JPH07112917A - 乳化型毛髪化粧料 - Google Patents

乳化型毛髪化粧料

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JPH07112917A
JPH07112917A JP28188093A JP28188093A JPH07112917A JP H07112917 A JPH07112917 A JP H07112917A JP 28188093 A JP28188093 A JP 28188093A JP 28188093 A JP28188093 A JP 28188093A JP H07112917 A JPH07112917 A JP H07112917A
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JP
Japan
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surfactant
amphoteric surfactant
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JP28188093A
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English (en)
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Takayuki Omura
孝之 大村
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毛髪に対して優れた光沢、滑らかな感触、櫛
通りやすさなどを長時間保持して付与することができ、
しかも使用時、手へのべたつき感がなく、皮膚刺激性の
少ない乳化型毛髪化粧料を提供する。 【構成】 両性界面活性剤および/または半極性界面活
性剤と、高級脂肪酸とからなる複合体と、下記の化1で
示される平均式 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜6の炭化水素またはフェニル基
を表し;nは1.0〜1.8の値を表す)の単位を有す
る有機シリコーン樹脂の1種または2種以上とを含有し
てなる、乳化型毛髪化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乳化型毛髪化粧料に係
り、特に、毛髪に対して優れた光沢、滑らかな感触、櫛
通りやすさなどを長時間保持して付与することができ、
しかも使用時、手へのべたつき感がなく、皮膚刺激性の
少ない乳化型毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪化粧料には、毛髪に光沢や滑
らかさを与える目的でシリコーン油、エステル油、炭化
水素油などの油分が、可溶化、乳化、溶解されて用いら
れている。特にシリコーン油は、表面張力が低く毛髪へ
のなじみに優れ、よい光沢が得られるため、近年多用さ
れている。しかしながら、油分そのものがもつ特質か
ら、多量に用いたり、消費者が長期間に亘って使用した
りすると、頭髪のきしみ感が増したり脂ぎるといった問
題点があった。また、使用に際し、手にべたつき感が残
るという問題もある。
【0003】一方、毛髪に滑らかさを付与する目的でカ
チオン界面活性剤も多用されているが、望ましい光沢を
与えるものではなく、多量に配合すると安全性の上から
好ましくないという不具合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、毛髪に
対して優れた光沢、滑らかな感触、櫛通りやすさなどを
長時間保持して付与することができ、しかも使用時、手
へのべたつき感がなく、皮膚刺激性の少ない乳化型毛髪
化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
例の問題点を解決するために鋭意研究を行った結果、両
性界面活性剤および/または半極性界面活性剤と高級脂
肪酸とを混合することによって複合体を形成し、この複
合体により特定の構造の有機シリコーン樹脂を乳化する
ことによって上記目的を達成できるということを見い出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明によれば、両性界面活性
剤および/または半極性界面活性剤と、高級脂肪酸とか
らなる複合体と、下記の化9で示される平均式
【0007】
【化9】 (式中、Rは炭素数1〜6の炭化水素またはフェニル基
を表し;nは1.0〜1.8の値を表す)の単位を有す
る有機シリコーン樹脂の1種または2種以上とを含有す
る、乳化型毛髪化粧料が提供される。
【0008】以下に、本発明の乳化型毛髪化粧料の各構
成要件について詳述する。
【0009】本発明で用いられる両性界面活性剤は、化
粧品基剤等に通常用いられるものがすべて適用される
が、特に、下記の化10〜14で示される両性界面活性
剤から成る群より選択される1種または2種以上のもの
を用いるのが好ましい。
