JPH07113430A - 回転クラッチ - Google Patents

回転クラッチ

Info

Publication number
JPH07113430A
JPH07113430A JP5282128A JP28212893A JPH07113430A JP H07113430 A JPH07113430 A JP H07113430A JP 5282128 A JP5282128 A JP 5282128A JP 28212893 A JP28212893 A JP 28212893A JP H07113430 A JPH07113430 A JP H07113430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating body
track
engaging
engaging portion
cam surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5282128A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Kido
国男 城戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanashin Denki Co Ltd
Original Assignee
Tanashin Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanashin Denki Co Ltd filed Critical Tanashin Denki Co Ltd
Priority to JP5282128A priority Critical patent/JPH07113430A/ja
Priority to KR1019940018118A priority patent/KR950012410A/ko
Priority to CN94117138A priority patent/CN1107948A/zh
Publication of JPH07113430A publication Critical patent/JPH07113430A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/20Driving; Starting; Stopping; Control thereof
    • G11B19/26Speed-changing arrangements; Reversing arrangements; Drive-transfer means therefor
    • G11B19/265Friction wheel drive

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Automatic Disk Changers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 駆動源側からの駆動力は損失無しに被駆
動側に伝達するとともに、被駆動側からの回転力は駆動
源側に伝達しない回転クラッチを提供する。 【構 成】 駆動源により一方の回転体(1または
2)を回転させ、係合部(11b)と第一係止部(22
a)とを係合させて、被駆動側の回転体(2または1)
を回転させる。駆動源側の回転体を所定量回転させる
と、今度は、逆回転させて、係合部と第一係止部とを離
脱させる。係合部は、初期移動用カム面(23a)と当
接して、空転軌道(31)に変位し、その後、停止す
る。ついで、被駆動側から逆方向に回転体を回転させる
と、係合部は空転軌道を移動して、第一係止部の外側を
通過して、第一軌道変更用カム面(24a)に当接して
係合用軌道(32)に変位する。係合部は係合用軌道を
略1回転してから、第一係合用カム面(22b)に当接
して、係合用軌道から変位して第一係止部と係合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動源側からの回転は
被駆動側に伝達するとともに、被駆動側からの回転は空
転して駆動源側に伝達しない回転クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】CDなどのディスクをローディングする
ためのディスクローディング装置に設けられているトレ
イは、ディスク交換位置とディスク引込み位置との間を
往復動する。そして、このトレイの往復動は、駆動源の
回転力を歯車などの伝達機構を介して、トレイと係合す
るラックに伝達することにより行われている。
