JPH07114196B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH07114196B2
JPH07114196B2 JP24154388A JP24154388A JPH07114196B2 JP H07114196 B2 JPH07114196 B2 JP H07114196B2 JP 24154388 A JP24154388 A JP 24154388A JP 24154388 A JP24154388 A JP 24154388A JP H07114196 B2 JPH07114196 B2 JP H07114196B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は半導体装置の製造方法に関するものであり、よ
り特定的には能動素子形成済の半導体基板上に施された
絶縁膜上のパッシベーション膜の所定部分を削除すると
共にその削除した部分内においてコンタクトホールを作
成するようにした半導体装置の製造方法に関する。
従来の技術 バイポーラIC等の半導体装置を製造する場合、半導体基
板の表面は汚染等を防ぐため第2図に示す如く表面保護
膜(1)が施される。そして、内部の能動素子(2)と
外部のリード導体とを連結するため、この表面保護膜
(1)を部分的に削除し、その削除した部分(3)にお
いてコンタクトホール(4)を設け、このコンタクトホ
ール(4)にアルミニウムやポリシリコン等の配線材料
を施すことを行う。その場合、表面保護膜(1)(パッ
シベーション膜)としてはチッ化(Si3N4)膜が用いら
れることが多い。
このような半導体装置の製造工程を第3図に詳細に示
す。まず、同図(a)に示すように能動素子が形成され
たSi基板(5)上にSiO2膜(6)を作成し、続いて
(b)でSiO2膜(6)の上にCVD(Chemical Vapour Dep
osition)法等によってSi3N4膜(7)を形成する。しか
る後、このSi3N4膜(7)の所定部分を削除するために
(c)に示すようにレジスト膜(8)をパターニングし
て施すと共に、プラズマエッチングを施す。(d)では
前記プラズマエッチングによりSi3N4膜(7)が一部削
除された形となっている。尚、(d)はレジスト膜
(8)も除去した場合を示している。次に(e)におい
てレジスト膜(9)をコンタクトホール形成予定部分を
除いて施し、(f)でウェットエッチング法によりSiO2
膜(6)にコンタクトホール(10)を設ける。その後、
レジスト膜(9)を除去し、コンタクトホール(10)に
は配線材料を充填する。
発明が解決しようとする課題 ところで、上記製造工程においてプラズマエッチングを
施したとき第3図(d)に示すようにSi3N4膜(7)を
削除した部分(3)のSiO2膜(6)の表面が凸凹に荒れ
た状態となる。換言すれば、プラズマエッチングにより
ダメージ層(11)が形成されたことになる。前記ダメー
ジ層(11)は、その上にレジスト膜(9)を施したと
き、レジスト膜(9)との密着性を損なう原因となる。
そのため、次の工程でSiO2膜(6)をウェットエッチン
グする際、エッチング液がSiO2膜(6)とレジスト膜
(9)との間にも浸透しサイドエッチングが大きくなっ
てコンタクトホール(10)が予定の寸法〔点線(12)〕
よりも大きく形成されてしまう〔実線(13)〕。このこ
とは第4図で示す(l)部分の寸法をサイドエッチング
を考慮して予め大きくとっておかなければならないこと
を意味し、その分、半導体装置のサイズが大型になって
しまうことにつながる。
また、コンタクトホール(10)におけるSiO2膜(6)の
テーパ角は後工程で配される配線材料の被覆率(カバー
レージ)を考慮した場合45゜が望ましいとされている
が、上記従来方法の場合にはサイドエッチングにより所
望のテーパ角が得られず、そのためカバーレージが劣
り、信頼性低下の原因にもなっていた。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、プラズ
マエッチング後の絶縁膜(SiO2膜)の表面をきれいにし
た状態で絶縁膜をウェットエッチングできる半導体装置
の製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記の目的を達成するため本発明の製造方法は、能動素
子を形成した半導体基板上に絶縁膜を施す工程と、前記
絶縁膜が形成された上にパッシベーション膜を形成する
工程と、前記パッシベーション膜の所定部分を削除する
ためプラズマエッチングを施す工程と、前記プラズマエ
ッチングを施した後にレジスト膜を施す工程と、ウェッ
