JPH07112263B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH07112263B2
JPH07112263B2 JP58190759A JP19075983A JPH07112263B2 JP H07112263 B2 JPH07112263 B2 JP H07112263B2 JP 58190759 A JP58190759 A JP 58190759A JP 19075983 A JP19075983 A JP 19075983A JP H07112263 B2 JPH07112263 B2 JP H07112263B2
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    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/46Controlling, regulating, or indicating speed
    • G11B15/467Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven
    • G11B15/4673Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven by controlling the speed of the tape while the head is rotating
    • G11B15/4675Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven by controlling the speed of the tape while the head is rotating with provision for information tracking
    • G11B15/4676Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven by controlling the speed of the tape while the head is rotating with provision for information tracking using signals recorded in tracks disposed in parallel with the scanning direction
    • G11B15/4677Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven by controlling the speed of the tape while the head is rotating with provision for information tracking using signals recorded in tracks disposed in parallel with the scanning direction using auxiliary signals, i.e. pilot signals
    • G11B15/4678Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven by controlling the speed of the tape while the head is rotating with provision for information tracking using signals recorded in tracks disposed in parallel with the scanning direction using auxiliary signals, i.e. pilot signals superimposed on the main signal track
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/78Television signal recording using magnetic recording
    • H04N5/782Television signal recording using magnetic recording on tape
    • H04N5/783Adaptations for reproducing at a rate different from the recording rate

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の対象〕 本発明は、磁気テープを用いた磁気記録再生装置に関
し、特に回転ヘッドで記録したパイロット信号を利用し
て、2倍速再生時にノイズレス再生を得るように構成し
た磁気記録再生装置に関するものである。
〔発明の背景〕
互いにアジマス角の異なる2個の回転ヘッドによって、
磁気テープ上を交互に斜めに走査して映像信号や音声信
号等を記録する、いわゆる回転ヘッド・ヘリカルスキャ
ン・アジマス記録方式の磁気記録再生装置において、所
望のシーンが記録されているテープ部分を素早く探し出
したり、不要なシーンを飛ばし見したり、あるいは音声
信号の聴取時間を短縮するために、磁気テープを記録時
よりも速い速度、例えば記録時の2倍の速度で走行させ
て再生する機構が用いられている。
このアジマス記録方式で記録された磁気テープのトラッ
クパターンを第1図に示す。この第1図の磁気テープ
(以下テープと略称する)1を、2倍速で走行させて再
生するとき、テープ1の走行速度が記録時と異なるた
め、回転ヘッド5,6が記録トラックA,Bの傾斜とは異なる
傾斜でテープ1上を走査する。このため例えば第1の回
転ヘッド5は、同じアジマス角で記録された第1のトラ
ックAを走査すると同時に、これとは異なるアジマス角
で記録された第2のトラックBをも走査することにな
る。この場合、第2のトラックBに記録された信号は、
アジマス効果により再生されない。
ヘッド5,6の回転につれて、時間とともに同一アジマス
角のトラックを走査する割合が増減し、これにともなっ
て再生される信号のエンベロープが第2図に実線で示す
ように増減する。そしてこの割合が小さくなる第2図の
