JPH07115391A - 光海底ケーブル探線方法および光海底ケーブルシステム - Google Patents

光海底ケーブル探線方法および光海底ケーブルシステム

Info

Publication number
JPH07115391A
JPH07115391A JP25807493A JP25807493A JPH07115391A JP H07115391 A JPH07115391 A JP H07115391A JP 25807493 A JP25807493 A JP 25807493A JP 25807493 A JP25807493 A JP 25807493A JP H07115391 A JPH07115391 A JP H07115391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical submarine
optical
submarine cable
oscillator
repeater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25807493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2826451B2 (ja
Inventor
Mitsuru Horio
満 堀尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP25807493A priority Critical patent/JP2826451B2/ja
Publication of JPH07115391A publication Critical patent/JPH07115391A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2826451B2 publication Critical patent/JP2826451B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63CLAUNCHING, HAULING-OUT, OR DRY-DOCKING OF VESSELS; LIFE-SAVING IN WATER; EQUIPMENT FOR DWELLING OR WORKING UNDER WATER; MEANS FOR SALVAGING OR SEARCHING FOR UNDERWATER OBJECTS
    • B63C11/00Equipment for dwelling or working underwater; Means for searching for underwater objects
    • B63C11/48Means for searching for underwater objects

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 給電導体に対する逆方向電流の印加を伴うこ
となく、任意の区間を探線可能な磁気探線方法および光
海底ケーブルシステムを提供する。 【構成】 光海底ケーブル1の区間1−6に断線障害が
発生する。電気試験などで推定障害区間1−5,1−6
が定まる。遠隔制御装置13が交流発振器12−5に動
作開始を指示する。交流発振器12−5が発振動作を開
始する。給電電流に交流信号成分が重畳される。光海底
ケーブル1の近傍に交流磁界が発生する。敷設工事記録
から光海底中継器4−5の推定位置が定まる。修理船1
0は磁気センサ11を吊下する。磁気センサ11が交流
磁界を検出する。ケーブル位置が定まる。区間1−5,
1−6にわたって光海底ケーブル1を追跡する。交流磁
界の無検出点が障害点として認識される。遠隔制御装置
13は交流発振器12−5に動作終了を指示する。交流
発振器12−5が発振動作を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気探線により光海
底ケーブルの位置を標定する光海底ケーブル探線方法に
係わり、特に任意の区間で磁気探線を可能とする光海底
ケーブル探線方法に関する。さらに、この発明は、同方
法の実施に適した光海底ケーブルシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、海底ケーブルの修理工事等で
は、敷設された海底ケーブルの海底面あるいは海底面下
における位置を探索する必要がある。従来の海底ケーブ
