JPH07113710A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

Info

Publication number
JPH07113710A
JPH07113710A JP28600393A JP28600393A JPH07113710A JP H07113710 A JPH07113710 A JP H07113710A JP 28600393 A JP28600393 A JP 28600393A JP 28600393 A JP28600393 A JP 28600393A JP H07113710 A JPH07113710 A JP H07113710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
diaphragm
magnet
pressure receiving
pressure sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28600393A
Other languages
English (en)
Inventor
Asao Ishizaki
安佐雄 石崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASATSUKU GIKEN KK
Original Assignee
ASATSUKU GIKEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ASATSUKU GIKEN KK filed Critical ASATSUKU GIKEN KK
Priority to JP28600393A priority Critical patent/JPH07113710A/ja
Publication of JPH07113710A publication Critical patent/JPH07113710A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、連続的な圧力検出を可能に
し、微小圧力にも鋭敏に応答して、高精度な検出ができ
るとともに、安価で、且つ、組付けが容易な圧力センサ
を提供する。 【構成】 2つの圧力室8,9に区劃する薄膜フィルム
からなるダイヤフラム7と、前記ダイヤフラム7の略中
央にダイヤフラム7を挟んで配設され、前記2つの圧力
室8,9の圧力差に応じて前記ダイヤフラム7の変形と
ともに移動する受圧板10,11と、前記受圧板10,
11を両側から移動可能な状態に軸部材12,13を介
して弾性支持する板バネ14,15と、前記受圧板11
の略中央に垂設された軸部材13の略先端部に配設さ
れ、前記受圧板11とともに移動する磁石18と、前記
磁石18の近傍に配設され、前記磁石18の移動量に応
じた電気量に変換する磁気抵抗素子19とを備えたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気、ガス、水、オイ
ル等の圧力媒体の正圧、負圧、差圧力等を機械的変位量
に変換し、その機械的変位量を電気量に変換して圧力媒
体の圧力状態を検出できる圧力センサに関するものであ
る。特に、民生用機器である冷暖房器のファンの圧力検
出、換気扇の風量検出、フィルタ前後の圧力差の検出に
よるフィルタの目詰り検出等に利用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図6において説明する。図
6は従来の圧力センサを示す縦断面図である。
【0003】図6に示すように、従来の圧力センサは、
圧力口43,44を有する2つのハウジング41,42
が結合され、その間に挟込まれたステンレス鋼、燐青
銅、ゴム等の薄膜からなるダイヤフラム45によって、
ハウジング41,42の内部が2つの圧力室46,47
に区劃されている。ダイヤフラム45には受圧板48が
貼設されており、受圧板48の略中央に位置する支持部
48aには押圧部材49が取付けられている。また、ハ
ウジング42に連設して形成された収容部42aには、
マイクロスイッチ50が配設されており、このマイクロ
スイッチ50と押圧部材49との間にはコイルバネ51
が介装されている。
【0004】したがって、ハウジング41,42に各々
延設された圧力口43,44からの圧力差によって、ダ
イヤフラム45が移動すると、このダイヤフラム45の
移動とともに受圧板48も移動する。そして、2つの圧
力室46,47に所定の圧力差が生じることにより、押
圧部材49がマイクロスイッチ50を作動させる。つま
り、この種の圧力センサは、ダイヤフラム45及び受圧
板48で圧力を受け、その機械的変位量を利用して、直
