JPH07112133A - ハニカム体の製造方法 - Google Patents
ハニカム体の製造方法Info
- Publication number
- JPH07112133A JPH07112133A JP5262031A JP26203193A JPH07112133A JP H07112133 A JPH07112133 A JP H07112133A JP 5262031 A JP5262031 A JP 5262031A JP 26203193 A JP26203193 A JP 26203193A JP H07112133 A JPH07112133 A JP H07112133A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- honeycomb body
- type zeolite
- mordenite
- added
- honeycomb
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Na−Y型ゼオライトを脱硝触媒とするハニ
カム体の焼成過程でのクラックの発生をなくす。 【構成】 主成分のNa−Y型ゼオライトに対しH−モ
ルデナイトを5〜50wt%添加し、これに無機バイン
ダとして粘土を1〜25%wt添付し、有機バインダと
水を加えて混練し、この混練した材料を押し出し成形し
てハニカム状に形成し、乾燥後、700〜850℃で5
〜10時間焼成してハニカム体を作る。H−モルデナイ
トが添加されていない場合、ハニカム体は100〜15
0℃で急激な熱膨張変化が生じクラックが生ずるが、H
−モルデナイトの添加によりこの急激な熱膨張変化は抑
えられるので、焼成過程でのクラックの発生はなくな
り、圧縮強度が向上する。
カム体の焼成過程でのクラックの発生をなくす。 【構成】 主成分のNa−Y型ゼオライトに対しH−モ
ルデナイトを5〜50wt%添加し、これに無機バイン
ダとして粘土を1〜25%wt添付し、有機バインダと
水を加えて混練し、この混練した材料を押し出し成形し
てハニカム状に形成し、乾燥後、700〜850℃で5
〜10時間焼成してハニカム体を作る。H−モルデナイ
トが添加されていない場合、ハニカム体は100〜15
0℃で急激な熱膨張変化が生じクラックが生ずるが、H
−モルデナイトの添加によりこの急激な熱膨張変化は抑
えられるので、焼成過程でのクラックの発生はなくな
り、圧縮強度が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼル発電機等の
ディーゼル機関の排気ガス中に含まれる窒素酸化物(N
Ox)の除去触媒等に使用されるハニカムの製造方法に
関する。
ディーゼル機関の排気ガス中に含まれる窒素酸化物(N
Ox)の除去触媒等に使用されるハニカムの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関の排ガス中のNOxの除
去は、通常Na−Y型ゼオライトを脱硝触媒とし、触媒
反応により行なっている。一般に触媒はNOxとの接触
面積が大きくなるようにハニカム体に構成している(図
4)。
去は、通常Na−Y型ゼオライトを脱硝触媒とし、触媒
反応により行なっている。一般に触媒はNOxとの接触
面積が大きくなるようにハニカム体に構成している(図
4)。
【0003】このNa−Y型ゼオライトを用いたハニカ
ム体は、図5に示すように、Na−Y型ゼオライトに
水、粘土を10wt%(重量%)、有機バインダー10
wt%を添加し、混練し、ハニカム押し出し成形後、電
子レンジで約1分加熱乾燥させ、炉で750℃、5時間
焼成して作る。なお、有機バインダは焼成時に燃えてな
くなり、ハニカム体は素焼状となる。
ム体は、図5に示すように、Na−Y型ゼオライトに
水、粘土を10wt%(重量%)、有機バインダー10
wt%を添加し、混練し、ハニカム押し出し成形後、電
子レンジで約1分加熱乾燥させ、炉で750℃、5時間
焼成して作る。なお、有機バインダは焼成時に燃えてな
くなり、ハニカム体は素焼状となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして製造
されたNa−Y型ゼオライトを用いたハニカム体は、図
6の曲線Aで示すように100〜150℃での急激な熱
膨張(線膨張)特性の変化のため、図7に示すように、
焼成時にハニカム体1にクラック3が発生する。ハニカ
ム体にクラックがあると、圧縮強度、脱硝触媒としての
寿命等が低下する。
されたNa−Y型ゼオライトを用いたハニカム体は、図
6の曲線Aで示すように100〜150℃での急激な熱
膨張(線膨張)特性の変化のため、図7に示すように、
焼成時にハニカム体1にクラック3が発生する。ハニカ
ム体にクラックがあると、圧縮強度、脱硝触媒としての
寿命等が低下する。
【0005】本発明は、従来のこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、焼成
過程でのクラックの発生をなくすことができるハニカム
体の製造方法を提供することにある。