ル探線技術としては、海底中継器への給電電流に低周波
交流を重畳し、光海底ケーブルに生じる交流磁界を検出
することにより、光海底ケーブルの位置を標定する磁気
探線法が知られている。
【0003】図3を用いて、まず、光海底ケーブルシス
テムの概略を説明する。光海底ケーブル1は、光信号伝
送用の光ファイバ2と電力供給用の給電導体3とを被覆
してなる。この光海底ケーブル1には、一定間隔ごとに
光海底中継器4が配置されている。この光海底中継器4
は、給電導体3から受電して動作し、光ファイバ2を伝
送する光信号を増幅して伝送損失を補償するものであ
る。また、光海底ケーブル1の端部は陸揚局5に接続さ
れている。
【0004】この陸揚局5には、光端局装置(OLT)
6の他に、光海底ケーブル1の給電導体3に給電電流を
印加する給電装置7が設置されている。給電電流は、各
光海底中継器4に電源を供給するための直流電流であ
る。この給電装置7には、給電電流に低周波の交流信号
成分を重畳する交流発振器8が付加されている。
【0005】磁気探線時は、陸揚局5において、交流発
振器8を作動させて給電電流に低周波の交流信号成分を
重畳させる(図2参照)。この交流信号成分により光海
底ケーブル1の近傍に交流磁界9が発生する。そこで修
理船10から磁気センサ11を海中に吊下し、上記の交
流磁界9を検出することで光海底ケーブル1の位置を標
定する。
【0006】また、海底ケーブル探索時は、給電電流と
逆方向の直流電流を給電導体に印加し、この直流電流に
低周波交流信号を重畳する手法も提供されている(「国
際通信の研究」, No.112, April 1982, p102-114)。こ
のときの給電導体の導通電流を図4に示す。なお、同文
献の104頁の図2に記載された中継器基本回路は、監
視信号発生回路(SV OSC)を有しているが、この
監視信号発生回路は、磁気探線に関与するものではな
く、アナログ伝送路に対し伝送帯域における特定の周波
数信号を出力することにより、陸揚局側における海底ケ
ーブルや海底中継器の状態監視に供するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術で
は、各光海底中継器4の電源供給の信頼性に対する影響
を考慮すると、交流信号成分の振幅をあまり大きくはで
きず、しかも交流信号成分は光海底ケーブル1および光
海底中継器4における減衰が大きいため、磁気探線の可
能な区間が陸揚局から一定距離の区間に限定される問題
点があった。この問題点は、長距離光海底ケーブルシス
テムに適用した場合に一層顕著となる。なお、探線可能
距離を越えた区間については、電気試験や光試験により
障害区間を推定し、さらに敷設工事記録に基づいてケー
ブル位置を推定し、探線錨による底曳を試行錯誤的に行
うことでケーブルを捕獲するといった手法をとらざるを
得ない。この手法によれば、作業効率が極めて悪くなる
ばかりでなく、光海底ケーブルの正常部分を探線錨によ
り破損するおそれがあるといった不都合を生じる。
【0008】一方、上記の文献に記載された技術によれ
ば、電流の方向を逆にすることで、光海底中継器におけ
る減衰を抑えて探線可能距離を延ばすことが可能であ
る。しかし、この場合、光海底ケーブルのインピーダン
スによる交流信号成分の減衰は回避できないため、陸揚
局からの探線可能距離が多少延びるとはいえ限界があ
る。しかも、磁気探線時、給電導体3に逆方向電流が導
通するため、光海底中継器に逆バイアスが印加されるこ
ととなって光増幅動作が維持されなくなり、通信サービ
スを継続することが不可能となる。さらに、逆方向電流
の印加により光海底中継器構成部品への悪影響が懸念さ
れる。そこでこの発明の目的は、給電導体に対する逆方
向電流の印加を伴うことなく、任意の区間を探線可能な
磁気探線技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の光海底ケ
ーブル探線方法は、次の手順よりなる。 (1)光海底ケーブルに配置した交流発振器に発振動作
を行わせて、光海底ケーブルの給電導体を流れる直流電
流に交流信号成分を重畳すること。 (2)上記の交流信号成分により光海底ケーブル近傍に
生じる交流磁界を検出することによって、光海底ケーブ
ルの位置を標定すること。
【0010】かかる光海底ケーブル探線方法によれば、
光海底ケーブルに交流発振器をあらかじめ配置してお
き、探線時に、少なくとも光海底ケーブルの懸案区間に
近い位置の交流発振器に発振動作を行わせる。このこと
により、給電導体を流れる直流電流に交流信号成分が重
