JPH09288028A - ホール素子を用いた微差圧センサ - Google Patents
ホール素子を用いた微差圧センサInfo
- Publication number
- JPH09288028A JPH09288028A JP12395996A JP12395996A JPH09288028A JP H09288028 A JPH09288028 A JP H09288028A JP 12395996 A JP12395996 A JP 12395996A JP 12395996 A JP12395996 A JP 12395996A JP H09288028 A JPH09288028 A JP H09288028A
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- Japan
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- diaphragm
- magnet
- hall element
- fixed
- screw
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複雑な気密保持機構を必要とせず、センサ自
体をネジで容易にかつ精度良く調整することができ、か
つ小型の調整手段とし、ダイヤフラムに対する磁石の取
付を軽量で、かつ固定容易な手段により行うことがで
き、更に、センサに対する流体流路の接続に誤りを生じ
ることがないようにしたホール素子を用いた微差圧セン
サを提供する。 【解決手段】 ダイヤフラム2に磁石9を固定し、ダイ
ヤフラム2の両側に作動室を形成するダイヤフラムケー
ス3,4を設け、ダイヤフラムケース3,4の外側には
一端が固定された弾性基板14をダイヤフラムケース
3,4と略平行に配置し、磁石9と対向させてホール素
子16を固定し、基板14の他端にネジ20を設け、ネ
ジ20により基板14を弾性パッキン17の弾性力に抗
してダイヤフラムケース側に押圧移動可能とし、該移動
により磁石9とホール素子16の間隙調整をなしたもの
である。
体をネジで容易にかつ精度良く調整することができ、か
つ小型の調整手段とし、ダイヤフラムに対する磁石の取
付を軽量で、かつ固定容易な手段により行うことがで
き、更に、センサに対する流体流路の接続に誤りを生じ
ることがないようにしたホール素子を用いた微差圧セン
サを提供する。 【解決手段】 ダイヤフラム2に磁石9を固定し、ダイ
ヤフラム2の両側に作動室を形成するダイヤフラムケー
ス3,4を設け、ダイヤフラムケース3,4の外側には
一端が固定された弾性基板14をダイヤフラムケース
3,4と略平行に配置し、磁石9と対向させてホール素
子16を固定し、基板14の他端にネジ20を設け、ネ
ジ20により基板14を弾性パッキン17の弾性力に抗
してダイヤフラムケース側に押圧移動可能とし、該移動
により磁石9とホール素子16の間隙調整をなしたもの
である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧力で作動す
るダイヤフラムに磁石を固定し、この磁石の変位を検出
するホール素子の出力により微差圧を測定することがで
きるようにした微差圧センサに関する。
るダイヤフラムに磁石を固定し、この磁石の変位を検出
するホール素子の出力により微差圧を測定することがで
きるようにした微差圧センサに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば空気調和器の室内熱交換器のフイ
ルターの目詰まりを検出する際等、流体の圧力を検出す
るに際して、ダイヤフラム室内に流体を導入し、このダ
イヤフラムに固定したロッドにより外部のスイッチを作
動し、あるいは可変抵抗等を作動することにより圧力を
検出することが行われている。このような圧力検出装置
においては、機械的な部品を多数用いるため、各部品自
体の精度誤差や各部品の取付誤差が集積して精度が低下
する欠点があった。また、機械的な摺動部分等により長
期の使用時には不正確となる欠点もあった。
ルターの目詰まりを検出する際等、流体の圧力を検出す
るに際して、ダイヤフラム室内に流体を導入し、このダ
イヤフラムに固定したロッドにより外部のスイッチを作
動し、あるいは可変抵抗等を作動することにより圧力を
検出することが行われている。このような圧力検出装置
においては、機械的な部品を多数用いるため、各部品自
