、実施例と同一
の配合物を1000％含浸して外層用成形素材（11）を調製
し、実施例１と同様に該芯材層用成形素材（１）６枚の
上に該化粧層用成形素材（２）１枚を重ね更に該外層用
成形素材（11）１枚を重ねて140℃、100kg/cm2にて30分
間熱圧して3.8mmの化粧材を得た。
不織布に替えて密度0.25g/cm3、坪量100g/m2、有機バイ
ンダー８％のガラス繊維不織布を使用し、実施例と同一
の配合物を1000％含浸して外層用成形素材（11）を調製
し、実施例１と同様に該芯材層用成形素材（１）６枚の
上に該化粧層用成形素材（２）１枚を重ね更に該外層用
成形素材（11）１枚を重ねて140℃、100kg/cm2にて30分
間熱圧して3.8mmの化粧材を得た。
以上の不燃化粧材（４）（６）及び比較例の各化粧材の
構成及び不燃試験を行った結果は表の通りであった。
構成及び不燃試験を行った結果は表の通りであった。
〔不燃試験〕 Ｉ 基材試験 一 試験体 試験体は、その大きさを縦横それぞれ38ミリメートル以
上42ミリメートル以下、厚さ47ミリメートル以上53ミリ
メートル以下とし、供試材料から採取する。ただし、供
試材料の厚さが47ミリメートル未満の場合には、試験体
を供試材料のかさ比重とほぼ等しくなるように、かつ、
可燃物を最大限含むように重ね合わせて細鋼線で緊結す
る。
上42ミリメートル以下、厚さ47ミリメートル以上53ミリ
メートル以下とし、供試材料から採取する。ただし、供
試材料の厚さが47ミリメートル未満の場合には、試験体
を供試材料のかさ比重とほぼ等しくなるように、かつ、
可燃物を最大限含むように重ね合わせて細鋼線で緊結す
る。
二 加熱試験 （１）加熱試験は、試験体挿入後20分間加熱して行な
う。
う。
（２）炉内温度の測定は、日本工業規格C1602に規定す
る0.75級以上の精度をもつ素線の線径0.65ミリメートル
のCA熱電対及び日本工業規格C1607に規定する実線記録
式の電子管式自動平衡記録温度計で行なう。
る0.75級以上の精度をもつ素線の線径0.65ミリメートル
のCA熱電対及び日本工業規格C1607に規定する実線記録
式の電子管式自動平衡記録温度計で行なう。
（３）加熱は、あらかじめ試験体を挿入する前に、炉内
温度が摂氏740度から摂氏760度までに20分間以上安定す
るよう加熱炉を調整したのち行なう。
温度が摂氏740度から摂氏760度までに20分間以上安定す
るよう加熱炉を調整したのち行なう。
（４）加熱炉に挿入した試験体の位置は、試験体の側面
の中心線と熱電対の熱接点の位置がほぼ一致するように
する。
の中心線と熱電対の熱接点の位置がほぼ一致するように
する。
三 判定 ３個の試験体のそれぞれについて行なった加熱試験につ
いて、試験体挿入後の炉内温度が前号３によって調整し
た温度よりも摂氏50度をこえない場合を合格とする。
いて、試験体挿入後の炉内温度が前号３によって調整し
た温度よりも摂氏50度をこえない場合を合格とする。
II 表面試験 一 試験体 試験体の大きさは、縦横それぞれ22センチメートルと
し、厚さは、実際のものと同一とする。ただし、厚さが
15ミリメートルをこえる場合には、試験体の防火上の性
能を増大させず、かつ、発煙の程度を減少させない方法
で、その厚さを15ミリメートルまで減少することができ
る。
し、厚さは、実際のものと同一とする。ただし、厚さが
15ミリメートルをこえる場合には、試験体の防火上の性
能を増大させず、かつ、発煙の程度を減少させない方法
で、その厚さを15ミリメートルまで減少することができ
る。
二 試験装置 （１）加熱炉の主熱源は原則として定電圧装置を備えた
電熱とし、副熱源は原則として都市ガスとする。
電熱とし、副熱源は原則として都市ガスとする。
（２）加熱炉は、標準板（日本工業規格A5413に規定す
る厚さ１センチメートルの0.8石綿パーライト板でオー
トクレーブ養生したもので、第１号３及び４に適合する
ものをいう。）を用いて第三号１に規定する加熱を10分
間行なった場合に、次の表に掲げる排気温度を摂氏20度
以内の誤差で再現できるものとする。
る厚さ１センチメートルの0.8石綿パーライト板でオー
トクレーブ養生したもので、第１号３及び４に適合する
ものをいう。）を用いて第三号１に規定する加熱を10分
間行なった場合に、次の表に掲げる排気温度を摂氏20度
以内の誤差で再現できるものとする。
（３）集煙箱 イ 発煙量（単位面積当たりの発煙係数）を測定するた
め、１に規定する加熱炉の上部に別図第３に示す直方体
の集煙箱（内面における大きさは、高さ１メートル、他
の２辺を1.41メートルとする。）を設け、煙の攪拌装置
及び光量測定装置を備えるものとする。
め、１に規定する加熱炉の上部に別図第３に示す直方体
の集煙箱（内面における大きさは、高さ１メートル、他
の２辺を1.41メートルとする。）を設け、煙の攪拌装置
及び光量測定装置を備えるものとする。
ロ 光量測定装置は、別図第４に示すものとし、集煙箱
の中央部分の天井面から30センチメートル下方の位置
で、煙を毎分約1.5リットルの流量で、吸引し測定する
装置を有し、光源及び受光部には、煙の粒子の付着を防
止する装置を備えるものとする。
の中央部分の天井面から30センチメートル下方の位置
で、煙を毎分約1.5リットルの流量で、吸引し測定する
装置を有し、光源及び受光部には、煙の粒子の付着を防
止する装置を備えるものとする。
三 加熱試験 （１）加熱試験は、試験体の受熱面の大きさを縦横それ
ぞれ18センチメートルとし、はじめに副熱源で３分間加
