JPH071148A - 鉄骨ボックス柱用ガウジング装置 - Google Patents

鉄骨ボックス柱用ガウジング装置

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JPH071148A
JPH071148A JP14579493A JP14579493A JPH071148A JP H071148 A JPH071148 A JP H071148A JP 14579493 A JP14579493 A JP 14579493A JP 14579493 A JP14579493 A JP 14579493A JP H071148 A JPH071148 A JP H071148A
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box
gouging
traveling
pillar
box pillar
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Takao Otsuka
隆夫 大塚
Morihiko Osawa
守彦 大沢
Shunsuke Kaneko
駿介 金子
Koji Yamamoto
幸二 山本
Takeshi Wataya
剛 綿谷
Naosuke Kinami
修介 木南
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KINAMI KIKO KK
Hitachi Zosen Corp
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KINAMI KIKO KK
Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接部の肉盛り部除去作業を自動的に行う。 【構成】 ボックス柱1を横置き状に配置するワークス
ペース12の一側部に、ボックス柱1に沿って走行レール
13が敷設された側壁体11を設け、この側壁体11に走行レ
ール13に案内されて移動自在な走行体14を配置し、この
走行体にアーム部14aを片持ち状に設けるとともに、こ
のアーム部14aの先端側と基端側に、ボックス柱1の両
側方に垂下された左フレーム21Lおよび右フレーム21R
を互いに接近離間自在に設け、これら左フレーム21Lお
よび右フレーム21Rの下端部にボックス柱1の下部側面
に対応する下プラズマトーチ28L,28R を方向調整自在に
それぞれ配置するとともに、左フレーム21Lおよび右フ
レーム21Rの上部および下部に、ボックス柱1の上部側
面および下部側面にそれぞれ対応して取付角度調整自在
な上プラズマトーチを昇降自在に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大型建築構造物に使用
される鉄骨ボックス柱の製造ラインにおいて、溶接用の
開先部などに形成された既溶接の肉盛り部にガウジング
を施して整形する鉄骨ボックス柱用ガウジング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】たとえば建築構造物に使用される鉄骨ボ
ックス柱(以下ボックス柱という。)は、図10に示す
ように、一対のフランジ(縦板)2間に一対のウェブ3
が配置されて四角筒状に形成されるとともに、中間位置
に複数枚のダイヤフラム4が取り付けられている。この
ボックス柱1は、仮溶接により四角筒状に形成した後、
エレクトロスラグ溶接により、フランジ2内面とダイヤ
フラム4の両側辺とを溶接するとともに、ウェブ3の内
面とダイヤフラム4の上下辺とをそれぞれ溶接し、さら
にこのエレクトロスラグ溶接の始終端に形成された肉盛
り部を除去した後、多電極大電流サブマージアーク溶接
により、フランジ2とウェブ3との間で部分溶け込み部
5aと完全溶け込み部5bが連続する開先部5を溶接す
るものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、サブマージア
ーク溶接前に行われるエレクトロスラグ溶接の始終端で
開先部5に形成された肉盛り部やフランジ2の表面に形
成された肉盛り部を除去する作業は、従来、溶接士が手
作業でアークエアー法により行っており、ダイヤフラム
4が1枚に付き4か所、6枚のダイヤフラム4が取り付
けられたボックス柱1では24か所の作業が必要で、こ