接マイクロスイッチ50を作動させ、電気信号に変換す
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、従来の
圧力センサは、固定された所定の圧力差のみによって電
気量へ変換するものであり、圧力差を一点でオン,オフ
の二位置検出をするものであった。つまり、受圧圧力、
コイルバネ51の付勢力、マイクロスイッチ50の取付
位置関係等で出力が決定されていた。
【0006】このため、異なる圧力を検出する場合は、
マイクロスイッチ50を移動するか、或いはマイクロス
イッチ50を複数個使用する必要があった。しかし、そ
の機能はマイクロスイッチ50の取付状態及び取付構造
等の制約を受けるために、利用範囲が極めて狭かった。
【0007】また、連続する圧力変化に対してマイクロ
スイッチ50を作動させることは、殆ど不可能に近く、
負圧〜0〜正圧の圧力変化を連続的にリニアに検出する
ことはできなかった。しかも、微小圧力変化の検出が困
難であり、仮にできたとしても構造が複雑になり、製作
が極めて難しく、高価にならざるを得なかった。特に、
従来の圧力センサにあっては、ダイヤフラム45はステ
ンレス鋼、燐青銅、ゴムが一般的に使用され、製作上困
難を極め、ゼロ付近の微小圧力を検出するにも精度が悪
く、高価なものであった。
【0008】なお、上記以外にも、微小圧力を検出でき
る計測器用圧力センサはあるが、高価格で、且つ、機械
的変位量が小さく、取扱いも細心の注意を要するため
に、民生用機器等に広く利用することができなかった。
【0009】そこで、本発明は、簡単な構造で、連続的
な圧力検出を可能にし、微小圧力にも鋭敏に応答して、
高精度な検出ができるとともに、安価で、且つ、組付け
が容易な圧力センサの提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる圧力セン
サは、2つの圧力室に区劃するダイヤフラムと、前記ダ
イヤフラムを挟んで配設され、前記2つの圧力室の圧力
差に応じて前記ダイヤフラムとともに移動する受圧板
と、前記受圧板を両側から移動可能な状態に弾性支持す
る弾性部材と、前記受圧板の移動量に応じた電気量に変
換する変換手段とを備えたものである。
【0011】ここで、ダイヤフラムは、ステンレス鋼、
燐青銅、ゴム等の薄膜でも良いが、より安価であるプラ
スチックス製フィルム等を使用するのが好ましい。ま
た、弾性部材は、ステンレス鋼、燐青銅、合成樹脂等か
らなる板バネ状の弾性部材を使用できるとともに、コイ
ルバネ状の弾性部材であってもよく、コイルバネの場合
には円錐状のコイルバネとするのが好ましい。更に、受
圧板の移動量に応じた電気量に変換する変換手段は、受
圧板とともに移動する磁石を設け、その磁石の近傍に磁
気抵抗素子を配設して構成することができる。この磁気
抵抗素子は圧力室内外のいずれに配設しても構わない
が、圧力室外に配設する場合には、磁石と磁気抵抗素子
との間は合成樹脂等の非磁性体のハウジングを使用する
必要がある。
【0012】
【作用】本発明の圧力センサによれば、2つの圧力室の
圧力差に応じてダイヤフラムとともに受圧板が弾性部材
の付勢力に抗して移動し、受圧板の機械的変位量を変換
手段で検出して電気量に変換することにより、2つの圧
力室の圧力差の変化を電気量の変化として捉えることが
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例である圧力センサ
を示す縦断面図であり、図2は図1の圧力センサの要部
を示す斜視図である。
【0014】図1に示すように、本実施例の圧力センサ
の外郭は、圧力口3,4を有する2つのハウジング1,
2からなり、ハウジング1,2の結合部には、パッキン
5,6を介してプラスチックやポリエステル等の薄膜フ
ィルムからなるダイヤフラム7が挟込まれている。つま
り、ハウジング1,2の間には、パッキン5,6で外部
との気密を保つようにしてダイヤフラム7がサンドイッ
チ状態で取付けられており、このダイヤフラム7によっ
てハウジング1,2の内部は2つの圧力室8,9に区劃
されている。なお、パッキン5,6は、断面平板の環状
のものでも、Oリング等であってもよい。
【0015】ダイヤフラム7の両面には、プラスチック
等の合成樹脂製の受圧板10,11が貼設されており、
受圧板10,11の略中央には各々軸部材12,13が
垂設されている。そして、これらの受圧板10,11及
び軸部材12,13は、取付部材16,17を介してハ
ウジング1,2に取付けられたステンレス鋼、燐青銅、
合成樹脂等からなる板バネ14,15によって支持され
ており、板バネ14,15は支点22,23を中心に二
点鎖線で示すように弾性変形が可能なように片持状態で
取付けられている。また、一方の受圧板11の軸部材1
