JPH07113211B2 - 昇降式掛樋 - Google Patents

昇降式掛樋

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JPH07113211B2
JPH07113211B2 JP60191084A JP19108485A JPH07113211B2 JP H07113211 B2 JPH07113211 B2 JP H07113211B2 JP 60191084 A JP60191084 A JP 60191084A JP 19108485 A JP19108485 A JP 19108485A JP H07113211 B2 JPH07113211 B2 JP H07113211B2
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gutter
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pulleys
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JP60191084A
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史直 谷冨
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開成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、立体交差する水路に設けられる昇降式掛樋に
関するものである。
(従来の技術) 二本の水路が立体的に交差している場合、下方の水路が
増水すると、上方の水路が下方の水路の水の流れの障害
物となるものがある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明はこのように立体交差する二本の水路のうちの下
方の水路が増水した場合に、上方の水路が下方の水路の
水の流れの障害物となることを防止できる昇降式掛樋を
提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) このために本発明は、上方の水路1に昇降自在に設置さ
れた樋体3と、下方の水路2の水位を検知する水位検知
器31と、この樋体3の両側部にあってこの水位検知器31
によって下方の水路2の水位が上昇したことが検知され
たならば前記樋体3を上昇させる増力部を含む樋体上昇
手段と、前記樋体3の両側部に設けられた前記樋体上昇
手段による前記樋体3の上昇時に、前記樋体3の水平状
態を保持させるための樋体姿勢保持手段とを構成したも
のである。
(作用) 上記構成によれば、下方の水路2の水位が上昇したこと
が水位検知器31により検知されたならば、上方の水路1
が下方の水路2の水の流れの障害物にならないように自
動的に上昇させることができる。しかもこの場合、増力
部により、水の溜った重量のある樋体3を難なく上昇さ
せることができ、且つその際、樋体姿勢保持手段により
樋体3の姿勢を水平に保持して上昇させることができ
る。
(実施例) 以下、図面を参照しながら本発明の実施例の説明を行
う。
第1図は本発明に係る昇降式掛樋の全体図であって、
1、2は立体交差する水路である。3は上方の水路1の
下方の水路2との交差部に昇降自在に配設された樋体で
あり、第2図と第3図を併せて参照しながらその昇降機
構を説明する。
4、5は水路2の両側部に設けられたコンクリートから
成る略U字状の基台部であって、上記水路1はこの基台
部4、5に連設されており、また上記樋体3はこの基台
部4、5の間に昇降自在に配設されて上記水路2上に掛
け渡されている。6、7は樋体3の両側部に配設された
鋼鉄製の支柱であって、上記基台部4、5上に立設され
ている。8、9はこれらの支柱6、7上に配設された滑
車であって、これらの滑車8、9にはそれぞれ紐状体と
してのチェン11、12が調帯されている。なおチェン11、
12にかえてワイヤ等の他の紐状体を調帯してもよい。こ
れらのチェン11、12の一端部は、それぞれ上記樋体3の
両側部に取り付けられた回転杆13、14の先端部に取り付
けられており、また他端部には支柱6、7の内部に配設
された重錘15、16が懸吊されている。17、17は重錘15、
16の下降限度を規定するストッパーである。
回転杆13、14は、樋体3の両側部上面に掛け渡して固着
された支持板21、22上の受具23に、ピン24を中心に回転
自在に軸着されている(第4図も併せて参照)。また回
転杆13、14の後端部は、基台部4、5の内部に掛け渡し
て固設された受板25、26上に接地している。ピン24から
チェン11、12の取り付けまでの長さL1は、ピン24から受
板25、26との接地部までの長さL2よりもかなり長く、し
たがってチェン11、12が重錘15、16の重力により上方へ
引き上げられると、てこの原理により回転杆13、14は受
板25、26を支点として比較的小さな力にて回転できるよ
うになっている。すなわち回転杆13、14はより小さな力
にて樋体3を上昇させるための増力部であり、増力部と
してはこの原理を利用する他、滑車の原理等の他の原理