畳され、この交流信号成分が給電導体を伝達する区間で
は光海底ケーブル近傍に交流磁界が発生する。すなわ
ち、交流発振器の設置位置から一定距離の範囲では、陸
揚局からの距離にかかわらず、有効な強度の交流磁界を
得ることができる。この交流磁界を検出することによ
り、光海底ケーブルの磁気探線を行えばよい。
【0011】請求項2記載の光海底ケーブルシステム
は、次の手段を具備するものである。 (1)海底に敷設される光海底ケーブル。この光海底ケ
ーブルは、光信号を伝送する光ファイバと、中継器給電
用直流電流が導通する給電導体とを有する。 (2)光海底ケーブルに配置される複数の光海底中継
器。光海底中継器は、光信号を増幅するものである。 (3)少なくとも所定個数置きの光海底中継器に付設さ
れる交流発振器。この交流発振器は、給電導体に交流出
力を印加して、中継器給電用直流電流に交流信号成分を
重畳するものである。
【0012】かかる光海底ケーブルシステムによれば、
所定個数置きあるいはすべての光海底中継器に交流発振
器が付加されており、この交流発振器のうちの任意のも
のに発振動作を行わせることにより、上記の光海底ケー
ブル探線方法を行うことができる。
【0013】請求項3記載の光海底ケーブルシステム
は、次の手段を具備するものである。 (1)海底に敷設される光海底ケーブル。この光海底ケ
ーブルは、光信号を伝送する光ファイバと、中継器給電
用直流電流が導通する給電導体とを有する。 (2)光海底ケーブルに配置される複数の光海底中継
器。光海底中継器は、光信号を増幅するものである。 (3)少なくとも所定個数置きの光海底中継器に付設さ
れる交流発振器。この交流発振器は、制御指示に従って
動作し、給電導体に交流出力を印加して中継器給電用直
流電流に交流信号成分を重畳するものである。 (4)任意の交流発振器に対し、制御指示を出力する遠
隔制御装置。
【0014】かかる光海底ケーブルシステムによれば、
遠隔制御装置により各交流発振器を集中制御することと
し、たとえば磁気探線時、懸案区間近傍に位置する交流
発振器のみに発振動作を行わせるといった制御を可能と
する。遠隔制御装置から各交流発振器に対する制御指示
は、たとえば光信号の形式とし、光海底ケーブルの光フ
ァイバを使用して伝送する態様をとることができる。
【0015】請求項4記載の光海底ケーブルシステム
は、次の手段を具備するものである。 (1)海底に敷設される光海底ケーブル。この光海底ケ
ーブルは、光信号を伝送する光ファイバと、中継器給電
用直流電流が導通する給電導体とを有する。 (2)光海底ケーブルに配置される複数の光海底中継
器。光海底中継器は、光信号を増幅するものである。 (3)少なくとも所定個数置きの光海底中継器に付設さ
れる交流発振器。この交流発振器は、定常的に動作し、
給電導体に交流出力を印加して中継器給電用直流電流に
交流信号成分を重畳するものである。
【0016】かかる光海底ケーブルシステムによれば、
各交流発振器を定常的に動作させることにより、交流発
振器を外部から制御するための遠隔制御手段や同手段と
交流発振器との間の通信手段を不要とするとともに、交
流発振器内の発振動作のオン・オフ切替機能を不要と
し、システムの簡素化を実現する。なお、この場合、光
海底中継器に対する電源供給の信頼性を著しく劣化させ
ない程度に、交流発振器の出力レベルを抑えるように留
意すべきである。
【0017】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0018】図1を用いて、この実施例に係る長距離光
海底ケーブルシステムの概略を説明する。図1におい
て、光海底ケーブル1は、光信号伝送用の光ファイバ2
と電力供給用の給電導体3とを被覆してなる。この給電
導体3には、中継器給電用の直流電流(以下、給電電流
という。)が印加されている。
【0019】この光海底ケーブル1には、一定間隔ごと
に光海底中継器4が配置されている。この光海底中継器
4は、給電導体3から受電して動作し、光ファイバ2を
伝達する光信号を増幅して伝送損失を補償するものであ
る。各光海底中継器4には、図中左側から4−1,4−
2…4−6の符号を付し、光海底ケーブル1の各光海底
中継器4間の区間には、同様に1−1,1−2…1−6
の符号を付す。
【0020】光海底中継器4−1,4−3,4−5に
は、それぞれ交流発振器12が付加されている。交流発
振器12は、後述する制御信号に従って発振動作を行
い、低周波の交流出力を給電導体3に印加するものであ
る。この交流出力の印加により、図2に示すように、給