【0003】ところで、近時、ディスク交換位置にある
トレイを手で押し込むと、そのトレイの変位を検知して
スイッチがONとなり駆動源が働いて、自動的にトレイ
をディスク引込み位置に移動させるようにしたディスク
ローディング装置がある。このディスクローディング装
置では、駆動源が回転する前に、被駆動側であるトレイ
が移動する。そして、このトレイを押し込む力が、伝達
機構を介して駆動源に伝達されると、伝達機構に無理が
かかり、故障の原因になる。そこで、この伝達機構に
は、フェルトなどにより滑り部が構成された摩擦クラッ
チが設けられており、被駆動側からの過大な回転力を駆
動源側に伝達しないようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の伝達機構に設け
られた摩擦クラッチは、確かに、被駆動側からの過大な
回転力を駆動源側には伝達しない。しかしながら、駆動
源側からの駆動力が、この摩擦クラッチを介して伝達さ
れるので駆動力の損失が発生する。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、駆動源側からの駆動力は損失無しに被駆動
側に伝達するとともに、被駆動側からの回転力は駆動源
側に伝達しない回転クラッチを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の回転クラッチは、同軸に設けられた一対の
回転体(1,2)を備えている。そして、第1の回転体
(1)は、空転軌道(31)と係合用軌道(32)との
間を変位可能な係合部(11b)を具備している。
【0007】また、第2の回転体(2)は、第2の回転
体(2)に対する前記第1の回転体(1)の一方向への
回転により前記係合部(11b)と係合する第一係止部
(22a)と、前記第一係止部(22a)の位置にある
係合部(11b)を前記第1の回転体(1)の逆方向の
回転により前記空転軌道(31)に変位させる初期移動
用カム面(23a)と、前記空転軌道(31)にある係
合部(11b)を前記第1の回転体(1)の前記一方向
の回転により前記係合用軌道(32)に変位させる第一
軌道変更用カム面(24a)とを備えている。
【0008】さらに、第2の回転体(2)が、第2の回
転体(2)に対する前記第1の回転体(1)の一方向へ
の回転により前記係合部(11b)と係合する第一係止
部(22a)と、前記第一係止部(22a)の位置にあ
る係合部(11b)を前記第1の回転体(1)の前記逆
方向への回転により前記空転軌道(31)に変位させる
初期移動用カム面(23a)と、前記空転軌道(31)
にある係合部(11b)を前記第1の回転体(1)の前
記逆方向への回転により前記係合用軌道(32)に変位
させる第二軌道変更用カム面(24b)と、前記空転軌
道(31)にある係合部(11b)を前記第1の回転体
(1)の前記一方向への回転により前記係合用軌道(3
2)に変位させる第一軌道変更用カム面(24a)と、
前記第1の回転体(1)の逆方向への回転により前記係
合部(11b)と係合する第二係止部(22c)とをそ
の円周方向に順番に備えている場合がある。
【0009】また、本出願の請求の範囲に記載された
「軌道」とは、係合部が移動する際に描く一定の経路で
あり、レールなどの案内部材ではない。前記係合部は回
転体に配置されているので、係合部材に外力が加わらな
い限り、係合部は円を描く。したがって、係合部がカム
面によりその経路を変更するまでの円弧の経路を「軌
道」と呼ぶ。
【0010】
【作 用】駆動源により一方の回転体(1または2)
を回転させ、係合部(11b)と第一係止部(22a)
とを係合させて、所定方向に被駆動側の回転体(2また
は1)を回転させる。そして、駆動源側の回転体(1ま
たは2)を所定量回転させると、今度は、逆回転させ
て、係合部(11b)と第一係止部(22a)とを離脱
させる。
【0011】すると、第一係止部(22a)の位置にあ
った係合部(11b)は、初期移動用カム面(23a)
と当接して、空転軌道(31)に変位し、その後、停止
する。
【0012】ついで、被駆動側から前記所定方向の逆方
向に回転体(2または1)を回転させると、前記係合部
(11b)は空転軌道(31)を移動して、第一係止部
(22a)の外側を通過して、第一軌道変更用カム面
(24a)に当接して、係合用軌道(32)に変位す
る。そして、係合部(11b)は係合用軌道(32)を
略1回転してから、第一係止部(22a)と係合する。
係合部(11b)は係合用軌道(32)の略1回転と空
転軌道(31)の回転量とを加えた回転量を空転する。