熱したのち、さらに主熱源を加えて７分間加熱し、合計
で10分間加熱する。
ぞれ18センチメートルとし、はじめに副熱源で３分間加
熱したのち、さらに主熱源を加えて７分間加熱し、合計
で10分間加熱する。
（２）排気温度の測定は、外径1.6ミリメートルのCAシ
ース熱電対及び日本工業規格C1607に規定する実線記録
式の電子管式自動平衡記録温度計で行なう。
ース熱電対及び日本工業規格C1607に規定する実線記録
式の電子管式自動平衡記録温度計で行なう。
（３）煙を透過する光量の測定は、加熱試験中15秒以内
ごとに行なう。
ごとに行なう。
（４）加熱試験は、あらかじめ標準板を用い１に規定す
る方法に準じて予備加熱を行なった後裏ぶたを取り除
き、排気温度を測定する熱電対の示度が摂氏約50度に降
下してから始めるものとする。ただし、引続き試験を行
なう場合にあっては、標準板を用いてする予備加熱は必
要ないものとする。
る方法に準じて予備加熱を行なった後裏ぶたを取り除
き、排気温度を測定する熱電対の示度が摂氏約50度に降
下してから始めるものとする。ただし、引続き試験を行
なう場合にあっては、標準板を用いてする予備加熱は必
要ないものとする。
四 判定 ３個の試験体中のそれぞれについて行なった加熱試験の
結果、試験体のおのおのが次の条件（ただし、建築物の
外部の仕上げに用いるものにあっては、５を除く。）に
適合するものを合格とする。
結果、試験体のおのおのが次の条件（ただし、建築物の
外部の仕上げに用いるものにあっては、５を除く。）に
適合するものを合格とする。
（１）防火上有害な変形、避難上著しく有害なガスの発
生等がないこと。
生等がないこと。
（２）試験体の全厚にわたる溶融、試験体の裏面に達す
る亀裂で、当該裏面の亀裂の幅が全厚の板厚の10分の１
以上であるもの等がないこと。
る亀裂で、当該裏面の亀裂の幅が全厚の板厚の10分の１
以上であるもの等がないこと。
（３）加熱終了後30秒以上残炎がないこと。
（４）試験体の排気温度曲線（第三号２に規定する記録
温度計の示す曲線をいう。）は、標準温度曲線（第二号
１の２に規定する加熱炉を調整した後の各経過時間ごと
の排気温度にそれぞれ50度を加え、これらを結んだ結果
得られる曲線をいう。）をこえないこと。
温度計の示す曲線をいう。）は、標準温度曲線（第二号
１の２に規定する加熱炉を調整した後の各経過時間ごと
の排気温度にそれぞれ50度を加え、これらを結んだ結果
得られる曲線をいう。）をこえないこと。
（５）次の式によって求めた単位面積当たりの発煙係数
CAが30以下であること。
CAが30以下であること。
〈発明の効果〉 本発明になる不燃化粧材は無機繊維からなるシート基材
と水酸化アルミニウム及びメラミン樹脂とが、該メラミ
ン樹脂を15％以下にして複合化された芯材層用の成形素
材の上もしくは上と下に厚さ0.5mm以下、有機分が300g/
m2以下の化粧層あるいは化粧層と外層が積層一体化され
たものであるため燃焼時の発熱量、発煙量が極めて抑制
されるとともに、形状破壊がほとんどなく建設省告示第
1828号に適合する不燃材料として認定されるものであ
る。しかも化粧層には着色、印刷が自在に付与できるも
のであり何ら特別な仕上げ加工することなくそのままの
状態で不燃材料として各種用途に利用できるものであ
る。
と水酸化アルミニウム及びメラミン樹脂とが、該メラミ
ン樹脂を15％以下にして複合化された芯材層用の成形素
材の上もしくは上と下に厚さ0.5mm以下、有機分が300g/
m2以下の化粧層あるいは化粧層と外層が積層一体化され
たものであるため燃焼時の発熱量、発煙量が極めて抑制
されるとともに、形状破壊がほとんどなく建設省告示第
1828号に適合する不燃材料として認定されるものであ
る。しかも化粧層には着色、印刷が自在に付与できるも
のであり何ら特別な仕上げ加工することなくそのままの
状態で不燃材料として各種用途に利用できるものであ
る。
更に外層特にガラス繊維系シート基材、水酸化アルミニ
ウム及びメラミン樹脂からなるものが積層一体化された
ものでは透明感が付与されて深みのある化粧外観が得ら
れるとともに高い樹脂率に保持されたメラミン樹脂によ
り表面部分が強固に成形されることからすぐれた耐摩耗
性、耐汚染性等の表面性能が得られる。
ウム及びメラミン樹脂からなるものが積層一体化された
ものでは透明感が付与されて深みのある化粧外観が得ら
れるとともに高い樹脂率に保持されたメラミン樹脂によ
り表面部分が強固に成形されることからすぐれた耐摩耗
性、耐汚染性等の表面性能が得られる。
第１図は芯材層用成形素材（１）の上に化粧層用成形素
材（２）及び外層用成形素材（３）を重ねた状態図、第
２図は芯材層用成形素材（１）の上に化粧層用成形素材
（５）、下に化粧層用成形素材（２）を重ねた状態図、
第３図は芯材層用成形素材（７）の上に化粧層用成形素
材（８）及び外層用成形素材（９）を重ねた状態図、第
４図は芯材層成形素材（１）の上に化粧層用成形素材
（10）、下に化粧層用成形素材（２）を重ねた状態図、
第５図は芯材層用成形素材（１）の上に化粧層用成形素
材（２）及び外層用成形素材（11）を重ねた状態図、第
６図、第７図は不燃化粧材（４）、（６）の概要図であ
る。 1,7……芯材層用成形素材 2,8,10……化粧層用成形素材 9,11……外層用成形素材４ ，６……不燃化粧材
材（２）及び外層用成形素材（３）を重ねた状態図、第
２図は芯材層用成形素材（１）の上に化粧層用成形素材
（５）、下に化粧層用成形素材（２）を重ねた状態図、
第３図は芯材層用成形素材（７）の上に化粧層用成形素