の作業が製造ラインの能率を落とすとともに、作業員の
労働過重の原因となっていた。
【0004】本発明は、上記問題点を解決して、既設溶
接部の肉盛り部除去作業を自動的に行うことができ、ボ
ックス柱の製造能率を向上できるとともに、作業員の作
業環境を改善できる鉄骨ボックス柱用ガウジング装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明に係る鉄骨ボックス柱用ガウジング装置の第
1の構成は、ボックス柱を横置き状に配置するワークス
ペースの一側部に、ボックス柱に沿って走行レールが敷
設された側壁体を設け、この側壁体に走行レールに案内
されて移動自在な走行体を配置し、この走行体に片持ち
状に設けたアーム部の先端側と基端側に、ボックス柱の
両側方に垂下される左フレームおよび右フレームを互い
に接近離間自在に設け、これら左フレームおよび右フレ
ームの下端部にボックス柱の下部側面に対応する下部プ
ラズマトーチを方向調整自在にそれぞれ配置するととも
に、左フレームおよび右フレームの上部に、ボックス柱
の上部側面および下部側面にそれぞれ対応して取付角度
調整自在なラズマトーチを昇降自在に配置したものであ
る。
【0006】また第2の構成は、ワークスペースに作業
部位が両側面にあるボックス柱を横置き状に配置し、こ
のボックス柱上に、ボックス柱上面に当接する走行車輪
とボックス柱の両側面にそれぞれ当接するサイドローラ
ーを介してボックス柱の長さ方向に移動自在な走行体を
配置し、走行体の両側部にそれぞれ昇降フレームを昇降
自在に配置するとともに、これら昇降フレームに互いに
接近自在な支持フレームを配置し、これら支持フレーム
の上下位置に、それぞれ取付角度調整自在なプラズマト
ーチを設けたものである。
【0007】
【作用】上記第1の構成によれば、ボックス柱に対応し
て左右フレームを接近離間させるとともに、作業位置に
対応してプラズマトーチの方向および高さを調整した
後、走行体を所定作業位置まで走行させて停止し、プラ
ズマトーチをプラズマを発生させつつ往復移動させるこ
とにより、前溶接工程で形成された肉盛り部をはつり除
去することができ、これを繰り返すことによりボックス
柱の側面に形成された肉盛り部のガウジングを自動的に
行うことが出来る。また,ボックス柱を90度反転させ
ることにより、上面と下面のガウジングも行える。さら
に、走行レールに沿って移動自在な走行体にアーム部を
設けて片持ち状に構成したので、ボックス柱の両側に2
台のガウジング装置を配置したり、または門型のフレー
ムを有するガウジング装置を配置するのに比べて、占有
スペースが小さく、ワークスペースを有効に利用でき
る。
【0008】また、第2の構成によれば、走行体をボッ
クス柱の上面に載置し、サイドローラーをボックス柱の
側面に当て付けて走行位置を設定するとともに、昇降体
と横行フレームを移動し、プラズマトーチの方向を調整
した後、走行体を所定作業位置まで走行させて停止し、
プラズマトーチをプラズマを発生させつつ往復移動させ
ることにより、前溶接工程で形成された肉盛り部をはつ
り除去することができこれを繰り返すことによりボック
ス柱の側面に形成された肉盛り部のガウジングを自動的
に行うことが出来る。もちろんボックス柱を90度反転
させることにより、上面と下面のガウジングも行える。
さらに、走行体をボックス柱(ワーク)の上面を走行す
るように構成したので、ボックス柱の両側に2台のガウ
ジング装置を配置したり、または門型のフレームを有す
るガウジング装置を配置するのに比べて、占有スペース
が小さく、ワークスペースを有効に利用できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るボックス柱用ガウジング
装置の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】まず、従来の技術で示した鉄骨ボックス柱
1の製造工程をさらに詳細に説明すると、図9に示すよ
うに、当て板6に臨んで形成された開先部5の完全溶け
込み部5aにはダイヤフラム4の取付位置で、ダイヤフ
ラム4の縦辺に沿って形成された溶接用溝4aに対応し
てトーチ挿入用孔7が形成されており、またこのトーチ
挿入用孔7Aから溶接用溝4aに溶接用トーチを挿入し
てフランジ2とダイヤフラム4とをエレクトロスラグ溶
接した後、ダイヤフラム4の横辺に沿って形成された溶
