JPH06239386A - コンテナおよびコンテナ内への貨物積み付け方法 - Google Patents
コンテナおよびコンテナ内への貨物積み付け方法Info
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- JPH06239386A JPH06239386A JP5024567A JP2456793A JPH06239386A JP H06239386 A JPH06239386 A JP H06239386A JP 5024567 A JP5024567 A JP 5024567A JP 2456793 A JP2456793 A JP 2456793A JP H06239386 A JPH06239386 A JP H06239386A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 比較的少量のロール貨物、平板貨物をバラン
スよくコンテナ内に混載して作業性を高め、コンテナ同
士の積重により輸送、保管等における空間利用効率を高
める。 【構成】 コンテナの中央部にロール貨物支承部材8a
を位置決め可能に設けてあるとともに、コンテナの内部
空間を上下に区画する補助棚部材7を対向する側枠部材
間に取外し可能に架設した。
スよくコンテナ内に混載して作業性を高め、コンテナ同
士の積重により輸送、保管等における空間利用効率を高
める。 【構成】 コンテナの中央部にロール貨物支承部材8a
を位置決め可能に設けてあるとともに、コンテナの内部
空間を上下に区画する補助棚部材7を対向する側枠部材
間に取外し可能に架設した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコンテナおよびコンテ
ナ内への貨物積み付け方法に関し、さらに詳細にいえ
ば、複数種類の貨物を効率よく混載できるコンテナおよ
び複数種類の貨物を混載するための方法に関する。
ナ内への貨物積み付け方法に関し、さらに詳細にいえ
ば、複数種類の貨物を効率よく混載できるコンテナおよ
び複数種類の貨物を混載するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から各種貨物を陸上輸送し、または
海上輸送するためにコンテナが広く採用されている。ま
た、従来から採用されているコンテナとしては、ドライ
コンテナ、タンクコンテナ、オープントップコンテナ、
冷凍コンテナ等があり、輸送対象貨物の種類に応じて何
れかの種類のコンテナが採用されている。
海上輸送するためにコンテナが広く採用されている。ま
た、従来から採用されているコンテナとしては、ドライ
コンテナ、タンクコンテナ、オープントップコンテナ、
冷凍コンテナ等があり、輸送対象貨物の種類に応じて何
れかの種類のコンテナが採用されている。
【0003】また、薄板ブリキ板、表面処理が施された
鋼板、ステンレス鋼板、アルミ板等の切板貨物、ロール
貨物等を輸送する場合には、これら貨物をそれぞれ単独
で梱包し、貨物列車、貨物船等に積み付けるようにして
いる。このような貨物は、缶詰製品、家具、弱電製品等
の最終成形に適した寸法、形状に裁断した状態で梱包さ
れるものであり、従来はこのような貨物の割合はかなり
低かったのであるが、近年に至って全貨物に占める割合
が急速に高くなっている。
鋼板、ステンレス鋼板、アルミ板等の切板貨物、ロール
貨物等を輸送する場合には、これら貨物をそれぞれ単独
で梱包し、貨物列車、貨物船等に積み付けるようにして
いる。このような貨物は、缶詰製品、家具、弱電製品等
の最終成形に適した寸法、形状に裁断した状態で梱包さ
れるものであり、従来はこのような貨物の割合はかなり
低かったのであるが、近年に至って全貨物に占める割合
が急速に高くなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記薄板ブリキ板、表
面処理が施された鋼板、ステンレス鋼板、アルミ板等の
切板貨物を梱包するに当っては、木製または鋼製のパレ
ット上に必要枚数を積重し、輸送途中における錆の発
生、ほこりの付着等に起因する損傷を防止するために、
著しく頑強な包装、梱包がなされている。しかし、輸
送、または保管に当っては、以上のように包装、梱包さ
れた貨物を多数段に積み重ねるようにしているため、下