3の略先端部には磁石18が配設されており、この磁石
18の近傍には周知の磁気抵抗素子19が取付部材20
を介してハウジング2に取付けられている。2つのハウ
ジング1,2の周囲の結合部分には接合部材21が装着
されているが、ハウジング1,2の端部をカシメ等によ
って接合すれば、接合部材21は必ずしも必要ではな
い。
【0016】したがって、ハウジング1,2内の圧力室
8,9の圧力差に応じてダイヤフラム7が変形すると、
このダイヤフラム7の変形とともに受圧板10,11が
移動し、磁石18が移動する。つまり、この圧力センサ
は、ダイヤフラム7及び受圧板10,11で圧力を受け
ると、磁石18の位置が移動することを利用し、その移
動変位量に応じた電気量に磁気抵抗素子19で変換する
ことにより、圧力室8,9の圧力状態を検出するもので
ある。
【0017】板バネ14,15による軸部材12,13
及び受圧板10,11の支持状態の詳細は図2のようで
ある。図2に示すように、軸部材12,13は太軸部1
2a,13aと細軸部12b,13bとからなり、板バ
ネ14,15の各孔14a,15aに細軸部12b,1
3bが挿着されている。板バネ14,15は変形を容易
にするために所定の切欠14b,15bが取付部14
c,15c近傍に形成されている。
【0018】ここで、本実施例の圧力センサによる圧力
検出動作について説明する。図3は本実施例の圧力セン
サの検出動作を示す説明図であり、図4は本実施例の圧
力センサによる検出特性を示す特性図である。
【0019】図3に示すように、圧力室の圧力状態に応
じて軸部材13が板バネ15の付勢力に抗して移動する
ことにより、磁石18が矢印A方向或いは矢印B方向に
移動する。例えば、図1の圧力室8の圧力P1と圧力室
9の圧力P2が等しい場合には、ダイヤフラム7及び受
圧板10,11は中立位置にあり、板バネ14,15に
は何の付勢力も作用せず、バランスが保たれているが、
圧力室8の圧力P1が圧力室9の圧力P2よりも大きくな
ると、ダイヤフラム7が変形し、受圧板10,11が移
動して板バネ14,15が二点鎖線のように撓み、磁石
18は矢印A方向に移動する。一方、圧力室8の圧力P
1が圧力室9の圧力P2よりも小さくなると、ダイヤフラ
ム7が逆方向に変形し、受圧板10,11が逆方向に移
動して板バネ14,15も逆方向に撓み、磁石18は矢
印B方向に移動する。こうして磁石18が移動すること
により、磁石18が磁気抵抗素子19に及ぼす磁界の状
態が変化し、磁気抵抗素子19によって変換される出力
電圧は図4のようになる。つまり、圧力室の圧力状態に
応じて略リニアに出力電圧が変化することになり、この
出力電圧によって圧力室の圧力状態を検出することがで
きる。なお、板バネ15の取付けは、図3のように取付
部材24によって両側から挟込むようにしてもよし、ま
た、ハウジングにカシメ等によって直接固定してもよ
い。
【0020】このように、本実施例の圧力センサは、2
つの圧力室8,9に区劃するポリエステル等の薄膜から
なるダイヤフラム7と、前記ダイヤフラム7の略中央に
ダイヤフラム7を挟んで配設され、前記2つの圧力室
8,9の圧力差に応じて前記ダイヤフラム7の変形とと
もに移動する受圧板10,11と、前記受圧板10,1
1を両側から移動可能な状態に軸部材12,13を介し
て弾性支持するステンレス鋼、燐青銅、合成樹脂等から
なる板バネ14,15と、前記受圧板10,11の移動
量に応じた電気量に変換する変換手段とを備えている。
そして、この変換手段は、前記受圧板10,11の略中
央に垂設された軸部材12,13の略先端部に配設さ
れ、前記受圧板10,11とともに移動する磁石18
と、前記磁石18の近傍に配設され、前記磁石18の移
動量に応じた電気量に変換する磁気抵抗素子19とで構
成されている。
【0021】上記のように構成された圧力センサにおい
ては、空気、ガス、水、オイル等の圧力媒体による力の
発生は、その圧力とそれを受ける受圧部分の面積との積
により決まる。したがって、板バネ14,15で支持さ
れたダイヤフラム7、受圧板10,11、軸部材12,
13は2つの圧力室8,9の圧力差に応じて左右方向に
可動し、受圧板11の軸部材13に配設された磁石18
も可動する。特に、本構成の圧力センサでは、ダイヤフ
ラム7の変形に応じて受圧板11が可動するので、受圧
板11の可動範囲が大きいという特徴があり、磁石18
も同様に移動する。磁石18が移動すると、この磁石1
8の周囲の磁界も変化する。そこで、この磁石18の機
械的変位量による磁界の変化を磁気抵抗素子19で検出
して電気量に変換することにより、2つの圧力室8,9
の圧力差の変化を電気量の変化として捉えることができ
る。
【0022】また、圧力媒体による力と板バネ14,1
5の持つ弾性力とのバランスは、板バネ14,15の持