体の精度誤差や各部品の取付誤差が集積して精度が低下
する欠点があった。また、機械的な摺動部分等により長
期の使用時には不正確となる欠点もあった。
【0003】この対策として、流体の圧力で変位するダ
イヤフラムに磁石を固定し、ダイヤフラムケースにおけ
る前記磁石に対向する部分にホール素子を固定し、導入
される流体の圧力によりダイヤフラムが移動し、磁石が
ホール素子に接近する程度を検出し、それにより流体の
圧力を検出することが提案されている。
イヤフラムに磁石を固定し、ダイヤフラムケースにおけ
る前記磁石に対向する部分にホール素子を固定し、導入
される流体の圧力によりダイヤフラムが移動し、磁石が
ホール素子に接近する程度を検出し、それにより流体の
圧力を検出することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ホール素子を用い
た流体圧力検出手段は、摺動部分等がなく、部品点数も
少なく精度が高いため、流体の微差圧も測定可能であ
り、微差圧センサとしての利用が期待されている。この
種の微差圧センサとしては、たとえば実開平7ー129
41号公報、特開平7ー92047号公報に示されるよ
うに、いずれもダイヤフラムの中心位置に磁石を直接固
定し、ホール素子をダイヤフラムケースにおける磁石に
対向する位置に、磁石に近接させるため検知圧力室内に
収容させるようにして突出して固定している。
た流体圧力検出手段は、摺動部分等がなく、部品点数も
少なく精度が高いため、流体の微差圧も測定可能であ
り、微差圧センサとしての利用が期待されている。この
種の微差圧センサとしては、たとえば実開平7ー129
41号公報、特開平7ー92047号公報に示されるよ
うに、いずれもダイヤフラムの中心位置に磁石を直接固
定し、ホール素子をダイヤフラムケースにおける磁石に
対向する位置に、磁石に近接させるため検知圧力室内に
収容させるようにして突出して固定している。
【0005】このような微差圧センサにおいては、ホー
ル素子と磁石の間に壁のない構造となるため検出感度は
向上するものの、たとえば磁石の材質のばらつきや強さ
のばらつき、さらには着磁状態のばらつき等の磁石特性
の各種ばらつきが存在し、また、ダイヤフラムの取り付
け高さやダイヤフラム自体の特性のばらつき等が存在す
るため調整が必要である。この調整手段としては、通常
ホール素子に磁石との間隔を調整する位置調整手段を設
けることとなる。このような位置調整手段を設けること
は検知圧力室と外部との気密性を確保する必要があり、
この気密性を確実に保持することは極めて困難であり、
その密封構造等が複雑となってコストの高いものとなら
ざるを得なかった。
ル素子と磁石の間に壁のない構造となるため検出感度は
向上するものの、たとえば磁石の材質のばらつきや強さ
のばらつき、さらには着磁状態のばらつき等の磁石特性
の各種ばらつきが存在し、また、ダイヤフラムの取り付
け高さやダイヤフラム自体の特性のばらつき等が存在す
るため調整が必要である。この調整手段としては、通常
ホール素子に磁石との間隔を調整する位置調整手段を設
けることとなる。このような位置調整手段を設けること
は検知圧力室と外部との気密性を確保する必要があり、
この気密性を確実に保持することは極めて困難であり、
その密封構造等が複雑となってコストの高いものとなら
ざるを得なかった。
【0006】また、この調整のため、ダイヤフラムにス
プリングを当接させ、スプリング力をダイヤフラムのケ
ーシング外から調整できるようにすることも提案されて
いる。しかしながら、この調整手段を適用するには、ダ
イヤフラムにスプリングを設ける必要があり、このスプ
リングを収納する部分が大型化し、センサ全体が大型と
ならざるを得ず、また、スプリングでダイヤフラムに初
期応力を付与しておく構成のため、微差圧を測定するに
は不向きである。
プリングを当接させ、スプリング力をダイヤフラムのケ
ーシング外から調整できるようにすることも提案されて
いる。しかしながら、この調整手段を適用するには、ダ
イヤフラムにスプリングを設ける必要があり、このスプ
リングを収納する部分が大型化し、センサ全体が大型と
ならざるを得ず、また、スプリングでダイヤフラムに初
期応力を付与しておく構成のため、微差圧を測定するに
は不向きである。
【0007】一方、この調整手段として、ホール素子の
出力信号処理回路中に出力特性を変更する手段を設ける
ことも考えられる。この出力特性を変更する手段として
は、抵抗を交換すること、トリマーを用いること、レー