【0013】また、初期移動用カム面(23a)と第一
軌道変更用カム面(24a)との間に、第二軌道変更用
カム面(24b)を、そして第一軌道変更用カム面(2
4a)と第一係止部(22a)との間に第二係止部(2
2c)を形成した場合には、駆動源側の回転体(1また
は2)を逆方向に回転すると、空転軌道(31)にあっ
た係合部(11b)が第二軌道変更用カム面(24b)
と当接し、係合用軌道(32)に変位されるが、直ちに
第二係止部(22c)と係合する。したがって、この場
合には、係合部(11b)は極少量空転した後に、第二
係止部(22c)に係合する。そして、駆動源側の回転
体(1または2)から被駆動側の回転体(2または1)
に回転力が伝達される。
【0014】
【実 施 例】次に、本発明における回転クラッチの一
実施例について図1ないし図3を用いて説明する。図1
は本発明の回転クラッチを説明するための斜視図であ
る。図2は同回転クラッチの組み立て分解斜視図であ
る。図3は同回転クラッチのカム面が形成された側の回
転体の斜視図である。
【0015】図1において、回転クラッチは一対の回転
体1,2で構成されており、上側の回転体2の外周に形
成された歯車21に、モータ4の回転軸に設けられたウ
ォーム5が係合している。そして、駆動源であるモータ
4の駆動力は、ウォーム5、上側の回転体2、下側の回
転体1を介して、この回転体1に圧入されたピニオン6
に伝達される。このピニオン6にはラック7が係合して
おり、そして、このラック7の先端は被駆動部材である
トレイ8に係合している。
【0016】図2において、回転クラッチの円板形状の
回転体1は合成樹脂で一体成形され、その中心部には、
ピニオン6の軸が圧入される孔1aが形成されている。
また、係合部材11が配置される凹部1bが形成され、
その凹部1bには孔1cが形成されており、係合部材1
1の回動軸11aが回動可能に嵌め込まれる。
【0017】この係合部材11は先端に係合部11bが
上側に突出して形成されている。また、バネ部11cが
形成されており、そのバネ部11cの先端の凸部11d
を回転体1の凹部1bの端面1eに押し当てる方向に付
勢し、そして、凸部11dと端面1eとの間に適当な大
きさの摩擦抵抗を発生させている。したがって、係合部
材11の回動に適当な大きさの抵抗が与えられている。
そして、外部の振動などにより、係合部材11が予期せ
ぬ回動をして誤動作することを、この抵抗が防止してい
る。
【0018】また、合成樹脂で一体成形された回転体2
の中心には孔2aが形成され、ピニオン6の軸が回転可
能に挿入されている。図3は、回転体2を裏側から見た
斜視図である。そして、図3において、回転体2の表面
には係止用突起22、初期移動用カム部23および軌道
変更用カム部24が一体に形成されている。
【0019】(実施例の作用)次に、前述の構成を備え
た回転クラッチの実施例の作用を図4ないし図13を使
用して説明する。図4は回転クラッチの作動を説明する
ための図で、回転体2を図1の上側から見た説明図であ
る。図5は回転クラッチの作動を説明するための図で、
回転体1を図1の上側から見た説明図である。
【0020】図6はトレイ8をディスク交換位置に突出
させるために回転体2が回転している時の状態を説明す
るための図である。図7はトレイ8をディスク交換位置
に突出した後、回転体2が逆回転している時の状態を説
明するための図である。図8は図7の状態からさらに回
転して、モータが停止した時の状態を説明するための図
である。
【0021】図9は図8の状態から、トレイが手でディ
スク引込み位置の方向に少し押し込まれ、回転体1が略
1回転した時の状態を説明するための図である。図10
は図9の状態から、モータのスイッチがONとなり、回
転体2が回転を開始した時の状態を説明するための図で
ある。図11はトレイを手でディスク引込み位置の方向
に押し込む際に、回転体1の最大許容回転量を説明する
ための図である。図12は図10の状態から、回転体2
が回転体1に追いついた時の状態を説明するための図で
ある。図13は図12の状態から、回転体2が回転体1
を駆動している時の状態を説明するための図である。
【0022】図1において、回転体1と回転体2の係合
状態を説明するために、平面図を描くと、その平面図に
相当する図6において、回転体2の歯車21以外は、正
式には全て点線で図示されることになる。すると、回転
体1の点線部分と回転体2の点線部分が混在して、複雑
になるので、回転体2は図4に図示する状態で表示し、
回転体1は図5に図示する状態で表示する。そして、図
4に図示する回転体2と図5に図示する回転体1を、図