【0010】
【化10】 で示されるアミドベタイン型両性界面活性剤、
【0011】
【化11】 で示されるアミドスルホベタイン型両性界面活性剤、
【0012】
【化12】 で示されるベタイン型両性界面活性剤、
【0013】
【化13】 で示されるスルホベタイン型両性界面活性剤、および
【0014】
【化14】 で示されるイミダゾリニウム型両性界面活性剤。
【0015】なお、上記化10〜14で表される式中、
1 は炭素数9〜21のアルキル基若しくはアルケニル
基を表し、最も好ましくは炭素数11〜17のアルキル
基若しくはアルケニル基を表す。炭素数が9未満では親
水性が強すぎ、後述の高級脂肪酸との間で複合体を形成
し難くなり、一方、炭素数が21を超えると水への溶解
性が悪くなり、やはり複合体を形成し難くなる。
【0016】また、R2 は炭素数10〜18のアルキル
基若しくはアルケニル基を表し、xは2〜4の整数を表
し、yは0〜3の整数を表し、zは1または2の整数を
表す。
【0017】ここで、上記化10で示されるアミドベタ
イン型両性界面活性剤としては、例えばヤシ油脂肪酸ア
ミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げら
れ、「レボン2000」(三洋化成(株)製)、「アノ
ンBDF」(日本油脂(株)製)等が市販品として例示
される。
【0018】上記化11で示されるアミドスルホベタイ
ン型両性界面活性剤としては、「ロンザイン−CS」
(ロンザ(株)製)、「ミラタインCBS」(ミラノー
ル(株)製)等が市販品として例示される。
【0019】上記化12で示されるベタイン型両性界面
活性剤としては、例えばラウリルジメチルアミノ酢酸ベ
タイン等が挙げられ、「アノンBL](日本油脂(株)
製)、「デハイントンAB−30」(ヘンケル(株)
製)等が市販品として例示される。
【0020】上記化13で示されるスルホベタイン型両
性界面活性剤としては、「ロンザイン−12CS」(ロ
ンザ(株)製)等が市販品として例示される。
【0021】さらに、上記化14で示されるイミダゾリ
ニウム型両性界面活性剤としては、例えば2−ウンデシ
ル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチ
ル)−2−イミダゾリンナトリウム等が挙げられ、「オ
バゾリン662−N」(東邦化学(株)製)、「アノン
GLM」(日本油脂(株)製)等が市販品として例示さ
れる。
【0022】本発明で用いられる半極性界面活性剤は、
化粧品基剤等に通常用いられるものがすべて適用される
が、下記の化15で示される第三級アミンオキシド型半
極性界面活性剤が最も好適に用いられる。
【0023】
【化15】 (式中、R2 は上記に定義した通りである)上記化15
で示される式を有する第三級アミンオキシド型半極性界
面活性剤としては、例えばラウリルジメチルアミンオキ
シド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシ
ド等が挙げられ、「ユニセーフA−LM](日本油脂
(株)製)、「マックアミンLAO」(Mclntyr
e(株)製)等が市販品として例示される。
【0024】本発明において界面活性剤は、両性界面活
性剤、半極性界面活性剤のうちの任意の1種または2種
以上が選択され、両性界面活性剤のみ、両性界面活性剤
と半極性界面活性剤、または半極性界面活性剤のみ、の
いずれかの形で用いられる。
【0025】本発明において高級脂肪酸は、化粧品基剤
等に通常用いられるものがすべて適用されるが、下記の
化16で示されるものが最も好適に用いられる。
【0026】
【化16】 ここで、上記化16の式中、R3 は炭素数7〜25の直
鎖若しくは分岐鎖の飽和若しくは不飽和炭化水素を表す
が、上記炭素数は、より好ましくは9〜23、さらに好
ましくは11〜21である。炭素数が7未満では親水性
が強すぎ、後述の高級脂肪酸との間で複合体を形成し難
くなり、一方、炭素数が25を超えると水への溶解性が
悪くなり、やはり複合体を形成し難くなる。なお、該炭
化水素は、特にその水素原子がヒドロキシル基により置
換されていてもよい。
【0027】かかる高級脂肪酸は、具体的には、例えば
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、アラキン酸、ベヘン酸等の直鎖飽和脂肪酸;2−パ
ルミルトレイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エラ
イジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノエライジン
酸、リノレン酸、アラキドン酸等の不飽和脂肪酸;イソ
ステアリン酸等の分岐鎖飽和脂肪酸;1,2−ヒドロキ
システアリン酸等のヒドロキシカルボン酸等が挙げられ
るが、安定性および皮膚への低刺激性の観点からイソス
テアリン酸が最も好適に用いられる。このイソステアリ
ン酸は、商業的には、例えば、「エメリー#871」、
「エメリー#875」(いずれもエメリー(株)製)等