ザートリミングを行うこと、マイコンによるソフトで処
理すること等が考えられるが、抵抗を交換することは、
多くの手数を要するほか各種の抵抗を用意しておかなか
ればならない。また、トリマーを用いることは、トリマ
ー自体が高価であり、レーザートリミングを行うこと
は、そのための設備費が高くなり、更に、マイコンによ
るソフトで処理するには、マイコンのための各種回路が
高価なものとならざるを得ない。しかも、これらの手段
は、いずれもセンサ自体で調整できず、各製品に取り付
けた状態における回路部分で調整をしなければならない
ため、センサの製造者が、センサを取り付けるユーザの
工場に出向き調整することになると多くの手数がかか
り、ユーザに調整を行ってもらうようにすると、調整者
はこのような調整には慣れていないことが多く、調整に
手間取るほか適切な調整が行われなくなることが考えら
れる。
出力信号処理回路中に出力特性を変更する手段を設ける
ことも考えられる。この出力特性を変更する手段として
は、抵抗を交換すること、トリマーを用いること、レー
ザートリミングを行うこと、マイコンによるソフトで処
理すること等が考えられるが、抵抗を交換することは、
多くの手数を要するほか各種の抵抗を用意しておかなか
ればならない。また、トリマーを用いることは、トリマ
ー自体が高価であり、レーザートリミングを行うこと
は、そのための設備費が高くなり、更に、マイコンによ
るソフトで処理するには、マイコンのための各種回路が
高価なものとならざるを得ない。しかも、これらの手段
は、いずれもセンサ自体で調整できず、各製品に取り付
けた状態における回路部分で調整をしなければならない
ため、センサの製造者が、センサを取り付けるユーザの
工場に出向き調整することになると多くの手数がかか
り、ユーザに調整を行ってもらうようにすると、調整者
はこのような調整には慣れていないことが多く、調整に
手間取るほか適切な調整が行われなくなることが考えら
れる。
【0008】また、従来のホール素子を用いた微差圧セ
ンサにおける磁石の固定は、ダイヤフラムに直接磁石を
固定するためその確実な固定のための手段を考慮する必
要があり、かつ、微差圧センサは、圧力変化に対する応
答性が良いことが要求されるので、磁石を取り付ける部
材は軽いものである必要があるため、適切な固定手段の
開発が必要とされていた。
ンサにおける磁石の固定は、ダイヤフラムに直接磁石を
固定するためその確実な固定のための手段を考慮する必
要があり、かつ、微差圧センサは、圧力変化に対する応
答性が良いことが要求されるので、磁石を取り付ける部
材は軽いものである必要があるため、適切な固定手段の
開発が必要とされていた。
【0009】更に、従来の微差圧センサにおいては、比
較される圧力をダイヤフラムの互いに反対側の室内に導
入する必要があるが、その際、流体導入用管路を接続す
る圧力導入孔が同じ大きさのため、このセンサを取り付
ける際に、誤って逆側の流体導入用管路を接続すること
があり、機器の誤作動の原因となることがあった。
較される圧力をダイヤフラムの互いに反対側の室内に導
入する必要があるが、その際、流体導入用管路を接続す
る圧力導入孔が同じ大きさのため、このセンサを取り付
ける際に、誤って逆側の流体導入用管路を接続すること
があり、機器の誤作動の原因となることがあった。
【0010】したがって、本発明は、複雑な気密保持機
構を必要とせず、センサ自体をネジで容易にかつ精度良
く調整することができ、かつ小型の調整手段とし、ダイ
ヤフラムに対する磁石の取付を軽量で、かつ固定容易な
手段により行うことができ、更に、センサに対する流体
流路の接続に誤りを生じることがないようにしたホール
素子を用いた微差圧センサを提供することを目的とす
る。
構を必要とせず、センサ自体をネジで容易にかつ精度良
く調整することができ、かつ小型の調整手段とし、ダイ
ヤフラムに対する磁石の取付を軽量で、かつ固定容易な
手段により行うことができ、更に、センサに対する流体
流路の接続に誤りを生じることがないようにしたホール
素子を用いた微差圧センサを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、ダイヤフラムに磁石を固定し、ダイヤフラ
ムの両側に作動室を形成するダイヤフラムケースを設
け、ダイヤフラムケースの外側には一端が固定された弾
性基板をダイヤフラムケースと略平行に配置し、前記磁
石と対向させてホール素子を固定し、前記基板の他端に
