JP2003021165A - 伝達経路切換機構およびこれを利用するディスクプレーヤ - Google Patents

伝達経路切換機構およびこれを利用するディスクプレーヤ

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JP2003021165A
JP2003021165A JP2001207000A JP2001207000A JP2003021165A JP 2003021165 A JP2003021165 A JP 2003021165A JP 2001207000 A JP2001207000 A JP 2001207000A JP 2001207000 A JP2001207000 A JP 2001207000A JP 2003021165 A JP2003021165 A JP 2003021165A
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sliding
driven gear
driven
switching mechanism
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Kunio Kido
国男 城戸
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Tokyo Pigeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動ギアと従動ギアとの係脱を円滑に行うこ
とができると共にコストの増大を押さえる。 【解決手段】 駆動ギアと、該駆動ギアの動力により回
転される第1および第2の従動ギアと、駆動ギアに常に
噛合したまま軸方向に摺動可能であり、尚かつ摺動によ
り駆動ギアからの動力を第1の従動ギアに伝達する状態
と第2の従動ギアに伝達する状態とに変位可能な摺動ギ
ア5と、摺動ギア5を摺動させる変位手段とを備える伝
達経路切換機構において、摺動ギア5には第1の従動ギ
アに噛み合うギア部5aを設けて、尚かつギア部5aの
第1の従動ギア側の歯側面を突出させて成る凸部24を
少なくとも1つ設けると共に、該凸部24は摺動ギア5
と第1の従動ギアとの歯先円の交わった範囲内には多く
とも1つのみ存在するように設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの駆動ギアと
2つの従動ギアとの間に設けられて動力の伝達経路を切
り換える伝達経路切換機構に関する。さらに詳しくは、
本発明は、例えばディスクプレーヤにおいて1つのモー
タにより演奏ディスクの選択動作とドロワーの開閉動作
等の他の動作とに切り換えて使用できるようにする伝達
経路切換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の伝達経路切換機構100として
は、例えば図8に示すように1つの駆動ギア101と2
つの従動ギア102,102との間にこれらのギア10
1,102の軸方向に摺動可能な移動ギア103を利用
するものがある。この伝達経路切換機構100では移動
ギア103は摺動しても常に駆動ギア101に噛み合っ
ている。そして、移動ギア103を摺動させていずれか
の従動ギア102に噛合させ、噛合した従動ギア102
に駆動ギア101からの動力を伝達させる。
【0003】ここで、移動ギア103および従動ギア1
02,102の歯面と歯側面との縁が角張った形状であ
ると、移動ギア103を従動ギア102に噛合させると
きに歯の縁同士が当たって噛み合い難い。すなわち、移
動ギア103と従動ギア102との歯先円が交わる部分
の中で複数の歯が軸方向に接触するため、これらの接触
する複数の歯の全てが噛み合うのは極狭い角度になって
しまい、移動ギア103の回転が速すぎると噛み合わな
くなってしまう。また、切換不完全によりギアノイズ等
が発生することもある。これらの理由から、各ギア10
2,103をかみ合わせるときは、移動ギア103をゆ
っくり回転させなければならない。
