JPH07113457B2

JPH07113457B2 - オ−ブンレンジ

Info

Publication number: JPH07113457B2
Application number: JP60266721A
Authority: JP
Inventors: 和文松島
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1985-11-27
Filing date: 1985-11-27
Publication date: 1995-12-06
Anticipated expiration: 2010-12-06
Also published as: JPS62125222A

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明はオーブンレンジに係り、特に食パン等の食品を
焼くトースタ機能を有するオーブンレンジに関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

従来から電子レンジと電気オーブンレンジとの２つの機
能を兼ね備え、種々の食品の調理を行なうオーブンレン
ジが用いられている。

しかし、上記従来のオーブンレンジでは、通常の食品に
おいては何ら差支えないが、食パン等を焼く場合には使
い勝手が悪く、専ら専用のトースタを用いることが多か
った。

そのため、オーブンレンジの他にトースタが必要になる
と、これら装置の置き場所を確保しなければならずスペ
ース効率が悪く、別装置なので操作性も悪かった。ま
た、オーブンレンジでトースタの機能を有するものは未
だ存在しなかった。

〔発明の目的〕

本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、オーブン
レンジにトースタ機能を持たせ、操作性やスペース効率
の向上を図ることのできるオーブンレンジを提供するこ
とを目的とするものである。

〔発明の概要〕

上記目的を達成するため本発明に係るオーブンレンジ
は、前面に開口部を有する調理庫と、この調理庫に高周
波を供給して食品を加熱するマグネトロンと、前記調理
庫に並設して設けられ前面に開口部を有するトースタ用
ケースと、このトースタ用ケースの開口部に設けられた
開閉可能な蓋と、前記トースタ用ケースに設けられたヒ
ータと、前記トースタ用ケースの内部に進退自在に設け
られ前記トースタ用ケースの開口部を介して前方に向か
って張り出し可能な食品受け台と、この食品受け台を前
記トースタ用ケースの内部に収納した際に前記食品受け
台の一部が当接されて作動する第１スイッチと、前記食
品受け台を前記トースタ用ケースの内部に収納した際に
前記食品受け台上に載置された食品の一部が当接されて
作動する第２スイッチと、食品の調理が終了した際に、
前記食品受け台を前方に移動させる駆動手段と、前記マ
グネトロンを使用する高周波調理および前記ヒータを使
用するトースト調理に兼用のタイマやスタートボタンを
備えた操作板とを備えている。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例を第１図乃至第11図を参照して説
明する。

第１図乃至第３図は本発明の一実施例を示したもので、
オーブンレンジの前板１には、この前板１に開口する調
理庫２が一体に形成され、上記前板１の右側部には操作
パネル３を取付けるための孔部４が形成されている。ま
た、上記前板１には、その左側部に開口する縦長のトー
スタ用ケース５が設けられ、この開口の下方位置には孔
部６が形成されており、さらに上記ケース５の下面に沿
って摺動する棚７および上記孔部６を通って摺動するレ
バー８がそれぞれ配設されている。上記棚７およびレバ
ー８の前端面には、開口９を有し、上記ケース５の開口
および孔部６を閉塞するための蓋10が溶接、かしめ等に
より固定されている。上記レバー８の後端部には、第２
図および第３図に示すように、フック11が回動自在に取
付けられ、このフック11はスプリング12により上方へ付
勢されており、上記蓋10が閉じた状態において、上記ケ
ース５の後方に設けられた取付板13の係止片14に上記フ
ック11がスプリング12の付勢力により係止するようにな
されている。また、上記取付板13の上方には、上記フッ
ク11が上記係止片14に係止したときに上記フック11の先
端により押圧されてONとなるスイッチ15が配置され、上
記取付板13の下方には、係止片14に係止したフック11を
引き付けてその係止を解除するプリント基板16に一体に
形成された電磁石17が配置されている。上記レバー８の
後端部には、他端がケース５の下方に連結されたスプリ
ング18の一端が連結され、このレバー８は前方に付勢さ
れるものであり、上記電磁石17をONにしてフック11の係
止を解除すると上記スプリング18の付勢力によりレバー
８が前方に押し出され蓋10が開くようにしている。ま
た、ケース５の上方には、棚７に載置された食パン等の
食品19が当接するとONとなるスイッチ20が配設されてい
る。

また、第４図に示すように、操作パネル３には、タイマ
21、オーブンレンジとトースタとの切換スイッチ22、扉
開ボタン23およびスタートボタン24が配設され、第５図
に示すように、オーブンレンジの扉が閉じた状態でタイ
マ21をセットしてスタートボタン24を押すことにより調
理が行なわれるものである。このとき、切換スイッチ22
が高圧回路25側に接触している場合は高圧回路25に電源
26が供給されマグネトロン（図示せず）が動作し、上記
切換スイッチ22を切換えた場合（第５図の状態）には、
上記ケース５の両側面に対向して取付けられるトースタ
用のヒータ27に通電されることになる。

