JPH07114782A - ディスクカートリッジおよびディスククランプ装置 - Google Patents

ディスクカートリッジおよびディスククランプ装置

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JPH07114782A
JPH07114782A JP19528094A JP19528094A JPH07114782A JP H07114782 A JPH07114782 A JP H07114782A JP 19528094 A JP19528094 A JP 19528094A JP 19528094 A JP19528094 A JP 19528094A JP H07114782 A JPH07114782 A JP H07114782A
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disc
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則勝 吉田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1のディスクカートリッジが装着かつ位置
決め可能な記録再生装置に、第2のディスクの出し入れ
が自在な薄型の第2のディスクカートリッジを装着可能
にする。 【構成】 ケース52に対してトレイ53を移動可能に
支持し、第2のディスク収納凹部53cに第2のディス
クを出し入れ可能にする。位置決めは、ケース52およ
びトレイ53に形成された第2の位置決め穴52f、5
3fの両方を貫通して行われる。第2の開口穴52d、
53dの両方を貫通してターンテーブルおよびヘッドが
挿入される。第1のディスクカートリッジが装着可能な
記録再生装置に、第2のディスクの出し入れ自在な薄型
の第2のディスクカートリッジを装着可能にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、記録再生可能
な業務用画像ファイル、コンピュータ用データファイ
ル、もしくは再生専用のCDプレーヤ等の記録または再
生装置に用いられるディスクを収納するディスクカート
リッジ、およびディスクをクランプするディスククラン
プ装置に関する。
【0002】特に、本発明は、裸のディスクを開閉式の
ディスクカートリッジに収納した後に、ディスクをディ
スクカートリッジとともに装着して使用する記録または
再生装置に用いられるディスクカートリッジ、およびハ
ブの有無にかかわらずディスクをクランプできるディス
ククランプ装置に適する。
【0003】
【従来の技術】一般に、従来のディスク、特に、コンパ
クトディスク、レーザディスク等の従来のディスクは、
ユーザが中央にセンタ穴を有した裸のディスク(以下、
第2のディスクと呼ぶ)をそのまま記録または再生装置
(以下、簡単のため、単に記録再生装置と呼ぶ)に挿入
して使用していた。そのため、第2のディスクに塵、指
紋等が付着して情報を再生できなくなったり、あるい
は、第2のディスクを記録再生装置に挿入するときの操
作性が悪かった。
【0004】また、第2のディスクは、センタ穴(以
下、第2のセンタ穴と呼ぶ)しか有していないため、記
録再生装置側に第2のディスクをクランプするためのデ
ィスククランプ装置が必要であり、そのため、記録再生
装置の構成が複雑になったり高さが高くなったりしてい
た。
【0005】そこで、新規に開発したり商品化する記録
再生装置用のディスク(以下、第1のディスクと呼ぶ)
は、塵、指紋等の付着および操作性等を考慮してディス
クカートリッジ(以下、第1のディスクカートリッジと
呼ぶ)の内部に収容されている。また、記録再生装置の
構成を簡単にしたり、記録再生装置を薄型化したりする
ため、第1のディスクは、その中央に磁性のある金属で
形成されたハブを有する。このハブのセンタ穴(以下、
第1のセンタ穴と呼ぶ)が、記録再生装置に設けられた
ターンテーブルを駆動するモータ軸に嵌合し、ターンテ
ーブルに固定されたマグネットに吸着されることによ
り、第1のディスクがクランプされる。
【0006】しかし、第2のディスクおよびその記録再
生装置は、既に、例えば、CDプレーヤ、レーザディス
クプレーヤまたは業務用画像ファイル、コンピュータ用
データファイル等の形態で大きな市場を形成している。
従って、記録密度等の向上により記録容量等を高性能化
した記録再生装置を新規に開発したり商品化する場合に
も、第2のディスクとの互換性を再生または記録再生に
関して確保することが非常に重要視されている。その場
合、第1のディスクカートリッジに収納された第1のデ
ィスクのみならず第2のディスクも同じ記録再生装置に
装着かつ位置決めできるようにする必要がある。
【0007】そこで、第2のディスクを第1のディスク
と同じ装置を用いて記録再生するための技術として、例
えば以下の3つの従来技術が提案されている。
【0008】(1)特開平4−362560号公報(第
1の従来例)では、第2のディスクを所定位置にローデ
ィングするローディング機構と、第1のディスクカート
リッジとともに第1のディスクを所定位置にローディン
グするローディング機構の両方を備えた記録再生装置が
提案されている。
【0009】(2)特開平4−356766号公報(第
2の従来例)では、第1のディスクのハブと装着脱に関
して互換性を確保した変換ハブを手動で第2のディスク
に装着した後、出し入れ自在に収納できる第2のディス
クカートリッジが提案されている。このように、第2の
従来例は、ハブを持つ第1のディスクとハブを持たない
第2のディスクの両方を記録再生装置のターンテーブル
へのクランプを可能にする構成を開示している。
【0010】(3)実公平3−25336号公報(第3
の従来例)では、ディスクカートリッジではないが、第
2のディスクを出し入れ自在に収納でき、その筺体を記
録再生装置に装着した後、第2のディスクをターンテー
ブル上へ移動可能に構成されたディスクホルダと称され
る第2のディスクの収納装置が提案されている。このデ
ィスクホルダの筺体は、記録再生装置の装着部に直接装
着される第1の移動部材と、第1の移動部材に対して移
動可能に構成された第2の移動部材とで基本的に構成さ
れる。このディスクホルダでは、第2のディスクを直接
載置し、記録再生装置のターンテーブルおよびヘッドの
挿入を可能にする開口穴(以下、第2の開口穴と呼ぶ)
を有するトレイが、第2の移動部材に例えば回動可能に
設けられる。第2のディスクの再生等を行う場合には、
第2のディスクを載置したトレイが記録再生装置のター
ンテーブルへ移動された後、再生等が行われる。なお、
このディスクホルダは、上記トレイと同様のトレイを例
えば6枚有し、記録再生装置の装着部に装着される筺体
に各トレイが例えば回動可能に配置することにより、複
数枚の第2のディスクを収納可能なディスクホルダと記
録再生装置の装着脱に関して互換性を確保している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の構成ではそれぞれ以下のような課題がある。
【0012】(1)第1の従来技術では、記録再生装置
は、第2のディスクをローディングするローディング機
構と、第1のディスクカートリッジに収納された第1の
ディスクをローディングするローディング機構の両方を
備える必要がある。また、詳細な説明は省略するが、第
1の従来技術では、記録再生装置のターンテーブルと対
向しうる位置に第2のディスクを挟み込んでクランプす
るためのディスククランプ装置が必要である。その結
果、記録再生装置の構成が複雑になり、また記録再生装
置が大型化し、さらには記録再生装置が高価なものにな
っている。
【0013】特に、最近、記録再生装置は、携帯型のパ
ーソナルコンピュータ等に内蔵して使用されるいわゆる
ビルトイン型のものが急増しており、記録再生装置の薄
型化は非常に重要になっている。しかし、上記第1の従
来例では、ディスククランプ装置が必要であるので、記
録再生装置の上下方向の厚みが厚くなり、そのため、記
録再生装置を薄型化できないという課題を有している。
【0014】(2)第2の従来例は、第2のディスクが
出し入れ自在である第2のディスクカートリッジと、第
1のディスクが収納された第1のディスクカートリッジ
との装着脱に関する互換性を如何に確保するかについて
は全く開示してない。例えば、上記第1、第2のディス
クカートリッジの位置決め手段および外部に露呈したシ
ャッタの開放手段等の互換性を如何に確保するかに関し
て全く開示していない。
【0015】第2の従来例では、記録再生装置から排出
された第2のディスクカートリッジを完全に記録再生装
置から取り出して、第2のディスクカートリッジの筺体
を手動で開放して、第2のディスクの出し入れを行わな
ければならない。また、第2の従来例では、第1のディ
スクのハブと装着脱に関して互換性を確保した変換ハブ
を手動で第2のディスクに装着する必要がある。そのた
め、ユーザが装着する時間が長くかかったり、時にはユ
ーザが装着する技術を熟知していないため装着できない
場合がある。このように、第2の従来技術は、操作性が
非常に悪いという課題を有している。
【0016】(3)第3の従来例では、筺体には、外部
に露呈し記録再生装置のターンテーブルおよびヘッドの
挿入を可能にする開口穴が形成されていない。従って、
第3の従来例は、ディスクカートリッジのように筺体と
ともに第2のディスクを直接記録または再生可能な位置
に装着して再生等を行うことができないという課題を有
している。
【0017】第3の従来例のディスクホルダでは、第1
の移動部材に対して第2の移動部材を移動するための駆
動手段としてバネ等を第1の移動部材と第2の移動部材
との間に配置し、かつ、第2のディスクが直接載置可能
なトレイを回動可能に第2の移動部材に配置している。
従って、基本的にディスクホルダの厚み方向に構成部品
が多い。しかも、1枚の第2のディスクのためのディス
クホルダであっても、複数の第2のディスクが収納可能
なディスクホルダと装着脱に関して互換性を確保するた
め、上記複数の第2のディスクのためのディスクホルダ
と外形をほぼ同一にしている。従って、第3の従来例
は、ディスクホルダの筺体の厚みが基本的に薄くできな
いという課題を有している。
【0018】一般的に、ディスクカートリッジの厚み
は、記録再生装置に装着かつ位置決めされた時に、ディ
スクが回転するのに十分な空間を確保できる範囲で、ユ
ーザの未使用持の保管スペースを削減し、また持ち運び
が容易なように、薄型化するのが望ましい。例えば、直
径120mm程度のディスクのものでは、通常、厚みは
10mm以下程度に薄型化されている。しかし、上述し
たように、第3の従来例では、第1の移動部材および第
2の移動部材以外に、ディスクホルダの厚み方向にバネ
およびトレイ等の構成部品が積み重ねられた構成になっ
ている。そのため、第3の従来例は、ディスクカートリ
ッジの厚みとして最適な厚み、すなわち例えば直径12
0mm程度のディスクでは10mm以下にするのが非常
に困難であるという課題を有している。
【0019】また、第3の従来例は、ディスクカートリ
ッジのように筺体とともに第2のディスクを直接記録ま
たは再生可能な位置に装着して再生等行うことがができ
ないという課題を有している。
【0020】更に、第1のディスクまたは第2のディス
クのクランプに関して、一般的に、以下の課題がある。
【0021】最近、ディスクの内周側の記録エリアを拡
大して記録容量を向上させるため、ターンテーブルの直
径を小さくすることが多くなっている。しかし、ターン
テーブルに内蔵されたマグネットのサイズが小さいた
め、クランプ力が小さくなり、ターンテーブルに第2の
ディスク等を十分にクランプできず、その結果、ディス
クの滑り等が発生して不具合を生じるという課題があ
る。
【0022】本発明は、上記従来技術の課題を解決すべ
くなされたものであり、下記(1)〜(6)を目的とす
る。
【0023】(1)記録再生装置の構成の複雑化、大型
化、コストアップ等がなく、第1のディスクを収納する
第1のディスクカートリッジが装着かつ位置決め可能な
記録再生装置に、第2のディスクを装着かつ位置決め可
能にし、第2のディスクの出し入れが自在で、第1のデ
ィスクカートリッジと同様に薄型の第2のディスクカー
トリッジを提供する。
【0024】(2)直接、筺体とともに第2のディスク
を記録再生装置の記録または再生可能な位置に装着かつ
位置決めすることができ、手動で第2のディスクの出し
入れができるだけでなく、記録再生装置からの排出動作
に連動させて第2のディスクの出し入れができ、操作性
がよく、第1のディスクカートリッジと同様に薄型の第
2のディスクカートリッジを提供する。
【0025】(3)上記(2)に加えて、筺体を記録再
生装置に装着かつ位置決め可能な縮小された位置にロッ
クするロック手段を手動または記録再生装置のピン等で
ワンタッチで押圧するだけで、自動的に第2のディスク
が出し入れ可能になり、さらに操作性の向上および記録
再生装置の構成の簡素化等を可能にする第2のディスク
カートリッジを提供する。
【0026】(4)記録再生装置の構成の複雑化、コス
トアップ等がなく、記録再生装置のターンテーブルに、
ハブを持たない第2のディスクを自動的に芯出ししてク
ランプでき、しかも記録再生装置も薄型化できるディス
ククランプ装置を備えたディスクカートリッジを提供す
る。
【0027】(5)ハブを有する第1のディスクを磁気
的に吸着してクランプできる記録再生装置のターンテー
ブルに、ハブを持たない第2のディスクを自動的に芯出
ししてクランプできるディスククランプ装置を提供す
る。
【0028】(6)ターンテーブル等のサイズを大きく
することなく、第2のディスクをクランプするクランプ
力の向上を可能し、同時に、第2のディスクの芯出しも
可能にするディスククランプ装置を提供する。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明のディスクカート
リッジは、第1の筺体の第1のディスク収納凹部に第1
のディスクを回転可能に収納する第1のディスクカート
リッジを装着かつ位置決め可能な記録または再生装置に
使用され、かつ該第1のディスクの外径と同一または小
さい外径を有する第2のディスクを収納する第2のディ
スクカートリッジであって、該第2のディスクを回転可
能に収納する第2のディスク収納凹部を有し、該第2の
ディスクを該第2のディスク収納凹部に出し入れ可能な
第1の状態と、該記録または再生装置に装着かつ位置決
め可能な第2の状態とに相互に変化される第2の筺体
と、該第2の状態で、該第2の筺体の少なくとも片面側
に形成された、該第1のディスクカートリッジを該記録
または再生装置に装着かつ位置決めするための第1の位
置決め手段と同一形態の第2の位置決め手段とを備え、
該第2の筺体が、該記録または再生装置のヘッドおよび
ターンテーブルの挿入を可能とする該第1の筺体の第1
の開口穴と同一または該第1の開口穴を含んで該第1の
開口穴より大きく形成された第2の開口穴を有してお
り、そのことにより、上記目的(1)を達成する。
【0030】前記第2の筺体は、少なくとも前記第2の
開口穴を含む大きさの第2のサブ開口穴、および内部に
トレイ収納凹部を有するケースと、前記第2の状態で前