接用溝4bに対応してトーチ挿入用孔7Bを穿孔し、ト
ーチ挿入用孔7Bから溶接用溝4bに溶接用トーチを挿
入してウェブ3とダイヤフラム4とをエレクトロスラグ
溶接する。この後に開先部5とフランジ2の表面に形成
された肉盛り部を、このガウジング装置で除去するもの
である。
【0011】次に小口径の鉄骨ボックス柱に適したガウ
ジング装置の第1実施例を、図1〜図3を参照して説明
する。図1〜図3において、11は、ボックス柱1を横
置き状に配置するワークスペース12の一側部に設置さ
れた側壁体で、その側面には配置するボックス柱1に沿
って上下一対の走行レール13が敷設され、この走行レ
ール13には、スラストベヤリングを介して移動自在な
片持ち状の走行体14が配置されている。この走行体1
4は側壁体11に沿う本体部14aと、この本体部14
aの上端部から水平に突設されて補強部材15に支持さ
れたアーム部14bとで正面視が逆L形の片持ち状に形
成されている。前記側壁体11の走行レール13間に
は、走行用ラック16が敷設されており、本体部14a
には.走行用モーター17に伝動機構を介して回転駆動
される走行用ピニオン18が走行用ラック16に噛合し
て配設されている。そして、走行用モーター17の回転
角を検出器で検出することにより、走行用ピニオン18
により走行駆動される走行体14の走行位置を検知し、
目的の作業位置に停止することができる。また、この走
行体14には、ガウジング用の電源(図示せず)も搭載
されている。
【0012】21L,21Rは、走行体14のアーム部
14bの基端側と先端側に垂下された左フレームおよび
右フレームで、左フレーム21Lは基準位置として固定
されるとともに、右フレーム21Rはガイドレール22
aと手動送りねじ機構22bからなる左右方向調整装置
22により、左フレーム21L側に接近離間自在に取り
付けられている。
【0013】これら左フレーム21Lおよび右フレーム
21Rには、それぞれハツリストローク移動装置23
L,23Rとハツリ深さ移動装置24L,24Rとハツ
リ幅移動装置25L,25Rを介して支持フレーム26
L,26Rが配置され、支持フレーム26L,26Rの
下端部に取付角調整機能を有する下トーチアタッチメン
ト27L,27Rを介して下プラズマトーチ28L,2
8Rが取り付けられるとともに、支持フレーム26L,
26Rの上部に、ガイドレール29aと手動送りねじ機
構29bからなる上下方向調整装置29L,29Rを介
して取付角調整機能を有する上トーチアタッチメント3
0L,30Rが設けられて上プラズマトーチ31L,3
1Rが配設されている。
【0014】前記ハツリストローク移動装置23L,2
3Rとハツリ深さ移動装置24L,24Rとハツリ幅移
動装置25L,25Rは、それぞれガイドレール23
a,24a,25aを介して移動自在に支持された可動
フレーム23b,24b,25b(26L,26R)
と、ハツリ移動用モーター23c,24c,25cによ
り送りねじ軸を回転して可動フレーム23b,24b,
25bを往復移動させる送りねじ機構23d,24d,
25dから構成されている。
【0015】そして、図5に示すように、ハツリストロ
ーク移動装置23L,23Rにより、プラズマトーチ2
8L,28R,31L,31Rをボックス柱1の長さ方
向に往復移動するハツリストローク(イ)時の往路時に
プラズマとエアーにより所定幅および深さの溝をアーク
ガウジングさせ、次にハツリ追い込み移動装置24L,
24Rによりプラズマトーチ28L,28R,31L,
31Rを溝の深さ方向に深さ送りストローク(ロ)移動
させて、はつる溝の深さを任意に設定でき、さらにハツ
リ幅移動装置25L,25Rにより、プラズマトーチ2
8L,28R,31L,31Rをみぞの幅方向幅送りス
トローク(ハ)移動させて,はつる溝の幅を設定するこ
とができる。
【0016】一方、ワークスペース12に床面には、ボ
ックス柱1を長さ方向に移動自在に下方から支持する左
右一対のガイドローラー41L,41Rと、ボックス柱
1を位置固定する為のボックス柱クランプ装置42が所
定間隔毎に配置されている。前記ガイドローラー41は
ボックス柱1の幅に対応して図面右側のガイドローラー
41Rが左右方向に移動可能に構成されている。また、
ボックス柱クランプ装置42は、図面左側に固定された
固定ブロック43と、図面右側でクランプ用ねじ軸44
を介して固定ブロック43に接近離間自在に配置された
