JPH07113009A - 溶媒可溶性芳香族ポリアミンおよびその製造方法 - Google Patents

溶媒可溶性芳香族ポリアミンおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH07113009A
JPH07113009A JP25966593A JP25966593A JPH07113009A JP H07113009 A JPH07113009 A JP H07113009A JP 25966593 A JP25966593 A JP 25966593A JP 25966593 A JP25966593 A JP 25966593A JP H07113009 A JPH07113009 A JP H07113009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
aromatic
solvent
amino group
triazine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25966593A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Oishi
好行 大石
Hiroshi Mori
広志 森
Kunio Mori
邦夫 森
Hidetoshi Hirahara
英俊 平原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP25966593A priority Critical patent/JPH07113009A/ja
Publication of JPH07113009A publication Critical patent/JPH07113009A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性を保持した状態で各種有機溶媒に対す
る溶解性およびガラス転移温度(Tg)を一層向上させ
た新規な溶媒可溶性芳香族ポリマーおよびその製造方法
を提供すること。 【構成】 一般式 (式中、Rは芳香族アミノ基、環状脂肪族アミノ基およ
び複素環アミノ基を示す。また、Arは二価の芳香族
基、nは10から200の整数を示す)で表されること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芳香族ジアミン類とトリ
アジン二塩化物から合成することにより、耐熱性を保持
した状態で各種有機溶媒に対する溶解性およびガラス転
移温度(Tg)を向上させるとともに、キャストフィル
ムを得ることができ、ERP(イレーザブルペーパー)
あるいは感熱紙などのオーバーコート層としての塗工
材、各種保護被膜(トップコート)などの塗料、無機粒
子とのコンポジット化に用いることのできる溶媒可溶性
芳香族ポリアミンおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶媒可溶性芳香族ポリマーとして
は、トリアジン化合物における求核置換反応を用いて、
トリアジン二塩化物とビスフェノールとの相間移動触媒
重縮合により合成された芳香族ポリシアヌレートが知ら
れている。
【0003】また、他の求核成分として脂肪族ジアミン
を用いて合成された脂肪族ポリアミンが知られている。
【0004】さらに説明すると、従来の脂肪族ジアミン
からの脂肪族ポリアミンとしては、文献(D. W. Wang a
nd M. M. Fisher,J.Polym.Sci.,Polym.Chem.Ed.,Vol.2
1,671-677(1983))に記載されているものが知られてい
る。この種の従来の脂肪族ポリアミンは、例えばつぎの
ようにして得ることができる。
【0005】従来例1 脂肪族ポリアミンの合成例 攪拌および加温ができる1リットルの三口フラスコに、
ニトロベンゼン500gを入れ、これに、2−アミノ−
4,6−ジクロロ−s−トリアジン16.5gを入れ、
85℃で攪拌する。そして、添加したトリアジン化合物
が完全に溶解し、透明な液になった後、1,6−ジアミ
ノヘキサン12.8g、水200ml、炭酸ナトリウム
19.3g、Ammonyx T(セチルジメチルベン
ジルアンモニウムクロリド)11.3mlおよびジオキ
サン2mlの混合物を添加し、85〜95℃で48時間
攪拌した。冷却後、ポリマーを析出させ、濾別により沈
殿した粗製ポリマーを回収した。この粗製ポリマーは、
アセトンにて24時間洗浄し、さらにメタノールで24
時間洗浄した。その後、100℃で48時間真空乾燥す
ることにより、脂肪族ポリアミンを得ることができる。
【0006】この種のポリアミンの構造および特性を、
つぎの表Aに示す。
【0007】 また、従来の芳香族ポリシアヌレートは、例えばつぎの
ようにして得ることができる。
【0008】従来例2 芳香族ポリシアヌレートの合成 100mlのナスフラスコに、ビスフェノールA(ベン
ゼン/テトラヒドロフラン(THF)混合溶媒により再
結晶)0.571g(2.5mmol)、1M水酸化ナ
トリウム水溶液5.1mlおよびセチルトリメチルアン
モニウムブロミド0.32gを入れ溶解させる。これに
0.793g(2.5mmol)の2−ジフェニルアミ
ノ−4,6−ジクロロ−s−トリアジンを5mlの精製
塩化メチレンに溶かした溶液を素早く加える。そして、
塩化メチレン1mlで容器を洗浄し加える。この混合物
を20℃で12時間激しく攪拌して反応させた後、40
0mlのメタノールに投入し、沈殿した粗製ポリマーを
濾別する。この粗製ポリマーを80℃で乾燥後、75m
lのクロロホルムに溶解させる。その後、この溶液をひ
だ折り濾紙を通して400mlのメタノールに滴下し、
ポリマーを再沈澱させ、ポリマーを濾別後、80℃で1
2時間乾燥させることにより、芳香族ポリシアヌレート
を得ることができる。収率90%、対数粘度(ηinh
は、2.23dL/g(クロロホルム中30℃で測定、
濃度0.5g/dL)であった。ポリマーの構造の確認
はIRと元素分析で行った。
【0009】この種の従来の芳香族ポリシアヌレートの
一例について表Bから表Eに示す。表Bは従来の芳香族
ポリシアヌレートの構造および重合結果等を示し、表C
はその溶解性を示し、表Dはそのフィルムの機械的特性
を示し、表Eはその熱特性を示す。
【0010】 また、従来の芳香族ポリシアヌレートの他例としてトリ
アジン二塩化物モノマーの置換基の変更例について表F
から表Iに示す。表Fは従来の他の芳香族ポリシアヌレ
ートの構造および重合結果等を示し、表Gはその溶解性