【0004】このため、これらのギア102、103の
歯面および歯側面の縁を面取りして傾斜面を形成するこ
とが行われている。これによれば、移動ギア103が従
動ギア102に係合するときに各ギア102、103の
傾斜面同士が案内しあって容易に噛み合うようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た移動ギア103を使用した伝達経路切換機構100で
は、歯面および歯側面の縁を面取りしているので、移動
ギア103と従動ギア102とを噛み合わせようとする
ときに各ギア102,103の相対速度が大きいと縁同
士が当たって跳ね上がってしまい係合できないおそれが
ある。また、既に噛み合っている移動ギア103と従動
ギア102とを離脱するときに、外れる直前に縁同士が
滑りあって移動ギア103が跳ね上がってしまうおそれ
がある。これらの理由により、各ギア102,103が
噛み合わずに互いに軸方向に付勢された状態で長時間放
置されてしまい反って変形するおそれがある。
【0006】また、各ギア102,103の噛み合い時
に傾斜面同士が接触していると一方のギアが跳ね上がっ
て噛み合いが外れてしまうので、各ギア102,103
は十分に深く噛み合わなければならない。このため、各
ギア102,103の軸方向の移動量を傾斜面を有しな
い場合よりも大きく採らなければならないので、伝達経
路切換機構100の大型化を要してしまう。
【0007】さらに、各ギア102,103に傾斜面を
形成しているので、傾斜面を有しない場合よりも各ギア
102,103の金型の形状が複雑になってしまい、コ
ストが高くなってしまう。
【0008】そこで、本発明は、駆動ギアと従動ギアと
の係脱を円滑に行うことができると共にコストの増大を
押さえられる伝達経路切換機構を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、駆動ギアと、該駆動ギアの
動力により回転される第1および第2の従動ギアと、駆
動ギアに常に噛合したまま軸方向に摺動可能であり、尚
かつ摺動により駆動ギアからの動力を第1の従動ギアに
伝達する状態と第2の従動ギアに伝達する状態とに変位
可能な摺動ギアと、摺動ギアを摺動させる変位手段とを
備える伝達経路切換機構において、摺動ギアには第1の
従動ギアに噛み合うギア部を設けて、尚かつギア部の第
1の従動ギア側の歯側面を突出させて成る凸部を少なく
とも1つ設けると共に、該凸部は摺動ギアと第1の従動
ギアとの歯先円の交わった範囲内には多くとも1つのみ
存在するように設けられるようにしている。
【0010】ここで、摺動ギアを第1の従動ギアに軸方
向から接近させて摺動ギアの凸部が第1の従動ギアの歯
側面に当接したときは、摺動ギアの回転に伴って凸部が
第1の従動ギアに噛み合って第1の従動ギアを回転させ
る。このときは、摺動ギアのギア部が第1の従動ギアに
噛み合っていなくても、凸部のみが第1の従動ギアに噛
み合っていれば第1の従動ギアは回転される。
【0011】また、摺動ギアを第1の従動ギアに軸方向
から接近させて摺動ギアの凸部が摺動ギアおよび第1の
従動ギアの歯先円の交わった範囲内に無いと共に摺動ギ
アのギア部が第1の従動ギアの歯側面に当接して噛み合
わなかったときは、摺動ギアの回転により凸部が両歯先
円の交わった範囲内に入ったときに第1の従動ギアの歯
面に当たってこれを回転させる。
【0012】したがって、摺動ギアのギア部が第1の従
動ギアに噛み合わなくても凸部が噛み合って第1の従動
ギアを回転させるので、摺動ギアと第1の従動ギアとは
容易に同期回転されてギア同士が円滑に噛み合うように
なる。よって、摺動ギアの回転数を下げること無く、摺
動ギアの従動ギアへの噛み合いの切り換えを行うことが
できるようになる。
【0013】また、請求項2記載の発明は、収容された
複数のディスクの中から演奏ディスクの選択を行うディ
スク選択機構を備えたディスクプレーヤにおいて、請求
項1記載の伝達経路切換機構と、第1の従動ギアを含む
と共に摺動ギアとディスク選択機構とを連結する歯車列
とを備えるようにしている。