記第2のサブ開口穴を貫通して外部に露呈する他の第2
のサブ開口穴、および前記第2のディスク収納凹部を有
し、該トレイ収納凹部によって前記記録または再生装置
への挿入方向と平行な方向に移動可能に支持されたトレ
イとを備え、該トレイの該記録または再生装置への挿入
方向と平行な方向の移動によって、前記第1の状態と該
第2の状態との変化が行われるように構成することによ
り、上記目的(2)が達成される。
【0031】前記トレイを第2の状態にロックするため
のロック手段と、該ロック手段によるロック解除に連動
して該トレイを前記第1の状態に駆動するための駆動手
段とをさらに備えるように構成することにより、上記目
的(3)が達成される。
【0032】前記ケースの少なくとも一部が、板金から
なっていてもよい。前記第2の筺体における前記記録ま
たは再生装置の前記ターンテーブルと対向する位置に回
転可能に支持され、前記第2のディスクの第2のセンタ
穴と該ターンテーブルを回転駆動するモータ軸とを同軸
的に係合させるための芯出し手段と、該芯出し手段に固
定され、磁性材料で形成され、かつ該ターンテーブルに
形成されたマグネットに吸着される吸着部材とを備え、
該芯出し手段および該吸着部材が該第2の筺体の外部に
露呈する表面より突出しないように構成することによ
り、上記目的(4)が達成される。
【0033】前記芯出し手段は、前記第2の筺体におけ
る前記記録または再生装置の前記ターンテーブルと対向
しうる位置に回転可能に支持されたクランプベースと、
該クランプベースに固定され、前記第2のディスクの厚
み方向に弾性変形が可能で、かつ該ターンテーブルとと
もに該第2のディスクを挟み込むための弾性体とを備
え、該クランプベースおよび前記吸着部材の少なくとも
一方が、該第2のディスクの前記第2のセンタ穴と係合
する芯出し部と、該芯出し部と同軸的に形成され、かつ
前記モータ軸と同軸的に嵌合するセンタ穴とを備えるよ
うに構成してもよい。 また、本発明のディスクカート
リッジは、第2のディスクが収納される第2のディスク
カートリッジであって、記録または再生装置のヘッドお
よびターンテーブルの挿入を可能とする第2のサブ開口
穴、および内部にトレイ収納凹部を有するケースと、該
第2のディスクを回転可能に収納する第2のディスク収
納凹部を有し、該第2のディスクを該第2のディスク収
納凹部に出し入れ可能な第1の状態と、該記録または再
生装置に装着かつ位置決め可能な第2の状態とに相互に
変化するために該トレイ収納凹部によって該記録または
再生装置への挿入方向と平行な方向に移動可能に支持さ
れ、該第2の状態で該第2のサブ開口穴を貫通して外部
に露呈する他の第2のサブ開口穴を有するトレイとを備
え、該ケースおよび該トレイの少なくとも一方が、該記
録または再生装置に装着かつ位置決めするための第2の
位置決め手段を有しており、そのことによって上記目的
(2)が達成される。
【0034】前記トレイを第2の状態にロックするため
のロック手段と、該ロック手段によるロック解除に連動
して該トレイを前記第1の状態に駆動するための駆動手
段とをさらに備えるように構成することにより、上記目
的(3)が達成される。
【0035】前記ケースにおける前記記録または再生装
置の前記ターンテーブルと対向する位置に回転可能に支
持され、前記第2のディスクの第2のセンタ穴と該ター
ンテーブルを回転駆動するモータ軸とを同軸的に係合さ
せるための芯出し手段と、該芯出し手段に固定され、磁
性材料で形成され、かつ該ターンテーブルに形成された
マグネットに吸着される吸着部材とを備え、該芯出し手
段および該吸着部材が該ケースの外部に露呈する表面よ
り突出しないように構成することにより、上記目的
(4)が達成される。
【0036】前記芯出し手段は、前記ケースにおける前
記記録または再生装置の前記ターンテーブルと対向する
位置に回転可能に支持されたクランプベースと、該クラ
ンプベースに固定され、前記第2のディスクの厚み方向
に弾性変形が可能で、かつ該ターンテーブルとともに該
第2のディスクを挟み込むための弾性体とを備え、該ク
ランプベースおよび前記吸着部材の少なくとも一方が、
該第2のディスクの前記第2のセンタ穴と係合する芯出
し部と、該芯出し部と同軸的に形成され、かつ前記モー
タ軸と同軸的に嵌合するセンタ穴とを備えように構成し
てもよい。
【0037】前記ケースの少なくとも一部が、板金から
なっていてもよい。本発明のディスククランプ装置は、
第1のセンタ穴を有する磁性材料で形成されたハブを備
えた第1のディスクを装着可能な記録または再生装置の
ターンテーブルに、該第1のセンタ穴より大きな第2の
センタ穴を有する第2のディスクを装着可能にするディ
スククランプ装置であって、該ターンテーブルと対向す
る位置に回転可能に支持されたクランプベースと、該ク
ランプベースに固定され、該ターンテーブルとともに該
第2のディスクを挟み込むための弾性体と、該クランプ
ベースに固定され、磁性材料で形成され、かつ該ハブを
吸着するための該ターンテーブルのマグネットに吸着さ
れる吸着部材とを備え、該クランプベースおよび前記吸
着部材の少なくとも一方が、該第2のディスクの該第2
のセンタ穴と係合する芯出し部と、該芯出し部と同軸的
に形成され、かつ該ターンテーブルを回転駆動するモー
タ軸と同軸的に嵌合するセンタ穴とを備えており、その
ことにより、上記目的(5)が達成される。
【0038】また、本発明のディスククランプ装置は、
2つ以上の偶数の部分からなり、互いに隣接する部分が
逆方向に着磁されたマグネットを有する、記録または再
生装置のターンテーブルに、第2のディスクを装着可能
にするディスククランプ装置であって、該ターンテーブ
ルと対向する位置に回転可能に支持され、該ターンテー
ブルとともに該第2のディスクを挟み込むためのクラン
プベースと、該マグネットに対向して該クランプベース
に固定され、該マグネットと同じ偶数の部分からなり、
互いに隣接する部分が逆方向に着磁された永久磁石を有
する吸着部材とを備えており、そのことにより、上記目
的(6)が達成される。
【0039】前記クランプベースに固定され、前記第2
のディスクの厚み方向に弾性変形が可能な弾性体をさら
に備え、該クランプベースおよび前記吸着部材の少なく
とも一方が、該第2のディスクの第2のセンタ穴と係合
する芯出し部と、該芯出し部と同軸的に形成され、前記
ターンテーブルを回転駆動するモータ軸と同軸的に嵌合
するセンタ穴とを備えるように構成してもよい。
【0040】
【作用】本発明のディスクカートリッジは、拡大縮小自
在に形成された第2の筺体により第2のディスクが出し
入れ自在となる。しかも、第2の筺体が、第2の状態
で、第1のディスクカートリッジの第1の位置決め手段
と略同一の第2の位置決め手段と、第1のディスクカー
トリッジの第1の開口穴と略同一または第1の開口穴を
含んで第1の開口穴より大きく形成された第2の開口穴
を有することにより、第1のディスクカートリッジが使
用可能な記録再生装置に第2のディスクカートリッジも
使用可能になる。その結果、記録再生装置は2つのロー
ディング機構を持つ必要がないので、記録再生装置の構
成の複雑化、大型化、コストアップ等がなく、第1のデ
ィスクを収納する第1のディスクカートリッジが装着か
つ位置決め可能な記録再生装置に、第2のディスクを装
着かつ位置決め可能にし、第2のディスクの出し入れが
自在で、第1のディスクカートリッジと同様に薄型の第
2のディスクカートリッジを提供できる。
【0041】また、本発明のディスクカートリッジは、
第2のディスクを出し入れ可能に拡大された第1の状態
および記録再生装置に装着かつ位置決め可能に縮小され
た第2の状態とをケースに対して記録再生装置への挿入
方向に平行に移動可能にトレイを設けることにより、第
2のディスクカートリッジの装着脱を行う記録再生装置
のローディング機構の排出動作に連動させて、上記トレ
イを上記第1の状態に駆動することが可能になる。しか
も、第2の状態でケースの第2のサブ開口穴を貫通して
外部に露呈する他の第2のサブ開口穴をトレイに形成す
ることにより、ケースおよびトレイの両方の第2のサブ
開口穴より記録再生装置のターンテーブルおよびヘッド
が挿入が可能になり、直接、第2のディスクをターンテ
ーブルに装着かつ位置決めすることが可能になる。その
結果、直接、筺体とともに第2のディスクを記録再生装
置の記録または再生可能な位置に装着かつ位置決めする
ことができ、手動で第2のディスクの出し入れができる
だけでなく、記録再生装置からの排出動作に連動させて
第2のディスクの出し入れができ、操作性がよく、第1
のディスクカートリッジと同様に薄型の第2のディスク
カートリッジを提供できる。
【0042】更に、本発明のディスクカートリッジは、
ロック手段のロック解除に連動してトレイを第2のディ
スクが出し入れ可能な第1の状態に駆動する駆動手段を
設けることにより、ロック手段を手動または記録再生装
置のピン等でワンタッチで押圧するだけで、自動的に第
2のディスクが出し入れ可能になり、手動や記録再生装
置のローディング機構でトレイを駆動する必要がなくな
り、その結果、さらに操作性を向上させることができ、
記録再生装置の構成を簡素化することができる。
【0043】また、ケースの一部を板金で形成すれば、
ケースの肉厚を薄くしても十分な剛性を確保することが
できるので、ディスクカートリッジを薄型にすることが
できる。
【0044】また、本発明は、記録再生装置のローディ
ング機構による第2のディスクカートリッジすなわち第
2の筺体の案内動作、特に第2の筺体のターンテーブル
に向かう方向への案内動作に連動させて、芯出し手段で
第2のディスクの第2のセンタ穴とモータ軸との芯出し
を行い、吸着部材をターンテーブルに形成されたマグネ
ットに吸着させることにより、第2のディスクを自動的
に芯出ししてクランプできる。従って、記録再生装置は
第2のディスクの芯出しおよびクランプのための機構を
持つ必要がなくなる。また、芯出し手段および吸着部材
は第2の筺体(またはケース)の外部に露呈する表面よ
り突出することなく形成されているので、記録再生装置
の高さが大きくなることもない。その結果、記録再生装
置の構成の複雑化、コストアップ等がなく、記録再生装
置のターンテーブルに、ハブを持たない第2のディスク
を自動的に芯出ししてクランプでき、しかも記録再生装
置も薄型化できるディスククランプ装置を備えたディス
クカートリッジを提供できる。
【0045】さらに、上記ディスククランプ装置の好ま
しい構成によって、クランプベースまたは吸着部材の芯
出し部を第2のディスクの第2のセンタ穴に係合させ、
クランプベースまたは吸着部材のセンタ穴をモータ軸に
嵌合させることにより芯出し動作を行う。第2のセンタ
穴の径精度(通常、0.1mm程度)等による第2のセ
ンタ穴に係合し接触する芯出し部の位置変化があるが、
吸着部材がマグネットに吸着される吸着力で弾性体が圧
縮変形することにより恒に第2のセンタ穴と芯出し部と
の接触を保って芯出し状態を保持した状態でクランプす
る。従って、従来の芯出し機構(従来、ハブを持たない
第2のディスクの芯出しは、例えば、後述する図37の
第6の実施例に記載するように、ターンテーブルの内側
に芯出し部を有するセンタコーンを引っ張りバネで支持
した機構等で行っている)と比べて、単に、クランプベ
ースに弾性体を設けるだけで芯出しが行えるので、構成
が簡単で、薄型のディスククランプ装置を提供できる。
【0046】本発明のディスククランプ装置は、記録再
生装置のローディング機構による第2のディスクの案内
動作、特に第2のディスクのターンテーブルに向かう方
向への案内動作に連動させて、ディスククランプ装置も
ターンテーブルに向かう方向に駆動して、クランプベー
スまたは吸着部材の芯出し部を第2のディスクの第2の
センタ穴に係合させ、基本的にはハブの第1のセンタ穴
と同軸的に嵌合するモータ軸にクランプベースまたは吸
着部材のセンタ穴を嵌合させることにより芯出し動作を
行う。第2のセンタ穴に係合し接触する芯出し部の位置
変化があるが、基本的にはハブを吸着するマグネットに
吸着部材が吸着される吸着力で弾性体が圧縮変形するこ
とにより恒に第2のセンタ穴と芯出し部との接触を保っ
て芯出し状態を保持した状態でクランプする。その結
果、ハブを有する第1のディスクを磁気的に吸着してク
ランプできる記録再生装置のターンテーブルに、ハブを
持たない第2のディスクを自動的に芯出ししてクランプ
できるディスククランプ装置を提供できる。
【0047】また、本発明のディスククランプ装置は、
ターンテーブルのマグネットと同様に、吸着部材を同じ
偶数の部分からなり、互いに隣接する部分が逆方向に着
磁された永久磁石で形成し、上記マグネットと対向可能
に設けることにより、記録再生装置のローディング機構
による第2のディスクの案内動作、特に第2のディスク
のターンテーブルに向かう方向への案内動作に連動させ
て、ディスククランプ装置もターンテーブルに向かう方
向に駆動して、第2のディスクをターンテーブルにクラ
ンプする場合、上記マグネットの各部分と上記吸着部材
の各部分とは、お互いに対向する磁極が逆となるように
吸着されて、着磁方向が共に唯一のマグネットと吸着部
材でクランプする場合に比べて、より強力な磁気回路が
構成できるので、クランプ力を向上させることができ
る。
【0048】さらに、上記ディスククランプ装置の好ま
しい構成によって、クランプベースまたは吸着部材の芯
出し部を第2のディスクの第2のセンタ穴に係合させ、
モータ軸にクランプベースまたは吸着部材のセンタ穴を
嵌合させることにより芯出し動作を行う。第2のセンタ
穴に係合し接触する芯出し部の位置変化があるが、マグ
ネットに吸着部材が吸着される吸着力で弾性体が圧縮変
形することにより恒に第2のセンタ穴と芯出し部との接
触を保って芯出し状態を保持した状態でクランプする。
この結果、ディスククランプ装置で、芯出しも行うこと
ができる。
【0049】
【実施例】本発明の実施例について、図面を参照しなが
ら以下に説明する。
【0050】(第1の実施例)本発明の第1の実施例の
ディスクカートリッジおよびディスククランプ装置につ
いて、図1〜図27を参照しながら説明する。本実施例
は、第1のディスクを収納する第1のディスクカートリ
ッジが装着かつ位置決め可能な記録再生装置に、第2の
ディスクを装着かつ位置決め可能にするものであり、第
2のディスクの出し入れが自在で、第1のディスクカー
トリッジと同様に薄型の第2のディスクカートリッジを
提供する。
【0051】(1)第1のディスクカートリッジ 図1および図2に、本実施例における第1のディスクカ
ートリッジの斜視図を示し、図3に、その断面図を示
す。図1に示す第1のディスクカートリッジの内部に
は、図2および図3に示すように、第1のディスク1が
収納される。この第1のディスク1および第1のディス
クカートリッジの構成をそれぞれ説明する。
【0052】まず、第1のディスク1を説明する。第1
のディスク1は、図3に示すように、外径が約120m
mで、各々記録面を内側に有する基盤1a、1bをUV
接着剤等で貼り合わせた両面構造の光ディスクである。
基盤1a、1bは、無色透明の樹脂またはガラスで構成
される。基盤1a、1bの記録面を有する部分の厚み
は、後述する第2のディスク51の基盤の厚み(約1.
