JP2001225145A - 鋳物廃砂の処理方法および塗型剤 - Google Patents
鋳物廃砂の処理方法および塗型剤Info
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- JP2001225145A JP2001225145A JP2000036416A JP2000036416A JP2001225145A JP 2001225145 A JP2001225145 A JP 2001225145A JP 2000036416 A JP2000036416 A JP 2000036416A JP 2000036416 A JP2000036416 A JP 2000036416A JP 2001225145 A JP2001225145 A JP 2001225145A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来、鋳物廃砂の処理において、産業廃棄物
として取扱われていた微細な集塵ダストの有効利用を図
って、鋳物製造工程の生産性を向上せしめ、併せて経済
的な塗型剤を提供する。 【構成】 使用済の鋳物砂を流動焙焼炉で焙焼し、付着
している有機物、水分その他挟雑物を除去した後、集塵
機で集塵して篩い分けし、篩い分け後の微粒砂は塗型剤
の骨材として用い、大粒砂は再度鋳物砂として用いるこ
とを特徴とする。又、上記微砕砂を骨材として用いた塗
型剤である。
として取扱われていた微細な集塵ダストの有効利用を図
って、鋳物製造工程の生産性を向上せしめ、併せて経済
的な塗型剤を提供する。 【構成】 使用済の鋳物砂を流動焙焼炉で焙焼し、付着
している有機物、水分その他挟雑物を除去した後、集塵
機で集塵して篩い分けし、篩い分け後の微粒砂は塗型剤
の骨材として用い、大粒砂は再度鋳物砂として用いるこ
とを特徴とする。又、上記微砕砂を骨材として用いた塗
型剤である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳物製造工程中の
鋳物砂再生段階で発生する鋳物廃砂を有効利用するため
の処理方法および鋳型用塗型剤に関する。
鋳物砂再生段階で発生する鋳物廃砂を有効利用するため
の処理方法および鋳型用塗型剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】鋳物製造工程中の鋳物砂再生工程特には
シェルモールドプロセスでは、使用後の鋳物砂から再生
利用可能な再生砂を選別して、これを再度鋳型制作に使
用している。一方、この鋳物砂再生工程で残された上記
再生砂以外は、その大部分が産業廃棄物として埋設処理
されている。中でも流動焙焼炉から集塵ダストとして捕
集される比較的粒度の微細な砂は、その粒度のため再生
砂としての利用はほとんど不可能であり、産業廃棄物と
して取扱われていた。
シェルモールドプロセスでは、使用後の鋳物砂から再生
利用可能な再生砂を選別して、これを再度鋳型制作に使
用している。一方、この鋳物砂再生工程で残された上記
再生砂以外は、その大部分が産業廃棄物として埋設処理
されている。中でも流動焙焼炉から集塵ダストとして捕
集される比較的粒度の微細な砂は、その粒度のため再生
砂としての利用はほとんど不可能であり、産業廃棄物と
して取扱われていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来、鋳物廃砂の処理
において、産業廃棄物として取扱われていた微細な集塵
ダストの有効利用を図って、鋳物製造工程の生産性を向
上せしめることを目的とするものである。
において、産業廃棄物として取扱われていた微細な集塵
ダストの有効利用を図って、鋳物製造工程の生産性を向
上せしめることを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、使用済の鋳物
砂を流動焙焼炉で焙焼し、付着している有機物、水分そ
の他挟雑物を除去した後、集塵機で集塵して篩い分け
し、篩い分け後の微粒砂は塗型剤の骨材として用い、大
粒砂は再度鋳物砂として用いることを特徴とする鋳物廃