を示し、表Hはそのフィルムの機械的特性を示し、表I
はその熱特性を示す。
【0011】
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の一方の脂肪族ジアミンからの脂肪族ポリアミン
は、ガラス転移温度(Tg)が88〜127℃と低く、
耐熱性に劣るものであった。
【0013】他方の芳香族ポリシアヌレートは、前記脂
肪族ジアミンからのポリアミンと比較して、耐熱性を保
持した状態で各種有機溶媒に対する溶解性およびガラス
転移温度(Tg)を向上させたものではあるが、その用
途は、例えば、ポリエステル繊維の染色性改質剤や、ポ
リカーボネート樹脂のガラス転移温度(Tg)、耐熱
性、機械的特性の改質や、ABS樹脂の機械特性の改質
等の各種ポリマーの改質補助剤的な用途(単独で用いら
れることは極めて希である)に限定されるものである。
【0014】そこで、耐熱性を保持した状態で各種有機
溶媒に対する溶解性およびガラス転移温度(Tg)を一
層向上させるとともに、キャストフィルムを得ることが
でき、ERP(イレーザブルペーパー)あるいは感熱紙
などのオーバーコート層としての塗工材、各種保護被膜
(トップコート)などの塗料、無機粒子とのコンポジッ
ト化に用いることのできるものが望まれていた。
【0015】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、耐熱性を保持した状態で各種有機溶媒に対する
溶解性およびガラス転移温度(Tg)を一層向上させる
とともに、キャストフィルムを得ることができ、ERP
(イレーザブルペーパー)あるいは感熱紙などのオーバ
ーコート層としての塗工材、各種保護被膜(トップコー
ト)などの塗料、無機粒子とのコンポジット化に用いる
ことのできる新規な溶媒可溶性芳香族ポリアミンおよび
その製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明者らは、耐熱性を保持した状態で各種有機
溶媒に対する溶解性およびガラス転移温度(Tg)を一
層向上させるとともに、キャストフィルムを得ることが
でき、ERP(イレーザブルペーパー)あるいは感熱紙
などのオーバーコート層としての塗工材や各種保護被膜
(トップコート)などの塗料に単独で用いることがで
き、さらに、無機粒子とのコンポジット化のできる溶媒
可溶性芳香族ポリアミンを製造する研究について鋭意研
究を続けてきた結果、かさ高い置換基を有するトリアジ
ン二塩化物と、求核成分として芳香族ジアミン化合物と
を有機溶媒中で反応(溶液重縮合)させることにより、
耐熱性を保持した状態で各種有機溶媒に対する溶解性お
よびガラス転移温度(Tg)を一層向上させるととも
に、キャストフィルムを得ることができ、ERP(イレ
ーザブルペーパー)あるいは感熱紙などのオーバーコー
ト層としての塗工材、各種保護被膜(トップコート)な
どの塗料に単独で用いることもでき、さらに、無機粒子
とのコンポジット化のできる新規の溶媒可溶性芳香族ポ
リアミンを得ることを見い出し、本発明を完成したもの
である。
【0017】すなわち、請求項1に記載の本発明の溶媒
可溶性芳香族ポリアミンは、一般式 (式中、Rは芳香族アミノ基、環状脂肪族アミノ基およ
び複素環アミノ基を示す。また、Arは二価の芳香族
基、nは10から200の整数を示す。)で表されるこ
とを特徴としている。
【0018】そして、請求項2に記載の溶媒可溶性芳香
族ポリアミンの製造方法は、一般式 (式中、Rは芳香族アミノ基、環状脂肪族アミノ基およ
び複素環アミノ基を示す。)で表されるトリアジン二塩
化物と、一般式 (式中、Arは二価の芳香族基を示す。)で表される芳
香族ジアミン化合物とを有機溶媒中で反応させることを
特徴とする一般式 (式中、Rは芳香族アミノ基、環状脂肪族アミノ基およ
び複素環アミノ基を示す。また、Arは二価の芳香族
基、nは10から200の整数を示す。)で表されるこ
とを特徴としている。
【0019】本発明に用いられる芳香族アミノ基として
は、アニリノ、トリルアミノ、キシリルアミノ、メシチ
ルアミノ、メトキシアニリノ、シアノアニリノ、ニトロ
アニリノ、クメニルアミノ、トリチルアミノ、ナフチル
アミノ、アントリルアミノ、フェナントリルアミノ、ジ
フェニルアミノ、ジトリルアミノ、ジキシリルアミノ、
ジメシチルアミノ、ジ(メトキシフェニル)アミノ、ジ
(シアノフェニル)アミノ、ジ(ニトロフェニル)アミ
ノ、ジクメニルアミノ、ジトリチルアミノ、ジナフチル
アミノ、ジアントリルアミノ、ジフェナントリルアミノ
等を例示することができる。
【0020】そして、環状脂肪族アミノ基としては、シ
クロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロペン
チルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロヘプチルア
ミノ、シクロオクチルアミノ、ジシクロプロピルアミ
ノ、ジシクロブチルアミノ、ジシクロヘキシルアミノ、
ジシクロヘプチルアミノ、ジシクロオクチルアミノ等を
例示することができる。
【0021】さらに、複素環アミノ基としては、ピペリ
ジノ、ピペリジルアミノ、モルネリノ、フリルアミノ、
フルフリルアミノ、チエニルアミノ、テニルアミノ、ピ
ロリルアミノ、ピリジルアミノ、ジフリルアミノ、ジフ
ルフリルアミノ、ジチエニルアミノ、ジテニルアミノ、
ジピロリルアミノ、ジピリジルアミノ等を例示すること
ができる。
【0022】また、芳香族ジアミン化合物としては、メ
タフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、3,
3’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノビフェ
ニル、3,3’−メチレンジアニリン、4,4’−メチ
レンジアニリン、4,4’−エチレンジアニリン、4,
4’−イソプロピリデンジアニリン、3,3’−オキシ
ジアニリン、4,4’−オキシジアニリン、3,4’−
オキシジアニリン、3,3’−チオジアニリン、4,
4’−チオジアニリン、3,3’−カルボニルジアニリ
ン、4,4’−カルボニルジアニリン、3,3’−スル
ホニルジアニリン、4,4’−スルホニルジアニリン、
1,4−ナフタレンジアミン、1,5−ナフタレンジア
ミン、2,6−ナフタレンジアミン、2,2−ビス(4
−アミノフェノキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−アミノフェノキシフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン、ビス(4−アミノフェノキシフェニル)スルホン
