JPH07112743A - ロール貨物積付用コンテナ - Google Patents

ロール貨物積付用コンテナ

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JPH07112743A
JPH07112743A JP25191393A JP25191393A JPH07112743A JP H07112743 A JPH07112743 A JP H07112743A JP 25191393 A JP25191393 A JP 25191393A JP 25191393 A JP25191393 A JP 25191393A JP H07112743 A JPH07112743 A JP H07112743A
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JP
Japan
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roll
roll cargo
cargo
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JP25191393A
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Shigenobu Furukawa
重信 古川
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Mitsui and Co Ltd
Original Assignee
Mitsui and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外径に対して幅が同程度以上のロール貨物、
外径に比して幅がかなり短いロール貨物の何れをも積付
け得るコンテナを提供する。 【構成】 コンテナの底枠部材1の所定位置に2対の第
1ロール貨物支承部材7を設け、第2ロール貨物支承部
材10の位置を規制するロール貨物位置規制部材8を設
け、外径に対して幅が同程度以上のロール貨物9aを第
1ロール貨物支承部材7により支承し、外径に比して幅
がかなり短いロール貨物9bを第2ロール貨物支承部材
10により支承する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はロール貨物積付用コン
テナに関し、さらに詳細にいえば、ホットコイルに代表
されるロール貨物の積付けに好適なロール貨物積付用コ
ンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からロール貨物としては種々のもの
があり、実際にロール貨物の輸送が行なわれているが、
近年、メッキ鋼板、樹脂コート鋼板等の薄板をロール状
に巻回してなるロール貨物の割合が増加しつつある。そ
して、メッキ鋼板、樹脂コート鋼板等の高付加価値の薄
板をロール状に巻回してなるロール貨物としては、薄板
化の傾向が著しく、ロール貨物としてみた場合にも、変
形の防止、傷の防止、中抜けの防止、荷崩れの防止等が
強く要望されている。また、ロール貨物のサイズについ
ても、外径に比して幅がかなり短いものと、外径に対し
て同程度以上の幅を有するものとに大別される。
【0003】このような要望を満足させるために、ロー
ル貨物を1つずつ密閉型コンテナに収容してラッシング
等により固縛する方法、小さいロール貨物(小径または
小径かつ短寸のロール貨物)の場合には、複数個のロー
ル貨物を密閉型コンテナに収容して、それぞれのロール
貨物をラッシング等により固縛する方法が採用されてい
る。
【0004】もちろん、各ロール貨物を布帛等からなる
カバー部材で個装し、貨物船の船倉内等に積み付けるこ
とも可能であるが、輸送中の振動、ローリング、ピッチ
ング等によるロール貨物の変形、損傷等を招くので、高
付加価値のロール貨物の輸送には好ましくない。これに
対して外径が著しく大きく、しかも外径に比して幅がか
なり短いロール貨物を積付けるに当っては、すのこ状か
つ平面形状が円形のロール貨物支承部材により予めロー
ル貨物を支承しておき、ロール貨物支承部材による支承
状態のままでクレーン荷役等により輸送機関、例えば多
目的貨物船の船倉内に直接積付けられる。もちろん、ロ
ール貨物支承部材に支承されるロール貨物は、予め布帛
等からなるカバー部材で個装され、ラッシング等により
ロール貨物支承部材に固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ロール貨物を密閉型コ