砂の処理方法並びに使用済鋳物廃砂を流動焙焼炉で焙焼
して篩い分けた１５０メッシュ通過の微細粒を骨材とし
て添加してなることを特徴とする鋳型用塗型剤である。
上記において篩い分けは１５０メッシュ以上の篩で行
う。
砂を流動焙焼炉で焙焼し、付着している有機物、水分そ
の他挟雑物を除去した後、集塵機で集塵して篩い分け
し、篩い分け後の微粒砂は塗型剤の骨材として用い、大
粒砂は再度鋳物砂として用いることを特徴とする鋳物廃
砂の処理方法並びに使用済鋳物廃砂を流動焙焼炉で焙焼
して篩い分けた１５０メッシュ通過の微細粒を骨材とし
て添加してなることを特徴とする鋳型用塗型剤である。
上記において篩い分けは１５０メッシュ以上の篩で行
う。
【０００５】流動焙焼炉から集塵機で集塵して篩い分け
した後の微細粒子の特徴は、再生利用可能な再生砂の
粒度分布から比べると粒度が微細であること、強熱減
量が少ないこと、である。一方塗型剤として要求される
物性としては、ａ．耐火度が高いこと、ｂ．粒度の微細
なこと、ｃ．強熱減量の少ないこと、が挙げられる。
した後の微細粒子の特徴は、再生利用可能な再生砂の
粒度分布から比べると粒度が微細であること、強熱減
量が少ないこと、である。一方塗型剤として要求される
物性としては、ａ．耐火度が高いこと、ｂ．粒度の微細
なこと、ｃ．強熱減量の少ないこと、が挙げられる。
【０００６】本発明者らは、種々の試験を重ねた結果、
流動焙焼炉から回収される微細粒子の特性と、塗型剤の
要求される特性とが一致することを見出し、上記本発明
をなすに至った。
流動焙焼炉から回収される微細粒子の特性と、塗型剤の
要求される特性とが一致することを見出し、上記本発明
をなすに至った。
【０００７】本発明で使用する篩い分け機は、振動篩、
気流式篩い分けのいずれであっても良い。塗型の骨材と
して使用するには特に１５０メッシュ以上の微粉末（微
細セラビーズ粉）が良い。１５０メッシュ以下の粗いセ
ラビーズ粉を塗型の骨材はできるだけ微粒子であること
が望ましいが２００メッシュより細かい篩い分けをしよ
うとすると工業的に時間と費用が急増する。又、粗大粒
の方に微粒子が混入して鋳物砂として再利用するときの
性能を落す恐れがある。したがって、１５０メッシュま
たは２００メッシュで篩い分けすることが好ましい。
気流式篩い分けのいずれであっても良い。塗型の骨材と
して使用するには特に１５０メッシュ以上の微粉末（微
細セラビーズ粉）が良い。１５０メッシュ以下の粗いセ
ラビーズ粉を塗型の骨材はできるだけ微粒子であること
が望ましいが２００メッシュより細かい篩い分けをしよ
うとすると工業的に時間と費用が急増する。又、粗大粒
の方に微粒子が混入して鋳物砂として再利用するときの
性能を落す恐れがある。したがって、１５０メッシュま
たは２００メッシュで篩い分けすることが好ましい。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１は本発明の鋳物廃砂の処理に
かかわるシェルモールドプロセスの造型ラインの鋳物砂
再利用フローを示す。焙焼処理の工程で特に集塵機で捕
集された微粉末は、１５０メッシュの篩い目を持った振
動篩により篩別され、１５０メッシュを不通過の粗い砂
に鋳物として再生工程にまわされる。塗型剤は水性系と
アルコール系の２種類で実施した。１５０メッシュを通
過の微細セラビーズ粉は、塗型剤としての再生工程にま
わされる。塗型剤には微細セラビーズ粉のみでもよい
が、必要によりシリカ、アルミナ、ジルコン、オリビ
ン、黒鉛等のほかの基材と併用することもできる。
かかわるシェルモールドプロセスの造型ラインの鋳物砂
再利用フローを示す。焙焼処理の工程で特に集塵機で捕
集された微粉末は、１５０メッシュの篩い目を持った振
動篩により篩別され、１５０メッシュを不通過の粗い砂
に鋳物として再生工程にまわされる。塗型剤は水性系と
アルコール系の２種類で実施した。１５０メッシュを通
過の微細セラビーズ粉は、塗型剤としての再生工程にま
わされる。塗型剤には微細セラビーズ粉のみでもよい
が、必要によりシリカ、アルミナ、ジルコン、オリビ
ン、黒鉛等のほかの基材と併用することもできる。
