JPH07115113B2 - 有機質粘結材系鋳物砂に含有される酸化鉄の再利用方法 - Google Patents

有機質粘結材系鋳物砂に含有される酸化鉄の再利用方法

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JPH07115113B2
JPH07115113B2 JP3060987A JP6098791A JPH07115113B2 JP H07115113 B2 JPH07115113 B2 JP H07115113B2 JP 3060987 A JP3060987 A JP 3060987A JP 6098791 A JP6098791 A JP 6098791A JP H07115113 B2 JPH07115113 B2 JP H07115113B2
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recovered
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剛 赤木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化鉄を含有する有機
質粘結材系鋳物砂が鋳造作業に使用された後、この鋳物
砂から、それに含有されている酸化鉄を再利用するため
の方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳物の鋳造の際に使用する型砂と
して、有機質粘結材系鋳物砂を使用することが行われて
いるが、この有機質粘結材系鋳物砂に、種々の目的で少
量の酸化鉄を添加することも、行われている。
【0003】すなわち、この有機質粘結材系鋳物砂に、
酸化鉄を添加すると、種々の作用及び効果のあること
が、広く知られている。今、その作用などの例を、刊行
物の記載などに基づいて説明をすると、次ぎのようであ
る。 1.有機質粘結材系鋳物砂に酸化鉄を添加すると、鋳込
み時の中子の割れを防ぎ、鋳物の薄いバリの発生を防止
することが出来ること 2.酸化鉄を型砂に添加し、鋳型をしっかりつき固め、
塗型を十分に行えば、極めてわずかなベーニングの外、
表面欠陥を完全に防止することが出来ること(この理由
は、酸化鉄の粉末が、砂粒子の間を埋めることと、注湯
時に発生するCOによりFe23の一部が還元され、F
eOを生成し、FeO−SiO2−Fe23が反応し、
(スピネル)低融化合物を作り、砂粒子の間を結合させ
るためと考えられる) 3.有機自硬性鋳型に酸化鉄及びほう酸などを1%程度
添加、又は、ほう酸5%程度のメタノール溶液の塗型を
施すことにより、ベーニング、さし込み及び焼着防止効
果が、見られること 4.フラン鋳型による浸炭、浸硫防止効果があること
(この防止機構については、添加した複合酸化物と塗型
材とが反応し、緻密な焼付層を形成することにより、
C,S系ガスの侵入を防止するものと考えられている) 5.シュルモールド法による鋳鋼品の欠陥防止対策とし
て、FeO分の多い、粒度の粗い(100メッシュ程
度)酸化鉄を使用すると、鋳型強度の低下も無く、効果
があることなどである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、一般的
に、有機質粘結材系鋳物砂に酸化鉄を添加すると、欠陥
の少ない鋳物が鋳造されることが認められている。しか
し、このような酸化鉄を添加された鋳物砂は、従来は、
鋳造作業に使用した後に.酸化鉄の回収は図られておら
ず、そのまま流動培焼処理し、再利用している。しかし、
この回収方法には、まだ、多くの問題点が残されてい
る。例えば、600〜800°Cの温度の流動培焼炉に
より鋳物砂を回収する場合には、その中に含有されてい
る酸化鉄が炉内において焼結され、その回収砂を再利用
すると、鋳造製品の鋳肌を悪化させる。すなわち、焼結
された酸化鉄は、粒度が粗く、砂型の強度の低下をもた
らし、これに伴い、この砂を再利用した砂型により鋳造
された鋳物の肌に、砂キズなどが多発している。この現
象を回避するために、鋳物砂を流動培焼処理する前に、
鋳物砂から片を磁石により除去することが行われてい
るが、この場合に、磁石により除去される鉄片は、湯玉、
鋳バリなどの大きなものだけであり、酸化鉄は除去され
ず、そのまま流動培焼処理され、焼結されていた。そこ
で、磁石による鉄片の除去の際に、酸化鉄をも除去する
ために、磁選機を設置し、鉄片と酸化鉄とを同時に回収
し、これを産業廃棄物として処理をすることも行われて
いる。しかしながら、この場合には、鉄片と酸化鉄との
処理のために、多大な処理費用を必要としていた。
【0005】そこで、本発明は、このようにして有機質
粘結材系鋳物砂から回収された酸化鉄を有効に再利用す
る方法を得ることを、その課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、磁選機によ
り回収された酸化鉄を調査した結果、それが購入酸化鉄