として市販されている。
【0028】なお、これら高級脂肪酸は、1種だけを用
いてもよく、あるいは2種以上を併せて用いてもよい。
【0029】本発明におけるもう一つの構成成分であ
る、上記化9で示される平均式の単位を有する有機シリ
コーン樹脂は、R3 SiO1/2 単位、R2 SiO単位、
RSiO3/2 単位、SiO2 単位のうちの適当な組み合
わせからなり、その組み合わせおよび配合割合は上記化
9で示される平均式を満足するように適宜選択される。
また、約1,500〜10,000の平均分子量を有す
るものであることが望ましい。
【0030】上記有機シリコーン樹脂は、各種の方法で
慣用的に製造し得る。一例を挙げると、一般式 R3
iX、R2 SiX2 、RSiX3 、SiX4 (ここで、
Xは加水分解し得る基、例えば塩素、臭素、フッ素等の
ハロゲン;メトキシ、エトキシ等のアルコキシ基;アシ
ルオキシ基等を表す)で示される化合物を、目的とする
樹脂組成に応じてトルエン、ベンゼン、キシレン等のよ
うな適当な有機溶媒に添加し、次いでこの溶媒を適当な
酸性溶媒中における希望する加水分解および共縮合を得
るに十分な量の水中に加える。こうして得られた二層系
から水層を除去し、残留する樹脂状物質を重炭酸ナトリ
ウムあるいは他のアルカリ性物質の十分量を用いて中和
し、溶媒を除去すれば目的の有機シリコーン樹脂が得ら
れる。
【0031】本発明に用いられる有機シリコーン樹脂の
配合量は、毛髪化粧料中の0.1〜50重量%、好まし
くは1.0〜25重量%である。0.1重量%未満では
なめらかさ、くせ毛伸ばし効果を発揮できず、一方、5
0重量%を超えて含有させても、さらなる効果の向上は
みられないからである。
【0032】この有機シリコーン樹脂は、1種だけを用
いてもよく、あるいは2種以上を併せて用いてもよい。
【0033】なお、本発明において、有機シリコーン樹
脂を溶解するために低沸点油や低粘度シリコーン油を配
合するのが好ましい。ここで低沸点油とは、常圧におけ
る沸点が260℃以下の油をいう。また低粘度シリコー
ン油とは、常温における粘度が50cpsのシリコーン
油をいう。
【0034】低沸点油としては、例えば、ヘキサメチル
ジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチ
ルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、
ヘキサデカメチルヘプタシロキサン等の低沸点鎖状シリ
コーン油;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカ
メチルシクロペンタンシロキサン、テトラデカメチルシ
クロヘプタシロキサン等の低沸点環状シリコーン油;エ
クソン(株)製のアイソパー(登録商標)A、同C、同
D、同E、同G、同H、同K、同L、同M、シェル
(株)製のシェルゾール(登録商標)71、フィリップ
(株)製のソルトロール(登録商標)100、同13、
同220等の、常圧における沸点が60〜260℃の範
囲にある低沸点イソパラフィン系炭化水素油;トリクロ
ロトリフロロエタンやテトラクロロジフロロエタン等の
炭化水素のフルオロクロロ置換体等が挙げられ、特にイ
ソパラフィン系炭化水素油が最も好適に用いられる。
【0035】低粘度シリコーン油としては、例えば、ジ
メチルポリシロキサン(10〜50cps)、メチルフ
ェニルポリシロキサン(10〜50cps)等が挙げら
れる。
【0036】これら低沸点油、低粘度シリコーン油は、
任意の1種または2種以上を用いることができ、合計の
配合量は、有機シリコーン樹脂に対して1〜50倍(重
量)が好ましい。
【0037】上記の構成要件からなる本発明に係る乳化
型毛髪化粧料は、例えば、両性界面活性剤および/また
は半極性界面活性剤(以下、単に「界面活性剤」と記す
ことあり)と水とを混合して界面活性剤の水溶液をつく
り、ここへ、有機シリコーン樹脂に高級脂肪酸を加えた
ものを、必要に応じて攪拌、加熱しながら添加する、等
の慣用的手段によって製造することができる。
【0038】ここで、界面活性剤の水溶液への高級脂肪
酸の添加により、界面活性剤が高級脂肪酸に吸着し、高
級脂肪酸のカルボキシル基部分において結合し、複合体
が形成される。界面活性剤の高級脂肪酸への吸着は、時
間の経過とともに増加し、一定時間経過後は飽和する。
そして、本発明ではこの複合体を乳化剤として、有機シ
リコーン樹脂を水中油型(O/W型)または油中水型
(W/O型)で乳化する。このとき、上記複合体が水−
油の界面に配向し、乳化粒子界面の強固な界面膜として
働く。そのため粒子の合一を防ぎ、油分の所要HLBの
変動に左右されない幅広い乳化力が得られる。また、安
定して乳化系をつくるには、通常の方法で30〜60分
間かかるところ、本発明では15分間程度ですむ等、製
造のプロセスが簡略化、短縮化される。
【0039】本発明において、高級脂肪酸と界面活性剤
との配合比は、高給脂肪酸:両性界面活性剤および/ま
たは半極性界面活性剤の重量比が0.1:0.9〜0.