を利用したものでもよい。なお第4図は回転杆13側を図
示しているが、回転杆14側も該回転杆13側と同様の構造
である。
29はワイヤであって、上記滑車8、9と同軸的に取り付
けられた滑車27、28に調帯されている。これらのワイヤ
29や滑車27、28は、両滑車8、9の回転量を常に同一に
保って、樋体3を傾くことなく水平状態のまま昇降させ
るためのものである。
30は基台部4上に配設された周知自動装置、31は該自動
装置30に連結された下方の水路2の水位を検知する水位
検知器としてのフロート、34は操作ハンドルである。自
動装置30側の滑車35と上記滑車8と同軸的に取り付けら
れた滑車33には、無端チェン32が調帯されており、下方
の水路2が増水してフロート31が浮上すると、自動装置
30は作動してそのロック状態は解除され、重錘15、16は
自重により下降する。なお自動装置30は周知のものであ
るから、その詳細な説明は省略する。
40、40は上記水路1の上記樋体3との連接部に配設され
た制水板であって、その上部はヒンジ部41、41により回
転自在に軸支されている。上記水路1の端面1aはやや傾
斜している。43、43は制水板40、40に取り付けられたワ
イヤであり、その上端部は上記滑車8と同軸的に取り付
けられた回転車44に調帯され、その他端部は樋体3上部
の取り付け体49に取り付けられている。各制水板40、40
は、常時は上方にあって水路1を開いているが(各図実
線参照)、後述するように樋体3が上昇すると、これに
連動して回転し、水路1を閉鎖する(各図鎖線参照)。
本装置は上記のような構成より成り、次に本装置の動作
を説明する。
常時は樋体3は下降位置にあり、また各制水板40、40は
開いた位置にあって水路1内の水は矢印a方向に流れて
いる。下方の水路2が増水すると、フロート31は浮上し
て自動装置30は作動し、そのロック状態は解除されて重
錘15、16は自重により下降する。これとともに各回転杆
13、14はその先端部をチェン11、12に引き上げられ、ピ
ン24を中心にして各受板25、26を支点として回転する。
さらに重錘15、16が下降すると樋体3は上昇し、重錘1
5、16がストッパー17、17上に接地すると樋体3の上昇
は停止し、以後樋体3は上昇位置と保持する。
また樋体3の上昇とともに、第4図においてワイヤ43、
43は回転体44を矢印方向に周回し、これによりワイヤ4
3、43を介して該樋体3に接続された制水板40、40は回
転して水路1を閉鎖し、下方の水路2の水が上方の水路
1に逆流するのを防止する。このように本装置によれ
ば、下方の水路2が増水したときには、これと交差する
上方の水路1側の樋体3を自動的に上昇させるようにな
っているので、樋体3が下方の水路2の水の流れの障害
物となることはなく、また樋体3の上昇に連動して上方
の水路1を自動的に閉鎖して、下方の水路2の水が上方
の水路1に逆流するのを防止することができる。
ところで樋体3が上昇を開始するときには、樋体3内に
は水が溜っているため、樋体3の重量はきわめて重い。
したがって樋体3の上昇を開始させるには大きな引き上
げ力を要するが、本装置は上述のようなてこの原理を利
用した回転杆13、14が構成されているので、比較的軽量
の重錘15、16によっても難なく樋体3の上昇を開始させ
ることができる。かた樋体3が上昇して回転杆13、14の
後端部が受板25、26から離れると、てこの原理は作用し
なくなるが、そのときには樋体3内の水はすでに下方の
水路2に落下しているので樋体3は軽くなっており、し
たがって重錘15、16により樋体3を確実に上昇させるこ
とができる。樋体3を下降させるときは、操作ハンドル
34を操作して無端チェン32を巻き戻せばよく、各制水板
40、40は樋体3の下降に連動して上方に回転し、再び水
路1を開く。本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、例えば樋体3は手動によらず、電動機等を使って
昇降させるものであってもよい。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、下方の水路2が増
水したならば、これに交差する樋体3を自動的に上昇さ
せて、樋体3が下方の水路2の水の流れの障害物となる
のを防止することができる。しかもこの場合、増力部に
より、水の溜った重力のある樋体3を難なく上昇させる
ことができ、且つその際、樋体姿勢保持手段により樋体
3の姿勢を水平に保持して上昇させることができる。ま
た制水板40を設けることにより、下方の水路2の水が上
方の水路1に逆流するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示すものであって、第1図は昇降
式掛樋の全体斜視図、第2図は側面図、第3図は正面
図、第4図は部分側面図である。 1、2……水路 3……樋体 8、9……滑車 11、12……チェン(紐状体) 13、14……回転杆 15、16……重錘 25、26……受板(接地部) 27、28……滑車 29……ワイヤ(紐状体) 30……自動装置 31……水位検知器 33……滑車 40……制水板 41……ヒンジ部 43……ワイヤ(紐状体) 44……回転車