【0014】したがって、伝達経路切換機構による伝達
経路の切り換えを円滑に行うことができるので、ディス
ク選択機構により演奏ディスクを選択する動作への切り
換えを円滑に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
一実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1〜図7に
本発明の伝達経路切換機構1の実施形態の一例を示す。
この伝達経路切換機構1は、図2および図3に示すよう
に駆動ギア2と、該駆動ギア2の動力により回転される
第1の従動ギア3および第2の従動ギア4と、駆動ギア
2からの動力を第1の従動ギア3と第2の従動ギア4と
に切り換えて伝達する摺動ギア5と、摺動ギア5を摺動
させる変位手段9とを備えたものである。摺動ギア5
は、駆動ギア2に常に噛合したまま軸方向に摺動可能で
あり、尚かつ摺動により駆動ギア2からの動力を第1の
従動ギア3に伝達する状態と第2の従動ギア4に伝達す
る状態とに変位可能とされている。
【0016】そして、摺動ギア5は、図1〜図3に示す
ように第1の従動ギア3に噛み合うギア部5aを備えて
いる。このギア部5aの第1の従動ギア3側には、歯側
面を突出させて成る凸部24が少なくとも1つ形成され
ている。さらに、この凸部24は、図5に示すように摺
動ギア5と第1の従動ギア3との歯先円の交わった範囲
25内には多くとも1つのみ存在するように設けられて
いる。このため、摺動ギア5と第1の従動ギア3とを軸
方向から接近させたときに、摺動ギア5のギア部5aが
第1の従動ギア3に噛み合わなくても凸部5aが噛み合
って第1の従動ギア3を回転させるので、摺動ギア5と
第1の従動ギア3とは容易に同期回転されてギア同士が
円滑に噛み合うようになる。よって、摺動ギア5の回転
数を下げること無く、摺動ギア5を第1の従動ギア3に
噛み合わせることができるようになる。
【0017】摺動ギア5は、第1の従動ギア3に噛み合
い可能なギア部5aと、ギア部5aより大径で駆動ギア
2に常に噛み合う駆動側ギア部5bとを有している。摺
動ギア5のギア部5aは、本実施形態では歯数を16と
している。そして、3歯ずつの間を開けた等間隔の4箇
所に凸部24が形成されている。また、摺動ギア5は、
支持軸10に回転可能に支持されると共に、駆動ギア2
に常に噛合したままで軸方向に摺動可能とされている。
【0018】摺動ギア5を摺動させる変位手段9は、摺
動ギア5のギア部5a側の側面を押圧して摺動ギア5を
第1の従動ギア3から離隔させるように付勢する圧縮コ
イルばねから成る付勢ばね11と、摺動ギア5の駆動側
ギア部5b側の側面を押圧して第1の従動ギア3に噛み
合わせる方向に作動可能なレバー12およびソレノイド
13とを備えている。
【0019】また、この伝達経路切換機構1は、摺動ギ
ア5と同軸上に設けられて摺動不能であると共に第2の
従動ギア4に常に噛合しているクラッチギア6と、摺動
ギア5およびクラッチギア6に形成されて互いに係合可
能なクラッチ爪7,8とを備えている。摺動ギア5に形
成されたクラッチ爪7およびクラッチギア6に形成され
たクラッチ爪8は、図2に示すように摺動ギア5が第1
の従動ギア3から外れているときに摺動ギア5およびク
ラッチギア6が一体回転するように噛み合う。変位手段
9は、摺動ギア5を摺動させて、ギア部5aが第1の従
動ギア3に噛み合った状態(図3)と、クラッチ爪7が
クラッチギア6のクラッチ爪8に係合した状態(図2)
とに変位させる。
【0020】クラッチ爪7,8は、摺動ギア5およびク
ラッチギア6のそれぞれに、図6及び図7に示すように
180度のピッチで2本形成されたものとしている。こ
のため、摺動ギア5とクラッチギア6との間に180度
近くの遊びが設けられるので、各ギア5,6を係合する
ときは高い確率で直に係合することができる。また、離
脱時の歯面同士の摩擦力を減らすためにモータを反転さ
せるときは、十分に大きく反転可能になりモータの制御
を容易にすることができる。
【0021】本実施形態では、摺動ギア5のクラッチ爪