9:0.1、より好ましくは0.1:0.9〜0.5:
0.5である。この配合比は、被乳化物となる本発明必
須成分の有機シリコーン樹脂と、その他の添加成分の種
類に応じて上記範囲内で適宜、設定することができる。
上記配合比を0.1:0.9〜0.9:0.1とするこ
とにより、乳化物の安定性が乳化物の安定性が良好とな
り、0.1:0.9〜0.5:0.5とすることによっ
てより一層安定性が大となる。
【0040】さらに、界面活性剤と高級脂肪酸との合計
量を毛髪化粧料全量に対して0.1〜30重量%とする
ことが好ましく、さらには0.5〜20重量%とするこ
とがより一層好ましい。0.1重量%未満では乳化物の
安定性が得られ難く、一方、30重量%を超えて含有さ
せてもその効果は飽和するため、経済的でないからであ
る。
【0041】本発明の乳化型毛髪化粧料は、目的とする
製品の形態や、配合するその他の添加成分の種類や油と
水の配合比率等によって乳化型が異なり、O/W型また
はW/O型のいずれか適する乳化型を任意に選び用いる
ことができる。また、転相乳化法等の調製法を工夫すれ
ば、安定なW/O/W、O/W/O型の多相型乳化型毛
髪化粧料を得ることができる。
【0042】本発明においては、本発明の効果を損なわ
ない範囲で、必要に応じて、さらに他の界面剤、粘度調
製剤、湿潤剤、防腐剤、pH調製剤、紫外線吸収剤等
や、用途に応じた有効成分、薬効成分等の、一般に毛髪
化粧料に用いられている成分を含有させることができ
る。
【0043】他の界面活性剤としては、例えば、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキル硫
酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステ
ル、アルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルリン酸エステル、脂肪酸アルカリ金属塩等が挙げら
れる。
【0044】粘度調製剤としては、例えば、ポリビニル
アルコール、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメ
チルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒドトキシエ
チルセルロース、メチルセルロース等の高分子化合物;
ゼラチン、タラカントガム等の天然ガム;エタノール、
イソプロパノール等のアルコール類等が挙げられる。
【0045】湿潤剤としては、例えば、グリセリン、プ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソ
ルビトール、乳酸、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボ
ン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0046】防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息
香酸エステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビ
ン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール等が
挙げられる。
【0047】紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香
酸およびそのエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ア
ミルサリシレート、ベンジルサリシレート等のサリチル
酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル−4
−イソプロピルシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収
剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−
ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾ
フェノン系紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0048】薬効成分としては、例えば、殺菌剤、消炎
剤、ビタミン類等が挙げられる。
【0049】なお、本発明に係る乳化型毛髪化粧料の剤
型は、エアゾール、非エアゾールのいずれも適用し得
る。
【0050】
【作用】両性界面活性剤および/または半極性界面活性
剤と、高級脂肪酸と、上記化9で示される平均式の単位
を有する有機シリコーン樹脂とを混合することにより、
両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤と高級