段の貨物に著しく大きい荷重が加えられることになり、
この結果、包装、梱包されているにも拘らず貨物の変形
等が発生してしまう。もちろん、ドライコンテナ等に積
重状態で積み付ける場合にも、下段の貨物については同
様の不都合が発生してしまう。このような不都合の発生
を防止しようとすれば、積み重ね段数を著しく減少させ
なければならなくなり、輸送、保管等に必要なスペース
が著しく大きくなってしまう。
面処理が施された鋼板、ステンレス鋼板、アルミ板等の
切板貨物を梱包するに当っては、木製または鋼製のパレ
ット上に必要枚数を積重し、輸送途中における錆の発
生、ほこりの付着等に起因する損傷を防止するために、
著しく頑強な包装、梱包がなされている。しかし、輸
送、または保管に当っては、以上のように包装、梱包さ
れた貨物を多数段に積み重ねるようにしているため、下
段の貨物に著しく大きい荷重が加えられることになり、
この結果、包装、梱包されているにも拘らず貨物の変形
等が発生してしまう。もちろん、ドライコンテナ等に積
重状態で積み付ける場合にも、下段の貨物については同
様の不都合が発生してしまう。このような不都合の発生
を防止しようとすれば、積み重ね段数を著しく減少させ
なければならなくなり、輸送、保管等に必要なスペース
が著しく大きくなってしまう。
【0005】また、ロール貨物についても、切板貨物と
同様に著しく頑強な包装、梱包がなされているが、ロー
ル貨物は切板貨物と異なり、定位置安定性が劣るのであ
るから、輸送中における振動等に起因するロール貨物の
動きを防止するために著しく多数のラッシングを施し、
または著しく強固なラッシングを施している。したがっ
て、振動等およびラッシングによってロール貨物の変
形、傷等が発生してしまうことになる。
同様に著しく頑強な包装、梱包がなされているが、ロー
ル貨物は切板貨物と異なり、定位置安定性が劣るのであ
るから、輸送中における振動等に起因するロール貨物の
動きを防止するために著しく多数のラッシングを施し、
または著しく強固なラッシングを施している。したがっ
て、振動等およびラッシングによってロール貨物の変
形、傷等が発生してしまうことになる。
【0006】さらに、上述の切板貨物、ロール貨物は、
一般的に、比較的少量ずつ多数の仕向け地に輸送しなけ
ればならないのであるから、出発港において多数の切板
貨物、ロール貨物を積み付けても、積みおろし時の貨物
量は著しく少ないことになる。この結果、積みおろし地
においては、このような貨物を積みおろすための専用設
備が存在していない可能性が著しく高くなるので、積み
おろし作業の殆どを人手に頼らざるを得ず、積みおろし
効率が著しく低いだけでなく、雨天時における積みおろ
し作業が殆ど不可能になってしまう。
一般的に、比較的少量ずつ多数の仕向け地に輸送しなけ
ればならないのであるから、出発港において多数の切板
貨物、ロール貨物を積み付けても、積みおろし時の貨物
量は著しく少ないことになる。この結果、積みおろし地
においては、このような貨物を積みおろすための専用設
備が存在していない可能性が著しく高くなるので、積み
おろし作業の殆どを人手に頼らざるを得ず、積みおろし
効率が著しく低いだけでなく、雨天時における積みおろ
し作業が殆ど不可能になってしまう。
【0007】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、切板貨物、ロール貨物等を変形、傷等を
発生させることなく輸送することができ、しかもこれら
貨物の積み付け、積みおろし作業を効率化することがで
きる新規なコンテナおよびコンテナ内への貨物積み付け
方法を提供することを目的としている。
たものであり、切板貨物、ロール貨物等を変形、傷等を
発生させることなく輸送することができ、しかもこれら
貨物の積み付け、積みおろし作業を効率化することがで
きる新規なコンテナおよびコンテナ内への貨物積み付け
方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1のコンテナは、少なくとも上部枠部材を
取外し可能に装着してなるコンテナであって、対向する
側枠部材の所定位置間に補助棚部材を取外し可能に架設
してあるとともに、底枠部材の所定位置に、位置調節可
能かつ取外し可能にロール貨物用の位置決め保持部材を