等を例示することができる。
【0023】また、前記一般式(1)で表されるポリア
ミンの製造方法は、有機溶媒中、上記一般式(2)で表
されるトリアジン二塩化物と上記一般式(3)で表され
る芳香族ジアミンを0℃から200℃で数分間から数日
間反応させることにより行われるものである。この方法
において、一般式(1)で表されるポリアミンの分子量
は、一般式(2)で表されるトリアジン二塩化物と一般
式(3)で表される芳香族ジアミンの仕込量によって制
限され、これらの反応成分を等モル量使用すると高分子
量のポリアミンを製造することができる。この方法に使
用できる有機溶媒としては、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N−メチル−ピロリドン(NMP)等のアミド系
溶媒等を例示することができる。
【0024】前記一般式(1)で表される本発明の溶媒
可溶性芳香族ポリアミンにおいて、nを10から200
の整数に限定した理由は、nが10以下の場合にはフィ
ルム化が出来なくなり、nが200以上になった場合に
は有機溶媒に溶解しなくなってしまうためである。
【0025】つぎに、前述した構成からなる本発明の溶
媒可溶性芳香族ポリアミンの特性について説明する。
【0026】前述のようにして得られる本発明の溶媒可
溶性芳香族ポリアミンは、ガラス転移温度(Tg)が高
く、熱安定性に優れ、溶解性に優れているという特性を
有している。
【0027】これらの優れた特性が得られるのは、次の
理由によるものと考えられる。
【0028】まず、従来の主鎖に飽和脂肪族を有してい
る脂肪族ポリアミンにおいては、主鎖の分子運動を制御
する要因が少なく、分子の回転が比較的自由に行なわれ
る。これに対して主鎖にベンゼン環を有する本発明の溶
媒可溶性芳香族ポリアミンは、剛直分子が導入された分
だけ分子運動が制御され、熱による分子運動がしにくく
なり、ガラス転移温度(Tg)を確実に向上させること
ができる。
【0029】また、本発明の溶媒可溶性芳香族ポリアミ
ンは、水素結合可能なアミノ基を主鎖に有しているた
め、ポリマー鎖の分子間凝集力が大きく、従来の芳香族
ポリシアヌレートに比べ、ガラス転移点および熱分解温
度をさらに上昇させることができる。
【0030】さらに、本発明の溶媒可溶性芳香族ポリア
ミンにおいては、高分子の側鎖にかさ高い置換基が導入
されており、これにより分子全体の配列を乱し、パッキ
ング性を幾分抑制するために有機溶剤が入り込みやすい
状態になるため、各種の有機溶剤に対する溶解性を確実
に向上させることができるのである。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
【0032】まず、本発明の溶媒可溶性芳香族ポリアミ
ンの製造に用いられるトリアジン二塩化物の合成の実施
例について説明する。
【0033】実施例1−1 2−アリニノ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリア
ジンの合成 塩化シアヌル0.5mol(92.2g)を、アセトン
200ml中で、0〜5℃に保ちながら攪拌し、分散状
態にする。これに、アニリン0.5mol(46.6
g)を、約30分かけて徐々に滴下する。その後、1時
間攪拌し反応させ発生したHC1を中和するために、炭
酸ナトリウム0.25mol(26.5g)を溶かした
水溶液250mlを加え、さらに1時間攪拌する。ここ
で、反応溶液がまだ酸性である場合には、さらに炭酸ナ
トリウム水溶液を中性になるまで加える。また、ここで
さらに1時間攪拌する。最後に、反応溶液が中性である
ことを確認して終了する。この間反応温度を0〜5℃に
保つ。生成物は、溶媒に不溶で沈殿するため、これを濾
別し、水洗する。このまま放置してしまうと加水分解し
てしまうため、素早くトルエンに溶解させ、トルエン溶
液を2〜3回水洗する。その後、無水硫酸ナトリウムで
トルエン溶液を脱水し、エバポレーターでトルエンを除
去することにより粗生成物を得る。 粗収率 : 87%(104g) その後、トルエン/ヘキサンの混合溶媒で2〜3回再結
晶し精製することにより2−アリニノ−4,6−ジクロ
ロ−1,3,5−トリアジンを得ることができる。 収 率 : 76%(91g) 融 点 :134℃(文献値 133〜135℃) であった。
【0034】実施例1−2 2−ジフェニルアミノ−4,6−ジクロロ−1,3,5
−トリアジンの合成塩化シアヌル0.25mol(4
6.1g)を、塩化メチレン300ml中で攪拌させ分
散状態にし、0〜5℃に冷却する。これに求核試薬とし
てジフェニルアミン0.25mol(42.3g)と酸
受容剤としてトリエチルアミン0.25mol(25.
3g)を、塩化メチレン100mlに溶解させ、これを
1時間かけて徐々に滴下する。その後、2〜3時間氷温
で反応させた後、そのまま室温で12時間攪拌させる。
この間反応液の外観は、淡黄色から緑色、最後に青色に
変化する。この変色を反応段階への目安とする。その
後、エバポレーターで塩化メチレンを除去し、水色の固
体を得る。これをトルエンに溶解し、トルエン溶液を2
〜3回水洗する。水相が酸性である場合、これが中性に
なるまで水洗を行う。これを確認した上で、トルエン相
を取り出して無水硫酸ナトリウムでトルエン溶液を脱水
する。再びエバポレーターでトルエンを除去することに
より粗生成物を得る。 粗収率 : 92%(72g) その後、トルエン/ヘキサンの混合溶媒で2〜3回再結
晶し精製し、さらに、160℃、1mmHg以下で昇華
精製を行うすることにより2−ジフェニルアミノ−4,
6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンを得ることがで
きる。 収 率 : 61%(48g) 融 点 :172℃(文献値 172〜174℃) であった。
【0035】実施例1−3 2−ジシクロヘキシルアミノ−4,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジンの合成 塩化シアヌル0.25mol(46.1g)を、塩化メ
チレン500ml中で攪拌させ分散状態にし、0〜5℃
に冷却する。これにジシクロヘキシルアミン0.25m
ol(45.3g)を塩化メチレン100mlに溶かし
た溶液を30分かけて徐々に滴下する。その後、2時間
攪拌した後、炭酸ナトリウム0.125mol(13.