丸印で囲んだ期間では、信号の再生レベルが減少するた
め、映像信号の場合には再生画面内に横すじ状のS/Nの
悪い部分、すなわちノイズバンドが現われ、また音声信
号の場合には一般にドロップアウト補償回路が頻繁に動
作して、耳障りな雑音が生じる。しかし映像信号の場合
には、このノイズバンドを映像信号の垂直ブランキング
期間に追い込むことにより、テレビジョン受信機に再生
した画面内にノイズを生じさせない方法が考案されてい
る。この再生画面にノイズの発生しない2倍速再生を行
なったときのテープパターン及びヘッド5,6の走査軌跡
を第1図に示す。
第1図において、ノイズレスで2倍速再生を行なうに
は、ヘッド5,6がそれぞれ走査軌跡a,bを描くように、テ
ープ1の走行位相を制御する必要がある。このテープ走
行を制御するために、テープ1の下端のコントロールト
ラック8上に、トラックA及びBの記録位置と関係づけ
て記録したコントロール信号CTLを、コントロールヘッ
ド10によって再生して用いる方法が知られている。この
コントロール信号は、固定されたコントロールヘッド10
により、テープ1の長手方向に等間隔に、記録映像信号
の垂直同期信号の1/2の周波数で記録されるトラッキン
グ制御用信号であり、その再生波形はパルス状となる。
この再生コントロール信号からトラックA,Bの位置を正
確に知ることができる。そこでこの再生コントロール信
号を遅延回路で遅延した信号で、テープ1の走行位相を
制御し、この遅延時間を調整することによって、2倍速
再生時のノイズバンドの位置を、垂直ブランキング期間
に追い込む方法が提案されている。
しかしながら、このコントロール信号を用いるトラッキ
ング制御方法では、回転ヘッド5,6と固定されたコント
ロールヘッド10の位置が離れているため、その間のテー
プ長の変動等によってトラッキングがずれるので、使用
者が再生画像を見てトラッキング調整を行なう必要が生
じ、トラッキング調整機構が不可欠であった。また間欠
的にしかトラッキング誤差を検出できないという欠点が
あり、特に長時間記録化によってトラックA,Bのピッチ
が狭くなった場合には、十分なトラッキング制御性能が
得られなくなる。
そこで、トラッキング誤差を常に検出することができ、
トラッキング調節機構が不要となる自動トラッキング制
御方式が考案されている。その代表例は、再生時のトラ
ッキング情報となるパイロット信号を、映像信号に重畳
して、回転ヘッドによってテープのビデオトラック上に
記録する方法である。このパイロット信号を再生してト
ラッキング誤差信号を形成し、テープの走行位相を制御
すると、トラッキング制御の自動化が達成され、その制
御性能も向上する。
しかしながら反面、このパイロット信号によるトラッキ
ング制御方式では、上記のコントロール信号による方式
と違って、テープの走行方向すなわちその長手方向に、
ビデオトラックと所定の位置関係で記録されたコントロ
ール信号のような、パルス的にビデオトラックの位置を
表わす信号はない。したがって、2倍速再生時に従来行
なわれてきた、コントロール信号を用いるノイズレス再
生方式は適用できず、新たな方式の考案が必要となっ
た。
また、2個の回転ヘッド5,6がそれぞれ180度回転する期
間の全体に渡り、回転ヘッド5,6で記録した音声信号
を、テープを2倍速で走行させて再生する場合には、第
2図に実線で示す再生信号のエンベロープが小さくなる
丸印で囲んだ部分では、前に述べたように一般にドロッ
プアウト補償回路が頻繁に動作して、耳障りな雑音とな
る。このような音声信号の場合には、映像信号の場合と
違ってノイズバンドを垂直ブランキング期間に追い込ん
で、ノイズレス再生画像を得るようにしても、この再生
画面外のオーバースキャン部分の音声信号の再生レベル
は、第2図の丸印で囲んだ期間のように非常に小さく、
耳障りな雑音は消えない。この対策として、再生時に用
いる回転ヘッドのギャップ幅を、記録トラックのピッチ
よりも広くしたり、2個のヘッドの相対的な高さを変え
たりすることによって、例えば第2図の破線で示すよう
なエンベロープの再生信号が得られるので、ある程度の
改善は可能である。しかし相変らずテープ走行位相の制
御精度として高い精度が要求される。したがつて制御マ
ージンを拡大し、特に音声信号の再生レベルを増大させ
るために抜本的な対策が必要であった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記の点に鑑みて、回転ヘッドで記録
したパイロット信号を用いて、トラッキング制御を行な
う形式の磁気記録再生装置において、2倍速再生時にノ
イズレス再生画像あるいはノイズレス再生音声を得るも
のである。
〔発明の概要〕
上記目的を達成するため本発明は、1,2,3,
る周波数の4種類のパイロット信号を、トラック毎に
の順序でテープ上に記録するとともに、2倍速
再生時に、前記4周波のうちの2種類の周波数を有する
ローカル信号を、単位時間毎に交互に発生させ、このロ
ーカル信号を用いて、再生パイロット信号の周波数を低
域に変換し、この変換された信号から|2|≒|
4|≒となる周波数成分の信号と、|
4|≒|3|≒3なる周波数成分の信号を選
択し、この成分の信号と3成分の信号のレベル
差に応じて、テープの走行位相を制御することによっ
て、回転ヘッドがテープの所望の記録トラック上を正し
く走査するように、2倍速再生時のトラッキング制御を
行なわせる。
このとき、例えば前記ローカル信号として、
(あるいは)なる周波数の2種類の信号を交
互に発生させるとともに、互いに約180度離れて配設さ
れた、同一アジマス角の2個のヘッドを用いて、同一ア
ジマス角で記録された1つおきのトラックから、映像信
号あるいは音声信号を再生するように構成する。
〔発明の実施例〕
以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。
まずパイロット信号を用いた標準再生時のトラッキング
制御方法について、第3図及び第4図により説明する。
第3図は、パイロット信号を映像信号に重畳して記録し
た、テープ1上のトラックパターンの一例を示す図であ
る。また第4図は再生されたパイロット信号PLから、ト
ラッキング誤差信号TRを形成する回路22等を示すブロッ
ク図である。
第3図において、A1及びA2は、+アジマス角のCH1ヘッ
ド5で記録したトラックであり、B1及びB2は、−アジマ
