JPH0651596B2 - コージェライト質ハニカム構造体の製造法 - Google Patents

コージェライト質ハニカム構造体の製造法

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JPH0651596B2
JPH0651596B2 JP3093091A JP9309191A JPH0651596B2 JP H0651596 B2 JPH0651596 B2 JP H0651596B2 JP 3093091 A JP3093091 A JP 3093091A JP 9309191 A JP9309191 A JP 9309191A JP H0651596 B2 JPH0651596 B2 JP H0651596B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、コージェライト質ハニカム構造
体の製造法に係り、特に得られるコージェライト質ハニ
カム構造体の材料特性を有利に制御し得る技術に関する
ものである。
【0002】
【背景技術】従来から、タルク、カオリン、仮焼カオリ
ン及びアルミナを主原料として用いて、それらをコージ
ェライト化学組成を与えるように調合することにより、
コージェライト原料バッチを調製し、そしてそのような
原料バッチより、所定のハニカム構造体を押出成形し、
更にその押出成形物を焼成することによって、目的とす
るコージェライト質のハニカム構造体を製造することが
知られているが、そのようなハニカム構造体は、耐熱性
を有すると共に、広い温度範囲に亘って低い熱膨張係数
を有するものであるところから、各種の用途に、その利
用が図られ、特に各種排ガス中の炭化水素、一酸化炭素
及び窒素酸化物を浄化させる装置、中でも、自動車排気
ガス浄化装置に用いられるハニカム状触媒担体材料とし
て、実用化されるに至っている。
【0003】ところで、このようなコージェライト質の
ハニカム構造体において、その材料特性としては、用途
に応じて種々なるものが要請されることとなるが、代表
的には、ハニカム構造体の壁部の気孔率乃至は吸水率、
またそのようなハニカム構造体の熱膨張率(熱膨張係
数)、耐熱衝撃性や焼成収縮率等が重要と考えられてお
り、中でも、気孔率乃至は吸水率は、自動車排気ガス浄
化装置におけるハニカム触媒担体としての用途におい
て、重要な材料特性の一つであることが認められてい
る。蓋し、ハニカム構造体の気孔率乃至は吸水率は、そ
の壁部に存在する細孔の分布状態、換言すれば多孔構造
の状態に依存するものであるが、そのような多孔構造
は、排気ガス浄化触媒物質や触媒活性物質の担持におい
て、大きな影響をもたらし、それ故に、触媒活性を制御
するうえにおいて、かかる多孔構造、ひいては気孔率乃
至は吸水率を制御する必要があるからである。
【0004】このため、コージェライト質ハニカム構造
体の多孔構造を改善すべく、従来から、種々なる検討が
なされてきており、例えば特開昭53−82822号公
報においては、タルク、炭酸マグネシウム、水酸化マグ
ネシウム等のマグネシア源原料の粒度を制御することに
より、得られるコージェライト質ハニカム構造体の熱膨
張係数を制御し、またそのようなハニカム構造体におけ
る細孔径を制御し得ることが明らかにされ、特にそのよ
うなマグネシア源原料の粒度が粗くなると、その粒度に
対応して、ハニカム構造体の細孔径が大きくなることが
明らかにされている。
【0005】しかしながら、コージェライト質ハニカム
構造体を製造するに際しては、各種の天然原料が配合・
使用されることとなり、マグネシア源原料にあっても、
タルクにて代表される天然原料が用いられることとなる
ところから、前記した従来の粒度調整によるコージェラ
イトセラミック体の細孔径や熱膨張係数等の特性の制御
思想に従って、コージェライト原料バッチにおけるタル
ク等のマグネシア源原料の粒度調整を行なっても、それ
だけでは、目的とする細孔径の多孔質構造、ひいては所
望の気孔率乃至は吸水率等の材料特性を有するコージェ
ライト質ハニカム構造体を再現性良く得ることが出来な
い場合のあることが、本発明者等の更なる研究によって
明らかとなったのである。即ち、タルクの如きマグネシ
ア源原料の粒度を同一にしても、同様な気孔率乃至は吸