設けてある。
めの、請求項1のコンテナは、少なくとも上部枠部材を
取外し可能に装着してなるコンテナであって、対向する
側枠部材の所定位置間に補助棚部材を取外し可能に架設
してあるとともに、底枠部材の所定位置に、位置調節可
能かつ取外し可能にロール貨物用の位置決め保持部材を
設けてある。
【0009】請求項2のコンテナは、側枠部材として、
底枠部材に連結された側枠基部部材と、側枠基部部材の
上端部に対して上下方向回動可能に連結された補助側枠
部材とを有するとともに、側枠基部部材の上部所定位置
に補助棚部材固定用の連結部材が設けられてあるものを
採用している。請求項3のコンテナ内への貨物積み付け
方法は、請求項1または請求項2のコンテナに対して複
数種類の貨物を積み付ける方法であって、コンテナの長
手方向の中央部にロール貨物を保持し、残余の部分に対
応して補助棚部材を装着して、補助棚部材により区画さ
れた各空間にそれぞれ平板状の貨物を保持する方法であ
る。
底枠部材に連結された側枠基部部材と、側枠基部部材の
上端部に対して上下方向回動可能に連結された補助側枠
部材とを有するとともに、側枠基部部材の上部所定位置
に補助棚部材固定用の連結部材が設けられてあるものを
採用している。請求項3のコンテナ内への貨物積み付け
方法は、請求項1または請求項2のコンテナに対して複
数種類の貨物を積み付ける方法であって、コンテナの長
手方向の中央部にロール貨物を保持し、残余の部分に対
応して補助棚部材を装着して、補助棚部材により区画さ
れた各空間にそれぞれ平板状の貨物を保持する方法であ
る。
【0010】
【作用】請求項1のコンテナであれば、少なくとも上部
枠部材を取外し可能に装着してなるコンテナであって、
対向する側枠部材の所定位置間に補助棚部材を取外し可
能に架設してあるとともに、底枠部材の所定位置に、位
置調節可能かつ取外し可能にロール貨物用の位置決め保
持部材を設けてあるので、ロール貨物の積み付け位置に
対応させて補助棚部材を取外し、他の位置に対応させて
補助棚部材を架設しておき、補助棚部材により上下に区
画される各空間内に切板貨物を収容することができる。
したがって、仕向け地毎の少量のロール貨物、切板貨物
をコンテナ内に同時に積み付けることができ、これら貨
物毎の作業に代えてコンテナ単位での積み付け、積みお
ろし作業を行なうだけでよいから、フォークリフトカ
ー、クレーン等を用いて効率的に作業を行なうことがで
きる。もちろん、コンテナ内に積み付けられた各種貨物
同士の干渉等を未然に防止できるのであるから、変形、
傷等を生じさせることなくこれら貨物の輸送を行なうこ
とができる。さらに、コンテナ同士を積重することによ
り、貨物に悪影響を及ぼすことなく貨物積み付け空間の
有効活用を達成できる。
枠部材を取外し可能に装着してなるコンテナであって、
対向する側枠部材の所定位置間に補助棚部材を取外し可
能に架設してあるとともに、底枠部材の所定位置に、位
置調節可能かつ取外し可能にロール貨物用の位置決め保
持部材を設けてあるので、ロール貨物の積み付け位置に
対応させて補助棚部材を取外し、他の位置に対応させて
補助棚部材を架設しておき、補助棚部材により上下に区
画される各空間内に切板貨物を収容することができる。
したがって、仕向け地毎の少量のロール貨物、切板貨物
をコンテナ内に同時に積み付けることができ、これら貨
物毎の作業に代えてコンテナ単位での積み付け、積みお
ろし作業を行なうだけでよいから、フォークリフトカ
ー、クレーン等を用いて効率的に作業を行なうことがで
きる。もちろん、コンテナ内に積み付けられた各種貨物
同士の干渉等を未然に防止できるのであるから、変形、
傷等を生じさせることなくこれら貨物の輸送を行なうこ
とができる。さらに、コンテナ同士を積重することによ
り、貨物に悪影響を及ぼすことなく貨物積み付け空間の
有効活用を達成できる。
【0011】請求項2のコンテナであれば、側枠部材と
して、底枠部材に連結された側枠基部部材と、側枠基部
部材の上端部に対して上下方向回動可能に連結された補
助側枠部材とを有するとともに、側枠基部部材の上部所
定位置に補助棚部材固定用の連結部材が設けられてある
ものを採用しているので、補助棚部材の架設、取外しを
簡単に達成できるとともに、架設状態における補助棚部
材の位置決め保持を確実化でき、ひいては内容貨物の安