6ないし図13において結合した状態で表示する。
【0023】(図4の説明)図4において、回転体2の
回転体1との対向面には、前述のように、係止用突起2
2、初期移動用カム部23および軌道変更用カム部24
が形成されている。そして、これらは本来点線で図示さ
れるものである。
【0024】係止用突起22は中心部から半径方向外側
に向けてT字状に突出形成され、その側面の一方には第
一係止部22aおよび第一係合用カム面22bが形成さ
れ、他方には第二係止部22cおよび第二係合用カム面
22dが形成されている。
【0025】初期移動用カム部23は、係止用突起22
の形成位置を避けて、約220度の範囲に亘って略円弧
形状に突設され、その係止用突起22側の先端には初期
移動用カム面23aが形成されている。そして、この初
期移動用カム面23aから延在して形成された分離帯2
3bが係合部材11の係合部11bの移動経路を回転体
2の径方向に2個の経路に分離する。この分離帯23b
の外側の経路が空転軌道31で、分離帯23bの内側の
経路が係合用軌道32である。
【0026】軌道変更用カム部24は円周方向に前記係
止用突起22と初期移動用カム部23との間に位置して
設けられ、係止用突起22の側に第一軌道変更用カム面
24aが形成され、また、その分離帯23bの側に第二
軌道変更用カム面24bが形成されている。
【0027】(図5の説明)図5において、回転体1の
孔1a(図2参照)は、図4に図示する回転体2の孔2
aと重なるため、図示されていない。また、本来点線で
図示されるべき係合部材11は実線で図示されている。
そして、係合部材11の凸部11dは回転体1の凹部1
bの端面1eに当接しており、この端面1eの両端には
段部が形成されており、この段部で凸部11dの移動範
囲が規制されて、係合部材11の回動範囲が規制されて
いる。
【0028】(トレイ8をディスク取り換え位置に突出
させる作動について)図1において、モータ4が回転す
ると、ウォーム5および歯車21を介して、回転体2が
駆動される。そして、図6において、この回転体2が矢
印の方向すなわち反時計方向に回転し、回転体2の第一
係止部22aが係合部材11の係合部11bに係合して
いる。したがって、係合部材11および回転体1を反時
計方向に回転させる。そして、図1において、この回転
体1に圧入されているピニオン6が回転して、ラック7
を介して、トレイ8をディスク取り換え位置に突出させ
る。
【0029】トレイ8がディスク取り換え位置に突出す
ると、モータ4を逆方向に回転させる。図6において、
回転体1が矢印とは反対側に、すなわち時計方向に回転
する。すると、係合部11bに係合していた第一係止部
22aが時計方向に回転して、係合部11bから離れる
とともに、初期移動用カム面23aが係合部11bに当
接し、係止位置に存在した係合部11bを外側の空転軌
道31に変位させて、図7の状態になる。また、この係
合部11bの外側への移動により、係合部材11は反時
計方向に回動する。
【0030】さらに、図7において、回転体2は矢印方
向に回転し、分離帯23bが係合部11b脇を移動して
いき、分離帯23bの先端が係合部11b付近にきたと
きにモータ4(図1参照)が停止して、図8に図示する
状態になる。これで、トレイ8(図1参照)のディスク
取り換え位置に突出させる作動が終了する。
【0031】(トレイ8のディスク引込み位置へ押し込
む作動について)図1において、突出している状態のト
レイ8を手で押し込むと、ラック7、ピニオン6を介し
て、ピニオン6が圧入されている回転体1が回転する。
すると、図8において、今度は回転体1が矢印の方向に
回転し、係合部11bが分離帯23bに沿って移動し、
初期移動用カム部23の初期移動用カム面23a、およ
び係止用突起22の先端の外側を通過して軌道変更用カ
ム部24の第一軌道変更用カム面24aに当接する。そ
して、係合部11bは第一軌道変更用カム面24aによ
り、回転体2の径方向の内側に移動され、今までの空転
軌道31から係合用軌道32に移行し、図9に図示する
状態になる。
【0032】図9に図示する状態から、回転体1が矢印
の方向に少し回転すると、図10に図示する状態とな
る。この時、トレイ8(図1参照)の変位により図示し
ないスイッチがONとなり、モータ4(図1参照)が回
転を開始する。モータ4が回転を開始すると、図10に
おいて、回転体2が実線で図示する矢印の方向に回転を
開始する。一般的な使用状態では、回転体1の回転速度
よりも回転体2の回転速度の方が大きいので、係止用突
起22が係合部11bに追いつき、当接する。そして、
係止用突起22の第二係合用カム面22dが係合部11