【０００９】バインダは通常塗型剤に使用されるベント
ナイト等の無機質バインダ又はデキストリン、でん粉、
セルロース等の有機質バインダ、フェノール樹脂等の合
成樹脂バインダが使用可能である。塗型剤の分散性向
上、沈殿防止、砂型への浸透促進のために非イオン性界
面活性剤、メチルセルロース等の増粘剤、シリコーン樹
脂等の消泡剤、コロイダルシリカ、アルミナゾル等の鋳
型強度向上剤等の助剤を添加することもできる。
ナイト等の無機質バインダ又はデキストリン、でん粉、
セルロース等の有機質バインダ、フェノール樹脂等の合
成樹脂バインダが使用可能である。塗型剤の分散性向
上、沈殿防止、砂型への浸透促進のために非イオン性界
面活性剤、メチルセルロース等の増粘剤、シリコーン樹
脂等の消泡剤、コロイダルシリカ、アルミナゾル等の鋳
型強度向上剤等の助剤を添加することもできる。
【００１０】表１に水性塗型剤の配合例を示す。これら
の配合物を水に溶かして塗型剤とした。この塗型剤をさ
らに希釈して刷毛を用いて、図２に示す建設機械用バケ
ットの掘削歯製造のための中子に塗布した。塗布した後
１５０℃で約３０分乾燥し、鋳型に組立て鋳込んだとこ
ろ、前述の中子により形成された鋳肌は従来の塗型剤と
全く変わらず滑らかな表面であった。
の配合物を水に溶かして塗型剤とした。この塗型剤をさ
らに希釈して刷毛を用いて、図２に示す建設機械用バケ
ットの掘削歯製造のための中子に塗布した。塗布した後
１５０℃で約３０分乾燥し、鋳型に組立て鋳込んだとこ
ろ、前述の中子により形成された鋳肌は従来の塗型剤と
全く変わらず滑らかな表面であった。
【００１１】
【表１】
【００１２】表２にはアルコール系塗型剤の配合例を示
す。これらの配合物をアルコールに溶かして塗型剤とし
た。この塗型剤をさらに希釈して刷毛を用いて図２に示
す建設機械用バケットの掘削歯製造のための中子に塗布
した。塗布した後室温で約３０分乾燥し、鋳型に組立て
て鋳込んだところ、前述の中子により形成された鋳肌
は、前述の水性塗型剤と同様、従来の塗型剤と全く変わ
らず滑らかな表面であった。
す。これらの配合物をアルコールに溶かして塗型剤とし
た。この塗型剤をさらに希釈して刷毛を用いて図２に示
す建設機械用バケットの掘削歯製造のための中子に塗布
した。塗布した後室温で約３０分乾燥し、鋳型に組立て
て鋳込んだところ、前述の中子により形成された鋳肌
は、前述の水性塗型剤と同様、従来の塗型剤と全く変わ
らず滑らかな表面であった。
【００１３】
【表２】
【００１４】
【発明の効果】本発明は鋳物製造工程中の鋳物砂再生段
階で発生する鋳物廃砂、特にはシェルモールドプロセス
で発生する鋳物廃砂で流動焙焼炉の集塵ダストから篩い
分けた微細セラビーズ粉は塗型剤骨材とし、又、粗粉は
鋳物砂としてそれぞれ活用し、従来廃材として処理され
ていた鋳物廃砂を有効に活用して鋳物の生産性向上に役
立つ。又、本発明で得られた微細セラビーズ粉を骨材と
して用いた塗型剤は、鋳型に塗布して鋳造を行ったとこ
ろ、従来の塗型剤を塗布した場合に全く変わらず、滑ら
かな鋳肌が得られる。
階で発生する鋳物廃砂、特にはシェルモールドプロセス
で発生する鋳物廃砂で流動焙焼炉の集塵ダストから篩い
分けた微細セラビーズ粉は塗型剤骨材とし、又、粗粉は
鋳物砂としてそれぞれ活用し、従来廃材として処理され
ていた鋳物廃砂を有効に活用して鋳物の生産性向上に役
立つ。又、本発明で得られた微細セラビーズ粉を骨材と
して用いた塗型剤は、鋳型に塗布して鋳造を行ったとこ
ろ、従来の塗型剤を塗布した場合に全く変わらず、滑ら
かな鋳肌が得られる。
【図１】本発明の製造工程の説明図である。
【図２】本発明を適用して製造する一例である建設機械
用バケットの掘削歯の斜視図である。
用バケットの掘削歯の斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項１】 使用済の鋳物砂を流動焙焼炉で焙焼し、
付着している有機物、水分その他挟雑物を除去した後、
集塵機で集塵して篩い分けし、篩い分け後の微粒砂は塗
型剤の骨材として用い、大粒砂は再度鋳物砂として用い
ることを特徴とする鋳物廃砂の処理方法。 - 【請求項２】 篩い分けは１５０メッシュ以上の篩を用