3g)を蒸留水100mlに溶かした水溶液を、30分
かけて徐々に滴下する。さらに、2時間攪拌して、反応
を終了する。ここで生じる白色不溶物が生成物である。
この反応混合物に蒸留水、塩化メチレンを加え、透明な
二相液にする。水相が中性になるまで塩化メチレン相を
水洗する。塩化メチレン相を無水硫酸ナトリウムで脱水
し、エバポレーターで塩化メチレンを除去し粗生成物を
得る。 粗収率 : 87%(71g) その後、トルエン/ヘキサンの混合溶媒で2〜3回再結
晶することにより2−ジシクロヘキシルアミノ−4,6
−ジクロロ−1,3,5−トリアジンを得ることができ
る。 収 率 : 72%(59g) 融 点 :171℃(文献値 173〜174℃) であった。
【0036】つぎに、本発明に係る溶媒可溶性芳香族ポ
リアミンの合成の実施例について説明する。
【0037】実施例2−1 100mlのナスフラスコに、4,4’−ジアミノジフ
ェニルエーテル0.501g(2.5mmol)と蒸留
精製したN−メチル−2−ピロリドン5mlを入れ、窒
素気流下で溶解させる。これに、2−アニリノ−4,6
−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.603g
(2.5mmol)を加え、80℃で攪拌しながら24
時間窒素気流下で反応させる。反応後、反応溶液を40
0mlのメタノールに投入し、ポリマーを析出させ濾別
する。熱メタノールで洗浄し、80℃で12時間減圧乾
燥させる。収量は0.902g(収率98%)、対数粘
度(ηinh )は0.43dL/gである(N−メチル−
2−ピロリドン中、30℃で測定、濃度0.5g/d
L)。ポリマーの構造の確認は赤外吸収スペクトルと元
素分析で行なった。このポリマーの構造と合成反応条件
を表1に、その溶解性を表2に、そのキャストフィルム
の機械的特性を表3に、その熱特性を表4に示す。
【0038】実施例2−2 100mlのナスフラスコに、3,4’−ジアミノジフ
ェニルエーテル0.501g(2.5mmol)と蒸留
精製したN−メチル−2−ピロリドン5mlを入れ、窒
素気流下で溶解させる。これに、2−アリニノ−4,6
−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.603g
(2.5mmol)を加え、80℃で攪拌しながら24
時間窒素気流下で反応させる。反応後、反応溶液を40
0mlのメタノールに投入し、ポリマーを析出させ濾別
する。熱メタノールで洗浄し、80℃で12時間減圧乾
燥させる。収量は0.847g(収率92%)、対数粘
度(ηinh )は0.37dL/gである(N−メチル−
2−ピロリドン中、30℃で測定、濃度0.5g/d
L)。ポリマーの構造の確認は赤外吸収スペクトルと元
素分析で行なった。このポリマーの構造と合成反応条件
を表1に、その溶解性を表2に、そのキャストフィルム
の機械的特性を表3に、その熱特性を表4にそれぞれ示
す。
【0039】実施例2−3 100mlのナスフラスコに、2,2−ビス(4−アミ
ノフェノキシフェニル)プロパン1.026g(2.5
mmol)と蒸留精製したN−メチル−2−ピロリドン
5mlを入れ、窒素気流下で溶解させる。これに、2−
アニリノ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン
0.603g(2.5mmol)を加え、80℃で攪拌
しながら24時間窒素気流下で反応させる。反応後、反
応溶液を400mlのメタノールに投入し、ポリマーを
析出させ濾別する。熱メタノールで洗浄し,80℃で1
2時間減圧乾燥させる。収量は1.433g(収率99
%)、対数粘度(ηinh )は0.80dL/gである
(N−メチル−2−ピロリドン中、30℃で測定、濃度
0.5g/dL)。ポリマーの構造の確認は赤外吸収ス
ペクトルと元素分析で行なった。 赤外吸収スペクトル:1550cm-1(C=N) 元素分析 : 炭 素 水 素 窒素 計算値(%) 74.72 5.23 14.52 実測値(%) 74.15 5.05 14.30 このポリマーの構造と合成反応条件を表1に、その溶解
性を表2に、そのキャストフィルムの機械的特性を表3
に、その熱特性を表4に示す。
【0040】実施例2−4 100mlのナスフラスコに、2,2−ビス(4−アミ
ノフェノキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン1.2
96g(2.5mmol)と蒸留精製したN−メチル−
2−ピロリドン5mlを入れ、窒素気流下で溶解させ
る。これに、2−アニリノ−4,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジン0.603g(2.5mmol)を
加え、80℃で攪拌しながら24時間窒素気流下で反応
させる。反応後、反応溶液を400mlのメタノールに
投入し、ポリマーを析出させ濾別する。熱メタノールで
洗浄し、80℃で12時間減圧乾燥させる。収量は1.
682g(収率98%)、対数粘度(ηinh )は0.7
4dL/gである(N−メチル−2−ピロリドン中、3
0℃で測定、濃度0.5g/dL)。ポリマーの構造の
確認は赤外吸収スペクトルと元素分析で行なった。この
ポリマーの構造と合成反応条件を表1に、その溶解性を
表2に、そのキャストフィルムの機械的特性を表3に、
その熱特性を表4に示す。
【0041】実施例2−5 100mlのナスフラスコに、ビス(4−アミノフェノ
キシフェニル)スルホン1.081g(2.5mmo
l)と蒸留精製したN−メチル−2−ピロリドン5ml
を入れ、窒素気流下で溶解させる。これに、2−アニリ
ノ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.6
03g(2.5mmol)を加え、80℃で攪拌しなが
ら24時間窒素気流下で反応させる。反応後、反応溶液
を400mlのメタノールに投入し、ポリマーを析出さ
せ濾別する。熱メタノールで洗浄し、80℃で12時間
減圧乾燥させる。収量は1.442g(収率96%)、
対数粘度(ηinh )は0.72dL/gである(N−メ
チル−2−ピロリドン中、30℃で測定、濃度0.5g
/dL)。ポリマーの構造の確認は赤外吸収スペクトル
と元素分析で行なった。このポリマーの構造と合成反応
条件を表1に、その溶解性を表2に、そのキャストフィ
ルムの機械的特性を表3に、その熱特性を表4に示す。
【0042】実施例2−6 100mlのナスフラスコに、4,4’−ジアミノジフ
ェニルエーテル0.501(2.5mmol)と蒸留精
製したN−メチル−2−ピロリドン5mlを入れ、窒素
気流下で溶解させる。これに、2−ジフェニルアミノ−
4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.793
g(2.5mmol)を加え、80℃で攪拌しながら2
4時間窒素気流下で反応させる。反応後、反応溶液を4
00mlのメタノールに投入し、ポリマーを析出させ濾
別する。熱メタノールで洗浄し、80℃で12時間減圧
乾燥させる。収量は1.100g(収率99%)、対数
粘度(ηinh )は0.43dL/gである(N−メチル
−2−ピロリドン中、30℃で測定、濃度0.5g/d
L)。ポリマーの構造の確認は赤外吸収スペクトルと元
素分析で行なった。このポリマーの構造と合成反応条件
を表1に、その溶解性を表2に、そのキャストフィルム