bに当接して、係合部11bを回転体2の径方向の外側
に変位させ、第二係止部22cと係合する位置に移動さ
せる。そして、図12に図示する状態となる。
【0033】図12に図示する状態において、手による
押込を停止すると、トレイ8はモータ4による引込み状
態となり、図13に図示するように係合部11bは第二
係止部22cと係合して、回転体2からの回転力により
回転する。
【0034】なお、図10において、一般的な使用状態
では、トレイ8(図1参照)の押込による回転体1の回
転速度よりも、モータ4(図1参照)の駆動による回転
体2の回転速度の方が大きいが、仮に、手によるトレイ
8の押込速度が大きく、回転体1の回転速度が、モータ
4の駆動による回転体2の回転速度よりも大きい場合を
想定する。この場合には、係合部11bが係止用突起2
2を追いかける状態となり、最終的には図11に図示す
る状態になり、係合部11bが第一係止部22aに当接
し、トレイ8を押し込む力が、モータ4に伝達されて故
障の原因となる。
【0035】しかしながら、このような場合において
も、係合部11bが第一係止部22aに当接するまでに
は、モータ4のスイッチがONとなってからでも半回転
以上の余裕がある。しかも、トレイ8の押込の開始時す
なわち図8の状態からは、略2回転の余裕がある。した
がって、一般的な使用状態において、トレイ8を早い速
度で長い期間押し込むことはないので、係合部11bが
第一係止部22aに当接することはなく、トレイ8を押
し込む力が、モータ4に伝達されることはない。
【0036】(トレイ8のディスク引込み位置への引込
み作動について)前述においては、トレイ8を押し込む
ことにより、モータ4のスイッチをONとしたが、フロ
ントパネルには、トレイ8をディスク引込み位置に引き
込むためのスイッチも配置されており、このスイッチを
押して、トレイ8を引き込む場合がある。
【0037】この場合には、図8に図示する状態から、
回転体2が時計方向に回転し、軌道変更用カム部24の
第二軌道変更用カム面24bがすぐに、係合部11bに
当接し、係合部11bを空転軌道31から係合用軌道3
2に移行させる。そして、係合用軌道32に移行後直ち
に、係止用突起22が係合部11bに当接して、第二係
合用カム面22dにより、係合部11bを係止位置に移
動させる。ついで、第二係止部22cが係合部11bと
係合して、図12に図示する状態となる。この場合の第
二係止部22cが係合部11bに係合するまでの、回転
体2の空転量は、略四分の1回転程度にすぎない。
【0038】そして、図1において、その後もモータ4
は回転し、この回転力がウォーム5、歯車21、回転体
2、第二係止部22c、係合部11bを介して、回転体
1に伝達され、次いでピニオン6、ラック7を介して、
トレイ8に伝達される。
【0039】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (1)実施例においては、空転軌道と係合用軌道とが、
回転体の径方向に分かれて存在するが、回転体の軸方向
に分かれて存在することも可能である。
【0040】(2)実施例においては、初期移動カム面
に連続して分離帯が形成されているが、この分離帯は必
ずしも形成する必要はない。
【0041】(3)実施例においては、第二係合用カム
面が形成されているが、第二係止部を係合用軌道上に形
成することにより、第二係合用カム面を形成しないこと
も可能である。さらに初期移動用カム部の形状を工夫し
ておくことにより、第一係合用カム面自体を省略するこ
ともできる。
【0042】たとえば、図14および図15に図示する
ように構成することも可能である。図14は本発明の変
更実施例の回転体2の平面図である。図15は図14の
XV−XV断面図である。この変更実施例においては、第一
係止部22aが係合用軌道32上に形成されている。ま
た、係合用軌道32上には段部23cが形成されてお
り、この段部23cは図14に図示する平面図におい
て、初期移動用カム面23aと連続して形成されてい
る。したがって、第一係止部22aに係合していた係合
部11b(図2参照)が、第一係止部22aから離れる
方向に移動すると、この段部23cに当接する。その結
果、段部23cが障害となって、係合部11bは係合用
軌道32上を移動できず、この段部23cにガイドされ
て回転体2の径方向の外側に移動して初期移動用カム面
23aに移行する。
【0043】(4)実施例においては、係合部材が設け
られた回転体1側が被駆動側であるが、係合部材が設け
られた回転体1側を駆動源側とすることも可能である。
【0044】(5)実施例においては、回転クラッチは