2mm)の半分の約0.6mmに形成される。後述する
記録再生装置のターンテーブル32のターンテーブル面
32a(図5参照)に載置される装着面1c、1c’
は、それぞれ凸状に形成される。
【0053】第1のディスク1は、中央付近に、ハブ1
d、1d’を有する。ハブ1d、1d’は、基盤1a、
1bに接着され、磁性のあるステンレス鋼で形成され
る。ハブ1d、1d’の中央には、第1のセンタ穴1
e、1e’が設けられる。第1のセンタ穴1e、1e’
は、後述するモータ軸33(図5参照)よりわずかに大
きな直径(約3mm)に設定される。従って、第1のセ
ンタ穴1e、1e’は、モータ軸33に精度よく同軸的
に嵌合し、後述するマグネット34に吸着されて、第1
のディスク1がターンテーブル32に装着される。な
お、ハブ1d、1d’の第1のセンタ穴1e、1e’
は、それぞれ、顕微鏡等を用いて、基盤1a、1bの記
録面に形成された螺旋状または同心円状の情報トラック
と同軸状に接着される。従って、第1のディスク1がタ
ーンテーブル32に装着される時には、モータ軸33
は、ターンテーブル32側の一方の第1のセンタ穴のみ
(図5では、第1のセンタ穴1e)と嵌合するように設
定される。
【0054】次に、第1のディスクカートリッジを説明
する。図1等に示すように、第1のディスクカートリッ
ジは、第1の筺体2を有する。第1の筺体2は、図2お
よび図5に示すように、第1の開口穴2dを有する。こ
の第1の開口穴2dの開放および閉鎖を行うため、第1
のディスクカートリッジは、図1および図2に示すよう
に、第1のシャッタ8を有する。第1のシャッタ8の開
放および閉鎖は、第1のシャッタ8に連結されたシャッ
タ開閉部材13により行われる。第1のディスクカート
リッジが記録再生装置に装着されていないときは、第1
のシャッタ8は、シャッタロック部材15により閉鎖状
態でロックされる。
【0055】この第1のディスクカートリッジは、奥行
き(x方向)x1が約133mmで、幅(y方向)y1
が約124mmで、厚み(z方向)z1が約8mmであ
る。
【0056】このような構成の第1のディスクカートリ
ッジの各構成部材を詳述する。まず、第1の筺体2の構
成を説明する。第1の筺体2は、ABS等の樹脂で形成
された上ハーフ2aと下ハーフ2bとからなる。上ハー
フ2aと下ハーフ2bとは、ネジ止めまたは熱溶着等で
固定される。第1の筺体2の内部には、図3に示すよう
に、第1のディスク1が収納可能な第1のディスク収納
凹部2cが形成される。第1のディスク1は、第1のデ
ィスク1の内周と外周との非データエリアに相当する部
分に形成される凸部2hにより未使用時に支持される。
なお、第1のディスク収納凹部2cの直径は、第1のデ
ィスク1の外径よりやや大きく形成され、例えば約12
2mmに設定される。第1の開口穴2dは、記録再生装
置に設けられた後述するターンテーブル32およびヘッ
ドを挿入可能にする。
【0057】上ハーフ2aおよび下ハーフ2bには、図
1および図2に示すように、それぞれ第1の位置決め手
段として1対の第1の位置決め穴2f(下ハーフ2b側
は不図示)が形成される。第1の位置決め穴2fは、公
知の位置決めの手法に従って、一方の穴が丸穴であり、
他方の穴が長穴である。この第1の位置決め穴2fによ
り、第1のディスクカートリッジが記録再生装置に挿入
された時に、第1の筺体2の位置決めが可能になる。
【0058】また、図1および図2に示すように、第1
の筺体2の+Y側および−Y側の側面端部には、それぞ
れ凹部2jが設けられる。この凹部2jにより、第1の
シャッタロック部材15および第1のシャッタ開放部材
13を駆動するために記録再生装置の+Y側および−Y
側に設けられた爪(図示せず)のX方向の移動が可能に
なる。
【0059】第1のディスクカートリッジは、図1およ
び図2に示すように、位置決め凹部2gを有する構成と
しても良い。このような構成とすることにより、自動装
填機構が第1のディスクカートリッジをチャッキングす
ることができ、それにより、いわゆるストッカータイプ
の記録再生装置に対応することができる。ストッカータ
イプの記録再生装置とは、複数個の第1のディスクカー
トリッジを記録再生装置内に収納し、自動的にディスク
カートリッジの装着および排出を行う記録再生装置をい
う。上記凹部2jには、半円柱状の位置決め凹部2iが
設けられる。この位置決め凹部2iにより、第1のディ
スクカートリッジが記録再生装置に挿入された時に、第
1のディスクカートリッジのチャッキングが可能にな
る。
【0060】また、上ハーフ2aおよび下ハーフ2b
は、図1に示すように、それぞれ第1のシャッタ8がY
方向に摺動可能に取り付けられる凹部2qを有する。
【0061】次に、第1のシャッタ8およびその関連部
材を説明する。第1のシャッタ8は、図1に示すよう
に、第1のディスクカートリッジが記録再生装置に装着
されていない時すなわち非使用時に、バネ等(図示せ
ず)で第1の開口穴2dを閉鎖するように構成される。
第1のシャッタ8は、図2に示すように、第1のシャッ
タガイド9に、ネジ止め等で固定され、Y方向に摺動可
能に第1の筺体2に配設される。この第1のシャッタガ
イド9の材質は、例えばポリアセタール等の樹脂がよ
く、摺動抵抗が小さいだけでなく、それ自体と相手材と
なる樹脂(本実施例ではABS等の樹脂で形成された第
1の筺体2)の削れおよび摩耗が少ない樹脂が好まし
い。
【0062】第1のシャッタ8は、ベルト等(図示せ
ず)で第1のシャッタ開放部材13に連結される。第1
の筺体2の位置決め凹部2qには、図1および図2に示
すように、第1のシャッタ押え14が接着等で固定され
る。この第1のシャッタ押え14は、図5に示すよう
に、第1の筺体2の凹部2qとの間に第1のシャッタ8
の端部をはさみこんで、第1のシャッタ8の端部のZ方
向の浮きを防止する。
【0063】第1のシャッタロック部材15は、図1お
よび図2に示すように、Y方向に移動可能で、凹部2j
に突出するようにバネ等(図示せず)で+Y側に付勢さ
れる。さらに、この状態で、第1のシャッタロック部材
15は、第1のシャッタガイド9の係合部(図示せず)
と係合可能に構成される。このような構成により、第1
のシャッタロック部材15は、第1のシャッタ8のロッ
クを可能にする。
【0064】なお、第1のディスクカートリッジは、基
盤1a側(すなわち下ハーフ2b側)をターンテーブル
32側にして挿入しても、逆に、基盤1b側(すなわち
上ハーフ2a側)をターンテーブル32側にして挿入し
ても、第1のディスク1がターンテーブル32に装着で
きる。
【0065】図4に、上述した第1のディスクカートリ
ッジが使用される記録再生装置の部分斜視図を示し、図
5に、第1のディスクカートリッジが記録再生装置に装
着されかつ位置決めされた状態を表す断面図を示す。図
4および図5を参照してこの記録再生装置を説明する。
【0066】図4に示すように、記録再生装置の外装部
31は、前面(−X側)に第1のディスクカートリッジ
および後述する第2のディスクカートリッジの挿入を可
能にする挿入窓31aを有する。記録再生装置は、2種
類の排出ボタン31bおよび31cを有する。排出ボタ
ン31bは、第1のディスクカートリッジの排出のため
および第2のディスクカートリッジの第2の筺体が縮小
された状態で排出するためのものである。排出ボタン3
1cは、第2のディスクカートリッジの第2の筺体が拡
大された状態で排出するトレイ排出ボタンである。な
お、第2のディスクカートリッジには、その第2の筺体
が縮小された状態と拡大された状態との2つの状態があ
り、各状態について詳しくは後述する。
【0067】なお、第2のディスクカートリッジを縮小
された状態と拡大された状態の両方の状態での排出を可
能にするため、本実施例では、排出ボタン31bの他
に、トレイ排出ボタン31cを設けたが、別の方法でも
よい。例えば、排出ボタン31b1つで対応し、1度だ
け押した場合には縮小された状態で排出し、2度以上押
した場合には拡大された状態で排出するようにしてもよ
い。
【0068】記録再生装置は、図5に示すターンテーブ
ル32、モータ軸33、およびマグネット34をその内
部に有する。ターンテーブル32は、モータ軸33に一
体的に固定される。ターンテーブル32は、ターンテー
ブル面32aに載置された第1のディスク1および後述
する第2のディスク51を回転駆動する。モータ軸33
は、直径が約3mmであり、第1のディスク1のハブ1
d、1d’の第1のセンタ穴1e、1e’および後述す
る第2のディスク51の吸着部材64のセンタ穴64a
と嵌合する。マグネット34は、ターンテーブル32に
固定された円筒状のマグネットである。マグネット34
は、例えば、90度毎に交互に着磁方向を+Z方向、−
Z方向として(すなわち4極に)着磁される。
【0069】記録再生装置は、さらに、図示していない
が、基盤の厚みが異なる第1のディスク1および第2の
ディスク51の両方に対して記録または再生可能なヘッ
ドをX方向に移動可能に備える。
【0070】以上のように構成された第1のディスクカ
ートリッジを上記記録再生装置に使用する場合の動作を
以下に説明する。
【0071】まず、第1のディスクカートリッジを記録
再生装置に装着する時の動作について説明する。
【0072】第1のディスクカートリッジの−X側を把
持して記録再生装置の外装部31の挿入窓31aに挿入
すると、記録再生装置が備えるローディング機構のホル
ダーピン(図示せず)により第1の筺体2の位置決め凹
部2iがチャッキングされて+X方向に案内される。
【0073】このとき、第1の筺体2の+X方向の移動
により、第1のシャッタロック部材15が記録再生装置
の+Y側に設けられた爪(図示せず)で−Y側に移動さ
れてロックが解除される。同時に、第1のシャッタ開放
部材13を記録再生装置の−Y側に設けられた爪(図示
せず)で止めると、第1の筺体2の+X方向の移動によ
り、図1および図2からわかるように、第1の筺体2に
対して相対的に第1のシャッタ開放部材13が−X方向
に移動する。その結果、第1の開口穴2dを完全に開放
するように第1のシャッタ8が−Y方向に移動される。
【0074】さらに、第1のディスクカートリッジはロ
ーディング機構により−Z方向に駆動されて、−Z側
(下ハーフ2b側)の第1の位置決め穴2f(図示せ
ず)を用いて、記録再生装置の位置決めピン等(図示せ
ず)により第1の筺体2が正確に位置決めされる。同時
に、図5に示すように、第1の開口穴2dより記録再生
装置のターンテーブル32等が挿入され、ハブ1dの第
1のセンタ穴1eがモータ軸33に嵌合する。それによ
り、装着面1cがターンテーブル面32aに載置され、
モータ軸33と同軸的に第1のディスク1がターンテー
ブル32に装着される。また、第1の開口穴2dの−Z
側からヘッド(図示せず)が挿入される。以上の動作に
より、情報の記録または再生または消去が可能になる。
【0075】次に、第1のディスクカートリッジを記録
再生装置から排出する時の動作について説明する。図6
には、第1のディスクカートリッジが記録再生装置から
排出された状態を表す斜視図を示す。
【0076】記録再生装置の排出ボタン31bを指で押
すと、第1のディスクカートリッジはローディング機構
により+Z方向に駆動されて、−Z側の第1の位置決め
穴2fを用いた第1の筺体2の位置決めを解除する。こ
れと同時に、記録再生装置のターンテーブル32等およ
びヘッドが第1の開口穴2dから排出される。
【0077】そして、上述した第1のディスクカートリ
ッジの装着の経路と逆の経路で、第1のディスクカート
リッジは排出される。もちろん、この時、第1の筺体2
の位置決め凹部2iのチャッキングが外され、記録再生
装置の爪が第1のシャッタ開放部材13から離れる。そ
の結果、バネの復元力等により、第1の開口穴2dを完
全に閉鎖するように第1のシャッタ8が+Y方向に移動
され、第1のシャッタ開放部材13も+X方向に移動す
る。また、同時に、第1のシャッタロック部材15が第
1のシャッタガイド9の係合部に係合して、第1のシャ
ッタ8のロックが作動する。
【0078】この結果、第1のディスクカートリッジ
は、−X方向に案内されて、図6に示すように、挿入窓
31aから排出される。この第1のディスクカートリッ
ジが−X方向に排出される寸法a1は、約50mmに設
定される。
【0079】この図6の状態で、第1のディスクカート
リッジの−X側を把持して記録再生装置から完全に取り
出すことができる。
【0080】(2)第2のディスクカートリッジ 図7に、本実施例における第2のディスクカートリッジ
の斜視図を示し、図8〜図10に第2のディスクカート
リッジの一部分の分解斜視図を示す。図示するように、
第2のディスクカートリッジの内部には、第2のディス
ク51が収納される。この第2のディスク51、第2の
ディスクカートリッジ、およびこの第2のディスクカー
トリッジに内蔵されたディスクプランプ装置の構成およ
び動作を以下に説明する。
【0081】まず、第2のディスク51を説明する。第
2のディスク51は、外径が第1のディスク1と同様の
約120mmであり、図において+Z側に記録面を有す
る単板の基盤で形成された片面構造の光ディスクであ
る。第2のディスク51の中央には、図8に示すよう
に、直径が約15mmの第2のセンタ穴51aが形成さ
れる。第2のディスク51を構成する基盤は、無色透明
の樹脂またはガラスで構成され、基盤の厚みは約1.2
mmである。第2のセンタ穴51aは、記録面に形成さ
れた螺旋状または同心円状の情報トラックと同軸状に、
例えば成型等で形成される。
【0082】次に、第2のディスクカートリッジを説明
する。図7等に示すように、第2のディスクカートリッ
ジは、ケース52およびトレイ53を有する。このケー
ス52およびトレイ53は、第2のディスクカートリッ
ジの外形を形成する第2の筺体を構成する。第2のディ
スクカートリッジの外形は、奥行きx2、幅y2および
厚みz2は第1のディスクカートリッジと同様で、奥行
きx2が約133mmで、幅y2が約124mmで、厚
みz2が約8mmである。
【0083】本願では、「第2の筺体の拡大された状
態」とは、図21〜図23に示すように、ケース52か
らトレイ53が排出された状態を指し、「第2の筺体の
縮小された状態」とは、図7に示すようにケース52に
トレイ53が収納された状態を指す。第2の筺体の縮小
状態から拡大状態への駆動手段は、図9に示すベルト5
4およびバネ55によって構成される。
【0084】このような構成の第2のディスクカートリ
ッジの各構成部材を詳述する。まず、第2の筺体の構成
を説明する。ケース52は、ABS等の樹脂で形成され
た上ハーフ52aおよび下ハーフ52bからなる。上ハ
ーフ52aと下ハーフ52bとは互いに周辺部で接合し
て固定され、図23に示すように内部にトレイ収納凹部
52cを形成する。トレイ53は、トレイ収納凹部52
c内に挟み込まれるように移動自在に収納される。上ハ
ーフ52aと下ハーフ52bとの固定は、例えば、図8
に示す上ハーフ52aの穴52rと、図10に示す下ハ