の機械的特性を表3に、その熱特性を表4に示す。
【0043】実施例2−7 100mlのナスフラスコに、3、4’−ジアミノジフ
ェニルエーテル0.501g(2.5mmol)と蒸留
精製したN−メチル−2−ピロリドン5mlを入れ、窒
素気流下で溶解させる。これに、2−ジフェニルアミノ
−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.79
3g(2.5mmol)を加え、80℃で攪拌しながら
24時間窒素気流下で反応させる。反応後、反応溶液を
400mlのメタノールに投入し、ポリマーを析出させ
濾別する。熱メタノールで洗浄し、80℃で12時間減
圧乾燥させる。収量は1.000g(収率90%)、対
数粘度(ηinh )は0.41dL/gである(N−メチ
ル−2−ピロリドン中、30℃で測定、濃度0.5g/
dL)。ポリマーの構造の確認は赤外吸収スペクトルと
元素分析で行なった。このポリマーの構造と合成反応条
件を表1に、その溶解性を表2に、そのキャストフィル
ムの機械的特性を表3に、その熱特性を表4に示す。
【0044】実施例2−8 100mlのナスフラスコに、2,2−ビス(4−アミ
ノフェノキシフェニル)プロパン1.026g(2.5
mmol)と蒸留精製したN−メチル−2−ピロリドン
5mlを入れ、窒素気流下で溶解させる。これに、2−
ジフェニルアミノ−4,6−ジクロロ−1,3,5−ト
リアジン0.793g(2.5mmol)を加え、80
℃で攪拌しながら24時間窒素気流下で反応させる。反
応後、反応溶液を400mlのメタノールに投入し、ポ
リマーを析出させ濾別する。熱メタノールで洗浄し、8
0℃で12時間減圧乾燥させる。収量は1.604g
(収率98%)、対数粘度(ηinh )は0.80dL/
gである(N−メチル−2−ピロリドン中、30℃で測
定、濃度0.5g/dL)。ポリマーの構造の確認は赤
外吸収スペクトルと元素分析で行なった。 赤外吸収スペクトル:1550cm-1(C=N) 元素分析 : 炭 素 水 素 窒素 計算値(%) 77.04 5.23 12.84 実測値(%) 76.45 5.10 12.69 また、数平均分子量と重量平均分子量は、それぞれ20
000と50000であった。このポリマーの構造と合
成反応条件を表1に、その溶解性を表2に、そのキャス
トフィルムの機械的特性を表3に、その熱特性を表4に
示す。
【0045】実施例2−9 100mlのナスフラスコに、2,2−ビス(4−アミ
ノフェノキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン1.2
96g(2.5mmol)と蒸留精製したN−メチル−
2−ピロリドン5mlを入れ、窒素気流下で溶解させ
る。これに、2−ジフェニルアミノ−4,6−ジクロロ
−1,3,5−トリアジン0.793g(2.5mmo
l)を加え、80℃で攪拌しながら24時間窒素気流下
で反応させる。反応後、反応溶液を400mlのメタノ
ールに投入し、ポリマーを析出させ濾別する。熱メタノ
ールで洗浄し、80℃で12時間減圧乾燥させる。収量
は1.888g(収率99%)、対数粘度(ηinh )は
0.80dL/gである(N−メチル−2−ピロリドン
中、30℃で測定、濃度0.5g/dL)。また、数平
均分子量と重量平均分子量は、それぞれ40000と8
0000であった。ポリマーの構造の確認は赤外吸収ス
ペクトルと元素分析で行なった。このポリマーの構造と
合成反応条件を表1に、その溶解性を表2に、そのキャ
ストフィルムの機械的特性を表3に、その熱特性を表4
に示す。
【0046】実施例2−10 100mlのナスフラスコに、ビス(4−アミノフェノ
キシフェニル)スルホン1.081g(2.5mmo
l)と蒸留精製したN−メチル−2−ピロリドン5ml
を入れ、窒素気流下で溶解させる。これに、2−ジフェ
ニルアミノ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジ
ン0.793g(2.5mmol)を加え、80℃で攪
拌しながら24時間窒素気流下で反応させる。反応後、
反応溶液を400mlのメタノールに投入し、ポリマー
を析出させ濾別する。熱メタノールで洗浄し,80℃で
12時間減圧乾燥させる。収量は1.641g(収率9
7%)、対数粘度(ηinh )は0.66dL/gである
(N−メチル−2−ピロリドン中、30℃で測定、濃度
0.5g/dL)。ポリマーの構造の確認は赤外吸収ス
ペクトルと元素分析で行なった。このポリマーの構造と
合成反応条件を表1に、その溶解性を表2に、そのキャ
ストフィルムの機械的特性を表3に、その熱特性を表4
に示す。
【0047】実施例2−11 100mlのナスフラスコに、4,4’−ジアミノジフ
ェニルエーテル0.501(2.5mmol)と蒸留精
製したN−メチル−2−ピロリドン5mlを入れ、窒素
気流下で溶解させる。これに、2−ジシクロヘキシルア
ミノ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン0.
823g(2.5mmol)を加え、100℃で攪拌し
ながら24時間窒素気流下で反応させる。反応後、反応
溶液を400mlのメタノールに投入し、ポリマーを析
出させ濾別する。熱メタノールで洗浄し、80℃で12
時間減圧乾燥させる。収量は1.084g(収率95
%)、対数粘度(ηinh )は0.63dL/gである
(N−メチル−2−ピロリドン中、30℃で測定、濃度
0.5g/dL)。ポリマーの構造の確認は赤外吸収ス
ペクトルと元素分析で行なった。このポリマーの構造と
合成反応条件を表1に、その溶解性を表2に、そのキャ
ストフィルムの機械的特性を表3に、その熱特性を表4
に示す。
【0048】実施例2−12 100mlのナスフラスコに、3,4’−ジアミノジフ
ェニルエーテル0.501g(2.5mmol)と蒸留
精製したN−メチル−2−ピロリドン5mlを入れ、窒
素気流下で溶解させる。これに、2−ジシクロヘキシル
アミノ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン
0.823g(2.5mmol)を加え、100℃で攪
拌しながら24時間窒素気流下で反応させる。反応後、
反応溶液を400mlのメタノールに投入し、ポリマー
を析出させ濾別する。熱メタノールで洗浄し、80℃で
12時間減圧乾燥させる。収量は1.084g(収率9
5%)、対数粘度(ηinh )は0.41dL/gである
(N−メチル−2−ピロリドン中、30℃で測定、濃度
0.5g/dL)。ポリマーの構造の確認は赤外吸収ス
ペクトルと元素分析で行なった。このポリマーの構造と
合成反応条件を表1に、その溶解性を表2に、そのキャ
ストフィルムの機械的特性を表3に、その熱特性を表4
に示す。
【0049】実施例2−13 100mlのナスフラスコに、2,2−ビス(4−アミ
ノフェノキシフェニル)プロパン1.026g(2.5
mmol)と蒸留精製したN−メチル−2−ピロリドン
5mlを入れ、窒素気流下で溶解させる。これに、2−
ジシクロヘキシルアミノ−4,6−ジクロロ−1,3,
5−トリアジン0.823g(2.5mmol)を加
え、100℃で攪拌しながら24時間窒素気流下で反応
させる。反応後、反応溶液を400mlのメタノールに
投入し、ポリマーを析出させ濾別する。熱メタノールで
洗浄し、80℃で12時間減圧乾燥させる。収量は1.