ネジを設け、該ネジにより基板を弾性パッキンの弾性力
に抗してダイヤフラムケース側に押圧移動可能とし、該
移動により磁石とホール素子の間隙調整をなしたもので
ある。
決するため、ダイヤフラムに磁石を固定し、ダイヤフラ
ムの両側に作動室を形成するダイヤフラムケースを設
け、ダイヤフラムケースの外側には一端が固定された弾
性基板をダイヤフラムケースと略平行に配置し、前記磁
石と対向させてホール素子を固定し、前記基板の他端に
ネジを設け、該ネジにより基板を弾性パッキンの弾性力
に抗してダイヤフラムケース側に押圧移動可能とし、該
移動により磁石とホール素子の間隙調整をなしたもので
ある。
【0012】本発明は、上記のように構成したので、例
えば空気調和器の室内熱交換器のフイルターの目詰まり
を検出する際等において、フイルター前後の圧力を各流
体管路でダイヤフラムケースの流体導入孔に接続する
が、各流体管路の少なくとも連結端部は径の異なるもの
とし、各々対応するダイヤフラムケースの径の異なる流
体導入孔に対して接続を行うので、誤配管が防止され
る。使用中に、例えばフイルタの目詰まりによりフイル
タの下流側圧力が上流側圧力より低下すると、その差圧
によりダイヤフラムは変位し、ダイヤフラムに固定した
磁石がホール素子側に変位する。その結果、ホール素子
はこの磁力変化を検出し、外部に信号を出力する。
えば空気調和器の室内熱交換器のフイルターの目詰まり
を検出する際等において、フイルター前後の圧力を各流
体管路でダイヤフラムケースの流体導入孔に接続する
が、各流体管路の少なくとも連結端部は径の異なるもの
とし、各々対応するダイヤフラムケースの径の異なる流
体導入孔に対して接続を行うので、誤配管が防止され
る。使用中に、例えばフイルタの目詰まりによりフイル
タの下流側圧力が上流側圧力より低下すると、その差圧
によりダイヤフラムは変位し、ダイヤフラムに固定した
磁石がホール素子側に変位する。その結果、ホール素子
はこの磁力変化を検出し、外部に信号を出力する。
【0013】一方、センサの工場出荷時やセンサの使用
に際して、この微差圧センサの出力の微調整を行う際に
は、基板に設けたネジにより基板の端部をダイヤフラム
ケースの外面に対して近接する方向あるいは離れる方向
に移動させる。それにより基板に設けたホール素子はダ
イヤフラムに設けた磁石に対し近づきあるいは離れ、微
調整が容易に行われる。また、基板とダイヤフラムケー
スの開口周縁にはシールが設けられているので、ネジに
より基板をダイヤフラムケース側に押圧する力により開
口周縁をシールにより密封することができる。更に、ダ
イヤフラムに固定される磁石はダイヤフラムの中心孔に
樹脂製磁石ホルダを熱溶融により固定するので、中心孔
は気密性が保持され、且つ容易に取付が可能である。
に際して、この微差圧センサの出力の微調整を行う際に
は、基板に設けたネジにより基板の端部をダイヤフラム
ケースの外面に対して近接する方向あるいは離れる方向
に移動させる。それにより基板に設けたホール素子はダ
イヤフラムに設けた磁石に対し近づきあるいは離れ、微
調整が容易に行われる。また、基板とダイヤフラムケー
スの開口周縁にはシールが設けられているので、ネジに
より基板をダイヤフラムケース側に押圧する力により開
口周縁をシールにより密封することができる。更に、ダ
イヤフラムに固定される磁石はダイヤフラムの中心孔に
樹脂製磁石ホルダを熱溶融により固定するので、中心孔
は気密性が保持され、且つ容易に取付が可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に沿って説
明する。ホール素子を用いた微差圧センサ1は、ダイヤ
フラム2の周縁部を挟持する上側ダイヤフラムケース3
と下側ダイヤフラムケース4を備え、ダイヤフラム2の
周縁は両ダイヤフラムケース3,4の対向面に形成した
環状溝内に角リング5を設けることによりシールされ確
実に固定される。上側ダイヤフラムケース3の側面に
は、図3に示すように、大口径の流体導入口6が設けら
れ、下側ダイヤフラムケース4の側面には小口径の流体
導入口7が設けられる。
明する。ホール素子を用いた微差圧センサ1は、ダイヤ
フラム2の周縁部を挟持する上側ダイヤフラムケース3
と下側ダイヤフラムケース4を備え、ダイヤフラム2の
周縁は両ダイヤフラムケース3,4の対向面に形成した
環状溝内に角リング5を設けることによりシールされ確
実に固定される。上側ダイヤフラムケース3の側面に
は、図3に示すように、大口径の流体導入口6が設けら