ンテナに収容する方法を採用した場合には、ロール貨物
同士を直接接触させることなく段積みを達成でき、輸送
中のロール貨物の変形、損傷等を未然に防止できる。し
かし、密閉型コンテナの内部においてロール貨物が遊動
しないようにするためにラッシング等を施すことが必要
である。そして、ラッシングが強すぎると、薄板を巻回
してなるロール貨物の場合には簡単に変形を生じやすい
のみならず、高付加価値のロール貨物の表面に傷がつき
やすいという不都合がある。逆に、ラッシングが弱すぎ
ると、ロール貨物を安定に固定することができず、輸送
中の振動、ローリング、ピッチング等によりロール貨物
が動いてしまうので、擦れ傷等が生じやすいという不都
合がある。
【0006】また、外径が著しく大きく、しかも外径に
比して幅がかなり短いロール貨物を積付ける場合には、
ロール貨物の変形、損傷を防止するために、段積みを行
なうことができず、多目的貨物船の船倉の空間利用効率
が著しく低下してしまうという不都合がある。この点に
ついてさらに詳細に説明すると、外径が著しく大きく、
しかも外径に比して幅がかなり小さいロール貨物は、食
品、飲料品を収容する容器を形成するための素材となる
極薄高級ブリキ鋼板等が大部分である。そして、このよ
うなロール貨物は、食品衛生上の観点から表面への油等
の塗布が行なわれておらず、しかも極薄高級ブリキ鋼板
等に傷がついてしまうという不都合を未然に防止するた
めにロール貨物の巻きがかなり緩く設定されている。し
たがって、段積みすると、上部のロール貨物の荷重によ
り下段のロール貨物が変形したり、損傷したりすること
になる。さらに、積付け荷役についても、外径が著しく
大きい関係上、フォークリフトカー等による荷役は不向
きであり、クレーン等による荷役が行なわれる。したが
って、一般的な密閉型コンテナ内への積付けは殆ど不可
能である。
【0007】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、外径に対して幅が同程度以上のロール貨
物のみならず、外径が著しく大きく、しかも外径に比し
て幅がかなり短いロール貨物を簡単に、かつ安定に積付
けることができるロール貨物積付用コンテナを提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1のロール貨物積付用コンテナは、少なく
とも底枠部材、前後枠部材および側枠部材を有するコン
テナの底枠部材の上面所定位置に、軸心が底枠部材と平
行に設定された状態のロール貨物を支承するための少な
くとも2対のロール貨物支承部材が設けられてあるとと
もに、少なくとも2対のロール貨物支承部材の配設方向
と直交する方向の端部所定位置に、軸心が底枠部材と直
角に設定された状態のロール貨物の位置を直接または間
接に規制するためのロール貨物位置規制部材が設けられ
てあり、しかも上記ロール貨物支承部材が、軸心が底枠
部材と直角に設定された状態のロール貨物の底面を直接
または間接に支承する支承部材を兼ねている。
【0009】請求項2のロール貨物積付用コンテナは、
各対のロール貨物支承部材として、間隔調節可能に底枠
部材に設けられたものを採用している。請求項3のロー
ル貨物積付用コンテナは、少なくとも底枠部材、前後枠
部材および側枠部材を有するコンテナの底枠部材の上面
所定位置に、軸心が底枠部材と平行に設定された状態の
ロール貨物を支承するための少なくとも2対の第1ロー
ル貨物支承部材が設けられてあるとともに、少なくとも
2対の第1ロール貨物支承部材の配設方向と直交する方
向の端部所定位置に、軸心が底枠部材と直角に設定され
た状態のロール貨物を支承するための第2ロール貨物支
承部材の位置を直接または間接に規制するためのロール
貨物位置規制部材が設けられてあり、しかも上記第1ロ
ール貨物支承部材が、第2ロール貨物支承部材の脚部材
と干渉しない位置に配置されてある。
【0010】請求項4のロール貨物積付用コンテナは、
各対の第1ロール貨物支承部材として、間隔調節可能に
底枠部材に設けられたものを採用している。請求項5の
ロール貨物積付用コンテナは、取外し可能なカバー部材
をさらに有している。
【0011】
【作用】請求項1のロール貨物積付用コンテナであれ
ば、少なくとも底枠部材、前後枠部材および側枠部材を
有するコンテナの底枠部材の上面所定位置に、軸心が底
枠部材と平行に設定された状態のロール貨物を支承する
ための少なくとも2対のロール貨物支承部材が設けられ
てあるとともに、少なくとも2対のロール貨物支承部材
の配設方向と直交する方向の端部所定位置に、軸心が底
枠部材と直角に設定された状態のロール貨物の位置を直