全な輸送を達成できる。
して、底枠部材に連結された側枠基部部材と、側枠基部
部材の上端部に対して上下方向回動可能に連結された補
助側枠部材とを有するとともに、側枠基部部材の上部所
定位置に補助棚部材固定用の連結部材が設けられてある
ものを採用しているので、補助棚部材の架設、取外しを
簡単に達成できるとともに、架設状態における補助棚部
材の位置決め保持を確実化でき、ひいては内容貨物の安
全な輸送を達成できる。
【0012】請求項3のコンテナ内への貨物積み付け方
法は、請求項1または請求項2のコンテナに対して複数
種類の貨物を積み付ける方法であって、コンテナの長手
方向の中央部にロール貨物を保持し、残余の部分に対応
して補助棚部材を装着して、補助棚部材により区画され
た各空間にそれぞれ平板状の貨物を保持するのであるか
ら、コンテナ全体としての重量バランスを良好にでき、
クレーン荷役、フォークリフトカー荷役等に当ってのコ
ンテナの安定性を高めることができ、ひいては内容貨物
の変形、傷の発生等を未然に防止できる。
法は、請求項1または請求項2のコンテナに対して複数
種類の貨物を積み付ける方法であって、コンテナの長手
方向の中央部にロール貨物を保持し、残余の部分に対応
して補助棚部材を装着して、補助棚部材により区画され
た各空間にそれぞれ平板状の貨物を保持するのであるか
ら、コンテナ全体としての重量バランスを良好にでき、
クレーン荷役、フォークリフトカー荷役等に当ってのコ
ンテナの安定性を高めることができ、ひいては内容貨物
の変形、傷の発生等を未然に防止できる。
【0013】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図1はこの発明のコンテナの一実施例を示す
斜視図、図2は開蓋状態を示す斜視図であり、底枠部材
1の4隅部に主柱部材2を立設しているとともに、幅方
向に対向する主柱部材2同士の間に、主柱部材2とほぼ
等しい高さの第1側枠部材3を設けてあるとともに、長
さ方向に対向する主柱部材2同士の間に、第1側枠部材
3よりも高さが低い第2側枠部材4を設けてある。そし
て、第2側枠部材4の上端部に、第2側枠部材4の高さ
と第1側枠部材3の高さとの差に等しい高さの補助側枠
部材5を外方に傾倒可能に設けている。さらに、第1側
枠部材3の上端部および補助側枠部材5の上端部に支承
される上部枠部材6を有している。さらにまた、対向す
る第2側枠部材4の上端部に取外し可能に架設される補
助棚部材7(図3,4,5,6,7参照)を有してい
る。尚、2bは主柱補助部材であり、起立状態の補助側
枠部材5が内側に倒れることを防止する。
説明する。図1はこの発明のコンテナの一実施例を示す
斜視図、図2は開蓋状態を示す斜視図であり、底枠部材
1の4隅部に主柱部材2を立設しているとともに、幅方
向に対向する主柱部材2同士の間に、主柱部材2とほぼ
等しい高さの第1側枠部材3を設けてあるとともに、長
さ方向に対向する主柱部材2同士の間に、第1側枠部材
3よりも高さが低い第2側枠部材4を設けてある。そし
て、第2側枠部材4の上端部に、第2側枠部材4の高さ
と第1側枠部材3の高さとの差に等しい高さの補助側枠
部材5を外方に傾倒可能に設けている。さらに、第1側
枠部材3の上端部および補助側枠部材5の上端部に支承
される上部枠部材6を有している。さらにまた、対向す
る第2側枠部材4の上端部に取外し可能に架設される補
助棚部材7(図3,4,5,6,7参照)を有してい
る。尚、2bは主柱補助部材であり、起立状態の補助側
枠部材5が内側に倒れることを防止する。
【0014】上記主柱部材2は、上端部および下端部に
それぞれ従来公知の隅金具2aを有しており、上記の構
成のコンテナを多数列、多数段に積み付けた場合におけ
るコンテナ同士の連結、一体化を上記隅金具2aにより
簡単に達成できる。上記上部枠部材6は4隅部がほぼ方
形に切欠されてあり、切欠部を通して主柱部材2の上部
に設けた隅金具2aが上方に露呈される。上記第2側枠
部材4は、上部所定位置に補助棚部材7を固定するため
の係合、固定部材4aを有している。
それぞれ従来公知の隅金具2aを有しており、上記の構
成のコンテナを多数列、多数段に積み付けた場合におけ
るコンテナ同士の連結、一体化を上記隅金具2aにより
簡単に達成できる。上記上部枠部材6は4隅部がほぼ方