れ、下側ダイヤフラムケース4の側面には小口径の流体
導入口7が設けられる。
【0015】ダイヤフラム2の中心には中心孔8が形成
されており、この中心孔8には合成樹脂製の磁石ホルダ
ー10の端部が貫通し、熱溶着により反対側が拡径しつ
つ中心孔を気密に固定している。この磁石ホルダー10
の上端部には、磁石9が一部埋設され固定されている。
されており、この中心孔8には合成樹脂製の磁石ホルダ
ー10の端部が貫通し、熱溶着により反対側が拡径しつ
つ中心孔を気密に固定している。この磁石ホルダー10
の上端部には、磁石9が一部埋設され固定されている。
【0016】上側ダイヤフラムケース3の中心部には、
上記磁石9に対向して開口11が形成されている。ま
た、上側ダイヤフラムケース3の上面12には、基板収
納部13を形成しており、この内部において弾性を有す
る基板14が、その一端を上側ダイヤフラムケース3上
に固定され、上側ダイヤフラムケース3の上面と略平行
に延設している。基板14にはリード線がプリントされ
ており、このリード線は基板収納部13に設けたコネク
タ15に接続されている。基板14の上側ダイヤフラム
ケース3に設けた開口11に対向する部分にホール素子
16を固定しており、このホール素子16は、上記基板
のリード線に接続している。それにより、ホール素子1
6は、開口11を介してダイヤフラム2に固定した磁石
9と対向している。
上記磁石9に対向して開口11が形成されている。ま
た、上側ダイヤフラムケース3の上面12には、基板収
納部13を形成しており、この内部において弾性を有す
る基板14が、その一端を上側ダイヤフラムケース3上
に固定され、上側ダイヤフラムケース3の上面と略平行
に延設している。基板14にはリード線がプリントされ
ており、このリード線は基板収納部13に設けたコネク
タ15に接続されている。基板14の上側ダイヤフラム
ケース3に設けた開口11に対向する部分にホール素子
16を固定しており、このホール素子16は、上記基板
のリード線に接続している。それにより、ホール素子1
6は、開口11を介してダイヤフラム2に固定した磁石
9と対向している。
【0017】上側ダイヤフラムケース3の上面における
開口11周縁には、Oリング状のパッキン17を基板1
4の下面との間に介在させており、基板14の他端部1
8にはネジ20が貫通している。このネジ20は、上側
ダイヤフラムケース3の上面12に形成したネジ孔21
に螺合されており、このネジ20をネジ孔21にねじ込
むと、図4に示すように、基板14が、パッキン17を
押圧変形しつつ上側ダイヤフラムケース3の上面12に
接近する。それにより、ホール素子16は磁石9に接近
する。また、ネジ20をゆるめると、上記とは逆の作動
により、ホール素子16は磁石9から離れ、両者間の調
整を行うことができる。なお、上記パッキン17は、少
なくとも通常の使用状態においてネジ20を十分にゆる
めても、パッキン17が幾分かは基板14により押圧さ
れている状態が好ましい。
開口11周縁には、Oリング状のパッキン17を基板1
4の下面との間に介在させており、基板14の他端部1
8にはネジ20が貫通している。このネジ20は、上側
ダイヤフラムケース3の上面12に形成したネジ孔21
に螺合されており、このネジ20をネジ孔21にねじ込
むと、図4に示すように、基板14が、パッキン17を
押圧変形しつつ上側ダイヤフラムケース3の上面12に
接近する。それにより、ホール素子16は磁石9に接近
する。また、ネジ20をゆるめると、上記とは逆の作動
により、ホール素子16は磁石9から離れ、両者間の調
整を行うことができる。なお、上記パッキン17は、少
なくとも通常の使用状態においてネジ20を十分にゆる
めても、パッキン17が幾分かは基板14により押圧さ
れている状態が好ましい。
【0018】上記構成からなる微差圧センサにおいて、
工場出荷時やセンサの使用に際して、図5に示すよう
に、ホール素子と磁石との距離と出力とは非直線的に変
化することが知られているので、ネジ20を調整し固定
する。その後、合成樹脂22を埋込み所定の初期出力状
態とすることができる。使用に際して、調整誤差が生じ
てきた場合にも、上記と同様の手法により、再調整を容
易に行うことができる。
工場出荷時やセンサの使用に際して、図5に示すよう
に、ホール素子と磁石との距離と出力とは非直線的に変
化することが知られているので、ネジ20を調整し固定
する。その後、合成樹脂22を埋込み所定の初期出力状