7は支持軸10を中心として16度の角度を為す大きさ
に形成されると共に、クラッチギア6のクラッチ爪8は
支持軸10を中心として12度の角度を為す大きさに形
成されている。このため、摺動ギア5およびクラッチギ
ア6は全周中の304度もの大きな角度において、クラ
ッチ爪7,8が軸方向に当たること無く嵌り合って噛み
合うことができる。よって、噛み合い動作の確実性を高
めることができる。
【0022】上述した伝達経路切換機構1の動作を以下
に説明する。
【0023】変位手段9のソレノイド13がオフのとき
はレバー12が自由になるので、図2に示すように付勢
ばね11が摺動ギア5をクラッチギア6側に押し上げ
て、摺動ギア5は第1の従動ギア3から外れた状態にな
っている。このときは、摺動ギア5はクラッチギア6に
係合している。このため、モータの駆動により駆動ギア
2が回転すると、摺動ギア5およびクラッチギア6を介
して第2の従動ギア4が回転される。また、摺動ギア5
と第1の従動ギア3とは離脱しているので、第1の従動
ギア3はモータでは回転しない。
【0024】そして、変位手段9のソレノイド13をオ
ンにすると、レバー12が付勢ばね11に抗して摺動ギ
ア5を押さえ付けてクラッチギア6から離脱させ、第1
の従動ギア3に押し当てる。ここで、図4に示すように
摺動ギア5の凸部24が第1の従動ギア3の歯側面に当
接したときは、摺動ギア5の回転に伴い凸部24が第1
の従動ギア3に噛み合うようになる。凸部24だけでも
第1の従動ギア3に噛み合えば、摺動ギア5の回転が第
1の従動ギア3に伝達されるようになる。すなわち、摺
動ギア5のギア部5aが第1の従動ギア3に噛み合って
いなくても、凸部24のみが第1の従動ギア3に噛み合
っていれば第1の従動ギア3は回転される。
【0025】また、凸部24が第1の従動ギア3の歯側
面に当接したまま摺動ギア5が回転しても凸部24が第
1の従動ギア3に噛み合わなかった場合は、凸部24は
歯先円の交わった範囲25内から飛び出す。これによ
り、ギア部5aが第1の従動ギア3の歯側面に当接する
ようになって、摺動ギア5の回転により次の凸部24が
両歯先円の交わった範囲25内に入ったときに第1の従
動ギア3の歯面に当たってこれを回転させる。
【0026】さらに、摺動ギア5と第1の従動ギア3と
を軸方向に接近させたときに、図5に示すように摺動ギ
ア5の凸部24が摺動ギア5および第1の従動ギア3の
歯先円の交わった範囲25内に無いと共に摺動ギア5の
ギア部5aが第1の従動ギア3の歯側面に当接して噛み
合わなかったときは、摺動ギア5の回転により凸部24
が両歯先円の交わった範囲25内に入ったときに第1の
従動ギア3の歯面に当たってこれを回転させる。
【0027】これらのようにして、摺動ギア5を第1の
従動ギア3に軸方向から接近させて噛み合わせるとき
に、図4に示すように凸部24が第1の従動ギア3の歯
側面に一旦当接してから噛み合うか、または図5に示す
ように摺動ギア5のギア部5aが第1の従動ギア3に当
たってから従動ギア3の歯面に噛み合うので、凸部24
と第1の従動ギア3とが容易に噛み合うようになる。こ
れにより、摺動ギア5と第1の従動ギア3とは容易に同
期回転されてギア同士が円滑に噛み合うようになり、摺
動ギア5の回転数を下げること無く摺動ギア5を第1の
従動ギア3に円滑に噛み合わせることができるようにな
る。
【0028】また、図3に示すように摺動ギア5が第1
の従動ギア3に噛合しているときは、モータの駆動によ
り駆動ギア2が回転すると、摺動ギア5を介して第1の
従動ギア3が回転される。また、摺動ギア5とクラッチ
ギア6とは離脱しているので、クラッチギア6はモータ
では回転しない。
【0029】さらに、変位手段9のソレノイド13がオ
フされるとレバー12が自由になるので、図2に示すよ
うに付勢ばね11が摺動ギア5をクラッチギア6側に押
し上げる。このとき、クラッチ爪7,8同士が軸方向に
重なっていなければ、両クラッチ爪7,8が例えば図6
に示すように互いに入り込む。そして、摺動ギア5の回
転により、摺動ギア5のクラッチ爪7がクラッチギア6