形に切欠されてあり、切欠部を通して主柱部材2の上部
に設けた隅金具2aが上方に露呈される。上記第2側枠
部材4は、上部所定位置に補助棚部材7を固定するため
の係合、固定部材4aを有している。
【0015】図3は貨物積み付け途中状態を示す概略透
視斜視図であり、中心軸がコンテナの長手方向と平行に
なるようにロール貨物8の向きを設定し、このように向
きが設定されたロール貨物8をコンテナの中央部に積み
付けている。そして、ロール貨物8がみ付けられていな
い位置に対応させて補助棚部材7が1対の第2側枠部材
4により支承され、かつ固定されている。この場合に
は、補助棚部材7によりコンテナの内部空間が上下に区
分されることになるので、切板貨物9を各区分空間に積
み付けることにより、切板貨物9が他の切板貨物9によ
り直接に支承される状態を確実に排除できる。また、貨
物1個当りの重量はロール貨物8と比較して切板貨物9
が著しく少ないのであるから、上述のようにロール貨物
8を中央部に積み付け、切板貨物9を端部側に積み付け
ることにより、コンテナ全体としての重量バランスを良
好にでき、クレーム、フォークリフトカー等による荷役
をスムーズに行なわせることができる。尚、この実施例
においては、鋼板貨物を主体としている関係上、コンテ
ナの高さを従来の汎用コンテナの約1/2に設定してい
るが、鋼板以外の貨物を主体とする場合には、汎用コン
テナと等しい高さに設定することもできる。また、補助
棚部材7の架設時、取外し時には、補助側枠部材5を外
側に倒しておくことにより作業性を著しく高めることが
できる。
視斜視図であり、中心軸がコンテナの長手方向と平行に
なるようにロール貨物8の向きを設定し、このように向
きが設定されたロール貨物8をコンテナの中央部に積み
付けている。そして、ロール貨物8がみ付けられていな
い位置に対応させて補助棚部材7が1対の第2側枠部材
4により支承され、かつ固定されている。この場合に
は、補助棚部材7によりコンテナの内部空間が上下に区
分されることになるので、切板貨物9を各区分空間に積
み付けることにより、切板貨物9が他の切板貨物9によ
り直接に支承される状態を確実に排除できる。また、貨
物1個当りの重量はロール貨物8と比較して切板貨物9
が著しく少ないのであるから、上述のようにロール貨物
8を中央部に積み付け、切板貨物9を端部側に積み付け
ることにより、コンテナ全体としての重量バランスを良
好にでき、クレーム、フォークリフトカー等による荷役
をスムーズに行なわせることができる。尚、この実施例
においては、鋼板貨物を主体としている関係上、コンテ
ナの高さを従来の汎用コンテナの約1/2に設定してい
るが、鋼板以外の貨物を主体とする場合には、汎用コン
テナと等しい高さに設定することもできる。また、補助
棚部材7の架設時、取外し時には、補助側枠部材5を外
側に倒しておくことにより作業性を著しく高めることが
できる。
【0016】図4は大径のロール貨物を積み付けた状態
を示す中央縦断面図であり、底枠部材1の中央部所定位
置に1対のロール貨物支承部材8aを位置決めし、ロー
ル貨物支承部材8aにより位置決めされ、かつ支承され
るように大径のロール貨物8を積み付けている。尚、ロ
ール貨物支承部材8aは、全体がほぼ正三角形状の部材
であり、斜面にロール貨物8と当接する受け部材8bを
有している。上記ロール貨物支承部材8aは、鋼板を適
宜形状に形成し、複数の鋼板を互に連結することにより
構成してもよいが、内部に木製の充填部材を設け、充填
部材の表面に沿うように各鋼板を配置することにより構
成してもよい。
を示す中央縦断面図であり、底枠部材1の中央部所定位
置に1対のロール貨物支承部材8aを位置決めし、ロー
ル貨物支承部材8aにより位置決めされ、かつ支承され
るように大径のロール貨物8を積み付けている。尚、ロ
ール貨物支承部材8aは、全体がほぼ正三角形状の部材
であり、斜面にロール貨物8と当接する受け部材8bを
有している。上記ロール貨物支承部材8aは、鋼板を適
宜形状に形成し、複数の鋼板を互に連結することにより
構成してもよいが、内部に木製の充填部材を設け、充填
部材の表面に沿うように各鋼板を配置することにより構
成してもよい。
【0017】図5は比較的小径のロール貨物を積み付け
た状態を示す中央縦断面図であり、底枠部材1の所定位