接または間接に規制するためのロール貨物位置規制部材
が設けられてあり、しかも上記ロール貨物支承部材が、
軸心が底枠部材と直角に設定された状態のロール貨物の
底面を直接または間接に支承する支承部材を兼ねている
のであるから、外径に対して幅が同程度以上のロール貨
物を積付ける場合には、ロール貨物の軸心を底枠部材と
平行に設定した状態で各対のロール貨物支承部材により
支承させるだけでよく、ロール貨物の安定な積付けを達
成することができる。もちろん、特別なラッシング等も
必要ないので、積付け作業を簡単化できる。また、外径
が大きく、しかも外径に比して幅がかなり短いロール貨
物を積付ける場合には、ロール貨物の軸心を底枠部材と
直角に設定した状態で全てのロール貨物支承部材の上面
により支承させ、しかもロール貨物位置規制部材により
直接または間接にロール貨物の位置を規制するだけでよ
く、ロール貨物の安定な積付けを達成することができ
る。もちろん、特別なラッシング等も必要ないので、積
付け作業を簡単化できるとともに、ラッシング等に起因
するロール貨物の変形、損傷等を未然に防止することが
できる。
【0012】請求項2のロール貨物積付用コンテナであ
れば、各対のロール貨物支承部材として、間隔調節可能
に底枠部材に設けられたものを採用しているので、軸心
が底枠部材と平行な状態で積付けられるロール貨物の外
径が異なる場合であっても、ロール貨物支承部材同士の
間隔を調節することにより簡単に対処できる。請求項3
のロール貨物積付用コンテナであれば、、少なくとも底
枠部材、前後枠部材および側枠部材を有するコンテナの
底枠部材の上面所定位置に、軸心が底枠部材と平行に設
定された状態のロール貨物を支承するための少なくとも
2対の第1ロール貨物支承部材が設けられてあるととも
に、少なくとも2対の第1ロール貨物支承部材の配設方
向と直交する方向の端部所定位置に、軸心が底枠部材と
直角に設定された状態のロール貨物を支承するための第
2ロール貨物支承部材の位置を直接または間接に規制す
るためのロール貨物位置規制部材が設けられてあり、し
かも上記第1ロール貨物支承部材が、第2ロール貨物支
承部材の脚部材と干渉しない位置に配置されてあるの
で、軸心が底枠部材と平行な状態で積付けられるロール
貨物の積付けに関しては請求項1と同様に簡単に達成す
ることができる。また、軸心が底枠部材と直角な状態で
積付けられるロール貨物の積付けについては、ロール貨
物を予め第2ロール貨物支承部材上に支承させておい
て、ロール貨物と第2ロール貨物支承部材とを一体のま
ま積付ければよく、第2ロール貨物支承部材の脚部材が
第1ロール貨物支承部材と干渉することなく第2ロール
貨物支承部材が支承されるので、ロール貨物の安定な積
付けを達成することができる。そして、積付け状態にお
ける位置決めは、ロール貨物位置規制部材により第2ロ
ール貨物支承部材の位置を規制することにより達成する
ので、位置規制に起因するロール貨物の変形、損傷等を
も未然に防止することができる。
【0013】請求項4のロール貨物積付用コンテナであ
れば、各対の第1ロール貨物支承部材として、間隔調節
可能に底枠部材に設けられたものを採用しているので、
軸心が底枠部材と平行な状態で積付けられるロール貨物
の外径が異なる場合であっても、ロール貨物支承部材同
士の間隔を調節することにより簡単に対処できる。請求
項5のロール貨物積付用コンテナであれば、取外し可能
なカバー部材をさらに有しているので、ロール貨物の積
付け後にカバー部材を装着することにより、ロール貨物
を風雨等から効果的に保護することができ、しかもカバ
ー部材を取外すことにより積付けの作業性を高く維持す
ることができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によってこの発
明を詳細に説明する。図1はこの発明のロール貨物積付
用コンテナの一実施例を示す斜視図、図2は平面図、図
3は中央縦断正面図、図4は中央縦断側面図であり、所
定形状の底枠部材1に対して前後枠部材2,3および1
対の側枠部材4が一体的に立設されている。尚、前枠部
材2には観音開き状の扉部材が設けられてある。また、
底枠部材1の4隅角部には主たる強度部材である主柱部
材5が設けられてあり、各主柱部材5の上部および下部
にはそれぞれコンテナ連結用の隅金具6が装着されてあ
る。さらに、底枠部材1の下面所定位置にフォークポケ
ット1aが装着されてあるとともに、型鋼等からなる補
強部材1bがフォークポケット1aと平行に装着されて
ある。
【0015】そして、底枠部材1の上面所定位置に、側