態とすることができる。使用に際して、調整誤差が生じ
てきた場合にも、上記と同様の手法により、再調整を容
易に行うことができる。
【0019】このホール素子を用いた微差圧センサを、
例えば空気調和器の室内熱交換器のフイルターの目詰ま
りを検出する場合に用いるときに、フイルター前後の圧
力を各流体管路でダイヤフラムケースの流体導入孔に接
続するに際して、フイルタの上流側の圧力を導入する流
体管路の少なくとも連結端部は径の小さなものとし、フ
イルタの下流側の圧力を導入する流体管路の少なくとも
連結端部は径の大きなものとしておく。それにより各流
体管路をこの微差圧センサに接続する際に、大径の流体
管路は大径の流体導入口6と接続し、小径の流体管路は
小径の流体導入口7と接続することとなるので誤配管を
防止することができる。
例えば空気調和器の室内熱交換器のフイルターの目詰ま
りを検出する場合に用いるときに、フイルター前後の圧
力を各流体管路でダイヤフラムケースの流体導入孔に接
続するに際して、フイルタの上流側の圧力を導入する流
体管路の少なくとも連結端部は径の小さなものとし、フ
イルタの下流側の圧力を導入する流体管路の少なくとも
連結端部は径の大きなものとしておく。それにより各流
体管路をこの微差圧センサに接続する際に、大径の流体
管路は大径の流体導入口6と接続し、小径の流体管路は
小径の流体導入口7と接続することとなるので誤配管を
防止することができる。
【0020】使用中に、例えばフイルタの目詰まりによ
り、フイルタの下流側圧力が上流側圧力より低下する
と、その差圧によりダイヤフラム2は変位し、ダイヤフ
ラムに固定した磁石10がホール素子側に変位する。そ
の結果、ホール素子16はこの磁力変化を検出し、外部
に信号を出力する。
り、フイルタの下流側圧力が上流側圧力より低下する
と、その差圧によりダイヤフラム2は変位し、ダイヤフ
ラムに固定した磁石10がホール素子側に変位する。そ
の結果、ホール素子16はこの磁力変化を検出し、外部
に信号を出力する。
【0021】また、基板14と上側ダイヤフラムケース
3及び下側ダイヤフラムケース4の開口周縁にはシール
が設けられているので、ネジ20により基板14をダイ
ヤフラムケース3,4側に押圧する力により、開口周縁
をシールにより密封することができる。更に、ダイヤフ
ラム2に固定される磁石9は、ダイヤフラム2の中心孔
に合成樹脂製磁石ホルダ10を熱溶融により固定するの
で、中心孔は気密性が保持され、且つ容易に取付が可能
である。
3及び下側ダイヤフラムケース4の開口周縁にはシール
が設けられているので、ネジ20により基板14をダイ
ヤフラムケース3,4側に押圧する力により、開口周縁
をシールにより密封することができる。更に、ダイヤフ
ラム2に固定される磁石9は、ダイヤフラム2の中心孔
に合成樹脂製磁石ホルダ10を熱溶融により固定するの
で、中心孔は気密性が保持され、且つ容易に取付が可能
である。
【0022】上側ダイヤフラムケース3と下側ダイヤフ
ラムケース4との合わせ面部分に形成した受け部5は、
図6、図7に示すように、上側ダイヤフラムケース3に
設けた段差部23と、下側ダイヤフラムケース4に設け
た溝部24を合わせることにより形成されていてもよ
い。段差部23にはその下面に小段差25を形成されて
おり、溝部24にはその上面に段差26が形成されてい
る。受け部5内には、弾性を有する角リング9が収納さ
れるとともに、ダイヤフラム2の外周縁部分27は上側
ダイヤフラムケース3に形成された小段差25内に収容
されている。それにより、ダイヤフラム2の外周縁部分
27は、受け部5内に角リング9を収納して上側ダイヤ
フラムケース3と下側ダイヤフラムケース4をネジ等に
より挟みつける際に、角リング9と強く圧接し、確実な
シール作用を行うことができる。
ラムケース4との合わせ面部分に形成した受け部5は、
図6、図7に示すように、上側ダイヤフラムケース3に
設けた段差部23と、下側ダイヤフラムケース4に設け
た溝部24を合わせることにより形成されていてもよ
い。段差部23にはその下面に小段差25を形成されて
おり、溝部24にはその上面に段差26が形成されてい
る。受け部5内には、弾性を有する角リング9が収納さ
れるとともに、ダイヤフラム2の外周縁部分27は上側
ダイヤフラムケース3に形成された小段差25内に収容
されている。それにより、ダイヤフラム2の外周縁部分
27は、受け部5内に角リング9を収納して上側ダイヤ