ス角のCH2ヘッド6で記録したトラックである。また
は、それぞれのトラックに記録するパイロット
信号の周波数を示す。このように4周波のパイロット信
号が、トラック毎に交互に記録される。これらのパイロ
ット信号の周波数は、映像信号の周波数帯域
より低く、かつヘッド5,6のアジマス角にあまり影響を
受けないような低い周波数に選ばれている。したがって
標準再生時に、ヘッド5,6によって記録トラック上を走
査させると、正しく走査しているトラックのパイロット
信号だけでなく、その両面に隣接したトラックのパイロ
ット信号も検出することができる。そこで、この両隣接
トラックのパイロット信号の再生レベルを検出し、その
レベル差を求めることによって、トラッキングずれの方
向とその大きさとを含む、正確なトラッキング誤差信号
を得ることができる。
いま、第3図に示す4周波のパイロット信号の周波数
を、=6.5H,=7.5H,=10.5H,
9.5(ここでは映像信号の水平同期信号の周波
数)とすると、トラックA1,A2を走査する場合には、ト
ラッキングが右にずれると、|2|5=|
4|=成分が増し、逆に左にずれると、|
4|=|2|=3成分が増す。またトラック
B1,B2を走査する場合には、トラッキングが右にずれる
と、|3|=|1|=3成分が増し、
逆に左にずれると、|1|=|3|=
成分が増す。
そこで第4図において、スイッチ43をPB端子側に切換
え、走査しようとする主トラックに記録されているパイ
ロット信号と同じ周波数のローカル信号Fを、ローカル
信号発生回路9で発生させ、このローカル信号Fと、再
生パイロット信号PLとを、例えば2重平衡変調器から成
るミキサー回路30に送り、その出力に上記両信号の差周
波数を有する信号、すなわち前記の成分及び3
成分の合成信号を得る。次にこの合成信号からバンドパ
スフィルタ31,32によって、それぞれ成分,3
分を分離し、さらにエンベロープ検波回路33,34によっ
て、それぞれの振幅に応じた値の検波電圧H1,H3とした
後、差動増幅器35によって両者の差を求めると、その差
動出力として差信号T,が得られる。この差信号T,
は、走査しようとする主トラックの両側の隣接トラック
から検出されたパイロット信号のレベル差を表わす。
このとき、主トラックがA1またはA2の場合と、B1または
B2の場合とでは、前述したように、トラッキングずれの
方向に対する差周波数成分H,3の増減方向が逆に
なる。そこで、作動増幅器35から極性の相異なる2つの
差信号、T=k(H1−H3),=k(H3−H1),(k:定
数)を出力させ、この差動出力T,のそれぞれをゲート
回路36,37に供給する。そしてスイッチ46をPB端子側に
切換え、ヘッド5,6の回転位相を検出した1フレーム周
期のヘッド位相検出信号SWをゲート信号Gとして用い、
この信号SWとこれをインバータ回路40で逆極性とした信
号とをゲート回路36,37に供給し、ゲート信号Gが高レ
ベルとなる期間にゲート回路36のゲートを閉じ、ゲート
信号Gが低レベルとなる期間にゲート回路37のゲートを
閉じて、フィールド毎に信号T,を交互に伝送すること
によって、1トラックの走査毎に極性を異ならせた差信
号T,をつなぎ合わせ、連続した正しいトラッキング誤
差信号TRを得る。
このように第4図のトラッキング誤差検出回路22によっ
て、標準再生時に、再生パイロット信号PLからトラッキ
ング誤差信号TRを形成することができる。なお第4図に
おいて、ローカル信号発生回路9は、4周波パイロット
信号発生回路11と、ローテーション制御回路12とで構成
され、標準再生時の4周波ローカル信号と2倍速再生時
の2周波ローカル信号を形成する。
次に第5図は、本発明に係る回転ヘッドヘリカルスキャ
ン方式の磁気記録再生装置の一実施例を示すブロック図
である。また第6図は、第5図に示す磁気記録再生装置
の回転シリンダ4に取付けられた3個のヘッド5,6,5′
の位置関係を示す図である。
第5図の磁気記録再性装置では、全く同じ+アジマス角
のCH1ヘッド5とCH3ヘッド5′、及び−アジマス角のCH
2ヘッド6という3個のヘッドが用いられている。これ
らのヘッドは第6図に示すように、回転シリンダ4にCH
1ヘッド5とCH2ヘッド6とが、丁度180度離れて取付け
られており、またCH3ヘッド5′はCH2ヘッド6と近接し
た位置、すなわちCH1ヘッドとは約180度離れた位置に取
付けられている。そして記録時と標準再生時には、アジ
マス角の異なるCH1ヘッド5とCH2ヘッド6が用いられ
る。一方、2倍速再生時には、アジマス角の等しいCH1
ヘッド5とCH3ヘッド5′が用いられる。
第5図は再生時のブロック図を示したものであるが、こ
の図を流用して、まず映像信号の記録時における動作を
簡単に述べる。記録時において、テープ1はキャプスタ
ン2によって駆動されて、実線の矢印方向に走行する。
このキャプスタン2は、キャプスタンモータ3によって
回転駆動される。一方、回転シリンダ4に互いに180度
離れて取付けられたCH1ヘッド5、CH2ヘッド6は、シリ
ンダモータ7によって駆動されて、破線の矢印方向に回
転する。このシリンダ4は、テープ1の長手方向と傾斜
した回転軸に取付けられており、記録映像信号の垂直同
期信号の1/2の周波数(すなわちフレーム周波数)で回
転駆動される。またテープ1は、このシリンダ4にほぼ
半円周強に渡って巻付けられている。したがってヘッド
5,6は、テープ1上を下から上に向って斜め方向に交互
に走査し、映像信号の1フィールド分を単位として、映
像信号とトラッキング用パイロット信号とを記録する。
次に標準速度で再生する場合の動作を説明する。第5図
において標準再生時には、スイッチ43及び46がともにPB
端子側に切換えられる。標準再生時において、CH1ヘッ
ド5、CH2ヘッド6の回転位相をタックヘッド13で検出
し、この検出信号を位相調整回路14に送り、その出力で
あるヘッド位相検出信号SWと、標準信号発生回路15で発
生させた基準信号REFとを、位相比較器16で位相比較
し、その位相誤差信号をモータ駆動回路17を介してシリ
ンダモータ7に供給することによって、ヘッド5,6を基
準信号REFで定まる一定の位相及び速度で回転させる。
ここでこの基準信号REFの周波数を、フレーム周波数に
ほぼ等しく選ぶと、ヘッド5,6の回転速度が記録時とほ
ぼ等しくなる。