651g(収率99%)、対数粘度(ηinh )は0.8
5dL/gである(N−メチル−2−ピロリドン中、3
0℃で測定、濃度0.5g/dL)。ポリマーの構造の
確認は赤外吸収スペクトルと元素分析で行なった。
【0050】赤外吸収スペクトル:1550cm-1(C
=N) 元素分析 : 炭 素 水 素 窒素 計算値(%) 75.65 6.95 12.60 実測値(%) 74.16 6.66 12.35 このポリマーの構造と合成反応条件を表1に、その溶解
性を表2に、そのキャストフィルムの機械的特性を表3
に、その熱特性を表4に示す。
【0051】実施例2−14 100mlのナスフラスコに、2,2−ビス(4−アミ
ノフェノキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン1.2
96g(2.5mmol)と蒸留精製したN−メチル−
2−ピロリドン5mlを入れ、窒素気流下で溶解させ
る。これに、2−ジシクロヘキシルアミノ−4,6−ジ
クロロ−1,3,5−トリアジン0.823g(2.5
mmol)を加え、100℃で攪拌しながら24時間窒
素気流下で反応させる。反応後、反応溶液を400ml
のメタノールに投入し、ポリマーを析出させ濾別する。
熱メタノールで洗浄し、80℃で12時間減圧乾燥させ
る。収量は1.898g(収率98%)、対数粘度(η
inh )は0.79dL/gである(N−メチル−2−ピ
ロリドン中、30℃で測定、濃度0.5g/dL)。ポ
リマーの構造の確認は赤外吸収スペクトルと元素分析で
行なった。このポリマーの構造と合成反応条件を表1
に、その溶解性を表2に、そのキャストフィルムの機械
的特性を表3に、その熱特性を表4に示す。
【0052】実施例2−15 100mlのナスフラスコに、ビス(4−アミノフェノ
キシフェニル)スルホン1.081g(2.5mmo
l)と蒸留精製したN−メチル−2−ピロリドン5ml
を入れ、窒素気流下で溶解させる。これに、2−ジシク
ロヘキシルアミノ−4,6−ジクロロ−1,3,5−ト
リアジン0.823g(2.5mmol)を加え、10
0℃で攪拌しながら24時間窒素気流下で反応させる。
反応後、反応溶液を400mlのメタノールに投入し、
ポリマーを析出させ濾別する。熱メタノールで洗浄し、
80℃で12時間減圧乾燥させる。収量は1.705g
(収率99%)、対数粘度(ηinh )は0.78dL/
gである(N−メチル−2−ピロリドン中、30℃で測
定、濃度0.5g/dL)。ポリマーの構造の確認は赤
外吸収スペクトルと元素分析で行なった。このポリマー
の構造と合成反応条件を表1に、その溶解性を表2に、
そのキャストフィルムの機械的特性を表3に、その熱特
性を表4に示す。
【0053】 前記各実施例によれば、トリアジン二塩化物の置換基
が、芳香族アミノ基および環状脂肪族アミノ基である場
合には、80℃の重合温度で、対数粘度(ηinh)が
0.4〜0.8dL/gの溶媒可溶性芳香族ポリアミン
が得られ、置換基が電子供与性の環状脂肪族アミノ基で
ある場合には、若干反応性が低く、100℃の重合温度
で高分子の溶媒可溶性芳香族ポリアミンが得られた(表
1参照)。
【0054】このようにして得られた溶媒可溶性芳香族
ポリアミンは、分子鎖の極性のアミン構造の親和性に基
づき、各種の極性溶媒に対する溶解性が良好である(表
2参照)。
【0055】また、これらの溶媒可溶性芳香族ポリアミ
ンから溶媒キャスト法により作成したフィルムは、黄色
透明で、66〜100MPa程度の引張強度、5.5〜
8.5%程度の破断伸び、1.2〜1.8GPa程度の
引張弾性率からなる優れた機械的強度を有するものであ
る(表3参照)。
【0056】また、これらの溶媒可溶性芳香族ポリアミ
ンの熱特性としては、第1にガラス転移温度は、189
〜245℃であり、置換基のかさ高さに依存しており、
従来の芳香族ポリシアヌレートのガラス転移温度より高
くなっている(表4,表Eおよび表I参照)。第2に空
気中における5%重量減少温度は370〜470℃の範
囲であり、分解温度も高く保持されていて熱安定性に優
れている。特に、置換基に芳香族系アミノ基を用いたも
のが、より熱安定性に優れている(表4参照)。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明の溶媒可溶性
芳香族ポリアミンおよびその製造方法によれば、かさ高
い置換基を有するトリアジン二塩化物と、求核成分とし
ての芳香族ジアミン化合物とを有機溶媒を用いて溶液重
縮合することにより、耐熱性を保持した状態で各種有機
溶媒に対する溶解性およびガラス転移温度(Tg)をよ
り一層向上させるとともに、キャストフィルムを容易に
得ることができ、ERP(イレーザブルペーパー)ある
いは感熱紙などのオーバーコート層としての塗工材、各
種保護被膜(トップコート)などの塗料に単独で用いる
ことも可能で、無機粒子とのコンポジット化も可能であ
り、カーボンコンポジット面状発熱体の高温対応用ベー
スレジンとしても用いることができるという極めて優れ
た効果を奏する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 (式中、Rは芳香族アミノ基、環状脂肪族アミノ基およ
    び複素環アミノ基を示す。また、Arは二価の芳香族
    基、nは10から200の整数を示す。)で表されるこ
    とを特徴とする溶媒可溶性芳香族ポリアミン。
  2. 【請求項2】 一般式 (式中、Rは芳香族アミノ基、環状脂肪族アミノ基およ
    び複素環アミノ基を示す。)で表されるトリアジン二塩
    化物と、一般式 (式中、Arは二価の芳香族基を示す。)で表される芳
    香族ジアミン化合物とを有機溶媒中で反応させることを
    特徴とする一般式 (式中、Rは芳香族アミノ基、環状脂肪族アミノ基およ
    び複素環アミノ基を示す。また、Arは二価の芳香族
    基、nは10から200の整数を示す。)で表される溶
    媒可溶性芳香族ポリアミンの製造方法。
JP25966593A 1993-10-18 1993-10-18 溶媒可溶性芳香族ポリアミンおよびその製造方法 Withdrawn JPH07113009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25966593A JPH07113009A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 溶媒可溶性芳香族ポリアミンおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25966593A JPH07113009A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 溶媒可溶性芳香族ポリアミンおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07113009A true JPH07113009A (ja) 1995-05-02

Family

ID=17337204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25966593A Withdrawn JPH07113009A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 溶媒可溶性芳香族ポリアミンおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07113009A (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010128661A1 (ja) * 2009-05-07 2010-11-11 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
WO2012026451A1 (ja) * 2010-08-25 2012-03-01 日産化学工業株式会社 膜形成用組成物
WO2012026452A1 (ja) * 2010-08-25 2012-03-01 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
WO2012029617A1 (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 国立大学法人岩手大学 トリアジン環含有重合体
WO2012057104A1 (ja) * 2010-10-28 2012-05-03 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
WO2012060268A1 (ja) * 2010-11-01 2012-05-10 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
WO2012060286A1 (ja) * 2010-11-02 2012-05-10 日産化学工業株式会社 膜形成用組成物
JP2012092261A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Nissan Chem Ind Ltd トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
WO2012111682A1 (ja) * 2011-02-15 2012-08-23 日産化学工業株式会社 光硬化型膜形成用組成物および硬化膜の製造方法
WO2013094663A1 (ja) * 2011-12-20 2013-06-27 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
WO2013094664A1 (ja) * 2011-12-20 2013-06-27 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
JP2013531699A (ja) * 2010-05-14 2013-08-08 フジフィルム・イメイジング・カラランツ・リミテッド 印刷方法、ポリマーおよびインク