CDのローディングに採用されているが、今まで、摩擦
クラッチなどが使用されていた他の動力伝達機構に採用
することが可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、摩擦クラッチを使用し
ていないので、駆動源側からの駆動力が、摩擦クラッチ
などにより滑ることがなく、確実に被駆動側に伝達さ
れ、駆動力の損失が発生しない。
【0046】また、被駆動側からの回転力は、係合部が
1回転以上空転することにより、駆動源側に伝達される
ことを防止している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の回転クラッチを説明するための
斜視図である。
【図2】図2は同回転クラッチの組み立て分解斜視図で
ある。
【図3】図3は同回転クラッチのカム面が形成された側
の回転体の斜視図である。
【図4】図4は回転クラッチの作動を説明するための図
で、回転体2を図1の上側から見た説明図である。
【図5】図5は回転クラッチの作動を説明するための図
で、回転体1を図1の上側から見た説明図である。
【図6】図6はトレイ8をディスク交換位置に突出させ
るために回転体2が回転している時の状態を説明するた
めの図である。
【図7】図7はトレイ8をディスク交換位置に突出した
後、回転体2が逆回転している時の状態を説明するため
の図である。
【図8】図8は図7の状態からさらに回転して、モータ
が停止した時の状態を説明するための図である。
【図9】図9は図8の状態から、トレイが手でディスク
引込み位置の方向に少し押し込まれ、回転体1が略1回
転した時の状態を説明するための図である。
【図10】図10は図9の状態から、モータのスイッチ
がONとなり、回転体2が回転を開始した時の状態を説
明するための図である。
【図11】図11はトレイを手でディスク引込み位置の
方向に押し込む際に、回転体1の最大許容回転量を説明
するための図である。
【図12】図12は図10の状態から、回転体2が回転
体1に追いついた時の状態を説明するための図である。
【図13】図13は図12の状態から、回転体2が回転
体1を駆動している時の状態を説明するための図であ
る。
【図14】図14は本発明の変更実施例の回転体2の平
面図である。
【図15】図15は図14のXV−XV断面図である。
【符号の説明】
1,2 回転体 11b 係合部 22a 第一係止部 22b 第一係合用カム面 22c 第二係止部 23a 初期移動用カム面 24a 第一軌道変更用カム面 24b 第二軌道変更用カム面 31 空転軌道 32 係合用軌道

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空転軌道(31)と係合用軌道(32)
    との間を変位可能な係合部(11b)を具備する第1の
    回転体(1)と、 この第1の回転体(1)と同軸に設けられた第2の回転
    体(2)とからなり、 この第2の回転体(2)は、 第2の回転体(2)に対する前記第1の回転体(1)の
    一方向への回転により前記係合部(11b)と係合する
    第一係止部(22a)と、前記第一係止部(22a)の
    位置にある係合部(11b)を前記第1の回転体(1)
    の逆方向の回転により前記空転軌道(31)に変位させ
    る初期移動用カム面(23a)と、前記空転軌道(3
    1)にある係合部(11b)を前記第1の回転体(1)
    の前記一方向の回転により前記係合用軌道(32)に変
    位させる第一軌道変更用カム面(24a)とを備えたこ
    とを特徴とする回転クラッチ。
  2. 【請求項2】 空転軌道(31)と係合用軌道(32)
    との間を変位可能な係合部(11b)を具備する可動の
    係合部材(11)が設けられている第1の回転体(1)
    と、 この第1の回転体(1)と同軸に設けられた第2の回転
    体(2)とからなり、 この第2の回転体(2)は、 第2の回転体(2)に対する前記第1の回転体(1)の
    一方向への回転により前記係合部(11b)と係合する
    第一係止部(22a)と、前記第一係止部(22a)の
    位置にある係合部(11b)を前記第1の回転体(1)
    の前記逆方向への回転により前記空転軌道(31)に変
    位させる初期移動用カム面(23a)と、前記空転軌道
    (31)にある係合部(11b)を前記第1の回転体
    (1)の前記逆方向への回転により前記係合用軌道(3
    2)に変位させる第二軌道変更用カム面(24b)と、