材（８）及び外層用成形素材（９）を重ねた状態図、第
４図は芯材層成形素材（１）の上に化粧層用成形素材
（10）、下に化粧層用成形素材（２）を重ねた状態図、
第５図は芯材層用成形素材（１）の上に化粧層用成形素
材（２）及び外層用成形素材（11）を重ねた状態図、第
６図、第７図は不燃化粧材（４）、（６）の概要図であ
る。 1,7……芯材層用成形素材 2,8,10……化粧層用成形素材 9,11……外層用成形素材４ ，６……不燃化粧材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−27246（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−114050（ＪＰ，Ａ) 特開 昭50−5471（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−95455（ＪＰ，Ａ)
Claims (2)
- 【請求項１】無機繊維からなるシート基材と水酸化アル
ミニウムならびにメラミン樹脂とからなり該メラミン樹
脂が15重量％以下に複合化された芯材層用成形素材の上
もしくは上と下に化粧層用成形素材が重ねられ、該化粧
層用成形素材が厚み0.5mm以下、有機分300g/m2以下に積
層一体化されていることを特徴とする不燃化粧材。 - 【請求項２】無機繊維からなるシート基材と水酸化アル
ミニウムならびにメラミン樹脂とからなり該メラミン樹
脂が15重量％以下に複合化された芯材層用成形素材の上
もしくは上と下に化粧層用成形素材が重ねられ、更に該
化粧層用成形素材の上に無機繊維からなるシート基材と
水酸化アルミニウムならびにメラミン樹脂とから複合化
された外層用成形素材が重ねられて該化粧層用成形素材
及び該外層用成形素材とが厚さ0.5mm以下、有機分300g/
m2以下に積層一体化されていることを特徴とする不燃化
粧材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21594487A JPH07115438B2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | 不燃化粧材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21594487A JPH07115438B2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | 不燃化粧材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6456539A JPS6456539A (en) | 1989-03-03 |
| JPH07115438B2 true JPH07115438B2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=16680844
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21594487A Expired - Lifetime JPH07115438B2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | 不燃化粧材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07115438B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998009816A1 (fr) * | 1996-09-04 | 1998-03-12 | Sumitomo Bakelite Company Limited | Plaque stratifiee decorative ignifuge ou incombustible |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5824575A (en) * | 1994-08-22 | 1998-10-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
-
1987
- 1987-08-28 JP JP21594487A patent/JPH07115438B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998009816A1 (fr) * | 1996-09-04 | 1998-03-12 | Sumitomo Bakelite Company Limited | Plaque stratifiee decorative ignifuge ou incombustible |
| US6333280B1 (en) | 1996-09-04 | 2001-12-25 | Sumitomo Bakelite Company, Ltd. | Flame-retardant or incombustible decorative laminated sheet |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6456539A (en) | 1989-03-03 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
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