置に2対のロール貨物支承部材8aを位置決めし、各対
のロール貨物支承部材8aにより位置決めされ、かつ支
承されるように小径のロール貨物を積み付けている。図
6は切板貨物を積み付けた状態を示す中央縦断面図であ
り、パレット9a上に支承された大型の切板貨物9を底
枠部材1の中央部所定位置に支承し、上面に支承した押
え板部材9bの端部所定位置と、底枠部材1の端部に位
置決めされたロール貨物支承部材8aの所定位置との間
にラッシング9cを施している。尚、押え板部材9b
は、中央部が下向きに僅かに突出しており、ラッシング
9cが施されることにより、切板貨物9の上面全範囲と
密着する。
た状態を示す中央縦断面図であり、底枠部材1の所定位
置に2対のロール貨物支承部材8aを位置決めし、各対
のロール貨物支承部材8aにより位置決めされ、かつ支
承されるように小径のロール貨物を積み付けている。図
6は切板貨物を積み付けた状態を示す中央縦断面図であ
り、パレット9a上に支承された大型の切板貨物9を底
枠部材1の中央部所定位置に支承し、上面に支承した押
え板部材9bの端部所定位置と、底枠部材1の端部に位
置決めされたロール貨物支承部材8aの所定位置との間
にラッシング9cを施している。尚、押え板部材9b
は、中央部が下向きに僅かに突出しており、ラッシング
9cが施されることにより、切板貨物9の上面全範囲と
密着する。
【0018】また、補助棚部材7に、パレット9a上に
支承された1対の小型の切板貨物9を幅方向に並べた状
態で支承し、上面に支承した押え板部材9bの端部所定
位置と、補助棚部材7の中央部および端部にそれぞれ設
けた金具7bとの間にラッシング9cを施している。図
7はコンテナの長手方向の端部側に切板貨物を積み付け
た状態を示す縦断面図であり、図6と異なる点は、補助
棚部材7により区画された下部空間にも1対の小型の切
板貨物9を幅方向に並べた状態で支承した点、下部空間
におけるラッシングを底枠部材1の所定位置に設けた金
具1aに対して施している点のみである。
支承された1対の小型の切板貨物9を幅方向に並べた状
態で支承し、上面に支承した押え板部材9bの端部所定
位置と、補助棚部材7の中央部および端部にそれぞれ設
けた金具7bとの間にラッシング9cを施している。図
7はコンテナの長手方向の端部側に切板貨物を積み付け
た状態を示す縦断面図であり、図6と異なる点は、補助
棚部材7により区画された下部空間にも1対の小型の切
板貨物9を幅方向に並べた状態で支承した点、下部空間
におけるラッシングを底枠部材1の所定位置に設けた金
具1aに対して施している点のみである。
【0019】以上の説明から明らかなように、この実施
例のコンテナによれば、比較的少量のロール貨物8の
み、比較的少量のロール貨物8および比較的少量の切板
貨物9、または比較的少量の切板貨物9のみをコンテナ
の内部に安定に積み付けることができ、ユーザの要請に
合致した多種かつ少量の貨物を変形、傷の発生等を伴な
うことなく確実に輸送することができる。また、多種の
貨物を積み付けるに当ってロール貨物8、大径の切板貨
物9等の重量貨物をコンテナの中央部に位置させ、軽量
貨物をコンテナの長手方向の端部側に位置させているの
で、コンテナ全体としての重量バランスを良好にでき、
クレーン荷役、フォークリフト荷役等に当ってコンテナ
が不安定になってしまうという不都合を未然に防止でき
る。さらに、コンテナに積み付けたままで屋外に積重し
て保管することができ、保管場所の確保が容易になる。
もちろん、雨天時の荷役においても貨物が濡れることを
未然に防止できる。
例のコンテナによれば、比較的少量のロール貨物8の
み、比較的少量のロール貨物8および比較的少量の切板
貨物9、または比較的少量の切板貨物9のみをコンテナ
の内部に安定に積み付けることができ、ユーザの要請に
合致した多種かつ少量の貨物を変形、傷の発生等を伴な
うことなく確実に輸送することができる。また、多種の
貨物を積み付けるに当ってロール貨物8、大径の切板貨
物9等の重量貨物をコンテナの中央部に位置させ、軽量
貨物をコンテナの長手方向の端部側に位置させているの
で、コンテナ全体としての重量バランスを良好にでき、
クレーン荷役、フォークリフト荷役等に当ってコンテナ
が不安定になってしまうという不都合を未然に防止でき
る。さらに、コンテナに積み付けたままで屋外に積重し