脂肪酸との複合体が形成され、この複合体が乳化剤とし
て有機シリコーン樹脂をW/O型またはO/W型で乳化
する。
【0051】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれにより限定されるものでは
ない。なお、配合量(%)は、重量%を示す。実施例1 (O/W型ヘアブロー剤) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 15% (2)ジメチルポリシロキサン(n=3,000) 3% (3)Rn SiO(4-n)/2 (Rはメチル基;n=1.0) 5% (4)オレイン酸 0.5% (5)1,3−ブチレングリコール 2% (6)2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル) −2−イミダゾリンナトリウム 2% (7)ベタイン化ジアルキルアミノアルキルアクリレート重合体 0.1% (8)エタノール 15% (9)イオン交換水 57.4% (10)香料 適量製法 (1)に(2)、(3)を室温で加えて溶解し、ここに
さらに(4)を加えた。これを(5)、(6)、(9)
の混合物に加えて攪拌して乳化し、次いで、(7)、
(8)、(10)と混合、攪拌して、本発明に係るヘア
ブロー剤を得た。 実施例2 (O/W型ヘアムース剤) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10% (2)ジメチルポリシロキサン(n=10,000) 1% (3)Rn SiO(4-n)/2 (Rはフェニル基;n=1.8) 10% (4)オレイン酸 0.3% (5)プロピレングリコール 3% (6)2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル) −2−イミダゾリンナトリウム 3% (7)ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体 5% (8)カラギーナン 1% (9)エタノール 10% (10)イオン交換水 44.7% (11)n−ブタン 12% (12)香料 適量製法 (1)に(2)、(3)を室温で加えて溶解し、ここに
さらに(4)を加えた。これを(5)、(6)、(1
0)の混合物に加えて攪拌して乳化し、次いで、
(7)、(8)、(9)、(12)と混合、攪拌した。
このようにして得られた溶液をエアゾール容器に入れ、
弁を取り付けた後、(11)を容器内に充填し、本発明
に係るヘアムース剤を得た。実施例3 (O/W型ヘアクリーム剤) (1)デカメチルシクロヘキサシロキサン 10% (2)イソパラフィン 15% (3)ジメチルポリシロキサン(n=10,000) 6% (4)Rn SiO(4-n)/2 (Rの10%がフェニル基で、残りはメチル基; n=1.3) 5% (5)オレイン酸 3% (6)グリセリン 0.3% (7)2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル) −2−イミダゾリンナトリウム 5% (8)ベタイン化ジアルキルアミノアルキルアクリレート重合体 0.1% (9)エタノール 10% (10)イオン交換水 44.6% (11)ポリビニルアルコール 1% (12)香料 適量製法 (1)、(2)の混合物に(3)、(4)を室温で加え
て溶解し、ここにさらに(5)を加えた。これを
(6)、(7)、(10)の混合物に加えて攪拌して乳
化し、次いで、(8)、(9)、(11)、(12)と
混合、攪拌して、本発明に係るヘアクリーム剤を得た。実施例4 (O/W型ヘアムース剤) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 10% (2)ジメチルポリシロキサン(5cps) 10% (3)ジメチルポリシロキサン(n=7000) 10% (4)Rn SiO(4-n)/2 (Rはエチル基;n=1.1) 7% (5)オレイン酸 2% (6)2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル) −2−イミダゾリンナトリウム 3% (7)プロピレングリコール 3% (8)エタノール 5% (9)n−ブタン 15% (10)イオン交換水 35% (11)香料 適量製法 (1)、(2)に(3)、(4)を室温で加えて溶解
し、ここにさらに(5)を加えた。これを(6)、
(7)、(9)の混合物に加えて攪拌して乳化し、次い
で、(8)、(10)と混合、攪拌した。このようにし
て得られた溶液をエアゾール容器に入れ、弁を取り付け
た後、(9)を容器内に充填し、本発明に係るヘアムー