本実施例においてトースタを使用する場合は、切換スイ
ッチ22をトースタ側に切換えて蓋10を開き、棚７の上に
食品19を立てて載置する。そして、蓋10をスプリング18
の力に抗して押し込むと、フック11が係止片14に係止さ
れて蓋10が閉じた状態に保持され、各スイッチ15,20がO
Nとなって蓋10が閉じていることおよび食品19が存在し
ていることが確認される。次いで、タイマ21を所定時間
にセットしてスタートボタン24を押すと、ケース５内の
ヒータが加熱され食品19の両面が焼かれる。そして、所
定時間経過してタイマ21がOFFになると、ヒータ加熱は
停止されるとともに、電磁石17がONとなりフック11の係
止を解除することにより、スプリング18の付勢力でレバ
ー８が前方に押され蓋10が開く。

したがって、前板１の一側部にトースタ部を一体に設け
たので、容易にオーブンレンジにトースタ機能を持たせ
ることができ、蓋10を閉じた状態で加熱するため、安全
でかつ操作性も高い。

さらに、トースタ用ケース５の開口部が前面に形成され
ているので、調理中または不使用時のいずれの時におい
ても自由落下する塵などのごみがトースタ用ケース５内
に侵入することがなく、トースタ用ケース５内が衛生的
となる。

また、トースタ用ケース５の開口部に開閉可能な蓋10が
設けられているので、オーブンレンジの周囲に浮遊して
いる塵などのごみがトースタ用ケース５内に侵入するこ
とを確実に防止することが可能であり、トースタ用ケー
ス５内が極めて衛生的となる。

また、調理庫２の開口部とトースタ用ケース５の開口部
が共に前面に形成されているので、オーブンレンジの設
置場所の自由度が向上する。すなわち、オーブンレンジ
機能による高周波調理またはトースタ機能によるトース
タ調理のいずれに使用する場合においても食品の出し入
れが前面より行われる。このため、食品を出し入れする
ための作業スペースの確保はオーブンレンジの前方のみ
で足り、オーブンレンジの上方等に食品出入れ用の作業
スペースを確保する必要がない。

また、オーブンレンジの上面から食品を出し入れするこ
とがないので、オーブンレンジを比較的高所に設置した
場合でも食品の出し入れを容易に行うことができる。

さらに、オーブンレンジの天板の上に物を置いても、開
口部が前面にあるために不都合は生じない。

また、第６図は本発明の他の実施例を示したもので、第
５図に示した回路の切換スイッチ22部分に、この切換ス
イッチ22をトースタ（ヒータ）側に切換えたときに動作
して電磁石17をONにする制御部28を接続したもので、こ
の制御部28はプリント基板16上に設けられている。本実
施例においては、切換スイッチ22をトースタ側に切換え
ると、制御部28を介して電磁石17がONとなり、これによ
り、フック11の係止が解除されて蓋10が開く。

したがって、オーブンレンジを使用している時等トース
タを使わない場合は、蓋10を閉じておくが、切換スイッ
チ22の操作により自動的に蓋10を開くようにすることが
できる。

また、第７図および第８図は本発明の他の実施例を示し
たもので、調理庫２の後板29とケース５の後板30とを１
本の連結板31により連結固定し、この連結板31には、サ
ーミスタ32が調理庫２内へその先端が突出するように取
付けられている。

したがって、本実施例においては、サーミスタ32を固定
した連結板31が熱伝導板として作用するため、トースタ
用のケース５温度をサーミスタ32により検知することが
でき、ケース５内ヒータの温度制御を行なうことができ
る。また、上記連結板31は放熱板としても作用するた
め、サーミスタ32へのリード線の熱による損傷を防ぐこ
とができ、サーミスタ32の寿命を長く保つことができ
る。さらに、サーミスタ32の固定が連結板31により強固
となるため、電波リークやスパークの発生を防ぐことが
できる。

さらに、第９図乃至第11図は本発明のさらに他の実施例
を示したもので、操作板３のタイマ21の目盛を２種類表
示し、第10図に示すように、内側に電子レンジ等の時間
目盛を表示し、その外側にトースタ使用時の時間目盛
（本実施例においては弱、強表示のみ）を表示するよう
になされている。また、トースタ部には食品挿入孔33が
設けられ、この食品挿入孔33の下方には前方に突出し先
端部が上方に曲成された食品受け34が取付けられてい
る。また、上記食品受け34の下方には、食品取り出し用
のセットつまみ35が設けられており、上記実施例のよう
に蓋は設けられていない。