ーフ52bのネジ穴52nとを用いて、図8に示すネジ
61でネジ止めによって行ってもよい。あるいは、熱溶
着してもよい。
【0085】上ハーフ52aは、図7および図8に示す
ように、−X側に円弧状の切欠52eを有する。切欠5
2eは、直径約124mmであり、第1のディスク1お
よび第2のディスク51の外径(約120mm)よりや
や大きい。
【0086】下ハーフ52bは、図10に示すように、
上記第1のディスクカートリッジの第1の開口穴2dと
同様の位置に、第2のサブ開口穴52d(以下、簡単の
ため、第2の開口穴52dと呼ぶ。)を有する。第2の
開口穴52dは、トレイ53の後述する第2のサブ開口
穴53d(以下、簡単のため、第2の開口穴53dと呼
ぶ。)よりやや大きく形成され、記録再生装置に設けら
れたターンテーブル32およびヘッドの挿入を可能にす
る。
【0087】下ハーフ52bは、図10に示すように、
第2の位置決め手段としての1対の第2の位置決め穴5
2fをさらに有する。第2の位置決め穴52fは、上記
第1のディスクカートリッジの第1の位置決め穴2fと
同様の位置に、トレイ53の後述する第2の位置決め手
段としての第2の位置決め穴53fよりやや大きく形成
される。第2の位置決め穴52fは、一方の穴が丸穴で
あり、他方の穴が長穴である。この第2の位置決め穴5
2fにより、第2のディスクカートリッジが記録再生装
置に挿入された時に、第2の筺体52の位置決めが可能
になる。なお、下ハーフ52bは、トレイ53の後述す
る凸部53oのX方向の移動軌跡に対応した逃げのため
の穴52kを有し、−Y側の第2の位置決め穴52f
は、この穴52kと連続して形成される。
【0088】また、図7、図10および図12に示すよ
うに、ケース52の+Y側および−Y側の側面端部に
は、それぞれ凹部52jが設けられる。凹部52jは、
上記第1のディスクカートリッジの凹部2jと同様の位
置にあり、同様の形状を有する。この凹部52jによ
り、第1のディスクカートリッジの第1のシャッタロッ
ク部材15および第1のシャッタ開放部材13を駆動す
るための記録再生装置の+Y側と−Y側に設けられた爪
(図示せず)を回避することができる。このケース52
の凹部52j内には、上記第1のディスクカートリッジ
の位置決め凹部2iと同様の位置に同様の形状で、半円
柱状の位置決め凹部52iが設けられる。この位置決め
凹部52iにより、第2のディスクカートリッジが記録
再生装置に挿入された時に、第2のディスクカートリッ
ジのチャッキングが可能になる。
【0089】トレイ53は、ケース52をなす上ハーフ
52aおよび下ハーフ52bとともに第2の筺体を構成
する。トレイ53は、図10に示す下ハーフ52bの平
行な1対の凹部52lと嵌合するX方向に平行に延在し
た1対の凸部(図示せず)を−Z側に有する。それによ
り、トレイ53はケース52に対してX方向に摺動自在
になる。なお、トレイ53のY方向の規制は、上記トレ
イ53の−Y側の凸部と下ハーフ52bの−Y側の凹部
52lとで行い、一方、+Y側の凸部と+Y側の凹部5
2lとは、図10に示すように、Y方向にギャップを設
ける。すなわち、トレイ53をY方向の規制は基本的に
−Y側の凸部と凹部52lとのみで行う。また、トレイ
53のZ方向の規制は、−Z側は上記凸部の低面と凹部
52lの低面で行い、+Z側は凸部53mの上面と上ハ
ーフ52aの内面(図示せず)とで行う。このトレイ5
3の材質、特に上記の摺動部分の材質は、例えばポリア
セタール等の樹脂がよく、摺動抵抗が小さいだけでな
く、それ自体と相手材となる樹脂(本実施例ではABS
等の樹脂で形成されたケース52)の削れおよび摩耗が
少ない樹脂が好ましい。
【0090】トレイ53の内部には、図9に示すよう
に、第2のディスク51が収納可能な第2のディスク収
納凹部53cが形成される。第2のディスク51は、第
2のディスク51の内周と外周との非データエリアに相
当する部分に形成される凸部53hで未使用時に支持さ
れる。第2のディスク収納凹部53cの直径は、上記第
1のディスク収納凹部2cの直径と同様に、第2のディ
スク51の外径よりやや大きく形成され、例えば約12
2mmに設定される。また、第2の筺体が縮小された状
態の第2のディスク収納凹部53cの中心位置は、上記
第1のディスク収納凹部2cの中心に略一致する。
【0091】トレイ53は、図9に示すように、第2の
開口穴53dを有する。第2の開口穴53dは、上記第
1のディスクカートリッジの第1の開口穴2dと同様の
位置にあり、同様の形状を有する。この第2の開口穴5
3dを通して、記録再生装置に設けられたターンテーブ
ル32およびヘッドの挿入が可能になる。
【0092】トレイ53は、第2の位置決め手段として
の1対の第2の位置決め穴53fをさらに有する。第2
の位置決め穴53fは、上記下ハーフ52bの位置決め
穴52fと同様の位置にあり、同様の形状を有する。即
ち、第2の位置決め穴53fは、一方の穴が丸穴であ
り、他方の穴が長穴である。この位置決め穴53fによ
り、第2のディスクカートリッジが記録再生装置に挿入
された時に、トレイ53の位置決めが可能になる。
【0093】トレイ53は、第2の筺体の拡大された状
態では、凸部53oの端面53p(図16参照)が、図
10に示す下ハーフ52bの穴52kの端面52wで係
止されて可動範囲が制限される。トレイ53の収納状態
と排出状態とのX方向のストロークは、約80mmに設
定される。
【0094】次に、ベルト54を説明する。図11に、
ケース52内にトレイ53が収納された状態で、上ハー
フ52aを取り除いた状態の平面図を示す。図11に示
すように、ベルト54は、トレイ53の側面53eにガ
イドされた状態で、一端がバネ55に止められ、他端が
ケース52に止めらる。これにより、ケース52とトレ
イ53とをバネ55を介して連結する。バネ55は、引
っ張りバネである。図9では各要素を分解して示してい
るが、バネ55の一端55aはベルト54の穴54aに
引っかけられ、他端55bはトレイ53のバネ掛け53
iに引っかけられる。このバネ55は、ベルト54を介
してトレイ53を恒にケース52に対して−X方向に付
勢する。
【0095】すなわち、バネ55は、復元力を利用し
て、トレイ53を図7に示す収納状態(第2の筺体の縮
小状態)から図21〜図23に示す排出状態(第2の筺
体の拡大状態)に移動する。なお、ベルト54およびバ
ネ55は、トレイ53の移動軌跡と重複するように、ト
レイ53の+X側および−Y側の側面側に設けられるの
で、ベルト54およびバネ55を設けることにより、第
2のディスクカートリッジの厚みが厚くなることはな
い。ベルト54とケース52とを連結するための、図9
に示すピン56は、ベルト54の穴54bに挿入した状
態で、図10に示すケース52の位置決め凹部52mに
接着等で固定される。なお、ピン56は、成型等で、ベ
ルト54と一体に形成してもよい。
【0096】第2のディスクカートリッジを構成するそ
の他の要素を説明する。トレイ53がケース52に対し
てX方向に移動する動きをなめらかにするためのダンパ
57について説明する。図16に、図11のE−E’線
の断面であって、ダンパ57近傍の拡大図を示す。ダン
パ57は、ピニオン部57a、軸部57c、制動板57
d、流体57e、およびベース部57fからなり、穴5
7b(図9に示す第2のディスクカートリッジから分解
した状態のダンパ57を参照)を有する。ピニオン部5
7aが固定された軸部57cがベース部57fに回動自
在に支持される。さらに、軸部57cに固定された円盤
状の制動板57dを囲むように、ベース部57fの内部
にシリコンオイル等の流体57eが封入される。ダンパ
57は、図16に示すように、トレイ53の凹部53k
(図9参照)に形成されたピン53lに、ダンパ57の
穴57bが嵌合した状態で接着等で固定される。また、
ダンパ57は、上ハーフ52aに形成されたラック52
u(図9も参照)とダンパ57のピニオン部57aが螺
合する。
【0097】次に、トレイ53をケース52に対して図
7に示す収納状態にロックするためのロック手段につい
て説明する。ロック手段は、図10に示すロック爪5
8、バネ59および支持板60から構成される。図15
に、図11のD−D’線の断面であって、ロック状態の
ロック手段近傍の拡大図を示し、図19に、第2のディ
スクカートリッジを下ハーフ52b側から見た斜視図で
ある図18中でロック手段を表すH部分の拡大図を示
す。
【0098】ロック爪58は、図10に示すように、第
1の軸部58a、第2の軸部58b(図15参照)、お
よびロック開放部58cを有する。ロック開放部58c
は、下ハーフ52bの穴52qに挿入され、軸部58a
が下ハーフ52bのガイド部52pの間に挿入されて回
動自在に支持される。これにより、トレイ53をケース
52に対して収納状態にロックする。ロック開放部58
cの先端は、図19に示すように、穴52qから下ハー
フ52b側に露呈する。図15に示すロック状態のよう
に、ロック爪58の端面58eがトレイ53のロック部
53jの端面53wと係止されてロック状態になる。ロ
ック開放部58cは、図13に示すように、下ハーフ5
2bの−Z側に形成されたスリット状の凹部52vより
望むことができる。
【0099】バネ59は、圧縮バネであり、図15に示
すように、その一端59a(図10参照)が下ハーフ5
2bの軸部52oに挿入され、他端59b(図10参
照)がロック爪58の軸部58bに挿入される。これに
より、バネ59は、恒にロック爪58の軸部58bを+
Z側に付勢する。
【0100】支持板60は、ロック爪58の軸部58a
が下ハーフ52bのガイド部52pの間に挿入された状
態で、ガイド部52pの上面に接着等で固定される。こ
れにより、ロック爪58の軸部58aの+Z側の規制を
する。
【0101】次に、第2のディスクカートリッジに内蔵
されるディスククランプ装置の構成を説明する。図17
に、図11のF−F’線によるディスククランプ装置の
断面図を示す。ディスククランプ装置は、図8にそれぞ
れ分解して示す、クランプベース62、弾性体63、吸
着部材64、およびクランプ支持板65とからなる。
【0102】クランプベース62は、第2のディスク5
1の第2のセンタ穴51aと係合可能な芯出し部62d
を有する。クランプベース62は、円筒部62bが上ハ
ーフ52aの穴52t(図8も参照)に挿入された状態
で、プランプ支持板65に固定される。クランプベース
62とクランプ支持板65との固定は、例えば、図8示
すクランプベース62のネジ穴62aとクランプ支持板
65の穴65aとを用いて皿ネジ66で行ってもよい。
あるいは、接着等で固定してもよい。クランプ支持板6
5は、上ハーフ52aの円弧状の凹部52s(図8も参
照)に挿入されて、クランプベース62等を回転可能に
保持する。
【0103】弾性体63は、円盤状のスポンジであり、
図17に示すように、クランプベース62の取り付け面
62cに接着等で固定される。弾性体63の材質は、弾
性を有する材料であればよく、例えば、ゴムでもよい。
【0104】吸着部材64は、第1のディスク1のハブ
1d、1d’と同様に、磁性のあるステンレス鋼で形成
される。図17に示す吸着部材64のセンタ穴64a
は、モータ軸33よりわずかに大きな直径(約3mm)
に設定される。従って、モータ軸33に精度よく同軸的
に嵌合し、マグネット34に吸着されて、第2のディス
ク51をターンテーブル32との間に挟み込んでクラン
プする。吸着部材64のセンタ穴64aは、顕微鏡等を
用いて、クランプベース62の芯出し部62dと同軸状
に接着等で固定される。このように、芯出し手段は、ク
ランプベース62、弾性体63、芯出し部62d、およ
びセンタ穴64aから構成される。
【0105】なお、第2のディスクカートリッジは、下
ハーフ52b側をターンテーブル32側にして記録再生
装置に挿入した場合のみ、第2のディスク51がターン
テーブル32に装着できるように構成される。
【0106】図4に示す記録再生装置は、上記第2のデ
ィスクカートリッジのロック手段を解除するためのロッ
ク解除手段を有する。この記録再生装置のロック解除手
段について説明する。図20および図24にロック解除
手段の斜視図を示す。ロック解除手段は、ソレノイド1
01、バネ102、連結板103、回動ピン104、解
除ピン105、および通電手段106から構成される。
【0107】ソレノイド101は、内部に電磁石を含む
本体101aと、本体101aに対して、X方向に移動
可能に支持された鉄心101bとからなる。鉄心101
bには、連結板103を−X方向に押圧するためのバネ
102が挿入される。連結板103は、記録再生装置の
本体(図示せず)に固定された回動ピン104により回
動自在に支持される。連結板103は、両端部にそれぞ
れ長穴103aと長穴103bとを有する。ソレノイド
101の鉄心101bと連結板103とは、この長穴1
03aに鉄心101bの先端に形成されたピンが挿入さ
れた状態で連結される。一方、長穴103bは、解除ピ
ン105と連結板103とを連結するために使用され
る。
【0108】解除ピン105は、X方向にのみ移動自在
に記録再生装置の本体に支持される。解除ピン105
は、スリット105aを有し、このスリット105aに
形成されたピンを上記長穴103bに挿入することによ
り、解除ピン105と連結板103とは連結される。解
除ピン105には、図20に示されるようにスリット状
の凹部52vから望まれるロック爪58のロック開放部
58cを押圧可能なロック解除部105bが、先端部に
形成される。
【0109】通電手段106は、ソレノイド101に接
続されており、ソレノイド101の通電のオン/オフを
制御する。検出手段107は、トレイ排出ボタン31c
(図4参照)のオンを検出すると、通電手段106に通
電のオン指令を送る。
【0110】このような構成のロック解除手段の動作を
説明する。トレイ排出ボタン31cが押されていないと
きは、検出手段107は通電手段106にオン指令を送
らないので、通電手段106はオフ状態となる。従っ
て、ソレノイド101は通電されない。そのため、図2
0に示すように、連結板103はバネ102の復元力に
より長穴103a側が−X方向に移動した状態にあり、
従って、逆に長穴103b側が+X方向に移動した状態
にある。その結果、解除ピン105も−X側に移動した
状態にあり、第2のディスクカートリッジのロック爪5
8のロック開放部58cから離間した位置にある。
【0111】トレイ排出ボタン31cが押されたとき
は、検出手段107は通電手段106にオン指令を送る
ので、通電手段106によりソレノイド101が通電さ
れる。その結果、図24に示すように、鉄心101bが
吸引されて+X側に移動する。そのため、連結板103
はバネ102の復元力に抗して回動ピン104を中心に
回動する。その回動により、長穴103a側が+X方向
に移動し、逆に長穴103b側が−X側に移動する。こ
の連結板103の移動により、解除ピン105は−X側
に移動し、ロック解除部105bの先端が第2のディス
クカートリッジのロック爪58のロック開放部58cを