電電流は交流信号成分が重畳された脈流電流となる。こ
の交流信号成分の周波数は、伝送損失低減と耐ノイズ性
向上の双方を考慮すると、10〜50Hz程度の範囲で
設定することが望ましい。各交流発振器12には、図中
左側から12−1,12−3,12−5の符号を付す。
【0021】この例では、1つ置きの光海底中継器4に
交流発振器12を付加する態様を示すが、交流発振器1
2の適切な設置間隔は、後述する探線可能距離に依存す
るものであり、この探線可能距離に応じて数個置きある
いはすべての光海底中継器4を選択して交流発振器12
を付加すればよい。
【0022】光海底ケーブル1の端部は陸揚局5に接続
されている。この陸揚局5において、光端局装置6は、
光ファイバ2を介し光信号の送受信を行うものである。
給電装置7は、給電導体3に対し給電電流を印加するも
のである。この給電電流のレベルは、光海底中継器4の
設置個数その他の設計的事項に従って適宜設定される。
遠隔制御装置13は、各交流発振器12を遠隔制御する
ものである。遠隔制御装置13から交流発振器12への
制御信号の伝送を光伝送方式で行うこととすれば、光フ
ァイバ2を伝送路として利用することができる。また、
制御信号として、少なくとも発振動作開始指示信号と発
振動作終了指示信号が設定されている。なお、従来、給
電装置7に付設されていた交流発振器8(図3参照)
は、この例では省略可能である。
【0023】次に、かかる光海底ケーブルシステムにお
ける磁気探線方法を簡単に説明する。光海底ケーブル1
に断線障害が発生した場合、まず既知の電気試験や光学
試験により障害区間を推定する。これにより、いずれか
の光海底中継器の隣接区間程度にまで障害区間を特定す
ることができる。ここでは、区間1−6が断線事故によ
る接水箇所(以下、障害点という)の生じた区間であ
り、光海底中継器4−5の隣接区間1−5および1−6
が推定障害区間であるとする。
【0024】この後、磁気探線による障害点標定が行わ
れる。すなわち、まず遠隔制御装置13により、交流発
振器12−5に対し発振動作開始指示信号を出力する。
交流発振器12−5は、この開始指示信号を検出する
と、発振動作を開始する。これにより、給電導体3を流
れる給電電流に交流信号成分が重畳され、光海底ケーブ
ル1の近傍に交流磁界が発生する。
【0025】光海底ケーブル1に生じる交流磁界強度と
ケーブル距離との関係を、図1の下段(グラフ部分)に
示す。図に示すように、交流発振器12−5から離れる
に従って、光海底ケーブル1および光海底中継器4のイ
ンピーダンスにより交流磁界強度は減衰する。磁気探線
は、交流磁界強度が磁気センサ11の感知限界レベルL
0を上回る範囲で可能である。探線可能な距離は、1中
継区間のケーブル減衰量や交流発振器12の出力レベル
等の因子で決定される。したがって、これらの因子を設
計上の要請を考慮しつつ適宜設定することにより、ある
程度の自由度をもって探線可能距離を設定することが可
能である。また、障害点では交流磁界強度は大幅に落ち
込み、感知限界レベルL0を大幅に下回る。したがっ
て、交流磁界が無検出となる箇所を検知することによ
り、障害点を標定できる。
【0026】図1の上段に戻って説明すると、修理船1
0では、敷設工事の記録等に基づいて区間1−5の始点
位置、つまり光海底中継器4−5の位置を推測し、海中
に磁気センサ11を吊下して推定位置近傍で磁気探線を
行う。この磁気探線により、上記の交流磁界を検出する
ことでケーブル位置を標定する。ケーブル位置が確認さ
れると、光海底ケーブル1に沿って修理船10を移動
し、区間1−5および区間1−6にわたって光海底ケー
ブル1を追跡する。この結果、交流磁界の無検出点が検
知されると、当該箇所を障害点として認識する。この
後、遠隔制御装置13は、交流発振器12−5に対し発
振動作終了指示信号を出力し、この終了指示信号を受け
て交流発振器12が発振動作を終了する。
【0027】ここで、各光海底中継器4の電源の信頼性
を著しく劣化させないように、交流発振器12の出力レ
ベルを給電電流レベルに比較して十分小さく設定するこ
とにより、磁気探線中であっても各光海底中継器4に対
して中継器への電源供給を継続することができる。この
場合、交流発振器12の出力レベルは、交流信号成分重
畳後の脈流の極大値および極小値が給電電流の定格値の
範囲に収まる程度に抑えることが望ましい。この実施例
では、1つの交流発振器12が担当する探線可能範囲は
小さくてもよい。たとえば、各光海底中継器4に交流発