フラムケース3と下側ダイヤフラムケース4をネジ等に
より挟みつける際に、角リング9と強く圧接し、確実な
シール作用を行うことができる。
【0023】このシール部分において、ダイヤフラム2
の上側室30の圧力Aは、図7に示すように、ダイヤフ
ラム2の外周縁部27の上面から小段差25の外周壁部
分を越えて、更に上側ダイヤフラムケース3の外方と、
ダイヤフラム2の外周縁部分27の下面を通って角リン
グ9と下側ダイヤフラムケース4との間を経て下側室3
1とに漏れようとするが、上側ダイヤフラムケース3と
下側ダイヤフラムケース4との外方に漏れようとする圧
力は、小段差25の外方の下側面32と角リング9とが
圧接するシール作用により確実にシールされる。また、
上記下側室31に漏れようとする圧力は、小段差25の
内方において、ダイヤフラム2の外周縁部分27の下面
と角リング9とが圧接するシール作用により確実にシー
ルされる。更に、ダイヤフラム2の下側室31から下側
ダイヤフラムケース4の外部に漏れようとする圧力B
は、溝部24の上面の段差26の内方において、ダイヤ
フラム2と角リング9とが圧接するシール作用により確
実にシールされる。
の上側室30の圧力Aは、図7に示すように、ダイヤフ
ラム2の外周縁部27の上面から小段差25の外周壁部
分を越えて、更に上側ダイヤフラムケース3の外方と、
ダイヤフラム2の外周縁部分27の下面を通って角リン
グ9と下側ダイヤフラムケース4との間を経て下側室3
1とに漏れようとするが、上側ダイヤフラムケース3と
下側ダイヤフラムケース4との外方に漏れようとする圧
力は、小段差25の外方の下側面32と角リング9とが
圧接するシール作用により確実にシールされる。また、
上記下側室31に漏れようとする圧力は、小段差25の
内方において、ダイヤフラム2の外周縁部分27の下面
と角リング9とが圧接するシール作用により確実にシー
ルされる。更に、ダイヤフラム2の下側室31から下側
ダイヤフラムケース4の外部に漏れようとする圧力B
は、溝部24の上面の段差26の内方において、ダイヤ
フラム2と角リング9とが圧接するシール作用により確
実にシールされる。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、複
雑な気密保持機構を必要とせず、センサ自体をネジで容
易にかつ精度良く調整することができる。また、小型の
調整手段とすることができるとともに、ダイヤフラムに
対する磁石の取付を、軽量でかつ固定容易な手段により
行うことができる。更に、センサに対する流体流路の接
続に誤りを生じることがない等の各種の効果を有する。
雑な気密保持機構を必要とせず、センサ自体をネジで容
易にかつ精度良く調整することができる。また、小型の
調整手段とすることができるとともに、ダイヤフラムに
対する磁石の取付を、軽量でかつ固定容易な手段により
行うことができる。更に、センサに対する流体流路の接
続に誤りを生じることがない等の各種の効果を有する。
【図1】本発明の実施例の断面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】同ネジによる調整後の状態を示す断面図であ
る。
る。
【図5】ホール素子と磁石との距離と出力との関係を示
すグラフである。
すグラフである。
【図6】本発明の他の実施例の断面図である。
【図7】同一部拡大断面図である。
1 微差圧センサ 2 ダイヤフラム 3 上側ダイヤフラムケース 4 下側ダイヤフラムケース 5 角リング 6 流体導入口 7 流体導入口 8 中心孔 9 磁石 10 磁石ホルダー 11 開口 12 上面 13 基板収納部 14 基板 15 コネクタ 16 ホール素子 17 パッキン 18 他端部 20 ネジ 21 ネジ孔 22 埋込み樹脂 23 段差部 24 溝部 25 小段差 26 段差 27 外周縁部分 30 上側室 31 下側室
Claims (3)
- 【請求項1】ダイヤフラムに磁石を固定し、ダイヤフラ
ムの両側に作動室を形成するダイヤフラムケースを設
け、ダイヤフラムケースの外側には一端が固定された弾
性基板をダイヤフラムケースと略平行に配置し、前記磁
石と対向させてホール素子を固定し、前記基板の他端に
ネジを設け、該ネジにより基板を弾性パッキンの弾性力
に抗してダイヤフラムケース側に押圧移動可能とし、該
移動により磁石とホール素子の間隙調整をなしたことを
特徴とするホール素子を用いた微差圧センサ。 - 【請求項2】 前記磁石はダイヤフラムの中心孔に合成