可動ブロック45とで構成され、ガイドローラー41上
に載置されたボックス柱1を固定ブロック43と可動ブ
ロック45とで挟持し、固定ブロック43を基準として
位置決めすることができる。
【0017】上記構成におけるガウジング作業を説明す
る。 (1)工場据え付けのクレーンを使用してエレクトロス
ラグ溶接によりダイヤフラム4の溶接が終了したボック
ス柱1を、ワークスペース12のガイドローラー41
L,41R上に搬送し、位置決めしてボックス柱クラン
プ装置42により固定する。次に、右フレーム21Rを
左右方向調整装置22によりボックス柱1に対応して位
置決めするとともに、上下方向調整装置29L,29R
により上プラズマトーチ31R,31Lの上下位置およ
び作業方向を調整する。
【0018】(2)そして、走行用モーター17を駆動
して走行体14を移動させ、ダイヤフラム4の取付位置
で停止させる。次いで、センサーにより、上下トーチア
タッチメント27L,27R,30L,30Rに設けた
駆動モーターを作動して上下プラズマトーチ31R,3
1L,28L,28Rの作業位置を設定する。
【0019】(3)全ての位置決めを確認後、プラズマ
アークを発生させるとともに圧縮空気を吹き付け、ハツ
リストローク移動装置23L,23Rによりプラズマト
ーチ28L,28R,31L,31Rを原点位置Oから
ハツリストローク(イ)移動させて所定幅および深さの
溝をアークガウジングさせた後、アークを停止して原点
位置Oに戻し、次にハツリ追い込み移動装置24L,2
4Rによりプラズマトーチ28L,28R,31L,3
1Rを溝の深さ方向に深さ送りストローク(ロ)だけ送
り込み再度ハツリストローク(イ)移動させてガウジン
グする。これを繰り返して所定深さの溝が形成される
と、今度はハツリ幅移動装置25L,25Rにより、プ
ラズマトーチ28L,28R,31L,31Rを溝の幅
方向に幅送りストローク(ハ)だけ移動させて上記のガ
ウジングを繰り返す。
【0020】(4)上記の作業の繰り返しにより、ボッ
クス柱1の両側面の肉盛り部を除去した後、ボックス柱
を90度反転して、同様の作業で残りの肉盛り部を除去
する。
【0021】次に、大口径の鉄骨ボックス柱1に適した
ガウジング装置の第2実施例を、図6〜図8を参照して
説明する。51はワークスペース12の支持台50上に
横置き状に支持されたのボックス柱1上に移動自在に配
置される走行体で、本体部51aと本体部51aの両側
からそれぞれ垂下された左右垂設部51b,51cとで
正面視が門型状に形成されている。そして本体部51a
には走行装置52および走行体固定装置53が配置され
るとともに、左右垂設部51b,51cにはボックス柱
1の側面に当接するサイドローラー54L,54Rがそ
れぞれ設けられている。前記走行装置52は、連結軸に
連結された左右一対の走行車輪52a,52bが前後2
組配置され、前部の走行車輪52aが走行用モーター
(ブレーキ付ギヤードモーター)52cに連結されて走
行駆動される。また走行体固定装置53は、走行体51
の前部に配置されたエアーブーローダクト53aとその
後方に配置された電磁マグネット装置53bからなり、
ボックス柱1の上面に付着したゴミなどをエアーブーロ
ーダクト53aから噴射される圧縮空気で除去し、電磁
マグネット装置53bの磁力で走行体51をボックス柱
1に固定することができる。また、前記サイドローラー
54L,54Rはそれぞれ前後一対づつ配置されるとと
もに、ねじ軸54aとガイドロッド54bを介して互い
に接近離間可能に構成され、左側のサイドローラー54
Lはばねによりボックス柱1側に付勢されている。
【0022】61L,61Rは、走行体51の左右垂設
部51b,51cに昇降自在に配置された左昇降フレー
ムおよび右昇降フレームで、ガイドレール62aと手動
送りねじ機構62とからなる昇降移動装置62L,62
Rにより、上下方向に位置調整することができる。
【0023】これら左昇降フレーム61Lおよび右昇降
フレーム61Rには、それぞれハツリストローク移動装
置63L,63Rとハツリ深さ移動装置64L,64R
とハツリ幅移動装置65L,65Rを介して支持フレー
ム66L,66Rが配置され、支持フレーム66L,6
6Rの上部位置には、上部上下方向調整装置67L,6
7Rを介して取り付けられた取付角調整機能付き上トー
チアタッチメント68L,68Rに上プラズマトーチ6