このようにヘッド5,6を、所定の速度で回転させた状態
で、テープ1の走行を前述のトラッキング誤差信号TRで
制御することによって、所望の記録トラック上をヘッド
5,6が正確に走査するように、トラッキング制御を行な
わせる。次にこの標準再生時におけるトラッキング制御
動作について説明する。
まず、キャプスタン2の回転速度を速度検出器23で検出
し、この検出信号を周波数弁別器24に送って、回転速度
に応じた速度制御電圧SPに変換し、この速度制御電圧SP
を加算器26、モータ駆動回路18を介して、キャプスタン
モータ3に供給することによって、ほぼ所定の速度でキ
ャプスタン2が回転するように速度制御を行なう。なお
25はキャプスタンモータ3の回転速度設定回路である。
一方、テープ1からヘッド5,6によって再生された信号
は、ロータリトランス28を介して前置増幅器19に送られ
て増幅される。この増幅された再生信号RFは、さらに映
像信号再生回路20に送られるとともに、ローパスフィル
タ21を介してトラッキング誤差検出回路22に送られる。
ローパスフィルタ21によって、再生信号RFから高域の映
像信号が除去され、パイロット信号PLBのみが分離抽出
される。このパイロット信号PLから、トラッキング誤差
検出回路22によって、第4図で説明した方法でトラッキ
ング誤差信号TRを形成する。このトラッキング誤差信号
TRを積分回路27で平滑した信号TEを、加算器21に送って
速度制御電圧SPと加算し、モータ駆動回路18を介してキ
ャプスタンモータ3に供給することによって、キャプス
タン2の回転を制御する。この結果、標準再生時に、テ
ープ1の走行位相が、トラッキング誤差信号TRに応じて
制御され、ヘッド5,6が記録トラック上を正しく走査す
るように、トラッキング制御がなされる。
次に2倍速再生時に、ビデオトラックに記録されている
パイロット信号を検出して、ノイズレス再生を実現する
手段を説明する。まず第5図において、速度設定回路25
によってテープ1の走行速度が、記録時の2倍近傍の速
度となるように、キャプスタンモータ3の回転速度を設
定する。さらに第4図及び第5図において、スイッチ43
をQU端子側に切換えて、後述するようにローカル信号F
として、標準再生時の4周波をローテーショ
ンさせた信号とは異なり、2倍速再生時には2周波、例
えば1,を交互に切替えた信号を用いる。またスイ
ッチ46をQU端子側に切換えて、後述するようにゲート信
号Gとして、標準再生時と異なりヘッド位相検出信号SW
を用いる代りに、一定の電位、例えば零電位とする。ま
たこの2倍速再生時には、第6図に示すように約180度
離れて配置された、同一アジマス角のCH1ヘッド5とCH3
ヘッド5′とを用いる。
第7図は、テーブル1上の記録トラックパターン、及び
記録時と同一方向に2倍速でテープ1を走行させた場合
の、CH1ヘッド5とCH3ヘッド5′の走査軌跡c0,d0を示
したものである。第7図において、A1,B1,A2,B2は第3
図と同様に記録トラックを示し、これらの記録トラック
より傾斜の急なc0,d0は、2倍速再生時のヘッド5,5′の
走査軌跡を示す。また第8図は2倍速再生動作中の信号
波形等を示すタイミングチャートである。
いま第7図において、CH1ヘッド5が走査軌跡c0を描く
ように、またCH3ヘッド5′が走査軌跡d0を描くよう
に、テープ1の走行位相を制御すると、ヘッド5,5′が
同じ+アジマス角のヘッド(例えばヘッド5)で記録さ
れたトラックA1,A2の粗い縦のハッチングを施した部分
を走査する。すなわちヘッド5,5′は、ともに信号を再
生し得る同じアジマス角の記録トラックA1,A2上を、そ
れぞれ最も広い範囲に渡って走査する。このとき、第8
図(2)に示すように2個のヘッド5,5′による再生信
号が、第8図(1)に示すヘッド位相検出信号SWのレベ
ル変化毎、すなわち1フィールド毎に切替えられ、第8
図(3)のような再生映像信号のエンベロープRF′が得
られる。(ヘッド5,5′のギャップ幅Twが、記録トラッ
クのピッチTpと等しい場合を示した。)この再生エンベ
ロープRF′は、垂直ブランキング期間付近で最小となる
が、最大値の1/2に減少するだけであり、この最小レベ
ルの期間においてもノイズバンドが生じない。この第8
図(3)の最小レベルは、第1図に示す従来例のように
ヘッド5,6が軌跡a,bを走査したときの再生エンベロープ
(第2図の実線)の最小レベルと比べて圧倒的に大きく
なる。したがって第7図に示す走査方法は、再生信号の
S/Nを大きくするために極めて有効である。(なおヘッ
ド5,5′のヘッド幅TwをトラックピッチTpより広くする
ことによって、第8図(3)の最小レベルをさらに増大
させることができる。
本発明は、ヘッド5,5′が、第7図のc0,d0を走査するよ
うに制御する。このために第4図のトラッキング誤差検
出回路22において、再生パイロット信号PLの周波数を低
域に変換するためにミキサー回路30に供給するローカル
信号Fとして、スイッチ43をQU端子側に切替えて、第8
図(4)のようにフィールド毎に周波数が1,と切
替わるようなローカル信号Fを用いる。例えば第8図
(2),(4)に示すように、CH1ヘッド5がテープ1
上を走査するAフィールド期間には、ローカル信号Fと
して周波数の信号を用い、CH3ヘッド5′がテープ
1上を走査するBフィールド期間には、ローカル信号F
として周波数の信号を用いる。いまAフィールド期
間中、CH1ヘッド5が、第7図のc0のように、のパ
イロット信号が記録されているトラックA1を中心として
走査すると、走査の前半には左側の隣接トラック上を走
査する割合が、第7図において点を施して明示したよう
に次第に減少する。この点を施した部分ではのパイ
ロット信号が再生されるため、なる周波数のローカ
ル信号Fによって第4図のミキサー回路30で低域変換さ
れて、3成分が得られる。したがって3バンド
パスフィルタ32で選択し、エンベロープ検波回路34によ
って検波される3成分の電圧H3は、Aフィールド期
間中第8図(5)のように変化する。またCH1ヘッド5
が第7図のc0のように走査する後半には、右側の隣接ト
ラック上を走査する割合が、第7図において細かい横の
ハッチングで明示したように、次第に増加する。この細
かい横のハッチングを施した部分では、のパイロッ
ト信号が再生されるため、なる周波数のローカル信