押圧してロックを解除する。
【0112】以上のように構成された第2のディスクカ
ートリッジを上記記録再生装置に使用する場合の動作に
ついて説明する。
【0113】まず、第2のディスクカートリッジを記録
再生装置に挿入するときの動作について説明する。
【0114】第2のディスクカートリッジに第2のディ
スク51が収納されて、かつトレイ53が収納された状
態、すなわち図7に示す状態の場合には、そのまま第2
のディスクカートリッジを記録再生装置に挿入できる。
一方、第2のディスクカートリッジに第2のディスク5
1が収納されていない場合には、第2のディスクカート
リッジを記録再生装置に挿入する前に第2のディスク5
1を第2のディスクカートリッジに収納してもよいし、
あるいは記録再生装置に挿入してから第2のディスク5
1を収納してもよい。
【0115】まず、第2のディスクカートリッジを記録
再生装置に挿入する前に、第2のディスク51を第2の
ディスクカートリッジに収納する場合について説明す
る。
【0116】図7に示す状態で第2のディスク51が収
納されていない場合は、まず、トレイ53のロックを解
除する。このロック解除は、図13および図19に示
す、下ハーフ52bの穴52qより露呈したロック爪5
8のロック開放部58cを指等で押圧することにより行
われる。この押圧により、ロック手段のバネ59の復元
力に抗してロック爪58の端面58eが−Z側に押し下
がり、端面58eとトレイ53のロック部53jの端面
53wとの係止を外れ(図15参照)、トレイ53のロ
ックが解除される。その結果、バネ55の復元力のた
め、トレイ53がケース52に対して−X方向に約80
mm移動する。すなわち、トレイ53が図11に示す収
納状態から図22に示す排出状態になる。このトレイ5
3の移動は、上述したダンパ57で制動されて行われる
ので、ゆっくりとトレイ53が移動し、移動時にユーザ
が触れても危険なことはない。
【0117】続いて、第2のディスク53を把持して、
トレイ53の第2のディスク収納凹部53c(図9参
照)に載置する。さらに、手動でトレイ53をケース5
2に対してバネ55の復元力に抗してX方向に移動させ
る。その結果、バネ55が徐々に伸張され、トレイ53
のロック部53jは、ロック爪58の部分まで到達す
る。その後、トレイ53のテーパ面53nがロック爪5
8のテーパ面58dを+X方向に押圧することにより、
端面58eを−Z側に押し下げるようにバネ59の復元
力に抗してロック爪58を回動させる。この状態で、さ
らにトレイ53が+X方向に移動すると、トレイ53の
ロック部53jはロック爪58の+Z側の端面を乗り越
える。同時に、バネ59の復元力で、ロック爪58の端
面58eが+Z方向に回動して、この端面58eとトレ
イ53の端面53w(図9参照)と係止状態となり、図
15に示すように、トレイ53はケース52に対してロ
ックされる。すなわち、第2のディスクカートリッジに
第2のディスク51が収納されて、かつトレイ53が収
納された状態すなわち図7に示す状態になる。
【0118】なお、トレイ53のケース52に対する収
納動作は、図21に示す状態で第2のディスク収納凹部
53cに第2のディスク51を載置したままの状態で、
記録再生装置の挿入窓31aに挿入した後に、+X方向
に押し込んで行ってもよい。
【0119】次に、第1のディスクカートリッジと同様
に、第2のディスク51が収納された第2のディスクカ
ートリッジの−X側を把持して、記録再生装置の外装部
31の挿入窓31aに挿入すると、記録再生装置に構成
されたローディング機構のホルダーピン(図示せず)に
よりケース52の位置決め凹部52iがチャッキングさ
れて+X方向に案内される。
【0120】この時、ケース52には凹部52jが形成
されているので、ケース52が+X方向に移動しても、
記録再生装置の+Y側および−Y側に構成された爪(図
示せず)がケース52と機構的に干渉することがない。
【0121】さらに、第2のディスクカートリッジは、
第1のディスクカートリッジと同様に、ローディング機
構により−Z方向に駆動されて、第2の位置決め穴52
fおよび第2の位置決め穴53fを用いて、記録再生装
置の位置決めピン等(図示せず)により下ハーフ52b
の第2の位置決め穴52fとトレイ53の第2の位置決
め穴53f(それぞれ図18参照)を貫通して、特にト
レイ53が正確に位置決めされる。なお、下ハーフ52
bの第2の位置決め穴52fをトレイ53の第2の位置
決め穴53fに対して大きく形成しているのは、ケース
52はZ方向にのみ正確に位置決めし、第2のディスク
51を直接支持したトレイ53をX方向およびY方向に
正確に位置決めするためである。
【0122】同時に、ディスククランプ装置が作動す
る。すなわち、図25に示すように、下ハーフ52bの
第2の開口穴52d(図10参照)およびトレイ53の
第2の開口穴53d(図9参照)を貫通して、記録再生
装置のターンテーブル32等が挿入され、第2のディス
ク51がターンテーブル面32aに載置される。その
後、第2のディスク51の第2のセンタ穴51aはクラ
ンプベース62の芯出し部62dに同軸的に案内され、
吸着部材64のセンタ穴64aがモータ軸33に嵌合す
る。この時、弾性体63はZ方向に圧縮されて、第2の
センタ穴51aが芯出し部62dに接触した状態で、吸
着部材64がマグネット34に吸着されて、第2のディ
スク51がクランプされる。従って、第2のセンタ穴5
1aすなわち情報トラックとモータ軸33との同軸度が
確保された状態で、第2のディスク51はクランプされ
る。
【0123】また、第2の開口穴52dおよび第2の開
口穴53dを貫通して、−Z側からヘッド(図示せず)
が挿入される。以上の動作により、情報の記録または再
生または消去が可能になる。
【0124】次に、第2のディスクカートリッジを記録
再生装置から排出するときの動作について説明する。
【0125】第2のディスクカートリッジの排出方法
は、排出ボタン31bを押すことにより排出する方法と
トレイ排出ボタン31c(共に図4参照)を押すことに
より排出する方法とがある。
【0126】まず、排出ボタン31bを押すことにより
第2のディスクカートリッジを排出する方法を説明す
る。この排出方法は、第1のディスクカートリッジおよ
び/または他の第2のディスクカートリッジと入れ換え
るときに特に有効である。
【0127】記録再生装置の排出ボタン31bを指で押
すと、第2のディスクカートリッジはローディング機構
により+Z方向に駆動されて、第2の位置決め穴52f
および第2の位置決め穴53fを用いたケース52およ
びトレイ53の位置決めを解除する。同時に、記録再生
装置のターンテーブル32等およびヘッドが下ハーフ5
2bの第2の開口穴52dおよびトレイ53の第2の開
口穴53dから排出される。
【0128】続いて、上述した挿入の経路と逆の経路
で、第2のディスクカートリッジは排出される。この結
果、第2のディスクカートリッジは、第1のディスクカ
ートリッジと同様に、−X方向に案内されて、図26に
示すように、挿入窓31aから排出される。この第2の
ディスクカートリッジが−X方向に排出される寸法a2
も、当然、第1のディスクカートリッジの排出と同様に
約50mmになる。
【0129】この図26に示す状態で、第2のディスク
カートリッジの−X側を把持して記録再生装置から完全
に取り出すことができる。
【0130】次に、トレイ排出ボタン31cを押すこと
により第2のディスクカートリッジを排出する方法を説
明する。この排出方法は、第2のディスクカートリッジ
のトレイ53に載置された第2のディスク53を他の第
2のディスク53と交換するときに特に有効である。
【0131】まず、記録再生装置のトレイ排出ボタン3
1cを指で押すと、第2のディスクカートリッジはロー
ディング機構により+Z方向に駆動されて、第2の位置
決め穴52fおよび第2の位置決め穴53fを用いたケ
ース52およびトレイ53の位置決めが解除される。同
時に、記録再生装置のターンテーブル32等およびヘッ
ドが第2の開口穴52dおよび第2の開口穴53dから
排出される。
【0132】その後、記録再生装置の−Z側に形成され
たロック解除手段を構成する解除ピン105のロック解
除部105bが、上述したように下ハーフ52の穴52
qより露呈したロック爪58のロック開放部58cを押
圧する。その結果、バネ59の復元力に抗してロック爪
58の端面58eを−Z側に押し下げて、端面58eと
トレイ53のロック部53jの端面53wとの係止を外
して、トレイ53のロックを解除する。
【0133】ロック解除されると、バネ55の復元力の
ため、トレイ53がケース52に対して−X方向に約8
0mm移動する。このトレイ53の移動はダンパ57で
制動されて行われるので、ゆっくりとトレイ53が移動
する。
【0134】続いて、上述した挿入の経路と逆の経路
で、第2のディスクカートリッジは排出される。この結
果、第2のディスクカートリッジは、第1のディスクカ
ートリッジと同様に、−X方向に案内されて、図27に
示すように、挿入窓31aから排出される。この第2の
ディスクカートリッジのトレイ53が−X方向に排出さ
れる寸法a3は、ケース52に対するトレイ53の排出
寸法約80mmとケース52そのものの排出寸法約50
mmとの和になり、約130mmになる。
【0135】この図27に示す状態で、トレイ53の第
2のディスク収納凹部53cに載置された第2のディス
ク51を他の第2のディスク51と入れ換えることもで
きる。更に、トレイ53の−X側を把持して記録再生装
置から完全に取り出すこともできる。
【0136】なお、図27に示す状態から第2のディス
ク51を取り除くかまたはそのまま第2のディスク51
を載置した状態で、トレイ53を+X側に押圧して記録
再生装置内に収納した状態で記録再生装置の使用を終了
しておくこともできる。この場合、再度、他の第2のデ
ィスク51を記録または再生するため記録再生装置を使
用する場合には、上記と同様に、トレイ排出ボタン31
cを押して、図27に示すようにトレイ53の排出状態
にしてそのまま所望の第2のディスク51を第2のディ
スク収納凹部53cに載置して使用することもできる。
【0137】本実施例の各構成とその効果をまとめると
以下のようになる。 (a)拡大縮小自在に形成された第2の筺体すなわちケ
ース52およびトレイ53により第2のディスク51が
出し入れ自在となる。しかも、第2の筺体が、縮小され
た位置で、第1のディスクカートリッジの第1の位置決
め穴2f(第1の位置決め手段)と略同一の第2の位置
決め穴52f、53f(第2の位置決め手段)と、第1
のディスクカートリッジの第1の開口穴2dと略同一ま
たは第1の開口穴2dを含んで第1の開口穴2dより大
きく形成された第2の開口穴52d、53dとを有する
ことにより、第1のディスクカートリッジが使用可能な
記録再生装置に第2のディスクカートリッジも使用可能
になる。その結果、記録再生装置は2つのローディング
機構を持つ必要がないので、記録再生装置の構成の複雑
化、大型化、コストアップ等がなく、第1のディスク1
を収納する第1のディスクカートリッジが装着かつ位置
決め可能な記録再生装置に、第2のディスク51を装着
かつ位置決め可能にし、第2のディスク51の出し入れ
が自在で、第1のディスクカートリッジと同様に薄型の
第2のディスクカートリッジを提供できる。
【0138】(b)第2のディスク51を出し入れ可能
に拡大された位置および記録再生装置に装着かつ位置決
め可能に縮小された位置とをケース52に対して記録再
生装置への挿入方向に平行に移動可能にトレイ53を設
けることにより、第2のディスクカートリッジの装着脱
を行う記録再生装置のローディング機構の排出動作に連
動して、上記トレイ53を上記拡大された位置に駆動す
ることが可能になる。しかも、縮小された位置でケース
52の第2の開口穴52dを貫通して外部に露呈する他
の第2の開口穴53dをトレイ53に形成することによ
り、ケース52およびトレイ53の両方の第2の開口穴
52d、53dより記録再生装置のターンテーブル32
およびヘッドが挿入可能になる。それにより、直接、第
2のディスク51をターンテーブル32に装着かつ位置
決めすることが可能になる。その結果、直接、第2の筺
体とともに第2のディスク51を記録再生装置の記録ま
たは再生可能な位置に装着かつ位置決めすることがで
き、手動で第2のディスク51の出し入れができるだけ
でなく、記録再生装置からの排出動作に連動させて第2
のディスク51の出し入れができ、操作性がよく、第1
のディスクカートリッジと同様に薄型の第2のディスク
カートリッジを提供できる。
【0139】(c)ロック手段のロック解除に連動して
トレイ53を第2のディスク51が出し入れ可能な拡大
された位置に駆動する駆動手段としてバネ55を設ける
ことにより、ロック手段を手動または記録再生装置のピ
ン等でワンタッチで押圧するだけで、自動的に第2のデ
ィスク51が出し入れ可能になる。従って、手動である
いは記録再生装置のローディング機構でトレイ53を駆
動する必要がなくなり、その結果、さらに操作性を向上
させることができ、記録再生装置の構成を簡素化するこ
とができる。
【0140】(d)記録再生装置のローディング機構に
よる第2のディスクカートリッジすなわち第2の筺体の
案内動作、特に第2の筺体のターンテーブルに向かう方
向への案内動作に連動させて、芯出し手段で第2のディ
スク51の第2のセンタ穴51aとモータ軸33との芯
出しを行い、吸着部材64をターンテーブル32に形成
されたマグネット34に吸着させることにより、第2の
ディスク51を自動的に芯出ししてクランプできる。従
って、記録再生装置は第2のディスク51の芯出しおよ
びクランプのための機構を持つ必要がなくなる。また、
芯出し手段および吸着部材64はケース62の外部に露
呈する表面すなわち+Z側の表面より突出することなく
形成されているので、記録再生装置の高さが大きくなる
こともない。その結果、記録再生装置の構成の複雑化、
コストアップ等がなく、記録再生装置のターンテーブル
32に、ハブを持たない第2のディスク51を自動的に
芯出ししてクランプでき、しかも記録再生装置も薄型化
できるディスククランプ装置を備えたディスクカートリ
ッジを提供できる。
【0141】(e)本実施例ではクランプベース62の
芯出し部62dを第2のディスク51の第2のセンタ穴
51aに係合させ、吸着部材64のセンタ穴64aをモ
ータ軸33に嵌合させることにより芯出し動作を行う。
第2のセンタ穴51aの径精度(通常、0.1mm程
度)等による第2のセンタ穴51aに係合し接触する芯
出し部62dの位置変化がある。しかし、吸着部材64
がマグネット34に吸着される吸着力で弾性体63が圧
縮変形することにより、恒に第2のセンタ穴51aと芯
出し部62dとの接触を保って芯出し状態を保持した状
態でクランプする。従って、ハブを持たない第2のディ
スク51の従来の芯出しは、ターンテーブルの内側に芯
出し部を有するセンタコーンを引っ張りバネで支持した
機構(図37参照)で行っているが、この従来の芯出し
機構と比べて、単に、クランプベース62に弾性体63
を設けるだけで芯出しが行えるので、構成が簡単で、薄
型のディスククランプ装置を提供できる。
【0142】(f)記録再生装置のローディング機構に
よる第2のディスク51の案内動作、特に第2のディス
ク51のターンテーブル32に向かう方向への案内動作
に連動して、ディスククランプ装置もターンテーブル3
2に向かう方向に駆動される。それにより、クランプベ
ース62の芯出し部62dを第2のディスク51の第2
のセンタ穴51aに係合させ、基本的にはハブ1d、1
d’の第1のセンタ穴1e、1e’と同軸的に嵌合する
モータ軸33に吸着部材64のセンタ穴64aを嵌合さ
せることにより芯出し動作を行う。第2のセンタ穴51
aに係合し接触する芯出し部62dの位置変化がある
が、基本的にはハブ1d、1d’を吸着するマグネット
34に吸着部材64が吸着される吸着力で弾性体63が
圧縮変形することにより恒に第2のセンタ穴51aと芯
出し部62dとの接触を保って芯出し状態を保持した状
態でクランプする。その結果、ハブ1d、1d’を有す
る第1のディスク1を磁気的に吸着してクランプできる
記録再生装置のターンテーブル32に、ハブを持たない
第2のディスク51を自動的に芯出ししてクランプでき
るディスククランプ装置を提供できる。
【0143】(g)ベルト54およびバネ55は、トレ
イ53の移動軌跡と重複するように、トレイ53の+X
側と−Y側の側面側に設けられているので、ベルト54
およびバネ55を設けることにより、第2のディスクカ
ートリッジの厚みが厚くなることはない。
【0144】(h)トレイ53の移動はダンパ57で制
動されて行われるので、ゆっくりとトレイ53が移動
し、ユーザがトレイに触れても怪我をしたりすることも
ない。
【0145】以下、本発明は上記第1の実施例に限られ
ず種々の変形が可能である。本発明の他の実施例である
第2〜第11の実施例について第1の実施例と対比しな
がら説明する。従って、構成、動作の説明および図面の
符号等が第1の実施例と同様の場合には基本的に省略す
る。
【0146】(第2の実施例)図28に、本発明の第2
の実施例における第1のディスクカートリッジであっ
て、記録再生装置に装着かつ位置決めされた状態の要部
(図3のB部に相当する部分)の拡大断面図を示す。
【0147】(1)第1の実施例では、図5に示すよう
に、モータ軸33の先端部はコーナを円弧状に形成して
いるだけである。これに対して、本実施例では、モータ
軸33の先端部33aをテーパ状に形成する。この場
合、先端部33aにより、例えば、第1のディスク1の
第1のセンタ穴1eとモータ軸33の中心とのずれが仮
にかなり大きくても、第1のセンタ穴1eはテーパ状の
先端部33aに案内されて正確に芯出しを行うことがで
きる。
【0148】図29に、本発明の第2の実施例における
第2のディスクカートリッジであって、トレイが収納さ
れた状態で記録再生装置に装着かつ位置決めされた状態
の図11のF−F’線に相当する部分の拡大断面図を示
す。
【0149】(2)第1の実施例では、図25に示すよ
うに、吸着部材64にセンタ穴64aを形成する。これ
に対して、本実施例では、図29に示すように、クラン
プベース62にセンタ穴62hを形成する。モータ軸3
3のテーパ状の先端部33aをさらに突出しても対応で
きるように、クランプベース62のセンタ穴62hを貫
通して形成する。さらに、クランプ支持板65にもセン
タ穴65hを設けてモータ軸33の先端部33aを貫通
可能にする。
【0150】(3)第1の実施例では、図25に示すよ
うに、芯出し部62dをテーパ状に形成する。これに対
して、本実施例では、図29に示すように、芯出し部6
2dを円弧状まはた球面状に形成する。
【0151】(4)第1の実施例では、図25に示すよ
うに、クランプ支持板65をクランプベース62に皿ネ
ジ66でネジ止めする。これに対して、本実施例では、
図29に示すのように、クランプ支持板65をクランプ
ベース62に接着する。
【0152】(5)第1の実施例では、図25に示すよ
うに、弾性体63、芯出し部62dのZ方向寸法はかな
り小さく形成するが、適宜変更可能である。本実施例で
は、図29に示すように、弾性体63、芯だし部62d
のZ方向寸法を比較的大きく形成する。
【0153】(第3の実施例)図30に、本発明の第3
の実施例における第2のディスクカートリッジであっ
て、トレイが収納された状態で記録再生装置に装着かつ
位置決めされた状態の図11のF−F’線に相当する部
分の拡大断面図を示す。
【0154】本実施例の第1のディスクカートリッジ
は、上記第2の実施例と同様の構成を有する。
【0155】(1)第1の実施例では、図25に示すよ
うに、クランプ支持板65をクランプベース62に皿ネ
ジ66でネジ止めするが、別の固定方法でもよい。本実
施例では、図30に示すように、クランプベース62に
支持部62zを形成する。このクランプベース62と上
ハーフ52aとの連結は、上ハーフ52aの弾性変形部
52zを弾性変形させて支持部62zをはめ込むことに
より行う。
【0156】(2)第1の実施例では、図25に示すよ
うに、クランプベース62とは別に磁性のあるステンレ
ス鋼で形成された吸着部材64を設けるが、別の吸着部
材でもよい。本実施例では、図30に示すように、クラ
ンプベース62そのものを磁性のあるステンレス鋼で形
成し吸着部材にする。または、クランプベース62の材
質を軟鉄にし、錆止めのためメッキ処理して使用しても
よい。この場合、吸着部材としてのクランプベース62
の体積を大きくできるので、磁気特性が向上し、第2の
ディスク51をクランプするクランプ力を大きくするこ
とができる。
【0157】(3)本実施例も、上記第2の実施例と同
様、モータ軸33のテーパ状の先端部33aをさらに突
出しても対応できるように、クランプベース62にセン
タ穴62hを形成する。
【0158】(4)本実施例も、上記第2の実施例と同
様、芯出し部62dを円弧状または球面状に形成する。
【0159】(5)本実施例も、上記第2の実施例と同
様、弾性体63、芯だし部62dのZ方向寸法を比較的
大きく形成する。
【0160】(第4の実施例)図31に、本発明の第4
の実施例における第2のディスクカートリッジであっ
て、トレイが収納された状態で記録再生装置に装着かつ
位置決めされた状態の図11のF−F’線に相当する部
分の拡大断面図を示し、図32に、マグネットおよび吸
着部材の斜視図を示す。
【0161】本実施例の第1のディスクカートリッジ
は、上記第2の実施例と同様の構成を有する。
【0162】(1)第1の実施例では、クランプベース
62を磁性のあるステンレス鋼で形成する。これに対し
て、本実施例では、図32に示すように、記録再生装置
のマグネット34と同様に、90度毎に交互に着磁方向
を+Z方向、−Z方向として着磁すなわち4極に着磁し
た永久磁石を吸着部材64とする。
【0163】図33(a)〜図33(c)に、マグネッ
ト34および吸着部材64の動作を説明する模式図を示
す。図33(a)は、クランプする前のマグネット34
および吸着部材64の動作を示し、図33(b)は、ク
ランプ時のマグネット34および吸着部材64の磁束の
状態を示し、図33(c)は、着磁方向が共にただ1極
だけのマグネット34’および吸着部材64’の場合の
クランプ時の磁束の状態を示す。
【0164】この場合、ローディング機構により、第2
のディスク51とともに吸着部材64も−Z方向に移動
されると、仮に、吸着部材64との対向面であるマグネ
ット34の面34aのN極と、マグネット34との対向
面である吸着部材64の面64aのS極とが対向した状
態(従って、面34aのS極と、面64aのN極が対向
した状態)であれば、そのまま、図33(b)に示すよ
うに、吸着部材64はマグネット34に吸着されて第2
のディスク51をクランプする。
【0165】逆に、図33(a)に示すように、マグネ
ット34の面34aのN極と、吸着部材64の面64a
のN極とが対向した状態(従って、面34aのS極と、
面64aのS極が対向した状態)であれば、マグネット
34と吸着部材64とは互いに反発しあう。従って、図
33(a)に矢印で示したようにターンテーブル32
(マグネット34)とクランプベース62(吸着部材6
4)とは相対的に回転して、図33(b)の状態ままで
回転して、吸着部材64はマグネット34に吸着されて
第2のディスク51をクランプする。
【0166】上記の2つの状態の中間的な状態でも、同
極同士の部分では互いに反発しあうので、ターンテーブ
ル32(マグネット34)とクランプベース62(吸着
部材64)とは相対的に回転して、同様に図33(b)
の状態でクランプする。
【0167】マグネット34の面34aのN極と、吸着
部材64の面64aのN極が完全に一致した状態(従っ
て、面34aのS極と、面64aのS極が完全に一致し
た状態)で吸着部材64が−Z方向に駆動されても、駆
動途中には、必ず、ほんのわずかな傾きや磁気特性のば
らつきや位置ずれ等が存在するので、ターンテーブル3
2とクランプベース62とは必ず相対的に回転する。従
って、同極同士が対向した状態でクランプすることはな
く、図33(b)の状態でクランプする。
【0168】この場合、図33(b)に示すクランプ時
の磁束の状態からわかるように、マグネット34の面3
4bおよび吸着部材64の面64bのN極から出る磁束
は、磁気抵抗の大きい部分をあまり通過することなく、
ともに隣接する同一面にあるS極に戻る。
【0169】しかし、図33(c)に示すように、マグ
ネット34’および吸着部材64’を着磁方向がただ1
つ(+Z方向)にした場合には、吸着部材64’の面6
4’bから出た磁束は、+Z側から−Z側の磁気抵抗の
大きい部分をかなり通過した後、マグネット34’の面
34’bに戻る。従って、本実施例によれば、吸着部材
64およびマグネット34の磁気抵抗をさらに小さくす
ることができ、さらにクランプ力を向上することができ
る。
【0170】(2)本実施例も、上記第2の実施例と同
様、モータ軸33のテーパ状の先端部33aをさらに突
出しても対応できるように、クランプベース62にセン
タ穴62hを形成する。さらに、クランプ支持板65に
もセンタ穴65hを設けてモータ軸33の先端部33a
を貫通可能にする。
【0171】(3)本実施例も、上記第2の実施例と同
様、芯出し部62dを円弧状または球面状に形成する。
【0172】(4)本実施例も、上記第2の実施例と同
様、弾性体63、芯だし部62dのZ方向寸法を比較的
大きく形成する。
【0173】(第5の実施例)図34に、本発明の第5
の実施例における第2のディスクカートリッジであっ
て、トレイ53が収納された状態の斜視図を示し、図3
5に、トレイ53が収納された状態で記録再生装置に装
着かつ位置決めされた状態の図11のF−F’線に相当
する部分の拡大断面図を示す。
【0174】本実施例の第1のディスクカートリッジ
は、上記第2の実施例と同様の構成を有する。
【0175】(1)第1の実施例では、図7に示すよう
に、第2の開口穴52d、53dを+Z側には形成せず
に、下ハーフ52b側をターンテーブル32側にして挿
入した場合のみ装着かつ位置決め可能になる。これに対
して、本実施例では、図34に示すように、上ハーフ5
2aにも第2の開口穴52dを形成して、下ハーフ52
b側をターンテーブル32側にして挿入した場合のみな
らず、上ハーフ52a側をターンテーブル32側にして
挿入した場合にも装着かつ位置決め可能にする。
【0176】この場合、上ハーフ52aには、下ハーフ
52bと同様の穴状の第2の開口穴52dを形成する一
方、トレイ53には同様の穴状の第2の開口穴53dを
形成しない。これは、トレイ53には、第2のディスク
51の+Z側全体が完全に開放された形の第2の開口穴
53dを形成したと考えることができる。さらに、上ハ
ーフ52aには+Z側の第2の位置決め手段としての1
対の第2の位置決め穴52fを形成する。この+Z側の
第2の位置決め穴52fは、第1の位置決め穴2fと同
様の位置で、かつ同様の大きさを有し、一方の穴が丸穴
であり、他方の穴が長穴である。この第2の位置決め穴
52fにより、上ハーフ52a側をターンテーブル32
側にして挿入した場合の第2のディスクカートリッジの
正確な位置決めが可能になる。この場合、特に、トレイ
53そのものの位置決めはなく、トレイ53の位置決め
を上ハーフ52aの位置決めで兼用することになるの
で、上ハーフ52aの位置決めは正確に行う必要があ
る。
【0177】また、第1の実施例とは逆に、上ハーフ5
2aにのみ第2の開口穴52dおよび第2の位置決め穴
52fを形成して、上ハーフ52a側をターンテーブル
32側にして挿入した場合にのみ装着かつ位置決め可能
なようにしてもよい。
【0178】(2)第1の実施例では、図25に示すよ
うに、クランプ支持板65をクランプベース62に皿ネ
ジ66でネジ止めすが、別の固定方法でもよい。本実施
例では、クランプベース62に支持部62zを形成す
る。この場合、ローディング機構にクランプ支持部35
を形成し、このクランプ支持部35に支持部62zをは
め込む。
【0179】(3)本実施例では、弾性体63、芯だし
部62dのZ方向寸法を、上記第2の実施例以上に大き
く形成する。
【0180】(4)本実施例も、上記第2の実施例と同
様、モータ軸33のテーパ状の先端部33aをさらに突
出しても対応できるように、クランプベース62にセン
タ穴62hを形成する。
【0181】(5)本実施例も、上記第2の実施例と同
様、芯出し部62dを円弧状または球面状に形成する。
【0182】(第6の実施例)図36に、本発明の第6
の実施例の第1のディスクカートリッジが記録再生装置
に装着かつ位置決めされた状態の要部(図3のB部に相
当する部分)の拡大断面図を示す。
【0183】(1)第1の実施例では、図5に示すよう
に、第1のディスクのハブ1d、1d’がマグネット3
4に吸着され、第1のセンタ穴1e、1e’がモータ軸
33に嵌合して芯出しされる。これに対して、本実施例
では、図36に示すように、第1のディスク1は、厚み
が例えば0.6mm程度の基盤1a、1bが貼り合わさ
れただけの形状をし、ハブを持たない。この場合、第1
のディスク1の第1のセンタ穴1e、1e’の芯出し
は、バネ37で+Z方向に付勢されモータ軸33に摺動
可能に構成されたセンタコーン36の芯出し部36aで
行う。モータ軸33の先端部に形成された溝には、Eリ
ング38が固定される。このEリング38は、センタコ
ーン37の+Z側の位置を規制する。
【0184】第1のディスク1のクランプは、ローディ
ング機構の支持部35にクランプベース62を回転可能
に支持し、このクランプベース62に固定された永久磁
石で形成された吸着部材64がマグネット34に吸着さ
れることにより、第1のディスク1を挟みこんで行う。
なお、マグネット34および吸着部材64は、図38に
示すように、ともに45度毎に交互に着磁方向を+Z方
向、−Z方向として着磁してすなわち8極に着磁してあ
る。その動作については、上記第4の実施例とほぼ同様
であるので、省略する。この場合にも、第4の実施例と
同様に、吸着部材64およびマグネット34の磁気抵抗
をさらに小さくすることができ、さらにクランプ力を向
上することができる。
【0185】なお、第4または第6の実施例では、それ
ぞれ、マグネット34および吸着部材64をともに4極
に着磁またはともに8極に着磁しているが、マグネット
34と吸着部材64とがともにお互いに異なる極が対向
可能なように2極以上の偶数の極数に着磁されていれ
ば、同様の効果が得られる。従って、マグネット34と
吸着部材64の異なる極同士が対向可能なように着磁方
向の分割がされていればよく、例えば、必ずしも等角度
で着磁方向を変える必要はない。
【0186】図37に、第2のディスクカートリッジの
トレイ53が収納された状態で記録再生装置に装着かつ
位置決めされた状態の図11のF−F’線に相当する部
分の拡大断面図を示し、図38はマグネットおよび吸着
部材の斜視図を示す。
【0187】(2)第1の実施例では、図25に示すよ
うに、第2のディスク51の第2のセンタ穴51aを芯
出し部62dに係合させ、モータ軸33にセンタ穴64
aを嵌合させて芯出しを行い、吸着部材64をマグネッ
ト34に吸着させて第2のディスク51をクランプす
る。これに対し、本実施例では、図37に示すように、
第1のディスク1と同様に、第1のディスク1の第1の
センタ穴1e、1e’とほぼ同一径の第2のディスク5
1の第2のセンタ穴51aをセンタコーン36の芯出し
部36aに係合させて芯出しを行い、吸着部材64をマ
グネット34に吸着させて第2のディスク51を挟みこ
むようにクランプする。
【0188】本実施例では、図36および図37に示す
ように、クランプベース62にモータ軸33の径より少
し大きなセンタ穴62hを形成することにより、クラン
プ時にクランプベース62等をモータ軸33に概略的に
芯出し可能にする。これにより、クランプベース62等
が偏芯して回転した場合に発生する振動等を抑制するこ
とができる。
【0189】(第7の実施例)図39に、本発明の第7
の実施例における第1のディスクカートリッジの、記録
再生装置に装着されていない状態の斜視図を示す。
【0190】(1)第1の実施例では、図2に示すよう
に、上ハーフ2aにも第1の開口穴2dを形成し、第1
のディスクカートリッジを、下ハーフ2b側をターンテ
ーブル32側にして挿入しても、逆に、上ハーフ2a側
をターンテーブル32側にして挿入しても、第1のディ
スク1がターンテーブル32に装着できるように構成す
る。これに対し、本実施例では、図39に示すように、
上ハーフ2aには第1の開口穴2dを形成せず、第1の
ディスクカートリッジを、下ハーフ2b側をターンテー
ブル32側にして挿入して場合にのみ、第1のディスク
1がターンテーブル32に装着できるように構成する。
【0191】(第8の実施例)図40に、本発明の第8
の実施例における第2のディスクカートリッジのトレイ
の斜視図を示す。
【0192】(1)第1の実施例では、図9に示すよう
に、トレイ53は、直径が大きい(約120mmの)第
2のディスク51が載置可能な第2のディスク収納凹部
53cを有するが、適宜変更が可能である。本実施例で
は、図40に示すように、トレイ53の第2のディスク
収納凹部53cとして、直径が大きい(約120mm
の)第2のディスク51が載置可能な第2のディスク収
納凹部53c1と、直径が小さい(例えば約80mm
の)第2のディスク51が載置可能な53c2との両方
を設ける。従って、2種類の第2のディスク51のそれ
ぞれの非データエリアを支持する凸部53hは、直径が
大きい方の第2のディスク51の外周側の非データエリ
アを支持する凸部53h1と、直径が小さい方の第2の
ディスク51の内周側および外周側の非データエリアを
支持する凸部53h2とで構成される。
【0193】(第9の実施例)図41に、本発明の第9
の実施例における第2のディスクカートリッジのトレイ
の斜視図を示す。
【0194】(1)本実施例の第2のディスク収納凹部
53cは、図41に示すように、直径が小さい(例えば
約80mmの)第2のディスク51のみが載置可能であ
る。第2のディスク収納凹部53cには、直径が小さい
第2のディスク51の内周側および外周側の非データエ
リアを支持する凸部53hが形成される。
【0195】(第10の実施例)図42に、本発明の第
10の実施例の第1のディスクカートリッジが記録再生
装置に装着かつ位置決めされた状態の斜視図を示す。
【0196】(1)第1の実施例では、図2に示すよう
に、第1の開口穴2dをただ1つの穴で形成して、ター
ンテーブル32の挿入とヘッドの挿入を可能にしたが、
適宜変更可能である。本実施例では、図42に示すよう
に、ターンテーブル32の挿入を可能にする穴と、ヘッ
ドの挿入を可能にする穴とを別々に形成して第1の開口
穴2dとする。このような構成にすることにより、第1
のディスクカートリッジの剛性を増すことができる。
【0197】図43に、本実施例の第2のディスクカー
トリッジのトレイ53の斜視図を示し、図44に、第2
のディスクカートリッジの下ハーフ52b(ケース)の
斜視図を示す。
【0198】(2)上記(1)に対応して、トレイ53
および下ハーフ52bにも、図43、図44に示すよう
に、別々に、それぞれ、第2の開口穴53d、第2の開
口穴52dを形成する。または、トレイ53および下ハ
ーフ52bは、変更せずに、第1の実施例と同様、図9
および図10に示すように、第2の開口穴53d、52
dを1つの穴で形成してもよい。
【0199】(第11の実施例)図45に、本発明の第
11の実施例における第2のディスクカートリッジのト
レイ53の斜視図を示し、図46に、第2のディスクカ
ートリッジの下ハーフ(ケース)の斜視図を示す。
【0200】(1)第1の実施例では、図9および図1
0に示すように、トレイ53の第2の開口穴53dおよ
び下ハーフ52bの第2の開口穴52dは、穴状に形成
しているが、適宜変更可能である。基本的に第1の開口
穴2dを含んで第1の開口穴2dより大きく形成されて
いればよい。本実施例では、図45および図46に示す
ように、第2の開口穴53dおよび第2の開口穴52d
を第1の開口穴2dより大きくし、しかも+X側に開放
した形状にする。
【0201】(第12の実施例)図47に、本発明の第
12の実施例における第2のディスクカートリッジの下
ハーフ(ケース)の斜視図を示す。
【0202】(1)第1の実施例では、図10に示す下
ハーフ52bは、ABS等の樹脂を一体成形して形成す
る。これに対し、本実施例では、図47に示すように、
例えば、下ハーフベース52αと下ハーフ凹凸部52
β、52γとで下ハーフ52bを構成する。この場合、
下ハーフベース52αはステンレス鋼板等の金属製の板
金で形成し、凹凸が多く形状が複雑な下ハーフ凹凸部5
2β、52γはABS等の樹脂を一体成形して形成す
る。その後に、下ハーフベース52αに下ハーフ凹凸部
52β、52γを接着等で一体化する。下ハーフ凹凸部
52β、52γを下ハーフベース52αに固定する場合
の位置決めは、下ハーフベース52αに形成された位置
決め穴52yと、下ハーフ凹凸部52β、52γの−Z
側に形成された円柱状の凸部(図示せず)とを嵌合させ
ることにより行う。
【0203】本実施例では、下ハーフ凹凸部52β、5
2γ以外の部分は、下ハーフベース52α自体に構成す
る。例えば、位置決め凹部52mも、スリット状の凹部
52vも下ハーフベース52α自体に形成し、板金によ
る構成が困難な下ハーフ凹凸部52β、52γのみ別部
品で構成し、最小限度の部品点数(3つの部品)で下ハ
ーフ52bを構成する。
【0204】第1のディスクカートリッジと装着脱に関
して互換性を確保する場合、例えば第1の実施例の図1
4より明らかなように、下ハーフ52bの上部にトレイ
53を構成しなければならないので、必然的に下ハーフ
52bの肉厚を薄くしなければならいない。本実施例に
よれば、基本的に下ハーフベース52αを金属製にでき
るので、肉厚が薄くても十分な剛性を確保することがで
きる。逆に、第1の実施例では、凹凸が多く形状が複雑
な第12の実施例の下ハーフ凹凸部52β、52γに相
当する部分も含めてABS等の樹脂を一体成形できるの
で、部品点数を削減し、安価に構成できる。
【0205】なお、上ハーフ52aも部分的に板金を使
用するようにしても、同様の効果が得られる。
【0206】(2)第1の実施例では、トレイ53をX
方向に移動自在に案内するために、図10に示すよう
に、段状の凹部52lを設ける。これに対し、本実施例
では、図47に示すように、この案内のための部材を長
穴状の凹部52lとし、X方向に延在するようにトレイ
53の−Z側に形成された凸部(図示せず)と嵌合し
て、トレイ53が下ハーフ52bすなわちケース52に
対してX方向に摺動自在とする。トレイ53の凸部(図
示せず)および下ハーフ52bの凹部52lのX方向の
長さは、第1の実施例よりも短くし、下ハーフ52bが
−X側で凹部52lにより分断されないようにする。
【0207】以上、第2〜第12の実施例に示した第1
実施例の変形例のほかに、以下のような変形例も本発明
に含まれる。
【0208】(1)第1の実施例では、第1のディスク
カートリッジの凹部2jと第2のディスクカートリッジ
の凹部52jとをほぼ同一に形成したが、適宜変更可能
であり、凹部2jを含んでより大きく凹部を形成して凹
部52jとしてもよい。
【0209】(2)第1の実施例では、駆動手段として
のバネ55を引っ張りバネで構成したが、別の駆動手段
でもよい。例えば、記録再生装置のローディング機構に
駆動手段を設けてもよいし、ゼンマイバネまたは圧縮バ
ネで駆動手段を構成してもよい。
【0210】(3)第1の実施例では、第2のディスク
カートリッジを第1のディスクカートリッジが使用可能
な記録再生装置に使用可能にしたが、第2のディスクカ
ートリッジ単独で他の記録再生装置に装着かつ位置決め
可能にして、第2のディスクカートリッジ単独で使用可
能にしてもよい。
【0211】(4)第1〜第12の実施例では、第1の
ディスク1および第2のディスク51を光ディスクにし
ているが、ディスクの種類は何でもよく、例えば相変化
型光ディスク、光磁気ディスク、または可換型の磁気デ
ィスクでもよい。
【0212】本発明は、第1〜第12の実施例で説明し
た内容および上記変形例に限定されるものではなく、本
発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0213】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第2のディスクカートリッジによれば、記録再生装置
の構成の複雑化、大型化、コストアップ等がなく、第1
のディスクを収納する第1のディスクカートリッジが装
着かつ位置決め可能な記録再生装置に、第2のディスク
を装着かつ位置決め可能にし、第2のディスクの出し入
れが自在で、第1のディスクカートリッジと同様に薄型
にすることができる。
【0214】また、本発明の第2のディスクカートリッ
ジによれば、直接、筺体とともに第2のディスクを記録
再生装置の記録または再生可能な位置に装着かつ位置決
めすることができ、手動で第2のディスクの出し入れが
できるだけでなく、記録再生装置からの排出動作に連動
させて第2のディスクの出し入れができ、操作性がよ
く、第1のディスクカートリッジと同様に薄型にするこ
とができる更に、筺体を記録再生装置に装着かつ位置決
め可能な縮小された位置にロックするロック手段を手動
または記録再生装置のピン等でワンタッチで押圧するだ
けで、自動的に第2のディスクが出し入れ可能になり、
さらに操作性の向上および記録再生装置の構成の簡素化
等を可能にすることができる。
【0215】また、本発明のディスクカートリッジが備
えるディスクランプ装置によれば、記録再生装置の構成
の複雑化、コストアップ等がなく、記録再生装置のター
ンテーブルに、ハブを持たない第2のディスクを自動的
に芯出ししてクランプでき、しかも記録再生装置も薄型
化できる。
【0216】あるいは、本発明のディスククランプ装置
によれば、ハブを有する第1のディスクを磁気的に吸着
してクランプできる記録再生装置のターンテーブルに、
ハブを持たない第2のディスクを自動的に芯出ししてク
ランプできる。
【0217】また、本発明のディスククランプ装置によ
れば、ターンテーブル等のサイズを大きくすることな
く、第2のディスクをクランプするクランプ力の向上を
可能し、同時に、第2のディスクの芯出しも可能にす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における第1のディスク
カートリッジが記録再生装置に装着されていない状態を
示す斜視図
【図2】同実施例における第1のディスクカートリッジ
が記録再生装置に装着かつ位置決めされた状態を示す斜
視図
【図3】同実施例における第1のディスクカートリッジ
の図1のA−A’線断面図
【図4】同実施例における記録再生装置の外観斜視図
【図5】同実施例における第1のディスクカートリッジ
が記録再生装置に装着かつ位置決めされた状態の要部
(図3のB部)の拡大断面図
【図6】同実施例における第1のディスクカートリッジ
が記録再生装置から排出された状態を示す斜視図
【図7】同実施例における第2のディスクカートリッジ
のトレイが収納された状態を示す斜視図
【図8】同実施例における第2のディスクカートリッジ
の一部分の分解斜視図
【図9】同実施例における第2のディスクカートリッジ
の一部分の分解斜視図
【図10】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジの一部分の分解斜視図
【図11】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジのトレイが収納された状態で、上ハーフを取り除いた
状態を示す平面図
【図12】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジのトレイが収納された状態を示す右側面図
【図13】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジのトレイが収納された状態を示す背面図
【図14】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジの図11のC−C’線断面図
【図15】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジの図11のD−D’線の拡大断面図
【図16】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジの図11のE−E’線の拡大断面図
【図17】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジに内蔵されたディスクプランプ装置を示す図11のF
−F’線の拡大断面図
【図18】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジのトレイが収納された状態を示す下ハーフ側からみた
斜視図
【図19】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジの図18のH部の拡大斜視図
【図20】同実施例における記録再生装置に内蔵された
ロック解除手段の非動作状態を示す斜視図
【図21】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジのトレイが排出された状態を示す斜視図
【図22】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジのトレイが排出された状態で、上ハーフを取り除いた
状態を示す平面図
【図23】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジの図22のG−G’線断面図
【図24】同実施例における記録再生装置に内蔵された
ロック解除手段の動作状態を示す斜視図
【図25】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジが記録再生装置に装着かつ位置決めされた状態のディ
スクプランプ装置を示す図11のF−F’線に相当する
部分の拡大断面図
【図26】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジのトレイが収納された状態で記録再生装置から排出さ
れた状態を示す斜視図
【図27】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジのトレイが排出された状態で記録再生装置から排出さ
れた状態を示す斜視図
【図28】本発明の第2〜第5の実施例における第1の
ディスクカートリッジが記録再生装置に装着かつ位置決
めされた状態の要部(図3のB部に相当する部分)の拡
大断面図
【図29】本発明の第2の実施例における第2のディス
クカートリッジのトレイが収納された状態で記録再生装
置に装着かつ位置決めされた状態を示す、図11のF−
F’線に相当する部分の拡大断面図
【図30】本発明の第3の実施例における第2のディス
クカートリッジのトレイが収納された状態で記録再生装
置に装着かつ位置決めされた状態を示す、図11のF−
F’線に相当する部分の拡大断面図
【図31】本発明の第4の実施例における第2のディス
クカートリッジのトレイが収納された状態で記録再生装
置に装着かつ位置決めされた状態を示す、図11のF−
F’線に相当する部分の拡大断面図
【図32】第4の実施例におけるマグネットおよび吸着
部材の斜視図
【図33】(a)は、第4の実施例におけるクランプす
る前のマグネットおよび吸着部材の動作を示す模式図 (b)は、第4の実施例におけるクランプ時のマグネッ
トおよび吸着部材の磁束の状態を示す模式図 (c)は、第4の実施例における着磁方向が共にただ1
極だけのマグネットおよび吸着部材の場合のクランプ時
の磁束の状態を示す模式図
【図34】本発明の第5の実施例における第2のディス
クカートリッジのトレイが収納された状態を示す斜視図
【図35】第5の実施例における第2のディスクカート
リッジのトレイが収納された状態で記録再生装置に装着
かつ位置決めされた状態を示す、図11のF−F’線に
相当する部分の拡大断面図
【図36】本発明の第6の実施例における第1のディス
クカートリッジが記録再生装置に装着かつ位置決めされ
た状態の要部(図3のB部に相当する部分)の拡大断面
【図37】第6の実施例における第2のディスクカート
リッジのトレイが収納された状態で記録再生装置に装着
かつ位置決めされた状態を示す、図11のF−F’線に
相当する部分の拡大断面図
【図38】第6の実施例におけるマグネットおよび吸着
部材の斜視図
【図39】本発明の第7の実施例における第1のディス
クカートリッジが記録再生装置に装着されていない状態
を示す斜視図
【図40】本発明の第8の実施例における第2のディス
クカートリッジのトレイの斜視図
【図41】本発明の第9の実施例における第2のディス
クカートリッジのトレイの斜視図
【図42】本発明の第10の実施例における第1のディ
スクカートリッジが記録再生装置に装着かつ位置決めさ
れた状態を示す斜視図
【図43】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジのトレイの斜視図
【図44】同施例における第2のディスクカートリッジ
の下ハーフ(ケース)の斜視図
【図45】本発明の第11の実施例における第2のディ
スクカートリッジのトレイの斜視図
【図46】同実施例における第2のディスクカートリッ
ジの下ハーフ(ケース)の斜視図
【図47】本発明の第12の実施例における第2のディ
スクカートリッジの下ハーフ(ケース)の斜視図
【符号の説明】
1 第1のディスク 1d、1d’ ハブ 1e、1e’ 第1のセンタ穴 2 第1の筺体 2a 上ハーフ 2b 下ハーフ 2c 第1のディスク収納部 2d 第1の開口穴 2f 第1の位置決め穴(第1の位置決め手段) 32 ターンテーブル 33 モータ軸 34(34’) マグネット 51 第2のディスク 51a 第2のセンタ穴 52、53 第2の筺体 52 ケース 52a 上ハーフ 52b 下ハーフ 52c トレイ収納部 52d 第2の開口穴 52f 第2の位置決め穴(第2の位置決め手段) 53 トレイ 53c 第2のディスク収納部 53d 第2の開口部 53f 第2の位置決め穴(第2の位置決め手段) 54 ベルト 55 バネ(駆動手段) 58、59、60 ロック手段 58 ロック爪 59 バネ 60 支持板 62、63、64、65 ディスククランプ装置 62、62d、63、64a(62h) 芯出し手段 62 クランプベース 62d 芯出し部 63 弾性体 64(64’) 吸着部材 64a(64h) センタ穴 65 クランプ支持板

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の筺体の第1のディスク収納凹部に第
    1のディスクを回転可能に収納する第1のディスクカー
    トリッジを装着かつ位置決め可能な記録または再生装置
    に使用され、かつ該第1のディスクの外径と同一または
    小さい外径を有する第2のディスクを収納する第2のデ
    ィスクカートリッジであって、 該第2のディスクを回転可能に収納する第2のディスク
    収納凹部を有し、該第2のディスクを該第2のディスク
    収納凹部に出し入れ可能な第1の状態と、該記録または
    再生装置に装着かつ位置決め可能な第2の状態とに相互
    に変化される第2の筺体と、 該第2の状態で、該第2の筺体の少なくとも片面側に形
    成された、該第1のディスクカートリッジを該記録また
    は再生装置に装着かつ位置決めするための第1の位置決
    め手段と同一形態の第2の位置決め手段とを備え、 該第2の筺体が、該記録または再生装置のヘッドおよび
    ターンテーブルの挿入を可能とする該第1の筺体の第1
    の開口穴と同一または該第1の開口穴を含んで該第1の
    開口穴より大きく形成された第2の開口穴を有するディ
    スクカートリッジ。
  2. 【請求項2】前記第2の筺体は、 少なくとも前記第2の開口穴を含む大きさの第2のサブ
    開口穴、および内部にトレイ収納凹部を有するケース
    と、 前記第2の状態で前記第2のサブ開口穴を貫通して外部
    に露呈する他の第2のサブ開口穴、および前記第2のデ
    ィスク収納凹部を有し、該トレイ収納凹部によって前記
    記録または再生装置への挿入方向と平行な方向に移動可
    能に支持されたトレイとを備え、 該トレイの該記録または再生装置への挿入方向と平行な
    方向の移動によって、前記第1の状態と該第2の状態と
    の変化が行われる請求項1記載のディスクカートリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】前記トレイを第2の状態にロックするため
    のロック手段と、該ロック手段によるロック解除に連動
    して該トレイを前記第1の状態に駆動するための駆動手
    段とをさらに備えた請求項2記載のディスクカートリッ
    ジ。
  4. 【請求項4】前記第2の筺体における前記記録または再
    生装置の前記ターンテーブルと対向する位置に回転可能
    に支持され、前記第2のディスクの第2のセンタ穴と該
    ターンテーブルを回転駆動するモータ軸とを同軸的に係
    合させるための芯出し手段と、該芯出し手段に固定さ
    れ、磁性材料で形成され、かつ該ターンテーブルに形成
    されたマグネットに吸着される吸着部材とを備え、該芯
    出し手段および該吸着部材が該第2の筺体の外部に露呈
    する表面より突出しない請求項1記載のディスクカート
    リッジ。
  5. 【請求項5】前記芯出し手段は、前記第2の筺体におけ
    る前記記録または再生装置の前記ターンテーブルと対向
    しうる位置に回転可能に支持されたクランプベースと、
    該クランプベースに固定され、前記第2のディスクの厚
    み方向に弾性変形が可能で、かつ該ターンテーブルとと
    もに該第2のディスクを挟み込むための弾性体とを備
    え、 該クランプベースおよび前記吸着部材の少なくとも一方
    が、該第2のディスクの前記第2のセンタ穴と係合する
    芯出し部と、該芯出し部と同軸的に形成され、かつ前記
    モータ軸と同軸的に嵌合するセンタ穴とを備えた請求項
    4記載のディスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】第2のディスクが収納される第2のディス
    クカートリッジであって、 記録または再生装置のヘッドおよびターンテーブルの挿
    入を可能とする第2のサブ開口穴、および内部にトレイ
    収納凹部を有するケースと、 該第2のディスクを回転可能に収納する第2のディスク
    収納凹部を有し、該第2のディスクを該第2のディスク
    収納凹部に出し入れ可能な第1の状態と、該記録または
    再生装置に装着かつ位置決め可能な第2の状態とに相互
    に変化するために該トレイ収納凹部によって該記録また
    は再生装置への挿入方向と平行な方向に移動可能に支持
    され、該第2の状態で該第2のサブ開口穴を貫通して外
    部に露呈する他の第2のサブ開口穴を有するトレイとを
    備え、 該ケースおよび該トレイの少なくとも一方が、該記録ま
    たは再生装置に装着かつ位置決めするための第2の位置
    決め手段を有するディスクカートリッジ。
  7. 【請求項7】前記トレイを第2の状態にロックするため
    のロック手段と、該ロック手段によるロック解除に連動
    して該トレイを前記第1の状態に駆動するための駆動手
    段とをさらに備えた請求項6記載のディスクカートリッ
    ジ。
  8. 【請求項8】前記ケースにおける前記記録または再生装
    置の前記ターンテーブルと対向する位置に回転可能に支
    持され、前記第2のディスクの第2のセンタ穴と該ター
    ンテーブルを回転駆動するモータ軸とを同軸的に係合さ
    せるための芯出し手段と、該芯出し手段に固定され、磁
    性材料で形成され、かつ該ターンテーブルに形成された
    マグネットに吸着される吸着部材とを備え、該芯出し手
    段および該吸着部材が該ケースの外部に露呈する表面よ
    り突出しない請求項6記載のディスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】前記芯出し手段は、前記ケースにおける前
    記記録または再生装置の前記ターンテーブルと対向する
    位置に回転可能に支持されたクランプベースと、該クラ
    ンプベースに固定され、前記第2のディスクの厚み方向
    に弾性変形が可能で、かつ該ターンテーブルとともに該
    第2のディスクを挟み込むための弾性体とを備え、 該クランプベースおよび前記吸着部材の少なくとも一方
    が、該第2のディスクの前記第2のセンタ穴と係合する
    芯出し部と、該芯出し部と同軸的に形成され、かつ前記
    モータ軸と同軸的に嵌合するセンタ穴とを備えた請求項
    8記載のディスクカートリッジ。
  10. 【請求項10】前記ケースの少なくとも一部が、板金か
    らなる請求項2または6記載のディスクカートリッジ。
  11. 【請求項11】第1のセンタ穴を有する磁性材料で形成
    されたハブを備えた第1のディスクを装着可能な記録ま
    たは再生装置のターンテーブルに、該第1のセンタ穴よ
    り大きな第2のセンタ穴を有する第2のディスクを装着
    可能にするディスククランプ装置であって、 該ターンテーブルと対向する位置に回転可能に支持され
    たクランプベースと、 該クランプベースに固定され、該ターンテーブルととも
    に該第2のディスクを挟み込むための弾性体と、 該クランプベースに固定され、磁性材料で形成され、か
    つ該ハブを吸着するための該ターンテーブルのマグネッ
    トに吸着される吸着部材とを備え、 該クランプベースおよび前記吸着部材の少なくとも一方
    が、該第2のディスクの該第2のセンタ穴と係合する芯
    出し部と、該芯出し部と同軸的に形成され、かつ該ター
    ンテーブルを回転駆動するモータ軸と同軸的に嵌合する
    センタ穴とを備えたディスククランプ装置。
  12. 【請求項12】2つ以上の偶数の部分からなり、互いに
    隣接する部分が逆方向に着磁されたマグネットを有す
    る、記録または再生装置のターンテーブルに、第2のデ
    ィスクを装着可能にするディスククランプ装置であっ
    て、 該ターンテーブルと対向する位置に回転可能に支持さ
    れ、該ターンテーブルとともに該第2のディスクを挟み
    込むためのクランプベースと、 該マグネットに対向して該クランプベースに固定され、
    該マグネットと同じ偶数の部分からなり、互いに隣接す
    る部分が逆方向に着磁された永久磁石を有する吸着部材
    とを備えたディスククランプ装置。
  13. 【請求項13】前記クランプベースに固定され、前記第
    2のディスクの厚み方向に弾性変形が可能な弾性体をさ
    らに備え、該クランプベースおよび前記吸着部材の少な
    くとも一方が、該第2のディスクの第2のセンタ穴と係
    合する芯出し部と、該芯出し部と同軸的に形成され、前
    記ターンテーブルを回転駆動するモータ軸と同軸的に嵌
    合するセンタ穴とを備えた請求項12記載のディスクカ
    ートリッジ。
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