本実施例においては、食品を食品挿入孔33から挿入し、
タイマ21をトースタ用の表示に基づいて設定し、スター
トボタン24を押す。そして、設定時間が経過すると、ヒ
ータが停止しタイマ21が音等を発生して報知する。その
後、セットつまみ35を操作して食品を取り出すものであ
るが、食品が飛び出した場合でも、食品受け34により食
品が落下することがない。

したがって、本実施例においても、容易にオーブンレン
ジにトースタ機能を持たせることができ、蓋がなくても
従来のトースタと同様な操作で使用することができる。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明に係るオーブンレンジは、前面
に開口部を有する調理庫の一側部に、前面に開口部を有
するトースタ用ケースを並設したので、別途トースタを
設ける必要がないため、高いスペース効率を得ることが
できる。また、オーブンレンジとトースト調理に兼用の
タイマやスタートボタンを設けたので、極めて操作性も
高くすることができる。

さらに、トースタ用ケースの開口部が前面に形成されて
いるので、調理中または不使用時のいずれの時において
も自由落下する塵などのごみがトースタ用ケース中に侵
入することがなく、トースタ用ケース内が衛生的とな
る。

また、トースタ用ケースの開口部に開閉可能な塵が設け
られているので、オーブンレンジの周囲に浮遊している
塵などのごみがトースタ用ケース内に侵入することを確
実に防止することが可能であり、トースタ用ケース内が
極めて衛生的となる。

また、調理庫の開口部とトースタ用ケースの開口部が共
に前面に形成されているので、オーブンレンジの設置場
所の自由度が向上する。すなわち、オーブンレンジ機能
による高周波調理またはトースタ機能によるトースタ調
理のいずれに使用する場合においても食品の出し入れが
前面より行われる。このため、食品を出し入れするため
の作業スペースの確保はオーブンレンジの前方のみで足
り、オーブンレンジの上方等に食品出入れ用の作業スペ
ースを確保する必要がない。

さらに、オーブンレンジの天板の上に物を置いても、開
口部が前面にあるために不都合は生じない。また、トー
スタ用ケースの内部に進退自在に設けられた食品受け台
がトースタ用ケースの開口部を介して前方に向かって張
り出すことができるから、食パンなどの食品をトースタ
用ケースに挿入する際には張り出した食品受け台に食品
を載置し、食品受け台と共に食品を挿入することによっ
て簡単かつ確実に食品を挿入することができる。また、
調理済みの食品をトースタ用ケースから取り出す際に
は、食品受け台を食品と共に前進させることによって簡
単かつ確実に食品を取り出すことができる。

さらに、食品受け台をトースタ用ケースの内部に収納し
た際に食品受け台の上に載置された食品の一部が当接さ
れて第２スイッチが作動されるようにしたから、トース
タ用ケースの内部に食品が存在するか否かを第２スイッ
チによって判断することが可能であり、食品が存在しな
いにもかかわらず誤操作によってヒータが加熱されてし
まうという不都合を回避することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本発明の一実施例を示したもので、
第１図は前板部分の分解斜視図、第２図はトースタケー
ス部分の縦断面図、第３図は第２図の取付板部分の拡大
断面図、第４図は操作パネル部分の正面図、第５図は回
路図、第６図は本発明の他の実施例を示す回路図、第７
図は本発明の他の実施例を示す横断面図、第８図は第７
図の後板部分の分解斜視図、第９図乃至第11図は本発明
の他の実施例を示したもので、第９図はオーブンレンジ
の正面図、第10図はタイマ部分の正面図、第11図は食品
挿入孔部分の斜視図である。１……前板、２……調理庫、３……操作板、５……ケー
ス、６……孔部、７……棚、８……レバー、10……蓋、
11……フック、12,18……スプリング、17……電磁石、2
1……タイマ、22……切換スイッチ、27……ヒータ、28
……制御部、32……サーミスタ、33……食品挿入孔、34
……食品受け。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】前面に開口部を有する調理庫と、この調理
庫に高周波を供給して食品を加熱するマグネトロンと、
前記調理庫に並設して設けられ前面に開口部を有するト
ースタ用ケースと、このトースタ用ケースの開口部に設
けられた開閉可能な蓋と、前記トースタ用ケースに設け
られたヒータと、前記トースタ用ケースの内部に進退自
在に設けられ前記トースタ用ケースの開口部を介して前
方に向かって張り出し可能な食品受け台と、この食品受
け台を前記トースタ用ケースの内部に収納した際に前記
食品受け台の一部が当接されて作動する第１スイッチ
と、前記食品受け台を前記トースタ用ケースの内部に収
納した際に前記食品受け台上に載置された食品の一部が
当接されて作動する第２スイッチと、食品の調理が終了
した際に前記食品受け台を前方に移動させる駆動手段
と、前記マグネトロンを使用する高周波調理および前記
ヒータを使用するトースト調理に兼用のタイマやスター
トボタンを備えた操作板とを備えたオーブンレンジ。