水率、熱膨張特性等を有するコージェライト質ハニカム
構造体を安定して再現することが出来ない場合があるこ
とが、明らかとなったのである。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その課題とするところ
は、所定の気孔率乃至は吸水率等の材料特性を有するコ
ージェライト質ハニカム構造体を安定して得ることの出
来る手法を提供することにあり、またコージェライト質
ハニカム構造体における吸水率等の材料特性を有利に制
御し得る手法を提供することにある。
【0007】
【解決手段】そして、本発明は、かかる課題を解決する
ために、化学組成がSiO2 :45〜55重量%,Al
2 3 :32〜40重量%,MgO:12〜15重量%
となるように、タルク、カオリン、仮焼カオリン及びア
ルミナを主原料として用いて調製したコージェライト原
料バッチより、所定のハニカム構造体を押出成形し、更
に焼成することにより、目的とするコージェライト質の
ハニカム構造体を製造するに際して、前記タルクとし
て、CaOの含有量が0.4重量%以下で、結晶子の大
きさが10μm以下のタルク材料の粉末と、CaOの含
有量が0.4重量%以下で、結晶子の大きさが30μm
以上のタルク材料の粉末とを組み合わせて用いたこと
を、その特徴とするものである。
【0008】
【具体的構成・作用】すなわち、かかる本発明は、本発
明者等がコージェライト質ハニカム構造体を与えるコー
ジェライト原料バッチを構成する各原料成分について種
々検討した結果、そのような原料成分の一つたるタルク
が、その生産地の如何によって、ハニカム構造体の吸水
率に大きな影響をもたらしており、そしてそのようなタ
ルク原料を与える天然のタルク材料における結晶子の大
きさが、かかるコージェライト質ハニカム構造体の吸水
率乃至は気孔率等の材料特性に大きく関係している事実
を見い出したことに基づいて、完成されたものである。
【0009】ところで、本発明に従って、目的とするコ
ージェライト質のハニカム構造体を製造するに際して
は、コージェライトを生成せしめるべく、従来と同様な
化学組成、即ちSiO2 :45〜55重量%,Al2
3 :32〜40重量%,MgO:12〜15重量%の化
学組成となるように、タルク、カオリン、仮焼カオリン
及びアルミナを主原料として用いて、コージェライト原
料バッチが調合される。勿論、上記の主原料の他にも、
よく知られているように、水酸化アルミニウム、シリ
カ、戻土等が必要に応じて適宜に調合され、コージェラ
イト原料バッチが調製されることは、言うまでもないと
ころである。
【0010】本発明は、このようなコージェライト原料
バッチの調製に対して、前記した知見に基づき、そのタ
ルク成分として、結晶子の大きさの異なった2種のタル
クを組み合わせて使用するようにしたものであり、それ
によって得られるコージェライト体の特性を有利に制御
せしめ得るようにしたものである。即ち、本発明にあっ
ては、結晶子の大きさが10μm以下の小さなタルク材
料から得られる第一のタルク粉末と、結晶子大きさが3
0μm以上の大きなタルク材料から得られる第二のタル
ク粉末とを、目的とする特性に応じて、所定の割合にお
いて併用するものであり、そのような結晶子の大きさの
異なる2種のタルク粉末は、その生産地に従って選択す
ることが出来る。例えば、結晶子の大きさが10μm以
下のタルク材料には、米国:モンタナ産やオーストラリ
ア産のものがあり、また中国:遼寧省で産出されるタル
ク材料は、結晶子の大きさが著しく大きく、このため本
発明においては、第二のタルク粉末を与える、結晶子の
大きさが30μm以上のタルク材料として、有利に用い
られ得るものである。
【0011】なお、これらタルク結晶子の大きさが異な
る2種のタルク材料乃至はタルク粉末は、何れも、その
CaOの含有量が0.4重量%以下であるものを用いる
必要がある。蓋し、CaOの含有量が、0.4重量%を
越えるようになると、得られるコージェライトセラミッ
ク体の熱膨張係数が著しく高くなり、また耐熱衝撃性も
低下して、ハニカム構造体としては適さなくなるからで
ある。
【0012】また、このようなタルク結晶子の大きさが
異なる2種のタルク材料の配合割合としては、制御され
るべき特性値の如何によって、換言すればコージェライ