9L,69Rが取り付けられるとともに、支持フレーム
66L,66Rの下部位置には、下部上下方向調整装置
70L,70Rを介して取り付けられた取付角調整機能
付き下トーチアタッチメント71L,71Rに下プラズ
マトーチ72L,72Rが取り付けられている。
【0024】前記ハツリストローク移動装置63L,6
3R、ハツリ深さ移動装置64L,64R、ハツリ幅移
動装置65L,65R、上部上下方向調整装置67L,
67Rおよび下部上下方向調整装置70L,70Rは、
それぞれガイドレールを介して移動自在に支持された可
動フレームと、ハツリ移動用モーターにより送りねじ軸
を回転して可動フレームを往復移動させる送りねじ機構
とから構成されている。また、右昇降フレーム61Rに
は、作業位置を検出する光電管検出器73が設けられて
いる。
【0025】上記構成におけるガウジング作業を説明す
る。 (1)エレクトロスラグ溶接によりダイヤフラム4の溶
接が終了したボックス柱1を、支持台50上に搬送して
固定する。工場据え付けのクレーンを使用して、このガ
ウジング装置をボックス柱1上に搬入し任意の位置に位
置決めする。そして、まず右サイドローラー54Rを右
側面に当接させ、次いで左サイドローラー54Lを所定
圧力で左側面に当接させ、左サイドローラー54Lに介
装したばねにより、押し圧を吸収して側面の凹凸も吸収
させる。次に、昇降移動装置62L,62Rを操作して
左右の昇降フレーム61L,61Rの高さを調整し、さ
らに上下方向調整装置67L,67R,70L,70R
により上下プラズマトーチ69R,69L,72R,7
2Lの上下位置および作業方向を調整する。
【0026】(2)そして、走行装置52を駆動して走
行体51を移動させると同時に、ヤアーブローダクト5
3aから圧縮空気を噴射してボックス柱1の上面を清掃
し、光電管検出器73が溶接肉盛り部を検出すると、一
定位置前進したところで停止させる。次いで、センサー
により、上下トーチアタッチメント68L,68R,7
1L,71Rに設けた駆動モーターを作動して上下プラ
ズマトーチ69R,69L,72L,72Rの作業位置
を設定する。
【0027】(3)全ての位置決めを確認後、プラズマ
アークを発生させるとともに圧縮空気を吹き付け、第1
実施例と同様にガウジング作業を行う。
【0028】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、第
1の構成によれば、ボックス柱に対応して左右フレーム
を接近離間させるとともに、作業位置に対応してプラズ
マトーチの方向および高さを調整した後、走行体を所定
作業位置まで走行させて停止し、プラズマトーチをプラ
ズマを発生させつつ往復移動させることにより、前溶接
工程で形成された肉盛り部をはつり除去することがで
き、これを繰り返すことによりボックス柱の側面に形成
された肉盛り部のガウジングを自動的に行うことが出来
る。また,ボックス柱を90度反転させることにより、
上面と下面のガウジングも行える。さらに、走行レール
に沿って移動自在な走行体にアーム部を設けて片持ち状
に構成したので、ボックス柱の両側に2台のガウジング
装置を配置したり、または門型のフレームを有するガウ
ジング装置を配置するのに比べて、占有スペースが小さ
く、ワークスペースを有効に利用できる。
【0029】また、第2の構成によれば、走行体をボッ
クス柱の上面に載置し、サイドローラーをボックス柱の
側面に当て付けて走行位置を設定するとともに、昇降体
と横行フレームを移動し、プラズマトーチの方向を調整
した後、走行体を所定作業位置まで走行させて停止し、
プラズマトーチをプラズマを発生させつつ往復移動させ
ることにより、前溶接工程で形成された肉盛り部をはつ
り除去することができこれを繰り返すことによりボック
ス柱の側面に形成された肉盛り部のガウジングを自動的
に行うことが出来る。もちろんボックス柱を90度反転
させることにより、上面と下面のガウジングも行える。
さらに、走行体をボックス柱(ワーク)の上面を走行す
るように構成したので、ボックス柱の両側に2台のガウ
ジング装置を配置したり、または門型のフレームを有す
るガウジング装置を配置するのに比べて、占有スペース
が小さく、ワークスペースを有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄骨ボックス柱用ガウジング装置
の第1実施例を示す正面図である。