つ弾性係数とその支持力が影響し、これらによって軸部
材13の機械的変位量が決定される。故に、板バネ1
4,15の弾性係数が小さいほど軸部材13の機械的変
位量は大きくなり、磁気抵抗素子19の電気量への変換
量も大きく変化するので、圧力の変化を精度良く検出で
きる。なお、圧力変化に対する磁石18の機械的変位量
は、板バネ14,15の弾性係数を変えることにより、
容易に、任意に設定することができる。ところで、本実
施例では、板バネ14,15が片持状態で取付けられて
いる場合について説明したが、板バネ14,15の支持
状態は2つの圧力室8,9の圧力差に応じてダイヤフラ
ム7、受圧板10,11、軸部材12,13が左右方向
に可動できるように弾性変形が可能な支持状態であれば
よく、必ずしも片持状態に限定されるものではない。
【0023】このため、本実施例の圧力センサによれ
ば、各種の圧力状態を検出することができ、連続する圧
力変化も検出できる。特に、負圧〜0〜正圧の圧力変化
を連続的にリニアに検出することができ、微小圧力変化
も精度良く検出できる。また、簡単な構造で、且つ組付
けが容易であるので、安価であるとともに、冷暖房機
器、換気扇、冷温風器、給湯器等、ファンの風圧力の検
出、フィルタ前後の風圧の圧力差の検出によるフイルタ
の目詰り検出等に利用でき、各種制御対象のよりよい制
御が可能であり、民生用機器等に広く利用することがで
きるので、利用範囲が拡大する。
【0024】なお、ダイヤフラム7の材質は、ステンレ
ス鋼、燐青銅、ゴムでも良いが、本実施例のようにポリ
エステルフィルム等のプラスチックス製フィルムを使用
し、プラスチック製の受圧板10,11を使用すれば、
受圧部分を極めて安価に、しかも軽量に構成できるの
で、可動部分としての受圧部分の慣性力が小さくなり、
微圧力の変化に対しても鋭敏に応答し、微小圧力変化も
精度良く検出できる。一方、高圧力変化を検出する場合
には、ダイヤフラム7の材質としてはステンレス鋼、燐
青銅、ゴムを採用するのが好ましい。即ち、検出対象の
圧力に応じて、ダイヤフラム7の材質を適宜選択し、適
正な材質のものを採用することにより、微小圧力から高
圧力までの圧力変化の検出に対処できる。
【0025】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図5は本発明の他の実施例である圧力センサの要部
を示す縦断面図である。
【0026】図5に示すように、本実施例の圧力センサ
の外郭は、合成樹脂等の非磁性体の2つのハウジング3
1,32からなり、ハウジング31,32の結合部には
ポリエステル等の薄膜フィルムからなるダイヤフラム7
が挟込まれている。そして、このダイヤフラム7によっ
てハウジング31,32の内部は2つの圧力室8,9に
区劃されている。ダイヤフラム7の両面には受圧板3
3,34が貼設されており、受圧板33,34の略中央
には支持部33a,34aを介して板部33b,34b
が形成されている。また、一方の受圧板34の板部34
bには軸部34cが垂設されており、軸部34cの略先
端部には磁石18が配設されている。この磁石18はハ
ウジング32の凹部32a内を移動可能な状態になって
いる。これらの受圧板33,34の板部33b,34b
とハウジング31,34の間には円錐状のコイルバネ3
5,36が各々介装され、このコイルバネ35,36に
よって受圧板33,34及びダイヤフラム7が圧力室
8,9の圧力状態に応じて移動可能な状態に支持されて
いる。なお、コイルバネ35,36は板部33b,34
bに形成された凸部材37a,38aとハウジング3
1,32に配設されたアングル部材37b,38bとに
よって位置決めされており、常に同心状態を維持して弾
性変形する。また、軸部34cの略先端部の磁石18の
近傍のハウジング32外には上記実施例と略同様の磁気
抵抗素子19が取付けられている。
【0027】上記のように、本実施例の圧力センサは、
受圧板34,35を弾性支持する弾性部材として円錐状
のコイルバネ35,36を使用したものである。したが
って、ハウジング31,32内の圧力室8,9の圧力差
に応じてダイヤフラム7が変形すると、このダイヤフラ
ム7の変形とともに受圧板33,34が移動し、軸部3
4cの先端の磁石18がハウジング32の凹部32a内
を移動する。つまり、この圧力センサも、ダイヤフラム
7及び受圧板33,34で圧力を受けると、磁石18の
位置が移動することを利用し、その移動変位量に応じた
電気量に磁気抵抗素子19で変換することにより、圧力
室8,9の圧力状態を検出するものである。
【0028】つまり、本実施例においても、磁石18の
機械的変位量による磁界の変化を磁気抵抗素子19で検
出して電気量に変換することにより、2つの圧力室8,