ト質ハニカム構造体の特性に応じて適宜に決定されるこ
ととなるが、一般に、結晶子の大きなタルク材料と結晶
子の小さなタルクとは、重量基準にて1/99〜99/
1の広い範囲内の割合において、適宜に配合せしめられ
ることとなる。
【0013】そして、このように結晶子の異なる2種の
タルク材料の粉末をタルク成分として用いて調製された
コージェライト原料バッチからは、従来と同様な成形操
作に従って、所定のハニカム構造体が押出成形され、そ
してそれを焼成することによって、目的とするコージェ
ライト質のハニカム構造体が製造されるのである。例え
ば、よく知られているように、コージェライト原料バッ
チは、必要な助剤を加えて、プラスチック状に変形可能
なバッチとなされ、その可塑化されたバッチを、押出プ
レス成形手法の如き成形手法に従って、ハニカム形状に
成形した後、乾燥し、次いでその乾燥物を1100℃の
温度までは250℃/時間を越えない昇温速度で、更に
1100℃以上の温度では30℃/時間〜300℃/時
間の昇温速度で、そして焼成保持温度は、1350℃〜
1440℃の温度範囲として、その間0.5〜24時間
程度保持して焼成することにより、目的とする制御され
た材料特性を有するコージェライト質のハニカム構造体
を製造することが出来るのである。
【0014】以下に、本発明を更に具体的に明らかにす
るために、本発明の幾つかの実施例を示すが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等制限的に解
釈されるものでないことは、言うまでもないところであ
る。本発明は、上記した具体的な説明並びに以下の実施
例の他にも、各種の態様において実施され得るものであ
り、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の
知識に基づいて実施され得る種々なる態様のものが、何
れも、本発明の範疇に属するものであると理解されるべ
きである。
【0015】なお、以下の実施例において採用された原
料配合組成は、表1の通りであり、また、実施例で用い
られるタルク結晶子の大きさの異なるタルク材料は、下
記表2に示される如き化学組成、結晶子の大きさ、粉末
の平均粒子径を有するものであった。なお、このタルク
材料における平均粒子径は、セディグラフによる測定値
であり、また結晶子の大きさは、タルクC,D,F,G
については、原石中の結晶子が著しく大きいために、原
石タルクの劈開面に垂直な方向の薄片の光学顕微鏡写真
により、結晶の厚さを測定し、その値を用いている。従
って、タルクC,D,F,Gにおける結晶子の大きさ
は、実際には表2の値よりも大きいものとして認識され
るべきである。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】実施例 1 先ず、前記表1に示される原料調合組成において、タル
ク成分として、表2に示される結晶子の大きさが異なる
タルクA及びタルクCを用い、下記表3に示される割合
において、カオリン、仮焼カオリン及びアルミナに配合
せしめ、更に有機バインダーとして、メチルセルロース
をコージェライト化原料組成物の100重量部あたり3
重量部の割合にて添加して、コージェライト原料バッチ
を調製した。なお、用いたカオリン、仮焼カオリン及び
アルミナの化学分析値は、以下の表4の通りであった。
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】そして、このようにして得られたコージェ
ライト原料バッチを用い、それから通常の押出成形手法
に従って、直径が118mm、長さが102mm、リブ
厚が150μm、1cm2 あたりのセル数:約62個の
ハニカム構造体を押出成形せしめ、そしてそれを乾燥し
た後、1400℃×3時間の条件下で焼成を行なうこと
により、結晶子の大きさの異なった2種のタルク(A,
C)を用いて成る各種のコージェライト質ハニカム構造
体を得た。
【0022】次いで、その得られたハニカム構造体を試
料として用い、それを、触媒担持を行なう方法の模擬と
して、30℃の温度の水浴中に2分間ディッピングした
後、1cm2 あたり1.4kgFの圧力の空気で、余分
な水分を除去した後の吸水重量のハニカム構造体乾燥重