て保管することができ、保管場所の確保が容易になる。
もちろん、雨天時の荷役においても貨物が濡れることを
未然に防止できる。
【0020】尚、この発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば、コンテナの内部に補助棚部材を
2段以上架設することが可能であるほか、押え部材9c
等に乾燥剤、乾燥砂等を含ませておくことにより結露等
を防止することが可能であり、その他、この発明の要旨
を変更しない範囲内において種々の設計変更を施すこと
が可能である。
ものではなく、例えば、コンテナの内部に補助棚部材を
2段以上架設することが可能であるほか、押え部材9c
等に乾燥剤、乾燥砂等を含ませておくことにより結露等
を防止することが可能であり、その他、この発明の要旨
を変更しない範囲内において種々の設計変更を施すこと
が可能である。
【0021】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、仕向け
地毎の少量のロール貨物、切板貨物をコンテナ内に同時
に積み付けることができ、これら貨物毎の作業に代えて
コンテナ単位での積み付け、積みおろし作業を行なうだ
けでよいから、フォークリフトカー、クレーン等を用い
て効率的に作業を行なうことができ、さらに、コンテナ
内に積み付けられた各種貨物同士の干渉等を未然に防止
できるのであるから、変形、傷等を生じさせることなく
これら貨物の輸送を行なうことができるとともに、コン
テナ同士を積重することにより、貨物に悪影響を及ぼす
ことなく貨物積み付け空間の有効活用を達成できるとい
う特有の効果を奏する。
地毎の少量のロール貨物、切板貨物をコンテナ内に同時
に積み付けることができ、これら貨物毎の作業に代えて
コンテナ単位での積み付け、積みおろし作業を行なうだ
けでよいから、フォークリフトカー、クレーン等を用い
て効率的に作業を行なうことができ、さらに、コンテナ
内に積み付けられた各種貨物同士の干渉等を未然に防止
できるのであるから、変形、傷等を生じさせることなく
これら貨物の輸送を行なうことができるとともに、コン
テナ同士を積重することにより、貨物に悪影響を及ぼす
ことなく貨物積み付け空間の有効活用を達成できるとい
う特有の効果を奏する。
【0022】請求項2の発明は、請求項1の効果に加
え、補助棚部材の架設、取外しを簡単に達成できるとと
もに、架設状態における補助棚部材の位置決め保持を確
実化でき、ひいては内容貨物の安全な輸送を達成できる
という特有の効果を奏する。請求項3の発明は、コンテ
ナ全体としての重量バランスを良好にでき、クレーン荷
役、フォークリフトカー荷役等に当ってのコンテナの安
定性を高めることができ、ひいては内容貨物の変形、傷
の発生等を未然に防止できるという特有の効果を奏す
る。
え、補助棚部材の架設、取外しを簡単に達成できるとと
もに、架設状態における補助棚部材の位置決め保持を確
実化でき、ひいては内容貨物の安全な輸送を達成できる
という特有の効果を奏する。請求項3の発明は、コンテ
ナ全体としての重量バランスを良好にでき、クレーン荷
役、フォークリフトカー荷役等に当ってのコンテナの安
定性を高めることができ、ひいては内容貨物の変形、傷
の発生等を未然に防止できるという特有の効果を奏す
る。
【図1】この発明のコンテナの一実施例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】同上開蓋状態を示す斜視図である。
【図3】貨物積み付け途中状態を示す概略透視斜視図で
ある。
ある。
【図4】大径のロール貨物を積み付けた状態を示す中央
縦断面図である。
縦断面図である。
【図5】比較的小径のロール貨物を積み付けた状態を示
す中央縦断面図である。
す中央縦断面図である。
【図6】切板貨物を積み付けた状態を示す中央縦断面図
である。
である。
【図7】コンテナの長手方向の端部側に切板貨物を積み
付けた状態を示す縦断面図である。
付けた状態を示す縦断面図である。
1 底枠部材 4 第2側枠部材 4a 係合、固定部材 5 補助側枠部材 6 上部枠部材 7 補助棚部材 8 ロール貨物 8a ロール貨物支承部材 9 切板貨物
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも上部枠部材(6)を取外し可