振器12を付加する態様の場合、各交流発振器12の担
当範囲は前後1/2区間にわたる範囲でよい。したがっ
て交流発振器12の出力レベルの低減は容易である。
【0028】前述の従来の文献に記載された磁気探線技
術では、通信サービスの継続が不可能であるのに対し、
この態様によれば、上記のように磁気探線時であって
も、安定した電源供給を維持することができるので、通
信サービスの継続が可能となる。しかも、中継器内部回
路の構成部品について、逆方向電流の印加による悪影響
を招くおそれを回避できる。
【0029】以上、この発明の一実施例を説明したが、
上記のように交流発振器12の出力レベルを給電電流レ
ベルに比較して十分小さく設定することに留意すれば、
交流発振器12を定常的に発振動作を行わせる態様も可
能である。この場合、上記の通信サービスの継続が可能
である等の利点を奏することはもちろんのこと、各交流
発振器の遠隔制御機能が不要となる利点を奏する。つま
り、陸揚局8側で遠隔制御装置13を省略できる一方、
各交流発振器12側で制御信号検出機能を省略できる。
しかも、光ファイバ2により構成される光伝送路上に交
流発振器12および遠隔制御装置13間の伝送路を確保
せずに済む。また、磁気探線時に陸揚局5側における交
流発振器12の制御が不要となるので、磁気探線を修理
船10側の単独作業で行うことが可能となる。それゆ
え、修理船10と陸揚局5との間の交信作業が不要とな
るとともに、両者の協調作業のための待機時間がなくな
り、磁気探線作業の効率が向上する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る光
海底ケーブル探線方法によれば、光海底ケーブルに交流
発振器をあらかじめ配置しておき、探線時に所定の交流
発振器で給電電流に交流信号成分を重畳することにより
磁気探線に必要な交流磁界を発生させるので、次の効果
を奏する。 (1)陸揚局からの距離にかかわらず、交流発振器の近
傍区間において磁気探線が可能となる。したがって陸揚
局から離れた区間を探線する場合であっても、底曳作業
を行わずに済み、同作業に伴う作業効率の低下やケーブ
ル破損のおそれを回避できる。 (2)磁気探線時、給電導体に逆方向の直流電流を印加
せずに済むので、光海底中継器に対する電源供給を継続
することができ、通信サービスを継続することが可能と
なる。 (3)逆方向の直流電流の印加に起因する光海底中継器
の構成部品への悪影響のおそれを回避できる。
【0031】また、請求項2に係る光海底ケーブルシス
テムによれば、所定の光海底中継器に交流発振器を付加
するだけで、上記の探線方法の可能なシステムを提供す
ることができる。すなわち、既存の光海底中継器を交流
発振器付の装置に交換するといった程度の簡単な改良に
より、既存の光海底ケーブルシステムへの適用が可能と
なる。
【0032】また、請求項3に係る光海底ケーブルシス
テムによれば、光海底中継器内の交流発振器を外部から
任意に制御することが可能であり、磁気探線の対象とな
る区間近傍の光海底中継器だけを選択して磁気探線時の
み発振動作を行わせることができるので、次の効果を奏
する。 (1)交流発振器を不必要に動作させずに済むので、シ
ステムの電力消費面での効率が向上する。 (2)交流発振器の発振動作に伴う電源の不安定化を最
小限の区間および最小限の期間に抑えることができ、シ
ステムの電源信頼性が向上する。
【0033】また、請求項4記載に係る光海底システム
によれば、各交流発振器を定常的に動作させることによ
り、磁気探線に必要な交流磁気を発生させることとして
いるので、次の効果を奏する。 (1)システムの構成が簡素化される。すなわち、交流
発振器を外部から制御するための遠隔制御手段や同手段
と交流発振器との間の通信手段が不要となる。また、交
流発振器内の発振動作のオン・オフ切替機能が不要とな
る。 (2)磁気探線時に交流発振器の遠隔制御が不要となる
ので、磁気探線を修理船側の単独作業で行うことが可能
となり、修理船と遠隔制御手段との間の交信作業が不要
となるなど、磁気探線作業が簡素化される。さらに、両
者の作業の協調をとるための待機時間も不要となるの
で、磁気探線作業の効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る光海底ケーブルシス
テムにおける磁気探線方法の概念図である。
【図2】図1のシステムにおける交流信号成分の給電電
流への重畳を示す波形図である。
【図3】従来の光海底ケーブルシステムにおける磁気探
線方法の概念図である。