量に対する重量百分率:〔(吸水後重量−乾燥重量)/
乾燥重量〕×100を吸水率として測定し、その結果を
図1に示した。
【0023】また、図2には、それぞれの試料につい
て、40℃から800℃までの熱膨張係数(CTE)に
ついて、ハニカム押出方向をA軸とし、また、かかる押
出方向に垂直な方向をB軸として、50mmの長さにお
いて測定した結果がしめされている。なお、図3には、
かかる試料たるハニカム構造体におけるA軸及びB軸が
示されている。
【0024】更に 図4には、それぞれの試料につい
て、その耐熱衝撃性を評価した結果が示されている。そ
こにおいて、耐熱衝撃性は、各温度(700℃より25
℃ずつステップアップ)で電気炉中に20分保持した
後、室温に取り出した時、クラックが発生し、打音が濁
音となった温度として評価をした。
【0025】以上の結果から明らかなように、図1よ
り、結晶子が大きく異なる2種のタルクの比率を変更す
ることによって、吸水率が大きく変化することが認めら
れる。なお、ここで使用した2種のタルクの平均粒子径
は略同一であり、そしてタルクの比率を変化させてはい
るが、コージェライト原料中に含まれるタルク平均粒子
径の変化は殆どないものと考えられ、従って結晶子の大
きさによって、吸水率が変化したものであると認められ
る。
【0026】また、図2では、結晶子の小さなタルクの
比率を上げることにより、熱膨張係数のA軸は若干大き
くなるが、これに反してB軸は小さくなり、熱膨張係数
は、A−B軸差が小さくなる図4において、結晶子の小
さなタルク比率を上げることにより、耐熱衝撃性が高く
なることが示されている。これは、図2を用いて説明し
たように、熱膨張係数のA−B軸差が小さくなることに
よる熱応力の低下のためであると考えられる。
【0027】以上の結果より、結晶子の大きく異なる2
種のタルクの比率を変更することによって、吸水率(気
孔率)や耐熱衝撃性の如き特性が制御され得ることが明
瞭に理解されるのである。
【0028】実施例 2 前記表1に示される原料調合組成において、前記表2に
示される結晶子の大きさが異なるタルク材料を、下記表
5に示される組み合わせにおいて用い、タルク成分の1
00重量部に対してそれぞれ70重量部と30重量部の
割合となるように配合・使用した。なお、その他の原料
には、前記表4に示される化学分析値を有する原料を用
いた。また、有機バインダーとして、メチルセルロース
をコージェライト化原料組成物の100重量部あたり3
重量部の割合にて添加し、コージェライト原料バッチを
調製した。そして、この得られたコージェライト原料バ
ッチを用い、それより、通常の押出成形手法に従って、
直径:118mm、長さ:102mm、リブ厚:150
μm、1cm2 あたりのセル数:約62個の、図3に示
される如き構造のハニカム構造体を成形せしめ、更にそ
れを乾燥した後、1400℃×3時間の焼成を行なうこ
とにより、各種のコージェライト質ハニカム構造体を得
た。
【0029】
【表5】
【0030】次いで、かくして得られた各種のハニカム
構造体について、実施例1と同様にして、その吸水率を
測定し、その結果を、熱膨張係数及び耐熱衝撃性の評価
結果と共に、下記表6に示した。
【0031】
【表6】
【0032】かかる表6に示されるように、結晶子の大
きなタルクのみの組み合わせ、及び結晶子の小さなタル
クのみの組み合わせにおいては、略一定の吸水率を示す
が、結晶子の大きなタルクと小さなタルクとの組み合わ
せにおいては、吸水率が結晶子の大きなタルク同士の組
み合わせ、及び結晶子の小さなタルク同士の組み合わせ
で得られる吸水率は異なるものとなっている。そして、
それによって、タルク結晶子の大きさの異なる2種のタ
ルクを組み合わせ、コージェライト化原料組成物として
使用することにより、吸水率の制御を行なうことが出来
ることは明らかである。
【0033】また、熱膨張係数は、タルク結晶子の大き
さが大きく異なる2種の組み合わせで、ある程度の制御
は可能である。即ち、タルク結晶子の大きいものだけの
組み合わせでは、熱膨張係数のA−B軸差が大きくな
り、逆に、タルク結晶子の小さいものだけの組み合わせ
では、熱膨張係数のA−B軸差が小さくなるのである。
従って、タルク結晶子の大きいものと小さいものとの組