トエッチングによりコンタクトホールを形成する工程と
を有する半導体装置の製造方法において、前記プラズマ
エッチングにより絶縁膜上に生じるダメージ層を前記レ
ジスト膜を施す工程の前に化学的な表面処理剤で除去す
る工程を付加した構成となっている。
作 用 このような構成によると、プラズマエッチングにより生
じた絶縁層表面のダメージ層が取り除かれた状態でレジ
スト膜が施されるので、レジスト膜と絶縁膜表面との密
着性がよく、これらの間にウェットエッチング液が浸透
することが殆どなくなる。そのため、サイドエッチング
が不所望に広がることがなくなり、コンタクトホールを
形成する部分のテーパ角のコントロールも良好にでき
る。
実施例 本発明を実施した第1図において第3図の従来例と同一
部分には同一の符号を付して重複説明を省略する。本実
施例では、プラズマエッチング工程〔同図(c)〕の後
に、SiO2膜(6)の表面に形成されているダメージ層
(11)を取り除くための工程〔同図(d′)〕を追加し
ている点が従来例と相違している。この工程では、HF
(フッ酸)によって表面エッチングを行う。その際、フ
ッ酸は濃度が1/100位の希釈化したものを使用すること
によりライトエッチングする。この場合、希釈化したフ
ッ酸により酸化膜(SiO2膜)は削られるが、チッ化膜
(Si3N4)は影響を受けない。この工程によりダメージ
層(11)が除去され、SiO2膜(6)の表面はきれいにな
る。
そのため、第1図(e)のようにレジスト膜(9)を施
したとき、レジスト膜(9)とSiO2膜(6)との密着性
が良好になり、次のウェットエッチングによるコンタク
トホール(10)の作成の際にサイドエッチングが殆ど生
じなくなり、且つテーパ角(θ)のコントロールが正確
に行えることになる。
尚、このテーパ角(θ)のコントロールが正確に行える
ことの利点を第5図を用いて説明しておくと、同図に示
すようにコンタクトホール(10)を形成するSiO2
(6)の部分は実際にはSi基板(5)に対して垂直部
(15)と、テーパ部(13)と、水平頂部(16)とから成
っており、今テーパ角(θ)が大きくなると、(13′)
の如くなり、アルミニウム又はポリシリコン等より成る
配線材料(14)が(A)部分で薄くなり、逆にテーパ角
(θ)が(13″)の如く小さくなると、(B)部分で配
線材料(14)が薄くなる。このように、配線材料(14)
に薄い部分が生じると、半導体装置の使用時間が多くな
ったとき配線材料の断線等を生じる。しかし、本実施例
の方法によればテーパ角(θ)を45゜付近に管理するこ
とができるので、配線材料(14)は略均一の厚さで施さ
れることになり、断線等の事故は生じにくくなる。
発明の効果 以上の通り本発明によれば、サイドエッチング量が低減
されるため第4図の(l)の部分の寸法についてマージ
ンを小さく設定できるので、半導体装置の小型化並びに
コストダウンを図ることができる。また、コンタクトホ
ールを形成する絶縁膜のテーパ角を45゜付近に良好にコ
ントロールできるので、その後に施されるアルミニウム
又はポリシリコン等の配線材料のカバーレージ率を改善
でき、そのため配線の信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施した半導体装置の製造方法を示す
工程図である。第2図は半導体装置の平面図であり、第
3図は従来例の製造工程図、第4図はその説明図であ
る。第5図は本発明の効果を説明するための図である。 (5)……Si基板,(6)……SiO2膜(絶縁膜), (7)……Si3N4膜(パッシベーション膜), (9)……レジスト膜,(11)……ダメージ層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】能動素子を形成した半導体基板上に絶縁膜
    を施す工程と、前記絶縁膜が形成された上にパッシベー
    ション膜を形成する工程と、前記パッシベーション膜の
    所定部分を削除するためプラズマエッチングを施す工程
    と、前記プラズマエッチングを施した後にレジスト膜を
    施す工程と、ウェットエッチングによりコンタクトホー
    ルを形成する工程とを有する半導体装置の製造方法にお
    いて、前記プラズマエッチングにより絶縁膜上に生じる
    ダメージ層を前記レジスト膜を施す工程の前に化学的な
    表面処理剤で除去する工程を付加したことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
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