ス剤を得た。実施例5 (W/O型ヘアクリーム剤) (1)デカメチルシクロヘキサシロキサン 20% (2)イソパラフィン 20% (3)ジメチルポリシロキサン(n=10,000) 6% (4)Rn SiO(4-n)/2 (Rの10%がフェニル基で、残りはメチル基; n=1.3) 5% (5)イソステアリン酸 3% (6)グリセリン 1% (7)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 1% (8)エタノール 5% (9)イオン交換水 39% (10)香料 適量製法 (1)、(2)の混合物に、(3)、(4)を室温で加
えて溶解し、ここにさらに(5)を加えた。これを
(6)、(7)、(9)の混合物に加えて攪拌して乳化
し、次いで、(8)、(10)と混合、攪拌して、本発
明に係るヘアークリーム剤を得た。実施例6 (O/W型ヘアムース剤) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 10% (2)ジメチルポリシロキサン(5cps) 10% (3)ジメチルポリシロキサン(n=7,000) 10% (4)Rn SiO(4-n)/2 (Rはエチル基;n=1.1) 7% (5)イソステアリン酸 1% (6)2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル) −2−イミダゾリンナトリウム 2% (7)ラウリルジメチルアミンオキシド 2% (8)プロピレングリコール 3% (9)エタノール 3% (10)n−ブタン 12% (11)イオン交換水 40% (12)香料 適量製法 (1)、(2)に(3)、(4)を室温で加えて溶解
し、ここにさらに(5)を加えた。これを(6)、
(7)、(8)、(11)の混合物に加えて攪拌して乳
化し、次いで、(9)、(12)と混合、攪拌した。こ
のようにして得られた溶液をエアゾール容器に入れ、弁
を取り付けた後、(10)を容器内に充填し、本発明に
係るヘアムース剤を得た。実施例7 (O/W型ヘアブロー剤) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 17% (2)ジメチルポリシロキサン(n=3,000) 2% (3)Rn SiO(4-n)/2 (Rはメチル基;n=1.0) 6% (4)イソステアリン酸 1% (5)1,3−ブチレングリコール 2% (6)ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド 2% (7)エタノール 15% (8)イオン交換水 55% (9)香料 適量製法 (1)に(2)、(3)を室温で加えて溶解し、ここに
さらに(4)を加えた。これを(5)、(6)、(8)
の混合物に加えて攪拌して乳化し、次いで(7)、
(9)と混合、攪拌して、本発明に係るヘアブロー剤を
得た。比較例1 (O/W型ヘアムース剤) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10% (2)ジメチルポリシロキサン(n=10,000) 2% (3)グリセリン 1% (4)ポリエチレン(60)硬化ヒマシ油エステル 2% (5)ベタイン化ジアルキルアミノアルキルアクリレート重合体 3% (6)エタノール 10% (7)イオン交換水 65% (8)n−ブタン 7% (9)香料 適量製法 (1)に(2)を室温で加えて溶解し、これを(3)、
(4)の混合物に加えて攪拌して乳化し、次いで、
(5)、(6)、(7)、(9)と混合、攪拌した。こ
のようにして得られた溶液をエアゾール容器に入れ、弁
を取り付けた後、(8)を容器内に充填し、比較品とし
てのヘアムース剤を得た。比較例2 (O/W型ヘアクリーム剤) (1)デカメチルシクロヘキサシロキサン 25% (2)ジメチルポリシロキサン(n=10,000) 3% (3)グリセリン 3% (4)ポリエチレン(120)硬化ヒマシ油エステル 3% (5)ベタイン化ジアルキルアミノアルキルアクリレート重合体 3% (6)エタノール 10% (7)イオン交換水 52% (8)ポリビニルアルコール 1% (9)香料 適量製法 (1)に(2)を室温で加えて溶解し、これをさらに
(3)、(4)の混合物に加えて攪拌して乳化し、次い
で、(5)、(6)、(6)、(7)、(8)、(9)
と混合、攪拌して、比較品としてのヘアクリーム剤を得
た。
【0052】このようにして得られた実施例品と比較品
を試料として用い、手のべたつき感、櫛通りやすさ、滑
らかさ、毛髪のつやについて評価した。評価方法は以下
にようにして行った。 [手のべたつき感]手のひらに試料1gをとり、30秒
間手でこすった後、手のべたつき感を官能評価した。
【0053】 ○: 全くべたつかない △: ややべたつきがある ×: かなりのべたつきがある [櫛通りやすさ]毛髪ストランド(4g)に試料2gを
塗布し、櫛で形を整え、その直後および6時間後に、櫛
通りやすさを評価した。