9の圧力差の変化を電気量の変化として捉えることがで
きる。また、圧力媒体による力とコイルバネ35,36
の持つ弾性力とのバランスには、コイルバネ35,36
の持つバネ定数が影響し、このバネ定数によって軸部3
4cの機械的変位量が決定される。故に、コイルバネ3
5,36の持つバネ定数が小さいほど軸部34cの機械
的変位量は大きくなり、磁気抵抗素子19の電気量変換
量も大きく変化するので、圧力の変化を精度良く検出で
きる。なお、なお、圧力変化に対する磁石18の機械的
変位量は、使用するコイルバネ35,36のバネ定数を
変えることにより、容易に、任意に設定することができ
る。
【0029】このため、本実施例の圧力センサによって
も、各種の圧力状態を検出することができ、連続する圧
力変化を検出できる。しかも、負圧〜0〜正圧の圧力変
化を連続的にリニアに検出することができ、微小圧力変
化も精度良く検出できる。また、簡単な構造で、且つ組
付けが容易であるので、安価であり、民生用機器等に広
く利用することができ、利用範囲が拡大する。
【0030】なお、受圧板34,35を弾性支持する弾
性部材は必しも円錐状のコイルバネ35,36に限定さ
れるものではなく、円筒状のコイルバネでも良いし、コ
イルバネ35,36に代えて引張バネで支持するように
構成しても良い。しかし、本実施例のように、円錐状の
コイルバネ35,36を採用すれば、所謂求心性が増
し、磁石18の移動軸が安定する。また、本実施例で
は、コイルバネ35,36が常に同心状態を維持して弾
性変形するように、板部33b,34bに凸部材37
a,38aを形成し、ハウジング31,32にアングル
部材37b,38bを配設してコイルバネ35,36の
位置決めを行なう場合について示したが、板部33b,
34b及びハウジング31,32に凹部等を形成してコ
イルバネ35,36が常に同心状態を維持して弾性変形
するようにしてもよい。
【0031】また、図5の圧力センサでは磁気抵抗素子
19をハウジング32の外に配設したが、図1のように
ハウジング2の内部に配設してもよい。ハウジングの外
に磁気抵抗素子19を配設する場合には、合成樹脂等の
非磁性体でハウジングを構成する必要がある。そして、
磁気シールドが必要な場合には、ハウジングの外部を鋼
板等の磁性体で被覆すればよい。一方、ハウジング内に
磁気抵抗素子19を配設する場合には、ハウジングの材
質は問わない。この場合、特に、ハウジングを鋼板等の
磁性体で構成すれば、磁気シールドができ、外部からの
磁気等の影響を受けないという利点がある。
【0032】ところで、上記各実施例では、受圧板の移
動量に応じた電気量に変換する変換手段として、磁石1
8及び磁気抵抗素子19を利用し、受圧板11とともに
移動する磁石18の近傍に磁気抵抗素子19を配設した
ものについて説明したが、磁気抵抗素子19に代えてホ
ール素子等を利用することも可能である。
【0033】また、磁石18を利用することなく、軸部
材の移動を利用して電気量に変換することもできる。例
えば、軸部材の先端に磁性体を取付け、磁性体の周囲に
差動トランスを取付け、軸部材の機械的変位を電気量に
変換するよう構成してもよい。また、軸部材の先端の形
状を円柱形状等の均一断面形状からテーパ形状とし、軸
部材の周囲にフォトトランジスタとフォトダイオードを
配し、軸部材の機械的変位量をフォトカプラで電気量に
変換するよう構成してもよい。この他、板バネにストレ
ンゲージを取付け、板バネのひずみを利用して、機械的
変位量を電気量に変換することも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明の圧力センサは、
2つの圧力室の圧力差に応じて受圧板が可動し、この受
圧板の機械的変位量を変換手段で検出して電気量に変換
することにより、2つの圧力室の圧力差の変化を電気量
の変化として捉えることができるので、負圧〜0〜正圧
の圧力変化を連続的にリニアに検出することができ、微
小圧力変化も精度良く検出できるとともに、簡単な構造
で、且つ組付けが容易であるので、安価となり、しか
も、民生用機器等に広く利用でき、利用範囲が拡大す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である圧力センサを示す縦断
面図である。
【図2】図1の圧力センサの要部を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例である圧力センサの検出動作
を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施例である圧力センサによる検出
特性を示す特性図である。
【図5】本発明の他の実施例である圧力センサの要部を
示す縦断面図である。
【図6】従来の圧力センサを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,2,31,32 ハウジング 3,4 圧力口 5,6 パッキン 7 ダイヤフラム 8,9 圧力室 10,11,33,34 受圧板 12,13 軸部材 14,15 板バネ 18 磁石 19 磁気抵抗素子 22,23 支点 35,36 コイルバネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの圧力室に区劃するダイヤフラム
    と、 前記ダイヤフラムを挟んで配設され、前記2つの圧力室
    の圧力差に応じて前記ダイヤフラムとともに移動する受
    圧板と、 前記受圧板を両側から移動可能な状態に弾性支持する弾
    性部材と、 前記受圧板の移動量に応じた電気量に変換する変換手段
    とを具備することを特徴とする圧力センサ。
JP28600393A 1993-10-19 1993-10-19 圧力センサ Pending JPH07113710A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28600393A JPH07113710A (ja) 1993-10-19 1993-10-19 圧力センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28600393A JPH07113710A (ja) 1993-10-19 1993-10-19 圧力センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07113710A true JPH07113710A (ja) 1995-05-02

Family

ID=17698752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28600393A Pending JPH07113710A (ja) 1993-10-19 1993-10-19 圧力センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07113710A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104344924A (zh) * 2013-08-09 2015-02-11 阿尔卑斯电气株式会社 压力检测装置
CN104344925A (zh) * 2013-08-09 2015-02-11 阿尔卑斯电气株式会社 压力检测装置
US9683102B2 (en) 2014-05-05 2017-06-20 Frontier Scientific, Inc. Photo-stable and thermally-stable dye compounds for selective blue light filtered optic
US9798163B2 (en) 2013-05-05 2017-10-24 High Performance Optics, Inc. Selective wavelength filtering with reduced overall light transmission
US9927635B2 (en) 2006-03-20 2018-03-27 High Performance Optics, Inc. High performance selective light wavelength filtering providing improved contrast sensitivity
US11701315B2 (en) 2006-03-20 2023-07-18 High Performance Optics, Inc. High energy visible light filter systems with yellowness index values

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9927635B2 (en) 2006-03-20 2018-03-27 High Performance Optics, Inc. High performance selective light wavelength filtering providing improved contrast sensitivity
US10551637B2 (en) 2006-03-20 2020-02-04 High Performance Optics, Inc. High performance selective light wavelength filtering providing improved contrast sensitivity