てなされたものであり、その目的とするところは、焼成
過程でのクラックの発生をなくすことができるハニカム
体の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるハニカム体の製造方法は、Na−Y
型ゼオライトを主成分としこれに無機及び有機バインダ
を加えて混練し、この混練した材料をハニカム状に形成
し、乾燥させた後、焼成するハニカム体の製造方法にお
いて、前記混練する材料を、主成分のNa−Y型ゼオラ
イトに対しH−モルデナイトを5〜50wt%添加する
と共に、無機バインダとして粘土を1〜25%wt添加
に構成し、前記焼成を700〜850℃で5〜10時間
することを特徴とする。
に、本発明におけるハニカム体の製造方法は、Na−Y
型ゼオライトを主成分としこれに無機及び有機バインダ
を加えて混練し、この混練した材料をハニカム状に形成
し、乾燥させた後、焼成するハニカム体の製造方法にお
いて、前記混練する材料を、主成分のNa−Y型ゼオラ
イトに対しH−モルデナイトを5〜50wt%添加する
と共に、無機バインダとして粘土を1〜25%wt添加
に構成し、前記焼成を700〜850℃で5〜10時間
することを特徴とする。
【0007】
【作用】Na−Y型ゼオライトに粘土を加えて作ったハ
ニカム体は100〜150℃で急激な熱膨張変化し、ク
ラックが発生するが、Na−Y型ゼオライトにH−モル
デナイトを添加し粘土を加えて作ったハニカム体はH−
モルデナイトが添加されたことにより上記100〜15
0℃で急激な熱膨張変化に生じない。
ニカム体は100〜150℃で急激な熱膨張変化し、ク
ラックが発生するが、Na−Y型ゼオライトにH−モル
デナイトを添加し粘土を加えて作ったハニカム体はH−
モルデナイトが添加されたことにより上記100〜15
0℃で急激な熱膨張変化に生じない。
【0008】このためNa−Y型ゼオライトにH−モル
デナイトを添加して作ったハニカム体は、急激な熱膨張
変化が生じないので、クラックの発生がなくなる。
デナイトを添加して作ったハニカム体は、急激な熱膨張
変化が生じないので、クラックの発生がなくなる。
【0009】
【実施例】図1に示すよう、Na−Y型ゼオライト60
wt%にH−モルデナイト20wt%を添加し、これに
粘土を10wt%、有機バインダ10wt%を添加し、
水を加えて混練し、ハニカム押し出し成形し、電子レン
ジで約1分加熱乾燥した後、炉で800℃、5時間焼成
してハニカム体を製造した。
wt%にH−モルデナイト20wt%を添加し、これに
粘土を10wt%、有機バインダ10wt%を添加し、
水を加えて混練し、ハニカム押し出し成形し、電子レン
ジで約1分加熱乾燥した後、炉で800℃、5時間焼成
してハニカム体を製造した。
【0010】この実施例のNa−Y型ゼオライト及びH
−モルデナイトの粉体には、東ソ−製の表1に示す商品
名と組成のものを使用した。
−モルデナイトの粉体には、東ソ−製の表1に示す商品
名と組成のものを使用した。
【0011】
【表1】
【0012】図2に実施例により作られたハニカム体の
熱膨張特性を示す。図2から明らかなように本発明によ
るハニカム体の昇温及び降温時の膨張は曲線A1及びA
2のようになり、曲線B1及びB2に示す従来ハニカム
体の熱膨張特性に比し顕著に改善された。
熱膨張特性を示す。図2から明らかなように本発明によ
るハニカム体の昇温及び降温時の膨張は曲線A1及びA
2のようになり、曲線B1及びB2に示す従来ハニカム
体の熱膨張特性に比し顕著に改善された。
【0013】図3にハニカム体のX線解析チャートを示
す。このX線回析により実施例のもの(c)は、Na−
Y型ゼオライトとH−モルデナイドがよく混合されてい
ることが分かる。
す。このX線回析により実施例のもの(c)は、Na−
Y型ゼオライトとH−モルデナイドがよく混合されてい
ることが分かる。
【0014】表2にハニカム体の圧縮強度試験の結果を
示す。この試験結果から実施例によるハニカム体の圧縮
強度は従来のものより著しく向上していることが分か
る。
示す。この試験結果から実施例によるハニカム体の圧縮
強度は従来のものより著しく向上していることが分か
る。
【0015】
【表2】
【0016】また、実施例のハニカム体の表面を調べた
が、クラックは全く見当らなかった。
が、クラックは全く見当らなかった。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。
ので、次に記載する効果を奏する。
【0018】(1)Na−Y型ゼオライトにH−モルデ
ナイトを混合したので、熱膨張特性が抑えられハニカム
体に焼成時にクラックが生じない。
ナイトを混合したので、熱膨張特性が抑えられハニカム
体に焼成時にクラックが生じない。
【0019】(2)ハニカム体にクラックが生じないの
で、圧縮強度が向上し、脱硝触媒として長期間使用が可
能となる。
で、圧縮強度が向上し、脱硝触媒として長期間使用が可
能となる。
【図1】実施例のハニカム体製造工程図。
【図2】ハニカム体の熱膨張特性曲線図。
【図3】X線回析チャート。