能に装着してなるコンテナであって、対向する側枠部材
(4)(5)の所定位置間に補助棚部材(7)を取外し
可能に架設してあるとともに、底枠部材(1)の所定位
置に、位置調節可能かつ取外し可能にロール貨物用の位
置決め保持部材(8a)を設けてあることを特徴とする
コンテナ。 - 【請求項2】 側枠部材(4)(5)が、底枠部材
(1)に連結された側枠基部部材(4)と、側枠基部部
材(4)の上端部に対して上下方向回動可能に連結され
た補助側枠部材(5)とを有し、側枠基部部材(4)の
上部所定位置に補助棚部材固定用の連結部材(4a)が
設けられてある請求項1に記載のコンテナ。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2のコンテナに対
して複数種類の貨物を積み付ける方法であって、コンテ
ナの長手方向の中央部にロール貨物(8)を保持し、残
余の部分に対応して補助棚部材(7)を装着して、補助
棚部材(7)により区画された各空間にそれぞれ平板状
の貨物(9)を保持することを特徴とするコンテナ内へ
の貨物積み付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5024567A JPH06239386A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | コンテナおよびコンテナ内への貨物積み付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5024567A JPH06239386A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | コンテナおよびコンテナ内への貨物積み付け方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06239386A true JPH06239386A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12141738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5024567A Pending JPH06239386A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | コンテナおよびコンテナ内への貨物積み付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06239386A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2182400A1 (en) | 1995-02-28 | 2010-05-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Scanning optical apparatus |
CN107848704A (zh) * | 2015-08-05 | 2018-03-27 | 维戈杰斯帕森控股公司 | 用于运输大型物件的运输系统及其用途 |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP5024567A patent/JPH06239386A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2182400A1 (en) | 1995-02-28 | 2010-05-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Scanning optical apparatus |
CN107848704A (zh) * | 2015-08-05 | 2018-03-27 | 维戈杰斯帕森控股公司 | 用于运输大型物件的运输系统及其用途 |
CN107848704B (zh) * | 2015-08-05 | 2020-03-03 | 维戈杰斯帕森控股公司 | 用于运输大型物件的运输系统及其用途 |
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