【図4】従来の光海底ケーブルシステムにおける磁気探
線時の給電導体への印加電流を示す波形図である。
【符号の説明】
1…光海底ケーブル 2…光ファイバ 3…給電導体 4…光海底中継器 5…陸揚局 6…光端局装置 7…給電装置 9…交流磁気 10…修理船 11…磁気センサ 12…交流発振器 13…遠隔制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光海底ケーブルに配置した交流発振器に
    発振動作を行わせて、光海底ケーブルの給電導体を流れ
    る直流電流に交流信号成分を重畳し、 この交流信号成分により光海底ケーブル近傍に生じる交
    流磁界を検出することによって、光海底ケーブルの位置
    を標定することを特徴とする光海底ケーブル探線方法。
  2. 【請求項2】 光信号を伝送する光ファイバおよび中継
    器給電用直流電流が導通する給電導体を有し、かつ海底
    に敷設される光海底ケーブルと、 前記光信号を増幅するものであって、前記光海底ケーブ
    ルに配置される複数の光海底中継器と、 前記給電導体に交流出力を印加して前記中継器給電用直
    流電流に交流信号成分を重畳するものであって、少なく
    とも所定個数置きの光海底中継器に付設される交流発振
    器とを具備したことを特徴とする光海底ケーブルシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 光信号を伝送する光ファイバおよび中継
    器給電用直流電流が導通する給電導体を有し、かつ海底
    に敷設される光海底ケーブルと、 前記光信号を増幅するものであって、前記光海底ケーブ
    ルに配置される複数の光海底中継器と、 制御指示に従って動作し、前記給電導体に交流出力を印
    加して前記中継器給電用直流電流に交流信号成分を重畳
    するものであって、少なくとも所定個数置きの光海底中
    継器に付設される交流発振器と、 任意の交流発振器に対し前記制御指示を出力する遠隔制
    御装置とを具備したことを特徴とする光海底ケーブルシ
    ステム。
  4. 【請求項4】 光信号を伝送する光ファイバおよび中継
    器給電用直流電流が導通する給電導体を有し、かつ海底
    に敷設される光海底ケーブルと、 前記光信号を増幅するものであって、前記光海底ケーブ
    ルに配置される複数の光海底中継器と、 定常的に動作し、前記給電導体に交流出力を印加して前
    記中継器給電用直流電流に交流信号成分を重畳するもの
    であって、少なくとも所定個数置きの光海底中継器に付
    設される交流発振器とを具備したことを特徴とする光海
    底ケーブルシステム。
JP25807493A 1993-10-15 1993-10-15 光海底ケーブルシステム Expired - Lifetime JP2826451B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25807493A JP2826451B2 (ja) 1993-10-15 1993-10-15 光海底ケーブルシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25807493A JP2826451B2 (ja) 1993-10-15 1993-10-15 光海底ケーブルシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07115391A true JPH07115391A (ja) 1995-05-02
JP2826451B2 JP2826451B2 (ja) 1998-11-18

Family

ID=17315167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25807493A Expired - Lifetime JP2826451B2 (ja) 1993-10-15 1993-10-15 光海底ケーブルシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2826451B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003048829A3 (en) * 2001-11-29 2003-08-21 Global Marine Systems Ltd Optical cable device