号Fによってミキサー回路30で低域変換され、バン
ドパスフィルタ31で選択され、エンベロープ検波回路33
によって検波された成分の電圧H1は、Aフィールド
期間中第8図(6)のように変化する。したがって差動
増幅器35から出力される3検波電圧H3検波電
圧H1との差信号=k(H3−H1)は、Aフィールド期間
中第8図(7)のように変化する。
次にBフィールド期間中、CH3ヘッド5′が、第7図のd
0のように、のパイロット信号が記録されているト
ラックA2を中心として走査すると、走査の前半には左側
なるパイロット信号が記録された隣接トラック上
を走査する割合が次第に減少し、走査の後半には右側の
なるパイロット信号が記録された隣接トラック上を
走査する割合が次第に増加する。このときのローカル信
号Fの周波数は、第8図(4)に示すようにである
から、低域変換された再生パイロット信号の3成分
の検波電圧H3,成分の検波電圧H1は、第8図
(5),(6)にみられるようにAフィールド期間中と
全く同様な変化を呈する。したがってこのBフィールド
期間中、差動増幅器35から出力される3検波電圧H3
検波電圧H1との差信号=k(H3−H1)も、第8
図(7)のようにAフィールド期間と全く同じ変化をす
る。
すなわち、第7図及び第8図に示す実施例において、ヘ
ッド5,5′がそれぞれ第7図のc0,d0を走査して得られる
検波電圧H3,検波電圧H1、及びその差信号
、全く同じ波形となる。そして、テープ1の走行位相
が遅れて、ヘッド5,5′がそれぞれ走査すべきc0,d0なる
軌跡から、左側にずれて走査した場合には、ともに3
成分H3が増加し成分H1が減少するので、差信号
=k(H3−H1)が上がる。逆にテープ1の走行位相が進
んで、ヘッド5,5′がそれぞれ走査すべきc0,d0なる軌跡
から、右側にずれて走査した場合には、ともに3
分H3が減少し成分H1が増加するので、差信号=k
(H3−H1)が下がる。このように、ヘッド5がテープ1
上を走査するAフィールド期間と、ヘッド5′がテープ
1上を走査するBフィールド期間とは、テープ1の走行
位相が遅れた場合には、差信号=k(H3−H1)がとも
に上がるというように、トラッキングずれの方向に対す
る差信号の増減方向が等しい。そこで、第4図及び第
5図に示すスイッチ46をQU端子側に切替えて、ゲート信
号Gを常に零レベルとなし、2倍速再生動作中は常にゲ
ート回路36を開放する一方、ゲート回路37を閉じて差信
号=k(H3−H1)のみを、トラッキング誤差信号TRと
して出力させる。そしてこの誤差信号TRを、第5図に示
すように積分回路27で平滑した後、この平滑されたトラ
ッキング誤差信号TEを加算器21に送って、2倍速の速度
制御電圧SPと加算し、モータ駆動回路18を介してキャプ
スタンモータ3に供給することによって、キャプスタン
2の回転を制御する。例えばテープ1の走行位相が遅れ
た場合には、差信号すなわちトラッキング誤差信号TR
が高くなって、キャプスタンモータ3の回転速度が上昇
し、テープ1の走行速度が増してその走行位相が進むよ
うにフィードバック制御される。この結果、2倍速再生
時に、テープ1の走行位相がトラッキング誤差信号TRに
応じて制御され、ヘッド5,5′が第7図のc0,d0を走査す
るようにトラッキング制御がなされる。
次に第9図及び第10図に、ヘッド5,5′のトラッキング
ずれに対するトラッキング誤差信号TR,TEの変化を示
す。この第9図及び第10図は、第8図に示すようにヘッ
ド5,5′の走査に応じてフィールド毎に、ローカル信号
Fの周波数を1,3,1,と交互に切替え、またゲ
ート信号Gを上述したように常に低レベル状態に設定し
た場合における、2倍速再生時のトラッキング制御の動
作原理を示す図である。
第9図において、(1)は周波数のパイロッ
ト信号が記録されたトラックパターンと、ヘッド5,5′
の走査軌跡とを表わす。横のハッチングを施した部分は
低域変換されて成分となるパイロット信号が再生さ
れる部分を表わし、点を施した部分は低域変換されて3
成分となるパイロット信号が再生させる部分を表わ
す。また第9図(2)は、第8図(1)に示すヘッド位
相検出信号SWとローカル信号Fとを併せて示したもので
ある。また第9図(3)は、第8図(7)に対応するト
ラッキング誤差信号TR==k(H3−H1)と、その平均
値TEとを示したものである。すなわち第9図には、ヘッ
ド5,5′がP1からP9まで少しずつずれた位置を走査した
場合の、トラッキング誤差信号TR,TEが示されている。
このとき+アジマス角のヘッド5,5′が、互いに2トラ
ックピッチずれて、1,なる周波数のパイロット信
号が記録されているトラックを中心としてP5のc0,d0
ように走査するように制御するため、ローカル信号Fの
周波数を、第9図(2)のごとく1,に交互に切替
える。
第9図のP5の状態は、ヘッド5,5′が第7図と全く同じ
軌跡c0,d0を描いて走査した場合であり、3検波電
圧H3検波電圧H1との差信号であるトラッキング誤
差信号TR5は、P5(3)に示すように第8図(7)と同
じ波形の信号となる。したがってこの誤差信号TR5を第
5図の積分回路27で平滑したその平均電圧TE5は、3
成分と成分の差が零となる電圧である。これは第
9図P5及び第7図に示すように、再生パイロット信号PL
がローカル信号Fとの掛算によって低域に変換されて、
成分の信号が発生するトラックパターンの部分
(横ハッチングの部分)と、成分の信号が発生する
トラックパターンの部分(点を施した部分)とが同じ面
積になることからも明らかである。
第9図(1)には、ヘッド5,5′がP5の軌跡で正しく走
査しなかった場合の例が示されている。例えばP4(1)
に示すように、トラックピッチの半分だけP5の最適状態
から左側にずれてc4,d4のように走差した場合には、点
で示す3成分の信号が発生するトラックパターン部
分のみとなり、トラッキング誤差信号TR4は、P4(3)
に示すように3側に移動して、その平均電圧TE4
高くなる。第9図のP3(1)のように、P5の最適状態か
ら左側に1トラックピッチずれて、ヘッド5,5′がそれ
ぞれc3,d3のように走査した場合には、3成分がさ
らに増し、トラッキング誤差信号TR3がP3(3)に示す
ような波形の信号となり、その平均電圧TE3がさらに高
くなる。P2(1)のように、P5の最適状態から左側に1.