のクラッチ爪8に係合して摺動ギア5およびクラッチギ
ア6が一体になって回転する。
【0030】また、付勢ばね11が摺動ギア5をクラッ
チギア6に押し上げたときにクラッチ爪7,8同士が軸
方向に重なったときは、そのままでは噛み合わない。こ
の場合、摺動ギア5の回転により摺動ギア5のクラッチ
爪7がクラッチギア6のクラッチ爪8からずれて両クラ
ッチ爪7,8が嵌り合うようになる。これにより、摺動
ギア5のクラッチ爪7がクラッチギア6のクラッチ爪8
に係合して摺動ギア5およびクラッチギア6が一体にな
って回転する。
【0031】上述した伝達経路切換機構1は、例えばデ
ィスクプレーヤに収容された複数のディスクの中から演
奏ディスクの選択を行うディスクプレーヤのディスク選
択機構やドロワーの開閉機構の駆動用に使用することが
できる。
【0032】ディスク選択機構の駆動用に使用する場合
は、ディスクプレーヤに、伝達経路切換機構1と、第1
の従動ギア3を含むと共に摺動ギア5とディスク選択機
構とを連結する歯車列とを設けるようにする。このと
き、ディスクプレーヤに、第2の従動ギア4を含むと共
にクラッチギア6とドロワーの開閉機構とを連結する歯
車列を設けるようにしても良い。
【0033】また、ドロワーの開閉機構の駆動用に使用
する場合は、ディスクプレーヤに、伝達経路切換機構1
と、第1の従動ギア3を含むと共に摺動ギア5とドロワ
ーの開閉機構とを連結する歯車列とを設けるようにす
る。このとき、ディスクプレーヤに、第2の従動ギア4
を含むと共にクラッチギア6とディスク選択機構とを連
結する歯車列を設けるようにしても良い。
【0034】これらの場合、伝達経路切換機構1の摺動
ギア5が回転することにより、第1の従動ギア3を含む
歯車列を介して各機構が作動される。このため、伝達経
路切換機構1による伝達経路の切り換えを円滑に行うこ
とができるので、ディスク選択機構により演奏ディスク
を選択する動作や、ドロワーの開閉機構によりドロワー
を開閉する動作への切り換えを円滑に行うことができ
る。
【0035】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では、凸部24を摺動ギア5
の4箇所に設けているが、これには限られない。凸部2
4は少なくとも1つ形成されて、尚かつ摺動ギア5と第
1の従動ギア3との歯先円の交わった範囲25内には多
くとも1つのみ存在するような配置であれば良い。この
ため、凸部24は、例えば1個所のみであったり、また
は180度のピッチで2箇所であったり、あるいは12
0度のピッチで3箇所に設けるようにしても良い。
【0036】また、部分的には摺動ギア5と第1の従動
ギア3との歯先円の交わった範囲25内に2つ以上の凸
部24が存在しても良い。この場合、2つ以上の凸部2
4が第1の従動ギア3の歯側面に当接すると噛み合い難
くはなるが、摺動ギア5の回転により歯先円の交わった
範囲25内に凸部24が存在しなくなればギア部5aが
第1の従動ギア3の歯側面に当接するようになるので、
凸部24が第1の従動ギア3の歯面に噛み合うことがで
きる。
【0037】さらに、本実施形態では摺動ギア5の駆動
ギア2に噛み合う駆動側ギア部5bと第1の従動ギア3
に噛み合うギア部5aとが別個に形成されているが、こ
れには限られずこれらを同一のギア部から成るようにし
ても良い。
【0038】また、本実施形態では伝達経路切換機構1
をディスクプレーヤのディスク選択機構やドロワーの開
閉機構の駆動用に使用しているが、これには限られず他
の機構に使用しても良い。そして、本実施形態では伝達
経路切換機構1をディスクプレーヤに搭載しているが、
これには限られず駆動ギア2の動力を第1および第2の
従動ギア3,4のいずれかに切り換えて伝達する伝達経
路切換機構1の全般に使用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の伝達経路切換機構によれば、摺動ギアのギア部
が第1の従動ギアに噛み合わなくても凸部が噛み合って
第1の従動ギアを回転させるので、摺動ギアと第1の従