JP2014162830A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Idemitsu Kosan Co Ltd トリアジン環を含有する重合体
JP2014169463A (ja) * 2014-06-27 2014-09-18 Nissan Chem Ind Ltd トリアジン環含有重合体
JP2014169464A (ja) * 2014-06-27 2014-09-18 Nissan Chem Ind Ltd トリアジン環含有重合体からなる高屈折率材料およびそれを含む高屈折率膜形成用組成物
WO2015087969A1 (ja) * 2013-12-13 2015-06-18 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有ハイパーブランチポリマーの製造方法
JP2015227462A (ja) * 2015-07-15 2015-12-17 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体
JP2016033230A (ja) * 2015-12-10 2016-03-10 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体からなる高屈折率材料
JP2016033228A (ja) * 2015-12-10 2016-03-10 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体
JP2017133035A (ja) * 2017-04-19 2017-08-03 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体
JP2018197347A (ja) * 2018-07-30 2018-12-13 日産化学株式会社 トリアジン環含有重合体を含む組成物
US10228620B2 (en) * 2015-01-15 2019-03-12 Nissan Chemical Industries, Ltd. Triazine-ring-containing polymer and composition containing same
JP2019214733A (ja) * 2019-08-09 2019-12-19 日産化学株式会社 トリアジン環含有重合体

Cited By (55)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI574993B (zh) * 2009-05-07 2017-03-21 Nissan Chemical Ind Ltd Containing three nitrogen And a film-forming composition containing the same
JPWO2010128661A1 (ja) * 2009-05-07 2012-11-01 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
US8710174B2 (en) 2009-05-07 2014-04-29 Nissan Chemical Industries, Ltd. Triazine ring-containing polymer and film-forming composition comprising same
US8618243B2 (en) 2009-05-07 2013-12-31 Nissan Chemical Industries, Ltd. Triazine ring-containing polymer and film-forming composition comprising same
JP5712921B2 (ja) * 2009-05-07 2015-05-07 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
CN103319712A (zh) * 2009-05-07 2013-09-25 日产化学工业株式会社 含三嗪环的聚合物及包含其的成膜组合物
CN102459415A (zh) * 2009-05-07 2012-05-16 日产化学工业株式会社 含三嗪环的聚合物及包含其的成膜组合物
WO2010128661A1 (ja) * 2009-05-07 2010-11-11 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
JP2015025131A (ja) * 2009-05-07 2015-02-05 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
JP2013531699A (ja) * 2010-05-14 2013-08-08 フジフィルム・イメイジング・カラランツ・リミテッド 印刷方法、ポリマーおよびインク
CN103154138B (zh) * 2010-08-25 2016-01-06 日产化学工业株式会社 成膜用组合物
CN103154138A (zh) * 2010-08-25 2013-06-12 日产化学工业株式会社 成膜用组合物
WO2012026452A1 (ja) * 2010-08-25 2012-03-01 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
US9534144B2 (en) 2010-08-25 2017-01-03 Nissan Chemical Industries, Ltd. Film-forming composition
US9243165B2 (en) 2010-08-25 2016-01-26 Nissan Chemical Industries, Ltd. Film-forming composition
WO2012026451A1 (ja) * 2010-08-25 2012-03-01 日産化学工業株式会社 膜形成用組成物
US9695281B2 (en) 2010-08-25 2017-07-04 Nissan Chemical Industries, Ltd. Triazine ring-containing polymer and membrane-forming composition containing the same
WO2012029617A1 (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 国立大学法人岩手大学 トリアジン環含有重合体
JP2015172209A (ja) * 2010-08-30 2015-10-01 国立大学法人岩手大学 高屈折率材料
JP2012092261A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Nissan Chem Ind Ltd トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
JPWO2012057104A1 (ja) * 2010-10-28 2014-05-12 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
WO2012057104A1 (ja) * 2010-10-28 2012-05-03 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
JP5794235B2 (ja) * 2010-10-28 2015-10-14 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
US9469729B2 (en) 2010-11-01 2016-10-18 Nissan Chemical Industries, Ltd. Triazine ring-containing polymer and film-forming composition containing same
JPWO2012060268A1 (ja) * 2010-11-01 2014-05-12 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
US9243110B2 (en) 2010-11-01 2016-01-26 Nissan Chemical Industries, Ltd. Triazine ring-containing polymer and film-forming composition containing same
WO2012060268A1 (ja) * 2010-11-01 2012-05-10 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
JP5742852B2 (ja) * 2010-11-01 2015-07-01 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
JPWO2012060286A1 (ja) * 2010-11-02 2014-05-12 日産化学工業株式会社 膜形成用組成物
US9502592B2 (en) 2010-11-02 2016-11-22 Nissan Chemical Industries, Ltd. Film-forming composition
WO2012060286A1 (ja) * 2010-11-02 2012-05-10 日産化学工業株式会社 膜形成用組成物
JP5842822B2 (ja) * 2010-11-02 2016-01-13 日産化学工業株式会社 膜形成用組成物
JP5880452B2 (ja) * 2011-02-15 2016-03-09 日産化学工業株式会社 光硬化型膜形成用組成物および硬化膜の製造方法
WO2012111682A1 (ja) * 2011-02-15 2012-08-23 日産化学工業株式会社 光硬化型膜形成用組成物および硬化膜の製造方法
US10494480B2 (en) 2011-02-15 2019-12-03 Nissan Chemical Industries, Ltd. Photocurable film-forming composition and manufacturing method for cured film