【図4】ハニカム体の正面図。
【図5】従来ハニカム体の製造工程図。
【図6】従来例によるハニカム体及びH−モルデナイト
を用いたハニカム体の熱膨張特性曲線図。
を用いたハニカム体の熱膨張特性曲線図。
【図7】従来例によるハニカム体の正面図。
1…ハニカム体 2…孔 3…クラック
Claims (1)
- 【請求項1】 Na−Y型ゼオライトを主成分としこれ
に無機及び有機バインダを加えて混練し、この混練した
材料をハニカム状に成形し、乾燥させた後、焼成するハ
ニカム体の製造方法において、 前記混練する材料を、主成分のNa−Y型ゼオライトに
対し、H−モルデナイトを5〜50wt%添加すると共
に、無機バインダとして粘土を1〜25wt%添加して
構成し、 前記焼成を700〜850℃で5〜10時間することを
特徴としたハニカム体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26203193A JP3275480B2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | ハニカム体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26203193A JP3275480B2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | ハニカム体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07112133A true JPH07112133A (ja) | 1995-05-02 |
JP3275480B2 JP3275480B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=17370071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26203193A Expired - Fee Related JP3275480B2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | ハニカム体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3275480B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6685897B1 (en) | 2000-01-06 | 2004-02-03 | The Regents Of The University Of California | Highly-basic large-pore zeolite catalysts for NOx reduction at low temperatures |
JP2011506237A (ja) * | 2007-11-30 | 2011-03-03 | コーニング インコーポレイテッド | ゼオライト系ハニカム体 |
JP2011125845A (ja) * | 2009-11-19 | 2011-06-30 | Ibiden Co Ltd | ハニカム構造体の製造方法 |
CN103191722A (zh) * | 2013-04-23 | 2013-07-10 | 江苏龙源催化剂有限公司 | 交联蒙脱土蜂窝式脱硝催化剂及其制备方法 |
-
1993
- 1993-10-20 JP JP26203193A patent/JP3275480B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6685897B1 (en) | 2000-01-06 | 2004-02-03 | The Regents Of The University Of California | Highly-basic large-pore zeolite catalysts for NOx reduction at low temperatures |
JP2011506237A (ja) * | 2007-11-30 | 2011-03-03 | コーニング インコーポレイテッド | ゼオライト系ハニカム体 |
JP2011125845A (ja) * | 2009-11-19 | 2011-06-30 | Ibiden Co Ltd | ハニカム構造体の製造方法 |
CN103191722A (zh) * | 2013-04-23 | 2013-07-10 | 江苏龙源催化剂有限公司 | 交联蒙脱土蜂窝式脱硝催化剂及其制备方法 |
CN103191722B (zh) * | 2013-04-23 | 2015-03-25 | 江苏龙源催化剂有限公司 | 交联蒙脱土蜂窝式脱硝催化剂及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3275480B2 (ja) | 2002-04-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |