JPH07114327B2 - マイクロ波1/n分周器 - Google Patents
マイクロ波1/n分周器Info
- Publication number
- JPH07114327B2 JPH07114327B2 JP60079657A JP7965785A JPH07114327B2 JP H07114327 B2 JPH07114327 B2 JP H07114327B2 JP 60079657 A JP60079657 A JP 60079657A JP 7965785 A JP7965785 A JP 7965785A JP H07114327 B2 JPH07114327 B2 JP H07114327B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency
- closed loop
- signal
- microwave
- voltage
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はマイクロ波分周器に関するものである。
(従来技術) マイクロ波通信装置には、マイクロ局部発振器が必要と
なるが、この局部発振器には、高い周波数安定度が要求
される。発振周波数を安定化する方法は大別して二種類
ある。第一の方法は高安定な共振器を発振器に付加する
方法であり、第2の方法は発振周波数を分周して安定な
水晶発振周波数と位相比較しその結果を原発振器にフィ
ードバックし発振周波数を修正する方法である。
なるが、この局部発振器には、高い周波数安定度が要求
される。発振周波数を安定化する方法は大別して二種類
ある。第一の方法は高安定な共振器を発振器に付加する
方法であり、第2の方法は発振周波数を分周して安定な
水晶発振周波数と位相比較しその結果を原発振器にフィ
ードバックし発振周波数を修正する方法である。
一般に第一の方法は設計技術的に容易であるが、外部共
振器を必要とするため形状が大きくなり、さらにマイク
ロ波部のモノリシックIC化が不可能であるという欠点を
有し、大量生産には向かない技術である。一方第二の方
法はマイクロ波部の完全モノリシック化が可能であり、
大量生産に向いている。第二の方法を実現するためには
マイクロ波帯で動作する分周器が必要であるが、従来は
第2図に示す再生分周器が用いられている。
振器を必要とするため形状が大きくなり、さらにマイク
ロ波部のモノリシックIC化が不可能であるという欠点を
有し、大量生産には向かない技術である。一方第二の方
法はマイクロ波部の完全モノリシック化が可能であり、
大量生産に向いている。第二の方法を実現するためには
マイクロ波帯で動作する分周器が必要であるが、従来は
第2図に示す再生分周器が用いられている。
(従来技術の問題点) 第2図において、入力端子21に入力した周波数の信号
はミキサ22の第1の入力端子に加えられ、ミキサ出力は
周波数の信号を遮断するフィルタ23を介して増幅器24
に入力され、増幅器出力の一部はミキサの第2の入力端
子に加えられ、周波数/2に関しては帰還ループが形成
され出力端子25から/2が得られる。このような再生分
周器の例はアイ・イー・イー・イー,トランズアクショ
ン・エム・ティー・ティー(IEEE Trasaction MTT)の
第32巻,第11号の第1461から1468頁に記載されている。
はミキサ22の第1の入力端子に加えられ、ミキサ出力は
周波数の信号を遮断するフィルタ23を介して増幅器24
に入力され、増幅器出力の一部はミキサの第2の入力端
子に加えられ、周波数/2に関しては帰還ループが形成
され出力端子25から/2が得られる。このような再生分
周器の例はアイ・イー・イー・イー,トランズアクショ
ン・エム・ティー・ティー(IEEE Trasaction MTT)の
第32巻,第11号の第1461から1468頁に記載されている。
しかしながらこのような分周器では1/2分周器しか実現
できず、さらに分周出力レベルも小さく実際のシステム
への応用は困難であった。
できず、さらに分周出力レベルも小さく実際のシステム
への応用は困難であった。
(発明の目的) 本発明の目的は上記再生分周器の欠点を除去し、分周出
力レベルの大きい1/n(nは2以上の整数)分周器を提
供することにある。
力レベルの大きい1/n(nは2以上の整数)分周器を提
供することにある。
(発明の構成) 本発明はデュアルゲートFETのドレイン電極と第1ゲー
ト電極との間に、縦続に接続された遅延線路および偶数
個のインバータとから構成される閉ループの遅延時間
が、分周出力周波数のほぼ逆数に設定され、前記デュア
ルゲートFETの第2ゲート電極に被分周周波数が加えら
れることを特徴とすることから構成される。
ト電極との間に、縦続に接続された遅延線路および偶数
個のインバータとから構成される閉ループの遅延時間
が、分周出力周波数のほぼ逆数に設定され、前記デュア
ルゲートFETの第2ゲート電極に被分周周波数が加えら
れることを特徴とすることから構成される。
ここでデュアルゲートFETは1つのFETにゲートを2つ有
するものでも、1つのゲートをもつFETを2個接続した
ものでもよい。本実施例の第1図では動作を分かり易く
するために後者の例を用いる。
するものでも、1つのゲートをもつFETを2個接続した
ものでもよい。本実施例の第1図では動作を分かり易く
するために後者の例を用いる。
(実施例) 第1図は本発明の実施例を示すものであり、デュアルゲ
ートFET1のドレイン電極6と第1ゲート3の間には偶数
個(2m;mは正整数)のインバータ4および遅延線路5が
縦続接続されている。インバータと遅延線路は順番を変
えてもよく同様に機能する。また、デュアルゲートFET
とインバータの回路構成例を第3図に示した。ここでは
インバータは2個とした。インバータはこの2個を基本
として偶数個用いればよい。この時の信号の遅延は第1
ゲートで位相を0度とすると、第3図で示したような位
相になる。第1図において偶数個のインバータと遅延線
路5およびデュアルゲートFETからなる閉ループの遅延
時間は分周出力周波数f0/nのほぼ逆数であるtdに設定さ
れており、さらにデュアルゲートFETは分周出力周波数
にとっては1段のインバータになっているため閉ループ
としては2m+1(奇数)段となっている。第6図は奇数
段(2m+1段、m整数、第6図では3段とした)のイン
バータで構成したリング発信器である。この図で示すよ
うにインバータを奇数段接続したのち出力端子を入力端
子と接続しフィードバックをかけると、入力端子の電圧
状態(例えばON)は奇数個のインバータの動作遅延を介
した後、反転され(OFF)、フィードバックされる。こ
のOFF信号は再び奇数個のインバータの動作遅延を介し
た後、反転され(ON)、入力端子に戻される。
ートFET1のドレイン電極6と第1ゲート3の間には偶数
個(2m;mは正整数)のインバータ4および遅延線路5が
縦続接続されている。インバータと遅延線路は順番を変
えてもよく同様に機能する。また、デュアルゲートFET
とインバータの回路構成例を第3図に示した。ここでは
インバータは2個とした。インバータはこの2個を基本
として偶数個用いればよい。この時の信号の遅延は第1
ゲートで位相を0度とすると、第3図で示したような位
相になる。第1図において偶数個のインバータと遅延線
路5およびデュアルゲートFETからなる閉ループの遅延
時間は分周出力周波数f0/nのほぼ逆数であるtdに設定さ
れており、さらにデュアルゲートFETは分周出力周波数
にとっては1段のインバータになっているため閉ループ
としては2m+1(奇数)段となっている。第6図は奇数
段(2m+1段、m整数、第6図では3段とした)のイン
バータで構成したリング発信器である。この図で示すよ
うにインバータを奇数段接続したのち出力端子を入力端
子と接続しフィードバックをかけると、入力端子の電圧
状態(例えばON)は奇数個のインバータの動作遅延を介
した後、反転され(OFF)、フィードバックされる。こ
のOFF信号は再び奇数個のインバータの動作遅延を介し
た後、反転され(ON)、入力端子に戻される。
すなわち、インバータ1個当たりの動作遅延をτdとす
ると、 1/{(2m+1)×τd×2}=1/td の周波数で自励発振しやすい状態となる。このような発
振器をリング発振器というが、実際のインバータはマイ
クロ波帯では完全なインバータ(180度位相)とならず
位相誤差が生じるので、遅延回路5を閉ループ内に設け
て位相調整をし疑似リング発振器としている。
ると、 1/{(2m+1)×τd×2}=1/td の周波数で自励発振しやすい状態となる。このような発
振器をリング発振器というが、実際のインバータはマイ
クロ波帯では完全なインバータ(180度位相)とならず
位相誤差が生じるので、遅延回路5を閉ループ内に設け
て位相調整をし疑似リング発振器としている。
ここで第2ゲート2に被分周周波数0が入力された場
合、0が入力された瞬間のトランジェント又は無限の
周波数成分が存在するホワイト雑音により閉ループ内に
存在する0/nの信号が、該0とミキシングされ、 の信号が発生する。この の信号が閉ループを巡って第1ゲート3に到達すると、
0とのミキシングにより0/nの信号が発生する。こ
のように0/nの信号は0の信号によりポンプされ閉
ループ内に定常的に存在するようになる。このとき被分
周周波数0は外部からの強制入力となり、その周波数
(0)は本発明の分周器の閉ループに存在する周波数
に影響を与えることはあっても、逆に影響されることは
ない。前述したように閉ループ内には(n−1)0/n
と0/nの周波数が存在し得るが、(n−1)0/nと
0/nの両周波数の信号の瞬時合成電圧波形はこの両周波
数に調波関係がない場合にはビート現象により間欠的に
大きなピーク電圧(n−1)0/nの信号の電圧最大振
幅と0/nの信号の電圧最大振幅の和)を生じる。半導
体素子など能動素子はバイアス電圧、ブレークダウン電
圧等の影響で非線形特性を有し大きなピーク電圧を通す
ことはできない。励えばリアクタンス負荷の場合を除い
て半導体素子のRF動作電圧振幅はバイアス電圧を越える
ことはない。すなわち外部から与えられる直流バイアス
電圧が半導体素子に加わる信号の振幅の上限を決めてい
る。リアクタンス負荷の場合はバイアス電圧の2倍程度
の誘導電圧が加わることもあるが、マイクロ波半導体の
耐圧は通常数Vから数十Vと低く、この耐圧以上の電圧
は結果として半導体素子の端子には加わらない。
合、0が入力された瞬間のトランジェント又は無限の
周波数成分が存在するホワイト雑音により閉ループ内に
存在する0/nの信号が、該0とミキシングされ、 の信号が発生する。この の信号が閉ループを巡って第1ゲート3に到達すると、
0とのミキシングにより0/nの信号が発生する。こ
のように0/nの信号は0の信号によりポンプされ閉
ループ内に定常的に存在するようになる。このとき被分
周周波数0は外部からの強制入力となり、その周波数
(0)は本発明の分周器の閉ループに存在する周波数
に影響を与えることはあっても、逆に影響されることは
ない。前述したように閉ループ内には(n−1)0/n
と0/nの周波数が存在し得るが、(n−1)0/nと
0/nの両周波数の信号の瞬時合成電圧波形はこの両周波
数に調波関係がない場合にはビート現象により間欠的に
大きなピーク電圧(n−1)0/nの信号の電圧最大振
幅と0/nの信号の電圧最大振幅の和)を生じる。半導
体素子など能動素子はバイアス電圧、ブレークダウン電
圧等の影響で非線形特性を有し大きなピーク電圧を通す
ことはできない。励えばリアクタンス負荷の場合を除い
て半導体素子のRF動作電圧振幅はバイアス電圧を越える
ことはない。すなわち外部から与えられる直流バイアス
電圧が半導体素子に加わる信号の振幅の上限を決めてい
る。リアクタンス負荷の場合はバイアス電圧の2倍程度
の誘導電圧が加わることもあるが、マイクロ波半導体の
耐圧は通常数Vから数十Vと低く、この耐圧以上の電圧
は結果として半導体素子の端子には加わらない。
一方、(n−1)0/nと0/nに調波関係がある場合に
は合成電圧波形は間欠的でなく1周期毎に定常的にな
り、ピーク電圧値が低くなる両周波数間の位相関係が存
在する。すなわち半導体素子を通過可能な信号振幅が制
限される場合、両周波数間の位相が自動的に変化し合成
電圧波形のピーク値を下げ、半導体素子はその合成電圧
波形を通することができるようになる。このため閉ルー
プでは調波関係にある(n−1)0/nと0/nの2つの
信号のみが最終的に選択され依存することになる。すな
わち、 {(n−1)0/n}/{0/n}=n−1=m、(mは
1以上の整数) となる。mが整数であるということは、n=m+1も整
数となり、外部からの強制的に入力した信号0に対し
ても閉ループ内の信号は調波関係が生じ、すなわち分周
動作が起こる。言い換えれば閉ループ内の0/nは完全
に被分周周波数0に同期する。例えばn=4とする場
合、閉ループ内には30/4と0/4が存在するが、この
うち0/4の周波数成分の振幅を大きくして分周器外部
に取り出そうとする場合、閉ループ内に0/4の周波数
成分が強く存在する必要がある。このために本発明では
閉ループを0/4の周波数近傍で発振し易くしている。
分周モードを考えると、n=4はn=3とn=5の間に
存在する。従って閉ループは0/4で発振し易くかつ0
/3、0/5では発振しにくくする必要がある。このため
閉ループ内の発振周波数は概ね算術平均として {0/4+0/5}/2<閉ループ発振周波数<{0/3+
0/4}/2 とすることができる。つまり、閉ループ発振周波数は
0/4(=0.250の近傍であり、この近傍の意味する範
囲は0.2250と0.2920の間となる。0/4近傍の意
味は概ね±10%すなわち20%の幅とすることができる。
このように遅延時間tdを有する疑似リング発振器におい
て、1/tdを所望の分周周波数0/nの近傍(±10%)に
設定することにより、0/nの信号レベルを他の周波数
成分より大きくして取り出すことができる。
は合成電圧波形は間欠的でなく1周期毎に定常的にな
り、ピーク電圧値が低くなる両周波数間の位相関係が存
在する。すなわち半導体素子を通過可能な信号振幅が制
限される場合、両周波数間の位相が自動的に変化し合成
電圧波形のピーク値を下げ、半導体素子はその合成電圧
波形を通することができるようになる。このため閉ルー
プでは調波関係にある(n−1)0/nと0/nの2つの
信号のみが最終的に選択され依存することになる。すな
わち、 {(n−1)0/n}/{0/n}=n−1=m、(mは
1以上の整数) となる。mが整数であるということは、n=m+1も整
数となり、外部からの強制的に入力した信号0に対し
ても閉ループ内の信号は調波関係が生じ、すなわち分周
動作が起こる。言い換えれば閉ループ内の0/nは完全
に被分周周波数0に同期する。例えばn=4とする場
合、閉ループ内には30/4と0/4が存在するが、この
うち0/4の周波数成分の振幅を大きくして分周器外部
に取り出そうとする場合、閉ループ内に0/4の周波数
成分が強く存在する必要がある。このために本発明では
閉ループを0/4の周波数近傍で発振し易くしている。
分周モードを考えると、n=4はn=3とn=5の間に
存在する。従って閉ループは0/4で発振し易くかつ0
/3、0/5では発振しにくくする必要がある。このため
閉ループ内の発振周波数は概ね算術平均として {0/4+0/5}/2<閉ループ発振周波数<{0/3+
0/4}/2 とすることができる。つまり、閉ループ発振周波数は
0/4(=0.250の近傍であり、この近傍の意味する範
囲は0.2250と0.2920の間となる。0/4近傍の意
味は概ね±10%すなわち20%の幅とすることができる。
このように遅延時間tdを有する疑似リング発振器におい
て、1/tdを所望の分周周波数0/nの近傍(±10%)に
設定することにより、0/nの信号レベルを他の周波数
成分より大きくして取り出すことができる。
図面を用いて本発明の動作を詳しく説明する。第4図の
(a)から(d)は第1の閉ループの中の電力密度と周
波数の関係を示す図で、(a)は第2ゲート2、(b)
はドレイン電極6、(c)はインバータと遅延線路接続
点での電力密度を示す図である。第1図の閉ループを例
えば第1ゲート3の所で切断し、第4図(e)のように
閉ループにして、この閉ループの電圧利得A=Vout/Vin
を求めると第4図(d)に示すように、周波数が0/n
で1に近づく。Aが1より大きくなると電圧波形が閉ル
ープを回る度に増大し発振を起こすことを意味する。す
なわち0/n近くで発振を起こし易くした回路の閉ルー
プ利得は第4図(d)のようになる。このような回路に
0/n、(n−1)0/n、0の3波が生じた場合、各
周波数での利得の違いから電力密度は異なったものとな
る。例えばドレイン電極6において0/nの周波数の電
力密度が最も大きくなり、(n−1)0/n及び0の
周波数の電力密度は0/nに比べて小さくなる。これが
0/nの信号のみが強くなる理由である。
(a)から(d)は第1の閉ループの中の電力密度と周
波数の関係を示す図で、(a)は第2ゲート2、(b)
はドレイン電極6、(c)はインバータと遅延線路接続
点での電力密度を示す図である。第1図の閉ループを例
えば第1ゲート3の所で切断し、第4図(e)のように
閉ループにして、この閉ループの電圧利得A=Vout/Vin
を求めると第4図(d)に示すように、周波数が0/n
で1に近づく。Aが1より大きくなると電圧波形が閉ル
ープを回る度に増大し発振を起こすことを意味する。す
なわち0/n近くで発振を起こし易くした回路の閉ルー
プ利得は第4図(d)のようになる。このような回路に
0/n、(n−1)0/n、0の3波が生じた場合、各
周波数での利得の違いから電力密度は異なったものとな
る。例えばドレイン電極6において0/nの周波数の電
力密度が最も大きくなり、(n−1)0/n及び0の
周波数の電力密度は0/nに比べて小さくなる。これが
0/nの信号のみが強くなる理由である。
出力はバッファアンプを介して閉ループのどこから取り
出しても良い。
出しても良い。
第2ゲート2では被分周信号のみであり第4図(a)の
ように周波数0のみである。ドレイン電極6での電力
密度と、インバータと遅延線路との接続点における電力
密度はそれぞれ第4図(b)、(c)のように3つの周
波数成分があり、相似形となっている。これは偶数個の
インバータ(これは偶数個の増幅器に相当する)の入力
端子と出力端子における信号レベルの差になるからであ
る。
ように周波数0のみである。ドレイン電極6での電力
密度と、インバータと遅延線路との接続点における電力
密度はそれぞれ第4図(b)、(c)のように3つの周
波数成分があり、相似形となっている。これは偶数個の
インバータ(これは偶数個の増幅器に相当する)の入力
端子と出力端子における信号レベルの差になるからであ
る。
各部での時間領域での波形は第4図(a)(b)(c)
を時間領域に展開して得られる。第5図(b)に各周波
数に対する時間軸での電圧を示す。例えば、第2ゲート
2では被分周信号のみの波形となるので第5図(a)の
ようになる。ドレイン電極6においては波形は第5図
(b)の周波数0と(n−1)0/nと0/nの3波の
合成波形となる。さらにインバータと遅延線路との接続
点での波形はドレイン電極での波形の振幅が全体に大き
くなったものとなる。
を時間領域に展開して得られる。第5図(b)に各周波
数に対する時間軸での電圧を示す。例えば、第2ゲート
2では被分周信号のみの波形となるので第5図(a)の
ようになる。ドレイン電極6においては波形は第5図
(b)の周波数0と(n−1)0/nと0/nの3波の
合成波形となる。さらにインバータと遅延線路との接続
点での波形はドレイン電極での波形の振幅が全体に大き
くなったものとなる。
tdと0が決まればnが決まる。nを変えるときは0
が一定であればtdを変えなければならない。
が一定であればtdを変えなければならない。
本発明は、従来の分周器ではできなかったnが3以上の
整数の1/n分周器としての機能を有し、またn=2とし
た場合でも従来の分周器に比べ次の効果がある。従来の
第2図の分周器ではバンドパスフィルタにより0/2の
周波数を選択しているのに対し、本発明では疑似リング
発振器を閉ループ中に構成しているので、0/2の信号
レベルを大きく取り出すことができる。すなわち、被分
周周波数の信号レベルから分周周波数の信号レベルへの
変換利得を考えると、従来例に比べて本発明の分周器で
は10dB程度の改善があり、従来の分周器の外部に一定の
信号レベルを得るために必要であった補助増幅器が不要
となるという利点がある。
整数の1/n分周器としての機能を有し、またn=2とし
た場合でも従来の分周器に比べ次の効果がある。従来の
第2図の分周器ではバンドパスフィルタにより0/2の
周波数を選択しているのに対し、本発明では疑似リング
発振器を閉ループ中に構成しているので、0/2の信号
レベルを大きく取り出すことができる。すなわち、被分
周周波数の信号レベルから分周周波数の信号レベルへの
変換利得を考えると、従来例に比べて本発明の分周器で
は10dB程度の改善があり、従来の分周器の外部に一定の
信号レベルを得るために必要であった補助増幅器が不要
となるという利点がある。
(発明の効果) このような本発明においては1/2分周のみならず1/n分周
がマイクロ波帯において再生分周器構成で実現でき、さ
らに分周出力も大きくとれるためマイクロ波通信装置に
おいてその効果は極めて大きい。
がマイクロ波帯において再生分周器構成で実現でき、さ
らに分周出力も大きくとれるためマイクロ波通信装置に
おいてその効果は極めて大きい。
第1図は本発明の実施例で、第2図は従来例である。第
3図は本発明の構成を説明するための図面であり、第4
図と第5図と第6図は本発明を説明するための図面であ
る。図において、1はデュアルゲートFET、4はインバ
ータ、5は遅延線路、22はミキサ、23はフィルタ、24は
増幅器である。
3図は本発明の構成を説明するための図面であり、第4
図と第5図と第6図は本発明を説明するための図面であ
る。図において、1はデュアルゲートFET、4はインバ
ータ、5は遅延線路、22はミキサ、23はフィルタ、24は
増幅器である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−168706(JP,A) 小柴典居・佐々木博文著「トランジス タ・パルス回路」竜報出版,昭和55年6月 10日発行,P.219〜225 一杉勝著「C−MOS応用回路とトラブ ル対策」CQ出版,昭和55年11月30日発 行,P.182
Claims (1)
- 【請求項1】デュアルゲートFETと前記デュアルゲートF
ETのドレイン電極と第1ゲート電極との間に縦続に接続
された遅延線路および偶数個のインバータと、から閉ル
ープが構成され、前記閉ループの遅延時間は必要な分周
出力が得られるように設定され、前記デュアルゲートFE
Tの第2ゲート電極に被分周周波数が加えられ、前記閉
ループの任意の場所から分周出力を取り出すことを特徴
とするマイクロ波1/n(ただしnは2以上の整数)分周
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60079657A JPH07114327B2 (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 | マイクロ波1/n分周器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60079657A JPH07114327B2 (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 | マイクロ波1/n分周器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61238110A JPS61238110A (ja) | 1986-10-23 |
JPH07114327B2 true JPH07114327B2 (ja) | 1995-12-06 |
Family
ID=13696211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60079657A Expired - Fee Related JPH07114327B2 (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 | マイクロ波1/n分周器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07114327B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2769157B2 (ja) * | 1988-01-20 | 1998-06-25 | 松下電器産業株式会社 | 分周器 |
JP4734510B2 (ja) * | 2004-03-11 | 2011-07-27 | エスティー‐エリクソン、ソシエテ、アノニム | 分周器 |
JP2007208589A (ja) * | 2006-02-01 | 2007-08-16 | Univ Of Tokyo | 周波数分周器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2542145B1 (fr) * | 1983-03-02 | 1985-06-07 | Thomson Csf | Diviseur de frequence par deux, analogique et aperiodique |
-
1985
- 1985-04-15 JP JP60079657A patent/JPH07114327B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
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一杉勝著「C−MOS応用回路とトラブル対策」CQ出版,昭和55年11月30日発行,P.182 |
小柴典居・佐々木博文著「トランジスタ・パルス回路」竜報出版,昭和55年6月10日発行,P.219〜225 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS61238110A (ja) | 1986-10-23 |
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