枠部材4と平行な方向に延びる2対の第1ロール貨物支
承部材7が側枠部材4と直角な方向に配列されてある。
この第1ロール貨物支承部材7は、全体が四角錐台状で
あり、長い側面の一方がなだらかな傾斜面に形成されて
いるとともに、他方が急峻な傾斜面に形成されている。
また、残余の側面も比較的なだらかな傾斜面に形成され
ている。そして、底枠部材1の、前後枠部材2,3に近
接する所定位置に、前後枠部材2,3と平行に延びるロ
ール貨物位置規制部材8が設けられてある。このロール
貨物位置規制部材8も第1ロール貨物支承部材7とほぼ
同様の形状を有している。尚、各対の第1ロール貨物支
承部材7同士は、なだらかな傾斜面同士が対向するよう
に配置され、しかも両者の間隔が、軸心が底枠部材1と
平行に設定されたロール貨物9aを支承するために適し
た間隔に設定されてある。また、底枠部材1の中央部に
位置するロール貨物支承部材7同士の間には所定の間隙
が形成されてある。さらに、第1ロール貨物支承部材7
の高さがロール貨物位置規制部材8よりも高く設定され
てある。また、ロール貨物位置規制部材8は、長い側面
のうち、急峻な傾斜面が内方を向くように位置決めされ
ている。図中10はすのこ状の構成を有し、かつ平面形
状がほぼ円形の第2ロール貨物支承部材であり、下面に
3本の長尺脚部材10aを有している。また、3本の脚
部材10aのうち、中央部に位置する脚部材10aが最
も長尺である。そして、最も長尺の脚部材10aの端部
と、対応するロール貨物位置規制部材8との間にスペー
サ部材10bが取外し可能に介在されている。
【0016】上記の構成のロール貨物積付用コンテナに
ロール貨物を積付ける場合の作用は次のとおりである。 (1)軸心が底枠部材1と平行に設定されたロール貨物
9aを積付ける場合 この場合には、例えば、フォークリフトカー等によりロ
ール貨物9aを支承してロール貨物9aをコンテナの内
部にまで移動させ、何れかの対の第1ロール貨物支承部
材7のほぼ中央と正対させた状態でロール貨物9aを下
降させる。この結果、図3中に二点鎖線で示すように、
ロール貨物9aが1対の第1ロール貨物支承部材7によ
り安定に支承されることになり、特別にラッシング等を
施すことなく、ロール貨物9aの安定かつ確実な積付け
を達成することができる。また、ロール貨物9aを1対
のロール貨物支承部材7により支承するのであるから、
ロール貨物9aの外径が多少変化しても何ら不都合なく
安定かつ確実な積付けを達成することができる。但し、
ロール貨物9aの外径が著しく変化した場合には、各対
の第1ロール貨物支承部材7の間隔を変化させればよ
い。もちろん、クレーン等を用いてロール貨物9aの積
付けを行なうことも可能である。また、以上の説明から
明らかなように、ロール貨物9aを積付ける場合には、
第2ロール貨物支承部材10は不要である。
【0017】以上には、第1のロール貨物支承部材7の
みによりロール貨物9aを支承する場合について説明し
たが、図4中に二点鎖線で示すように、第1ロール貨物
支承部材7およびロール貨物位置規制部材8によりロー
ル貨物9aを支承させることも可能である。 (2)軸心が底枠部材1と直角に設定されたロール貨物
9bを積付ける場合 この場合には、例えば、ロール貨物9bを予め第2ロー
ル貨物支承部材10の上面に支承させ、変形、損傷を招
かない程度のラッシング等を施すことにより、両者を一
体化しておく。この一体化されたままの状態でクレーン
等によりロール貨物9bと第2ロール貨物支承部材10
とをコンテナの内部に向かって下降させ、最終的に、第
2ロール貨物支承部材10の3本の脚部材10aが隣合
う第1ロール貨物支承部材7同士の間に位置するように
向きを調節した状態で下降を継続する。したがって、第
2ロール貨物支承部材10の脚部材10aが底枠部材1
の上面に支承され、または第2ロール貨物支承部材10
の上面部材が第1ロール貨物支承部材7の上面に支承さ
れることになる(図3および図4中一点鎖線参照)。そ
の後、中央の脚部材10aの両端部と対応するロール貨
物位置規制部材8との間にスペーサ部材10bを介在さ
せることにより、第2ロール貨物支承部材10の位置、
ひいてはロール貨物9bの位置を規制することができ
る。したがって、特別にラッシング等を施すことなく、
ロール貨物9aの安定かつ確実な積付けを達成すること
ができる。
【0018】(3)第2ロール貨物支承部材10を使用
することなく軸心が底枠部材1と直角に設定されたロー
ル貨物9bを積付ける場合 この場合には、例えば、クレーン等によりロール貨物9
bをコンテナの内部に向かって下降させ、最終的に第1