5トラックピッチずれてc2,d2のように走査した場合に
も、3成分の信号のみとなり、その面積はP4(1)
の場合と等しくなるので、P2(3)に示すトラッキング
誤差信号TR2の平均電圧TE2もP4(3)のTE4と等しくな
る。このP2のトラッキング誤差信号TR2とP4の誤差信号T
R4とは、その同じ平均電圧を中心として逆極性の関係に
なる。またP1(1)のようにP5の最適状態から左側に2
トラックピッチずれてc1,d1のように走査した場合に
は、3成分の信号が得られる面積と、成分の信
号が得られる面積とが等しくなるので、P1(3)に示す
トラッキング誤差信号TR1の平均電圧TE1も、P5(3)の
TE5と等しくなる。このP1(1)の走査状態においてヘ
ッド5,5′が再生する映像信号のエンベロープ波形は、P
5(1)の走査状態と同じく第8図(3)のような理想
的波形となる。しかしこのP1のトラッキング誤差信号TR
1とP5の誤差信号TR5とは、その平均電圧を中心として逆
極性の関係、すなわちP1とP5とはトラッキングずれの方
向とトラッキング誤差信号TEの増減方向とが逆になるの
で、このP1(1)はP5(1)と違って非安定状態とな
る。
また第9図において、ヘッド5,5′がP6(1)のよう
に、P5の最適状態からトラックピッチの半分だけ右側に
ずれてc6,d6のように走査した場合には、横ハッチング
で示す成分の信号が発生するトラックパターン部分
のみとなり、トラッキング誤差信号TR6は、P6(3)に
示すように側に移動して、その平均電圧TE6が低く
なる。P7(1)のように、P5の最適状態から右側に1ト
ラックピッチずれてc7,d7のように走査した場合には、
成分がさらに増し、トラッキング誤差信号TR7がP7
(3)に示すような波形の信号となり、その平均電圧TE
7がさらに低くなる。P8(1)のように、P5の最適状態
から右側に1.5トラックピッチずれてc8,d8のように走査
した場合には、成分の信号のみとなり、その面積は
P6(1)の場合と等しくなるので、P8(3)に示すトラ
ッキング誤差信号TR8の平均電圧TE8も、P6(3)のTE6
と等しくなる。このP8のトラッキング誤差信号TR8とP6
誤差信号TR6とは、その同じ平均電圧を中心として逆極
性の関係になる。またP9(1)のようにP5の最適状態か
ら右側に2トラックピッチずれてc9,d9のように走査し
た場合には、P5の最適状態から左側に2トラックピッチ
ずれてc1,d1のように走査したP1(1)と全く同じ走査
状態となるので、P9(3)のトラッキング誤差信号TR9,
TE9はそれぞれP1(3)のTR1,TE1と等しくなる。なお第
9図(3)において、トラッキング誤差信号の平均電圧
TE1,TE5,TE9は、3成分と成分の差が零となる
電圧であり全て等しい。
このようにヘッドの走査位置に応じて、トラッキング誤
差信号TRの平均電圧TEが変化する。したがってこの平均
電圧TEは、ヘッドのトラッキング状態を表わす信号とし
て利用することができる。なお、トラッキング誤差信号
TRはヘッドのトラッキング状態を表わす信号であるが、
実際にはパイロット信号の記録レベルが映像信号への妨
害をなくすために低くおさえられることなどが影響して
ノイズに乱され、その瞬時瞬時の値は正確なヘッドの走
査位置を必らずしも表わしてはいない。そこで、標準再
生時においても2倍速再生時においても、この信号TRを
平滑化することによって、ヘッドの平均的な走査位置を
表わす信号TEを形成して、実質的なトラッキング制御信
号として用いる。
次に第10図に、ヘッド5,5′の走査位置(ヘッド5,5′が
1フィールドの走査期間の半分を経過した時点における
走査位置、すなわち第9図(1)に示すヘッドの走査軌
跡c,dの中央部分の位置)を横軸とし、縦軸にトラッキ
ング誤差信号の平均電圧TEを示した。第9図(1)のP1
〜P9に示す走査位置と、第10図中に同一信号のP1〜P9
示した位置とは対応している。
このように第4図に示すトラッキング誤差検出回路22に
おいて2倍速再生時に、ローカル信号Fとしてフィール
ド毎に1,を交互に与え、ゲート信号Gとして常に
零電位を与えると、ヘッド5,5′の走査位置に応じて、
トラッキング誤差信号TRの平均電圧TEか、第10図に示す
ように変化する。したがってこのトラッキング誤差信号
の平均電圧TEを、第5図に示すように加算器21、モータ
駆動回路18を介してキャプスタンモータ3に供給するこ
とによって、キャプスタン2の回転位相すなわちテープ
1の走査位相を制御し、所望のトラッキング状態を得る
ことができる。このとき、第10図において、トラッキン
グが右にずれた場合にトラッキング誤差信号TEが下が
り、左にずれた場合にTEが上がることによって負帰還制
御となる点は、第9図で述べた通りである。したがって
P5の走査位置が制御中心となる。
なお、上記の動作説明では、説明の便宜上、ヘッドが隣
接トラック上を走査した場合に、この隣接トラックに記
録されているパイロット信号を検出するというように仮
定したが、実際にはヘッドギャップが隣接トラックに近
ければ、その上を走査していない場合にもクロストーク
により、隣接トラックに記録されているパイロット信号
の磁束をある程度検出することができる。したがって第
7図,第9図において成分が検出されるテープパタ
ーンの部分と3成分が検出される部分、及び第8
図,第9図に示す各信号の波形が若干実際と異なる。し
かしながらこのヘッドのサイドリーディング効果によっ
ては、上記の2倍速再生時におけるトラッキング制御の
動作原理も、その制御性能を何ら変わらない。