US11701315B2 (en) 2006-03-20 2023-07-18 High Performance Optics, Inc. High energy visible light filter systems with yellowness index values
US11774783B2 (en) 2006-03-20 2023-10-03 High Performance Optics, Inc. High performance selective light wavelength filtering providing improved contrast sensitivity
US9798163B2 (en) 2013-05-05 2017-10-24 High Performance Optics, Inc. Selective wavelength filtering with reduced overall light transmission
CN104344924A (zh) * 2013-08-09 2015-02-11 阿尔卑斯电气株式会社 压力检测装置
CN104344925A (zh) * 2013-08-09 2015-02-11 阿尔卑斯电气株式会社 压力检测装置
JP2015034768A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 アルプス電気株式会社 圧力検出装置
JP2015034769A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 アルプス電気株式会社 圧力検出装置
US9683102B2 (en) 2014-05-05 2017-06-20 Frontier Scientific, Inc. Photo-stable and thermally-stable dye compounds for selective blue light filtered optic

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6255609B1 (en) High pressure resistant, low pressure actuating sensors
US6205861B1 (en) Transducer having temperature compensation
US3479879A (en) Manometer
US10188784B2 (en) Apparatus with rigid member for sensing fluid pressure
KR20160141713A (ko) 압력 센서 및 이를 이용하는 송풍기
US3456508A (en) Vibrating diaphragm pressure sensor apparatus
JPH07113710A (ja) 圧力センサ
CA1250446A (en) Differential pressure transmitter
JPS62500737A (ja) 高圧センサ
JPS6349173B2 (ja)
US2931221A (en) Altitude and altitude rate of change meter
US4017819A (en) Pressure transducer
US4718279A (en) Dual bourdon tube type sensing pressure transducer
KR102171596B1 (ko) 촉각 센서
US6016705A (en) Pressure sensor with pivoting lever
CN112596633A (zh) 触摸按键、方向盘组件和汽车
US6279403B1 (en) Differential pressure triggering device
WO2016027472A1 (ja) 圧力スイッチ
JPH0278926A (ja) 圧力検出装置
EP0622620A1 (en) Pressure sensor for controlling air conditioning systems and the like
JPH09288028A (ja) ホール素子を用いた微差圧センサ
EP0617268A1 (en) High-sensitivity and accuracy pressure meter
CA2286966C (en) Differential pressure triggering device
WO1982003916A1 (en) Pressure transducer
JPH1144597A (ja) ダイヤフラム式圧力センサ