    前記空転軌道(31)にある係合部(11b)を前記第
    1の回転体(1)の前記一方向への回転により前記係合
    用軌道(32)に変位させる第一軌道変更用カム面(2
    4a)と、前記第1の回転体(1)の逆方向への回転に
    より前記係合部(11b)と係合する第二係止部(22
    c)とをその円周方向に順番に備えたことを特徴とする
    回転クラッチ。
JP5282128A 1993-10-18 1993-10-18 回転クラッチ Withdrawn JPH07113430A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5282128A JPH07113430A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 回転クラッチ
KR1019940018118A KR950012410A (ko) 1993-10-18 1994-07-26 회전 클러치
CN94117138A CN1107948A (zh) 1993-10-18 1994-10-17 旋转离合器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5282128A JPH07113430A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 回転クラッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07113430A true JPH07113430A (ja) 1995-05-02

Family

ID=17648488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5282128A Withdrawn JPH07113430A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 回転クラッチ

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JPH07113430A (ja)
KR (1) KR950012410A (ja)
CN (1) CN1107948A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
CN1107948A (zh) 1995-09-06
KR950012410A (ko) 1995-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4966266A (en) Clutch for automobile door lock actuator
JPS63219953A (ja) デイスク式無段変速装置
KR20030069102A (ko) 구동력 전달기구 및 그것을 구비한 댐퍼장치
JP2000108046A (ja) 取外し可能なデプスストッパを備えた動力駆動ドライバ
WO1992009825A1 (en) Liquid viscous damper
US6092439A (en) Positive acting differential having chamfered teeth
JPH07113430A (ja) 回転クラッチ
JPH0854027A (ja) クラッチ機構
JPH09112567A (ja) コイルバネを用いたすべり継手
JPH05231449A (ja) カーテン開閉用プーリ一体型両方向クラッチ
JPH039576Y2 (ja)
JPS6140602Y2 (ja)
US4418253A (en) Two-speed timer
JPS6352263B2 (ja)
JPH079220Y2 (ja) スリップトルク発生装置
JPH073081Y2 (ja) 回転体の停止構造
JPH08145068A (ja) 軸継手
JP3412655B2 (ja) 同期噛合装置
SU1355795A1 (ru) Муфта свободного хода
KR930002357Y1 (ko) 테이프 권취장치
KR20180122053A (ko) 변속기구
JP2003021165A (ja) 伝達経路切換機構およびこれを利用するディスクプレーヤ
KR200354670Y1 (ko) 역회전 방지 구조를 가지는 동기모터
JPS6325521Y2 (ja)
JPH06349151A (ja) テープレコーダの回転伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001226