また上記の実施例では、ヘッド位相検出信号SWが低レベ
ルのときにローカル信号Fの周波数をとし、SWが高
レベルのときにFの周波数をとしたが、これとは逆
にSWが低レベルのときに、SWが高レベルのときに
なる周波数のローカル信号Fを用いてもよい。この場
合には、第7図においてCH1ヘッド5がd0を走査し、CH3
ヘッド5′がc0を走査するよう制御されるが、両ヘッド
5,5′のアジマス角が等しいので、再生映像信号のエン
ベロープRF′は、第8図(3)と全く同じになる。
また第6図において、CH1ヘッド5の近傍に−アジマス
角のCH4ヘッド6′(図示省略)を設置し、同じ−アジ
マス角のCH2ヘッド6とCH4ヘッド6′とを用いて2倍速
再生を行なう場合には、ローカル信号Fとして、フィー
ルド毎に2,の周波数に切替えることによって、第
7図の−アジマス角の記録トラックB1,B2を中心とした
走査が得られ、再生映像信号のエンベロープRF′は、第
8図(3)と全く同じになる。
また、第6図において、標準再生時には、第1の回転ヘ
ッド(CH1ヘッド)5と、第2の回転ヘッド(CH2ヘッ
ド)6を用いるとともに、第3の回転ヘッドとして例え
ば第11図に示すように、CH2ヘッド6の上部に−アジマ
ス角のCH5ヘッド61を、CH1ヘッド5よりも1トラックピ
ッチだけ高い位置に取り付け、このCH1ヘッド5とCH5ヘ
ッド61とを用いて2倍速再生を行なう場合には、第13図
(4)に示すように、ローカル信号Fとしてフィールド
毎にf1,f2の周波数に切替えることによって、第12図の
記録トラックA1,B1を中心とした走査が得られ、再生映
像信号のエンベロープRF′は、第13図(3)に示すよう
に第8図(3)と全く同じになる。但しこの場合、CH1
ヘッド5がトラックA1を中心に第12図のc0のように走査
するAフィールドと、CH5ヘッド61がトラックB1を中心
に第12図のd0のように走査するBフィールドとでは、ト
ラッキングずれの方向に対する、ローカル信号Fと両隣
接トラックから再生されたパイロット信号との差周波数
成分fH,3fHの増減方向が、第12図から明らかなように第
13図(5),(6)に示すように逆になる。そこでこの
fH成分と3fH成分の差信号の極性を、第13図(7)に示
すゲート信号Gを用いて、標準再生時と同様に1フィー
ルド毎に切替えて、第13図(8)に示す連続したトラッ
キング誤差信号TRを形成する。このように2倍速再生時
に用いる2個のヘッドのアジマス角と取り付け高さに応
じて、ローカル信号Fとしてフィールド毎に切替える2
種類の周波数を、4周波パイロット信号の周波数
のなかから選定すればよい。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明による2倍速再生時のトラッ
キング制御方式は、標準再生時と同じく走査すべき主ト
ラックの、左右の隣接トラックから検出されるパイロッ
ト信号のレベル差に応じて、テープの走行位相を制御す
る方式であり、したがって標準再生時と殆んど同じよう
な高い制御安定性が得られ、かつ長時間記録においても
十分な性能の自動制御が達成され、トラッキングの無調
整化が達成される。
また、このような2倍速再生時のトラッキング制御は、
標準再生時のトラッキング制御に用いる回路を兼用し、
単にトラッキング誤差検出回路に供給するローカル信号
及びゲート信号を、標準再生時と切替える回路を設ける
だけで可能である。したがって簡単かつ安価な制御回路
で実現することができる。
また従来一般に普及している第6図のような3ヘッドを
用いたフィールドスチル機能を有する磁気記録再生装置
においては、新たなヘッドを設けずに本発明による2倍
速再生機能を付加することができる。このフィールドス
チル機能と、2倍速再生機能とを併設する場合には、2
個のヘッドの間隔が180度でないときに生じる再生画像
の縦ゆれ対策のために、再生垂直同期信号の前に付加す
る疑似垂直同期信号の挿入タイミングが共通化できる長
所が得られる。
また本発明によれば、2倍速再生時に得られる再生信号
エンベロープの最小レベルが、トラックピッチTpと等し
いギャップ幅Twを有するヘッドを用いた場合にも、第8
図(3)に示すように最大値の半分となり、従来方法に
比べて大きい。しかもTw>Tpなるヘッドを用いることに
よって、この最小レベルをさらに大きくすることができ
るので、再生信号のS/Nを飛躍的に高くすることができ
る。したがって上記実施例で述べた映像信号の出力レベ
ルが増大して、高画質の2倍速再生画像が得らるれだけ
でなく、回転ヘッドで記録した音声信号の出力レベルが
増大して、高音質の2倍速再生音声が得られるという大
きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のヘッド走査軌跡を示すテープパターン
図、第2図は従来の再生信号エンベロープを示す波形
図、第3図は本発明に係るテープパターン図、第4図は
本発明に係るトラッキング誤差検出回路の一具体例を示
すブロック図、第5図は本発明に係る磁気記録再生装置
の一構成例を示すブロック図、第6図は本発明に係るヘ
ッド構成を示す断面図、第7図は本発明によるヘッド軌
跡の一例を示すテープパターン図、第8図は本発明の一
実施例の要部信号を示す波形図、第9図は本発明の一実
施例のヘッド走査位置と要部信号を示す説明図、第10図
は本発明に係るトラッキング誤差信号を示す説明図、第
11図は本発明に係るヘッド構成を示す断面図、第12図は
本発明によるヘッド軌跡の一例を示すテープパターン
図、第13図は本発明の他の実施例における要部信号を示