【図2】同ガウジング装置の側面図である。
【図3】同ガウジング装置の平面図である。
【図4】同ガウジング装置の要部平面断面図である。
【図5】同ガウジング装置のプラズマトーチの動作を説
明する斜視図である。
【図6】本発明に係る鉄骨ボックス柱用ガウジング装置
の第2実施例を示す正面図である。
【図7】同ガウジング装置の側面図である。
【図8】同ガウジング装置の平面図である。
【図9】鉄骨ボックス柱のダイヤフラム取付部を示す横
断面図である。
【図10】鉄骨ボックス柱を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ボックス柱 2 フランジ 3 ウェブ 4 ダイヤフラム 5 開先部 11 側壁体 13 走行レール 14 走行体 14a 本体部 14b アーム部 16 走行用ラック 17 走行用モーター 18 走行用ピニオン 21L,21R 左右フレーム 22 左右方向調整装置 23L,23R ハツリストローク移動装置 24L,24R ハツリ深さ移動装置 25L,25R ハツリ幅移動装置 26L,26R 支持フレーム 26L,26R 支持フレーム 27L,27R 下トーチアタッチメント 28L,28R 下プラズマトーチ 29L,29R 上下方向調整装置 30L,30R 上トーチアタッチメント 31L,31R 上プラズマトーチ 51 走行体 51a 本体部 51b 右垂設部 51c 左垂設部 52 走行装置 53 走行体固定装置 53a エアーブローダクト 53b 電磁マグネット装置 54L,54R サイドローラー 61L,61R 昇降フレーム 62L,62R 昇降移動装置 63L,63R ハツリストローク移動装置 64L,64R ハツリ深さ移動装置 65L,65R ハツリ幅移動装置 67L,67R 上部上下方向調整装置 68L,68R 上トーチ付きアタッチメント 69L,69R 上プラズマトーチ 70L,70R 下部上下方向調整装置 71L,71R 下トーチ付きアタッチメント 72L,72R 下プラズマトーチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 駿介 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 山本 幸二 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 綿谷 剛 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 木南 修介 大阪府大阪市天王寺区石ヶ辻町18番26号 キナミ機工株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボックス柱を横置き状に配置するワーク
    スペースの一側部に、ボックス柱に沿って走行レールが
    敷設された側壁体を設け、この側壁体に走行レールに案
    内されて移動自在な走行体を配置し、この走行体に片持
    ち状に設けたアーム部の先端側と基端側に、ボックス柱
    の両側方に垂下される左フレームおよび右フレームを互
    いに接近離間自在に設け、これら左フレームおよび右フ
    レームの下端部にボックス柱の下部側面に対応する下部
    プラズマトーチを方向調整自在にそれぞれ配置するとと
    もに、左フレームおよび右フレームの上部に、ボックス
    柱の上部側面および下部側面にそれぞれ対応して取付角
    度調整自在なラズマトーチを昇降自在に配置したことを
    特徴とする鉄骨ボックス柱用ガウジング装置。
  2. 【請求項2】 ワークスペースに作業部位が両側面にあ
    るボックス柱を横置き状に配置し、このボックス柱上
    に、ボックス柱上面に当接する走行車輪とボックス柱の
    両側面にそれぞれ当接するサイドローラーを介してボッ
    クス柱の長さ方向に移動自在な走行体を配置し、走行体
    の両側部にそれぞれ昇降フレームを昇降自在に配置する
    とともに、これら昇降フレームに互いに接近自在な支持
    フレームを配置し、これら支持フレームの上下位置に、
    それぞれ取付角度調整自在なプラズマトーチを設けたこ
    とを特徴とする鉄骨ボックス柱用ガウジング装置。
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