み合わせによって、大きいもの同士の組み合わせと小さ
いもの同士の組み合わせにおいて示される、熱膨張係数
のA−B軸差の範囲内において、タルク比率を変更する
ことにより、そのような熱膨張係数を制御することがで
きるのである。
【0034】また、熱応力の変化によって、タルク結晶
子の大きなもの同士の組み合わせは耐熱衝撃性が低くな
り、一方、タルク結晶子の小さなもの同士の組み合わせ
では耐熱衝撃性が高くなる。但し、タルク中のCaO含
有量が0.4重量%を越える原料を使用すると、熱膨張
係数が著しく高くなり、耐熱衝撃性が低下するようにな
るところから、ハニカム構造体用のコージェライト化原
料には適さないことが認められる。
【0035】そして、以上の結果より、CaO量が0.
4重量%を越えない結晶子の大きさが大きく異なる2種
のタルク材料をコージェライト化原料として使用し、そ
れら2種のタルク比率を変更することによって、吸水率
(気孔率)や耐熱衝撃性等の特性を効果的に制御し得る
ことは、明らかである。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従って、コージェライト質のハニカム構造体を与える
コージェライト原料バッチを構成する一つの原料成分た
るタルクとして、結晶子の大きさが異なる2種のタルク
材料を組み合わせ、原料バッチを調製することにより、
吸水率(気孔率)や耐熱衝撃性等の特性が有利に制御さ
れ、以て所定の特性値を有するコージェライト質ハニカ
ム構造体を再現性良く、安定して得ることが出来、以て
その品質を均一化ならしめ得たものであり、そこに本発
明の大きな技術的意義が存するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において求められたタルクA/タルク
C使用比率と吸水率との関係を示すグラフである。
【図2】実施例1において求められたタルクA/タルク
C使用比率と熱膨張係数との関係を示すグラフである。
【図3】実施例1において製造されたハニカム構造体の
A軸方向及びB軸方向を示す説明図である。
【図4】実施例1において求められたタルクA/タルク
C使用比率と耐熱衝撃性との関係を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学組成がSiO2 :45〜55重量
    %,Al23 :32〜40重量%,MgO:12〜1
    5重量%となるように、タルク、カオリン、仮焼カオリ
    ン及びアルミナを主原料として用いて調製したコージェ
    ライト原料バッチより、所定のハニカム構造体を押出成
    形し、更に焼成することにより、目的とするコージェラ
    イト質のハニカム構造体を製造するに際して、前記タル
    クとして、CaOの含有量が0.4重量%以下で、結晶
    子の大きさが10μm以下のタルク材料の粉末と、Ca
    Oの含有量が0.4重量%以下で、結晶子の大きさが3
    0μm以上のタルク材料の粉末とを組み合わせて用いた
    ことを特徴とするコージェライト質ハニカム構造体の製
    造法。
JP3093091A 1991-03-29 1991-03-29 コージェライト質ハニカム構造体の製造法 Expired - Lifetime JPH0651596B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3093091A JPH0651596B2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 コージェライト質ハニカム構造体の製造法
DE1992603769 DE69203769T2 (de) 1991-03-29 1992-03-19 Verfahren zur Herstellung von Cordierit-Honigwabenstrukturen.
EP19920302385 EP0506301B1 (en) 1991-03-29 1992-03-19 Process of producing cordierite honeycomb structure

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