と同一の形態を維持していることを、確認することが出
来た。そこで、本発明においては、その課題を解決するた
めに、この所見に基づき、鋳造作業に使用した酸化鉄を
含有する有機質粘結材系鋳物砂を再利用するために、ま
ず、鋳物砂を磁選処理することにより、その中に含有さ
れている酸化鉄を回収し、その粒度を所定の粒度に調整
することと、磁選処理を経た鋳物砂を流動培焼処理する
ことと、この流動培焼処理された鋳物砂に前記の磁選・
粒度調整をされた酸化鉄を添加し、再利用することとか
ら成り立っていることを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】本発明は、上記のように、酸化鉄を含有して
いる有機質粘結材系鋳物砂が、鋳造作業に使用された
後、これを流動培焼炉により回収するに当たり、最初
に、これを磁選処理することにより、その中に含有され
ている酸化鉄を回収した後、残りの鋳物砂を流動培焼処
理をすることにより回収する。一方、先に回収された酸
化鉄は、粒度調整機により粒度を調整し、その粒度を所
定の粒度、好適には、100メッシュ程度に調整した
後、これを流動培焼処理により回収された鋳物砂に添加
し、再利用するものである。
【0008】ここで、本発明方法により回収された酸化
鉄と、回収しない酸化鉄及び購入酸化鉄とを、同一の鋳
物砂に添加し、同一の鋳造条件の下に比較試験を行った
が、その結果に基づいて説明をする。
【0009】この結果が下表に示されているが、この表
の品質欄から明らかであるように、回収酸化鉄を添加し
たもの及び購入酸化鉄を添加したものは、いずれも、砂
キズや、焼着が無く、良好であり、大きな侵炭も認めら
れなかった。これに対し、回収しない酸化鉄を添加した
ものは、焼着は無かったが、多くの砂キズと、侵炭とが
認められた。
【0010】
【0011】本発明方法は、上記のような手段により酸
化鉄を回収し、再利用するものであるが、ここで、各状
態における酸化鉄の性状を説明すると、次ぎのようにな
る。すなわち A.購入酸化鉄 酸化鉄の形態−大部分がFe34(FeO) 粒度−100メッシュ程度 B.回収しない酸化鉄(回収砂に混ざり、流動培焼され
た酸化鉄) 酸化鉄の形態−大部分がFe23 粒度−65メッシュ程度 C.回収酸化鉄(回収砂から磁選機により分離し、粒度
を調整した酸化鉄) 酸化鉄の形態−大部分Fe24(FeO) 粒度−100メッシュ程度 である。
【0012】
【発明の効果】 .本発明方法
は、酸化鉄を含有する有機質粘結材系鋳物砂を、それが
鋳造作業に使用された後、これを流動培焼処理すること
により回収する場合に、この流動培焼処理前に磁選によ
り酸化鉄を回収し、その粒度を調整するものである。1
実績によると、従来のとおり、流動培焼処理の前に磁選
処理により酸化鉄を回収し(56t/月)、これを産業
廃棄物として処理していたのを、本発明方法により、こ
の酸化鉄を65%の歩留まりの粒度調整の下に回収・再
利用することが出来るので 56t/月×9.8千円/t×65%=356.7千円/月 の産業廃棄物処理費を節減することが出来る。その他、
回収された酸化鉄は、粒度を調整した後再利用すること
が出来るので、酸化鉄の購入費 56t/月×65%×30.8千円/t=1121.1千円/月 を節減することが出来、結局、合計で、約1477.8
千円/月の費用の節減が可能である。このように、本発
明方法によると、従来は、回収すること無しに産業廃棄
物として処理されていた有機質粘結材系鋳物砂に含有さ
れている酸化鉄の大部分を回収し、これを鋳物砂に添加
して再利用することが出来る。その他、鋳物砂から酸化
鉄を回収すること無く再利用する場合に生ずる製品の肌
に多発する砂キズを防止することが出来るなどという利
点も、得られるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造作業に使用した酸化鉄を含有する有
    機質粘結材系鋳物砂を再利用するために、まず、鋳物砂
    を磁選処理することにより、その中に含有されている酸
    化鉄を回収し、その粒度を所定の粒度に調整すること
    と、磁選処理を経た鋳物砂を流動培焼処理することと、
    この流動培焼処理をされた鋳物砂に前記の磁選・粒度調
    整をされた酸化鉄を添加し、これを再利用することとか
    ら成り立っていることを特徴とする有機質粘結材系鋳物
    砂に含有される酸化鉄の再利用方法。
JP3060987A 1991-03-04 1991-03-04 有機質粘結材系鋳物砂に含有される酸化鉄の再利用方法 Expired - Lifetime JPH07115113B2 (ja)

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JPH04279245A JPH04279245A (ja) 1992-10-05
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