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方の水路1と下方の水路2の立体交差部
    に設置される昇降式掛樋であって、 上方の水路1に昇降自在に設置された樋体3と、下方の
    水路2の水位を検知する水位検知器31と、この樋体3の
    両側部にあってこの水位検知器31によって下方の水路2
    の水位が上昇したことが検知されたならば前記樋体3を
    上昇させる増力部を含む樋体上昇手段と、前記樋体3の
    両側部に設けられた前記樋体上昇手段による前記樋体3
    の上昇時に、前記樋体3の水平状態を保持させるための
    樋体姿勢保持手段とを備えたことを特徴とする昇降式掛
    樋。
  2. 【請求項2】前記樋体上昇手段が、前記樋体3の両側部
    に設けられた回転杆13,14と、この回転杆13,14の後端部
    が接地する接地部25,26とから成る前記増力部と、この
    回転杆13,14にその先端部が取り付けられた紐状体11,12
    と、この紐状体11,12が調帯された滑車8,9と、この紐状
    体11,12の他端部に取り付けられた重錘15,16とから成
    り、 かつ前記滑車8,9に連動して回転する滑車33と、この滑
    車33の回転・非回転を切り換える自動装置30を備え、前
    記水位検知器31によって下方の水路2の水位が上昇した
    ことが検知されたならば、前記自動装置30による前記滑
    車33のロック状態を解除して前記滑車33をフリー状態に
    し、前記重錘15,16の重量により前記回転杆13,14を回転
    させて、てこの原理により前記樋体3を上昇させること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の昇降式掛樋。
  3. 【請求項3】前記樋体姿勢保持手段が、前記滑車8、9
    と同軸的に設けられた滑車27、28と、これらの滑車27、
    28に調帯された紐状体29であることを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載の昇降式掛樋。
  4. 【請求項4】前記樋体3の両側部に回転自在に設けられ
    て、前記樋体3の通水路を開閉する制水板40と、前記樋
    体3の上昇に連動して前記制水板40が前記樋体3の通水
    路を閉じるように前記制水板40を回転させる回転手段を
    備えたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の昇
    降式掛樋。
  5. 【請求項5】前記回転手段が、その一端部が前記制水板
    40に取り付けられ、またその他端部が前記樋体3に取り
    付けられた紐状体43と、この紐状体43が調帯された回転
    車44とから成り、前記樋体3の上昇に連動してこの紐状
    体43をこの回転車44を周回させることにより、前記制水
    板40をヒンジ部41を中心に下方へ回転させて前記樋体3
    の通水路を閉じるようにしたことを特徴とする特許請求
    の範囲第4項記載の昇降式掛樋。
JP60191084A 1985-08-29 1985-08-29 昇降式掛樋 Expired - Lifetime JPH07113211B2 (ja)

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JPS6286209A JPS6286209A (ja) 1987-04-20
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JPH089217Y2 (ja) * 1989-02-13 1996-03-13 株式会社栗本鐵工所 立体交差水路

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