いて行う請求項１記載の鋳物廃砂の処理方法。 - 【請求項３】 使用済鋳物廃砂を流動焙焼炉で焙焼して
篩い分けた１５０メッシュ通過の微細粒を骨材として添
加してなることを特徴とする鋳型用塗型剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000036416A JP2001225145A (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | 鋳物廃砂の処理方法および塗型剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000036416A JP2001225145A (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | 鋳物廃砂の処理方法および塗型剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001225145A true JP2001225145A (ja) | 2001-08-21 |
Family
ID=18560466
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000036416A Withdrawn JP2001225145A (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | 鋳物廃砂の処理方法および塗型剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001225145A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102219247A (zh) * | 2011-04-08 | 2011-10-19 | 南江 | 一种废砂再利用方法 |
| CN103894538A (zh) * | 2014-04-24 | 2014-07-02 | 青岛大学 | 覆膜砂热法再生设备及其再生方法 |
| CN114101577A (zh) * | 2021-11-24 | 2022-03-01 | 北京仁创砂业铸造材料有限公司 | 一种铸造3d打印废砂的再生方法 |
| CN114273604A (zh) * | 2021-11-15 | 2022-04-05 | 天阳新材料科技有限公司 | 一种覆膜砂粉尘的再生利用方法 |
-
2000
- 2000-02-15 JP JP2000036416A patent/JP2001225145A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102219247A (zh) * | 2011-04-08 | 2011-10-19 | 南江 | 一种废砂再利用方法 |
| CN103894538A (zh) * | 2014-04-24 | 2014-07-02 | 青岛大学 | 覆膜砂热法再生设备及其再生方法 |
| CN103894538B (zh) * | 2014-04-24 | 2015-11-18 | 青岛大学 | 覆膜砂热法再生设备及其再生方法 |
| CN114273604A (zh) * | 2021-11-15 | 2022-04-05 | 天阳新材料科技有限公司 | 一种覆膜砂粉尘的再生利用方法 |
| CN114273604B (zh) * | 2021-11-15 | 2023-08-29 | 天阳新材料科技有限公司 | 一种覆膜砂粉尘的再生利用方法 |
| CN114101577A (zh) * | 2021-11-24 | 2022-03-01 | 北京仁创砂业铸造材料有限公司 | 一种铸造3d打印废砂的再生方法 |
| CN114101577B (zh) * | 2021-11-24 | 2023-12-29 | 北京仁创砂业铸造材料有限公司 | 一种铸造3d打印废砂的再生方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070501 |