樹脂製磁石ホルダを固定することにより取り付けられた
請求項1記載のホール素子を用いた微差圧センサ。 - 【請求項3】 ダイヤフラムケースに互いに径の異なる
流体導入孔を設けた請求項1記載のホール素子を用いた
微差圧センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12395996A JPH09288028A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | ホール素子を用いた微差圧センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12395996A JPH09288028A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | ホール素子を用いた微差圧センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09288028A true JPH09288028A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14873580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12395996A Withdrawn JPH09288028A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | ホール素子を用いた微差圧センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09288028A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002046744A3 (de) * | 2000-12-05 | 2004-02-19 | Zahnradfabrik Friedrichshafen | Verfahren und einrichtung zur maschinendiagnose und insbesondere zur getriebediagnose |
EP2000790A1 (en) * | 2006-03-29 | 2008-12-10 | JMS Co., Ltd. | Pressure detection device |
JP2014006139A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 圧力センサ装置 |
JP2014006138A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 圧力センサ装置 |
-
1996
- 1996-04-23 JP JP12395996A patent/JPH09288028A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002046744A3 (de) * | 2000-12-05 | 2004-02-19 | Zahnradfabrik Friedrichshafen | Verfahren und einrichtung zur maschinendiagnose und insbesondere zur getriebediagnose |
EP2000790A1 (en) * | 2006-03-29 | 2008-12-10 | JMS Co., Ltd. | Pressure detection device |
EP2000790A4 (en) * | 2006-03-29 | 2011-08-03 | Jms Co Ltd | PRESSURE DETECTION DEVICE |
US8156817B2 (en) | 2006-03-29 | 2012-04-17 | Jms Co., Ltd | Pressure detection device |
JP2014006139A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 圧力センサ装置 |
JP2014006138A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 圧力センサ装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030701 |