JP2008526113A (ja) * 2004-12-22 2008-07-17 タイコ テレコミュニケーションズ (ユーエス) インコーポレーテッド 有中継セグメントおよび無中継セグメントを含む光通信システム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57113636A (en) * 1980-12-30 1982-07-15 Fujitsu Ltd Remote monitor system
JPS5842980A (ja) * 1981-09-09 1983-03-12 Furukawa Electric Co Ltd:The 海底ケ−ブルの事故点検出方法
JPH02270427A (ja) * 1989-04-12 1990-11-05 Nec Corp 光海底中継器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57113636A (en) * 1980-12-30 1982-07-15 Fujitsu Ltd Remote monitor system
JPS5842980A (ja) * 1981-09-09 1983-03-12 Furukawa Electric Co Ltd:The 海底ケ−ブルの事故点検出方法
JPH02270427A (ja) * 1989-04-12 1990-11-05 Nec Corp 光海底中継器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003048829A3 (en) * 2001-11-29 2003-08-21 Global Marine Systems Ltd Optical cable device
JP2008526113A (ja) * 2004-12-22 2008-07-17 タイコ テレコミュニケーションズ (ユーエス) インコーポレーテッド 有中継セグメントおよび無中継セグメントを含む光通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2826451B2 (ja) 1998-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1405106B1 (en) Apparatus and method for distributed control of seismic data acquisition
EP2147337B1 (en) Apparatus and method for collecting geophysical information
GB2081907A (en) Locating and burying submarine cable
JPH07115391A (ja) 光海底ケーブル探線方法および光海底ケーブルシステム
JP2002057607A (ja) 給電路切替方法および給電路分岐装置と給電路切替システム
JP2570988B2 (ja) 光海底中継器
JP2001144684A (ja) 海底通信システムとそのためのランディングステージ
JPH07240704A (ja) 海底ケーブルの探査方式
KR101907749B1 (ko) 매설형 수중음향센서 전원공급 시스템 및 이를 이용한 매설형 수중음향센서 전원공급 방법
JP4739474B2 (ja) 海中電位測定装置
US7269353B2 (en) Branching unit for an optical transmission system
JPH0815370B2 (ja) 海底中継伝送路の給電切替方式
JP3273541B2 (ja) 車両制御用地上装置及び車両制御装置
JPS635630A (ja) 光海底中継器の電源回路
JPH10256953A (ja) 電力線探査装置
US20060022525A1 (en) Remote sensing regulated voltage power supply
JPS6312267B2 (ja)
JPS6194527A (ja) 給電方法
KR19980031066A (ko) 선박용 누전경보장치
JPS6364131B2 (ja)
CN117007905A (zh) 电缆用故障示位装置
JPH021631A (ja) 光ケーブル通信方式
JP2004517592A (ja) 海中パイプライン伝動
JP2650827B2 (ja) 線路状態監視方式
JPH01289323A (ja) 海底中継伝送路の給電切替方式