す波形図である。 1……磁気テープ、 3……キャプスタンモータ、 5,5′,6……回転ヘッド、 9……ローカル信号発生回路、 22……トラッキング誤差検出回路、 27……積分回路、 30……ミキサー回路、 36,37……ゲート回路、 43,46……スイッチ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】f1,f2,f3,f4なる周波数の4種類のパイロ
    ット信号がこの順序で、傾斜した単位トラックA1,B1,
    A2,B2に順次繰返し記録された磁気テープと、 再生時に前記磁気テープを記録時の2倍の速度で走行さ
    せるテープ駆動装置と、 記録時と同じ速度で前記磁気テープを走行させる標準再
    生時に、前記磁気テープ上に記録された前記パイロット
    信号を再生する、互いに略180゜離れ、同じ高さで取り
    付けられた、互いに異なるアジマス角を有する第1及び
    第2の回転ヘッドと、 前記2倍速再生時に、前記磁気テープ上に記録された前
    記パイロット信号を再生する、互いに略180゜離れて配
    設され同一アジマス角を有する第3の回転ヘッドと前記
    第1及び第2の回転ヘッドのうちのいずれか一方の回転
    ヘッドと、 前記2倍速再生時に、f1とf3またはf2とf4のうちのいず
    れか一組の周波数を有するローカル信号を、例えばf1,f
    3,f1,f3,……の順に1フィールド毎に交互に発生させる
    ローカル信号発生回路と、 前記ローカル信号を用いて前記再生パイロット信号の周
    波数を低域に変換するミキサー回路と、 前記ミキサー回路の出力信号から|f1−f2|≒|f3−f4|≒
    fHなる周波数成分の信号と|f1−f4|≒|f2−f3|≒3fH
    る周波数成分の信号を選択するバンドパスフィルタと、 前記fH成分の信号と3fH成分の信号のエンベロープを検
    波する回路と、 前記3fH検波信号とfH検波信号との差信号を出力する差
    動増幅器と、 記録時と同じ速度で前記磁気テープを走行させる標準再
    生時には前記差信号の極性を1フィールド毎に切替える
    一方、前記2倍速再生時には前記差信号の極性を切替え
    ずに常に連続したトラッキング誤差信号として出力する
    ゲート回路と、 前記2倍速再生時に、前記連続したトラッキング誤差信
    号を前記テープ駆動装置に供給することによって、前記
    ローカル信号の周波数がf1とf3(またはf2とf4)の場合
    に、前記の回転ヘッドが、前記磁気テープの所望の記録
    トラックA1とA2(またはB1とB2)上を正しく走査するよ
    うに、トラッキング制御を行なう装置と、 を備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】f1,f2,f3,f4なる周波数の4種類のパイロ
    ット信号がこの順序で、傾斜した単位トラックA1,B1,
    A2,B2に順次繰返し記録された磁気テープと、 再生時に前記磁気テープを記録時の2倍の速度で走行さ
    せるテープ駆動装置と、 記録時と同じ速度で前記磁気テープを走行させる標準再
    生時に、前記磁気テープ上に記録された前記パイロット
    信号を再生する、互いに略180゜離れ、同じ高さで取り
    付けられた、互いに異なるアジマス角を有する第1及び
    第2の回転ヘッドと、 前記2倍速再生時に、前記磁気テープ上に記録された前
    記パイロット信号を再生する、互いに略180゜離れ、か
    つ互いに所定量だけ取り付け高さを変えて配設され、互
    いに異なるアジマス角を有する第3の回転ヘッドと前記
    第1及び第2の回転ヘッドのうちのいずれか一方の回転
    ヘッドと、 前記2倍速再生時に、f1とf2,f2とf3,f3とf4,またはf4
    とf1のうちのいずれか1組の周波数を有するローカル信
    号を、例えばf1,f4,f1,f4,……の順に、1フィールド毎
    に交互に発生させるローカル信号発生回路と、 前記ローカル信号を用いて前記再生パイロット信号の周
    波数を低域に変換するミキサー回路と、 前記ミキサー回路の出力信号から|f1−f2|≒|f3−f4|≒
    fHなる周波数成分の信号と|f1−f4|≒|f2−f3|≒3fH
    る周波数成分の信号を選択するバンドパスフィルタと、 前記fH成分の信号と3fH成分の信号のエンベロープを検
    波する回路と、 前記3fH検波信号とfH検波信号との差信号を出力する作
    動増幅器と、 前記2倍速再生時に、前記標準再生時と同様に前記差信
    号の極性を1フィールド毎に切替え常に連続したトラッ
    キング誤差信号として出力するゲート回路と、 前記2倍速再生時に、前記連続したトラッキング誤差信
    号を前記テープ駆動装置に供給することによって、前記
    ローカル信号の周波数がf1とf2(またはf2とf3,またはf
    3とf4,またはf4とf1)の場合に、前記の回転ヘッドが、
    前記磁気テープの所望の記録トラックA1とB1(またはB1
    とA2,またはA2とB2,またはB2とA1)上を正しく走査する
    ように、トラッキング制御を行なう装置と、 を備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
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