【0054】 ○: 櫛通りがよい △: ややひっかかる ×: ひっかかる [滑らかさ]毛髪ストランド(4g)に試料2gを塗布
し、櫛で形を整え、その直後および6時間後に、毛髪ス
トランドの滑らかさを官能評価した。
【0055】 ○: 滑らかである △: やや滑らかである ×: 滑らかでない [毛髪のつや]毛髪ストランド(4g)に試料2gを塗
布し、櫛で形を整え、その直後および6時間後に、毛髪
ストランドのつやを官能評価した。
【0056】 ○: つやがある △: ややつやがある ×: つやがない 評価結果を表1に示す。
【0057】
【表1】 表1から明らかなように、本発明に係る実施例品は、手
のべたつき感がまったくなく、また、櫛通りやすさ、滑
らかさ、毛髪のつやについては、6時間後でも良好な結
果が得られ、その作用効果が長時間保持できた。
【0058】一方、比較品は、櫛通りやすさ、滑らか
さ、毛髪のつやのいずれにおいても、その作用効果を長
時間保持することができなかった。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤と高級
脂肪酸とからなる複合体と、特定の平均式単位を有する
有機シリコーン樹脂の1種または2種以上とを含有する
よう構成したので、手のべたつき感がなく、櫛通りやす
さ、滑らかさ、毛髪のつやのいずれにおいても優れた乳
化型毛髪化粧料を提供することができるという効果を奏
する。しかも、櫛通りやすさ、滑らかさ、毛髪のつやに
ついては、長時間経過した後でも、変わることなくその
良好な作用効果を保持することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両性界面活性剤および/または半極性界
    面活性剤と、高級脂肪酸とからなる複合体と、 下記の化1で示される平均式 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜6の炭化水素またはフェニル基
    を表し;nは1.0〜1.8の値を表す)の単位を有す
    る有機シリコーン樹脂の1種または2種以上とを含有す
    ることを特徴とする、乳化型毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 両性界面活性剤が、下記の化2〜6で示
    される両性界面活性剤から成る群より選択される1種ま
    たは2種以上のものである、請求項1記載の乳化型毛髪
    化粧料。 【化2】 で示されるアミドベタイン型両性界面活性剤、 【化3】 で示されるアミドスルホベタイン型両性界面活性剤、 【化4】 で示されるベタイン型両性界面活性剤、 【化5】 で示されるスルホベタイン型両性界面活性剤、および 【化6】 で示されるイミダゾリニウム型両性界面活性剤(式中、
    1 は炭素数9〜21のアルキル基若しくはアルケニル
    基を表し;R2は炭素数10〜18のアルキル基若しく
    はアルケニル基を表し;xは2〜4の整数を表し;yは
    0〜3の整数を表し;zは1または2の整数を表す)
  3. 【請求項3】 半極性界面活性剤が、下記の化7で示さ
    れる第三級アミンオキシド型半極性界面活性剤である、
    請求項1または2記載の乳化型毛髪化粧料。 【化7】 (式中、R2 は炭素数10〜18のアルキル基若しくは
    アルケニル基を表す)
  4. 【請求項4】 高級脂肪酸が、下記の化8で示されるも
    のである、請求項1〜3のいずれかに記載の乳化型毛髪
    化粧料。 【化8】 (式中、R3 は炭素数7〜25の直鎖若しくは分岐鎖の
    飽和若しくは不飽和炭化水素である、ただしヒドロキシ
    ル基により置換されていてもよい)
  5. 【請求項5】 高級脂肪酸:両性界面活性剤および/ま
    たは半極性界面活性剤の重量比が0.1:0.9〜0.
    9:0.1である、請求項1〜4のいずれかに記載の乳
    化型毛髪化粧料。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10218741A (ja) * 1997-02-10 1998-08-18 Shiseido Co Ltd 毛髪化粧料
JPH11279026A (ja) * 1998-03-24 1999-10-12 Shiseido Co Ltd 毛髪化粧料
JP2000355520A (ja) * 1999-04-16 2000-12-26 Shiseido Co Ltd 油中水型乳化化粧料
JP2007176827A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Shiseido Co Ltd 水中油型固型化粧料

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