ロール貨物支承部材7の上面に支承させる。そして、ロ
ール貨物9bの下部寄り所定位置とロール貨物位置規制
部材8との間に緩衝機能を有するスペーサ部材10cを
介在させることによりロール貨物9bの位置を規制する
(図5参照)。
【0019】したがって、この場合には第2ロール貨物
支承部材10を全く不要にできる。但し、単なる円板状
の底板がロール貨物9bと一体的に設けられてあること
が好ましい。以上には、ロール貨物を積付ける場合につ
いてのみ説明したが、第1ロール貨物支承部材7の上面
により支承させることにより平板状の貨物を積付けるこ
とも可能である。
【0020】また、何れの種類の貨物を積付けた場合に
も、必要に応じて上部枠部材または上部カバー部材11
を装着することにより、風雨の影響を確実に防止するこ
とができる。尚、11aは、ターポリンシート等からな
る上部カバー部材を装着するための支承用フレーム部材
である。また、支承用フレーム部材11が装着されるこ
とに伴なって、側枠部材4の高さが、主柱部材5よりも
低く設定されている。したがって、上部カバー部材11
がたるんでロール貨物と摺接するという不都合の発生を
未然に防止することができる。さらに、上部カバー部材
11を採用する場合には、主柱部材5の近傍において隙
間が発生する可能性が高いので、主柱部材5の内面側と
正対する補助部材5aを設け、上部カバー部材11によ
るカバー効果を高めるようにしている。尚、上部カバー
部材11の周縁部の固定構造としては、例えば、前後枠
部材2,3および側枠部材4の外面上部所定位置に貫通
孔を有する固定用部材11bを設けておき、上部カバー
部材11の周縁部所定位置にハトメ等により形成された
貫通孔11cを通して上記固定用部材11bを突出さ
せ、この状態で全ての固定用部材11bの貫通孔に固定
用索条11dを挿通する構造を採用することが好まし
く、上部カバー部材11の装着状態保持を確実化するこ
とができるとともに、上部カバー11の装着、取外しの
作業性を高めることができる。
【0021】さらに、ロール貨物9a,9bが積付けら
れたコンテナを段積みし、上下方向に隣合うコンテナの
主柱部材5の隅金具6同士を連結することにより、ロー
ル貨物9a,9bの多段積みを達成することができる。
この場合にも、コンテナ内のロール貨物9a,9bに他
のロール貨物9a,9bの重量が作用することはないの
で、ロール貨物9a,9bの変形、損傷等を未然に防止
することができ、しかも多目的貨物船の船倉等における
空間利用効率を著しく高めることができる。もちろん、
他の一般貨物との混載を行なうこともできる。
【0022】尚、この発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば、前後枠部材2,3、側枠部材4
を底枠部材1に対して取外し可能に構成し、コンテナを
回収する場合に、底枠部材1、前後枠部材2,3および
側枠部材4を積重して一体化することにより、必要な空
間を著しく小さくすることが可能であるほか、この発明
の要旨を変更しない範囲内において種々の設計変更を施
すことが可能である。
【0023】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、外径に
対して幅が同程度以上のロール貨物、外径が大きく、し
かも外径に比して幅がかなり短いロール貨物の何れでも
簡単な作業で安定な積付けを達成することができ、しか
も、特別なラッシング等が必要ないので、積付け作業を
一層簡単化できるとともに、ラッシング等に起因するロ
ール貨物の変形、損傷等を未然に防止することができる
という特有の効果を奏する。
【0024】請求項2の発明は、軸心が底枠部材と平行
な状態で積付けられるロール貨物の外径が異なる場合で
あっても、ロール貨物支承部材同士の間隔を調節するこ
とにより簡単に対処できるという特有の効果を奏する。
請求項3の発明は、外径に対して幅が同程度以上のロー
ル貨物、外径が大きく、しかも外径に比して幅がかなり
短いロール貨物の何れでも簡単な作業で安定な積付けを
達成することができ、特に、外径が大きく、しかも外径
に比して幅がかなり短いロール貨物の積付け時に、位置
決めのための部材がロール貨物にちょゐつ接触すること
を未然に防止してロール貨物の変形、損傷等を防止する
ことができ、しかも、特別なラッシング等が必要ないの
で、積付け作業を一層簡単化できるとともに、ラッシン
グ等に起因するロール貨物の変形、損傷等を未然に防止
することができるという特有の効果を奏する。
【0025】請求項4の発明は、軸心が底枠部材と平行