動ギアとは容易に同期回転されてギア同士が円滑に噛み
合うようになる。よって、摺動ギアの回転数を下げるこ
と無く、摺動ギアの従動ギアへの噛み合いの切り換えを
行うことができるようになる。
【0040】また、噛み合いが確実に行われることか
ら、各ギアが噛み合わずに互いに軸方向に付勢された状
態で長時間放置されることを防止できる。
【0041】さらに、各ギアの歯の縁を面取りする必要
が無いので、金型の形状を簡易にできると共に、噛み合
わせ時や離脱時に摺動ギアと第1の従動ギアとが傾斜面
によって跳ね飛んでしまうことを防止できる。
【0042】また、請求項2記載のディスクプレーヤに
よれば、伝達経路切換機構による伝達経路の切り換えを
円滑に行うことができるので、ディスク選択機構により
演奏ディスクを選択する動作への切り換えを円滑に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伝達経路切換機構に使用する摺動
ギアを示す斜視図である。
【図2】伝達経路切換機構を示す摺動ギアおよびクラッ
チギアが噛み合ったときの中央縦断面側面図である。
【図3】伝達経路切換機構を示す摺動ギアおよびクラッ
チギアが離脱したときの中央縦断面側面図である。
【図4】凸部が第1の従動ギアの歯側面に当接するとき
の摺動ギアと第1の従動ギアとの噛み合いを示す平面図
である。
【図5】凸部が第1の従動ギアの歯側面に当接しないと
きの摺動ギアと第1の従動ギアとの噛み合いを示す平面
図である。
【図6】摺動ギアおよびクラッチギアを示す平面図であ
る。
【図7】各クラッチ爪の形状を示す平面図である。
【図8】従来の伝達経路切換機構を示す中央縦断面側面
図である。
【符号の説明】
1 伝達経路切換機構 2 駆動ギア 3 第1の従動ギア 4 第2の従動ギア 5 摺動ギア 9 変位手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J009 EA11 EA21 EA35 EA44 EB01 EB20 ED04 ED06 ED10 FA13 3J056 AA03 BA01 BE30 CA02 CA12 GA27 3J062 AA33 AB01 AC01 BA01 BA29 CG01 CG72 CG83 5D072 AB16 BG02 EB16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動ギアと、該駆動ギアの動力により回
    転される第1および第2の従動ギアと、前記駆動ギアに
    常に噛合したまま軸方向に摺動可能であり、尚かつ摺動
    により前記駆動ギアからの動力を前記第1の従動ギアに
    伝達する状態と前記第2の従動ギアに伝達する状態とに
    変位可能な摺動ギアと、前記摺動ギアを摺動させる変位
    手段とを備える伝達経路切換機構において、前記摺動ギ
    アには前記第1の従動ギアに噛み合うギア部を設けて、
    尚かつ前記ギア部の前記第1の従動ギア側の歯側面を突
    出させて成る凸部を少なくとも1つ設けると共に、該凸
    部は前記摺動ギアと前記第1の従動ギアとの歯先円の交
    わった範囲内には多くとも1つのみ存在するように設け
    られたことを特徴とする伝達経路切換機構。
  2. 【請求項2】 収容された複数のディスクの中から演奏
    ディスクの選択を行うディスク選択機構を備えたディス
    クプレーヤにおいて、請求項1記載の伝達経路切換機構
    と、前記第1の従動ギアを含むと共に前記摺動ギアと前
    記ディスク選択機構とを連結する歯車列とを備えること
    を特徴とするディスクプレーヤ。
JP2001207000A 2001-07-06 2001-07-06 伝達経路切換機構およびこれを利用するディスクプレーヤ Pending JP2003021165A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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