JPWO2012111682A1 (ja) * 2011-02-15 2014-07-07 日産化学工業株式会社 光硬化型膜形成用組成物および硬化膜の製造方法
EP2677004A4 (en) * 2011-02-15 2015-04-08 Nissan Chemical Ind Ltd LOW-CURABLE FILM-FORMING COMPOSITION AND METHOD FOR PRODUCING A HARDENED FILM
WO2013094664A1 (ja) * 2011-12-20 2013-06-27 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
WO2013094663A1 (ja) * 2011-12-20 2013-06-27 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
US10174164B2 (en) 2011-12-20 2019-01-08 Nissan Chemical Industries, Ltd. Triazine ring-containing polymer and composition for film formation comprising same
TWI568772B (zh) * 2011-12-20 2017-02-01 Nissan Chemical Ind Ltd A triazine-containing polymer and a film-forming composition containing the polymer
JPWO2013094664A1 (ja) * 2011-12-20 2015-04-27 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
JPWO2013094663A1 (ja) * 2011-12-20 2015-04-27 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
JP2014162830A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Idemitsu Kosan Co Ltd トリアジン環を含有する重合体
JPWO2015087969A1 (ja) * 2013-12-13 2017-03-16 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有ハイパーブランチポリマーの製造方法
WO2015087969A1 (ja) * 2013-12-13 2015-06-18 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有ハイパーブランチポリマーの製造方法
JP2014169463A (ja) * 2014-06-27 2014-09-18 Nissan Chem Ind Ltd トリアジン環含有重合体
JP2014169464A (ja) * 2014-06-27 2014-09-18 Nissan Chem Ind Ltd トリアジン環含有重合体からなる高屈折率材料およびそれを含む高屈折率膜形成用組成物
US10228620B2 (en) * 2015-01-15 2019-03-12 Nissan Chemical Industries, Ltd. Triazine-ring-containing polymer and composition containing same
JP2015227462A (ja) * 2015-07-15 2015-12-17 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体
JP2016033228A (ja) * 2015-12-10 2016-03-10 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体
JP2016033230A (ja) * 2015-12-10 2016-03-10 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体からなる高屈折率材料
JP2017133035A (ja) * 2017-04-19 2017-08-03 日産化学工業株式会社 トリアジン環含有重合体
JP2018197347A (ja) * 2018-07-30 2018-12-13 日産化学株式会社 トリアジン環含有重合体を含む組成物
JP2019214733A (ja) * 2019-08-09 2019-12-19 日産化学株式会社 トリアジン環含有重合体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07113009A (ja) 溶媒可溶性芳香族ポリアミンおよびその製造方法
JP3538689B2 (ja) ポリアミン樹脂及びその製造方法
Yang et al. Syntheses and properties of aromatic polyamides and polyimides derived from 9, 9‐bis [4‐(p‐aminophenoxy) phenyl] fluorene
US6277950B1 (en) Organic-soluble aromatic polyimides, organic solutions and preparation thereof
Jeong et al. Synthesis and characterization of novel aromatic polyamides from 3, 4‐bis (4‐aminophenyl)‐2, 5‐diphenylfuran and aromatic diacid chlorides
Liaw et al. Synthesis and characterization of novel polyamide‐imides containing noncoplanar 2, 2′‐dimethyl‐4, 4′‐biphenylene unit
JP3773445B2 (ja) 含フッ素脂環族ジアミンおよびこれを用いた重合体
JP5564684B2 (ja) 芳香族ジアミン及びその製造方法並びに樹脂
JP2023168343A (ja) ポリイミド及びポリイミドフィルム
JPH03200752A (ja) ビス‐n,n’ニトロまたはアミノベンゾイルアミノフェノール
Liou et al. Preparation and properties of new soluble aromatic polyimides from 2, 2′‐bis (3, 4‐dicarboxyphenoxy) biphenyl dianhydride and aromatic diamines
JP5546210B2 (ja) 芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに合成樹脂
Liou et al. Preparation and properties of aromatic polyamides from 2, 2′‐bis (p‐carboxyphenoxy) biphenyl or 2, 2′‐bis (p‐carboxyphenoxy)‐1, 1′‐binaphthyl and aromatic diamines
Liaw et al. Synthesis and characterization of new soluble polyamides containing ether and pendant cyclododecylidene groups
JP3687178B2 (ja) 芳香族ポリエステルイミド、その製造方法及びそれを含むワニス
JPS62270623A (ja) ビス(4−アミノフエニル)ピラジンおよびその製法、ならびにポリイミドおよびその製法
Li et al. Synthesis and properties of novel polyimides based on 10, 10-bis [4-(4-aminophenoxy) phenyl]-9 (10H)-anthrone
US6093790A (en) Organic-soluble aromatic polyimides, organic solutions and preparation thereof
US4914180A (en) Polyamides prepared from 2-(3-aminophenyl)-2-(4-aminophenyl) hexafluoro propane
Hsiao et al. Preparation and properties of polymides, polyamides and poly (amide‐imide) s based on a spirobichroman dietheramine
US5856572A (en) Organic soluble wholly aromatic polyamides and preparation of the same
JPS62283127A (ja) ポリベンズオキサゾ−ル樹脂の製造方法
JP2904768B2 (ja) 2,2−ジメチル−4,4’−ビス(4− アミノフェノキシ)ビフェニルとそれを重縮合により作られたポリマー
Cheng et al. New soluble aromatic polyamides from non-symmetrical extended diacid containing a phthalazinone moiety
Yang et al. Preparation and properties of polyamide-imides derived from 1, 3-bis (4-aminophenoxy) benzene, trimellitic anhydride, and various aromatic diamines

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001226