な状態で積付けられるロール貨物の外径が異なる場合で
あっても、ロール貨物支承部材同士の間隔を調節するこ
とにより簡単に対処できるという特有の効果を奏する。
請求項5の発明は、ロール貨物の積付け後にカバー部材
を装着することにより、ロール貨物を風雨等から効果的
に保護することができ、しかもカバー部材を取外すこと
により積付けの作業性を高く維持することができるとい
う特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のロール貨物積付用コンテナの一実施
例を示す斜視図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上中央縦断正面図である。
【図4】同上中央縦断側面図である。
【図5】第2ロール貨物支承部材を用いることなく、外
径に比して幅がかなり短いロール貨物を積付けた状態を
示す概略図である。
【符号の説明】
1 底枠部材 2 前枠部材 3 後枠部材 4 側枠部材 7 第1ロール貨物支承部材 8 ロール貨物位置規
制部材 9a 外径に対して幅が同程度以上のロール貨物 9b 外径に比して幅がかなり短いロール貨物 10 第2ロール貨物支承部材 10a 脚部材 11 上部カバー部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも底枠部材(1)、前後枠部材
    (2)(3)および側枠部材(4)を有するコンテナの
    底枠部材(1)の上面所定位置に、軸心が底枠部材
    (1)と平行に設定された状態のロール貨物(9a)を
    支承するための少なくとも2対のロール貨物支承部材
    (7)が設けられてあるとともに、少なくとも2対のロ
    ール貨物支承部材(7)の配設方向と直交する方向の端
    部所定位置に、軸心が底枠部材(1)と直角に設定され
    た状態のロール貨物(9b)の位置を直接または間接に
    規制するためのロール貨物位置規制部材(8)が設けら
    れてあり、しかも上記ロール貨物支承部材(7)が、軸
    心が底枠部材(1)と直角に設定された状態のロール貨
    物(9b)の底面を直接または間接に支承する支承部材
    を兼ねていることを特徴とするロール貨物積付用コンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 各対のロール貨物支承部材(7)が、間
    隔調節可能に底枠部材(1)に設けられてある請求項1
    に記載のロール貨物積付用コンテナ。
  3. 【請求項3】 少なくとも底枠部材(1)、前後枠部材
    (2)(3)および側枠部材(4)を有するコンテナの
    底枠部材(1)の上面所定位置に、軸心が底枠部材
    (1)と平行に設定された状態のロール貨物(9a)を
    支承するための少なくとも2対の第1ロール貨物支承部
    材(7)が設けられてあるとともに、少なくとも2対の
    第1ロール貨物支承部材(7)の配設方向と直交する方
    向の端部所定位置に、軸心が底枠部材と直角に設定され
    た状態のロール貨物(9b)を支承するための第2ロー
    ル貨物支承部材(10)の位置を直接または間接に規制
    するためのロール貨物位置規制部材(8)が設けられて
    あり、しかも上記第1ロール貨物支承部材(7)が、第
    2ロール貨物支承部材(10)の脚部材(10a)と干
    渉しない位置に配置されてあることを特徴とするロール
    貨物積付用コンテナ。
  4. 【請求項4】 各対の第1ロール貨物支承部材(7)
    が、間隔調節可能に底枠部材(1)に設けられてある請
    求項3に記載のロール貨物積付用コンテナ。
  5. 【請求項5】 取外し可能なカバー部材(11)をさら
    に有している請求項1から請求項4の何れかに記載のロ
    ール貨物積付用コンテナ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2955123A3 (de) * 2014-06-11 2016-03-16 General Dynamics European Land Systems-Germany GmbH Vorrichtung zum transportieren von stückgut und system damit

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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